JPH11262900A - ウエブ切断機におけるウエブ積層装置及びウエブ積層方法 - Google Patents

ウエブ切断機におけるウエブ積層装置及びウエブ積層方法

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JPH11262900A
JPH11262900A JP7042198A JP7042198A JPH11262900A JP H11262900 A JPH11262900 A JP H11262900A JP 7042198 A JP7042198 A JP 7042198A JP 7042198 A JP7042198 A JP 7042198A JP H11262900 A JPH11262900 A JP H11262900A
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cutting
cut
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JP7042198A
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English (en)
Inventor
Teruo Takahashi
輝夫 高橋
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ISHIZU SEISAKUSHO KK
Original Assignee
ISHIZU SEISAKUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不織布のような「腰」が弱く且つ滑動性が悪
いウエブでは、順次切断される定寸ウエブをきれいに揃
えた状態で積層するのが難しい。 【解決手段】 ギロチンカッター式のウエブ切断機にお
いて、切断位置より前方に送出される切断予定ウエブを
その下面側から支持する仮受けテーブル51と、仮受け
テーブル51をウエブ支持位置と後方退避位置との間で
進退させる進退装置52と、切断された定寸ウエブDの
一部を昇降テーブル4上面又は昇降テーブル4上に積層
されたウエブ積層体Eの上面に押付ける押付け装置6と
を備え、定寸ウエブDを順次先の定寸ウエブD上に押付
けながら積層させるようにすることにより、ウエブ外周
面をきれいに揃えた状態でウエブ積層体Eを製造できる
ようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、ウエブ切断機で
順次製品長さづつ切断される定寸ウエブをきれいに重合
させた状態で積層させるためのウエブ積層装置及びウエ
ブ積層方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、コピー用紙のようにウエブ自体
に「腰」が強く且つ上下重合状態において比較的滑動性
の良いウエブでは、帯状ウエブの先端側を順次ロータリ
ーカッターで製品長さづつ切断し、その定寸ウエブを積
層位置まで移送させてそこで順次積層させるようにして
製造している。ところで、切断された定寸ウエブを切断
位置から積層位置まで移送してそこで積層させる場合に
は、定寸ウエブが正確な定位置で重なりにくく、該定寸
ウエブの外周縁が微小幅ではあるが前後左右に位置ずれ
した状態で積層される。そして、コピー用紙のような
「腰」の強いウエブでは、積層位置においてウエブ積層
体を振動させることによって各定寸ウエブの外周縁同士
をきれいに揃えるようにしている。
【0003】ところが、例えば不織布のようなウエブ自
体に「腰」が弱く且つ上下重合状態で滑動性の悪いウエ
ブでは、上記のようにロータリーカッターで切断した定
寸ウエブを積層位置まで移送してそこで積層させようと
すると、一旦位置ずれ状態で重合したウエブ同士は振動
をかけても整頓させることができない。従って、不織布
のようなウエブでは、ロータリーカッター式のウエブ切
断機で切断・積層させるには不向きであった。
【0004】ところで、不織布のように「腰」が弱く且
つ重合状態での滑動性が悪いウエブでは、従来から一般
に図1に示すようなギロチンカッター式のウエブ切断機
を使用してウエブ積層体Eを製造している。このギロチ
ンカッター式のウエブ切断機では、帯状ウエブBの先端
側Cを切断位置において定寸(製品長さ)づつ間欠的に
送出し、ウエブ停止状態で切断装置3(下刃31と上刃
32)によりウエブ先端側を切断し、その切断された定
寸ウエブDを切断位置の直下でテーブル40上に積層さ
せるようにしている。この場合、帯状ウエブBの先端側
Cは常に定位置で切断され、その切断された定寸ウエブ
Dはその位置の直下に積層されるので、各定寸ウエブの
外周縁同士をロータリーカッター式のものに比してきれ
いに揃えることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図1に示す
従来のギロチンカッター式のウエブ切断機で切断・積層
される場合でも、切離された定寸ウエブDがテーブル4
0上のウエブ積層体E上に重合する際に、例えば鎖線図
示(符号D′)するように微小幅ではあるが位置ずれし
た状態で重合するようになる。又、ウエブに「腰」が弱
いと、帯状ウエブBの先端側Cが切断位置から前方に送
出されるときに弛みが発生し易くなるが、該ウエブ先端
側Cに弛みが発生したまま切断されると、その定寸ウエ
ブDが弛んだままでウエブ積層体Eに積層されることが
ある。
【0006】このように、一旦、ウエブ積層体E上に位
置ずれ又は弛んだ状態で重合した定寸ウエブDは、不織
布のような「腰」が弱く且つ滑動性が悪いものでは、後
で修正(揃える)することができないので、ウエブ外周
縁が不揃いのままで製品化されてしまう(品質が悪い)
という問題があった。
【0007】本願発明は、上記した従来の問題点に鑑
み、例えば不織布のような「腰」が弱く且つ滑動性が悪
いウエブであっても、ウエブ外周縁同士をきれいに揃え
た状態で積層し得るようにしたウエブ切断機におけるウ
エブ積層装置及びウエブ積層方法を提供することを目的
としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記課題を
解決するための手段として次の構成を有している。
【0009】本願請求項1の発明 本願請求項1の発明は、ウエブロールから繰出される帯
状ウエブの先端側を定寸送出し装置で順次製品長さづつ
定寸送りし、該ウエブ先端側を停止状態でギロチンカッ
ター式の切断装置により順次製品長さづつ切断し、その
切断した定寸ウエブを切断位置の直下において順次昇降
テーブル上に積層させるようにしたウエブ切断機におけ
るウエブ積層装置を対象にしている。
【0010】定寸送出し装置は、帯状ウエブの先端側を
切断すべき製品長さづつ間欠的に定寸送りするものであ
るが、ウエブロールからは帯状ウエブを連続して繰出さ
せるようにしてもよい。その場合は、ダンサーロールを
使用して定寸送出し装置の間欠送り動作に対応させるよ
うにするとよい。そして、定寸送出し装置は、1回の作
動につき帯状ウエブの先端側を切断位置から正確に製品
長さだけ送出するようになっている。
【0011】切断装置は、下刃と上刃とを有し、帯状ウ
エブ先端側を停止させた状態で両刃物で切断し得るよう
になっている。そして、その切断された定寸ウエブは、
その切断位置の直下にある昇降テーブル上に積層され
る。
【0012】昇降テーブルは、その上に積層される定寸
ウエブの積層枚数(積層厚さ)に対応して徐々に下動す
るようになっている。そして、昇降テーブル上に所定枚
数の定寸ウエブが積層されると、カウントアップ信号が
発せられて昇降テーブル上のウエブ積層体を適宜の排出
機構で排出させる。
【0013】又、本願請求項1の発明のウエブ積層装置
は、上記したウエブ切断機に装備されていて、切断位置
より前方に送出される切断予定ウエブをその下面側から
支持する仮受けテーブルと、仮受けテーブルをウエブ支
持位置と後方退避位置との間で進退させる進退装置と、
ウエブ支持位置にある仮受けテーブルと干渉しない位置
において切断された定寸ウエブの一部を昇降テーブル上
面又は該昇降テーブル上に積層されたウエブ積層体の上
面に押付ける押付け装置とを備えている。
【0014】仮受けテーブルは、切断位置より前方に送
出されてくる切断予定ウエブの高さ位置より僅かに低位
置で且つ昇降テーブルの上面より高位置において前後に
進退せしめられる。そして、仮受けテーブルが前方(切
断位置近接側)のウエブ支持位置にあるときには、該仮
受けテーブルで切断予定ウエブのかなりの面積部分を下
面側から支持でき、他方、仮受けテーブルが後方退避位
置にあるときには、該仮受けテーブルが昇降テーブル上
に積層されたウエブ積層体と上下に重合しない位置まで
後退している。尚、仮受けテーブルの進退装置として
は、例えば伸縮シリンダが採用可能である。
【0015】押付け装置は、切断位置のウエブ切り離し
側近傍において、押付片を上下動装置(例えば伸縮シリ
ンダ)で上下動させるようにしたものを採用できる。そ
して、この押付け装置は、仮受けテーブルで定寸ウエブ
を支持した状態において、該定寸ウエブの一部(切断位
置寄り近傍)を昇降テーブル側に押圧保持するようにな
っている。
【0016】本願請求項2の発明 本願請求項2の発明は、上記請求項1のウエブ積層装置
を使用して行うウエブ積層方法を対象にしている。そし
て、本願請求項2のウエブ積層方法は、進退装置による
仮受けテーブルのウエブ支持位置への前進動作、定寸送
出し装置による帯状ウエブ先端側の定寸送出し動作、切
断装置によるウエブ切断動作、押付け装置によるウエブ
押付け動作、進退装置による仮受けテーブルの後方退避
動作、押付け装置によるウエブ押付け解除動作、を順次
行わせ、それらの各動作を所定回数繰り返すことによ
り、昇降テーブル上に所定枚数の定寸ウエブを積層させ
るようにしている。
【0017】この請求項2のウエブ積層方法では、まず
仮受けテーブルがウエブ支持位置まで前進した後、定寸
送出し装置により帯状ウエブ先端側が製品長さだけ送出
されるが、そのとき切断予定ウエブは仮受けテーブル上
に乗り上げるようになる。次に、切断装置が作動して切
断位置より前方に送出されているウエブを切断するが、
ウエブ切断時には切断予定ウエブが仮受けテーブル上に
支持(載置)された状態で行われるので、切断後の定寸
ウエブが位置ずれすることなくそのまま仮受けテーブル
上に支持される。従って、切断される定寸ウエブは、毎
回、常に定位置で支持される。そして、ウエブ切断直後
に押付け装置が作動して(押付片が下動して)、切り離
された定寸ウエブの一部を昇降テーブル側に押付ける。
このウエブ押付け状態では、切り離された定寸ウエブの
一部が昇降テーブル側に押付けられているので、該定寸
ウエブの位置及び姿勢が変動することがない。その後、
仮受けテーブルが後方退避するが、定寸ウエブの一部が
押付け装置で押付けられたままであるので、該定寸ウエ
ブが昇降テーブル上の所定位置あるいは先に積層された
定寸ウエブ(ウエブ積層体)上の所定位置(完全重合位
置)に載せられる。又、仮受けテーブルが後方退避する
ときには、その上に載せられている定寸ウエブに対して
伸展させるような作用が働く。次に、押付け装置による
押付けが解除される(押付片が上動する)と、1工程が
終了する。そして、このような動作を所定回数(例えば
100回)繰り返して行わせることにより、昇降テーブ
ル上に所定枚数の定寸ウエブを積層したウエブ積層体を
製造することができる。尚、昇降テーブルは、その上に
積層される定寸ウエブの積層枚数に対応して徐々に下動
するようになっている。又、昇降テーブル上に所定枚数
のウエブが積層されると、カウントアップ信号が発せら
れ、その信号によって排出機構により昇降テーブル上の
ウエブ積層体が排出される。そしてその後、昇降テーブ
ルが初期高さまで上昇して、次の定寸ウエブの受け入れ
を許容する。
【0018】本願請求項3の発明 本願請求項3の発明は、上記請求項2のウエブ積層方法
における作動順序を一部変更したものである。即ち、こ
の請求項3のウエブ積層方法では、押付け装置は、帯状
ウエブ先端側が切断位置より前方に送出された後、切断
装置によるウエブ切断動作の前に切断予定ウエブの一部
を昇降テーブル上面又は該昇降テーブル上に積層された
ウエブ積層体の上面に押付けるようにしている。この場
合は、切断前に帯状ウエブに連続している状態の切断予
定ウエブを押付け装置で押付けるようにしているので、
切断時及び切断後も定寸ウエブの位置及び姿勢が変動す
ることがなく、一層正確な位置で積層させることができ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図2〜図7を参照して本願
実施形態を説明すると、この実施形態のウエブ積層装置
は、図2に示すウエブ切断機に適用されている。尚、こ
のウエブ積層装置は、例えば不織布のような「腰」が弱
く且つ滑動性の悪いウエブをきれいに揃えた状態で積層
するのに適したものである。
【0020】図2に示すウエブ切断機は、ウエブロール
Aから帯状ウエブBを連続して繰出させる繰出し装置1
と、帯状ウエブBの先端側Cを製品長さづつ間欠的に前
方へ送出する定寸送出し装置2と、帯状ウエブ先端側C
を順次製品長さづつ切断する切断装置3と、切断された
定寸ウエブDを順次積層させる昇降テーブル4と、昇降
テーブル4上のウエブ積層体Eを排出する排出機構(受
渡し装置7と排出コンベア8)とを備えている。
【0021】繰出し装置1は、ウエブロールAを巻解く
巻解きモータ10と帯状ウエブBを繰出させるフィード
ロール11を有している。フィードロール11は、モー
タ12で連続駆動される。巻解きモータ10によるウエ
ブロールAの巻解きスピードとフィードロール11によ
る帯状ウエブBの繰出しスピードとは、等速度で且つ連
続して行われる。尚、ウエブロールAに巻回されている
帯状ウエブBは、例えば幅が125〜300mm程度のも
のが採用される。
【0022】定寸送出し装置2は、モータ22によって
間欠駆動される定寸送りフィードロール21を有してい
る。尚、この定寸送りフィードロール21は、1回の駆
動につき、正確に製品長さ(例えばウエブ幅と同長さの
125〜300mm程度)づつ帯状ウエブBの先端側Cを
前方に送出し得る。尚、定寸送りフィードロール21が
回転したときのウエブ送出スピードは、繰出し装置1
(フィードロール11)のウエブ送出スピードよりかな
り高速に設定している。
【0023】繰出し装置1のフィードロール11と定寸
送出し装置2の定寸送りフィードロール21間には、帯
状ウエブBの繰出し長さを調節するためのダンサーロー
ル15が介設されている。
【0024】切断装置3は、図2〜図7に示すように、
固定側の下刃31と可動側の上刃32を有するギロチン
カッター式のものが採用されている。上刃32は、上下
に昇降可能な昇降ブロック33に取付けられている。昇
降ブロック33には、連結ロッド36が連結されてい
る。該連結ロッド36は、駆動装置(モータ)34によ
って回転せしめられるカム35で上下動せしめ得るよう
になっている。従って、カム35が1回転するごとに昇
降ブロック33(上刃32)が1回づつ上下動する。
【0025】定寸送りフィードロール21と切断位置
(両刃物31,32の設置位置)との間には、定寸送り
フィードロール21から送出される帯状ウエブ先端側C
を切断位置側に安定姿勢で移送させるためのエア吹出し
装置25が設けられている。このエア吹出し装置25に
は、帯状ウエブBの上下各面に向けてそれぞれエアを吹
き出す上下各エアノズル26,27を有している。そし
て、このエア吹出し装置25は、上下各エアノズル2
6,27から帯状ウエブ先端側Cの上下両面にエアを吹
き付けることにより、該帯状ウエブ先端側Cを浮遊状態
で移送させ得るようになっている。
【0026】昇降テーブル4は、切断位置のウエブ切り
離し側直下に設置されている。この昇降テーブル4は、
昇降装置(伸縮シリンダ)41によって図5の積層開始
位置から図7の積層終了位置(設定枚数の定寸ウエブD
が積層されている)までは定寸ウエブ積層枚数に対応し
て徐々に降下せしめられる。又、昇降テーブル4上に所
定枚数の定寸ウエブDが積層されると、カウンター(定
寸送出し装置2又は切断装置3に取付けている)からの
カウントアップ信号によって定寸送出し装置2及び切断
装置3を一時停止させるとともに昇降テーブル4を図7
の実線図示位置から鎖線図示(符号4′)する位置まで
下動させ、昇降テーブル4上のウエブ積層体を符号E′
で示すように後述する受渡し装置7の受渡しテーブル7
1上に移載するようになっている。尚、この昇降テーブ
ル4は、図4に示すように櫛歯状のものが採用されてい
る。
【0027】昇降テーブル4上のウエブ積層体Eは、受
渡し装置7及び排出コンベア8によって後工程側に排出
される。
【0028】受渡し装置7は、受渡しテーブル71と該
受渡しテーブル71を進退操作する進退装置(伸縮シリ
ンダ)72とを有している。受渡しテーブル71は、櫛
歯状の昇降テーブル4が上下に通過し得るように同じく
櫛歯状に形成されている(図4参照)。そして、受渡し
テーブル71は、図7に示すように、進退装置72によ
って、昇降テーブル4上のウエブ積層体Eを受取る受取
り位置(実線図示位置)と、受渡しテーブル71上から
受取ったウエブ積層体Eを排出コンベア8の始端部上に
受渡す受渡し位置(符号71′の位置)との間で進退さ
せるようにしている。尚、排出コンベア8上に移載され
たウエブ積層体E″(図7)は、該排出コンベア8によ
ってその終端部から排出テーブル9上に移送される。
【0029】この実施形態のウエブ積層装置は、上記し
たウエブ切断機に装備されている。即ち、このウエブ積
層装置は、切断位置より前方に送出される切断予定ウエ
ブを支持する仮受け装置5と、切断された定寸ウエブD
の一部を昇降テーブル4上面又は該昇降テーブル4上に
積層されたウエブ積層体Eの上面に押付ける押付け装置
6とを備えている。
【0030】仮受け装置5は、切断位置より前方に送出
される切断予定ウエブ(帯状ウエブ先端側C)をその下
面側から支持する仮受けテーブル51と、該仮受けテー
ブル51をウエブ支持位置と後方退避位置との間で前後
方向に進退させる進退装置(伸縮シリンダ)52とを有
している。
【0031】仮受けテーブル51は、この実施形態で
は、かなりの面積を有する平板状のものが採用されてい
る。尚、この仮受けテーブル51の上面は、ウエブの滑
動性を良好にし得るように平滑に研磨しておくとよい。
【0032】この仮受けテーブル51は、図3に示すよ
うに、切断位置より前方に送出されてくる切断予定ウエ
ブ(帯状ウエブ先端側C)の高さ位置より僅かに低位置
で且つ最上動位置にある昇降テーブル4の上面近傍高さ
位置において前後に進退せしめられる。即ち、進退装置
(伸縮シリンダ)52の伸長状態では、仮受けテーブル
51が切断位置にかなり近接する位置(ウエブ支持位
置)まで前進し、他方、進退装置(伸縮シリンダ)52
の縮小状態では、該仮受けテーブル51が図6の符号5
1′の位置(後方退避位置)まで後退するようになって
いる。又、仮受けテーブル51が前方のウエブ支持位置
にあるときには、図6に示すように、該仮受けテーブル
51の先端51aより前方(図6の右側)に昇降テーブ
ル4に対して小長さ範囲Lの非重合部が残るようにして
いる。尚、仮受けテーブル51がウエブ支持位置にある
ときには、該仮受けテーブル51で切断予定ウエブ(図
3に示す帯状ウエブ先端側C)のかなりの面積部分を下
面側から支持でき、他方、仮受けテーブル51が後方退
避位置にあるときには、該仮受けテーブル(図6の符号
51′)が昇降テーブル4上に載せられた定寸ウエブ
D′と上下に重合しない位置まで後退するようにしてい
る。
【0033】押付け装置6は、この実施形態では、図4
に示すように切断装置3の昇降ブロック33に取付けた
上下動装置(伸縮シリンダ)62によって押付片61を
上下動せしめるようにしている。押付片61には、左右
方向に適宜幅を有する板状体を使用している。又、この
押付片61は、図6に示すように、ウエブ支持位置まで
前進している仮受けテーブル51の先端51aと切断装
置3の上刃32との間で、且つ上記小長さ範囲L内にお
いて上下動させるようにしている。尚、この実施形態で
は、押付け装置6は、昇降ブロック33に取付けている
関係で該昇降ブロック33の上下動に連動するが、昇降
ブロック33の下動状態においても上下動装置(伸縮シ
リンダ)62の縮小状態では、図5に示すように押付片
61の下端が切断高さより上方に位置している。そし
て、図5の状態から、上下動装置62を伸長させると、
図6に示すように押付片61がさらに下動せしめられ
て、該押付片61の下端が最上動位置にある昇降テーブ
ル4の上面に接触する位置まで下動するようになってい
る。
【0034】尚、上記のように、押付け装置6を切断装
置3の昇降ブロック33に取付けたもの(あるいは押付
け装置6を上刃32とともに上下動させるようにしたも
の)では、押付け装置6として上下動装置(伸縮シリン
ダ)62を省略することが可能である。その場合、押付
け装置6の押付片61の下端でウエブを最上動位置にあ
る昇降テーブル4の上面に押付けた時点で上刃32によ
るウエブ切断作用が完了しているように取付け寸法を調
整する。
【0035】この実施形態のウエブ切断機及びウエブ積
層装置は、不織布のような「腰」が弱く且つ滑動性が悪
いウエブを処理するのに適したものであり、次のように
作動する。
【0036】まず、図2に示すように、ウエブロールA
から巻解いた帯状ウエブBの先端側Cを切断位置まで導
いておく。尚、運転開始前は、切断装置3、押付け装置
6、昇降テーブル4、仮受け装置5、及び受渡し装置7
がそれぞれ図3の状態で待機している。この状態で運転
を開始すると、繰出し装置1(巻解きモータ10及びフ
ィードロール11)によりウエブロールAから帯状ウエ
ブBを連続して繰出させるが、このとき定寸送出し装置
2が停止していると、ダンサーロール15が下動して、
帯状ウエブBをU字状にストックさせる。
【0037】そして、ダンサーロール15が所定の低位
置まで下動すると、その検出信号を受けて定寸送出し装
置2のモータ22が作動し、定寸送りフィードロール2
1により帯状ウエブの先端側Cを1枚の製品長さだけ前
方に送出する。このとき、定寸送りフィードロール21
は、帯状ウエブBを前方に送り出すだけであるが、図3
及び図5に示すように定寸送りフィードロール21と切
断位置との間に設置しているエア吹出し装置25の上下
エアノズル26,27からそれぞれエアが吹出されて、
帯状ウエブ先端側Cが展張状態のままで送出される。
尚、このとき、帯状ウエブ先端側Cは、切断位置より正
確に製品長さだけ前方に送出され且つその切断予定ウエ
ブのかなりの面積部分が仮受けテーブル51上に載置さ
れる。
【0038】定寸送りフィードロール21による帯状ウ
エブBの送出動作が完了すると、次に切断装置3の昇降
ブロック3が下動して、図5に示すように上下両刃物3
1,32で帯状ウエブ先端側を切断する。このとき、切
り離された定寸ウエブDは、仮受けテーブル51上に支
持されているが、定寸ウエブDと仮受けテーブル51と
はかなりの面積部分で接合しており、両者間の摩擦力に
よって定寸ウエブDが仮受けテーブル51上で位置ずれ
しないようになっている。
【0039】次に、押付け装置6の上下動装置(伸縮シ
リンダ)62が伸長して、図6に示すように押付片61
で定寸ウエブDの一部(切断位置近傍部分)を昇降テー
ブル4上に押付ける。そして、該押付片61で定寸ウエ
ブDを押付けたままで、仮受け装置5の進退装置(伸縮
シリンダ)52が縮小し、仮受けテーブル51を図6の
符号51′の位置まで後退させる。このとき、仮受けテ
ーブル51が後退することにより、その上面に接合して
いる定寸ウエブDも引っ張られようとするが、該定寸ウ
エブDにおける切断位置近傍部分が押付片61で昇降テ
ーブル4上に押付けられているので、該定寸ウエブDは
定位置のままであり且つ仮受けテーブル51による引っ
張り作用によって定寸ウエブDが昇降テーブル4上でき
れいに展張される(図6の符号D′)。
【0040】その後、カム35が回転して昇降ブロック
33が上動し、上下動装置62が縮小して押付片61も
上動し、昇降テーブル4が昇降装置41によりごく僅か
に下動し、仮受け装置5の進退装置52が伸長して仮受
けテーブル51を元のウエブ支持位置まで前進させる。
尚、昇降テーブル4上に載せられた定寸ウエブDは、押
付片61による押付け力が解除されても、該昇降テーブ
ル4の上面との摩擦力で位置ずれすることがない。
【0041】続いて、上記各動作を繰り返して次の定寸
ウエブDの切断・積層作業が行われるが、第2回目以降
は押付け装置6の押付片61が切断された直後の定寸ウ
エブDの一部を昇降テーブル4上の定寸ウエブD上に押
付ける。このように、切断された直後の定寸ウエブDを
昇降テーブル4上に積層されている定寸ウエブD(ウエ
ブ積層体E)上に押付けるようにすると、後続側の定寸
ウエブDを順次先の定寸ウエブD(ウエブ積層体E)上
に完全重合させることができ、外周縁をきれいに揃えた
状態で定寸ウエブDを順次積層させることができる。
【0042】そして、順次、定寸ウエブDの切断動作と
積層動作を所定回数(例えば100回)だけ繰り返す
と、昇降テーブル4上に所定枚数の定寸ウエブD(ウエ
ブ積層体E)が積層される。又、このとき、カウントア
ップ信号が発せられ、昇降テーブル4上のウエブ積層体
Eが受渡し装置7により排出コンベア8上に移乗され
て、1回のウエブ積層体製造工程が終了し、順次同様に
連続してウエブ積層体Eの製造作業が行われる。
【0043】ところで、上記実施形態のウエブ積層体製
造方法(ウエブ積層方法)では、押付け装置6の押付片
61は、切断装置3で定寸ウエブDを切り離した後に該
定寸ウエブDの一部を昇降テーブル4側に押付けるよう
にしているが、他の実施形態では、切断動作が行われる
前に該押付片61で帯状ウエブ先端側Cを昇降テーブル
4側に押付けるようにしてもよい。即ち、定寸送出し装
置2が作動して帯状ウエブ先端側Cが切断位置より製品
長さだけ前方に送出された時点で、押付け装置6の押付
片61を下動させて切断予定ウエブの一部を昇降テーブ
ル4側に押付け、その後に上刃32を下動させて切断動
作を行わせるようにしてもよい。尚、この場合、押付け
装置6は切断装置3の昇降ブロック33に取付けること
ができないので、該押付け装置6を適宜の固定フレーム
に取付ける必要がある。
【0044】本願実施形態のウエブ積層装置では、ウエ
ブ切断時に切断予定ウエブ(帯状ウエブ先端側C)が仮
受けテーブル51上に支持(載置)された状態で行われ
るので、切断後に押付片61で定寸ウエブDを押付ける
ようにした場合でも、切断された定寸ウエブDが仮受け
テーブル51上で位置ずれすることがない。そして、そ
の切断後に押付け装置6が作動して押付片61で切り離
された定寸ウエブDの一部を昇降テーブル4側に押付
け、その後に仮受けテーブル51が後方退避するが、定
寸ウエブDの一部が押付片61で押付けられたままであ
るので、該定寸ウエブDが昇降テーブル4上の所定位置
あるいは先に積層された定寸ウエブD(ウエブ積層体
E)上の所定位置(完全重合位置)に載せられる。そし
て次に、押付片61による押付けが解除されるが、その
時点では、最上部の定寸ウエブDがその下の定寸ウエブ
Dに全面接触しているので、該最上部の定寸ウエブDが
位置ずれすることがない。従って、後続の定寸ウエブD
は、先の定寸ウエブD(ウエブ積層体E)に対してきれ
いに位置合わせされた状態で順次積層され、外側面をき
れいに揃えた状態でウエブ積層体Eを製造できる。
【0045】
【発明の効果】本願発明のウエブ切断機におけるウエブ
積層装置及びウエブ積層方法によれば、切断位置より前
方に送出される切断予定ウエブCをその下面側から支持
できる仮受けテーブル51を進退装置52によって進退
操作でき、さらに切断された定寸ウエブDの一部を押付
け装置6で昇降テーブル4側に押付けることができるよ
うにしている。従って、例えば不織布のように「腰」が
弱く且つ滑動性が悪いウエブであっても、順次切断され
る定寸ウエブDを昇降テーブル4上においてきれいに揃
えた状態で積層させることができ、外周面がきれいに揃
ったウエブ積層体Eを製造することができるという効果
がある。
【0046】又、本願請求項3の発明のウエブ積層方法
によれば、ウエブ切断動作の前に押付け装置6で帯状ウ
エブに連続する切断予定ウエブの一部を押付け、その状
態でウエブを切断するようにしているので、切断時及び
切断後も定寸ウエブDが移動することがなく、順次切断
される定寸ウエブDを一層正確な位置に積層させること
ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の定寸ウエブの切断・積層方法を示す説明
図である。
【図2】本願実施形態のウエブ積層装置を装備したウエ
ブ切断機の概略図である。
【図3】図2のウエブ積層装置部分の拡大図である。
【図4】図3のウエブ積層装置部分の一部斜視図であ
る。
【図5】図3からの状態変化図である。
【図6】図5からの状態変化図である。
【図7】図3のウエブ積層装置によるウエブ積層最終段
階の説明図である。
【符号の説明】
1は繰出し装置、2は定寸送出し装置、3は切断装置、
4は昇降テーブル、5は仮受け装置、6は押付け装置、
7は受渡し装置、8は排出コンベア、21は定寸送りフ
ィードロール、31は下刃、32は上刃、41は昇降装
置、51は仮受けテーブル、52は進退装置、61は押
付片、62は上下動装置、Aはウエブロール、Bは帯状
ウエブ、Cは帯状ウエブ先端側、Dは定寸ウエブ、Eは
ウエブ積層体である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウエブロール(A)から繰出される帯状
    ウエブ(B)の先端側(C)を定寸送出し装置(2)で
    順次製品長さづつ定寸送りし、該ウエブ先端側(C)を
    停止状態でギロチンカッター式の切断装置(3)により
    順次製品長さづつ切断し、その切断した定寸ウエブ
    (D)を切断位置の直下において順次昇降テーブル
    (4)上に積層させるようにしたウエブ切断機におい
    て、 切断位置より前方に送出される切断予定ウエブをその下
    面側から支持する仮受けテーブル(51)と、 該仮受けテーブル(51)をウエブ支持位置と後方退避
    位置との間で進退させる進退装置(52)と、 前記ウエブ支持位置にある仮受けテーブル(51)と干
    渉しない位置において、切断された定寸ウエブ(D)の
    一部を前記昇降テーブル(4)上面又は該昇降テーブル
    (4)上に積層されたウエブ積層体(E)の上面に押付
    ける押付け装置(6)、 とを備えたことを特徴とするウエブ切断機におけるウエ
    ブ積層装置。
  2. 【請求項2】 請求項1のウエブ積層装置を使用し、進
    退装置(52)による仮受けテーブル(51)のウエブ
    支持位置への前進動作、定寸送出し装置(2)による帯
    状ウエブ先端側(C)の定寸送出し動作、切断装置
    (3)によるウエブ切断動作、押付け装置(6)による
    ウエブ押付け動作、進退装置(52)による仮受けテー
    ブル(51)の後方退避動作、押付け装置(6)による
    ウエブ押付け解除動作、を順次行わせるようにしたこと
    を特徴とするウエブ積層方法。
  3. 【請求項3】 請求項2において、押付け装置(6)
    は、帯状ウエブ先端側(C)が切断位置より前方に送出
    された後、切断装置(3)によるウエブ切断動作の前に
    切断予定ウエブの一部を昇降テーブル(4)上面又は該
    昇降テーブル(4)上に積層されたウエブ積層体(E)
    の上面に押付けるようにしたことを特徴とするウエブ積
    層方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109182616A (zh) * 2018-08-13 2019-01-11 盐城市裕正精密机械有限公司 一种皮革卷筒料平压平全自动模切机
DE102021116621A1 (de) 2021-06-28 2022-12-29 Multivac Sepp Haggenmüller Se & Co. Kg Trayplatten-Slicer sowie Verfahren für dessen Betrieb

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