JPH11262729A - 塗装補修方法及び塗装補修道具 - Google Patents

塗装補修方法及び塗装補修道具

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JPH11262729A
JPH11262729A JP10087961A JP8796198A JPH11262729A JP H11262729 A JPH11262729 A JP H11262729A JP 10087961 A JP10087961 A JP 10087961A JP 8796198 A JP8796198 A JP 8796198A JP H11262729 A JPH11262729 A JP H11262729A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車や家具等の塗装等に生じた線状の深い
傷を簡易に修復することが可能であり、かつ修復後に違
和感の無いものとすることができる塗装補修方法の提供
を目的とする。 【解決手段】 補修面をサンドペーパ等によって磨き、
ワックスを充填し(b)、へら5等によって傷の凹部か
らはみ出た余剰のワックスを削り取って表面を平滑化す
る(c)。さらに続いて(d)の様に、ハケ6によって
元の塗装面と同一色の塗料を塗布する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のボデーや
家具、床面等の塗装に生じた傷を、簡単に補修する方法
に関するものである。本発明の塗装補修方法は、特に釘
等の鋭利なものによって付けられた、深い線状の傷を補
修するのに適するものである。また併せて本発明は、塗
装補修道具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】屋外に駐車していた自動車がいたずらさ
れ、釘等によって深い線状の傷が付けられることはよく
経験することである。また狭い道を走行中に、看板等か
ら出た釘によって自動車に線状の傷が付くことも多い。
【0003】これらの線状の傷は、もちろん専門工場で
自動車を再塗装することによって修復することができ
る。しかしながら、自動車の塗装に線状に傷が付くこと
は、日常的な出来事であり、一々再塗装することなく、
簡単な補修で済まされる場合が多い。すなわち釘等によ
る傷を補修する場合には、当該自動車と同一色のペイン
トマーカ(例えば商品名 ボディペン)や、同一色の塗
料を内蔵する缶入りスプレーが活用され、傷に適当な色
のペイントが塗布される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の塗装補修方
法の内で、前者のペイントマーカを利用する方法は、最
も手軽ではあるが、釘等による凹変は修復が困難である
と言う問題がある。すなわち、釘等による傷は、単に塗
装がはげ落ちているだけではなく、多くの場合ボデーの
素地も釘によって削れている。これに対して、ペイント
マーカによる塗膜はきわめて薄いので、ペイントマーカ
で傷に塗料を塗布してもボデーの凹変は埋まることはな
い。
【0005】後者の缶入りスプレーを利用する場合に
は、ある程度の凹変も修復可能であるが、塗装面の照り
(反射状態)が変化してしまうと言う重大な欠陥があ
る。すなわち缶入りスプレーを利用する場合には、どう
しても傷を中心として広範囲に塗料が塗布されてしま
い、傷の部分だけに限定した塗布はできない。そして缶
入りスプレーの色調は、その自動車の新品時の色調に合
わされているが、実際に修理する自動車の色調は、経時
変化によって微妙に変化している。そのため缶入りスプ
レーによって塗装を修復すると、全体として違和感のあ
るものとなってしまう。
【0006】そこで本発明は、自動車や家具等の塗装等
に生じた線状の深い傷を簡易に修復することが可能であ
り、かつ修復後に違和感の無いものとすることができる
塗装補修方法の提供を目的とするものである。また併せ
て本発明は、同様の目的を達成することができる塗装補
修道具を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】そして上記した目的を達
成するための請求項1記載の発明は、補修部分に透明ま
たは半透明のワックスを充填し、余剰のワックスを除去
し、その後、ワックス上に塗料を塗布することを特徴と
する塗装補修方法である。
【0008】本発明の塗装補修方法は、補修部分に透明
または半透明のワックスを充填し、余剰のワックスを除
去する工程を有し、当該工程によって素地の凹変が修復
される。そしてその上に塗料が塗布されるが、塗装の下
地となるワックスは、透明または半透明であるため、塗
布された塗料の色は、下地の影響を受けない。すなわ
ち、ワックスの色は透明または半透明であるからワック
スの色が表面に浮き出ることはない。
【0009】また同様の目的を達成するための請求項2
に記載の発明は、補修部分に透明または半透明のワック
スを充填し、余剰ワックスを除去し、その後、転写紙に
よってワックスの上に塗膜を設けることを特徴とする塗
装補修方法である。
【0010】本発明の塗装補修方法についても、補修部
分に透明または半透明のワックスを充填し、余剰のワッ
クスを除去する工程を有し、当該工程によって素地の凹
変が修復される。そして本発明では、転写紙によってワ
ックスの上に塗膜が設けられるが、塗装の下地となるワ
ックスは、透明または半透明であるため、塗布された塗
料の色は、下地の影響を受けない。また本発明では、転
写紙によって塗膜が設けられるので、熟練を要せず、綺
麗に仕上げることができる。
【0011】また上記した発明を発展させた請求項3に
記載の発明は、転写紙は複数の色相を有する塗膜層が設
けられたものであることを特徴とする請求項2に記載の
塗装補修方法である。
【0012】本発明の塗装補修方法では、転写紙は複数
の色相を有する塗膜層が設けられたものであるから、補
修面の色相に合わせて転写紙の塗膜層を選択することに
より、違和感無く補修することができる。
【0013】さらに同様の目的を達成するための請求項
4に記載の発明は、補修部分に塗膜を設け、該塗膜の上
に透明または半透明のワックスを充填し、余剰のワック
スを除去することを特徴とする塗装補修方法である。
【0014】本発明の塗装補修方法では、補修部分に先
に塗膜を設ける。塗膜を設けるための方法は、塗料の塗
布によっても転写紙によってもよい。そして塗膜の上に
ワックスを充填して、補修部分の凹変を補修するが、本
発明では特に透明または半透明のワックスが使用される
ので、下の塗膜がワックスを透けて見える。そのため本
発明の塗装補修方法によると、簡単な方法で凹変の修復
と、色の修復が可能である。
【0015】さらに同様の目的を達成するための請求項
5に記載の発明は、ワックスに顔料または顔料を含有す
る部材を混入し、該ワックスを補修部分に充填し、余剰
のワックスを除去することを特徴とする塗装補修方法で
ある。
【0016】本発明の塗装補修方法は、ワックスに顔料
または顔料を含有する部材を混入し、このワックスを補
修部分に充填する。そのため補修部分の凹変と、色の双
方が修復される。
【0017】さらに同様の目的を達成するための請求項
6に記載の発明は、ワックスにクレヨン、コンテまたは
色鉛筆の粉末を混入し、該ワックスを補修部分に充填
し、余剰のワックスを除去することを特徴とする塗装補
修方法である。
【0018】本発明の塗装補修方法では、ワックスにク
レヨンまたはコンテ等の粉末を混入してワックスの色を
調節する。そのため本発明では、簡単に色合わせを行う
ことができ、修復面が綺麗に仕上がる。またクレヨンや
コンテ等は、各種の色のものが市販されており、ワック
スを補修面の色に合わせることが容易である。
【0019】またさらに上記した発明を実施するための
塗装補修道具の発明は、塗料及びハケ、転写紙、ペイン
トマーカ、クレヨン、コンテ、色鉛筆の少なくともいず
れかと、ワックス及びヘラが組み合わされたことを特徴
とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下さらに本発明の実施形態につ
いて説明する。図1は、本発明の塗装補修方法の工程図
である。図2は、本発明の他の実施形態の塗装補修方法
の工程図である。図3は、本発明のさらにもう一つの実
施形態の塗装補修方法の工程図である。図4は、本発明
の塗装補修方法で使用する転写紙の一例を示す斜視図で
ある。図5は、本発明のさらにもう一つの実施形態の塗
装補修方法の一工程を示す説明図である。図6は、本発
明の実施形態の塗装補修道具の斜視図である。
【0021】図1に示す塗装補修方法は、家具や自動車
等の傷2を補修するものである。補修面の傷2は、図1
(a)の様に、塗装面1だけでなく、素地3も削り取
り、素地3が傷ついて凹んでいる。本実施形態の塗装補
修方法では、図1(a)の様に傷ついた補修面をサンド
ペーパ等によって磨く。また傷2の周囲は、トリクレン
等によって脱脂することが望ましいが、本発明において
は、脱脂工程は必須ではない。
【0022】そして図1(b)の様に、傷2の凹変部位
にワックス4を充填する。ここでワックス4は、石油ワ
ックス、キャンデリラワックス、カルナウバワックス、
モンタンワックス、ポリエチレンワックス、ポリプロピ
レンワックス、フィッシャートロプシュワックス等の公
知のワックスが使用されるが、本発明では、特に透明ま
たは半透明のものに限定して使用される。ワックス4
は、上記した石油ワックスの範疇に入るパラフィンワッ
クスあるいはマイクロクリスタリンワックスの採用が推
奨される。ワックス4の性状は、融点が55°Cから8
5°C程度、25°Cにおける針入度が10〜40程度
のものが適当である。ワックス4の形状には限定は無い
が、棒状、板状または球状のものが使いやすい。
【0023】そして続いて図1(b)の様に、へら5等
によって傷2の凹部からはみ出た余剰のワックス4を削
り取り、図1(c)の様に、表面を平滑化する。またさ
らに続いて図1(d)の様に、ハケ6によって元の塗装
面と同一色の塗料を塗布する。ここで本実施形態の塗装
補修方法では、特に透明または半透明のワックス4によ
って傷2の凹変が埋められており、透明または半透明の
ワックス4の上に塗料を塗布されるから、下地の色が表
面に与える影響がない。塗料が乾燥すると、図1(e)
の様に、傷2の凹変がワックス4によって修復され、さ
らに元の塗装面と同一色の塗料が塗布されて塗装面も修
復され、補修作業が完了する。
【0024】以上の実施形態では、ワックス4上への塗
膜の形成を塗料を塗布することによって行ったが、もち
ろん塗料の塗布は、ハケによらず、スプレーやペイント
マーカ、あるいはペンを使用して行ってもよい。またよ
り簡便な方法として、塗料に代わって転写紙を使用する
方策が考えられる。図2は、塗料に代わって転写紙を使
用する例を示すものである。図2に示す塗装補修方法の
内、(a)(b)(c)の工程は、図1のそれと同一で
ある。すな2ち補修面をサンドペーパ等によって磨き、
ワックス4を充填し(b)、へら5等によって傷2の凹
部からはみ出た余剰のワックス4を削り取って表面を平
滑化する(c)。
【0025】そしてワックス4の上部に転写紙10を載
せる。ここで転写紙10は、公知の通り、フィルム層1
1と、塗膜層12が積層されたものであり塗膜層12を
転写面に押し当てて、フィルム層11側から押圧するこ
とより、塗膜層12がフィルム層11から離れ、転写面
に塗膜層12が転写されるものである。転写紙10は、
例えば図4の様に、シート状のフィルム層11に、帯状
の塗膜層12を複数設けたものが便利である。そして帯
状の塗膜層12は、スリット13が設けられていて正方
形の小片12a,12b,12c・・・、に分かれてお
り、各小片12a・・・、に黄、黄緑、緑、緑青・・・
・、といった各種の色相をもった塗膜が設けられてい
る。
【0026】図4の様な転写紙10を採用する場合に
は、塗膜層12の小片12a,12b,12c・・・か
ら、補修面の元の色相と同じものを選択することとな
る。そして転写紙10をワックス4の上部に置き、フィ
ルム層11側から押圧して塗膜層12を補修面に転写す
る。その結果、図2(e)の様に、傷2の凹変がワック
ス4によって修復され、さらに元の塗装面と同一色の塗
膜層12が設けられて塗装面も修復され、補修作業が完
了する。
【0027】以上の実施形態では、傷2の中にワックス
4を充填した後、塗料の塗布や転写紙による塗膜層の転
写を行った。この様にワックス4を下、塗膜層を上とす
る構成は、色の修復が完全となる利点がある。またワッ
クス4の表面が塗膜によって覆われるので、補修部位に
服等が触れてもワックス4が取れず、服等を汚さない利
点がある。しかし先の工程とは逆に、塗料の塗布や転写
紙による塗膜層の転写を行った後に、傷2の中にワック
ス4を充填する方策も可能である。
【0028】図3は、転写紙によって塗膜層の転写を行
った後に、傷2の中にワックス44を充填する例を示す
ものである。すなわち本実施形態の塗装補修方法では、
図3(a)の様に傷ついた補修面をサンドペーパ等によ
って磨き、図3(b)の様に補修面に転写紙10を載せ
る。そしてフィルム層11側から転写紙10を押圧して
塗膜層12を補修面に転写する(図3c)。続いて図3
(d)の様に、傷2の部位にワックス4を充填する。ワ
ックス4は、透明または半透明のものに限定して使用さ
れる。その後、へら等によって傷2の凹部からはみ出た
余剰のワックス4を削り取り、図3(e)の様に、表面
を平滑化する。その結果、傷2の凹変がワックス4によ
って修復され、さらにワックス4が透明または半透明で
あるから下の塗膜層12が透けて見えて塗装面も修復さ
れ、補修作業が完了する。本実施形態の塗装補修方法に
よると、補修された部位に物が多少触れても、下の塗膜
層12が傷つくことが無いので、補修効果が長続きする
特長がある。
【0029】以上の実施形態では、いずれも透明または
半透明のワックス4を使用した。この様に透明または半
透明のワックス4を使用した理由は、前記した様にワッ
クス4の色が表面に浮き出ることを防止するためである
が、ワックス4の色自体が補修面の色と同一色、あるい
は類似した色であるならば、必ずしも透明または半透明
のワックス4である必要はない。ワックス4の色を補修
面の色と合致させる方法には ワックス4中に補修面の
色と同一色の顔料を配合することが考えられるが、ワッ
クス4中に補修面の色と同一色の顔料を含有した部材を
混入することによっても実現可能である。より具体的に
は、ワックス4中にクレヨン、コンテ、色鉛筆を混入す
る方策が考えられる。また混入する部材は、上記した三
者の中でも、特にクレヨンとコンテが推奨される。すな
わちクレヨンやコンテは、主成分がワックスやパラフィ
ンであるから、ワックス4中に混入した際の分散が良
い。ワックス4の中へ、クレヨンやコンテを混入する場
合は、図5の様に、ワックス4が入った容器20内にク
レヨンやコンテ21の粉末を入れる。クレヨンやコンテ
の粉末は、例えばクレヨンやコンテ21をサンドペーパ
で削ることによって作ることができる。クレヨンやコン
テは、単一色のものだけを使用してもよいし、各種の色
のものを適宜ブレンドして調色してもよい。
【0030】クレヨンやコンテの粉末が混入されたワッ
クス4は、前述した図1〜図3の実施形態における「透
明または半透明のワックス4」に代わって使用すること
ができる。またクレヨンやコンテの粉末が混入されたワ
ックス4を使用する場合には、必ずしも表面の塗装や転
写紙による塗膜の形成は必要ではない。すなわち単に傷
2の部位をワックス4で埋めるだけで、補修作業を終え
ることもできる。
【0031】以上説明した実施形態に使用する部材、す
なわち塗料、ハケ、転写紙、ペイントマーカ、クレヨ
ン、コンテ、ワックス、ヘラ、サンドペーパ等は、もち
ろん個別に収集して使用してもよいが、これらが予めセ
ットされていればより便利である。そのため本発明の塗
装補修方法に使用される部材は、まとめて取引されるこ
とが推奨される。図6は、塗装補修方法に必要な部材を
セットとした塗装補修道具の例である。図6に示した塗
装補修道具20では、サンドペーパ21と、転写紙1
2、直方体状のワックス13及びヘラ5が図示しない箱
内にセットされている。塗装補修道具の各部材の組み合
わせとしては、ワックス13と、余剰のワックスを除去
するためのヘラ5が必須である。また塗膜を形成させる
部材またはワックスを着色する部材のいずれかが必須で
ある。さらに必要に応じてサンドペーパ13等の他の部
材を含めることができる。塗膜を形成させる部材は、塗
料とはけとの組み合わせ、転写紙12、ペイントマーカ
の中から適宜選択してセットされる。また塗膜を形成さ
せる部材としてはクレヨン、コンテ、色鉛筆が挙げられ
る。
【0032】上記した実施形態では、転写紙10の具体
例として、小片12a,12b,12c・・・部分に
黄、黄緑、緑、緑青・・・・、といった各種の色相をも
った塗膜が設けられているものを示した。このように各
種の色相をもった塗膜を、小片12a,12b,12c
・・・部分に設けた転写紙10は、汎用性が高く、推奨
される。しかし補修しようとする物品の色が予め判って
いる場合には、その物品の特定の色の塗膜を小片12
a,12b,12c・・・部分に設けたものがより便利
である。すなわち塗装補修方法で使用される転写紙やワ
ックスをセットとし、自動車や家具を販売する際の付属
品として需要者に提供する場合の様に、補修する物品の
色が予め特定される場合には、多数の色相は不要であ
り、例えばバンパーの黒、ボデーの黄緑、モールの赤と
いった特定の色相の塗膜を小片12a,12b,12c
・・・部分に設けた転写紙が推奨される。
【0033】
【発明の効果】本発明の塗装補修方法では、ワックスに
よって素地の凹変部分を修復し、その上に塗料が塗布さ
れるので、自動車や家具の塗装等に生じた線状の深い傷
を簡易に修復することが可能であり、かつ修復後の違和
感も無い。またワックスは、特に透明または半透明のも
のが採用されているので、下地となったワックスの色が
表面に浮き出ることがない。そのため本発明の補修方法
は、補修面の当初の色がどの様な色であっても元通りに
補修することができ、汎用性が高い。
【0034】また請求項2に記載の塗装補修方法は、前
記した請求項1の発明の効果に加えて、熟練を要せず、
より綺麗に仕上げることができる効果がある。
【0035】また請求項3に記載の塗装補修方法は、転
写紙に複数の色相を有する塗膜層が設けられたものを採
用するので、汎用性が高い。
【0036】請求項4に記載の塗装補修方法は、ワック
スによって自動車や家具の塗装等に生じた線状の深い傷
を簡易に修復することが可能であり、かつ修復後の違和
感も無い。さらに本発明の塗装補修方法は、補修の効果
が長続きするという利点がある。
【0037】また請求項5に記載の塗装補修方法では、
ワックスに顔料または顔料を含有する部材を混入し、こ
のワックスを補修部分に充填する。そのため補修部分の
凹変と、色の双方が同時に修復される。また本発明によ
ると、色合わせが容易である。
【0038】さらに請求項6に記載の塗装補修方法は、
汎用品たるクレヨンやコンテ等を使用することによりワ
ックスの色合わせを行うことができ、さらにこのワック
スを補修部分に充填するので、補修部分の凹変と、色の
双方が同時に修復される効果がある。
【0039】また請求項7に記載の塗装補修道具を使用
すると、補修に必要な部材がすべて含まれているので便
利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の塗装補修方法の工程図である。
【図2】本発明の他の実施形態の塗装補修方法の工程図
である。
【図3】本発明のさらにもう一つの実施形態の塗装補修
方法の工程図である。。
【図4】本発明の塗装補修方法で使用する転写紙の一例
を示す斜視図である。
【図5】本発明のさらにもう一つの実施形態の塗装補修
方法の一工程を示す説明図である。
【図6】本発明の実施形態の塗装補修道具の斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 塗装面 3 素地 4 ワックス 5 へら 6 ハケ 10 転写紙 11 フィルム層 12 塗膜層 21 クレヨン又はコンテ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 補修部分に透明または半透明のワックス
    を充填し、余剰のワックスを除去し、その後、ワックス
    上に塗料を塗布することを特徴とする塗装補修方法。
  2. 【請求項2】 補修部分に透明または半透明のワックス
    を充填し、余剰のワックスを除去し、その後、転写紙に
    よってワックスの上に塗膜を設けることを特徴とする塗
    装補修方法。
  3. 【請求項3】 転写紙は複数の色相を有する塗膜層が設
    けられたものであることを特徴とする請求項2に記載の
    塗装補修方法。
  4. 【請求項4】 補修部分に塗膜を設け、該塗膜の上に透
    明または半透明のワックスを充填し、余剰のワックスを
    除去することを特徴とする塗装補修方法。
  5. 【請求項5】 ワックスに顔料または顔料を含有する部
    材を混入し、該ワックスを補修部分に充填し、余剰のワ
    ックスを除去することを特徴とする塗装補修方法。
  6. 【請求項6】 ワックスにクレヨン、コンテまたは色鉛
    筆の粉末を混入し、該ワックスを補修部分に充填し、余
    剰のワックスを除去することを特徴とする塗装補修方
    法。
  7. 【請求項7】 塗料及びハケ、転写紙、ペイントマー
    カ、クレヨン、コンテ、色鉛筆の少なくともいずれか
    と、ワックス及びヘラが組み合わされた請求項1乃至6
    のいずれかに記載の塗装補修方法を実施するための塗装
    補修道具。
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