JPH11261980A - ケーブルモデム - Google Patents

ケーブルモデム

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JPH11261980A
JPH11261980A JP5783298A JP5783298A JPH11261980A JP H11261980 A JPH11261980 A JP H11261980A JP 5783298 A JP5783298 A JP 5783298A JP 5783298 A JP5783298 A JP 5783298A JP H11261980 A JPH11261980 A JP H11261980A
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JP
Japan
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level
transmission
transmission level
signal
cable modem
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JP5783298A
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Haruo Koizumi
治夫 小泉
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Control Of Amplification And Gain Control (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 送信レベルの規格を満たしつつ、コストダウ
ンを実現したケーブルモデムを提供する。 【解決手段】 ネットワーク400へ送出する信号の周
波数である送信チャンネル、及び、ネットワーク400
へ送出する信号のレベルである送信レベルを複数の値に
設定することができるケーブルモデム100において、
前記送信レベルの実測値と、該実測値が得られたときの
送信チャンネルの設定値及び送信レベルの設定値との関
係を示すレベル補正情報が書き込まれた不揮発性のメモ
リ(EEPROM)12を内蔵させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CATV(ケーブ
ルテレビ)の空きチャンネルを利用してデータ通信を行
う際に必要となる変調及び復調を行うケーブルモデムに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のケーブルモデム500のブロック
図を図5に示す。同図において、まず、送信側について
説明すると、変調器1は外部のデータ端末装置300か
ら機器間通信インターフェース9を介して送られてくる
ベースバンド信号をQPSK方式または16QAM方式
で変調し、この変調により得られる変調信号をアナログ
信号に変換する。デジタル制御可変利得増幅器(以下、
単に「増幅器」と呼ぶ)2は、ヘッドエンド(CATV
システムのセンター局)との間で生じる伝達損失の偏差
を補償するように調整された利得で、変調器1でアナロ
グ信号に変換された変調信号を増幅する。
【0003】増幅器2で増幅された変調信号はローパス
フィルタ3を介してネットワーク400へ送出される
が、ローパスフィルタ3はヘッドエンドへ送信する上り
信号が下り領域(ヘッドエンドから送信されてくる下り
信号に割り当てられた周波数帯域)には入り込まないよ
うに急峻な特性を有している。
【0004】尚、CATVの幹線ネットワーク400で
は、一般に、上り領域(ヘッドエンドへ送信する上り信
号に割り当てられた周波数帯域)は5〜42[MHz]、下
り領域は54〜860[MHz]となっており、上り領域の
ハイエンドチャンネルの2次高調波が下り領域に入り込
むことから、この妨害波が下り領域に悪影響を及ぼさな
いようにするためには、ローパスフィルタ3には50[d
B]以上の減衰度が要求される。
【0005】一方、受信側では、ハイパスフィルタ4に
よりヘッドエンドからの下り信号のみがRF増幅器5に
入力され、増幅される。RF増幅器5で増幅された下り
信号は周波数変換器6により中間周波数に変換され、I
F増幅器7にて増幅された後、復調器8で復調される。
この復調された信号は機器間通信インターフェース9を
介してデータ端末装置300に送られる。
【0006】ここで、変調器1のブロック図を図6に示
す。パケットで送られてくるベースバンド信号は、誤り
訂正回路101で誤り訂正用のパリティ符号が付加さ
れ、スクランブル回路102でスクランブルがかけられ
た後、バースト信号で送信されるため、プリアンブル回
路103で同期用のプリアンブル符号が付加され、その
後、シンボルマップ回路104でマッピングされ、I信
号とQ信号とに分離される。
【0007】I信号、Q信号はそれぞれナイキストフィ
ルタ105−1、105−2で波形整形された後、それ
ぞれ乗算器106−1、106−2にてデジタルシンセ
サイザ107の発振信号と掛け合わされ(Q信号には、
I信号に掛け合わされる発振信号よりも位相が90゜遅
れた発振信号が掛け合わされる)、チャンネルに相当す
るキャリア周波数に変換される。キャリア周波数に変換
されたI信号とQ信号とは加算器108にて足し合わさ
れた後、D/A変換回路109でアナログ信号に変換さ
れて出力される。
【0008】さて、ヘッドエンドでは、ネットワーク4
00につながっている多数のデータ端末装置から時分割
で送られてくる信号が共通のネットワーク400内で衝
突しないように、チャンネルの切り換え、各データ端末
装置との距離差による遅延時間の調整を行うとともに、
距離差によるレベル減衰を調整する。これらは、いずれ
も下り回線を通して端末に指令を送ることで行われる。
【0009】この指令では、それぞれケーブルモデムか
らネットワーク400へ送出する信号の周波数、レベル
である送信チャンネル、送信レベルが指定されており、
CPU10はこの指定された送信チャンネル及び送信レ
ベルをシリアルインターフェースバス11を介して変調
器1内のレジスタ110に書き込む。そして、レジスタ
110に書き込まれた送信チャンネル、送信レベルとな
るように、CPU10は、シリアルインターフェースバ
ス11を介して制御データを送ることによって、送信チ
ャンネルについては変調器1内のデジタルシンセサイザ
107の発振周波数を、送信レベルについては増幅器2
の利得を、それぞれ設定する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ここで、変調器1の出
力レベルのばらつき、増幅器2の利得偏差のばらつき、
ローパスフィルタ3の挿入損失のばらつきが存在する
が、これらはそれぞれ送信レベルに影響を与える。そし
て、送信レベルに影響を与える上記各要因は互いに独立
してばらつくので、それらが同じ方向にばらつくと、例
えば送信レベルが50[dBmV]になるように増幅器2の利
得を設定したとしても(以下、これを「送信レベルを5
0[dBmV]に設定する」と、また、この場合の50[dBmV]
を「送信レベルの設定値」と呼ぶ)、ケーブルモデムか
らネットワーク400へ送出される実際の送信レベルは
50[dBmV]から大きくかけ離れたものとなってしまう。
このように、ケーブルモデムの実際の送信レベルは設定
値に対して偏差を有している。
【0011】これに対して、例えば、北米のケーブルモ
デムの規格であるMCNS規格では、送信レベルの偏差
が±2[dBmV]以内となっており、増幅器2、ローパスフ
ィルタ3を含めた形で送信帯域の全域にわたってこれを
実現する必要があるわけであるが、増幅器に関しては、
部品特性上±1.5〜2[dBmV]、可変利得偏差は全信号
レベルでの精度で±0.2〜0.5[dBmV]、ローパスフ
ィルタに関しては、5〜40[MHz]の周波数帯域で±
0.5〜1.0[dBmV]のばらつきがあるのが通常である
から、上記各部品の特性のばらつきを相当抑える必要が
あり、必然的にコスト高となってしまう。
【0012】そこで、本発明は、送信レベルの規格を満
たしつつ、コストダウンを実現したケーブルモデムを提
供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明では、ネットワークへ送出する信号の周波数
である送信チャンネル、及び、ネットワークへ送出する
信号のレベルである送信レベルを複数の値に設定するこ
とができるケーブルモデムにおいて、前記送信レベルの
実測値と、該実測値が得られたときの送信チャンネルの
設定値及び送信レベルの設定値との関係を示すレベル補
正情報が書き込まれた不揮発性のメモリを内蔵してい
る。
【0014】以上の構成により、不揮発性のメモリに書
き込まれたデータからケーブルモデムの実際の送信レベ
ルと送信レベルの設定値との関係を認識することがで
き、実際の送信レベルが設定値よりも低くなるあるいは
高くなる分だけ、増幅器の利得を上げるあるいは下げる
ことによって、設定値に対する実際の送信レベルの偏差
を補正することができる。
【0015】前記不揮発性のメモリには、前記送信チャ
ンネルの変化に対して前記送信レベルが大きく変化する
帯域における前記レベル補正情報のみを書き込むように
すればよい。
【0016】また、前記不揮発性のメモリには、前記送
信レベルの実測値が規格外のものとなる場合における前
記レベル補正情報のみを書き込むようにしてもよい。
【0017】また、前記不揮発性のメモリには、前記送
信レベルの実測値が得られたときの送信チャンネルの設
定値を示すデータ及び送信レベルの設定値を示すデー
タ、並びに、前記送信レベルの設定値と前記送信レベル
の実測値との差を示すデータを対応づけて書き込むよう
にしてもよい。
【0018】以上の各構成により、ケーブルモデムの製
造段階でその送信レベルが測定され、送信レベルに関す
る情報が不揮発性のメモリに書き込まれるわけである
が、それに要する時間を短縮することができ、また、不
揮発性のメモリに要求される記憶容量を減少させること
ができる。
【0019】また、前記不揮発性メモリを、前記送信チ
ャンネルを設定するための回路及び前記送信レベルに影
響を及ぼす回路からなるケーブルモデム用回路(後述す
る実施形態の中では、フロントエンドモジュールがこれ
に相当する)に、あるいは、ベースバンド信号を変調す
るケーブルモデム用変調回路(後述する実施形態の中で
は、変調器1がこれに相当する)に、内蔵するようにし
てもよい。
【0020】以上の構成により、ケーブルモデムに不揮
発性のメモリを内蔵することに関して、省スペース化及
びコストダウンを実現することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態を図面
を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施形態で
あるケーブルモデム100のブロック図であって、12
は電気的にデータの書き込み及び消去が可能な不揮発性
のメモリであるEEPROMである。このEEPROM
12に書き込まれるデータについて説明する。尚、図5
に示した従来のケーブルモデム500と同一部分には同
一符号を付して説明を省略する。
【0022】ケーブルモデム10が内蔵するEEPRO
M12には、ケーブルモデム用検査装置200によっ
て、データが書き込まれる。ケーブルモデム用検査装置
200は、図2にそのブロック図を示すように、標準信
号発生器201、パワーメータ202、及び、コントロ
ーラ203からなっている。
【0023】そして、ケーブルモデム100の製造工程
において、標準信号発生器201から出力される擬似ラ
ンダム信号がベースバンド信号としてケーブルモデム1
00に入力されるように、また、ケーブルモデム100
の送信レベルがパワーメータ202によって測定される
ように、また、コントローラ203がケーブルモデム1
00の送信チャンネル及び送信レベルを設定し、及び、
EEPROM12へのデータの書き込みを制御するよう
に、ケーブルモデム100とケーブルモデム用検査装置
200とが接続される。尚、標準信号発生器201のP
/N段数は、出力する擬似ランダム信号が規定の帯域幅
を満足していれさえすれば、特に規定する必要はない。
【0024】ケーブルモデム用検査装置200の動作を
説明する。コントローラ203は、ケーブルモデム10
0内のデジタルシンセサイザ17(変調器1内)及び増
幅器2に制御データを送り、送信チャンネル及び送信レ
ベルを設定する。次に、コントローラ203は、標準信
号発生器201を動作させ、擬似ランダム信号をケーブ
ルモデム100に入力する。この擬似ランダム信号は変
調されてケーブルモデムから出力されるので、このとき
のケーブルモデム100の送信レベルがパワーメータ2
02で測定される。
【0025】パワーメータ202での測定結果(以下、
これを「送信レベルの実測値」と呼ぶ)は、例えばGP
−IBのインターフェースバス204を介してコントロ
ーラ203に送られる。コントローラ203はパワーメ
ータ202から送られてきた送信レベルの実測値を、A
/D変換した後、そのときの送信チャンネルの設定値及
び送信レベルの設定値と対応づけてEEPROM12に
書き込む。
【0026】このようにして、ある設定の送信チャンネ
ル及び送信レベルにおいてEEPROM12へ送信レベ
ルに関する情報の書き込みが終わると、コントローラ2
03は、送信レベルの設定を変え、あるいは、送信チャ
ンネルの設定を変え、そのときの送信レベルの実測値を
同様にしてEEPROM12に書き込む。
【0027】このようにして、EEPROM12には、
図3にそのイメージ図を示すように、全ての送信チャン
ネル毎、及び、全ての送信レベルの設定値毎に送信レベ
ルの実測値がEEPROM12に書き込まれることにな
る。尚、このようにしてEEPROM12に書き込まれ
たデータは電源を切っても消えず出荷時のデータが残
り、また、ケーブルモデム1台毎に異なるものとなる。
【0028】そして、以上に示したケーブルモデム用検
査装置200の動作をプログラム化することで、送信レ
ベルの測定及び送信レベルに関する情報の書き込みを容
易に自動化でき、経済的効果が大きい。また、EEPR
OM12に書き込まれたデータからロットのばらつき傾
向を判断することができ、後出する送信チャンネル及び
送信レベルの適切な間引き方法が判明し、品質管理に役
立てることができる。尚、従来から送信レベルの検査が
行われているので、その検査が行われていた工程にて送
信レベルの測定及びEEPROM12への送信レベルに
関する情報の書き込みを行うようにすればよい。
【0029】さて、ケーブルモデム100の実使用時に
ついて説明する。ケーブルモデム100に接続されたデ
ータ端末装置300が送信モードに移行すると、CPU
10は以下に述べるような動作を行う。まず、ヘッドエ
ンドから送信チャンネル及び送信レベルが指定される
(以下、この指定された送信チャンネル、送信レベルを
それぞれ「送信チャンネルの指定値」、「送信レベルの
指定値」と呼ぶ)ので、これらの送信チャンネルの指定
値及び送信レベルの指定値を変調器1内のレジスタ11
0に書き込む。
【0030】次に、レジスタ110に書き込まれている
送信チャンネル、送信レベル(指定値)をそれぞれ送信
チャンネルの設定値、送信レベルの設定値として、これ
らに対応づけてEEPROM12に書き込まれている送
信レベルの実測値を読み出す。次に、読み出した送信レ
ベルの実測値を用いて、送信レベルの指定値+{(送信
レベルの指定値)−(送信レベルの実測値)}を演算す
る。
【0031】次に、この演算により得られた結果でレジ
スタ110に書き込まれている送信レベル(指定値)を
書き換える。そして、レジスタ110に書き込まれてい
る送信レベル(演算により得られた送信レベル)に送信
レベルを設定する。
【0032】以上の動作により、例えば、送信チャンネ
ルが20[MHz]、送信レベルが53[dBmV]と指定された
場合、EEPROM12に送信チャンネルの設定値20
[MHz]及び送信レベルの設定値53[dBmV]と対応づけて
書き込まれている送信レベルの実測値が50[dBmV]であ
るとすると、上記演算結果は53+(53−50)=5
6[dBmV]がレジスタ110に送信レベルとして書き込ま
れ、送信レベルは56[dBmV]に設定される。
【0033】これにより、実際の送信レベルが設定値よ
りも低くなるあるいは高くなる分だけ増幅器2の利得が
大きくなるあるいは小さくなるので、送信レベルの設定
値に対する偏差を補正することができる。尚、フィード
バックループ系を用いていないので、送信レベルが安定
するまでに要する時間は短くて済む。
【0034】このように、設定値に対する実際の送信レ
ベルの偏差が補正されるので、送信レベルに影響を及ぼ
す変調器1、増幅器2、及び、ローパスフィルタ3の特
性のばらつきをそれほど厳しく抑える必要はなくなり、
コストダウンを実現することができる。
【0035】尚、全ての送信レベルの設定値に対して実
際の送信レベルを規格内に納めるためには、増幅器2の
利得の可変範囲を従来よりも広く設定しておく必要があ
る。
【0036】また、送信レベルが50段階可変であるこ
とが要求されていることから、全ての送信レベルを6ビ
ットで表現することができ、例えば、先に述べたMCN
S規格では、送信レベルが8[dBmV]から58[dBmV]まで
の範囲で可変であることが要求されているので、レジス
タ110及びEEPROM12に書き込むデータについ
ては、8[dBmV]に「001000」を、9[dBmV]に「0
01001」を、…、58[dBmV]に「111010」
を、それぞれ割り当てる。このようにした場合は、+側
は5[dBmV]の偏差まで、−側の偏差は8[dBmV]まで、そ
れぞれ対応することができる。尚、送信レベルの偏差が
大きい場合はビット数を増やす必要がある。
【0037】ところで、チャンネル数はシンボルレート
に依存する占有帯域幅と上り領域で決まり、シンボルレ
ートが160[ksymbol/sec]の場合は、占有帯域幅は2
00[kHz]となるので、上り領域が5〜42[MHz]である
ことから、185チャンネルとなる。したがって、この
場合、上記した方法で、EEPROM12にデータを書
き込んでいくと、185(チャンネル数)×51(レベ
ル数)=9435回もの送信レベルの測定及びデータの
書き込みを行う必要があり、ケーブルモデム100の検
査に要する時間が長く、また、EEPROM12にも大
きな記憶容量が要求される。
【0038】そこで、図4に示すように、ローパスフィ
ルタ3は通過帯域内では比較的緩やかな特性を呈してい
ることから、全ての送信チャンネルに対して送信レベル
を測定する必要はないので、送信チャンネルの変化に対
して送信レベルが大きく変動する帯域においてのみ、具
体的には、図4の場合では、5、20、30、40[MH
z]の4つ程度の送信チャンネルにおいてのみ送信レベル
を測定して、上記したのと同様にEEPROM12に送
信レベルに関する情報を書き込むようにしてもよい。こ
れにより、ケーブルモデム100の検査に要する時間を
短縮し、また、EEPROM12に要求される記憶容量
を減らすことができる。
【0039】そして、このようにした場合、実使用時
に、EEPROM12に送信レベルの実測値が書き込ま
れていない送信チャンネルが指定されたときには、その
送信チャンネルを挟む、EEPROM12に送信レベル
の実測値が書き込まれている2つの送信チャンネルに対
応づけて書き込まれている2つの送信レベルの実測値を
比例配分し(その結果を「送信レベルの補完実測値」と
呼ぶ)と、送信レベルの指令値+{(送信レベルの指令
値)−(送信レベルの補完実測値)}を演算し、この演
算により得られた結果でレジスタ110に書き込まれて
いる送信レベルを書き換えるようにすればよい。
【0040】例えば、5、20、30、40[MHz]の4
つ程度の送信チャンネルにおいてのみ送信レベルを測定
した場合において、送信チャンネルが25[MHZ]、送信
レベルが53[dBmV]とそれぞれ指定されたときには、送
信レベルの設定値53[dBmV]に対して、送信チャンネル
が20[MHz]のときの送信レベルの実測値が50[dBmV]
で、送信チャンネルが30[MHz]のときの送信レベルの
実測値が46[dBmV]であれば、比例配分して48[dBmV]
が得られるので、53[dBmV]+(53[dBmV]−48[dBm
V])=58[dBmV]に送信レベルを設定する。
【0041】このように、ある送信チャンネルにおいて
は送信レベルを測定しない、すなわち、送信チャンネル
を間引く例を示したが、送信レベルの実測値が各送信チ
ャンネルにおいて規格を満たす送信レベルの設定値があ
れば、その送信レベルの設定値を間引くようにしてもよ
い。
【0042】また、設定値に対する送信レベルの実測値
の偏差があるとしても、その偏差が規格を満たすもので
あれば問題はないので、規格外になったときのみ、EE
PROM12に書き込むようにしてもよい。これによ
り、全ての設定値に対して送信レベルの偏差が規格外と
なることは稀であることから、ケーブルモデム100の
検査に要する時間を短縮し、また、EEPROM12に
要求される記憶容量を減らすことができる。
【0043】そして、このようにした場合、実使用時
に、EEPROM12に送信レベルの実測値が書き込ま
れていない送信チャンネル及び送信レベルが指定された
ときには、指定された通りに送信レベルを設定するよう
にすればよい。
【0044】また、送信レベルの実測値そのものをEE
PROM12に書き込むのではなく、設定値と実測値の
誤差(設定値−実測値)を書き込むようにしてもよい。
これにより、実測値そのものを書き込む場合は6ビット
必要であったが、例えば、±6の範囲でばらつくと仮定
すると4ビットで済む。さらに、設定値に対して±2と
いう規格である場合は、規格外になったときのみ書き込
むようにすれば3ビットで済む。これにより、ケーブル
モデムの検査に要する時間を短縮し、また、EEPRO
Mに要求される記憶容量を減らすことができる。
【0045】そして、このようにした場合、実使用時に
は、レジスタ20に書き込まれている送信チャンネル
(指定値)、送信レベル(指定値)をそれぞれ送信チャ
ンネルの設定値、送信レベルの設定値として、これらに
対応づけてEEPROM12に書き込まれている送信レ
ベルの設定値と実測値の誤差を読み出し、この読み出し
た誤差を用いて、送信レベルの指定値+(送信レベルの
設定値と実測値の誤差)を演算し、この演算により得ら
れた結果でレジスタ110に書き込まれている送信レベ
ル(指定値)を書き換え、レジスタ110に書き込まれ
ている送信レベル(演算により得られた送信レベル)に
送信レベルを設定するようにすればよい。
【0046】ここで、変調器1、増幅器2、ローパスフ
ィルタ3、ハイパスフィルタ4、RF増幅器5、周波数
変換器6、IF増幅器7、及び、復調器8を一体化する
ことによって(以下、この一体化したものを「フロント
エンドモジュール」と呼ぶ)、RF信号とベースバンド
信号とのインターフェース、及び、アナログ信号とデジ
タル信号とのインターフェースをフロントエンドモジュ
ール内にて行うことになるため、デジタルノイズを考慮
したレイアウト設計をモデムの設計段階で行う必要がな
くなり、モデムの設計が容易になるとともに、このフロ
ントエンドモジュールはケーブルモデムだけでなく、映
像信号を通信対象とするセットトップボックスにも使う
ことができ、極めて汎用性の高いシステムが構築され
る。
【0047】そして、送信レベルに影響を及ぼす回路
は、変調器1、増幅器2、及び、ローパスフィルタ3
で、いずれもフロントエンドモジュールにあることか
ら、フロントエンドモジュールの段階で設定値に対する
実際の送信レベルの偏差を知ることができ、フロントエ
ンドモジュールで送信レベルの偏差を吸収することがで
きるわけである。
【0048】よって、フロントエンドモジュールにEE
PROM12を内蔵しておけば、フロントエンドモジュ
ールの段階で送信レベルに関する情報をEEPROM1
2に書き込むことができ、このフロントエンドモジュー
ルが搭載されたモデムの設定値に対する実際の送信レベ
ルの偏差をフロントエンドモジュールに内蔵したEEP
ROM12に書き込まれたデータで補正することができ
る。また、EEPROM12の内蔵をフロントエンドモ
ジュール内とすることは、省スペース化及びコスト的な
メリットも期待することができる。
【0049】また、変調器1が1チップのICとなって
いる場合は、デジタルICにメモリを組み込むことはプ
ロセス上何等問題はないので、そのICにEEPROM
12を内蔵するようにしてもよい。これにより、EEP
ROM12の内蔵に関して、省スペース設計が可能にな
るとともに、コスト的な面でもメリットが大きい。尚、
変調器1の他にも送信レベルに影響を及ぼす回路(増幅
器2及びローパスフィルタ3)があるので、このように
した場合は、当然のことながら、フロントエンドモジュ
ールあるいはケーブルモデム100の段階で変調器1に
内蔵したEEPROM12に送信レベルに関するデータ
を書き込むことになる。
【0050】尚、送信レベルの設定値に対する偏差を補
正する方法として、デジタル信号処理の段階で信号レベ
ルを調整するものが考えられるが、50[dB]のダイナミ
ックレンジでデジタル信号を処理しなければならないの
で、10-5のレベルまで再生しなければならず、その結
果、17ビット以上のD/A変換器が必要となり、現実
的ではない。
【0051】また、ケーブルモデムを対象にしてのみ本
発明を説明したが、フロントエンドモジュールは画像デ
ータを通信対象とするセットトップボックスにも共通で
あり、セットトップボックスにも適用することができ
る。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1乃至7の
いずれかに記載の発明によれば、不揮発性のメモリに書
き込まれたデータを用いて、設定値に対する実際の送信
レベルの偏差を補正することができるので、送信レベル
に影響を及ぼす回路の特性のばらつきをそれほど厳しく
抑える必要はなくなり、コストダウンを実現することが
できる。
【0053】また、請求項2乃至4のいずれかに記載の
発明によれば、上記効果に加えて、ケーブルモデムの検
査に要する時間を短縮することができ、また、不揮発性
のメモリに要求される記憶容量が少なくて済む。
【0054】また、請求項5または6に記載の発明によ
れば、ケーブルモデムに不揮発性のメモリを内蔵するこ
とに関して、省スペース化及びコストダウンを実現する
ことができる。
【0055】また、請求項8に記載の発明によれば、実
際の送信レベルに関する情報を不揮発性のメモリに書き
込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態であるケーブルモデムの
ブロック図である。
【図2】 本発明のケーブルモデムに内蔵されたEEP
ROMに送信レベルに関する情報を書き込むケーブルモ
デム用検査装置のブロック図である。
【図3】 EEPROMに書き込まれたデータのイメー
ジ図である。
【図4】 ローパスフィルタの周波数特性を示す図であ
る。
【図5】 従来のケーブルモデムのブロック図である。
【図6】 変調器のブロック図である。
【符号の説明】
1 変調器 2 デジタル制御可変利得増幅器 3 ローパスフィルタ 4 ハイパスフィルタ 5 RF増幅器 6 周波数変換器 7 IF増幅器 8 復調器 9 機器間通信インターフェース 10 CPU 11 シリアルインターフェースバス 12 EEPROM 100 ケーブルモデム 101 誤り訂正回路 102 スクランブル回路 103 プリアンブル回路 104 シンボルマップ回路 105−1、105−2 ナイキストフィルタ 106−1、106−2 乗算器 107 デジタルシンセサイザ 108 加算器 109 D/A変換回路 110 レジスタ 200 ケーブルモデム用検査装置 300 データ端末装置 400 ネットワーク

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークへ送出する信号の周波数で
    ある送信チャンネル、及び、ネットワークへ送出する信
    号のレベルである送信レベルを複数の値に設定すること
    ができるケーブルモデムにおいて、前記送信レベルの実
    測値と、該実測値が得られたときの送信チャンネルの設
    定値及び送信レベルの設定値との関係を示すレベル補正
    情報が書き込まれた不揮発性のメモリを内蔵したことを
    特徴とするケーブルモデム。
  2. 【請求項2】 前記不揮発性のメモリには、前記送信チ
    ャンネルの変化に対して前記送信レベルが大きく変化す
    る帯域における前記レベル補正情報のみが書き込まれて
    いることを特徴とする請求項1に記載のケーブルモデ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記不揮発性のメモリには、前記送信レ
    ベルの実測値が規格外のものとなる場合における前記レ
    ベル補正情報のみが書き込まれていることを特徴とする
    請求項1に記載のケーブルモデム。
  4. 【請求項4】 前記不揮発性のメモリには、前記送信レ
    ベルの実測値が得られたときの送信チャンネルの設定値
    を示すデータ及び送信レベルの設定値を示すデータ、並
    びに、前記送信レベルの設定値と前記送信レベルの実測
    値との差を示すデータが対応づけて書き込まれているこ
    とを特徴とする請求項1に記載のケーブルモデム。
  5. 【請求項5】 ネットワークへ送出する信号の周波数で
    ある送信チャンネル、及び、ネットワークへ送出する信
    号のレベルである送信レベルを複数の値に設定すること
    ができるケーブルモデムに搭載される、前記送信チャン
    ネルを設定するための回路及び前記送信レベルに影響を
    及ぼす回路からなるケーブルモデム用回路において、前
    記送信レベルの実測値と、該実測値が得られたときの送
    信チャンネルの設定値及び送信レベルの設定値との関係
    を示すレベル補正情報が書き込まれた不揮発性のメモリ
    を内蔵したことを特徴とするケーブルモデム用回路。
  6. 【請求項6】 ネットワークへ送出する信号の周波数で
    ある送信チャンネル、及び、ネットワークへ送出する信
    号のレベルである送信レベルを複数の値に設定すること
    ができるケーブルモデムに搭載される、ベースバンド信
    号を変調するケーブルモデム用変調回路において、当該
    ケーブルモデム用変調回路が搭載されたケーブルモデム
    の前記送信レベルの実測値と、該実測値が得られたとき
    の前記送信チャンネルの設定値及び前記送信レベルの設
    定値との関係を示すレベル補正情報を書き込むための不
    揮発性のメモリを内蔵したことを特徴とするケーブルモ
    デム用変調回路。
  7. 【請求項7】 ネットワークへ送出する信号の周波数で
    ある送信チャンネル、及び、ネットワークへ送出する信
    号のレベルである送信レベルを複数の値に設定すること
    ができる、映像信号を通信対象とするセットトップボッ
    クスにおいて、前記送信レベルの実測値と、該実測値が
    得られたときの送信チャンネルの設定値及び送信レベル
    の設定値との関係を示すレベル補正情報が書き込まれた
    不揮発性のメモリを内蔵したことを特徴とするセットト
    ップボックス。
  8. 【請求項8】 ネットワークへ送出する信号の周波数で
    ある送信チャンネル、及び、ネットワークへ送出する信
    号のレベルである送信レベルを複数の値に設定すること
    ができるとともに、不揮発性のメモリを内蔵したケーブ
    ルモデムに対して、所定のシンボルレートの標準信号を
    ベースバンド信号として入力するための手段と、送信レ
    ベルを測定するための手段と、前記送信チャンネル及び
    前記送信レベルを設定するとともに、送信レベルの測定
    結果と、該測定結果が得られたときの前記送信チャンネ
    ルの設定値及び前記送信レベルの設定値との関係を示す
    レベル補正情報を前記不揮発性のメモリに書き込むため
    の手段とからなることを特徴とするケーブルモデム用検
    査装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100372268C (zh) * 2001-11-23 2008-02-27 上海亿人通信终端有限公司 电缆调制解调器生产测试方法及其系统
US7363648B2 (en) 2000-02-14 2008-04-22 Sharp Kabushiki Kaisha Cable modem tuner
US7680509B2 (en) 2000-06-30 2010-03-16 Kabushiki Kaisha Toshiba Transmission/reception integrated radio-frequency apparatus

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