JPH11261523A - レイク受信装置 - Google Patents

レイク受信装置

Info

Publication number
JPH11261523A
JPH11261523A JP10056512A JP5651298A JPH11261523A JP H11261523 A JPH11261523 A JP H11261523A JP 10056512 A JP10056512 A JP 10056512A JP 5651298 A JP5651298 A JP 5651298A JP H11261523 A JPH11261523 A JP H11261523A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
demodulation
value
unit
rake receiving
demodulating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10056512A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihito Shimazaki
良仁 島崎
Hiroshi Hayashi
宏 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP10056512A priority Critical patent/JPH11261523A/ja
Publication of JPH11261523A publication Critical patent/JPH11261523A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

Landscapes

  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)
  • Dc Digital Transmission (AREA)
  • Noise Elimination (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 消費電力や処理量の低減を図る。 【解決手段】 受信信号を復調し出力する複数の復調手
段と、各復調手段の復調出力を合成し合成出力として出
力する合成手段と、当該合成出力を入力し復号処理力す
る復号手段とを有するレイク受信装置において、伝搬経
路を異にする各受信信号の受信状態に基づいて、各復調
手段を個別にオン動作制御又はオフ動作制御し、オン動
作させる復調手段の数を設定する復調制御手段を設ける
ようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受信信号を複数の
復調部において復調後、それらを合成して復号するレイ
ク(RAKE)受信装置に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】図2に、従来用いられているレイク受信
装置の基本的な構成を示す。レイク受信装置は、同期部
1、復調部2〜4、検出部5、合成部6、チャネル復号
部7、復調制御部8その他不図示回路から構成されるも
のであり、実際上、受信された信号をI軸及びQ軸の直
交べースバンド信号に変換するための回路が、同期部1
及び復調部2〜4の前段に設けられている。なおここで
のベースバンド信号は、通常、フェージングの影響によ
り振幅が大きく変動している。
【0003】同期部1は、レイク受信装置を搭載する無
線受信機と基地局との同期を確立すべく動作する手段で
ある。同期とは、基地局から伝送されてくる一定周期の
同期信号と、無線受信機側の基地局と同一かつ一定周期
の同期信号との位相を合わせる操作をいう。基地局から
は、この同期のための同期信号が送信されている。
【0004】同期部1は、ベースバンド信号を入力する
と、これを一定周期で積分し、積分値を検出部5に出力
する。この際の積分周期は、ある一定値よりも短い時間
でも許されるのが通常であるが、同期部1の出力信号
は、基地局と無線受信機の様々な位相関係における一定
周期の積分値及びその時の位相関係を表す値で与えられ
る。
【0005】ここで、積分値と位相値とは1対1の関係
にあり、以下、この位相関係を表す値を位相値という。
また、積分値と位相値との1対1の関係を表す組みを、
組値(積分値,位相値)という。かかる組値(積分値,
位相値)が、同期部1から検出部5に出力されている。
【0006】検出部5は、同期部1から入力された組値
(積分値,位相値)をある時間貯える手段である。ある
時間とは、同期部1の一定周期よりも十分に長い時間で
あり、複数の組値(積分値,位相値)を貯えるのに十分
な時間である。
【0007】複数の組値が貯えられると、検出部5は順
位付けを行い、順位付けられた組値(積分値,位相値)
のうち一番大きい積分値が得られたものから順番に、復
調部の数(図2の場合には3つ)に相当する数だけを抽
出する。ここで、抽出された組値(積分値,位相値)
は、復調制御部8に対して出力される。なお、この復調
制御部8への出力については、組値(積分値,位相値)
を出力する場合に限らず、位相値だけを出力する場合も
あり得る。
【0008】復調制御部8は、入力された組値(積分
値,位相値)から位相値のみを抽出し、1つづつ復調部
2〜4に出力する手段である。なお、回線条件が良い場
合、すなわち、1番目の積分値が2番目及び3番目のも
のよりもはるかに大きい場合、または1番目及び2番目
の積分値が3番目のものよりもはるかに大きい場合に
は、復調制御部8は、同一の位相値を各復調部2〜4に
対して割り当てることになる。
【0009】3つの復調部2〜4は、それぞれ同じ構成
からなり、それぞれ同じ動作を行う。一般に、復調と
は、無線通信システムの変調信号に対して変調する前の
情報信号に戻すことである。なお、前述したように、各
復調部2〜4は、同期部1と同様、直交した2つのべー
スバンド信号を入力している。
【0010】各復調部2〜4は、復調制御部8からそれ
ぞれ自部に割り当てられた位相値を受け取ると、それぞ
れの位相関係を与えられた位相値に合わせて受信信号の
復調を行う。かくして、これら3つの復調部2〜4から
は、同期部1において大きな積分値が得られた位相関係
で復調された情報信号が出力される。
【0011】合成部6は、これら3つの復調部2〜4か
ら入力された3つの情報信号の加算を行い、チャネル復
号部7に出力する。この合成によって、合成部6は、ダ
イバーシティー利得を得る。
【0012】チャネル復号部7は、合成部6から得られ
た入力を復号する手段である。一般に、無線通信システ
ムでは回線条件が悪いため、送信側で誤り訂正符号化な
どのチャネル符号化処理が行われている。送信側で誤り
訂正符号として畳み込みを行った場合、チャネル復号部
7では、ビタビ復号などの訂正が行われる。なお、誤り
検出のためのCRC(Cyclic Redundancy Check code)
付加やインパルス性の雑音をランダム雑音にするための
インタリーブなどが施されている場合には、かかる処理
に対する復号動作、すなわち、CRC確認やデ・インタ
リーブ処理などが行われる。チャネル復号部7は、無線
通信システムで定められた各種の復号を必要に応じて行
い、情報元信号を出力する。
【0013】なお、以上の構成を構成を有するレイク受
信装置は、ディジタル信号処理を行うDSP(Digital
Signal Processor)やASIC(Application Specifie
d IC)などによって実現可能である。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
構成のレイク受信装置では、常に全ての復調部が動作さ
れることになるため、必ずしも必要のない場合にも処理
量及び消費電力が無駄に消費されるのを避け得ないとい
う課題があった。
【0015】すなわち、かかる構成のレイク受信装置で
は、2番目又は3番目の位相値における積分値が、他の
位相値における積分値に対しはるかに小さい場合のよう
に、必ずしも全ての復調部を動作させる必要のない場合
でも、全ての復調部を動作させなければならないため、
復調の処理を行うDSPのソフトウェアの処理量やAS
ICの消費電力が増大するのを避け得ない課題があっ
た。
【0016】特に、かかるレイク受信装置は、携帯型の
移動通信端末に搭載される場合が多く、処理量及び消費
電力の増加は、通話可能時間の短縮につながるため、そ
の克服が技術的な課題となっている。
【0017】本発明は、以上の課題を考慮してなされた
もので、従来に比して処理量及び消費電力の両面におい
て有利なレイク受信装置を提案しようとするものであ
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、本発明においては、受信信号を復調し出力する複数
の復調手段と、各復調手段の復調出力を合成し合成出力
として出力する合成手段と、当該合成出力を入力し復号
処理力する復号手段とを有するレイク受信装置におい
て、それぞれ、以下の手段を設けるようにする。
【0019】すなわち、第1の発明においては、伝搬経
路を異にする各受信信号の受信状態に基づいて、各復調
手段を個別にオン動作制御又はオフ動作制御し、オン動
作させる復調手段の数を設定する復調制御手段を設ける
ようにする。
【0020】また、第2の発明においては、合成出力に
基づいて、各復調手段を個別にオン動作制御又はオフ動
作制御し、オン動作させる復調手段の数を設定する復調
制御手段を設けるようにする。
【0021】さらに、第3の発明においては、復号手段
の復号結果に基づいて、各復調手段を個別にオン動作制
御又はオフ動作制御し、オン動作させる復調手段の数を
設定する復調制御手段を設けるようにする
【0022】
【発明の実施の形態】(A)第1の実施形態 以下、本発明にかかるレイク受信装置の第1の実施形態
を、図面を用いて説明する。図1に、第1の実施形態に
係るレイク受信装置の構成を示す。なお、図1には、図
2と同一対応部分に、同一対応符号を付して表してい
る。
【0023】図1に示すように、この第1の実施形態に
係るレイク受信装置は、同期部1、復調部2〜4、検出
部5A、合成部6、チャネル復調部7、復調制御部8
A、レジスタ11、12、比較器13の8つの機能ブロ
ックで構成されている。
【0024】この第1の実施形態と従来例との違いは、
新たにレジスタ11、12及び比較器13を設けた点
と、検出部5及び復調制御部8をそれぞれ検出部5A及
びオンオフ制御機能付き復調制御部8Aに変更した点の
2点である。
【0025】かかる構成の違いにより、この第1の実施
形態では、受信信号の復調のために使用する復調部の数
を、回線条件に応じて適宜変更し得るという特有な機能
が実現される。
【0026】以下、かかる特有な機能を実現する機能ブ
ロックの構成について説明する。
【0027】検出部5Aは、一定時間内に蓄積された複
数の組値(積分値,位相値)を、その積分値の大きさに
基づく降べき順に並び替えた後、その積分値の最大値と
2番目に大きい積分値との差分を積分差分値として出力
する点で、先に説明した検出部5と異なっている。
【0028】ここで、検出部5Aにおいて積分差分値を
計算させる理由は、一般に回線条件の良い場合、同期が
取れている位相での積分値は他の位相における積分値に
比べ十分大きな値となる特質があるためである。すなわ
ち、差分値が十分大きければ、受信信号の復調に全ての
復調部を使用しなくても、十分な利得を得ることの判定
が可能なためである。
【0029】もっとも、検出部5Aは、積分値の大きい
順に復調部の数に相当する数だけ組値(積分値,位相
値)又は位相値を抽出し、これを復調制御部8に与える
点については検出部5の場合と同じである。
【0030】レジスタ11及び12は、前述した積分差
分値に対するしきい値を格納する手段である。このレジ
スタの数は、復調部の数(図1の場合、3つ)Nに対し
1つ少ない数、すなわちN−1個に設定されている。
【0031】なお一般に、回線条件が悪くなるほど多く
の復調部を動作させる必要があるため、これらレジスタ
11及び12には、回線条件に応じて予め設定されたN
−1段階のしきい値が、回線条件の良い場合から順番に
格納されている。
【0032】例えば、図1の場合、レジスタ11には、
回線条件が最も良い場合のしきい値が格納されており、
レジスタ12には、回線条件が次に良い場合のしきい値
が格納されている。勿論、復調部が4個以上ある場合に
は、その他の各レジスタにより回線条件が悪い場合のし
きい値が順に格納されることになる。
【0033】比較器13は、検出部5Aから与えられる
積分差分値を、各レジスタ11及び12に格納されてい
る複数のしきい値と比較し、それらに対する比較結果を
並列的に復調制御部8Aに与える手段である。ここで、
積分差分値の各しきい値に対する比較結果は、大小関係
さえ分かれば良いので、各しきい値に対する比較結果は
それぞれ1ビットで与えられるようになっている。な
お、比較する2つの値が等しい場合に、比較結果を大き
い方に含めるか、小さい方に含めるかは、しきい値を設
定する際に予め定めておくものとする。
【0034】復調制御部8Aは、比較器13の比較結果
に基づいて、復調部2〜4を個別にオンオフ制御する機
能が設けられている復調制御手段であり、オン制御する
復調部に対しては、割り当て可能な3つの位相値のうち
積分値が大きいものを順番に割り当てるよう構成されて
いる。
【0035】すなわち、この復調制御部8Aは、オン制
御する復調部の数が1つの場合(いずれの復調部をオン
制御するかは自由)には、検出部5Aから与えられる3
つの位相値のうち対応する積分値が最大となるものを当
該オン制御する復調部に与え、オン制御する復調部の数
が2つの場合には、検出部5Aから与えられる3つの位
相値のうち対応する積分値が大きいものの上位2つを当
該オン制御する復調部に1つずつ個別に与えるように設
定されている。
【0036】なお、回線条件が悪い場合における復調制
御部8Aの制御動作は、従来回路の場合と同様であり、
オン制御される3つ全ての復調部に対し、検出部5から
与えられる3つの位相値を1つずつ個別に与えるように
なっている。
【0037】続いて、以上の構成を有するレイク受信装
置における通信動作を説明する。
【0038】まず、通信状態が最も良好である場合につ
いて説明する。
【0039】このとき、検出部5Aから出力される積分
差分値は十分大きな値となり、比較器13において比較
されるどのしきい値(レジスタ11及び12に格納され
ている)よりも大きくなる。
【0040】この結果、復調制御部8Aは、復調部2〜
4のうち1つをオン制御するだけでも、十分に復調可能
であると判断し、例えば復調部2だけをオン制御し、他
の2つの復調部3及び4についてはオフ制御する。
【0041】かくして、オン制御される復調部2に対し
ては、検出部5から与えられる3つの位相値のうち、最
も大きな積分値が得られる位相値が割り当てられること
になり、非常に良好な状態で復調された受信信号が合成
部6を介してチャネル復号部7に与えられる。かかる動
作は、回線状態の劣化が積分差分値の減少として現れる
まで継続される。
【0042】次に、やや通信状況が劣化した場合につい
て説明する。
【0043】このとき、検出部5Aから出力される積分
差分値は、やや小さくなる。そして、この積分差分値
は、比較器13において比較される2つのしきい値のう
ち、回線条件のより良好な状態に対応するしきい値を下
回るようになる(すなわち、ここでは、差分値が一方の
しきい値よりは小さくなるが他のしきい値よりは大きい
ままとなる)。
【0044】この結果、復調制御部8Aは、復調部2〜
4のうち2つをオン制御すれば、十分、復調可能である
と判断し、例えば復調部2及び3をオン制御し、残る1
つの復調部4についてはオフ制御するよう処理を行う。
【0045】かくして、オン制御される復調部2及び3
に対しては、検出部5から与えられる3つの位相値のう
ち、最も大きな積分値が得られる位相値と2番目に大き
な積分値が得られる位相値がそれぞれ割り当てられるこ
とになり、2つの復調部2及び3で復調された受信信号
が合成部6で合成された後、チャネル復号部7に与えら
れる。かかる動作は、回線状態のさらなる劣化が積分差
分値のさらなる減少として現れるまで継続される。
【0046】さらに通信状況が劣化した場合について説
明する。
【0047】このとき、検出部5Aから出力される積分
差分値はさらに小さな値となる。そして、この積分差分
値は、比較器13において比較される2つのしきい値の
いずれに対しても下回るようになる。
【0048】この結果、復調制御部8Aは、復調部2〜
4の全てをオン制御する必要があると判断し、各復調部
2〜4をオン制御するよう処理を行う。
【0049】かくして、3つの復調部2〜4のそれぞれ
において復調された受信信号が合成部6で合成された
後、チャネル復号部7に与えられ、所定のビタビ復号処
理が行われることになる。かかる動作は、回線状態が回
復し積分差分値が大きくなるまで継続される。
【0050】このように、この第1の実施形態の場合に
は、複数位相について検出された最大値と2番目に大き
い積分値の差分値から回線状態を判断し、回線状態が良
好である場合には、その状態に応じて必要な個数の復調
部のみをオン制御し、その他の復調部についてはオフ制
御するので、復調結果に影響を与えることなく、受信端
末全体としての消費電力の低減を実現することができ
る。
【0051】(B)第2の実施形態 以下、本発明にかかるレイク受信装置の第2の実施形態
を、図面を用いて説明する。図3に、第2の実施形態に
係るレイク受信装置の構成を示す。なお、図3には、図
2と同一対応部分に、同一対応符号を付して表してい
る。
【0052】図3に示すように、この第2の実施形態に
係るレイク受信装置は、同期部1、復調部2〜4、検出
部5、合成部6、チャネル復調部7B、復調制御部8
B、レジスタ21、22、比較器23の8つの機能ブロ
ックで構成されている。
【0053】この第2の実施形態と従来例との違いは、
新たにレジスタ21、22及び比較器23を設けた点
と、チャネル復調部7及び復調制御部8をそれぞれパス
メトリック差分値出力型チャネル復号部7B及びオンオ
フ制御機能付き復調制御部8Bに変更した点の2点であ
る。
【0054】かかる構成の違いにより、この第2の実施
形態では、第1の実施形態と同様、受信信号の復調のた
めに使用する復調部の数を、回線条件に応じて適宜変更
し得るという特有の機能が実現される。
【0055】以下、かかる特有の機能を実現する機能ブ
ロックの構成について説明する。
【0056】パスメトリック差分値出力型チャネル復号
部7Bは、送信側で付された誤り訂正符号を復号する処
理、すなわちビタビ復号を行う手段であり、その復号結
果を後段回路に出力する一方、その処理の際に同時に求
められるパスメトリック値の差分を復調部の制御に利用
すべく出力する機能を有する点を特徴とするものであ
る。
【0057】一般に、ビタビ復号は、あるフレーム長デ
ータのパストレースを行う場合にパスの選択を行うが、
この時に使用されるのがパスメトリック値である。パス
メトリック値は、送信側で行う畳み込みの拘束長から求
められる状態数分だけ存在し、パスメトリック値の最大
値を有するパストレースから与えられたデータが情報元
信号として使用されている。
【0058】ところで、このパスメトリック値の最大値
と最小値の差は、回線条件が良い場合に大きくなる特質
がある。そこで、この第2の実施形態においては、パス
メトリック差分値出力型チャネル復号部7Bにおいて状
態数分のパスメトリック値の最大値と最小値を求め、そ
の差分値を出力する構成を採用する。
【0059】レジスタ21及び22は、パスメトリック
差分値に対するしきい値を格納する手段である。このレ
ジスタの数は、第1の実施形態の場合と同様、復調部の
数(図3の場合、3つ)Nに対して1つ少ない数、すな
わちN−1個に設定されている。なお、各レジスタ21
及び22に格納されるしきい値は、回線状態に応じて予
め定められた値であり、それらが順番に格納されてい
る。
【0060】比較器23は、チャネル復号部7Bから入
力されるパスメトリック値と、各レジスタ21及び22
に格納されている複数のしきい値とを比較し、それらに
対する比較結果を復調制御部8Bに与える手段である。
なお、この比較器23の場合も、第1の実施形態の場合
と同様、パスメトリック値の各しきい値に対する比較結
果は、大小関係さえ分かれば良いので、各しきい値に対
する比較結果はそれぞれ1ビットで与えられるようにな
っている。また、比較する2つの値が等しい場合におけ
る取り扱いも、第1の実施形態の場合と同様、予め定め
られているものとする。
【0061】復調制御部8Bは、比較器23の比較結果
に基づいて、復調部2〜4を個別にオンオフ制御する機
能の付加された復調制御手段であり、オン制御する復調
部に対しては、割り当て可能な3つの位相値のうち積分
値が大きいものを順番に割り当てるよう設定されてい
る。
【0062】すなわち、この復調制御部8Bは、オン制
御する復調部の数が1つの場合(いずれの復調部をオン
制御するかは自由)には、検出部5から与えられる3つ
の位相値のうち対応する積分値が最大となるものを当該
オン制御する復調部に与え、オン制御する復調部の数が
2つの場合には、検出部5から与えられる3つの位相値
のうち対応する積分値が大きいものの上位2つを当該オ
ン制御する復調部に1つずつ個別に与えるように設定さ
れている。
【0063】なお、回線条件が悪い場合における復調制
御部8Bの制御動作は、従来回路の場合と同様であり、
オン制御される3つ全ての復調部に対し、検出部5から
与えられる3つの位相値を1つずつ個別に与えるように
なっている。
【0064】続いて、以上の構成を有するレイク受信装
置における通信動作を説明する。
【0065】まず、通信状態が最も良好である場合につ
いて説明する。
【0066】このとき、チャネル復号部7Bから出力さ
れるパスメトリック値の最大値と最小値との差分値は、
非常に大きな値となり、比較器23において比較される
どのしきい値(レジスタ21及び22に格納されてい
る)よりも大きくなる。この結果、復調制御部8Bは、
復調部2〜4のうち1つをオン制御するだけでも、十
分、復調可能であると判断し、例えば復調部2のみをオ
ン制御し、他の2つの復調部3及び4についてはオフ制
御するよう処理を行う。
【0067】かくして、オン制御される復調部2に対し
ては、検出部5から与えられる3つの位相値のうち、最
も大きな積分値が得られる位相値が割り当てられること
になり、良好な状態で復調された受信信号が合成部6を
介してチャネル復号部7Bに与えられる。かかる動作
は、回線状態の劣化がパスメトリックの差分値の縮小と
して現れるまで継続される。
【0068】次に、やや通信状況が劣化した場合につい
て説明する。
【0069】このとき、チャネル復号部7Bから出力さ
れるパスメトリック値の最大値と最小値との差分値は、
十分大きな値をとりつつも最良の状態よりは小さな値と
なる。そして、この差分値は、比較器23において比較
される2つのしきい値のうち、回線条件のより良好な状
態に対応するしきい値を下回るようになる(すなわち、
ここでは、差分値が一方のしきい値よりは小さくなるが
他のしきい値よりは大きいままとなる)。
【0070】この結果、復調制御部8Bは、復調部2〜
4のうち2つをオン制御すれば、十分、復調可能である
と判断し、例えば復調部2及び3をオン制御し、残る1
つの復調部4についてはオフ制御するよう処理を行う。
【0071】かくして、オン制御される復調部2及び3
に対しては、検出部5から与えられる3つの位相値のう
ち、最も大きな積分値が得られる位相値と2番目に大き
な積分値が得られる位相値がそれぞれ割り当てられるこ
とになり、2つの復調部2及び3で復調された受信信号
が合成部6で合成された後、チャネル復号部7Bに与え
られる。かかる動作は、回線状態のさらなる劣化がパス
メトリックの差分値の縮小として現れるまで継続され
る。
【0072】さらに通信状況が劣化した場合について説
明する。
【0073】このとき、チャネル復号部7Bから出力さ
れるパスメトリック値の最大値と最小値との差分値は、
もはや小さな値となる。そして、この差分値は、比較器
23において比較される2つのしきい値のいずれに対し
ても下回るようになる。
【0074】この結果、復調制御部8Bは、復調部2〜
4の全てをオン制御する必要があると判断し、各復調部
2〜4をオン制御するよう処理を行う。
【0075】かくして、3つの復調部2〜4のそれぞれ
において復調された受信信号が合成部6で合成された
後、チャネル復号部7Bに与えられ、所定のビタビ復号
処理が行われることになる。かかる動作は、回線状態が
回復しパスメトリックの差分値が大きくなるまで継続さ
れる。
【0076】このように、この第2の実施形態の場合に
は、パスメトリックの差分値の大小により回線状態を判
断し、回線状態が良好である場合には、その状態に応じ
て必要な個数の復調部のみをオン制御し、その他の復調
部についてはオフ制御することになるので、復調結果に
影響を与えることなく、受信端末全体としての消費電力
の低減を実現することができる。
【0077】(C)第3の実施形態 以下、本発明にかかるレイク受信装置の第3の実施形態
を、図面を用いて説明する。図4に、第3の実施形態に
係るレイク受信装置の構成を示す。なお、図4には、図
2と同一対応部分に、同一対応符号を付して表してい
る。
【0078】図4に示すように、この第3の実施形態に
係るレイク受信装置は、同期部1、復調部2〜4、検出
部5、合成部6、チャネル復調部7、復調制御部8C、
レジスタ31、32、比較器33、シンボルエラーレー
ト出力部34の9つの機能ブロックで構成されている。
【0079】この第3の実施形態と従来例との違いは、
新たにレジスタ31、32、比較器33、シンボルエラ
ーレート出力部34を設けた点と、復調制御部8をオン
オフ制御機能付きの復調制御部8Cに変更した点の2点
である。
【0080】かかる構成の違いにより、この第3の実施
形態では、第1及び第2の実施形態と同様、受信信号の
復調のために使用する復調部の数を、回線条件に応じて
適宜変更し得るという特有の機能が実現される。
【0081】以下、かかる特有の機能を実現する機能ブ
ロックの構成について説明する。
【0082】シンボルエラーレート出力部34は、現在
受信している受信信号に対応する情報元信号の速度が予
め定められている複数種類の速度のうちいずれであるか
を判定するための手段であり、この第3の実施形態で
は、その出力を回線状態の判定に利用する。
【0083】例えば、IS−95とよばれるCDMA通
信システム(TIA/EIA INTERIM STANDARD "Mobile Stati
on-Base Station Compatibility Standard for Dual-Mo
bileWideband Spread Spectrum Cellular System)の場
合、情報元信号の速度には4種類の速度が定められてい
るが、このシンボルエラーレート出力部34は、かかる
4種類のうちいずれの速度で受信信号が送られているか
判定するために用いられている。
【0084】このシンボルエラーレート出力部34の構
成を、図5に示す。シンボルエラーレート出力部34
は、畳み込み部34A、受信データ硬判定部34B、比
較累積部34Cの3つの機能ブロックからなる。
【0085】ここで、畳み込み部34Aは、チャネル復
号部7で復号された情報元信号を入力し、送信側と同じ
畳み込み処理を行う手段である。一方、受信データ硬判
定部34Bは、あるしきい値を基準に合成部6の合成出
力を1か0に判定する手段である。比較累積部34C
は、これら畳み込み部34A及び受信データ硬判定部3
4Bの出力データを比較し、一致したデータを累積する
ことにより、シンボルエラーレートを求める手段であ
る。
【0086】なお、一致したデータの個数を与えるシン
ボルエラーレートを使用するのは、一般に回線条件が良
い場合、同期が取れている位相でのシンボルエラーレー
トは他の位相におけるシンボルエラーレートに比べ十分
大きな値となるためである。
【0087】レジスタ31及び32は、シンボルエラー
レートのしきい値を格納する手段である。このレジスタ
の数は、第1の実施形態の場合と同様、復調部の数(図
4の場合、3つ)Nに対して1つ少ない数、すなわちN
−1個に設定されている。なお、各レジスタ31及び3
2に格納されるしきい値は、回線状態に応じて予め定め
られた値であり、それらが順番に格納されている。
【0088】比較器33は、シンボルエラーレート出力
部34から入力されるシンボルエラーレートと、各レジ
スタ31及び32に格納されている複数のしきい値とを
順番に比較し、比較結果を復調制御部8Cに与える手段
である。なお、この比較器33の場合も、シンボルエラ
ーレートとしきい値との大小関係が分かれば良いので、
各しきい値に対する比較結果はそれぞれ1ビットで与え
られるようになっている。また、比較する2つの値が等
しい場合における取り扱いも、予め定められているもの
とする。
【0089】復調制御部8Cは、比較器33の比較結果
に基づいて、復調部2〜4を個別にオンオフ制御する機
能の付加された復調制御手段であり、オン制御する復調
部に対しては、割り当て可能な3つの位相値のうち積分
値が大きいものを順番に割り当てるよう設定されてい
る。
【0090】すなわち、この復調制御部8Cの場合も、
オン制御する復調部の数が1つの場合(いずれの復調部
をオン制御するかは自由)には、検出部5から与えられ
る3つの位相値のうち対応する積分値が最大となるもの
を当該オン制御する復調部に与え、オン制御する復調部
の数が2つの場合には、検出部5から与えられる3つの
位相値のうち対応する積分値が大きいものの上位2つを
当該オン制御する復調部に1つずつ個別に与えるように
設定されている。
【0091】なお、回線条件が悪い場合における復調制
御部8Cの制御動作は、従来回路の場合と同様であり、
オン制御される3つ全ての復調部に対し、検出部5から
与えられる3つの位相値を1つずつ個別に与えるように
なっている。
【0092】続いて、以上の構成を有するレイク受信装
置についての通信動作を説明する。
【0093】まず、通信状態が最も良好である場合につ
いて説明する。
【0094】このとき、シンボルエラーレート出力部3
4から出力されるシンボルエラーレート値は大きな値と
なり、比較器33において比較されるどのしきい値(レ
ジスタ31及び32に格納されている)よりも大きくな
る。この結果、復調制御部8Cは、復調部2〜4のうち
1つをオン制御するだけでも、十分、復調可能であると
判断し、例えば復調部2のみをオン制御し、他の2つの
復調部3及び4についてはオフ制御するよう処理を行
う。
【0095】かくして、オン制御される復調部2に対し
ては、検出部5から与えられる3つの位相値のうち、最
も大きな積分値が得られる位相値が割り当てられること
になり、良好な状態で復調された受信信号が合成部6を
介してチャネル復号部7に与えられる。かかる動作は、
回線状態の劣化がパスメトリックの差分値の縮小として
現れるまで継続される。
【0096】次に、やや通信状況が劣化した場合につい
て説明する。
【0097】このとき、シンボルエラーレート出力部3
4から出力されるシンボルエラーレート値は、十分大き
な値をとりつつも最良の状態よりは小さな値となる。そ
して、この値は、比較器33において比較される2つの
しきい値のうち、回線条件のより良好な状態に対応する
しきい値を下回るようになる(すなわち、ここでは、差
分値が一方のしきい値よりは小さくなるが他のしきい値
よりは大きいままとなる)。
【0098】この結果、復調制御部8Cは、復調部2〜
4のうち2つをオン制御すれば、十分、復調可能である
と判断し、例えば復調部2及び3をオン制御し、残る1
つの復調部4についてはオフ制御するよう処理を行う。
【0099】かくして、オン制御される復調部2及び3
に対しては、検出部5から与えられる3つの位相値のう
ち、最も大きな積分値が得られる位相値と2番目に大き
な積分値が得られる位相値がそれぞれ割り当てられるこ
とになり、2つの復調部2及び3で復調された受信信号
が合成部6で合成された後、チャネル復号部7に与えら
れる。かかる動作は、回線状態のさらなる劣化がパスメ
トリックの差分値の縮小として現れるまで継続される。
【0100】さらに通信状況が劣化した場合について説
明する。
【0101】このとき、シンボルエラーレート出力部3
4から出力されるシンボルエラーレート値はさらに小さ
な値となる。そして、この値は、比較器33において比
較される2つのしきい値のいずれに対しても下回るよう
になる。
【0102】この結果、復調制御部8Cは、復調部2〜
4の全てをオン制御する必要があると判断し、各復調部
2〜4をオン制御するよう処理を行う。
【0103】かくして、3つの復調部2〜4のそれぞれ
において復調された受信信号が合成部6で合成された
後、チャネル復号部7に与えられ、所定のビタビ復号処
理が行われることになる。かかる動作は、回線状態が回
復しシンボルエラーレート値が大きくなるまで継続され
る。
【0104】このように、この第3の実施形態の場合に
は、シンボルエラーレート値の大小により回線状態を判
断し、回線状態が良好である場合には、その状態に応じ
て必要な個数の復調部のみをオン制御し、その他の復調
部についてはオフ制御することになるので、復調結果に
影響を与えることなく、消費電力の低減を実現すること
ができる。
【0105】(D)第4の実施形態 以下、本発明にかかるレイク受信装置の第4の実施形態
を、図面を用いて説明する。図6に、第4の実施形態に
係るレイク受信装置の構成を示す。なお、図6には、図
2と同一対応部分に同一対応符号を付して表している。
【0106】図6に示すように、この第4の実施形態に
係るレイク受信装置は、同期部1、復調部2〜4、検出
部5、合成部6、チャネル復調部7、復調制御部8D、
レジスタ41、42、比較器43、分散演算部44の9
つの機能ブロックで構成されている。
【0107】この第4の実施形態と従来例との違いは、
新たにレジスタ41、42、比較器43、分散演算部4
4を設けた点と、復調制御部8をオンオフ制御機能付き
の復調制御部8Dに変更した点の2点である。
【0108】かかる構成の違いにより、この第4の実施
形態では、第1〜第3の実施形態と同様、受信信号の復
調のために使用する復調部の数を、回線条件に応じて適
宜変更し得るという特有の機能が実現される。
【0109】以下、かかる特有の機能を実現する機能ブ
ロックの構成について説明する。
【0110】分散演算部44は、合成部6から出力され
る出力データの分布から分散値を演算する手段であり、
この第4の実施形態では、かかる分散値を回線状態の判
定に利用する。これは、一般に、回線条件が良い場合、
合成部6の出力データの分布は集中して現れるのに対
し、逆に悪い場合は分散される特質があるためである。
【0111】レジスタ41及び42は、分散値に対する
しきい値を格納する手段である。このレジスタの数は、
第1の実施形態の場合と同様、復調部の数より一つ少な
い数(図6の場合、3つ)Nに対して1つ少ない数、す
なわちN−1個に設定されている。各レジスタ41及び
42に格納されるしきい値は、回線状態に応じて予め定
められた値であり、それらが順番に格納されている。
【0112】比較器43は、分散演算部44から入力さ
れる分散値と、各レジスタ41及び42に格納されてい
る複数のしきい値とを順番に比較し、比較結果を復調制
御部8Dに与える手段である。なお、この比較器43の
場合も、分散値の各しきい値に対する比較結果は、大小
関係さえ分かれば良いので、各しきい値に対する比較結
果はそれぞれ1ビットで与えられるようになっている。
また、比較する2つの値が等しい場合における取り扱い
も、第1の実施形態と同様、予め定められているものと
する。
【0113】復調制御部8Dは、比較器43の比較結果
に基づいて、復調部2〜4を個別にオンオフ制御する機
能の付加された復調制御手段であり、オン制御する復調
部に対しては、検出部5から与えられる3つの位相値の
うち積分値が高くなるものを順に割り当てるよう設定さ
れている。
【0114】すなわち、この復調制御部8Dは、オン制
御する復調部の数が1つの場合(いずれの復調部をオン
制御するかは自由)には、検出部5から与えられる3つ
の位相値のうち対応する積分値が最大となるものを当該
オン制御する復調部に与え、オン制御する復調部の数が
2つの場合には、検出部5から与えられる3つの位相値
のうち対応する積分値が大きいものの上位2つを当該オ
ン制御する復調部に1つずつ個別に与えるように設定さ
れている。
【0115】なお、回線条件が悪い場合における復調制
御部8Dの制御動作は、従来回路の場合と同様であり、
オン制御される3つ全ての復調部に対し、検出部5から
与えられる3つの位相値を1つずつ個別に与えるように
なっている。
【0116】続いて、以上の構成を有するレイク受信装
置についての通信動作を説明する。
【0117】まず、通信状態が最も良好である場合につ
いて説明する。
【0118】このとき、分散演算部44から出力される
分散値は小さな値となり、比較器43において比較され
るどのしきい値(レジスタ41及び42に格納されてい
る)よりも小さくなる。
【0119】この結果、復調制御部8Dは、復調部2〜
4のうち1つをオン制御するだけでも、十分、復調可能
であると判断し、例えば復調部2のみをオン制御し、他
の2つの復調部3及び4についてはオフ制御するよう処
理を行う。
【0120】かくして、オン制御される復調部2に対し
ては、検出部5から与えられる3つの位相値のうち、最
も大きな積分値が得られる位相値が割り当てられること
になり、良好な状態で復調された受信信号が合成部6を
介してチャネル復号部7に与えられる。かかる動作は、
回線状態の劣化が分散値の増加として現れるまで継続さ
れる。
【0121】次に、やや通信状況が劣化した場合につい
て説明する。
【0122】このとき、分散演算部44から出力される
分散値は、やや大きな値となる。そして、この分散値
は、比較器43において比較される2つのしきい値のう
ち一つのしきい値より大きくなる。
【0123】この結果、復調制御部8Dは、復調部2〜
4のうち2つをオン制御すれば、十分、復調可能である
と判断し、例えば復調部2及び3をオン制御し、残る1
つの復調部4についてはオフ制御するよう処理を行う。
【0124】かくして、オン制御される復調部2及び3
に対しては、検出部5から与えられる3つの位相値のう
ち、最も大きな積分値が得られる位相値と2番目に大き
な積分値が得られる位相値がそれぞれ割り当てられるこ
とになり、2つの復調部2及び3で復調された受信信号
が合成部6で合成された後、チャネル復号部7に与えら
れる。かかる動作は、回線状態のさらなる劣化が分散値
のさらなる増加として現れるまで継続される。
【0125】さらに通信状況が劣化した場合について説
明する。
【0126】このとき、分散演算部44から出力される
分散値はさらに大きな値となる。そして、この分散値
は、比較器43において比較される2つのしきい値のい
ずれに対しても上回るようになる。
【0127】この結果、復調制御部8Dは、復調部2〜
4の全てをオン制御する必要があると判断し、各復調部
2〜4をオン制御するよう処理を行う。
【0128】かくして、3つの復調部2〜4のそれぞれ
において復調された受信信号が合成部6で合成された
後、チャネル復号部7に与えられ、所定のビタビ復号処
理が行われることになる。かかる動作は、回線状態が回
復し分散値が小さくなるまで継続される。
【0129】このように、この第4の実施形態の場合に
は、複数の復調部の各出力を合成して得られる出力デー
タの分散値の大小により回線状態を判断し、回線状態が
良好である場合には、その状態に応じて必要な個数の復
調部のみをオン制御し、その他の復調部についてはオフ
制御することになるので、復調結果に影響を与えること
なく、消費電力の低減を実現することができる。
【0130】(E)他の実施形態 (1) 上述の各実施形態においては、回線条件が良い場
合、その状態に応じ、3つある復調部2〜4のうち1又
は2つの復調部をオフ制御する場合について述べたが、
必ずしも、オフ制御する場合に限るものではなく、電流
制御等を通じて復調部の処理動作を遅くさせるようにし
ても良い。
【0131】すなわち、高い相関が得られる位相の復調
部については通常通り動作させるものの、余り高い相関
が得られない位相の復調部については処理動作を遅くさ
せるようにしても良い。このように制御する場合にも、
従来のように、全ての復調部を同様に動作させる場合に
比して、消費電力等の面で有利となる。
【0132】またこの際、動作させる復調部の数とその
動作速度の両方を制御するようにすれば、より細かい制
御が実現できる。
【0133】(2) 上述の各実施形態におけるレイク受信
装置は、CDMA方式による受信装置に適用する場合だ
けでなく、TDMA方式による受信装置に適用する場合
にも、FDMA方式による受信装置に適用する場合にも
適用し得る。
【0134】(3) また、上述の第1の実施形態において
は、回線状況の良否を、複数位相について得られた積分
値の最大値と2番目に大きな積分値との差分にて評価す
る場合について述べたが、これに限られるものでなく、
例えば、最大値と3番目に大きな積分値との差分に基づ
いて評価するというように、差分値を求める積分値の組
み合わせは他の組み合わせでも良く、また、複数の積分
差分値を基に総合的に評価するようにしても良い。
【0135】またここでは、伝搬経路を異にする各受信
信号の受信信号強度を、各位相での積分値にて評価する
場合について述べたが、
【0136】
【発明の効果】上述のように、第1の発明によれば、受
信信号を復調し出力する複数の復調手段と、各復調手段
の復調出力を合成し合成出力として出力する合成手段
と、当該合成出力を入力し復号処理力する復号手段とを
有するレイク受信装置に、伝搬経路を異にする各受信信
号の受信状態に基づいて、各復調手段を個別にオン動作
制御又はオフ動作制御し、オン動作させる復調手段の数
を設定する復調制御手段を設けることにより、回線条件
が良い状態での消費電力の低減を実現できる。
【0137】また、第2の発明によれば、受信信号を復
調し出力する複数の復調手段と、各復調手段の復調出力
を合成し合成出力として出力する合成手段と、当該合成
出力を入力し復号処理力する復号手段とを有するレイク
受信装置に、合成出力に基づいて、各復調手段を個別に
オン動作制御又はオフ動作制御し、オン動作させる復調
手段の数を設定する復調制御手段を設けることにより、
回線条件が良い状態での消費電力の低減を実現できる。
【0138】さらに、第3の発明によれば、受信信号を
復調し出力する複数の復調手段と、各復調手段の復調出
力を合成し合成出力として出力する合成手段と、当該合
成出力を入力し復号処理力する復号手段とを有するレイ
ク受信装置に、復号手段の復号結果に基づいて、各復調
手段を個別にオン動作制御又はオフ動作制御し、オン動
作させる復調手段の数を設定する復調制御手段を設ける
ことにより、回線条件が良い状態での消費電力の低減を
実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】レイク受信装置の第1の実施形態例を示すブロ
ック図である。
【図2】レイク受信装置の従来例を示すブロック図であ
る。
【図3】レイク受信装置の第2の実施形態例を示すブロ
ック図である。
【図4】レイク受信装置の第3の実施形態例を示すブロ
ック図である。
【図5】シンボルエラーレート出力部の構成を示すブロ
ック図である。
【図6】レイク受信装置の第4の実施形態例を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
1…同期部、2〜4…復調部、5、5A…検出部、6…
合成部、7、7B…チャネル復号部、8、8A、8B、
8C、8D…復調制御部、11、12、21、22、3
1、32、41、42…レジスタ、13、23、33、
43…比較器、34…シンボルエラーレート出力部、3
4A…畳み込み部、34B…受信データ硬判定部、34
C…比較累積部、44…分散演算部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04L 25/08 H04B 7/26 C X

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信信号を復調し出力する複数の復調手
    段と、各復調手段の復調出力を合成し合成出力として出
    力する合成手段と、当該合成出力を入力し復号処理力す
    る復号手段とを有するレイク受信装置において、 伝搬経路を異にする各受信信号の受信状態に基づいて、
    各復調手段を個別にオン動作制御又はオフ動作制御し、
    オン動作させる復調手段の数を設定する復調制御手段を
    設けたことを特徴とするレイク受信装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のレイク受信装置におい
    て、 上記復調制御手段は、伝搬経路を異にする各受信信号の
    受信信号強度の差分値に基づいて、オン動作制御又はオ
    フ動作制御する復調手段を設定することを特徴とするレ
    イク受信装置。
  3. 【請求項3】 受信信号を復調し出力する複数の復調手
    段と、各復調手段の復調出力を合成し合成出力として出
    力する合成手段と、当該合成出力を入力し復号処理力す
    る復号手段とを有するレイク受信装置において、 上記合成出力に基づいて、各復調手段を個別にオン動作
    制御又はオフ動作制御し、オン動作させる復調手段の数
    を設定する復調制御手段を設けたことを特徴とするレイ
    ク受信装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のレイク受信装置におい
    て、 上記復調制御手段は、上記復号手段から出力されるパス
    メトリック値の差分値に基づいて、オン動作制御又はオ
    フ動作制御する復調手段を設定することを特徴とするレ
    イク受信装置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載のレイク受信装置におい
    て、 上記復調制御手段は、上記合成出力の分散値に基づい
    て、オン動作制御又はオフ動作制御する復調手段を設定
    することを特徴とするレイク受信装置。
  6. 【請求項6】 受信信号を復調し出力する複数の復調手
    段と、各復調手段の復調出力を合成し合成出力として出
    力する合成手段と、当該合成出力を入力し復号処理力す
    る復号手段とを有するレイク受信装置において、 上記復号手段の復号結果に基づいて、各復調手段を個別
    にオン動作制御又はオフ動作制御し、オン動作させる復
    調手段の数を設定する復調制御手段を設けたことを特徴
    とするレイク受信装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のレイク受信装置におい
    て、 上記復調制御手段は、復号結果より求めたシンボルエラ
    ーレートに基づいて、オン動作制御又はオフ動作制御す
    る復調手段を設定することを特徴とするレイク受信装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載のレイク
    受信装置において、 上記復調制御手段は、各復調手段のオン動作制御又はオ
    フ動作制御に替え、各復調手段の動作速度を個別に設定
    し制御することを特徴とするレイク受信装置。
JP10056512A 1998-03-09 1998-03-09 レイク受信装置 Pending JPH11261523A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10056512A JPH11261523A (ja) 1998-03-09 1998-03-09 レイク受信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10056512A JPH11261523A (ja) 1998-03-09 1998-03-09 レイク受信装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11261523A true JPH11261523A (ja) 1999-09-24

Family

ID=13029189

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10056512A Pending JPH11261523A (ja) 1998-03-09 1998-03-09 レイク受信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11261523A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001320321A (ja) * 2000-03-24 2001-11-16 Nokia Mobile Phones Ltd 移動局を動作させる方法および移動局
US6734810B2 (en) 2001-01-31 2004-05-11 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Apparatus and method for decoding
US7245681B1 (en) 1999-09-06 2007-07-17 Nec Corporation Receiving terminal, receiver and receiving method for CDMA system
US7602836B2 (en) 2003-12-01 2009-10-13 Samsung Electronics Co., Ltd Receiver

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7245681B1 (en) 1999-09-06 2007-07-17 Nec Corporation Receiving terminal, receiver and receiving method for CDMA system
JP2001320321A (ja) * 2000-03-24 2001-11-16 Nokia Mobile Phones Ltd 移動局を動作させる方法および移動局
US6734810B2 (en) 2001-01-31 2004-05-11 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Apparatus and method for decoding
US6922159B2 (en) 2001-01-31 2005-07-26 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Apparatus and method for decoding
US6940428B2 (en) 2001-01-31 2005-09-06 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Apparatus and method for decoding
US7602836B2 (en) 2003-12-01 2009-10-13 Samsung Electronics Co., Ltd Receiver

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2596392B2 (ja) データレート検出器
US6330288B1 (en) Coding/modulation scheme selection technique
WO1999014885A2 (en) Time diversity in a tdma system
EP1277302A1 (en) Diversity reception employing periodic testing
US6915465B2 (en) Received-signal combining method and system
CN1984106A (zh) 数字解调装置、数据接收器、该装置的控制方法、该装置的计算机产品以及其上记录该产品的记录介质
WO1999030435A1 (en) Method and system for dual path demodulation of digital radio signals
WO1997042721A1 (en) Method and apparatus for detecting interference in a receiver for use in a wireless communication system
JP2002185437A (ja) 受信装置
JPH11261523A (ja) レイク受信装置
JP2002185430A (ja) 受信装置及び方法
EP1009123A2 (en) Reed-solomon receiving ciruit
JP3583993B2 (ja) チャネル推定装置
JP4366945B2 (ja) ビタビ復号装置及び方法並びにofdm復調装置
JP4031426B2 (ja) 受信装置及び閾値変更装置
US20060227749A1 (en) Channel estimation for a cdma system using pilot symbols
JP3356329B2 (ja) 受信装置
JP4476298B2 (ja) ディジタル受信機及び復号方法
US20040174848A1 (en) Cdma reception apparatus and error correction code symbol soft decision method
JP3286289B2 (ja) Cdma受信装置及び誤り訂正方法
JP2004260712A (ja) 受信装置
JPH11177641A (ja) 制御情報割当方法、制御方法、送信方法、受信方法、送信装置及び受信装置
CN100431287C (zh) 可变速率通信系统中的速率检测方法
JPH09149012A (ja) ダイバシティ受信機
KR20010080528A (ko) 상이한 데이터 레이트의 프로세싱 신호