JPH11260900A - 製造ライン掃除用物体、製造ライン掃除用物体洗浄方法および製造ラインの運用方法 - Google Patents

製造ライン掃除用物体、製造ライン掃除用物体洗浄方法および製造ラインの運用方法

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JPH11260900A
JPH11260900A JP10061442A JP6144298A JPH11260900A JP H11260900 A JPH11260900 A JP H11260900A JP 10061442 A JP10061442 A JP 10061442A JP 6144298 A JP6144298 A JP 6144298A JP H11260900 A JPH11260900 A JP H11260900A
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Japan
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production line
cleaning
dummy
wafer
cassette
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JP10061442A
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English (en)
Inventor
Noriko Hirano
則子 平野
Naohiko Fujino
直彦 藤野
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造ラインを長期間使用した場合、あるい
は、突発的な多量の微小な粒子が発生した場合において
も、ウエハへの微小粒子の付着を防止し得る、半導体の
製造ライン掃除用物体、ライン掃除用物体洗浄方法およ
び製造ラインの運用方法を提供する。 【解決手段】 半導体製造ライン1の上に製品ウエハを
搬送する導電性のウエハカセット10と、製品ウエハを
搬送しない表面固有抵抗値1012Ω以上のポリプロピレ
ンからなる帯電性ダミーカセット21とを同時に搬送す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、製造ライン掃除
用物体、製造ライン掃除用物体洗浄方法および製造ライ
ンの運用方法に関し、特に、製造ラインを長期間使用し
た場合においても、その清浄度を高く保持することを可
能にする技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の超LSIの製造は、数百工程に渡
って行なわれ、その期間は数ヶ月を要する。このような
長期間にわたる数多くの工程においては、各工程間で生
じる搬送、製品の放置、または、作業者の介在により、
半導体デバイスおよび半導体製造ラインは各種の微小粒
子により汚染される。これらの微小粒子を極力減少させ
ることが従来からの重要な課題であり、半導体デバイス
および半導体製造ラインへの微小粒子の付着を減少させ
ることによって、半導体デバイスの生産歩留まりを向上
させ、プロセスの信頼性および再現性の改善が行なわれ
てきた。
【0003】例えば、64MビットのDRAM(dyn
amic random access memor
y)の設計に求められている最小配線幅は、0.35μ
mとなっている。このような微細加工された配線におい
ては、最小配線幅の数分の1の大きさの汚染粒子でさえ
歩留まりの低下を招く。そのため、これらの極度に微小
な粒子の半導体デバイスおよびその製造ラインへの付着
を防止する必要がある。この目的で、製造工程全体のク
リーンルーム内への設置、あるいは、製造ライン上に存
在する微小異物の除去および製造ラインからの微小粒子
の飛散防止などの積極的な対策が進められている。
【0004】その対策の例として、ウエハやウエハを保
持するためのウエハカセット表面への微小粒子の静電吸
着を防ぐ方法がある。その方法の一例は、ウエハやウエ
ハカセット表面に発生する帯電を抑制、または、除去す
るためのイオナイザ等を製造ラインに設置する方法であ
る。また、他の一例は、有機プラスチックにカーボンや
導電性フィラを練り込んだ材質で構成された導電性ウエ
ハカセットを製造ラインで使用することにより、ウエハ
の帯電を防止する方法である。上記の帯電を抑制、除去
するためのイオナイザについては、例えば、特開平8−
78500号公報に、導電性カセットについては、例え
ば、特開平8−253671号公報に詳細に記載されて
いる。
【0005】上記のような背景の下、ウエハを搬送する
半導体製造ラインにおいて表面固有抵抗値が109 Ω未
満の導電性を有するウエハカセットが多用されている。
この導電性カセットは、ウエハを搬送する半導体製造ラ
インに滞留する微小粒子が静電吸着しないため、ウエハ
カセットやウエハ表面への微小粒子の飛散および付着を
防止できる。
【0006】図9は、近年使用されているウエハカセッ
トの構成図の一例を示すものである。導電性ウエハカセ
ット110は、その内壁にウエハ113を保持するため
の溝111が設けられ、ウエハ113を保持できる形状
となっている。また、導電性ウエハカセット110は、
一の製造ラインと他の製造ラインとの間を移動するとき
に使用されるカセット搬送治具またはカセット搬送装置
により保持される支承部112を有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術において
は、短期間であれば製造ラインに微小粒子が多量には発
生しないため、表面固有抵抗値が109 Ω未満である導
電性を有するウエハカセットの使用により、導電性ウエ
ハカセット110への微小粒子の静電吸着力がないこと
によって、搬送される導電性ウエハカセット110やウ
エハ113の表面への微小粒子の付着を防止することが
できていた。
【0008】しかしながら、製造ラインを長期間使用し
た場合、あるいは、突発的な多量の微小粒子が発生した
場合には、ウエハ113の搬送に導電性ウエハカセット
110を用いることにより、製造ライン上に滞留する微
小粒子の数が、有機プラスチックから形成される導電性
をもたない表面固有抵抗値が1012Ω以上の帯電性ウエ
ハカセットを用いるラインと比較して、著しく多く見ら
れることが明らかになってきた。このことは、上記のよ
うに製造ライン上に滞留し続ける微小粒子の数が多くな
ると、たとえ表面固有抵抗値が109 Ω未満である導電
性カセット110を用いても、製品であるウエハ113
の表面への微小粒子の飛散、付着の防止にも限界が生
じ、製品の高い歩留まりの維持が困難であるということ
を示している。
【0009】本発明は上記のような問題点を解決するた
めになされたものであり、その目的は、製造ラインを長
期間使用した場合、あるいは、突発的な多量の微小粒子
が発生した場合においても、ラインの清浄度を保ち、そ
の結果、ウエハへの微小粒子の付着を防止し得る、製造
ライン掃除用物体、製造ライン掃除用物体洗浄方法およ
び製造ラインの運用方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する請求
項1に記載の本発明の製造ライン掃除用物体は、製造過
程にある物体を搬送する搬送部を有する製造ラインの運
用に用いる物体であって、帯電性を有し、搬送部によっ
て製造過程にある物体とともに搬送されることにより、
製造ラインにおける微小異物を静電吸着することを特徴
とする。
【0011】このような特徴を有することによって、ラ
イン掃除用物体が帯電性を有するので、製造ラインに滞
留する微小異物は、ライン掃除用物体により静電除去さ
れ、製造ラインの清浄化が保たれる。そのため、製造過
程にある物体は、微小異物を吸着しにくくなる。その結
果、製造過程にある物体の歩留まりを向上させることが
できる。
【0012】請求項2に記載の本発明の製造ライン掃除
用物体は、請求項1に記載の製造ライン掃除用物体にお
いて、製造過程にある物体と同一形状のダミー容器であ
る。
【0013】このような形状にすることによって、製造
過程にある物体と同一形状のダミー容器を使用するの
で、既存の製造ラインに改造を全く加えず、そのままの
状態で使用することができる。また、ダミーカセットが
製造ラインに存在する浮遊物や微小粒子を吸着し、製造
ラインを清浄化することができる。その結果、製造過程
にある物体の歩留まりを容易に向上させることができ
る。
【0014】請求項3に記載の本発明の製造ライン掃除
用物体は、請求項1または2に記載の製造ライン掃除用
物体において、ダミーカセットが、搬送治具によって保
持されることを可能にする支承部分を有する。
【0015】このような構造にすることによって、ダミ
ー容器は、搬送治具によって保持され、移動がより簡単
となる。そのため、製造ライン間の搬送が簡単となる。
その結果、製造過程にある物体の歩留まりを容易に向上
させることができる。
【0016】請求項4に記載の本発明の製造ライン掃除
用物体は、請求項1〜3のいずれかに記載の製造ライン
掃除用物体において、上面,下面および側面のそれぞれ
の一部に開口を有し、これらの開口から空気を流入させ
ることにより帯電性を向上させて使用する。
【0017】このような構造にすることによって、開口
から空気が流入し易くなる。それにより、ダミー容器が
空気との摩擦帯電を起こしやすくなり、ダミー容器の静
電吸着力が大きくなる。そのため、ダミーカセット表面
に製造ラインに存在する浮遊物や微小粒子の付着が起こ
りやすくなる。その結果、製造ラインの清浄化をより効
果的に行なうことができる。
【0018】請求項5に記載の本発明の製造ライン掃除
用物体は、請求項4に記載の製造ライン掃除用物体にお
いて、側面の一部に設けられた開口にブラシを有し、こ
のブラシを通して開口から空気が流入することにより帯
電性を向上させて使用する。
【0019】このような構造にすることによって、開口
から流入する空気はブラシと接触し、摩擦帯電を起こ
す。それにより、ダミー容器の静電吸着力が開口のみを
有するときに比べてより大きくなる。そのため、ダミー
容器の表面に製造ラインに存在する浮遊物や微小粒子の
付着が、開口のみを有するときよりも起こりやすくな
る。その結果、製造ラインの清浄化をさらにより効果的
に行なうことができる。
【0020】請求項6に記載の本発明の製造ライン掃除
用物体は、請求項1〜5のいずれかに記載の製造ライン
掃除用物体において、表面固有抵抗値が1012Ω以上で
ある。
【0021】このような表面固有抵抗値が1012Ω以上
である樹脂でできた帯電性を有する物体を用いることに
よって、この物体は帯電による静電吸着力を発揮し、製
造ラインに存在する浮遊物や微小粒子を吸着する。その
結果、製造ラインを清浄化することができる。
【0022】請求項7に記載の本発明の製造ライン掃除
用物体は、請求項1〜6のいずれかに記載の製造ライン
掃除用物体において、ポリプロピレン,ポリカーボネー
ト,ポリスチレン,ポリエチレンおよびポリテトラフル
オロエチレンアルキルビニルエーテルからなる群より選
ばれた材料からなる。
【0023】このような表面固有抵抗値が1012Ω以上
の樹脂である上記材料からなる帯電性を有する物体を用
いることによって、この物体は静電吸着力を発揮する。
それにより、この物体は、製造ラインに存在する浮遊物
や微小粒子を吸着し、製造ラインを清浄化することがで
きる。その結果、製品となる物体の歩留まりを向上させ
ることができる。
【0024】請求項8に記載の本発明の製造ライン掃除
用物体は、請求項1〜7のいずれかに記載の製造ライン
掃除用物体において、表面に帯電性を高めるための凹凸
を有する。
【0025】このような構造にすることによって、ダミ
ー容器の表面積は、表面に凹凸を有しないものよりも大
きくなる。それにより、この物体は同一の構造で表面に
凹凸を有しない物体にくらべてより大きな静電吸着力を
発揮する。その結果、この物体は、製造ラインに存在す
る浮遊物や微小粒子をより多量に吸着し、製造ラインを
より容易に清浄化することができる。その結果、製品と
なる物体の歩留まりを向上させることができる。
【0026】請求項9に記載の本発明の製造ライン掃除
用物体は、請求項1〜8のいずれかに記載の製造ライン
掃除用物体において、正に帯電する部分および負に帯電
する部分の両方を有する。
【0027】この製造ライン掃除用物体を用いることに
よって、正または負に帯電した異物の両方を吸着するこ
とができる。それにより、正または負のどちらか一方に
帯電した製造ライン掃除用物体に比べて、製造ラインお
よび製造過程にある物体の清浄度はさらに向上する。
【0028】請求項10に記載の本発明の製造ライン掃
除用物体洗浄方法は、請求項1〜9のいずれかに記載の
ライン掃除用物体に付着した微小異物を、静電気を除去
することによって離脱させることを特徴とする。
【0029】このような、製造ライン掃除用物体洗浄方
法を用いることによって、製造ライン掃除用物体に付着
した物質を静電除去することができる。そのため、製造
ライン掃除用物体は、再び清浄化される。それにより、
製造ライン掃除用物体の異物の付着により低下した帯電
性は回復する。それにより、再び製造ラインに存在する
浮遊物や微小粒子を吸着し、製造ラインを浄化する能力
が回復する。その結果、常に、製造ラインを一定の状態
に清浄化でき製品となる物体の歩留まりを向上させるこ
とができる。
【0030】請求項11に記載の本発明の製造ライン掃
除用物体洗浄方法は、請求項10に記載の製造ライン掃
除用物体洗浄方法において、製造ライン掃除用物体に付
着した微小異物をイソプロピルアルコールにより除去す
る。
【0031】このような、製造ライン掃除用物体洗浄方
法を用いることによって、製造ライン掃除用物体に付着
した物質をイソプロピルアルコールにより静電除去する
ことができる。そのため、製造ライン掃除用物体は、再
び清浄化される。それにより、製造ライン掃除用物体の
異物の付着により低下した帯電性は回復する。そのた
め、再び製造ラインに存在する浮遊物や微小粒子を吸着
し、製造ラインを浄化する能力が回復する。その結果、
常に、製造ラインを一定の状態に清浄化でき、製品とな
る物体の歩留まりを向上させることができる。
【0032】請求項12に記載の本発明の製造ラインの
運用方法は、製造過程にある物体を搬送する搬送部を有
する製造ラインの運用方法であって、製造過程にある物
体に加えて、製造ラインにおける微小異物を静電吸着し
て排出するための、帯電性を有する別の物体を搬送する
ことを特徴とする。
【0033】このような運用方法にすることによって、
帯電性を有する別の物体が製造ラインに存在する浮遊物
や微小粒子を吸着し、製造ラインを清浄化することがで
きる。そのため、製造過程にある物体に浮遊物や微小粒
子が付着することを防止することができる。その結果、
ウエハへの微小粒子の付着を防止し、製品の歩留まりを
向上させることができる。
【0034】請求項13に記載の本発明の製造ラインの
運用方法は、請求項12に記載の製造ラインの運用方法
において、別の物体を、複数個配列されて搬送される前
記ウエハカセットの間に配列して、所定の間隔をおいて
間欠的に搬送することを特徴とする。
【0035】このような運用方法にすることによって、
一定周期で流れる帯電性を有する別の物体が製造ライン
に存在する浮遊物や微小粒子を吸着する。そのため、製
造過程にある物体には、浮遊物や微小粒子が付着しな
い。また、帯電性を有する物体が、製造ライン上に配列
された製造過程にある物体の間に配列され、所定の間隔
で流されることによって、製造ラインを一定の周期で清
掃することができる。そのため、常に一定の清浄度を保
つことができる。その結果、ウエハへの微小粒子の付着
を防止し、製品の歩留まりを向上させることができる。
【0036】請求項14に記載の本発明の製造ラインの
運用方法は、請求項12または13に記載の製造ライン
の運用方法において、別の物体として、製造過程にある
物体と同一形状のダミー容器を使用する。
【0037】このような運用方法にすることによって、
製造過程にある物体と同一形状のダミー容器を使用する
ので、既存の製造ラインに改造を全く加えず、そのまま
の状態で使用することができる。また、ダミー容器が製
造ラインに存在する浮遊物や微小粒子を吸着し、製造ラ
インを清浄化することができる。その結果、ウエハへの
微小粒子の付着を防止し、製品の歩留まりを向上させる
ことができる。
【0038】請求項15に記載の本発明の製造ラインの
運用方法は、請求項14に記載の半導体製造ラインの運
用方法において、製造過程にある物体が半導体デバイス
を有するウエハであり、ダミー容器が、製品となるウエ
ハ以外のダミーウエハを保持する。
【0039】このような運用方法にすることによって、
製造過程にある物体と同一形状のダミー容器およびダミ
ーウエハを使用するので、既存の製造ラインに改造を全
く加えず、そのままの状態で使用することができる。ま
た、ダミー容器およびダミーウエハが製造ラインに存在
する浮遊物や微小粒子を吸着し、製造ラインを清浄化す
ることができる。その結果、ウエハへの微小粒子の付着
を防止し、製品の歩留まりを向上させることができる。
【0040】請求項16に記載の本発明の製造ラインの
運用方法は、請求項14に記載の半導体製造ラインの運
用方法において、ダミー容器が、ウエハを保持しない。
【0041】このような運用方法にすることによって、
製造過程にある物体と同一形状のダミーカセットを使用
するので、既存の製造ラインに改造を全く加えず、その
ままの状態で使用することができる。また、ダミー容器
が製造ラインに存在する浮遊物や微小粒子を吸着し、製
造ラインを清浄化することができる。また、ウエハを保
持しないことにより、搬送準備をより簡略化することが
できる。
【0042】請求項17に記載の本発明の製造ラインの
運用方法は、請求項12〜16のいずれかに記載の装置
の製造ラインの運用方法において、別の物体が、正に帯
電するものと負に帯電するものとを含む。
【0043】この製造ラインの運用方法を用いることに
よって、正または負に帯電した異物の両方を吸着するこ
とができる。それにより、正または負のどちらか一方に
帯電した製造ライン掃除用物体を用いる運用方法に比べ
て、製造ラインおよび製造過程にある物体の清浄度はさ
らに向上する。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態の半
導体製造のライン掃除用物体、製造ライン掃除用物体洗
浄方法および製造ラインの運用方法を、図面に基づいて
説明する。
【0045】図1は、本発明の一実施の形態の半導体製
造ライン1の模式図である。半導体製造ライン1は、ク
リーンルームの中に配置されている。その半導体製造ラ
イン1の上には、図9に示すような製品ウエハを搬送す
る導電性ウエハカセット10と、その間に図2に示すよ
うな製品ウエハを搬送しない表面固有抵抗値1012Ω以
上のポリプロレンからなる帯電性ダミーカセット21と
が搬送されている。また、導電性ウエハカセット10と
帯電性ダミーカセット21とは、カセット搬送用の治具
や装置で保持可能な支障部12を有している。さらに、
帯電性ダミーカセット21の表面は、数百〜数十万ボル
トに帯電している。このような搬送状態で製品ウエハを
搬送する導電性ウエハカセット10と帯電性ダミーカセ
ット21とを搬送し、その後、各々のカセットの状態を
観察すると、図1における左下の円内に示すように、帯
電性ダミーカセット21の表面には微小粒子が付着して
おり、また、右下の円内に示すように導電性ウエハカセ
ット10の表面には何も付着していない。
【0046】このように、製品ウエハを搬送する導電性
ウエハカセット10の間に製品ウエハを搬送しない帯電
性ダミーカセット21が流れていることにより、帯電性
ダミーカセット21がその静電吸着力により、製造ライ
ン上に存在する浮遊物や微小粒子を電気的に吸着する。
一方、帯電しないため静電吸着力のない導電性ウエハカ
セット10は、製造ライン上に存在する浮遊物や微小粒
子を電気的に引き付けない。そのため、帯電性ダミーカ
セット21には多量の付着物2、たとえば、髪の毛や皮
膚の一部の付着が認められたが、導電性ウエハカセット
10には微小粒子の付着が全く認められなかった。この
結果は、帯電性ダミーカセット21に製造ライン上に存
在する浮遊物や微小粒子が選択的に吸着したことを示す
ものである。帯電性ダミーカセット21のこのような選
択的吸着作用により、微小粒子を吸着しない導電性ウエ
ハカセット10で搬送される製品にも微小粒子が付着せ
ず、製品の歩留まりを向上させることができる。また、
ウエハの搬送と同時に清掃用となる帯電性ダミーカセッ
ト21を搬送するため、半導体製造ライン1を停止して
別工程で清掃する必要がなく、清掃時間についても短縮
できる。
【0047】なお、本実施の形態では、表面固有抵抗値
1012Ω以上の帯電性ダミーカセット21の材料として
ポリプロピレンを用いたが、表面固有抵抗値1012Ω以
上の材料ならば、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポ
リスチレン、ポリテトラフルオロエチレンアルキルビニ
ルエーテル等の他の材料を用いてもよい。
【0048】また、本実施の形態では図2に示すような
帯電性ダミーカセット21を使用したが、図3に示すよ
うに、側面に脚部26を有し、上面と底面が開口となっ
ている形状の帯電性ダミーカセット22を用いてもよ
い。この場合、下部側面および底面が開口となってい
る。そのため、製造ラインと開口部の間に空気が流れや
すくなり、図21に示す帯電性ダミーカセット21より
も更に摩擦帯電が起こりやすくなる。その結果、帯電性
ダミーカセット22は製造ラインに存在する浮遊物や微
小粒子をより吸着し易くなり、ラインの清浄化を効果的
に行なうことができる。
【0049】さらに、図4に示すように、側面に脚部2
6およびブラシ28を有し、上面と底面とが開口となっ
ている形状の帯電性ダミーカセット23を用いてもよ
い。この場合、下部側面、上面および底面が開口となっ
ており、さらに、側面の空気の流入口となる部分にブラ
シ28が設置されている。そのため、開口部からの空気
の流入により帯電性ダミーカセット23内部での摩擦帯
電とブラシ28での摩擦帯電との二重の効果により、図
3に示す帯電性ダミーカセット22よりも更に摩擦帯電
が起こりやすくなる。その結果、帯電性ダミーカセット
23は、静電吸着力がさらに増し、製造ラインに存在す
る浮遊物や微小粒子をより吸着し易くなり、ラインの清
浄化を効果的に行なうことができる。
【0050】また、図5に示すような側面に曲折部を有
する形状の帯電性ダミーカセット24であってもよい。
この場合、帯電性ダミーカセット24は表面積が図2に
示す帯電性ダミーカセット21よりも大きくなり静電吸
着力が大きくなる。その結果、図2に示す帯電性ダミー
カセット21を使用するよりも、帯電性ダミーカセット
24は製造ラインに存在する浮遊物や微小異物をより吸
着し易くなり、製造ラインの清浄化をより効果的に行な
うことができる。
【0051】なお、本実施の形態の帯電性カセットにつ
いては、正または負のどちらか一方に帯電する帯電性カ
セットを用いることにより所定の機能を果たし得るが、
たとえば、一部の表面を正に帯電する材料で構成し、他
の表面を負に帯電する材料で構成することによって、正
負の両方に帯電することを可能にした帯電性カセットを
用いることがより好ましい。このようにすることによ
り、正に帯電した微小異物および負に帯電した微小異物
の両方を静電吸着することができるため、正または負の
どちらか一方に帯電している帯電性カセットを用いた場
合に比べて、製造ラインの清浄化をより効果的に行なう
ことができる。同様の作用効果は、正に帯電する帯電性
カセットと負に帯電する帯電性カセットとを同じ製造ラ
インの中で交互に搬送させることなどによっても実現し
得る。
【0052】次に、本実施の形態において、微小異物を
吸着した帯電性ダミーカセット21を洗浄する方法を説
明する。本実施の形態においては、帯電性カセット21
の洗浄用に図6に示す洗浄装置を用いる。この洗浄装置
は、外部架体5に帯電性ダミーカセット21を移動させ
るアクチュエータ6、帯電性ダミーカセット21を支承
部12で支える保持部4およびコロナ放電等を利用する
静電除去装置3を有する。
【0053】この洗浄装置を用いた帯電性カセット21
の洗浄工程においては、まず、表面に髪の毛や皮膚など
の種々の異物であるゴミが吸着した帯電性ダミーカセッ
ト21を、支承部12を介して、洗浄装置の保持部4に
セットする。次に、帯電性ダミーカセット21の下方お
よび側方で、コロナ放電等を利用した静電除去装置3を
用いて空気イオンを発生させ、この空気イオンを帯電性
ダミーカセット21の表面に吹きかける。この結果、帯
電性ダミーカセット21の表面電位は、ほぼ0Vにな
る。この時、外部架体5の底面に、髪の毛や皮膚などの
種々の異物が落ちる。これらの異物は帯電性ダミーカセ
ット21の表面に付着していた髪の毛や皮膚など種々の
異物である。
【0054】このような洗浄装置を用いることによっ
て、帯電性を有する物体または帯電性ダミーカセット2
1に付着した物質は、製造ラインの運用過程の途中で、
コロナ放電等を利用する静電除去装置3によって除去さ
れる。この結果、洗浄された帯電性ダミーカセット21
は、再びその表面に種々の異物であるゴミを吸着する能
力をもとの状態にまで回復する。その結果、常に、一定
の静電吸着能力のある帯電性ダミーカセット21を搬送
でき、半導体デバイスの歩留まりを向上させることがで
きる。
【0055】図6に示す洗浄装置に代えて、図7に示す
洗浄装置を用いることもできる。表面に髪の毛や皮膚な
ど種々の異物であるゴミを吸着した帯電性ダミーカセッ
ト21を、アクチュエータ6により、イソプロピルアル
コールなどの溶媒41が満たされた溶媒槽31の中に浸
漬し、その後、ゆっくりとイソプロピルアルコールの中
から帯電性ダミーカセット21を取り出す。この時、帯
電性ダミーカセット21の表面電位は、ほぼ0Vにな
る。これは、イソプロピルアルコールに除電する働きが
あるためと推察される。また、洗浄前、表面に髪の毛や
皮膚など種々の異物であるゴミを吸着していた帯電性ダ
ミーカセット21の表面からは、きれいに髪の毛や皮膚
など種々の異物が除去される。
【0056】このような洗浄方法を用いることによっ
て、帯電性ダミーカセット21に付着した物質は、製造
ラインの運用過程の途中で、イソプロピルアルコールに
よって除去される。この結果、洗浄された帯電性ダミー
カセット21は、再びその表面に種々の異物であるゴミ
を吸着する能力をもとの状態にまで回復する。その結
果、常に、一定の吸着能力のある帯電性ダミーカセット
21を搬送でき、半導体デバイスの歩留まりを向上させ
ることができる。
【0057】また、イソプロピルアルコールなどの溶媒
を用いる洗浄装置の他の例を図8に示す。本装置は、溶
媒槽31にゴミ除去用フィルタ32およびヒータ33の
付いた配管34を有し、溶媒の循環ができるようになっ
ている。帯電性ダミーカセット21の表面から除去した
ゴミは、交換可能なゴミ除去フィルタ32により除去さ
れ、溶媒を常に清浄に保つことができる。また、この溶
媒41をヒータ33の付いた配管34の中を通すことに
より、数十℃(沸点以下)に温めることができるため、
帯電性ダミーカセット21を溶媒槽31から引き上げる
だけで、帯電性ダミーカセット21のもつ潜熱により瞬
時に乾燥させることができる。
【0058】このような洗浄装置を用いることによっ
て、図7に示した洗浄装置よりも、帯電性ダミーカセッ
ト21を高速度で乾燥させることができる。そのため、
より短い時間で帯電性ダミーカセット21を再使用でき
る状態にすることができる。
【0059】なお、以上述べた実施の形態においては、
半導体製造ラインにおけるウエハの搬送工程に本発明を
適用した場合について説明したが、微小異物を除去して
高い清浄度を保持することが要求される製造ラインであ
れば、製造過程にある精密製品の搬送工程を含むどのよ
うな製造ラインにも適用可能である。
【0060】また、今回開示された実施の形態はすべて
の点で例示であって制限的なものではないと考えられる
べきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許
請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意
味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図
される。
【0061】
【発明の効果】請求項1に記載の製造ライン掃除用物体
によれば、製造ラインの清浄化が保たれ、製造過程にあ
る物体は、微小異物を吸着しにくくなる。その結果、製
造過程にある物体の歩留まりを向上させることができ
る。
【0062】請求項2に記載の製造ライン掃除用物体に
よれば、既存の製造ラインに改造を全く加えず、そのま
まの状態で使用することができる。
【0063】請求項3に記載の製造ライン掃除用物体に
よれば、ダミー容器は、搬送治具によって保持され、移
動がより簡単となる。
【0064】請求項4に記載の製造ライン掃除用物体に
よれば、開口から空気が流入し易くなる。それにより、
ダミー容器に摩擦帯電を起こしやすくなり、ダミー容器
の静電吸着力が大きくなる。そのため、ダミーカセット
表面に製造ラインに存在する浮遊物や微小粒子の付着が
起こりやすくなる。その結果、製造ラインの清浄化をよ
り効果的に行なうことができる。
【0065】請求項5に記載の製造ライン掃除用物体に
よれば、ダミー容器表面に製造ラインに存在する浮遊物
や微小粒子の付着が、開口のみを有するときよりも起こ
りやすくなる。その結果、製造ラインの清浄化をさらに
より効果的に行なうことができる。
【0066】請求項6に記載の製造ライン掃除用物体に
よれば、表面固有抵抗値が1012Ω以上である樹脂でで
きた帯電性を有する物体を用いることによって、製造ラ
イン掃除用物体は帯電による静電吸着力を発揮し、製造
ラインに存在する浮遊物や微小粒子を吸着する。その結
果、製造ラインを清浄化することができる。
【0067】請求項7に記載の製造ライン掃除用物体に
よれば、表面固有抵抗値が1012Ω以上の樹脂であるポ
リプロピレン等の材料からなる帯電性を有する物体を用
いることによって、製造ライン掃除用物体は静電吸着力
を発揮する。その結果、製造ラインに存在する浮遊物や
微小粒子を吸着し、製造ラインの清浄化を図ることがで
きる。
【0068】請求項8に記載の製造ライン掃除用物体に
よれば、ライン掃除用物体は同一の構造で表面に凹凸を
有しない物体にくらべてより大きな静電吸着力を発揮す
る。その結果、この物体は、製造ラインに存在する浮遊
物や微小粒子をより多量に吸着し、製造ラインをより容
易に清浄化することができる。その結果、製品となる物
体の歩留まりを向上させることができる。
【0069】請求項9に記載の製造ライン掃除用物体に
よれば、正または負に帯電した異物の両方を静電吸着し
て、製造ラインから除去することができる。そのため、
正または負のどちらか一方に帯電した製造ライン掃除用
物体に比べて、製造ラインおよび製造過程にある物体の
清浄度はさらに向上する。
【0070】請求項10に記載の製造ライン掃除用物体
洗浄方法によれば、ライン掃除用物体に付着した物質を
静電除去することができる。そのため、ライン掃除用物
体は、再び清浄化され、ライン掃除用物体の異物の付着
により低下した帯電性が回復する。それにより、再び製
造ラインに存在する浮遊物や微小粒子を吸着し、製造ラ
インを浄化する能力が回復する。その結果、常に、製造
ラインを一定の状態に清浄化でき製品となる物体の歩留
まりを向上させることができる。
【0071】請求項11に記載の製造ライン掃除用物体
洗浄方法によれば、ライン掃除用物体に付着した物質を
イソプロピルアルコールにより静電除去することができ
る。そのため、ライン掃除用物体は、再び清浄化され
る。それにより、ライン掃除用物体の異物の付着により
低下した帯電性が回復する。そのため、再び製造ライン
に存在する浮遊物や微小粒子を吸着し、製造ラインを浄
化する能力が回復する。その結果、常に、製造ラインを
一定の状態に清浄化でき製品の歩留まりを向上させるこ
とができる。
【0072】請求項12に記載の製造ラインの運用方法
によれば、ウエハへの微小粒子の付着を防止し、製品の
歩留まりを向上させることができる。
【0073】請求項13に記載の製造ラインの運用方法
によれば、製造ラインを一定の周期で清掃することがで
き、常に一定の清浄度を保つことができる。その結果、
ウエハへの微小粒子の付着を防止し、製品の歩留まりを
向上させることができる。
【0074】請求項14に記載の製造ラインの運用方法
によれば、既存の製造ラインに改造を全く加えず、その
ままの状態で使用することができる。また、ダミー容器
が製造ラインに存在する浮遊物や微小粒子を吸着し、製
造ラインを清浄化することができる。
【0075】請求項15に記載の製造ラインの運用方法
によれば、既存の製造ラインに改造を全く加えず、その
ままの状態で使用することができる。また、ダミー容器
およびダミーウエハが製造ラインに存在する浮遊物や微
小粒子を吸着し、製造ラインを清浄化することができ
る。その結果、ウエハへの微小粒子の付着を防止し、製
品の歩留まりを向上させることができる。
【0076】請求項16に記載の製造ラインの運用方法
によれば、既存の製造ラインに改造を全く加えず、その
ままの状態で使用することができる。また、ダミー容器
が製造ラインに存在する浮遊物や微小粒子を吸着し、製
造ラインを清浄化することができる。また、ウエハを保
持しないことにより、搬送準備をより簡略化することが
できる。
【0077】請求項17に記載の製造ラインの運用方法
によれば、正または負に帯電した異物の両方を吸着する
ことができる。それにより、正または負のどちらか一方
に帯電した製造ライン掃除用物体に比べて、製造ライン
および製造過程にある物体の清浄度はさらに向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態における半導体製造ラ
インを示した模式図である。
【図2】 本発明の一実施の形態で用いる帯電性ダミー
カセットを示した図である。
【図3】 本発明の一実施の形態で用いる他の帯電性ダ
ミーカセットを示した図である。
【図4】 本発明の一実施の形態で用いる他の帯電性ダ
ミーカセットを示した図である。
【図5】 本発明の一実施の形態で用いる他の帯電性ダ
ミーカセットを示した図である。
【図6】 本発明の一実施の形態における使用後の帯電
性ダミーカセットの静電気を除去することにより帯電性
ダミーカセットに付着したゴミを除去、洗浄する装置を
示した図である。
【図7】 本発明の一実施の形態における帯電性ダミー
カセットに付着したゴミをイソプロピルアルコールによ
り除去、洗浄する装置を示した図である。
【図8】 本発明の一実施の形態における帯電性ダミー
カセットに付着したゴミをイソプロピルアルコールによ
り除去、洗浄する他の装置を示した図である。
【図9】 従来の導電性ウエハカセットを示した図であ
る。
【符号の説明】
1 半導体製造ライン、2 付着物、3 静電除去装
置、4 カセット保持部、5 外部架体、6 アクチュ
エータ、10 導電性ウエハカセット、12 支承部、
21,22,23,24 帯電性ダミーカセット、26
脚部、28 ブラシ、31 溶媒槽、32 フィル
タ、33 ヒータ、34 配管、41 イソプロピルア
ルコール。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製造過程にある物体を搬送する搬送部を
    有する製造ラインの運用に用いる製造ライン掃除用物体
    であって、 帯電性を有し、前記搬送部によって前記製造過程にある
    物体とともに搬送されることにより、製造ラインにおけ
    る微小異物を静電吸着することを特徴とする、製造ライ
    ン掃除用物体。
  2. 【請求項2】 前記製造過程にある物体を収納して搬送
    する搬送容器と同一形状のダミー容器である、請求項1
    に記載の製造ライン掃除用物体。
  3. 【請求項3】 前記ダミー容器が、搬送治具によって保
    持されることを可能にする支承部分を有する、請求項1
    または2に記載の製造ライン掃除用物体。
  4. 【請求項4】 上面,下面および側面のそれぞれの一部
    に開口を有し、これらの開口から空気を流入させること
    により帯電性を向上させて使用する、請求項1〜3のい
    ずれかに記載の製造ライン掃除用物体。
  5. 【請求項5】 前記側面の一部に設けられた前記開口に
    ブラシを有し、該ブラシを通して該開口から空気が流入
    することにより帯電性を向上させて使用する、請求項4
    に記載の製造ライン掃除用物体。
  6. 【請求項6】 表面固有抵抗値が1012Ω以上である、
    請求項1〜5のいずれかに記載の製造ライン掃除用物
    体。
  7. 【請求項7】 ポリプロピレン,ポリカーボネート,ポ
    リスチレン,ポリエチレンおよびポリテトラフルオロエ
    チレンアルキルビニルエーテルからなる群より選ばれた
    材料からなる、請求項1〜6のいずれかに記載の製造ラ
    イン掃除用物体。
  8. 【請求項8】 表面に帯電性を高めるための凹凸を有す
    る、請求項1〜7のいずれかに記載の製造ライン掃除用
    物体。
  9. 【請求項9】 正に帯電する部分および負に帯電する部
    分の両方を有する、請求項1〜8のいずれかに記載の製
    造ライン掃除用物体。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかに記載のライ
    ン掃除用物体に付着した微小異物を、静電気を除去する
    ことによって離脱させることを特徴とする、製造ライン
    掃除用物体洗浄方法。
  11. 【請求項11】 前記ライン掃除用物体に付着した微小
    異物をイソプロピルアルコールにより除去する、請求項
    10に記載の製造ライン掃除用物体洗浄方法。
  12. 【請求項12】 製造過程にある物体を搬送する搬送部
    を有する製造ラインの運用方法であって、 製造過程にある物体に加えて、製造ラインにおける微小
    異物を静電吸着して排出するための、帯電性を有する別
    の物体を搬送することを特徴とする、製造ラインの運用
    方法。
  13. 【請求項13】 前記別の物体を、複数個配列されて搬
    送される前記製造過程にある物体の間に配列して、所定
    の間隔をおいて間欠的に搬送することを特徴とする、請
    求項12に記載の製造ラインの運用方法。
  14. 【請求項14】 前記別の物体として、前記製造過程に
    ある物体を収納して搬送する搬送容器と同一形状のダミ
    ー容器を使用する、請求項12または13に記載の製造
    ラインの運用方法。
  15. 【請求項15】 前記製造過程にある物体が半導体デバ
    イスを有するウエハであり、 前記ダミー容器が、製品となる前記ウエハ以外のダミー
    ウエハを保持する、請求項14に記載の製造ラインの運
    用方法。
  16. 【請求項16】 前記ダミー容器が、前記ウエハを保持
    しない、請求項14に記載の製造ラインの運用方法。
  17. 【請求項17】 前記別の物体が、正に帯電するものと
    負に帯電するものとを含む、請求項12〜16のいずれ
    かに記載の製造ラインの運用方法。
JP10061442A 1998-03-12 1998-03-12 製造ライン掃除用物体、製造ライン掃除用物体洗浄方法および製造ラインの運用方法 Withdrawn JPH11260900A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013113897A (ja) * 2011-11-25 2013-06-10 Sumitomo Chemical Co Ltd 光学表示デバイスの生産システムの運転方法

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