JPH11260752A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH11260752A
JPH11260752A JP6000098A JP6000098A JPH11260752A JP H11260752 A JPH11260752 A JP H11260752A JP 6000098 A JP6000098 A JP 6000098A JP 6000098 A JP6000098 A JP 6000098A JP H11260752 A JPH11260752 A JP H11260752A
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JP
Japan
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silicon
contg
substrate
single crystal
sic
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JP6000098A
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English (en)
Inventor
Takashi Takamura
孝士 高村
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication of JPH11260752A publication Critical patent/JPH11260752A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】SOI構造はSIMOXや張り合わせ法により
石英上に形成されるが、石英はシリコンと比べその熱伝
導率は2桁以上低い。そのため、内部で消費された電力
による温度上昇は通常のシリコンデバイスに比べ極めて
大きなものとなり、高速動作を目的としたMOSデバイ
スや、大電流スイッチングを目的としたパワーデバイス
では実用上大きな問題となる。 【解決手段】シリコン基板中に炭素をイオン注入し、熱
処理することでSiC層を形成する。SiCのバンドギ
ャップは約3eVであり、絶縁体としての性質を持つ。
しかも熱伝導率が石英に比べ一桁以上高いのでデバイス
の温度上昇を抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主に単結晶シリコン
−絶縁体構造を持つ基板の製造技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、単結晶シリコン−絶縁体基板(S
ilicon−on−Insulator、以下SOI
と略称する)の製造方法としてはシリコン薄膜と石英基
板とを張り合わせる方法や、シリコン基板中に酸素をイ
オン注入した後、アニール処理によりシリコン基板中に
石英領域を形成する方法などが知られていた。
【0003】しかしながら、これらの方法では得られる
シリコン薄膜は石英基板上に形成されることとなる。石
英は、シリコンと比べその熱伝導率は2桁以上低い。そ
のため、内部で消費された電力による温度上昇は通常の
シリコンデバイスに比べ極めて大きなものとなり、高速
動作を目的としたMOSデバイスや、大電流スイッチン
グを目的としたパワーデバイスでは実用上極めて大きな
制限を受ける。
【0004】この問題点を回避するため、サファイヤ上
にシリコンをエピタキシャル成長する方法も知られてい
る。しかしながら、サファイア基板はそれ自体きわめて
高価であり、また大口径のものは入手が困難である。こ
の問題点を解決するためシリコン基板上にサファイヤを
エピタキシャル成長し、さらにその上にシリコンをエピ
タキシャル成長させるという方法が電子情報通信学会技
術研究報告SDM92−117に紹介されているが、格
子定数が4%以上異なるため良好な単結晶を得ることは
かなり困難である。
【0005】そこで、本発明では従来のこのような問題
点を解決し、高速動作を目的としたMOSデバイスや、
大電流スイッチングを目的としたパワーデバイスに適し
たSOI製造技術を提供することを目的としている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
【課題を解決するための手段】従来のこのような問題点
を解決するため、本発明の半導体装置の製造方法は、シ
リコン単結晶半導体基板中に、炭素または炭素を含む分
子または炭素を含むクラスタを2×1016cm−2
上の濃度でイオン注入する工程と1050℃以上の温度
で熱処理する工程とを有する事または、シリコン単結晶
半導体基板中に、ベリリウムを含むクラスタと酸素を2
×1017cm−2以上の濃度でイオン注入する工程と
1000℃以上の温度で熱処理する工程とを有する事を
特徴とする。
【0008】
【作用】シリコン基板中に炭素を加速エネルギー1Me
V程度でイオン注入すると、0.5μm程度までは検出
限界以下でかつ1.7μm程度の深さで濃度の最大値を
持つ炭素のプロファイルが得られる。この状態で120
0℃程度の高温で処理すると基材のシリコンと炭素とが
反応して炭化珪素(SiC)が生成される。SiCのバ
ンドギャップは約3eVであり、意識的に不純物添加を
行わない限り絶縁体としての性質を持つ。そのため、S
OI構造を得ることができる。
【0009】同様に、ベリリウムと酸素をイオン注入
し、熱処理を行った場合、ベリリウムと酸素の結合が強
いため、酸化ベリリウムが生成される。
【0010】なお、イオン注入によりシリコン表面近傍
の結晶性は若干悪化するが、通常アニール処理で元通り
回復する。
【0011】SiC、酸化ベリリウムとも熱伝導性は結
晶構造に若干依存するが石英に比べ一桁以上高いため同
じ程度の電力を消費させた場合の温度上昇率は一桁以上
下がることとなる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について詳細
に説明する。
【0013】図1は本発明の一実施例を説明するための
製造工程図であり、この図面に基づいて説明を進める。
【0014】面方位<100>、比抵抗10Ω・cmで
n形のシリコン基板101を硫酸と過酸化水素水の混合
溶液を用いて20分洗浄した後、純水を用いて水洗し、
スピンドライヤーにて水を切り、乾燥させる。この処理
により、基板表面に残存している有機物、重金属などの
汚染物質を除去する。
【0015】次に、弗酸と硝酸の混合溶液中で5分間洗
浄することでシリコン基板101に形成されている自然
酸化膜を除去する。次に、純水を用いて水洗し、スピン
ドライヤーにて水を切り、乾燥させる。
【0016】次に5μm程度のフォトレジストをシリコ
ン基板101上に塗布した後、フォトリソグラフ工程に
よりマスクパターン102を形成する。レジスト膜厚が
通常の1μm程度と比べ厚いが、これはこの次の工程で
飛程が2μm程度あるイオン注入を行うためである(図
1−a)。
【0017】次に加速エネルギー1MeV、ドーズ量5
×1017cm−2の条件で炭素をイオン注入する。こ
のイオン注入工程により、1.7μm程度の深さにピー
クを持ち、ピーク濃度で2×1022cm−3程度の濃
度を持つ炭素ドープ領域103が形成される(図1−
b)。なお炭素イオンを注入したシリコン基板101内
の炭素の濃度の深さ方向の分布をグラフとして図中に示
した。
【0018】次にフォトレジストを除去する。イオン注
入のマスクとして使用されたフォトレジストは硬化して
いるため、酸化雰囲気を持つプラズマ中で灰化させてか
ら硫酸と過酸化水素水の混合溶液を用いて20分洗浄し
た後、純水を用いて水洗し、スピンドライヤーにて水を
切り乾燥させる処理を行う。
【0019】次に、イオン注入した炭素と、基材のシリ
コンとを反応させるため1250℃、3時間のアニール
処理を行う(図1−c)。このアニール処理により炭素
ドープ領域103の炭素は基板のシリコンと反応しSi
C領域104が生成される。SiCのバンドギャップは
約3eVであり、意識的に不純物添加を行わない限り絶
縁体としての性質を持つ。そのため、SOI構造を得る
ことができる。また、多少組成がずれていてもシリコン
とSiCは混晶としての性質をもつため絶縁性を有する
ことができる。
【0020】なお、ここで用いるドーズ量についてであ
るが、電子情報通信学会技術研究報告SDM93−70
に1.3MeVの加速エネルギーで5×1015cm
−2のドーズ量イオン注入し、1000℃16時間の熱
処理を行った場合でもSiCが形成されているという報
告があるが、このドーズ量ではバンドギャップの変化は
1%以下でありバンドギャップ変調の効果は殆ど期待で
きない。
【0021】素子分離を目的とした場合5×1016
−2程度のドーズ量は必要である。このドーズ量の
時、シリコンの5%程度炭素が導入されることとなり、
バンドギャップがシリコンと比べ10%程度大きくなる
ため、素子分離として機能する。
【0022】なお、ラッチアップ防止などを目的とする
場合には、2×1016cm−2程度でも有効である。
【0023】また、アニール温度であるが、SiCを生
成するためには高い温度をかける方が有効であり、10
50℃程度の温度が必要となる。勿論1000℃程度で
もSiCは形成できるが、形成に長時間かかるためあま
り好ましくない。勿論シリコンの融点以上では機能しな
いが、実用的には1350℃程度が処理温度の上限とな
る。これ以上の温度ではウェハを支えることがきわめて
困難となる。
【0024】なお、この実施例ではフォトレジストによ
りパターンを形成しているが、勿論この工程は常に必要
ではなく、全面に行ってもよい。
【0025】さらに、本発明のプロセスを行った後、シ
リコン薄膜の厚さを調整するための機械化学研磨(CM
P)や犠牲酸化+エッチングなどの工程を追加しても勿
論よい。
【0026】また、この実施例ではSOIの例について
のみ説明したが、イオン注入条件を変えてもっと低エネ
ルギー、例えば100KeV程度の加速エネルギーでイ
オン注入を行えば、横方向の素子分離にも応用可能であ
る。特にCMOSで問題となるラッチアップ対策として
は、バンドギャップ変調をかけられるのできわめて有効
な手段となりうる。
【0027】また、ここでは炭素の例について説明した
が、注入するイオン種をベリリウムと酸素とし、アニー
ル温度を1150℃とすることで酸化ベリリウム層を持
つSOI構造とすることができる。この場合にはシリコ
ンとの混晶を形成しないため、最低でも2×1017
−2程度のドーズ量がないと絶縁層としての機能が弱
くなってしまう。また、ベリリウムと酸素との反応性が
高いことから、アニール温度は1000℃程度でも行う
ことができる。
【0028】
【発明の効果】本発明による半導体装置の製造方法を用
いることで、従来のSOI構造と比較して放熱特性に対
して一桁以上の改善が実現し、高速デバイス、パワーデ
バイスの性能向上が可能となった。
【0029】また、この製造方法では電子情報通信学会
技術研究報告SDM93−70にも記載されているよう
に、鉄などの重金属をSiC中に捕捉する反応が副次的
に生じる。そのためデバイスを作製する領域の半導体の
特性はきわめて良好なものとなり、汚染に強い安定した
プロセスとなる。
【0030】さらに、イオン注入+熱処理だけの場合、
次に行うフォトリソグラフでのアライメント(位置合わ
せ)が困難になる場合が多いが、本発明の製造方法で
は、SiCを形成した部分の堆積が若干増えるために段
差が発生する。この段差を目印にアライメントを行うこ
とで次工程でのフォトリソグラフ工程を容易に行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を説明するための製造工程図。
【符号の説明】
101・・・シリコン基板 102・・・マスクパターン 103・・・炭素ドープ領域 104・・・SiC

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリコン単結晶半導体基板中に、炭素また
    は炭素を含む分子または炭素を含むクラスタを2×10
    16cm−2以上の濃度でイオン注入する工程と105
    0℃以上の温度で熱処理する工程とを有する事を特徴と
    する半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】シリコン単結晶半導体基板中に、ベリリウ
    ムを含むクラスタと酸素を2×1017cm−2以上の
    濃度でイオン注入する工程と1000℃以上の温度で熱
    処理する工程とを有する事を特徴とする半導体装置の製
    造方法。
JP6000098A 1998-03-11 1998-03-11 半導体装置の製造方法 Withdrawn JPH11260752A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009518869A (ja) * 2005-12-09 2009-05-07 セムイクウィップ・インコーポレーテッド 炭素クラスターの注入により半導体デバイスを製造するためのシステムおよび方法
US7994573B2 (en) 2007-12-14 2011-08-09 Fairchild Semiconductor Corporation Structure and method for forming power devices with carbon-containing region

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JP2009518869A (ja) * 2005-12-09 2009-05-07 セムイクウィップ・インコーポレーテッド 炭素クラスターの注入により半導体デバイスを製造するためのシステムおよび方法
US8530343B2 (en) 2005-12-09 2013-09-10 Semequip, Inc. System and method for the manufacture of semiconductor devices by the implantation of carbon clusters
US7994573B2 (en) 2007-12-14 2011-08-09 Fairchild Semiconductor Corporation Structure and method for forming power devices with carbon-containing region

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