JPH11260334A - 密閉型電池用防爆封口板ならびにその製造法およびそれを用いた密閉型電池 - Google Patents

密閉型電池用防爆封口板ならびにその製造法およびそれを用いた密閉型電池

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JPH11260334A
JPH11260334A JP10057788A JP5778898A JPH11260334A JP H11260334 A JPH11260334 A JP H11260334A JP 10057788 A JP10057788 A JP 10057788A JP 5778898 A JP5778898 A JP 5778898A JP H11260334 A JPH11260334 A JP H11260334A
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Tetsuya Murakami
哲哉 村上
Kanehito Masumoto
兼人 増本
Katsuhiko Mori
克彦 森
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電池内圧の上昇による動作を安定させて確実
に電流を遮断することができ、また耐漏液性を有するも
のにする。 【解決手段】 密閉型電池の防爆封口板が備える電流遮
断機構として、内部圧力が所定値に上昇した時に破断す
る易破断部19と中央部を上方に突出させた膨出部18
とを有する下部金属箔9、および内部圧力が所定値に上
昇した時に破断する易破断部17と中央部を下方に突出
させた膨出部16とを有する上部金属箔8を用い、膨出
部16,18の突出寸法の合計寸法と、上部金属箔8お
よび下部金属箔9の間に介在させる絶縁ガスケット10
の厚みとの差を、0.05〜0.30mmとし、膨出部
16,18は厚みが厚い方の金属箔にレーザーを照射し
て結合することにより、易破断部17,18の破断を確
実とし、結合部20におけるピンホールを無くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、密閉型電池、特に
リチウム二次電池などの高エネルギー密度を有する電池
の封口に用いる密閉型電池用防爆封口板ならびにその製
造法およびそれを用いた密閉型電池に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、AV機器あるいはパソコンなどの
電子機器のポータブル化,コードレス化(携帯型)が急
速に進んでおり、これらの駆動用電源としては、高容量
化した各種のアルカリ蓄電池やリチウム二次電池に代表
される非水電解液二次電池が適しており、さらにこれら
非水電解液二次電池は、高エネルギー密度で負荷特性の
優れた密閉型の電池とすることが要望されている。
【0003】ところで、エネルギー密度の高い密閉型電
池は、充電器を含む機器が故障したり、過充電したり、
あるいは誤使用したりした場合、化学反応などにより電
池内部に異常にガスが発生し、電池の内圧が増大して電
池が破壊されるなどの危険な状態になる。このように電
池内にガスが蓄積して内圧が増大した状態にならないよ
うにするために、電池の内圧が設定値を超えた時には弁
体を開いてガスを電池外部へ放出して内圧を減少させる
防爆安全装置が封口板に付加されている。さらに、非水
電解液二次電池の場合には、内圧が上昇すると急激に温
度が上昇して発火の危険性もあるため、内部圧力を検知
することにより、ガスの排出に先立って通電電流を確実
に遮断する電流遮断機構が封口板に設けられている(例
えば、特開平9−129195号公報参照)。
【0004】その通電電流を遮断する防爆安全機構につ
いて、図5を参照して説明する。中央部分に下方に突出
させる膨出部1aを形成し、この膨出部1aにC字形状
の薄肉部からなる易破断部1bを形成した上部金属箔1
と、前記易破断部1bよりも径の小さい円形の薄肉部か
らなる易破断部2bを周縁に形成した膨出部2aを中央
部分に上方に突出させて形成した下部金属箔2とを、こ
れら易破断部1b,2bを形成した膨出部1a,2aを
同心状に対向させて重ね合わせ、上部金属箔1と下部金
属箔2との周縁部分にリング状の絶縁ガスケット3を介
在させ、金属ケース4の周縁をキャップ5の周縁に締結
して固定し、上部金属箔1と下部金属箔2との中央部の
膨出部1a,2aをレーザー溶接により、互いに溶接し
た電流遮断機構を備えた防爆封口板を形成している。そ
して、上部金属箔1と下部金属箔2とは弾性を保持した
状態で固定されている。
【0005】この防爆封口板は、上部金属箔1および下
部金属箔2が、中央部に形成した膨出部1a,2aにお
ける溶接部Sのみを介して電気的に接続しており、電流
を遮断する圧力は、刻印手段により形成されている易破
断部1b,2bの破断強度に依存して設定されている。
すなわち、電池内部のガス圧力が所定値まで上昇した時
には、金属ケース4に設けた通気孔6より防爆封口板内
にガスが流入し、その圧力で下部金属箔2の易破断部2
bが破断され、下部金属箔2の膨出部2aは、上部金属
箔1に溶接されているので、上部金属箔1がその保持し
ている弾性およびガス圧により上方へ反転すると下部金
属箔2から分離され、上部金属箔1と下部金属箔2との
間で通電電流が遮断される(図9参照)。
【0006】ガスによる電池の内圧がさらに上昇した場
合には、上部金属箔1の易破断部1aが破断されるの
で、ガスはこの破断された部分よりキャップ5に設けた
通気孔7を経て外部へ排出される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の防爆安全機構を
備えた防爆封口板においては、中央部分が下方に突出す
る膨出部1aを形成した上部金属箔1と、中央部分が上
方に突出する膨出部2aを形成した下部金属箔2との周
縁部分に、リング状の絶縁ガスケット3を介在させて積
重固定した場合、上部金属箔1の膨出部1aの突出寸法
および下部金属箔2の膨出部2aの突出寸法の合計の寸
法と、リング状の絶縁ガスケット3の厚みとの差(以
下、当接寸法と記す)によって、レーザーによる溶接部
Sの状態に異なる影響が生じることが解明された。
【0008】上部金属箔1の膨出部1aと下部金属箔2
の膨出部2aとの面密着性を確保して溶接部Sの安定性
を図るために、上部金属箔1と下部金属箔2とにおける
当接寸法を大きく設定しすぎた場合、図6に示すよう
に、レーザーにより溶接した後の溶接部Sの中央部分m
における肉厚が、正常な状態の肉厚(図8参照)に比
べ、極端に薄くなるという現象が発生する。
【0009】このように、溶接部Sの肉厚が薄くなる
と、目視,検査機などでは見分けられないような、小さ
なピンホールが発生する惧れがあり、ピンホールが発生
した状態の防爆封口板を用いて密閉型電池、特にリチウ
ム二次電池のような有機電解質を備えた電池を組み立て
た場合、徐々に電池内の電解液が電池外部に漏れ、使用
機器を腐食して破損したり、人体に電解液が付着して危
険が生じたりする惧れがあった。
【0010】一方、上部金属箔1と下部金属箔2とにお
ける当接寸法を小さく設定しすぎた場合は、図7に示す
ように、レーザー照射を行った溶接部Sの周囲部nの肉
厚が正常な状態の肉厚(図8参照)に比べ、極端に薄く
なるという現象が発生する。
【0011】このように肉厚が薄い部分が発生すると、
上部金属箔1と下部金属箔2とにおける溶接部Sの引張
強度が、下部金属箔2における易破断部2bの引張強度
より小さい状態で防爆封口板を形成し電池に組み込んだ
場合、以下に説明するように、通電電流の遮断がし難く
なるという問題点があった。
【0012】電池内部に発生したガスによる内圧の上昇
によって下部金属箔2に圧力が加わり、下部金属箔2の
易破断部2bの一部が破断して上部金属箔1に圧力が加
わるようになる。そして、上部金属箔1には上方への変
形応力が働き、溶接部Sを支点にして下部金属箔2の膨
出部2aを上方に引っ張り、下部金属箔2より分離させ
ようとする際、溶接部Sの部分に引張強度の弱い薄肉部
があると、この部分の一部が中途半端に破断して上部金
属箔1が上方へ変形した後において、正常な場合(図9
参照)と異なった状態になる(図10参照)。
【0013】すなわち、溶接部Sの一部が破断した破断
片aにより、上部金属箔1と下部金属箔2とは接続され
た状態になっている。下部金属箔2の易破断部2bは、
溶接部Sを支点にして上部金属箔1が上方へ変形する時
に引っ張られて破断されるのであるが、支点となる溶接
部Sの一部が中途半端に破断されるために、易破断部2
bの一部が破断した状態にあっても、膨出部2aは下部
金属箔2からは完全に分離されていない状態となる。し
たがって、上部金属箔1が電池内のガス圧力によって上
方へ変形した状態においても、上部金属箔1と下部金属
箔2とは破断片aにより依然として電気的に導通した状
態になっている(図10参照)。
【0014】この状態で、さらに電池内のガス圧力が上
昇すると、上部金属箔1の易破断部1bが開裂して電池
内のガスを通気孔7より排出し、そのガス圧により溶接
部Sが完全に下部金属箔2より破断して分離され、上部
金属箔1と下部金属箔2との電気的導通が遮断される。
しかし、このような遮断状態となる動作圧力は異常に高
い値であるので、密閉型電池、特にリチウムイオン二次
電池のような密閉型電池を過充電したような場合におい
て、電池内のガス圧力がこのような高い圧力になった場
合には、電流遮断のタイミングはすでに遅れた状態にあ
り、電池温度が異常に上昇している状態になっている。
そこで、結果的には電流を遮断した状態になったとして
も、電池温度は熱暴走領域に達しておるので、急激に温
度上昇して好ましくない状態になる場合があるという問
題点があった。
【0015】そこで本発明は、上部金属箔と下部金属箔
との溶接部に、易破断部よりも引張強度が弱い薄肉部が
形成されることによる課題を解決することができる安定
した溶接状態を確保する方法、ならびにピンホールが無
く、耐漏液に優れ、かつ所定の電池内圧により確実に電
流を遮断する防爆封口板およびそれを用いた密閉型電池
を提供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
達成するために、絶縁ガスケットを介して上下に配し、
中央部を溶接して電気的に道通させた上部金属箔および
下部金属箔には、電池の内部圧力が所定値に上昇した時
に破断する易破断部をそれぞれ設け、溶接する中央部に
は突出する膨出部をそれぞれ設け、これら膨出部の突出
寸法とガスケットの厚み寸法との差を所定の範囲にする
こととし、また膨出部をレーザーにより溶接する場合
は、厚みが大きい方の金属箔にレーザーを照射すること
としている。
【0017】そして、このようにすることにより、溶接
部分には易破断部よりも引張強度が弱い薄肉部が形成さ
れなくなり、電池内部が所定の圧力になった時には、易
破断部が破断されるようになるので、上部金属箔と下部
金属箔との結合を分離して電流を確実に遮断することが
できる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明における密閉型電池用防爆
封口板は、中央部に下方へ突出した膨出部を設け、この
膨出部に切り込み、薄肉などの易破断部を形成した板状
の上部金属箔、および中央部に上方へ突出して前記上部
金属箔の膨出部に当接する膨出部を設け、この膨出部に
切り込み、薄肉などの易破断部を形成した板状の下部金
属箔の周縁部に絶縁ガスケットを介在させ、前記の当接
する膨出部を溶接して電気的に結合した電流遮断機構を
有するものであり、そして上部金属箔および下部金属箔
に設けた膨出部の突出寸法の合計寸法と絶縁ガスケット
の肉厚寸法との差が、0.03mm以上で0.35mm
以下、好ましくは0.05mm以上で0.30mm以下
の範囲になるようにしたものである。
【0019】このように、上部金属箔の下方に突出する
膨出部の突出寸法と下部金属箔の上方に突出する膨出部
の突出寸法との合計寸法と、リング状の絶縁ガスケット
の厚み寸法との差(以下、当接寸法と記す)が、0.0
3mm以上で0.35mm以下、好ましくは0.05m
m以上で0.30mm以下になるようにすると、膨出部
の間を溶接した場合、その溶接部の中央部分の肉厚が極
端に薄くなったり、あるいは溶接部の周囲の金属厚みが
極端に薄くなったりして易破断部よりも先行して破断さ
れることがなくなる。
【0020】双方の膨出部を当接して電流遮断機構を形
成する状態では、上部金属箔と下部金属箔との内、剛性
の弱い方の金属箔が変形し、その剛性が弱い方の金属箔
に応力が残留した状態となっている。このような状態で
上部金属箔と下部金属箔との膨出部を溶接するためにレ
ーザーを照射すると、上部金属箔と下部金属箔との膨出
部間の密着性および密着面積が十分に確保されている場
合、上部金属箔,下部金属箔の溶接部の熱伝導性が良く
なるので、溶接部の中央部分を中心に金属が溶融され、
さらに、その熱によって溶接部の周囲の金属も軟化され
る。この際、応力が残留している剛性の弱い方の金属箔
が、残留応力を解放する方向に変形し、膨出部のレーザ
ーを照射した部分よりやや外側の部分で膨出部間に隙間
が発生し、この隙間に溶融した金属が流れ込み、溶接部
の中央部分の金属厚みが、溶接部の外周部の金属厚みよ
りも薄くなるという現象が発生する(図6参照)。
【0021】この現象は、当接寸法の大きさによって程
度が異なり、当接寸法が0.35mm、特に0.30m
mより大きくなると顕著に現れ、その部分にピンホール
が発生し易くなる。そこで、当接寸法の上限値としては
0.35mm、好ましくは0.30mmが適切である。
【0022】一方、当接寸法が0.03mm、特に0.
05mmより小さくなると、上部金属箔および下部金属
箔の膨出部が良好に当接し難くなって十分な密着状態が
得られなく、レーザーを照射する溶接部の一部、もしく
はレーザーを照射する溶接部近傍における膨出部間に隙
間が生じ易くなる。このような状態で、上部金属箔およ
び下部金属箔の膨出部を溶接するためにレーザーを照射
すると、上部金属箔および下部金属箔の膨出部間の熱伝
導性が悪くなるため、膨出部の中央部分の狭い面積部分
の金属のみが溶融することになり、またレーザーを照射
した部分の周縁部における金属にも溶融が起こり、これ
ら溶融した金属が膨出部の間の隙間、またはレーザーを
照射した部分の近傍に形成された上部金属箔と下部金属
箔との間の隙間に流れ込んで、レーザーを照射した溶接
部の周囲の金属厚みが薄くなるという現象が発生する
(図7参照)。
【0023】この現象は、上部金属箔および下部金属箔
の膨出部の形状によっても程度が異なるが、当接寸法が
0.03mm、特に0.05mmより小さくなると顕著
に現れ、最悪の場合には金属厚みが薄くなった部分に穴
開きが発生する場合があるので、当接寸法の下限値とし
ては0.03mm、好ましくは0.05mmが適切なも
のとなる。
【0024】以上のことから、当接寸法は0.03mm
以上,0.35mm以下、好ましくは0.05mm以
上,0.30mm以下になるように設定することによっ
て、安定したレーザー溶接状態を得ることが可能とな
る。
【0025】また、上部金属箔および下部金属箔の膨出
部を当接してレーザーにより溶接する場合、上部金属箔
および下部金属箔の中で厚みが大きい方の金属箔にレー
ザーを照射するものである。このようにしてレーザーを
照射することにより、当接寸法により発生する薄肉部の
形成を緩和することができる。
【0026】当接寸法が小さい場合、レーザーを照射し
た部分の周囲において肉厚が薄くなる現象が発生する
が、レーザーを照射する側の金属箔の厚みが大きい場
合、厚みが薄い方の金属箔にレーザーを照射した場合に
比べ、薄肉化した周縁部以外の残りの部分の金属厚みは
厚くすることができる。
【0027】一方、金属材質によって異なる場合もある
が、一般的には金属箔の厚みが厚くると剛性も強くなる
ので、当接寸法が大きい場合、厚みが薄い方、すなわち
剛性が弱い方の金属箔が変形し、この金属箔に応力が残
留した状態となる。そして応力が残留している厚みが薄
い方の金属箔にレーザーを照射した場合、残留応力が存
在する金属箔に、直接熱による熱処理効果が強く現れる
ため、軟化の度合いが大きくなり、残留応力の影響で変
形する変形量も大きくなって溶接部の金属の肉厚はより
薄くなる。
【0028】これに対し、肉厚が厚い方、すなわち剛性
が強い方の金属箔にレーザーを照射した場合、残留応力
が存在する肉厚の薄い方、すなわち剛性の弱い方の金属
箔は熱伝導による間接的な熱によってのみ熱処理される
ことになるので、軟化の度合いは小さく、溶接部の金属
厚みは肉厚が薄い方の金属箔にレーザーを照射した場合
に比べて厚くすることができる。
【0029】このように、上部金属箔および下部金属箔
の中央に形成した膨出部を当接してレーザー溶接する場
合、肉厚が厚い方の金属箔にレーザーを照射することに
よって、より安定したレーザー溶接状態を確保すること
が可能となる。
【0030】さらに、中央部に下方へ突出した膨出部を
設け、この膨出部に切り込み、薄肉などの易破断部を形
成した板状の下部金属箔、および中央部に上方へ突出し
て前記上部金属箔の膨出部に当接する膨出部を設け、こ
の膨出部に切り込み、薄肉などの易破断部を形成した板
状の下部金属箔の周縁部に絶縁ガスケットを介在させ、
前記の当接する膨出部を溶接して電気的に結合し、前記
双方の膨出部の突出寸法の合計寸法と前記絶縁ガスケッ
トの肉厚寸法との差を0.03mm以上で0.35mm
以下の範囲にした電流遮断機構を、通気孔を有する金属
ケースとキャップとの間に収納し、これら金属ケースと
キャッフとの周縁部により前記電流遮断機構の周縁部を
締着した防爆封口板により、発電要素を内蔵した電池ケ
ースの開口端を密封口にしたものである。
【0031】そして、電池内部に発生したガスは、金属
ケースの通気孔より防爆封口板内に入り、そのガス圧が
所定値以上になると下部金属箔に設けた易破断部が破断
され、上部金属箔の弾性とガス圧力とによって膨出部の
一部が下部金属箔より分離されるので、上部金属箔と下
部金属箔との電気的に結合は遮断される。その結果、密
閉型電池の正極端子、例えばキャップと負極端子、例え
ば電池ケースとの間に流れる電流が遮断されてガスの発
生が抑制されるので、防爆機能を発揮することができ
る。
【0032】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図1〜図4
を参照しながら説明する。
【0033】図1は、本発明の実施例における密閉型電
池用防爆封口板の縦断面図を示し、密閉型電池用防爆封
口板は、可撓性を有する円板状の薄い上部金属箔8と、
この上部金属箔8と中央部において当接させて溶接した
下部金属箔9と、これら上部金属箔8と下部金属箔9と
の周縁部の間に介在させたリング状の絶縁ガスケット1
0と、上部金属箔8の周縁部の上面に載置したリング状
のPTC素子11とを有する電流遮断機構を備えてい
る。この電流遮断機構が、PTC素子11上に載置さ
れ、4個の通気孔12を有する円板状の金属キャップ1
3と、4個の通気孔14を有するアルミニウム製の金属
ケース15とにより挟持され、金属ケース15の端部
を、金属キャップ13の周縁部に折曲締結することによ
り密閉型電池用防爆封口板を形成している。
【0034】上部金属箔8は、厚さ0.15mmで外径
が12.7mmの可撓性を有するアルミニウム円盤によ
り形成し、中央部分が下方に向けて湾曲形状に突出した
膨出部16と、この膨出部16の中央部分に、外径4.
0mmのC字型形状の刻印を用いて形成したC字形状の
薄肉部からなる易破断部17とを有している。
【0035】下部金属箔9は、厚さ0.10mmで外径
が13.5mmの可撓性を有するアルミニウム円盤によ
り形成し、中央部分が上方に向けて湾曲形状に突出した
膨出部18と、この膨出部18の中央部分に、外径3.
0mmのO字型形状の刻印を用いて形成したO字形状の
薄肉部からなる易破断部19とを有している。さらに、
上部金属箔8と下部金属箔9とを電気的に導通結合させ
るために、上部金属箔8および下部金属箔9における膨
出部16,18の中央部分をレーザーにより溶接して結
合部20を形成している。
【0036】上部金属箔8と下部金属箔9との周縁部の
間に介在させる絶縁ガスケット10は、底面部中央を円
状に切欠した皿形状をし、厚みが0.40mmで周縁部
の断面形状は略L字型となっている。また、上部金属箔
8の中央部分に形成した下方に向けて湾曲形状に突出さ
せた膨出部16の突出寸法(高さ)は0.40mmと
し、下部金属箔9の中央部分に形成した上方に向けて湾
曲形状に突出させた膨出部18の突出寸法(高さ)は、
表1に示すように設定した。上部金属箔8の膨出部16
と下部金属箔9の膨出部18とを当接し、電気的な結合
部20を形成するには、上部金型Pおよび下部金型Qか
らなる溶接治具を使用して、上部金属箔8,下部金属箔
9およびその周縁部間に介在させた絶縁ガスケット10
を固定し、当接した膨出部16,18にレーザー溶接機
Rによりレーザを照射して溶接部Sを設けることにより
形成している(図2参照)。
【0037】なお、上部金属箔8と下部金属箔9との電
気的に導通を得るための結合部20をレーザー溶接によ
る溶接部Sにより形成する場合、レーザーを照射する面
による影響を確認するために、以下に説明する2種類の
方法で確認を行った。
【0038】その一つは、上部金属箔8と下部金属箔9
の中で肉厚が薄い方、すなわち剛性が弱い方の下部金属
箔9の面にレーザーを照射して溶接部Sを形成する方法
(図2(a)参照)であり、他は肉厚が厚い方、すなわ
ち剛性が強い方の上部金属箔8の面にレーザーを照射し
て溶接部Sを形成する方法である(図2(b)参照)。
【0039】下部金属箔9の膨出部18の突出寸法、こ
の下部金属箔9,上部金属箔8および絶縁ガスケット1
0を溶接治具に固定した際の当接寸法ならびに上部金属
箔8の膨出部16と下部金属箔9の膨出部18とをレー
ザーにより溶接した場合の溶接体(試験対象)の記号と
は表1に示す通りである。なお、絶縁ガスケット10の
肉厚と上部金属箔8の肉厚とを0.40mmと同じ厚さ
にして、当接寸法は下部金属箔9の肉厚と同じになるよ
うにしている。
【0040】
【表1】
【0041】下部金属箔9にレーザーを照射した場合の
溶接部Sの引張強度(g)と下部金属箔9の易破断部1
9の引張強度(g)とは表2および図3に示す通りであ
る。
【0042】
【表2】
【0043】上部金属箔8にレーザーを照射した場合の
溶接部Sの引張強度(g)は表3および図4に示す通り
である。
【0044】
【表3】
【0045】また、図1に示す防爆封口板を構成した場
合において、電流を遮断する動作圧力が、異常値(異常
に高い動作圧力)を示した割合は表4の通りである。
【0046】
【表4】
【0047】次に、防爆封口板が備えている電流遮断機
構の動作形態について図1を参照して説明する。
【0048】電池内部に発生したガスにより内圧が上昇
すると、金属ケース15の通気孔14を経由して下部金
属箔9に圧力が加わり、上方へ変形する応力が働き、つ
いで下部金属箔9の易破断部19の一部が破断し、ガス
は絶縁ガスケット10を介して積重された上部金属箔8
と下部金属箔9で挟まれた空間に流入して上部金属箔8
にガス圧力を加えるので、上部金属箔8には上方へ変形
する応力が働くようになる。そして、上部金属箔8はガ
スの圧力による応力で上方へ変形しようとする際、結合
部20を支点にして一部が破断されている易破断部19
の内側部分を上方に引っ張り、易破断部19をくり抜い
て下部金属箔9から分離させるような力を作用させる。
【0049】この場合、正常な状態で電流が遮断される
ためには、つまり結合部20が中途半端に破断すること
なく(図10参照)、正常に電流を遮断するように動作
させるためには(図9参照)、結合部20の引張強度
が、下部金属箔9の易破断部19の引張強度よりも大き
い必要がある。
【0050】図3および表2より、溶接体Aおよび溶接
体Bの場合、下部金属箔9の易破断部19の引張強度分
布の上部と、溶接体Aおよび溶接体Bの引張強度分布の
下部とが重なり合っている。つまり、下部金属箔9の易
破断部19の引張強度が、溶接体Aおよび溶接体Bの引
張強度よりも大きくなる場合が存在することになる。こ
のような場合、結合部20が中途半端に破断して、電流
遮断に異常な動作圧力を示すことになり、表4からもこ
のことがわかる。
【0051】溶接体C〜溶接体Gの場合は、下部金属箔
9の易破断部19の引張強度分布の上部と溶接体C〜溶
接体Gの引張強度分布の下部とが重なり合わないため
に、下部金属箔9の易破断部19の引張強度が溶接体C
〜溶接体Gの引張強度よりも大きくなる場合は存在しな
くなる。
【0052】以上から、下部金属箔9にレーザーを照射
する場合、当接寸法、すなわち上部金属箔8の中央部分
を下方に突出させた膨出部16の突出寸法および下部金
属箔9の中央部分を上方に突出させた膨出部18の突出
寸法の合計寸法と、絶縁ガスケット10の肉厚との差
は、0.05mm以上に設定することが好ましく、結合
部20が中途半端に破断して電流遮断に異常な動作圧力
を示すことがなく、常に安定した電流遮断機構を形成す
ることが可能になる。
【0053】また、図4および表3より、溶接体Hの場
合、下部金属箔9の易破断部19の引張強度分布の上部
と、溶接体Hの引張強度分布の下部とが重なり合ってい
る。つまり、下部金属箔9の易破断部19の引張強度が
溶接体Hの引張強度よりも大きくなる場合が存在するこ
とになる。このような場合、結合部20が中途半端に破
断して電流遮断に異常な動作圧力を示すことになり、表
4からもこのことがわかる。
【0054】溶接体I〜溶接体Nの場合は、下部金属箔
9の易破断部19の引張強度分布の上部と溶接体I〜溶
接体Nの引張強度分布の下部とが重なり合わないため
に、下部金属箔9の易破断部19の引張強度が溶接体I
〜溶接体Nの引張強度よりも大きくなる場合は存在しな
くなる。
【0055】以上から、上部金属箔8にレーザーを照射
する場合、当接寸法、すなわち上部金属箔8の中央部分
を下方に突出させた膨出部16の突出寸法および下部金
属箔9の中央部分を上方に突出させた膨出部18の突出
寸法の合計寸法と、絶縁ガスケット10の肉厚との差
は、0.03mm以上に設定することが好ましいといえ
る。上部金属箔8および下部金属箔9の中で肉厚が厚い
方の金属箔にレーザーを照射するのが有利になるのは、
レーザーを照射して薄肉化した周縁部の残りの部分の金
属厚みが、肉厚が薄い方の金属箔にレーザーを照射した
場合よりも厚くなることに起因し、当接寸法の下限値を
小さくすることができる。
【0056】次に、各溶接体A〜Nについて、目視およ
び検査機では判別不可能なレベルのピンホールの有無を
確認するために、各溶接体A〜Nを用いて図1に示すよ
うな電流遮断機構を備えた防爆封口板を構成し、密閉型
円筒形リチウム二次電池に組み込んでその耐漏液性の確
認を行った。
【0057】密閉型円筒形リチウム二次電池としては、
金属箔集電体にLiCoO2 を主成分とするペーストを
塗布,乾燥した後、短冊状に切断した正極板と、カーボ
ンをペースト状にして金属箔集電体に塗布,乾燥した
後、短冊状に切断した負極板とをフィルム状セパレータ
ーを介して巻回した発電要素および有機電解液を電池ケ
ースの内部に内蔵させたものである。なお、電池ケース
の開口部に設けた環状段部には防爆封口板を絶縁ガスケ
ットを介して嵌合させ、前記ケースの開口端を金型で内
方に折り曲げて、前記ケースの開口部を密封口してい
る。防爆封口板の金属ケース15には、発電要素の一方
の極板のリード片を溶接して電気的に接続し、他方の極
板のリード片は電池ケースの底部内面に溶接して電気的
に接続している。
【0058】各溶接体A〜Nを用いた電流遮断機構を有
する防爆封口板を組み込んだ密閉型円筒形リチウム二次
電池を各500個作成し、85℃の雰囲気で2週間放置
し、その耐漏液性を漏液発生個数で調べた結果は表5に
示す通りである。
【0059】
【表5】
【0060】この表5より、溶接体A〜溶接体Eを用い
た防爆封口板を組み込んだリチウム二次電池の場合は漏
液の発生が認められないのに対し、溶接体Fと溶接体G
を用いた防爆封口板を組み込んだリチウム二次電池の場
合には漏液が発生していることがわかる。
【0061】以上から、下部金属箔9にレーザーを照射
する場合、当接寸法、すなわち上部金属箔8の中央部分
を下方に突出させた膨出部16の突出寸法および下部金
属箔9の中央部分を上方に突出させた膨出部18の突出
寸法の合計寸法と、絶縁ガスケット10の肉厚との差は
0.30mm以下に設定することが好ましく、ピンホー
ルが発生することなく、耐漏液性に優れた安定した防爆
封口板を得ることが可能になる。
【0062】また、溶接体H〜溶接体Mを用いた防爆封
口板を組み込んだリチウム二次電池の場合は漏液の発生
が認められないのに対し、溶接体Nを用いた防爆封口板
を組み込んだリチウム二次電池の場合には漏液が発生し
ていることがわかる。
【0063】以上から、上部金属箔8にレーザーを照射
する場合、当接寸法、すなわち上部金属箔8の中央部分
を下方に突出させた膨出部16の突出寸法および下部金
属箔9の中央部分を上方に突出させた膨出部18の突出
寸法の合計寸法と、絶縁ガスケット10の肉厚との差は
0.35mm以下に設定することが好ましいといえる。
肉厚が厚い方、すなわち剛性が強い方の金属箔にレーザ
ーを照射した場合、残留応力が存在している肉厚の薄い
方、すなわち剛性の弱い方の金属箔には、熱伝導による
間接的な熱が加わるのみであるので、溶接部周囲が軟化
する度合いは小さいものとなる。このため、下部金属箔
9の残留応力を解放しようとする力によって下部金属箔
9が変形する度合は小さく、レーザーを照射した上部金
属箔8と下部金属箔9との間に形成される隙間は、下部
金属箔9にレーザーを照射する場合に比べて小さくな
り、中央部分において溶融した金属が上記隙間へ流れ込
むことも抑制され、中央部分の金属厚みが厚くなること
に起因し、当接寸法の上限値を大きくすることができ
る。
【0064】以上のことから、上部金属箔8の中央部分
を下方に突出させた膨出部16の突出寸法および下部金
属箔9の中央部分を上方に突出させた膨出部18の突出
寸法の合計寸法と、絶縁ガスケット10の肉厚との差、
すなわち当接寸法は0.03mm以上,0.35mm以
下、好ましくは、0.05mm以上,0.30mm以下
に設定することが適切であり、結合部20が中途半端に
破断して電流遮断に異常な動作圧力を示すこともなく、
常に安定した電流遮断機構を形成することが可能とな
り、さらにレーザーを照射して溶接した結合部20にピ
ンホールが発生することがなく、耐漏液性に優れた密閉
型電池を提供することが可能となる。
【0065】なお、上部金属箔8と下部金属箔9とをレ
ーザーにより溶接する場合、肉厚が厚い方の金属箔にレ
ーザーを照射して溶接すると、当接寸法の下限値を0.
03mmに、上限値を0.35mmに拡大して設定する
ことができ、より広い範囲で当接寸法を設定することが
可能となり、さらに安定した電流遮断機構および耐漏液
性を確保することが可能となる。
【0066】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0067】上部金属箔の中央部分を下方に突出させた
膨出部の突出寸法および下部金属箔の中央部分を上方に
突出させた膨出部の突出寸法の合計寸法と、絶縁ガスケ
ットの肉厚との差を所定の値にコントロールして溶接す
ることにより、また上部金属箔および下部金属箔の内、
肉厚が厚い方の金属箔にレーザーを照射して溶接するこ
とによって、常に安定した電流遮断機構,耐漏液特性を
有する密閉型電池用防爆封口板を得ることが可能とな
り、この防爆封口板を組み込んだ密閉型電池は、耐漏液
特性に優れ、内部ガス圧力の増加によっても安全なもの
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における電流遮断機構を有する
防爆封口板の縦断面図
【図2】同電流遮断機構を形成するレーザー溶接治具の
説明図
【図3】同電流遮断機構における結合部の引張強度分布
【図4】同電流遮断機構における結合部の引張強度分布
【図5】従来における電流遮断機構を有する防爆封口板
の断面図
【図6】電流遮断機構における溶接部の説明模式図
【図7】電流遮断機構における溶接部の説明模式図
【図8】電流遮断機構における溶接部の説明模式図
【図9】同電流遮断機構を有する防爆封口板の動作形態
を説明する断面図
【図10】同電流遮断機構を有する防爆封口板の動作形
態を説明する断面図
【符号の説明】
8 上部金属箔 9 下部金属箔 10 絶縁ガスケット 12,14 通気孔 13 金属キャップ 15 金属ケース 16,18 膨出部 17,19 易破断部 20 結合部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央部に下方へ突出した膨出部を設け、
    この膨出部に易破断部を形成した板状の上部金属箔、お
    よび中央部に上方へ突出して前記上部金属箔の膨出部に
    当接する膨出部を設け、この膨出部に易破断部を形成し
    た板状の下部金属箔の周縁部に絶縁ガスケットを介在さ
    せ、前記の当接する膨出部を溶接して電気的に結合した
    電流遮断機構を有し、前記双方の膨出部の突出寸法の合
    計寸法と前記絶縁ガスケットの肉厚寸法との差が、0.
    03mm以上で0.35mm以下の範囲にある密閉型電
    池用防爆封口板。
  2. 【請求項2】 中央部に下方へ突出した膨出部を設け、
    この膨出部に易破断部を形成した板状の上部金属箔、お
    よび中央部に上方へ突出して前記上部金属箔の膨出部に
    当接する膨出部を設け、この膨出部に易破断部を形成し
    た板状の下部金属箔の周縁部に絶縁ガスケットを介在さ
    せ、前記の当接する膨出部を溶接して電気的に結合した
    電流遮断機構を有し、前記双方の膨出部の突出寸法の合
    計寸法と前記絶縁ガスケットの肉厚寸法との差が、0.
    05mm以上で0.30mm以下の範囲にある密閉型電
    池用防爆封口板。
  3. 【請求項3】 中央部に下方へ突出した膨出部を設け、
    この膨出部に易破断部を形成した板状の上部金属箔と、
    中央部に上方へ突出した膨出部を設け、この膨出部に易
    破断部を形成した板状の下部金属箔とを、前記の膨出部
    を当接し、周縁部に絶縁ガスケットを介在させて接合
    し、前記の上部金属箔および下部金属箔の内、肉厚が大
    きい方の金属箔にレーザーを照射して膨出部を溶接した
    電流遮断機構を備える密閉型電池用防爆封口板の製造
    法。
  4. 【請求項4】 中央部に下方へ突出した膨出部を設け、
    この膨出部に易破断部を形成した板状の上部金属箔、お
    よび中央部に上方へ突出して前記上部金属箔の膨出部に
    当接する膨出部を設け、この膨出部に易破断部を形成し
    た板状の下部金属箔の周縁部に絶縁ガスケットを介在さ
    せ、前記の当接する膨出部を溶接して電気的に接合し、
    前記双方の膨出部の突出寸法の合計寸法と前記絶縁ガス
    ケットの肉厚寸法との差を0.03mm以上で0.35
    mm以下の範囲にした電流遮断機構を、通気孔を有する
    金属ケースとキャップとの間に収納し、これら金属ケー
    スとキャップとの周縁部により前記電流遮断機構の周縁
    部を締着した防爆封口板により、発電要素を内蔵した電
    池ケースの開口端を密封口した密閉型電池。
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