JPH11259861A - 最適記録パワーの見積もり方法 - Google Patents

最適記録パワーの見積もり方法

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JPH11259861A
JPH11259861A JP6341798A JP6341798A JPH11259861A JP H11259861 A JPH11259861 A JP H11259861A JP 6341798 A JP6341798 A JP 6341798A JP 6341798 A JP6341798 A JP 6341798A JP H11259861 A JPH11259861 A JP H11259861A
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Japan
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carrier
signal
power
recorded
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JP6341798A
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Masaki Kanno
正喜 管野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種タイプの光ディスクに対して高密度記録
を行うための最適な記録パワーを精度良く見積もること
ができるようにする。 【解決手段】 周波数の異なる2つ以上のキャリア信号
のオーバーライトを記録パワーを変えて行い、上記2つ
以上のキャリア信号のオーバーライトを行ったトラック
TRCから上記2つ以上のキャリア信号を再生し、その
キャリアレベル比によりシステム記録パワーの下限を見
積もり、所定周波数のキャリア信号をセンタートラック
TRCに記録し、上記センタートラックTRCの両隣に
位置するサイドトラックTRS1,TRS2に記録パワ
ーを変えて直流信号を記録し、上記センタートラックT
RCからキャリア信号を再生し、そのキャリアレベルの
振幅によりシステム記録パワーの上限を見積もる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光磁気ディスク
に対する最適記録パワーの見積もり方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光学的あるいは磁気光学的な信号記録再
生方法を利用した光ディスクや光磁気ディスク等のディ
スク状記録媒体には、所謂コンパクト・ディスク(CD:co
mpactdisc)等のようなリード・オンリ・メモリ(ROM: re
ad only memory) タイプの記録媒体や、ユーザ側で1回
のデータ書き込みが可能な所謂ライト・ワンス・タイプ
(追記型)の記録媒体や、光磁気ディスク等のようにデ
ータの書換え(所謂オーバーライト)が可能な記録媒体
等が知られている。
【0003】上記ライト・ワンス・タイプやオーバーラ
イトが可能な光ディスクに対してデータの書き込み/読
み出しを行う光ディスク記録再生装置では、スピンドル
サーボにより光ディスクを角速度あるいは線速度一定で
回転駆動させながら、レーザ駆動回路により駆動されて
情報の記録再生用の光ビームを出力するレーザダイオー
ドや上記光ディスクに照射した光ビームの反射光を検出
するフォトディテクタ等を内蔵した光ヘッドに上記フォ
トディテクタによる検出出力に基づいてフォーカスサー
ボやトラッキングサーボをかけて、上記光ディスクの記
録トラックを光ビームで走査してデータの記録再生を行
うようになっている。
【0004】また、このように記録トラックを光ビーム
で走査して情報の記録再生を行う光ディスク記録再生装
置では、記録モード時入力記録トラックを走査する光ビ
ームのビームパワーが小さ過ぎると情報を確実に記録す
ることができず、また、再生モード時に記録トラックを
走査する光ビームのビームパワーが大き過ぎると記録ト
ラックに記録されていた情報の破壊等の重大な影響を及
ぼす虞れがあるので、情報の記録再生用の光ビームの強
度すなわち光量を検出して、上記光ビームを出力するレ
ーザダイオードの駆動回路の帰還制御を行い、上記光ビ
ームのビームパワーを一定に保持する所謂APCサーボ
ループを各種動作モードに応じて切り換えて、上記ビー
ムパワーを適切に切り換えるようにしている。
【0005】近年、光ディスクの高記録密度化に伴い、
テスト領域においてテスト信号の試し書きを行ってテス
ト領域において記録パワーの最適値を求めて、記録パワ
ーを精密に制御することが行われている。
【0006】光磁気ディスクでは、システムとして許容
される記録パワーの上限と下限が規定され、この範囲を
記録パワーマージンと呼び、ドライブは常にこの範囲内
で記録が行えるようにすることで安定した記録が可能と
なる。この範囲はメディアの種類や記録方法(光変調/
磁界変調)で変わるのはもちろんメディアによる個体
差、環境温度、スキュー、デフォーカス等による影響に
よっても変化することが知られている。したがって、ド
ライブにおいて常に最適な記録パワーをモニターするこ
とによって、メディアや環境に左右されない安定な記録
を可能となる。そのためにドライブ側にテスト信号の記
録を行って、その時々の下限/上限を調べてメディアに
よる差等を吸収して安定な記録を行うようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ここで、光磁気ディス
クにランダム信号を記録したときのジッター特性を図1
に示す。図1において、1trackとあるのが隣接トラック
に信号が記録されていないクロストーク成分のない状態
での記録パワー依存性である。これに対して、CTは両サ
イドのトラックに同じパワーでランダムの信号記録した
ときの特性でクロストークとクロスライトにより高パワ
ー側でジッターが悪化してゆく。また、OWはセンタート
ラックにランダム信号をオーバーライトしたときの特性
でオーバーライトする以前に記録しておいた信号の消し
残りにより低パワー側でジッターが悪化してゆく。
【0008】このようなジッター特性を呈する光磁気デ
ィスクに対して、テスト信号の記録を行って記録パワー
の最適値を決定する手法としては、例えば、位相が反転
する信号をテスト信号としを用いることで、オーバーラ
イト特性とクロストーク及びクロスライト特性を見積も
り、記録パワーの下限/上限を決める手法を、本件出願
には先に提案している(特願平9−290958号)。
【0009】この手法では、例えば図2の(a)に示す
ように、先ず、センタートラックTRCで低いパワーか
ら順次パワーを上げて4Tキャリア信号を記録し、次
に、サイドトラックTRS1に移動して、低いパワーか
ら順次パワーを上げて反転位相の4Tキャリア信号を記
録し、さらに、反対側のサイドトラックTRS2に移動
して、低いパワーから順次パワーを上げて反転位相の4
Tキャリア信号を記録する。
【0010】そして、センタートラックTRCを再生し
て4Tキャリア信号のレベルを測定し、キャリアレベル
が増大から減少に転じるパワーをクロストーク及びクロ
スライトの生じるパワーとする。
【0011】すなわち、図2の(a)に示すように、後
書きする信号と位相が反転している場合は、結果として
良好な再生出力が得られ、ある基準位相(再生クロッ
ク)で振幅を比較すればクロスライトの大小が再生レベ
ルの振幅値で判別できる。
【0012】しかし、この手法では、精度良い検出を行
うには記録する信号間の位相が正しく反転していること
が必要であり、角速度一定(CAV:Constant Angular Velo
city)の状態で駆動されるサンプルフォーマットのディ
スクとは相性が良いが、線速度一定(CLV:Constant Line
ar Velocity)の状態で駆動されるMDなどの連続サーボ
では位相を合わせることが困難であり、精度良い検出が
行えない。
【0013】すなわち、例えば図2の(b)に示すよう
に、位相がずれてしまうと、そのずれ量によって再生波
形に歪みが生じることになり、その影響は位相ずれが大
きくなるほど顕著になり、測定上の誤差となる。したが
って、この手法では、測定そのものの精度が信号間の位
相に左右されるため、安定した信号検出が難しい。
【0014】また、光変調記録においては、記録時のパ
ワーによりマークのエッジ位相が変化し易いために位相
を正しく合わせることが困難である。
【0015】そこで、本発明の目的は、各種タイプの光
ディスクに対して高密度記録を行うための最適な記録パ
ワーを精度良く見積もることができるようにすることに
ある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係る最適記録パ
ワーの見積もり方法は、周波数の異なる2つ以上のキャ
リア信号のオーバーライトを記録パワーを変えて行い、
上記2つ以上のキャリア信号のオーバーライトを行った
トラックから上記2つ以上のキャリア信号を再生し、そ
のキャリアレベル比によりシステム記録パワーの下限を
見積もることを特徴とする。
【0017】また、本発明に係る最適記録パワーの見積
もり方法は、所定周波数のキャリア信号をセンタートラ
ックに記録し、上記センタートラックの両隣に位置する
サイドトラックに記録パワーを変えて直流信号を記録
し、上記センタートラックからキャリア信号を再生し、
そのキャリアレベルの振幅によりシステム記録パワーの
上限を見積もることを特徴とする。
【0018】本発明に係る最適記録パワーの見積もり方
法では、例えば、クロストークにより悪化分を補正値と
して見積もって、上記システム記録パワーの下限を見積
もる。
【0019】さらに、本発明に係る最適記録パワーの見
積もり方法は、周波数の異なる2つ以上のキャリア信号
のオーバーライトを記録パワーを変えて行い、上記2つ
以上のキャリア信号のオーバーライトを行ったトラック
から上記2つ以上のキャリア信号を再生し、そのキャリ
アレベル比によりシステム記録パワーの下限を見積も
り、所定周波数のキャリア信号をセンタートラックに記
録し、上記センタートラックの両隣に位置するサイドト
ラックに記録パワーを変えて直流信号を記録し、上記セ
ンタートラックからキャリア信号を再生し、そのキャリ
アレベルの振幅によりシステム記録パワーの上限を見積
もることを特徴とする。
【0020】本発明に係る最適記録パワーの見積もり方
法では、例えば、測定の精度が設定した値に収まるまで
記録パワーの可変範囲を小さくして試し書きを繰り返し
行う。
【0021】また、本発明に係る最適記録パワーの見積
もり方法では、例えば、システム記録パワーの上限と下
限を1回検出した後は、下限ののみを試し書きにより検
出して上限を推定する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0023】本発明に係る最適記録パワーの見積もり方
法は、例えば図3に示すような信号処理装置により実施
される。
【0024】この信号処理装置10は、光磁気ディスク
に対するテスト信号の試し書きにより最適記録パワーの
見積もる処理を行うもので、図示しない光磁気ディスク
から再生RF信号が供給される波形等化器1と、この波
形等化器1により波形等化された再生RF信号が供給さ
れる第1及び第2のバンドパスフィルタ2,3と、第1
のバンドパスフィルタ2の出力が供給される第1の検波
回路5と、上記第2のバンドパスフィルタ3の出力が3
0dBの増幅器4を介して供給される第2の検波回路6
と、上記第1及び第2の検波回路5,6の各検波出力が
供給される信号処理部7を備える。
【0025】この信号処理装置10において、上記第1
のバンドパスフィルタ2は、再生RF信号に含まれる4
Tキャリア信号を抽出して第1の検波回路5に供給す
る。また、上記第2のバンドパスフィルタ3は、再生R
F信号に含まれる8Tキャリア信号を抽出して増幅器4
を介して第2の検波回路6に供給する。そして、上記信
号処理部7は、上記第1のバンドパスフィルタ2により
抽出された4Tキャリア信号を検波する上記第1の検波
回路5の検波出力と上記第2のバンドパスフィルタ3に
より抽出された8Tキャリア信号を検波する上記第2の
検波回路6の検波出力に基づいて、次のような処理によ
り最適記録パワーを見積もる。
【0026】すなわち、本発明に係る最適記録パワーの
見積もり方法において、システム記録パワーの上限を次
のようにして見積もる。
【0027】例えば図4の(a)に示すように、先ず、
センタートラックTRCで低いパワーから順次パワーを
上げて4Tキャリア信号を記録し、次に、サイドトラッ
クTRS1に移動して、低いパワーから順次パワーを上
げてP1,P2・・・の記録パワーでオール「0」のデ
ータを記録し、さらに、反対側のサイドトラックTRS
2に移動して、低いパワーから順次パワーを上げてオー
ル「0」の信号を記録する。なお、上記オール「0」の
信号の代わりにオール「1」のデータを記録しても良
い。
【0028】そして、センタートラックTRCを再生し
て4Tキャリア信号のレベルを測定し、キャリアレベル
が増大から減少に転じるパワーをクロスライトの生じる
パワーと定義する。さらに、クロスライトパワーからク
ロストークパワーを見積もる。
【0029】すなわち、上記信号処理装置10では、シ
ステム記録パワーの上限を見積もる場合、例えば図4の
(a)のようにテスト信号が記録された光磁気ディスク
から再生された再生RF信号について、波形等化器1に
より波形等化し、第1のバンドパスフィルタ2によりノ
イズを除去して4Tキャリア信号を抽出し、第1の検波
回路5で検波することにより得られる4Tキャリア信号
の振幅レベルを信号処理部7においてサンプリングして
記録パワーP1,P2・・・毎のキャリアレベルC1,
C2・・・として次のように処理する。
【0030】信号処理部7では、サンプリングした値の
微分値を計算して、その値が反転するポイントを求め
る。このとき、記録パワーの増大ステップはシステムに
より△PHと規定しておくことにより、実際の計算は、
図5に示すように、各記録パワーP1,P2・・・毎の
キャリアレベルC1,C2・・・の差分△を求めて、そ
の符号がマイナスならばクロスライトが生じていると判
断する。それぞれ記録パワーPnに相当するキャリアレ
ベルをCnとすれば、 △C(n-1)=Cn −C(n-1) となり、 k(n-1)=△C(n-1)/△PH となる。△C(n-1)がプラスで△Cn がマイナスなら
ば、上限パワーはP(n-1)とする。
【0031】ここで、kが設定した値kphより大きい
場合は、測定精度不足と判断して、ステップ幅を半分に
設定して再度上限パワーの見積もりを行い、kが設定し
た値kphよりも小さくなるまで上限パワーの見積もり
を繰り返し行う。なお、ここでは、kの値がマイナスに
なった点を上限として規定しているが、システムによっ
て固有の値を持つことができる。
【0032】このように、クロストーク特性の測定で
は、サイドトラックTRS1,TRS2に反転位相の4
Tキャリア信号に代えてオール「0」又はオール「1」
の信号を記録することにより、実質的に消去特性である
クロスライトの測定に置き換えることで、図4の(b)
に示すように、位相変化に対する変動を十分小さく抑え
ることができる。ただし、サイドトラックTRS1,T
RS2に記録した信号は交流成分を持たないのでクロス
トーク成分による影響を直接測定することはできないの
で、クロスライトパワーからクロストークパワーを見積
もる。
【0033】ここで、サイドトラックTRS1,TRS
2に反転位相の4Tキャリア信号に代えてオール「0」
又はオール「1」の信号を記録するクロスライト(クロ
スイレース)を行ったときの特性を図1中にCEとして示
す。CEは上述のCTと同様に高パワー側でクロスライトに
よりジッターが悪化する。
【0034】図1に示したCTとCEとを比較することによ
りわかるように、サイドトラックTRS1,TRS2に
記録した信号によって、すなわち、クロストークにより
悪化分の有無により、ジッターが悪化する記録パワーが
違ってしまい、クロスライトのみの場合すなわちCEでは
ジッターの劣化する開始パワー(上限値)が大きく又そ
の劣化の度合いが小さくなる。これはクロストークによ
る劣化が含まれないからである。ただし、原理的にクロ
ストークによる劣化はクロスライト(クロスイレース)
による劣化が生じる少し前から始まるので、クロストー
クを考慮したシステム上限パワーはクロスライト特性は
十分推測可能である。この例の場合には、そのオフセッ
ト分は10mWに対して0.4mWで4%と見積もるこ
とができる。この補正分αとなる。
【0035】また、本発明に係る最適記録パワーの見積
もり方法において、システム記録パワーの下限を次のよ
うにして見積もる。
【0036】すなわち、システム記録パワーの下限を見
積もる場合は、先ず、図6の(a)に示すように、セン
タートラックTRCに十分に大きいパワーで8Tキャリ
ア信号を記録し、次に、図6の(b)に示すように、セ
ンタートラックTRCに低いパワーから順次パワーを上
げて4Tキャリア信号を記録する。
【0037】このようにして、図6の(b)に示すよう
に、キャリア周波数の異なる2つの信号のオーバーライ
トを行ったセンタートラックTRCから、8Tキャリア
信号と4Tキャリア信号を再生して、それぞれの信号レ
ベルC@8T,C@4Tを測定する。
【0038】そして、測定した2つのキャリアレベルC
@8T,C@4Tからキャリアレベル比=C@8T/C
@4Tを計算して、キャリアレベル比が−30dBより
小さくなるパワーをオーパーライトパワーと見積もる。
【0039】すなわち、上記信号処理装置10では、シ
ステム記録パワーの下限を見積もる場合、例えば図6の
(c)のようにテスト信号が記録された光磁気ディスク
から再生された再生RF信号について、波形等化器1に
より波形等化し、第1のバンドパスフィルタ2によりノ
イズを除去して4Tキャリア信号を抽出し、第1の検波
回路5による検波出力として得られる4Tキャリア信号
の振幅レベルを信号処理部7においてサンプリングして
記録パワーP1,P2・・・毎のキャリアレベルC1
4,C24・・・とするとともに、上記波形等化器1に
よる波形等化出力から第2のバンドパスフィルタ3によ
りノイズを除去して8Tキャリア信号を抽出して、その
信号レベルの大きさを増幅器4により補正し、第2の検
波回路6による検波出力として得られる8Tキャリア信
号の振幅レベルを信号処理部7においてサンプリングし
て記録パワーP1,P2・・・毎のキャリアレベルC1
8,C28・・・として、記録パワーP1,P2・・・
毎に各キャリアレベルを比較する。そして、比較結果の
符号が反転するポイントを求める。このとき、記録パワ
ーの減少ステップはシステムにより△PLと規定してお
くことにより、実際の計算は、図7に示すように、各記
録パワーP1,P2・・・毎の各キャリアレベルの差分
△を求めて、その符号がマイナスならばオーバーライト
不良が生じていると判断する。それぞれ記録パワーPn
に相当するキャリアレベルをCn4とCn8とすれば、 Cpp(n)=Cn4−Cn8 △C(n−1)=Cpp(n)−Cpp(n-1) となり、 k(n-1)=△C(n-1)/△PL となる。△C(n-1)がプラスで△Cn がマイナスなら
ば、下限パワーはP(n-1)とする。
【0040】ここで、kが設定した値kplより大きい
場合は、測定精度不足と判断して、ステップ幅を半分に
設定して再度上限パワーの見積もりを行い、kが設定し
た値kplよりも小さくなるまで上限パワーの見積もり
を繰り返し行う。なお、ここでは、kの値がマイナスに
なった点を上限として規定しているが、システムによっ
て固有の値を持つことができる。
【0041】すなわち、オーバーライト特性の測定で
は、キャリア周波数の異なる2つの信号のオーバーライ
トを行い、それぞれのキャリアレベルを比較することで
オーバーライト特性の測定する。このようすることで、
オーバーライトされた信号そのものの品質(4Tキャリ
アレベル)と信号の消し残り(8Tキャリアレベル)を
ノイズとして検出して、オーバーライト後の信号品質を
評価することができる。
【0042】ここで、8mWで記録しら8Tキャリアを
順次記録パワーを下げて4Tキャリア信号でオーバーラ
イトした場合の記録したときのキャリアレベル比=C@
8T/C@4Tを図8に示してある。なお、この図8に
は、ランダム信号でのオーバーライト後のジッター特性
を合わせて表示してある。この図8からわかるように、
キャリアレベル比が−40dBより小さくなるとジッタ
ーの悪化が始まり−30dBより小さくなると急激に劣
化する。この2つの特性から明らかなように、キャリア
レベル比をモニターすることによってオーバーライト特
性を見積もり、記録パワーの下限を推定することができ
る。
【0043】なお、以上の説明では、記録パワーの上限
と下限を個別に見積もる場合について述べてきたが、実
際には、△PL=△PHとし、図9に示すように、オー
バーライトされたセンタートラックTRCの両隣に位置
するサイドトラックTRS1,TRS2に記録パワーを
変えて直流信号すなわちオール「0」又はオール「1」
を記録することで、システム記録パワーの上限と下限を
同時に測定することができる。この場合、下限パワーに
ついては上限パワーと同様に両サイドトラックTRS
1,TRS2からのクロストークによる劣化がない分β
を補正する。この場合の記録パワーと信号レベル及びエ
ラーレートとの関係を図10に示す。
【0044】なお、試し書きにおける精度以外の問題
は、試し書きに要する時間の無駄と試し書き領域が繰り
返し記録により感度の変化や劣化を生じる可能性がある
ことである。特に試し書きで行う高パワーでの記録はシ
ステム許容範囲を超えるためになるべくメディアへのダ
メージが少なくなるようにする必要がある。そこで、ド
ライブの電源オン、メディア交換、又は常温と比較して
温度差が大きいとしたときに上限と下限について測定を
行い、一度上限と下限を求めた後は一定時間毎に行う試
し書きでは、 1.オーバーライト実験での記録パワーは上限パワー以
下とする。 2.サイドトラックには記録しない。 3.オーバーライト実験による下限パワーから上限パワ
ーを導き出し、実際の上限パワーの測定は行わない。 ことで、時間の節約と長期的な信頼性を確保する。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、周波数の異なる2つ以
上のキャリア信号のオーバーライトを記録パワーを変え
て行い、上記2つ以上のキャリア信号のオーバーライト
を行ったトラックから上記2つ以上のキャリア信号を再
生し、そのキャリアレベルを比較することにより、位相
ずれによる測定精度の低下を生じることなくオーバーラ
イト特性を高精度で測定し、キャリアレベル比に基づい
てシステム記録パワーの下限を高い精度で推定すること
ができる。
【0046】また、本発明によれば、所定周波数のキャ
リア信号をセンタートラックに記録し、上記センタート
ラックの両隣に位置するサイドトラックに記録パワーを
変えて直流信号を記録し、上記センタートラックからキ
ャリア信号を再生することにより、位相ずれによる測定
精度の低下を生じることなくキャリアレベルの振幅によ
りシステム記録パワーの下限を高い精度で推定すること
ができる。
【0047】したがって、本発明に係る最適記録パワー
の見積もり方法によれば、位相ずれによる測定精度の低
下を生じることなくシステム記録パワーの下限と上限を
高い精度で推定することができ、CLVディスクやCA
Vディスク、相変化メディアを含む光変調ディスク等の
各種タイプの光ディスクに対して高密度記録を行うため
の最適な記録パワーを精度良く見積もることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光磁気ディスクにランダム信号を記録したとき
のジッター特性を示す図である。
【図2】先に提案されている記録パワーの下限/上限を
決める手法を示す図である。
【図3】本発明に係る最適記録パワーの見積もり方法を
実施するための信号処理装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図4】本発明に係る最適記録パワーの見積もり方法に
おいて、システム記録パワーの上限を見積もる手法を示
す図である。
【図5】システム記録パワーの上限を見積もる具体的な
手法を示す図である。
【図6】本発明に係る最適記録パワーの見積もり方法に
おいて、システム記録パワーの下限を見積もる手法を示
す図である。
【図7】システム記録パワーの下限を見積もる具体的な
手法を示す図である。
【図8】光磁気ディスクのオーバーライト特性の一例を
オーバーライト後のジッター特性とともに示す図であ
る。
【図9】記録パワーの上限と下限を同時に見積もる手法
を示す図である。
【図10】記録パワーの上限と下限を同時に見積もる場
合の記録パワーと信号レベル及びエラーレートとの関係
を示す図である。
【符号の説明】
1 波形等化器、2,3 バンドパスフィルタ、4 増
幅器、5,6 検波回路、7 信号処理部、 TRC
センタートラック、TRS1,TRS2 サイドトラッ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周波数の異なる2つ以上のキャリア信号
    のオーバーライトを記録パワーを変えて行い、 上記2つ以上のキャリア信号のオーバーライトを行った
    トラックから上記2つ以上のキャリア信号を再生し、そ
    のキャリアレベル比によりシステム記録パワーの下限を
    見積もることを特徴とする最適記録パワーの見積もり方
    法。
  2. 【請求項2】 所定周波数のキャリア信号をセンタート
    ラックに記録し、 上記センタートラックの両隣に位置するサイドトラック
    に記録パワーを変えて直流信号を記録し、 上記センタートラックからキャリア信号を再生し、その
    キャリアレベルの振幅によりシステム記録パワーの上限
    を見積もることを特徴とする最適記録パワーの見積もり
    方法。
  3. 【請求項3】 クロストークにより悪化分を補正値とし
    て見積もって、上記システム記録パワーの上限と下限を
    見積もることを特徴とする請求項2記載の最適記録パワ
    ーの見積もり方法。
  4. 【請求項4】 周波数の異なる2つ以上のキャリア信号
    のオーバーライトを記録パワーを変えて行い、上記2つ
    以上のキャリア信号のオーバーライトを行ったトラック
    から上記2つ以上のキャリア信号を再生し、そのキャリ
    アレベル比によりシステム記録パワーの下限を見積も
    り、 所定周波数のキャリア信号をセンタートラックに記録
    し、上記センタートラックの両隣に位置するサイドトラ
    ックに記録パワーを変えて直流信号を記録し、上記セン
    タートラックからキャリア信号を再生し、そのキャリア
    レベルの振幅によりシステム記録パワーの上限を見積も
    ることを特徴とする最適記録パワーの見積もり方法。
  5. 【請求項5】 測定の精度が設定した値に収まるまで記
    録パワーの可変範囲を小さくして試し書きを繰り返し行
    うことを特徴とする請求項4記載の最適記録パワーの見
    積もり方法。
  6. 【請求項6】 システム記録パワーの上限と下限を1回
    検出した後は、下限ののみを試し書きにより検出して上
    限を推定することを特徴とする請求項5記載の最適記録
    パワーの見積もり方法。
JP6341798A 1998-03-13 1998-03-13 最適記録パワーの見積もり方法 Withdrawn JPH11259861A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010015628A (ja) * 2008-07-02 2010-01-21 Nec Electronics Corp 光ディスク装置及び受光ic

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JP2010015628A (ja) * 2008-07-02 2010-01-21 Nec Electronics Corp 光ディスク装置及び受光ic

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