JPH11258589A - 液晶表示素子 - Google Patents

液晶表示素子

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JPH11258589A
JPH11258589A JP10065210A JP6521098A JPH11258589A JP H11258589 A JPH11258589 A JP H11258589A JP 10065210 A JP10065210 A JP 10065210A JP 6521098 A JP6521098 A JP 6521098A JP H11258589 A JPH11258589 A JP H11258589A
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JP
Japan
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liquid crystal
substrate
crystal display
monochromatic
display device
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JP10065210A
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Hitoshi Tomii
等 富井
Daisuke Miyazaki
大輔 宮崎
Kiyoshi Shobara
潔 庄原
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セルギャップが均一に、かつ所定の間隔に制
御されるとともに画質の高い画像を得ることができ、経
済性に優れた液晶表示素子を提供すること。 【解決手段】 第1の基板と、前記第1の基板の第1の
領域に配設された単色層と、前記単色層と対向するよう
に配置された第2の基板と、前記第1の基板の第1の領
域とは異なる第2の領域に配設され、前記第1および第
2の基板の間隔を保持する保持手段と、前記第1および
第2の基板間に挟持された液晶とを具備した液晶表示素
子において、前記保持手段を青色、赤色および黒色の単
色層を積層して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶表示素子に関
し、特に、信頼性が高く、画質の高い画像を表示できる
液晶表示素子に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、薄型軽量、低消費電力という大き
な利点をもつ液晶表示素子は、日本語ワードプロセッサ
やデスクトップパーソナルコンピュータ等のパーソナル
OA機器の表示手段として積極的に用いられている。液
晶表示素子(以下LCDと略称)のほとんどは、捩じれ
ネマティック液晶を用いており、表示方式としては、旋
光モードと複屈折モードとの2つの方式に大別すること
できる。
【0003】旋光モードのLCDは、例えば90゜捩じ
れた分子配列をもつツイステッドネマティック(TN)
形液晶であり、原理的に白黒表示で、高いコントラスト
比と良好な階調表示性を示し、また応答速度が速い(数
十ミリ秒)ことから、単純マトリクス駆動により駆動さ
れる時計や電卓、スイッチング素子を各画素毎に具備し
たアクティブマトリクス駆動により表示される白黒液晶
テレビ、またはカラ一フィルタと組み合わせたフルカラ
ー表示の液晶テレビ等(TFT−LCDやMIM−LC
D)に応用されている(TN方式)。
【0004】一方、複屈折モードの表示方式のLCD
は、一般に、90゜以上捩じれた分子配列をもつスーパ
ーツイスト(ST)形液晶で、急峻な電気光学特性をも
つため、各画素ごとにスイッチング素子(薄膜トランジ
スタやダイオード)がなく単純なマトリクス状の電極構
造でも時分割駆動により容易に大容量表示を得ることが
できる。
【0005】ここで、液晶表示素子には高品質の画質が
要求されていることから、主流として、アクディブマト
リックス駆動により駆動される90°ツイスト型の液晶
表示素子の需要が増大している。
【0006】また、TFT−LCD等の液晶表示素子に
は、高輝度化および低消費電力化を達成するために開口
率の向上が要求されており、開口率の向上を図ることが
可能な構造の1つとして、アレイ基板の走査線および信
号線等の配線や能動素子であるTFT等を絶縁膜で覆
い、コンタクトホールを介して電気的に接続された画素
電極を、該画素の周囲を取り囲む走査線や信号線等の配
線の上にまで広げる構造が知られている。該構造によれ
ば、セルのアセンブリに際して高い精度が要求されずに
画素の高開口率が得られることから広く実用化されつつ
ある。
【0007】ところで、液晶表示素子において画質の高
い画像を均一に表示するためには、セルギャップを均一
に、かつ所定の間隔に制御する必要があるため、液晶表
示素子のギャップ制御材(スぺーサ)として、プラスチ
ック(ミクロパ−ル)やミルドファイバが用いられてい
たが、ミクロパ−ルによる画面のざらつきや、シール剤
部に混入するミルドファイバによってTFT等を搭載し
たアレイ基板に内蔵されたドライバ回路が破壊される等
の問題があった。
【0008】そこで、上記問題を解決するために種々検
討を行ない、非画素部にスペーサとなる柱(R、G、B
の単色層を積層した積層体)を形成することで、画面の
ざらつきとドライバ回路の破壊を防止することができ
た。
【0009】しかしながら、非画素部にスペーサとなる
柱(R、G、Bの単色層を積層した積層体)を形成した
液晶表示素子により画像を表示させると、常温動作時に
画面の一部が白濁し、画質の高い画像を得ることができ
ないという問題があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来例
に鑑みてなされたもので、セルギャップが均一に、かつ
所定の間隔に制御されるとともに画質の高い画像を得る
ことができ、経済性に優れた液晶表示素子を提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、常温動作
において画面の一部が白濁し、表示品位が低下する問題
を解決するために多くの実験を行なった結果、カラーフ
ィルタの緑色の単色層が露出していることが表示品位の
劣化をもたらしている原因であることを確認した。すな
わち、通常、表示領域に形成したスペーサは、ITO電
極および配向膜により覆われているが、特に、表示領域
の周辺に形成されたスペーサでは、緑色の単色層が露出
している。通常、スぺーサが形成された基板は、さらに
いくつかの後工程を経て液晶表示素子に組み立てられる
が、後工程において例えば基板の洗浄を実施した場合、
露出した緑色の単色層より不純物が漏出する。したがっ
て、該不純物により表示画面の表示品位が低下するもの
と推測された。緑色の単色層からの不純物の漏出を防止
するための方法として、全てのスペーサをITO膜で覆
うことも考えられたが、全てのスペーサをITO膜で覆
うと、TFTの配線部と対向電極との間で電蝕が生じ
る。また、表示領域の周辺に形成されたスペーサを他の
物質等で被覆すると、工程数が増えることから経済性が
低下する。
【0012】ここで、本発明に係る液晶表示素子は、第
1の基板と、前記第1の基板の第1の領域に配設された
単色層と、前記単色層と対向するように配置された第2
の基板と、前記第1の基板の第1の領域とは異なる第2
の領域に配設され、前記第1および第2の基板の間隔を
保持する保持手段と、前記第1および第2の基板間に挟
持された液晶とを具備した液晶表示素子において、前記
保持手段が、赤色、青色および黒色の単色層を積層して
構成されたことを特徴としている。
【0013】本発明に係る液晶表示素子によれば、保持
手段を緑色を除く単色層、すなわち、青色、赤色および
黒色の単色層を積層して構成することにより、工程数を
増加させることなく、緑色の単色層が露出していない保
持手段を得ることができるので、経済性に優れ、セルギ
ャップが均一、かつ所定の間隔に制御されるとともに、
画質の高い画像を得ることができる。
【0014】また、本発明に係る液晶表示素子は、信号
線および走査線の交差部に設けられた能動素子と、前記
信号線、走査線および能動素子を覆う着色絶縁膜と、前
記着色絶縁膜に設けられたコンタクトホールと、前記着
色絶縁膜上に配設され前記コンタクトホールを通じて前
記能動素子と接続された画素電極とを第1の面に有した
第1の基板と、前記第1の面と対向する第2の面に共通
電極を有した第2の基板と、前記第1および第2の基板
間に挟持された液晶とを具備し、前記着色絶縁膜は、緑
色、青色、赤色および黒色の単色層のいずれかであり、
前記着色絶縁膜が緑色の単色層の場合、該着色絶縁膜を
前記画素電極とともに青色、赤色または黒色の単色層に
よりさらに覆ったことを特徴としている。
【0015】本発明に係る液晶表示素子によれば、信号
線、走査線および能動素子を覆う着色絶縁膜が緑色、青
色、赤色および黒色の単色層のいずれかであり、着色絶
縁膜が緑色の単色層の場合には、該着色絶縁膜を画素電
極とともに青色、赤色または黒色の単色層によりさらに
覆ったことにより、緑色の単色層を完全に覆うことがで
きるので、経済性に優れるとともに画質の高い画像を得
ることができる。
【0016】すなわち、本発明に係る液晶表示素子によ
れば、緑色の単色層からの作用を排除することができる
ので、経済性に優れ、セルギャップが均一、かつ所定の
間隔に制御されるとともに、画質の高い画像が得られる
液晶表示素子を提供することができることになる。な
お、緑色の単色層からの作用とは、上述したように、基
板の洗浄時等において緑色の単色層からの不純物が溶出
し、溶出した不純物が基板上に残留するあるいは基板上
の他の成分と反応することを示し、この結果、液晶表示
素子における表示画面の品位が低下することになる。
【0017】本発明において、基板上に形成されカラー
フィルタおよび遮光膜として機能する黒、緑、青および
赤の各単色層の厚さは、光の透過率等に応じて0.5〜
8μm、より好ましくは1〜3μmの範囲に設定され、
該単色層を積層して保持手段を構成する場合には、セル
ギャップの大きさに合わせて、青色、赤色および黒色の
単色層を適宜選択すればよい。また、保持手段(スペー
サ)は、画素部とともに、後工程により切断される画面
の外周部に対しても配設することができる。さらに、単
色層より構成された保持手段は、ドライバ回路が内蔵さ
れた基板、例えば、ドライバ回路とともにTFTを搭載
したアレイ基板に対して配設することができるが、アレ
イ基板と対向する対向基板に配設してもよい。
【0018】また、第1の基板には、額縁部端の領域に
対し電極を設けることもでき、該電極として、例えば、
能動素子と接続され額縁部端の領域まで延長された電極
を挙げることができる。
【0019】また、本発明において、緑色、青色および
赤色の単色層は、波長が480〜600nm、400〜
540nmおよび580〜700nm程度の光を透過す
る層として定義することができ、黒色の単色層は全ての
波長の光を吸収する層として定義することができる。さ
らに、緑色の単色層を構成する成分としては、例えば、
アクリル樹脂およびハロゲン化銅フタロシアニン系顔料
を挙げることができ、青色の単色層を構成する成分とし
ては、例えば、アクリル樹脂およびフタロシアニン系顔
料を挙げることができる。また、赤色の単色層を構成す
る成分としては、例えば、アクリル樹脂およびジアント
ラキノン系顔料を挙げることができ、黒色の単色層を構
成する成分としては、例えば、アクリル樹脂およびカー
ボンを挙げることができる。
【0020】また、各単色層の形成は、所定の形態の単
色層を所定の位置に配設できる方法であれば特に限定は
されないが、通常は、フォトリソグラフィーを適用して
形成する。特に、第1の基板上にカラーフィルタおよび
遮光膜として機能する黒、緑、青および赤の各単色層を
形成する場合には、これらの形成時に保持手段を同時に
形成するようにすれば工程数の増加を抑制することがで
きより経済的となる。さらに、第1および第2の基板の
封着に際しては、熱硬化および紫外線硬化型の接着剤を
適宜選択しこれを介して封着すればよい。なお、単色層
の積層により第1の基板に形成された保持手段は、第1
および第2の基板間の間隔を保持できるように形成され
ていればよく、必ずしも第2の基板に対し常に接する必
要はない。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明に
係る実施の形態を説明する。
【0022】(第1の実施の形態)図1は、第1の実施
の形態に係る液晶表示素子を基板の主面側より概観した
図であり、図2は、図1に示した液晶表示素子をA−B
線に沿って切断した時の断面を示した図である。なお、
図1に示したように、本実施の形態においては、液晶表
示素子は液晶駆動回路を搭載している。また、図2にお
いては、最終的に液晶表示素子から切断される基板の領
域も図示している。
【0023】図2に示したように、液晶表示素子に配設
されたスぺーサ18a〜18cは、黒色(BK)、青色
(B)および赤色(R)の単色層を積層して構成されて
いるが、該液晶表示素子は、以下のようにして製造され
た。
【0024】すなわち、300mm×400mmのガラス基
板11に対し、成膜およびパタ−ニングを繰り返し、薄
膜トランジスタ(TFT)12a、12b、画素電極1
3および配線3を形成した液晶駆動回路2および14を
内蔵したアレイ基板を形成した。
【0025】次に、対向基板となるガラス基板15上に
黒色の顔料を分散させた紫外線硬化型アクリル樹脂CK
−2000(富士ハントテクノロジ株式会社)をスピン
ナーで全面塗布し、遮光層、スペーサおよび組立時に必
要なマーク類を形成する部分にフォトマスクを介して光
(365nm)を100mJ/cm照射した後、KOH
の1%水溶液で10秒間現像して、黒色の単色層16a
〜16cおよびスぺーサ18cの一部を2ミクロンの厚
さで形成した。
【0026】次いで、緑色の顔料を分散させた紫外線硬
化型アクリル樹脂CG−2000(富士ハントテクノロ
ジ株式会社)をスピンナーで全面塗布し、第1の画素を
形成する部分にフォトマスクを介して光(365nm)を
100mJ/cm照射した後、KOHの1%水溶液で
10秒間現像して、緑色の単色層17Gを2ミクロンの
厚さで形成した。
【0027】次に、青色の顔料を分散させた紫外線硬化
型アクリル樹脂CB−2000(富士ハントテクノロジ
株式会社)をスピンナーで全面塗布し、フォトマスクを
介して、第2の画素およびスぺーサを形成する部分に光
(365nm)を100mJ/cm照射した後、KOH
の1%水溶液で10秒間現像して、青色の単色層17B
およびスぺーサの一部を2ミクロンの厚さで形成した。
【0028】次いで、赤色の顔料を分散させた紫外線硬
化型アクリル樹脂CR−2000(富士ハントテクノロ
ジ株式会社)をスピンナーで全面塗布し、フォトマスク
を介して、第3の画素およびスぺーサの一部として青色
の単色層を形成した部分に光(365nm)を100mJ
/cm照射した後、KOHの1%水溶液で10秒間現
像して、赤色の単色層17Bおよびスぺーサの一部を2
ミクロンの厚さで形成した。
【0029】次に、各単色層の形成されたガラス基板1
5を230℃で1時間焼成した後、ITOからなる対向
電極19をマスクスパッタ法で形成してカラーフィルタ
基板を作製した。
【0030】次いで、ガラス基板11(アレイ基板)お
よび15(カラーフィルタ基板)に対して配向膜材料A
L−1051(日本合成ゴム(株)製)を塗布して焼成
した後、ラビング処理を行って配向膜7aおよび7bを
形成した。
【0031】次に、配向層7aの周辺にシール剤5を塗
布し、ガラス基板11(アレイ基板)および15(カラ
ーフィルタ基板)を組み合わせて焼成した。
【0032】そして、周辺部8aおよび8bをカット部
9aおよび9bで切断した後、ガラス基板11(アレイ
基板)および15(カラーフィルタ基板)の間に液晶1
0(ZLI−1565:E.メルク株式会社)を注入
し、注入口6を封止して90゜配向の液晶表示素子を作
製した。
【0033】こうして得られた液晶表示素子を点灯させ
て画像を表示したところ、画面のざらつきやむらがな
く、画質の高い画像を得ることができた。また、常温動
作試験を行なったところ、1000時間を経過した後に
おいても、表示画面の白濁を確認することはできなかっ
た。
【0034】(第2の実施の形態)図1に示した外形を
備えた液晶表示素子を構成した。また、図3に本実施の
形態に係る液晶表示素子の画素部を含む断面を示す。
【0035】図3に示したように、液晶表示素子に配設
されたスぺーサ18aおよび18bは、黒色(BK)、
青色(B)および赤色(R)の単色層を積層することに
より構成されている。また、緑色の単色層17Gは、画
素電極13とともに青色の単色層20により覆われてい
る。なお、単色層20は、赤色または黒色の単色層とす
ることも可能である。ここで、該液晶表示素子は、以下
のようにして製造された。
【0036】すなわち、300mm×400mmのガラス基
板11に対し、成膜およびパタ−ニングを繰り返し、薄
膜トランジスタ(TFT)12a〜12cおよび配線2
1a〜21cが形成され、液晶駆動回路2および14を
内蔵したアレイ基板を形成した。
【0037】次に、該アレイ基板上に黒色の顔料を分散
させた紫外線硬化型アクリル樹脂CK−2000(富士
ハンドテクノロジ株式会社)をスピンナーで全面塗布
し、遮光層、スペーサおよび組立時に必要なマーク類を
形成する部分にフォトマスクを介して光(365nm)を
100mJ/cm照射した後、KOHの1%水溶液で
10秒間現像して、黒色の単色層16a〜16cを2ミ
クロンの厚さで形成した。なお、単色層16aおよび1
6cは、スぺーサ18aおよび18bの一部を構成して
いる。
【0038】次いで、緑色の顔料を分散させた紫外線硬
化型アクリル樹脂CG−2000(富士ハンドテクノロ
ジ株式会社)をスピンナーで全面塗布し、第1の画素を
形成する部分にフォトマスクを介して光(365nm)を
100mJ/cm照射した後、KOHの1%水溶液で
10秒間現像して、緑色の単色層17Gを2ミクロンの
厚さで形成した。
【0039】次に、青色の顔料を分散させた紫外線硬化
型アクリル樹脂CB−2000(富士ハンドテクノロジ
株式会社)をスピンナーで全面塗布し、フォトマスクを
介して、第2の画素およびスぺーサを形成する部分と単
色層17Gの一部の領域とに光(365nm)を100m
J/cm照射した後、KOHの1%水溶液で10秒間
現像して、青色の単色層17B、単色層20およびスぺ
ーサの一部を2ミクロンの厚さで形成した。
【0040】次いで、赤色の顔料を分散させた紫外線硬
化型アクリル樹脂CR−2000(富士ハンドテクノロ
ジ株式会社)をスピンナーで全面塗布し、フォトマスク
を介して、第3の画素およびスぺーサの一部として青色
の単色層を形成した部分に光(365nm)を100mJ
/cm照射した後、KOHの1%水溶液で10秒間現
像して、赤色の単色層17Rおよびスぺーサの一部を2
ミクロンの厚さで形成した。
【0041】こうして、各単色層およびスぺーサ18
a、18bを同時に形成した後、ガラス基板11を23
0℃で1時間焼成した後、ITOからなる薄膜をマスク
スパッタ法で形成して画素電極13を形成した。
【0042】一方、ガラス基板15に対しITOからな
る対向電極19をマスクスパッタ法により形成した。
【0043】次いで、ガラス基板11およびガラス基板
15に対して配向膜材料AL−1051(日本合成ゴム
(株)製)を塗布して焼成した後、ラビング処理を行っ
て配向膜7aおよび7bを形成した。
【0044】次に、配向層7aの周辺にシール剤を塗布
し、ガラス基板11およびガラス基板15を組み合わせ
て焼成した。
【0045】そして、ガラス基板11およびガラス基板
15を所定の形状に整形した後、ガラス基板11(アレ
イ基板)および15(カラーフィルタ基板)の間に液晶
10(ZLI−1565:E.メルク株式会社)を注入
し、注入口6を封止して90゜配向の液晶表示素子を作
製した。
【0046】こうして得られた液晶表示素子を点灯させ
て画像を表示したところ、画面のざらつきやむらがな
く、画質の高い画像を得ることができた。また、常温動
作試験を行なったところ、1000時間を経過した後に
おいても、表示画面の白濁を確認することはできなかっ
た。
【0047】なお、本実施の形態において、スぺーサ1
8a〜18cは、黒色、青色および赤色の樹脂層を積層
することにより形成されたが、上記各単色層のいずれを
用いるかはセルギャップの間隔等に鑑みて適宜選択する
ことができ、また、各単色層を積層する順に関しては、
各単色層の製造順に整合させることができるのはいうま
でもない。
【0048】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明に係る液
晶表示素子によれば、保持手段を緑色を除く単色層、す
なわち、青色、赤色および黒色の単色層を積層して構成
することにより、工程数を増加させることなく、緑色の
単色層が露出していない保持手段を得ることができるの
で、経済性に優れ、セルギャップが均一、かつ所定の間
隔に制御されるとともに、画質の高い画像が得られる液
晶表示素子を提供することができる。
【0049】また、本発明に係る液晶表示素子によれ
ば、信号線、走査線および能動素子を覆う着色絶縁膜が
緑色、青色、赤色および黒色の単色層のいずれかであ
り、着色絶縁膜が緑色の単色層の場合には、該着色絶縁
膜を画素電極とともに青色、赤色または黒色の単色層に
よりさらに覆ったことにより、緑色の単色層を完全に覆
うことができるので、経済性に優れるとともに画質の高
い画像が得られる液晶表示素子を提供することができ
る。さらに、該液晶表示素子において、第1および第2
の基板間の間隔を保持する保持手段を、緑色を除く単色
層、すなわち、青色、赤色および黒色の単色層を積層し
て構成することにより、工程数を増加させることなく、
緑色の単色層が露出していない保持手段を得ることがで
きるので、経済性に優れ、セルギャップが均一、かつ所
定の間隔に制御されるとともに、画質の高い画像が得ら
れる液晶表示素子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る液晶表示素子を概観した図
である。
【図2】第1の実施の形態に係る液晶表示素子をA−B
線に沿って切断した断面を示した図である。
【図3】第2の実施形態に係る液晶表示素子の画素部の
断面を示した図である。
【符号の説明】
1……液晶表示素子 2……液晶駆動回路 3……
配線 4……有効表示エリア 5……シール剤 6……注
入口 7a、7b……配向膜 8……周辺部 9a、9b
……カット部 10……液晶 11……ガラス基板 12a、12b……薄膜トランジスタ(TFT) 13……画素電極 14……液晶駆動回路 15……ガラス基板 16a〜16c……黒色の単色
層 17B……青色の単色層 17R……赤色の単色層 17G……緑色の単色層 18a〜18c……スぺー
サ 19……対向電極 20……単色層 21a〜21c……配線

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の基板と、前記第1の基板の第1の
    領域に配設された単色層と、前記単色層と対向するよう
    に配置された第2の基板と、前記第1の基板の第1の領
    域とは異なる第2の領域に配設され、前記第1および第
    2の基板の間隔を保持する保持手段と、前記第1および
    第2の基板間に挟持された液晶とを具備した液晶表示素
    子において、 前記保持手段が、赤色、青色および黒色の単色層を積層
    して構成されたことを特徴とする液晶表示素子。
  2. 【請求項2】 前記保持手段は、前記第1の基板に配設
    されたブラックマトリクス部と前記第1の基板の表示領
    域外とにおいて、前記第1および第2の基板の間隔を保
    持することを特徴とする請求項1に記載の液晶表示素
    子。
  3. 【請求項3】 前記単色層は、0.5〜8μmの厚さを
    有したことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示素
    子。
  4. 【請求項4】 前記第1の基板は、額縁部端の領域に配
    設された電極をさらに具備したことを特徴とする請求項
    1に記載の液晶表示素子。
  5. 【請求項5】 信号線および走査線の交差部に設けられ
    た能動素子と、前記信号線、走査線および能動素子を覆
    う着色絶縁膜と、前記着色絶縁膜に設けられたコンタク
    トホールと、前記着色絶縁膜上に配設され前記コンタク
    トホールを通じて前記能動素子と接続された画素電極と
    を第1の面に有した第1の基板と、 前記第1の面と対向する第2の面に共通電極を有した第
    2の基板と、 前記第1および第2の基板間に挟持された液晶とを具備
    し、 前記着色絶縁膜は、緑色、青色、赤色および黒色の単色
    層のいずれかであり、前記着色絶縁膜が緑色の単色層の
    場合、該着色絶縁膜を前記画素電極とともに青色、赤色
    または黒色の単色層により覆ったことを特徴とする液晶
    表示素子。
  6. 【請求項6】 前記第1の基板は、赤色、青色および黒
    色の単色層から選択された少なくとも1つの単色層によ
    り構成され、かつ該第1の基板と第2の基板の間隔を保
    持するための保持手段をさらに具備したことを特徴とす
    る請求項5に記載の液晶表示素子。
  7. 【請求項7】 前記保持手段は、前記第1の基板に配設
    されたブラックマトリクス部と前記第1の基板の表示領
    域外とにおいて、前記第1および第2の基板の間隔を保
    持することを特徴とする請求項6に記載の液晶表示素
    子。
  8. 【請求項8】 前記着色絶縁膜は、0.5〜8μmの厚
    さを有したことを特徴とする請求項5に記載の液晶表示
    素子。
  9. 【請求項9】 前記第1の基板は、前記能動素子と接続
    され額縁部端の領域まで延長された電極をさらに具備し
    たことを特徴とする請求項5に記載の液晶表示素子。
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