JP2005070442A - 液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】セルギャップを均一化することが可能であり、しかも、表示品位及び製造歩留まりの低下を防止することが可能な液晶表示装置を提供することを目的とする。
【解決手段】一対の基板100及び200間に液晶組成物300を挟持して構成された液晶表示装置であって、画像を表示する表示部12は、画素PX毎に配置され少なくとも1種類の着色樹脂材料によって形成されたカラーフィルタ層24を備え、表示部12の外周に沿った遮光部13は、遮光性を有する樹脂材料によって形成された遮光層SPと、一対の基板間のセルギャップを保持する遮光部柱状スペーサ32と、を備え、遮光部柱状スペーサ32は、着色樹脂材料によって形成された第1層32Aと、遮光性を有する樹脂材料によって形成された第2層32Bとを重ねることによって形成されたことを特徴とする。
【選択図】 図2
【解決手段】一対の基板100及び200間に液晶組成物300を挟持して構成された液晶表示装置であって、画像を表示する表示部12は、画素PX毎に配置され少なくとも1種類の着色樹脂材料によって形成されたカラーフィルタ層24を備え、表示部12の外周に沿った遮光部13は、遮光性を有する樹脂材料によって形成された遮光層SPと、一対の基板間のセルギャップを保持する遮光部柱状スペーサ32と、を備え、遮光部柱状スペーサ32は、着色樹脂材料によって形成された第1層32Aと、遮光性を有する樹脂材料によって形成された第2層32Bとを重ねることによって形成されたことを特徴とする。
【選択図】 図2
Description
この発明は、液晶表示装置に係り、特に、表示部周辺の遮光部にスペーサを備えた構造の液晶表示装置に関する。
現在、一般的に用いられている液晶表示装置は、マトリクス状に配置された画素を備え、電極を有する一対の基板間に液晶層を挟持して構成されている。カラー表示用液晶表示装置は、いずれか一方の基板に、画素毎に配置された赤(R)、緑(G)、青(B)にそれぞれ着色された着色樹脂材料からなるカラーフィルタ層を備えている。
このような構成の一対の基板は、画像を表示する表示部において、スペーサを介在させた状態で貼り合わせられ、スペーサによって形成された基板間のセルギャップに液晶層を保持している。例えば、表示部に配置されるスペーサは、カラーフィルタ層上に、表示部の外周に沿った遮光部に配置された遮光層と同一材料によって島状に形成された島状遮光層を積層することによって形成される。
一方で、遮光部においては、島状遮光層と同等の膜厚の遮光層が配置されるのみであるため、一対の基板間のセルギャップを十分均一に保持することができないといった問題が生じる。このため、遮光部に近い表示部の周縁部では、ギャップムラが生じやすく、このギャップムラにより表示ムラを発生するおそれがある。このようなギャップムラの発生は、表示品位を著しく低下させるだけでなく、製造歩留まりも低下させてしまう。
これに対処するために、遮光部において、カラーフィルタ層を構成する複数の着色樹脂材料を積層することによって形成された柱状スペーサを配置する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−107444号公報
しかしながら、複数の着色樹脂材料を積層して形成された構造の柱状スペーサは、高さの制御が困難である。すなわち、着色樹脂材料の積層条件により、完成した柱状スペーサの高さにばらつきが生じてしまう。柱状スペーサの高さの制御は、積層される着色樹脂材料の層数が多いほど困難となり、柱状スペーサの高さのばらつきが大きくなる傾向にある。
そこで、この発明は、上述した問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、セルギャップを均一化することが可能であり、しかも、表示品位及び製造歩留まりの低下を防止することが可能な液晶表示装置を提供することにある。
この発明の様態による液晶表示装置は、
一対の基板間に液晶組成物を挟持して構成された液晶表示装置であって、
画像を表示する表示部は、画素毎に配置され少なくとも1種類の着色樹脂材料によって形成されたカラーフィルタ層を備え、
前記表示部の外周に沿った遮光部は、遮光性を有する樹脂材料によって形成された遮光層と、前記一対の基板間のセルギャップを保持する遮光部柱状スペーサと、を備え、
前記遮光部柱状スペーサは、着色樹脂材料によって形成された第1層と、遮光性を有する樹脂材料によって形成された第2層とを重ねることによって形成されたことを特徴とする。
一対の基板間に液晶組成物を挟持して構成された液晶表示装置であって、
画像を表示する表示部は、画素毎に配置され少なくとも1種類の着色樹脂材料によって形成されたカラーフィルタ層を備え、
前記表示部の外周に沿った遮光部は、遮光性を有する樹脂材料によって形成された遮光層と、前記一対の基板間のセルギャップを保持する遮光部柱状スペーサと、を備え、
前記遮光部柱状スペーサは、着色樹脂材料によって形成された第1層と、遮光性を有する樹脂材料によって形成された第2層とを重ねることによって形成されたことを特徴とする。
この発明によれば、セルギャップを均一化することが可能であり、しかも、表示品位及び製造歩留まりの低下を防止することが可能な液晶表示装置を提供することができる。
以下、この発明の一実施の形態に係る液晶表示装置について図面を参照して説明する。
図1及び図2に示すように、液晶表示装置、例えばアクティブマトリクス型液晶表示装置は、液晶表示パネル10を備えている。この液晶表示パネル10は、一対の基板間に液晶組成物を挟持して構成されている。すなわち、液晶表示パネル10は、アレイ基板100と、このアレイ基板100に対向配置された対向基板200と、アレイ基板100と対向基板200との間に配置された液晶層300とを備えている。
これらアレイ基板100と対向基板200とは、液晶層300を挟持するための所定のセルギャップを形成しつつシール部材11によって貼り合わせられている。液晶層300は、アレイ基板100と対向基板200との間に封入された液晶組成物によって構成されている。
このような液晶表示パネル10は、シール部材11によって囲まれた内側に、画像を表示する有効表示部12を備えている。この有効表示部12は、マトリクス状に配置された複数の画素PX(R、G、B)によって構成されている。これらの画素は、赤色用の画素PXR、緑色用の画素PXG、青色用の画素PXBを含んでいる。
有効表示部12は、画素毎に配置され少なくとも1種類の着色樹脂材料によって形成されたカラーフィルタ層24を備えている。この実施の形態のように、カラー表示型の液晶表示装置では、カラーフィルタ層24は、赤色に着色された樹脂材料(赤色樹脂材料)、緑色に着色された樹脂材料(緑色樹脂材料)、及び、青色に着色された樹脂材料(青色樹脂材料)によって形成される。これら赤色樹脂材料、青色樹脂材料、及び、緑色樹脂材料は、赤色、緑色、青色のそれぞれの顔料または染料を含有した感光性樹脂材料によって形成され、それぞれ、赤色、緑色、青色の各色成分の光を透過する。
各画素PX(R、G、B)は、基本的に同一構造であるが、それぞれ対応する色の着色層を備えている。つまり、画素PXRは、赤色樹脂材料からなる着色層24Rを備えている。画素PXGは、緑色樹脂材料からなる着色層24Gを備えている。画素PXBは、青色樹脂材料からなる着色層24Bを備えている。
また、液晶表示パネル10は、有効表示部12の外周に沿って額縁状の遮光部13を備えている。この遮光部13は、遮光性を有する樹脂材料によって形成された遮光層SPを備えている。この遮光層SPは、有色樹脂であり、例えば黒色樹脂層である。この遮光層SPは、例えば、黒色の顔料または染料を含有した感光性樹脂材料によって形成されている。
さらに、液晶表示パネル10は、有効表示部12の周辺に回路部14を備えている。この回路部14は、m本の走査線Y1〜Ymに駆動信号(走査信号)を供給する走査線駆動回路18、n本の信号線X1〜Xnに駆動信号(映像信号)を供給する信号線駆動回路19などを有している。
有効表示部12において、アレイ基板100は、m本の走査線Y1〜Ym、n本の信号線X1〜Xn、m×n個のスイッチング素子121、m×n個の画素電極151などを備えている。また、有効表示部12において、対向基板200は、1個の対向電極204を備えている。
各走査線Y(1〜m)は、画素PXの行方向に沿って延在されている。各信号線X(1〜n)は、画素PXの列方向に沿って延在されている。これら信号線Xや走査線Yなどの配線Wは、アルミニウムや、モリブデン−タングステンなどの遮光性を有する低抵抗材料によって形成されている。この実施の形態では、走査線Yはモリブデン−タングステンによって形成され、信号線Xは主にアルミニウムによって形成されている。
各スイッチング素子121は、各画素PXにおいて、走査線Yと信号線Xとの交差部近傍に配置されている。スイッチング素子121は、例えばポリシリコン膜からなる半導体層を有するnチャネル型の薄膜トランジスタである。
このスイッチング素子121のゲート電極121Gは、走査線Yに接続されている(あるいは走査線Yと一体的に形成されている)。スイッチング素子121のドレイン電極121Dは、半導体層のドレイン領域にコンタクトするとともに信号線Xに接続されている(あるいは信号線Xと一体的に形成されている)。スイッチング素子121のソース電極121Sは、半導体層のソース領域にコンタクトするとともに画素電極151に接続されている。
画素電極151は、有効表示部12においてマトリクス状に配置されている。各画素電極151は、各画素PXにおいて、スイッチング素子121に接続されている。この画素電極151は、例えばITO(インジウム・ティン・オキサイド)などの光透過性を有する導電部材によって形成されている。
対向電極204は、すべての画素PXに対して共通に配置されており、液晶層300を介してm×n個の画素電極151すべてに対向する。この対向電極204は、例えばITOなどの光透過性を有する導電部材によって形成されている。
すなわち、図2に示した構造の液晶表示パネル10では、アレイ基板100は、ガラス基板などの光透過性を有する絶縁基板101を用いて構成され、有効表示部12において、走査線及び信号線などの各種配線W、スイッチング素子121、対応する色の画素PX毎にスイッチング素子121を覆うように配置されたカラーフィルタ層24、カラーフィルタ層24上に配置されカラーフィルタ層24を貫通するスルーホール26を介して対応するスイッチング素子121に接続された画素電極151、複数の画素電極151全体を覆うように配置された配向膜103などを備えている。また、アレイ基板100は、遮光部13において、遮光層SPを備えている。
一方で、対向基板200は、ガラス基板などの光透過性を有する絶縁基板201を用いて構成され、有効表示部12において、対向電極204、対向電極204全体を覆うように配置された配向膜205などを備えている。液晶表示パネル10におけるアレイ基板100の外面には、偏光板PL1が設けられているとともに、対向基板200の外面には、偏光板PL2が設けられている。
このような液晶表示装置において、バックライトユニット400から出射された光は、液晶表示パネル10をアレイ基板100の外面側から照明する。液晶表示パネル10におけるアレイ基板100側の偏光板PL1を通過して液晶表示パネル10の内部に入射した光は、液晶組成物300を介して変調され、対向基板200側の偏光板PL2によって選択的に透過される。これにより、液晶表示パネル10の表示領域102に画像が表示される。
ところで、液晶表示パネル10は、有効表示部12において、アレイ基板100と対向基板200との間に所定のセルギャップを形成するための表示部柱状スペーサ31を備えている。すなわち、液晶表示パネル10は、図2に示すように、有効表示部12における配線W上の所定位置において、遮光層SPと同一の樹脂材料によって島状に形成された島状遮光層31Aを備えている。表示部柱状スペーサ31は、各色の画素にそれぞれ配置されたカラーフィルタ層24を下地とし、このカラーフィルタ層24と島状遮光層31Aとを重ねることによって形成されている。このような島状遮光層31Aと遮光層SPとを同一材料により同時形成することによって、製造工程数を増やすことがなく、製造コストを低減させることが可能となる。
図2に示した例では、カラーフィルタ層24及び島状遮光層31Aは、アレイ基板100に設けられ、一体的に形成されている。なお、カラーフィルタ層24と島状遮光層31Aとを別々の基板に設け(例えば、カラーフィルタ層24をアレイ基板100に設けるとともに島状遮光層31を対向基板200に設け)、アレイ基板100と対向基板200とを貼り合わせた際にカラーフィルタ層24と島状遮光層31Aとをコンタクトさせることで表示部柱状スペーサ31を構成しても良い。
また、液晶表示パネル10は、遮光部13において、アレイ基板100と対向基板200との間に所定のセルギャップを形成するための遮光部柱状スペーサ32を備えている。すなわち、液晶表示パネル10は、図2及び図3に示すように、遮光部13において、着色樹脂材料によって形成された第1層32Aと、遮光性を有する樹脂材料によって形成された第2層32Bとを重ねることによって形成された遮光部柱状スペーサ32を備えている。
このような遮光部柱状スペーサ32を配置したことにより、遮光部13の幅が大きい液晶表示パネル10であっても、一対の基板間のセルギャップを充分均一に保持することが可能となる。また、第1層32Aと第2層32Bとを重ねることによって形成された遮光部柱状スペーサ32は、複数の着色樹脂材料を順に積層した構造よりも高さの制御が容易であり、完成した遮光部柱状スペーサ32の高さのばらつきを抑制することが可能となる。したがって、遮光部13に近い有効表示部12の周縁部において、ギャップムラの発生を防止することができ、ギャップムラの発生に起因した表示品位の低下及び製造歩留まりの低下を防止することが可能となる。
図2及び図3に示した例では、第1層32A及び第2層32Bは、アレイ基板100に設けられ、一体的に形成されている。なお、第1層32Aと第2層32Bとをそれぞれ別々の基板に設け(例えば、第1層32をアレイ基板100に設けるとともに第2層32Bを対向基板200に設け)、アレイ基板100と対向基板200とを貼り合わせた際に第1層32Aと第2層32Bとをコンタクトさせることで遮光部柱状スペーサ32を構成しても良い。このように別々の基板に第1層及び第2層を設けることにより、一体的に積層した構造と比較して、上層の高さが下層のパターンの影響を受けることがなく、遮光部柱状スペーサの高さをより容易に制御することができ、セルギャップの均一性を向上することができる。
第1層32Aは、カラーフィルタ層24を形成するいずれか1種類の着色樹脂材料によって形成されることが望ましい。このような第1層32Aとカラーフィルタ層24を構成するいずれかの着色層(例えば青色の着色層24B)とを同一材料により同時形成することによって、製造工程数を増やすことがなく、製造コストを低減させることが可能となる。また、これら第1層32Aといずれかの着色層とを同一条件で形成することにより、第1層32Aは、カラーフィルタ層24と実質的に同一の膜厚を有するように形成することが可能となる。
また、第1層32Aは、有効表示部12における画素PXの周縁で他の種類の着色樹脂材料上に重なるように配置された着色樹脂材料によって形成されることが望ましい。すなわち、第1層32Aは、有効表示部12の各画素に順に配置される着色層のうち、最後に配置される着色層を形成する着色樹脂材料によって形成されることが望ましい。図3に示した例では、第1層32Aは、青色の着色層24Bによって形成される。
これは、カラーフィルタ層24を形成する過程において、先の工程で第1層のような比較的大きな着色層を形成してしまうと、後の工程で形成される他の色の着色層に影響を及ぼしてムラとなる場合があるためであり、この影響を最大限に回避するためには、遮光部柱状スペーサ32を構成する第1層32Aは、最後に成膜される着色樹脂材料で形成されることが望ましい。
一方、第2層32Bは、島状遮光層31Aと同一の樹脂材料によって形成されることが望ましい。すなわち、第2層32B、島状遮光層31A、及び、遮光層SPを同一材料により同時形成することによって、製造工程数を増やすことがなく、製造コストを低減させることが可能となる。また、これら第2層32Bと島状遮光層31Aとを同一条件で形成することにより、第2層32Bは、島状遮光層31Aと実質的に同一の膜厚を有するように形成することが可能となる。
つまり、有効表示部12において、表示部柱状スペーサ31は、カラーフィルタ層24を構成する単一の着色層24(R、G、B)と島状遮光層31Aとを重ねることによって形成され、その高さは、着色層24(R、G、B)と島状遮光層31Aとのそれぞれの膜厚の総和に相当する。また、遮光部13において、遮光部柱状スペーサ32は、第1層32Aと第2層32Bとを重ねることによって形成され、その高さは、第1層32Aと第2層32Bとのそれぞれの膜厚の総和に相当する。
すなわち、第1層32Aとカラーフィルタ層24とのそれぞれの膜厚が実質的に同一であり、しかも、第2層32Bと島状遮光層31Aとのそれぞれの膜厚が実質的に同一であるため、表示部柱状スペーサ31は、遮光部柱状スペーサ32と実質的に同等の高さを有することになる。したがって、有効表示部12及び遮光部13において、均一なセルギャップを形成することができ、ギャップムラに起因した表示品位の低下及び製造歩留まりの低下を防止することが可能となる。
図3に示した例では、遮光部柱状スペーサ32は、遮光部13における比較的幅広な一辺に配置されている。すなわち、遮光部柱状スペーサ32は、有効表示部12を囲む全周にわたって配置される必要はない。遮光部13において、比較的幅の狭い一辺では、表示部柱状スペーサ31による支持力によって有効表示部12と同等のセルギャップを維持することが可能である。これに対して、有効表示部12の外周に沿った少なくとも一辺が他の辺よりも幅広に形成されている場合には、その幅広な一辺では、表示部柱状スペーサ32による支持力で有効表示部12と同等のセルギャップを維持することが困難である。このため、遮光部柱状スペーサ32を配置することが有効表示部12と同等のセルギャップを維持するために有効である。
このとき、第1層32Aは、遮光部13の幅広な一辺に沿って延在されている。第2層32Bは、第1層32Aの中心線L上に沿って第1層32Aより小さな島状に形成されている。中心線Lは、第1層32Aの延在方向に沿って延出され、第1層32Aの幅方向の中間点を通るものとする。
このように、第1層32Aを着色層によって形成し、第2層32Bを第1層32Aより小さな島状に形成した場合、第2層32Bが重ならない部分で光(例えばバックライト光)が漏れてしまう。このため、充分な遮光性能が得られずに、表示品位の劣化を招くおそれがある。
そこで、液晶表示装置では、図4に示すように、一対の基板の外周を囲む(バックライトユニット400を内蔵する場合には、バックライトユニット400も液晶表示パネル10と一体的に保持する)フレームFRを備えており、遮光部柱状スペーサ32は、フレームFRによって覆われる領域に配置することが望ましい。これにより、光漏れを防止することができ、遮光部13における遮光性能を充分に確保することができる。
また、図5に示すように、液晶表示パネル10では、有効表示部12から回路部14に各種配線Wが引き出されている。このような配線Wは、遮光性を有する材料によって形成され、遮光部13に延在されている。このため、遮光部柱状スペーサ32は、配線W上に配置することが望ましい。これにより、光漏れを防止することができ、遮光部13における遮光性能を充分に確保することができる。
遮光部柱状スペーサ32を形成する第1層32Aは、第2層32Bの膜厚を遮光層SPと実質的に同等するためには、ある程度幅広に設ける必要がある。このため、図5に示すように、配線W上に遮光部柱状スペーサ32を配置する場合、第1層32Aの形成面積に合わせて配線Wの幅を設定する必要がある。つまり、幅広な第1層32Aを設ける場合、光漏れを防止するためには、第1層32Aの幅に合わせて配線Wも幅広に形成する必要がある。
しかしながら、配線Wの全体を幅広に形成した場合には、多くの配線を限られたスペースに配置することができず、結果として額縁が拡大してしまう。また、第1層32Aの下層に配置される一部の配線のみを幅広に形成した場合には、他の配線との間に抵抗差が生じてしまい、好ましくない。
そこで、配線Wは、図6に示すように、所定の配線幅W1を有する配線部WPと、配線幅W1よりも大きな幅W2を有するコブ状部WBとを有して構成される。そして、図7及び図8に示すように、第1層32Aは、コブ状部WBに対応した島状に形成され、コブ状部WBの上に配置されている。また、第2層32Bは、第1層32Aの略中央において第1層32Aより小さな島状に形成されている。これにより、遮光部柱状スペーサ32は、コブ状部WBの上に配置されることになる。
このとき、遮光部柱状スペーサ32の下層に配置される配線Wは、図6に示すように、いずれも同様の櫛歯形状を有している。このため、配線間で抵抗差が生じることがない。また、各櫛歯形状の配線Wは、互いに噛み合う配置されている。すなわち、各配線Wは一部にコブ状部WBを有しており、隣接する配線間では、一方の配線のコブ状部WBが他方の配線の配線部WPに隣接するとともに、一方の配線の配線部WPが他方の配線のコブ状部WBに隣接するように配置されている。このため、すべての配線を全体にわたって幅広に形成する場合と比較して、限られたスペースに効率良く配線Wを配置することができ、額縁サイズの拡大を防止することができる。このような櫛歯形状の配線Wのコブ状部WBに対応して配置された遮光部柱状スペーサは、遮光部13において千鳥配列されることになる。
なお、図6に示すような櫛歯形状の配線Wを利用した遮光部柱状スペーサ32は、図7及び図8に示したような構造に限定されるものではない。すなわち、図9及び図10に示すように、第1層32Aは、コブ状部WBの略中央においてコブ状部WBより小さな島状に形成され、第2層32Bは、遮光部13の全体にわたって配置される遮光層SPと一体に形成しても良い。このような構造の遮光部柱状スペーサ32では、第1層32Aの形成面積によるが、第1層32A上に第2層32Bを積層した際に、第2層32B部分の膜厚が遮光層SPとして配置された部分よりも若干小さくなる場合がある。このため、第1層32Aを透過する光を充分に遮光できないおそれがある。したがって、遮光部柱状スペーサ32の下地として遮光性を有する配線Wを配置することが重要である。
次に、液晶表示パネル10の製造方法の一例について説明する。
アレイ基板100の製造工程では、まず、ガラス基板101上に、走査線Y及び信号線Xなどの各種配線Wやスイッチング素子121などを形成する。
続いて、各色の画素毎に対応する色のカラーフィルタ層24を形成する。すなわち、スピンナーなどにより、赤色の顔料を分散させた紫外線硬化型アクリル樹脂レジストCR−2000(富士フィルムオーリン(株)製)を基板全面に塗布する。そして、このレジスト膜を、赤色画素PXRに対応した画素パターンを有するフォトマスクを介して365nmの波長で100mJ/cm2の露光量で露光する。そして、このレジスト膜をKOHの1%水溶液で20秒間現像し、さらに水洗した後、焼成する。これにより、赤色の着色層24Rを形成する。
続いて、同様の工程を繰り返すことにより、緑色の顔料を分散させた紫外線硬化型アクリル樹脂レジストCG−2000(富士フィルムオーリン(株)製)からなる緑色の着色層24G、青色の顔料を分散させた紫外線硬化型アクリル樹脂レジストCB−2000(富士フィルムオーリン(株)製)からなる青色の着色層24Bを形成する。また、これらの着色層24(R、G、B)の形成工程では、各画素においてスルーホール26も同時に形成する。なお、カラーフィルタ層24の形成工程において、最後に形成される色の着色層(ここでは、青色着色層24B)により、遮光部13に第1層32Aも同時に形成する。
続いて、例えばスパッタ法により、500オングストロームの膜厚を有するITO膜を成膜した後に、所望の画素パターンにパターニングすることにより、画素電極151を形成する。
続いて、スピンナーなどにより、例えば黒色顔料を20wt%添加した感光性アクリル樹脂レジストNN600(JSR(株)製)を基板全面に所定の膜厚で塗布する。そして、この樹脂レジストを90℃で10分間乾燥した後に、所定パターンを有するフォトマスクを介して365nmの波長で、100mJ/cm2の露光量で露光する。そして、この樹脂レジストをpH11.5のアルカリ水溶液にて現像し、200℃で60分間焼成する。これにより、遮光部13における遮光層SP、第2層32B、さらには、島状遮光層31Aを同時に形成する。
一方、対向基板200の製造工程では、まず、ガラス基板201上に例えばスパッタ法により、1500オングストロームの膜厚を有するITO膜を成膜し、対向電極204を形成する。
液晶表示パネル10の製造工程では、上述した製造工程により製造されたアレイ基板100及び対向基板200の表面に、それぞれ配向膜材料AL−3046(JSR(株)製)を800オングストロームの膜厚で塗布し、焼成し、配向膜103及び205を形成する。
続いて、シール部材11を液晶注入口を残して対向基板200の外縁(配向膜205の周辺)に沿って印刷塗布し、さらに、アレイ基板100から対向電極204に電圧を印加するための電極転移材をシール部材11の周辺の電極転移電極上に形成する。続いて、アレイ基板100の配向膜103と対向基板200の配向膜205とが互いに対向するようにアレイ基板100と対向基板200とを配置し、加熱してシール部材11を硬化させて両基板を貼り合わせる。続いて、ZLI−1565(MERCK社製)などの正の誘電率異方性を有する液晶組成物を液晶注入口から注入し、さらに液晶注入口を紫外線硬化型樹脂などの封止部材によって封止することによって液晶層300を形成する。
以上のような製造方法によって液晶表示パネル10が製造される。このようにして製造された液晶表示パネルによれば、有効表示部12及び遮光部13においてセルギャップを均一化することができ、ギャップムラの発生に起因した有効表示部12における表示不良の発生は確認されなかった。また、遮光部13における光漏れも確認されなかった。
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、その実施の段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
例えば、上述した実施の形態では、バックライトユニットからのバックライト光を利用した透過表示型の液晶表示装置を例に説明したが、バックライトユニットを必要とせずに反射画素電極によって反射された反射光を利用した反射表示型の液晶表示装置についてもこの発明を適用できることは言うまでもない。
また、液晶表示装置における表示モードとしては、例えばTN(ツイステッド ネマティック)モード、ST(スーパー ツイステッド ネマティック)モード、GH(ゲスト−ホスト)モード、ECB(電界制御複屈折)モード、強誘電性液晶などが適用可能である。
10…液晶表示パネル、11…シール部材、12…有効表示部、13…遮光部、24…カラーフィルタ層、31…表示部柱状スペーサ、31A…島状遮光層、32…遮光部柱状スペーサ、32A…第1層、32B…第2層、100…アレイ基板、200…対向基板、300…液晶層、PX(R、G、B)…画素、SP…遮光層、W…配線、WB…コブ状部、WP…配線部
Claims (13)
- 一対の基板間に液晶組成物を挟持して構成された液晶表示装置であって、
画像を表示する表示部は、画素毎に配置され少なくとも1種類の着色樹脂材料によって形成されたカラーフィルタ層を備え、
前記表示部の外周に沿った遮光部は、遮光性を有する樹脂材料によって形成された遮光層と、前記一対の基板間のセルギャップを保持する遮光部柱状スペーサと、を備え、
前記遮光部柱状スペーサは、着色樹脂材料によって形成された第1層と、遮光性を有する樹脂材料によって形成された第2層とを重ねることによって形成されたことを特徴とする液晶表示装置。 - 前記第1層は、前記カラーフィルタ層を形成するいずれか1種類の着色樹脂材料によって形成されたことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
- 前記第1層は、前記表示部における画素の周縁で他の種類の着色樹脂材料上に重なるように配置された着色樹脂材料によって形成されたことを特徴とする請求項2に記載の液晶表示装置。
- 前記カラーフィルタ層と前記第1層とは、実質的に同一の膜厚を有することを特徴とする請求項2に記載の液晶表示装置。
- 前記表示部は、前記遮光層と同一の樹脂材料によって島状に形成された島状遮光層を備え、前記カラーフィルタ層と前記島状遮光層とを重ねることによって形成された表示部柱状スペーサを備えたことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
- 前記第2層は、前記島状遮光層と同一の樹脂材料によって形成されたことを特徴とする請求項5に記載の液晶表示装置。
- 前記島状遮光層と前記第2層とは、実質的に同一の膜厚を有することを特徴とする請求項6に記載の液晶表示装置。
- 前記第1層は、前記遮光部において島状に形成され、
前記第2層は、前記第1層の略中央において前記第1層より小さな島状に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。 - さらに、前記一対の基板の外周を囲むフレームを備え、
前記遮光部柱状スペーサは、前記フレームによって覆われる領域に配置されたことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。 - さらに、遮光性を有する材料によって形成された配線を備え、
前記遮光部柱状スペーサは、前記配線上に配置されたことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。 - 前記配線は、所定の配線幅を有する配線部と、前記配線幅よりも大きな幅を有するコブ状部と、を有し、
前記第1層は、前記配線のコブ状部上に配置されたことを特徴とする請求項10に記載の液晶表示装置。 - 前記遮光部柱状スペーサは、前記遮光部において千鳥配列されたことを特徴とする請求項10に記載の液晶表示装置。
- 前記遮光部は、前記表示部の外周に沿った少なくとも一辺が他の辺よりも幅広に形成され、
前記遮光部柱状スペーサは、前記遮光部における幅広な一辺に配置されたことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
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