JP2003066435A - 液晶表示装置及び液晶表示装置の製造方法 - Google Patents

液晶表示装置及び液晶表示装置の製造方法

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JP2003066435A
JP2003066435A JP2001260230A JP2001260230A JP2003066435A JP 2003066435 A JP2003066435 A JP 2003066435A JP 2001260230 A JP2001260230 A JP 2001260230A JP 2001260230 A JP2001260230 A JP 2001260230A JP 2003066435 A JP2003066435 A JP 2003066435A
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region
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crystal display
display device
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JP2001260230A
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Takeshi Yamamoto
武志 山本
Hiroyuki Osada
洋之 長田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】安価で製造歩留まりが高く、しかも表示品位の
優れた液晶表示装置及びこの液晶表示装置の製造方法を
提供することを目的とする。 【解決手段】このノーマリーブラックモードの液晶表示
装置は、一対の基板100及び200間に液晶組成物3
00を挟持した液晶表示パネル10を備えている。アレ
イ基板100は、画像を表示する表示領域102の外周
に沿って配置された遮光領域41において、表示領域1
02に配置された所定の色のカラーフィルタ層と同一材
料によって形成された遮光層SPを備えている。この遮
光層SPは、赤色のカラーフィルタ層24Rを最表面に
露出する第1領域124Aと、緑色のカラーフィルタ層
24Gを最表面に露出する第2領域124Bと、青色の
カラーフィルタ層24Bを最表面に露出する第3領域1
24Cと、によって形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、液晶表示装置及
び液晶表示装置の製造方法に係り、特に、画像を表示す
る表示領域の周辺領域を遮光する遮光層を有するカラー
液晶表示装置及びこの液晶表示装置の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】現在、一般的に用いられているアクティ
ブマトリクス駆動の液晶表示装置は、例えば、アモルフ
ァスシリコン(a−Si)を半導体層とした薄膜トラン
ジスタ(TFT)、このTFTに接続された画素電極な
どを備えたアレイ基板と、このアレイ基板に対向して配
置された対向電極、カラーフィルタ層などを備えた対向
基板とを備え、この2枚の基板間に液晶組成物を挟持す
ることによって構成されている。
【0003】これらアレイ基板及び対向基板は、それら
の周囲を液晶封入口を除いて塗布された接着剤によって
固定されている。液晶封入口は、封止剤によって封止さ
れている。これらの基板間には、スペーサが配置され、
基板間のギャップが一定に保持されている。
【0004】この中でカラー表示用の液晶表示装置は、
画像を表示する表示領域において、2枚のガラス基板の
うちの一方の基板の画素毎に配置された赤(R)、緑
(G)、青(B)の着色層からなるカラーフィルタ層を
備えている。
【0005】これらの液晶表示装置においては、表示領
域の周辺の遮光領域に遮光層が設けられている。この遮
光層は、カラーフィルタ層を備えた基板上に設けられる
ことが多い。特に、カラーフィルタ層と遮光層との両方
をアレイ基板上に設けることにより、画素部の開口率を
向上することが可能となり、高透過率の液晶表示素子を
得ることができる。
【0006】このように、カラーフィルタ層と遮光層と
を同一基板に設ける構成においては、フォトリソグラフ
ィ工程により、黒色レジストを加工して遮光層を形成す
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、黒色レ
ジストを加工するための工程が必要となるため、リード
タイムが長くなるといった問題を生じる。
【0008】また、黒色レジストをフォトリソグラフィ
工程でパターニングしようとした場合、黒色レジストを
硬化させるために紫外線光を照射する露光工程におい
て、黒色レジストの深部まで紫外線光が届かず、光重合
反応が不十分になりがちなため、加工不良を起こして歩
留まりが低下するおそれがある。
【0009】このように、黒色レジストを用いた遮光構
造では、製造コストが高くなるとともに、製造歩留まり
の低下を招くといった問題が生じる。
【0010】この発明は、上述した問題点に鑑みなされ
たものであって、その目的は、安価で製造歩留まりが高
く、しかも表示品位の優れた液晶表示装置及びこの液晶
表示装置の製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために、請求項1は、一対の基板間に液晶組成
物を挟持して構成された液晶表示装置において、前記一
対の基板のうち一方の基板は、画像を表示する表示領域
に、画素毎に配置されたカラーフィルタ層を備え、前記
表示領域の外周に沿って配置された遮光領域に、第1の
色のカラーフィルタ層を最表面に露出する第1領域と、
第2の色のカラーフィルタ層を最表面に露出する第2領
域と、によって形成された遮光層を備えたことを特徴と
する。
【0012】請求項16は、一対の基板間に液晶組成物
を挟持して構成された液晶表示装置の製造方法におい
て、前記一対の基板のうち一方の基板の画像を表示する
表示領域と、前記表示領域の外周に沿って配置された遮
光領域とに、所定の色のカラーフィルタ層と遮光層とを
同時に形成する工程を備え、前記遮光層は、前記遮光領
域全体に青色のカラーフィルタ層を成膜する工程と、前
記青色カラーフィルタ層上に赤色のカラーフィルタ層を
積層する工程と、前記青色カラーフィルタ層上に緑色の
カラーフィルタ層を積層する工程と、を有することを特
徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態に
係る液晶表示装置及びこの液晶表示装置の製造方法につ
いて図面を参照して説明する。
【0014】この発明の一実施の形態に係る液晶表示装
置、例えばアクティブマトリクス型液晶表示装置は、液
晶表示パネル10を備えている。
【0015】(第1の実施の形態)すなわち、第1の実
施の形態に係る液晶表示パネル10は、図1及び図2に
示すように、アレイ基板100と、このアレイ基板10
0に対向配置された対向基板200と、アレイ基板10
0と対向基板200との間に配置された液晶組成物30
0とを備えている。このような液晶表示パネル10にお
いて、画像を表示する表示領域102は、アレイ基板1
00と対向基板200とを貼り合わせる外縁シール部材
106によって囲まれた領域内に形成されている。表示
領域102の外周に沿って配置された周辺領域104
は、額縁状に形成された遮光領域を有している。
【0016】表示領域102において、アレイ基板10
0は、図2に示すように、マトリクス状に配置されたm
×n個の画素電極151、これら画素電極151の行方
向に沿って形成されたm本の走査線Y1〜Ym、これら
画素電極151の列方向に沿って形成されたn本の信号
線X1〜Xn、m×n個の画素電極151に対応して走
査線Y1〜Ymおよび信号線X1〜Xnの交差位置近傍
にスイッチング素子として配置されたm×n個の薄膜ト
ランジスタすなわち画素TFT121を有している。
【0017】また、周辺領域104において、アレイ基
板100は、走査線Y1〜Ymを駆動する走査線駆動回
路18、信号線X1〜Xnを駆動する信号線駆動回路1
9などを有している。
【0018】図2に示すように、液晶容量CLは、画素
電極151、対向電極204、及びこれらの電極間に挟
持された液晶層300によって形成される。また、補助
容量Csは、液晶容量CLと電気的に並列に形成され
る。この補助容量Csは、絶縁膜を介して対向配置され
た一対の電極、すなわち、画素電極151と同電位の補
助容量電極61と、所定の電位に設定された補助容量線
52とによって形成される。
【0019】図3に示すように、液晶表示装置は、アレ
イ基板100と対向基板200との間に液晶組成物30
0を挟持した透過型の液晶表示パネル10と、この液晶
表示パネル10を背面から照明する照明手段として機能
するバックライトユニット400と、を備えている。
【0020】液晶表示パネル10のアレイ基板100
は、表示領域102において、ガラス基板などの透明な
絶縁性基板11上に、マトリクス状 に配置され
た複数の画素にそれぞれ対応して形成された画素TFT
121、画素TFT121を含む表示領域102を覆っ
て形成されるカラーフィルタ層24(R、G、B)、カ
ラーフィルタ層24上に画素毎に配置された画素電極1
51、カラーフィルタ層24上に形成された複数の柱状
スペーサ31、および複数の画素電極151全体を覆う
ように形成された配向膜13Aを備えている。また、ア
レイ基板100は、周辺領域104において、表示領域
102の外周を取り囲み、透明基板11の遮光領域41
に配置された遮光層SPを備えている。
【0021】カラーフィルタ層24は、例えば約3.0
μmの厚さを有し、緑色(G)、青色(B)、および赤
色(R)それぞれの画素毎に配置されている。これらカ
ラーフィルタ層24は、緑色、青色、および赤色の各色
成分の光をそれぞれ透過させる3色の着色樹脂層によっ
て構成されている。
【0022】画素電極151は、各画素に割当てられる
カラーフィルタ層24G,24B,24R上にそれぞれ
形成されたITO(インジウム・ティン・オキサイド)
等の光透過性導電部材によって形成されている。画素電
極151は、これらカラーフィルタ層24を貫通するス
ルーホール26を介して画素TFT121にそれぞれ接
続されている。
【0023】各画素TFT121は、画素電極151の
行に沿って形成される走査線及び画素電極151の列に
沿って形成される信号線に接続され、走査線からの駆動
電圧により導通し、信号電圧を画素電極151に印加す
る。
【0024】図4に、より詳細な構造を示すように、ア
レイ基板100は、画素電極151の行に沿って形成さ
れた走査線Y、画素電極151の列に沿って形成された
信号線X、画素電極151に対応して走査線Yおよび信
号線Xの交差位置近傍に配置された画素TFT121を
有している。
【0025】さらに、アレイ基板100は、液晶容量C
Lと電気的に並列な補助容量CSを形成するためにゲー
ト絶縁膜62を介して対向配置された画素電極151と
同電位の補助容量電極61と、所定の電位に設定された
補助容量線52とを備えている。
【0026】信号線Xは、層間絶縁膜76を介して、走
査線Y及び補助容量線52に対して略直交するように配
置されている。補助容量線52は、走査線Yと同一の層
に同一の材料によって形成されているとともに、走査線
Yに対して略平行に形成されている。補助容量線52の
一部は、ゲート絶縁膜62を介して補助容量電極61に
対向配置されている。この補助容量電極61は、不純物
ドープされたポリシリコン膜によって形成されている。
【0027】これら信号線X、走査線Y、及び補助容量
線52等の配線部は、アルミニウムや、モリブデン−タ
ングステンなどの遮光性を有する低抵抗材料によって形
成されている。この実施の形態では、走査線Y及び補助
容量線52は、モリブデン−タングステンによって形成
され、信号線Xは、主にアルミニウムによって形成され
ている。
【0028】画素TFT121は、補助容量電極61と
同層のポリシリコン膜によって形成された半導体層11
2を有している。この半導体層112は、ガラス基板1
1上に配置されたアンダーコーティング層60上に配置
され、チャネル領域112Cの両側にそれぞれ不純物を
ドープすることによって形成されたドレイン領域112
D及びソース領域112Sを有している。この画素TF
T121は、ゲート絶縁膜62を介して半導体層112
に対向して配置された走査線Yと一体のゲート電極63
を備えている。
【0029】画素TFT121のドレイン電極88は、
信号線Xと一体に形成され、ゲート絶縁膜62及び層間
絶縁膜76を貫通するコンタクトホール77を介して半
導体層112のドレイン領域112Dに電気的に接続さ
れている。画素TFT121のソース電極89は、ゲー
ト絶縁膜62及び層間絶縁膜76を貫通するコンタクト
ホール78を介して半導体層112のソース領域112
Sに電気的に接続されている。
【0030】赤(R)、緑(G)、青(B)にそれぞれ
着色されたカラーフィルタ層24(R、G、B)は、層
間絶縁膜76上に配置されている。画素電極151は、
カラーフィルタ層24上に配置されている。画素電極1
51は、カラーフィルタ層24(R、G、B)に形成さ
れたスルーホール26を介して画素TFT121のソー
ス電極89に電気的に接続されている。
【0031】補助容量電極61は、ゲート絶縁膜62及
び層間絶縁膜76を貫通するコンタクトホール79を介
して信号線Xと同一材料によって形成されたコンタクト
電極80に電気的に接続されている。画素電極151
は、カラーフィルタ層24を貫通するコンタクトホール
81を介してコンタクト電極80に電気的に接続されて
いる。これにより、画素TFT121のソース電極8
9、画素電極30、及び補助容量電極61は、同電位と
なる。
【0032】図3に示すように、遮光層SPは、表示領
域102の外周に沿って額縁状に設けられた遮光領域4
1において、光の透過を遮るために有色樹脂によって形
成されている。また、柱状スペーサ31は、黒色樹脂ま
たは透明樹脂によって形成されている。この柱状スペー
サ31は、約5μmの高さに形成されている。
【0033】この柱状スペーサ31は、表示領域40内
においては、遮光性を有する配線部(例えば、モリブデ
ン−タングステン合金膜で形成された走査線や補助容量
線、及び、アルミニウムで形成された信号線など)に積
層された各カラーフィルタ層24(R、G、B)上に配
置されている。
【0034】配向膜13Aは、液晶組成物300に含ま
れる液晶分子をアレイ基板100に対して所定の方向に
配向する。
【0035】対向基板120は、ガラス基板などの透明
な絶縁性基板21上に形成された対向電極22、及びこ
の対向電極22を覆う配向膜13Bを有している。
【0036】対向電極22は、アレイ基板110側の画
素電極151全体に対向するよう配置されるITO等の
光透過性導電部材によって形成されている。配向膜13
Bは、液晶組成物300に含まれる液晶分子を対向基板
200に対して所定の方向に配向する。
【0037】液晶表示パネル10におけるアレイ基板1
00の表面には、偏光板PL1が設けられているととも
に、対向基板200の表面には、偏光板PL2が設けら
れている。
【0038】このような液晶表示装置において、バック
ライトユニット400から出射された光は、液晶表示パ
ネル10をアレイ基板100の背面側から照明する。液
晶表示パネル10におけるアレイ基板100側の偏光板
PL1を通過して液晶表示パネル10の内部に入射した
光は、液晶組成物300を介して変調され、対向基板2
00側の偏光板PL2によって選択的に透過される。
【0039】ところで、遮光領域41に設けられた遮光
層SPは、第1の色のカラーフィルタ層を最表面に露出
する第1領域と、第2の色のカラーフィルタ層を最表面
に露出する第2領域と、を少なくとも備えて形成され、
これら第1領域及び第2領域のそれぞれの総面積がほぼ
等しくなるように形成されている。
【0040】すなわち、この第1の実施の形態に係る液
晶表示装置においては、図3及び図5に示すように、遮
光領域41に配置された遮光層SPは、赤色のカラーフ
ィルタ層24Rを最表面に露出する第1領域124A
と、緑色のカラーフィルタ層24Gを最表面に露出する
第2領域124Bと、青色のカラーフィルタ層24Bを
最表面に露出する第3領域124Cと、によって形成さ
れている。しかも、これら第1領域124A、第2領域
124B、及び第3領域124Cは、それぞれの総面積
がほぼ等しくなるように形成されている。
【0041】第1領域124Aは、青色カラーフィルタ
層24Bに赤色カラーフィルタ層24Rを積層して形成
されている。第2領域124Bは、青色カラーフィルタ
層24Bに緑色カラーフィルタ層24Gを積層して形成
されている。第3領域124Cは、青色カラーフィルタ
層24Bのみの単層構造である。
【0042】これら第1領域124A、第2領域124
B、及び第3領域124Cは、表示領域102に配置さ
れた各カラーフィルタ層24(R、G、B)と同一の材
料によって形成されている。すなわち、図3及び図5に
示した例では、表示領域102及び遮光領域41におい
て、カラーフィルタ層24(R、G、B)は、一方向に
沿って延出されたストライプ状に形成され、互いにほぼ
平行に配置されている。
【0043】遮光領域41は、液晶組成物300を注入
するための液晶注入領域32を有している。この液晶注
入領域32も、図7に示したように、遮光層SPと同様
に、第1領域124A、124B、及び124Cを有し
て構成されている。液晶注入領域32を形成する第1領
域124A、第2領域124B、及び第3領域124C
は、液晶注入方向とほぼ平行なストライプ状に配置され
ている。
【0044】遮光層SPを青色カラーフィルタ層24B
だけで形成した場合には、遮光領域41が青く視認さ
れ、視認性を低下させるおそれがある。また、単純に青
色カラーフィルタ層24Bに赤色カラーフィルタ層24
Rを積層する、または、青色カラーフィルタ層24Bに
緑色カラーフィルタ層24Gを積層するだけでは遮光領
域41の黒レベルが表示領域102の黒レベルからかけ
離れてしまう。また、遮光層SPを3色のカラーフィル
タ層を積層して形成した場合、遮光領域41でのセルギ
ャップと表示領域102でのセルギャップとの差が大き
くなり、ギャップムラの原因になることがある。
【0045】そこで、上述した第1の実施の形態では、
青色カラーフィルタ層24Bに赤色カラーフィルタ層2
4R及び緑色カラーフィルタ層24Gを部分的に重ね合
わせることによって遮光層SPを形成したため、遮光領
域41の遮光性を向上することが可能となる。すなわ
ち、図3、図5、及び図7に示したように、青色カラー
フィルタ層24Bを形成した遮光領域41に、赤色カラ
ーフィルタ層24R及び緑色カラーフィルタ層24Gを
部分的に重ね合わせた遮光層SPを形成することによ
り、高い光学濃度(OD)を持ち、かつ、表示領域と遜
色のない黒レベルを持つ額縁領域を得ることができる。
【0046】この遮光層SPは、第1領域124A、第
2領域124B、及び第3遮光領域124Cのそれぞれ
の総面積がほぼ等しい比率にすることで、バックライト
ユニット400からの透過光及び対向基板200側から
の反射光に対する遮光性を向上することができ、最も良
い黒レベルが得られる。
【0047】また、液晶注入領域における遮光層SP
は、液晶注入方向とほぼ平行なストライプ状に形成され
ている。このため、液晶組成物を注入する際の抵抗を抑
え、液晶注入時間を短縮することができる。
【0048】したがって、黒色レジストを用いた場合に
発生する加工不良を防止することができ、製造歩留まり
を改善することができる。
【0049】また、遮光層SPを形成する各カラーフィ
ルタ層24(R、G、B)は、表示領域102内の各カ
ラーフィルター層24(R、G、B)と同時形成するこ
とが可能であり、製造コストを低減させることも可能で
ある。
【0050】次に、上述した液晶表示パネル10の製造
方法について説明する。
【0051】アレイ基板100の製造工程では、まず、
厚さ0.7mmのガラス基板11上に、CVD法によ
り、シリコン窒化膜及びシリコン酸化膜を続けて成膜
し、2層構造のアンダーコーティング層60を形成す
る。
【0052】続いて、アンダーコーティング層60上
に、CVD法などにより、アモルファスシリコン膜を成
膜する。そして、このアモルファスシリコン膜にエキシ
マレーザビームを照射してアニーリングすることによ
り、多結晶化する。その後に、多結晶化されたシリコン
膜すなわちポリシリコン膜112をフォトリソグラフィ
工程によりパターニングして、TFT121の半導体層
を形成するとともに、補助容量電極61を形成する。
【0053】続いて、CVD法により、全面にシリコン
酸化膜を成膜して、ゲート絶縁膜62を形成する。続い
て、スパッタリグ法により、ゲート絶縁膜62上の全面
にタンタル(Ta)、クロム(Cr)、アルミニウム
(Al)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、
銅(Cu)などの単体、または、これらの積層膜、ある
いは、これらの合金膜(この実施の形態では、Mo−W
合金膜)を成膜し、フォトリソグラフィ工程により所定
の形状にパターニングする。これにより、走査線Y、補
助容量線52、及び、走査線Yと一体のゲート電極63
などの各種配線を形成する。
【0054】続いて、ゲート電極63をマスクとして、
イオン注入法やイオンドーピング法によりポリシリコン
膜112に不純物を注入する。これにより、TFT12
1のドレイン領域112D及びソース領域112Sを形
成する。そして、基板全体をアニールすることにより不
純物を活性化する。
【0055】続いて、CVD法により、全面に酸化シリ
コン膜を成膜し、層間絶縁膜76を形成する。
【0056】続いて、フォトリソグラフィ工程により、
ゲート絶縁膜62及び層間絶縁膜76を貫通してTFT
121のドレイン領域112Dに至るコンタクトホール
77及びソース領域112Sに至るコンタクトホール7
8と、補助容量電極61に至るコンタクトホール79
と、を形成する。
【0057】続いて、スパッタリング法により、層間絶
縁膜76上の全面に、Ta,Cr,Al,Mo,W,C
uなどの単体、または、これらの積層膜、あるいは、こ
れらの合金膜(この実施の形態では、Mo−Alの積層
膜)を成膜し、フォトリソグラフィ工程により所定の形
状にパターニングする。これにより、信号線Xを形成す
るとともに、信号線Xと一体にTFT121のドレイン
電極88を形成する。また、同時に、TFT121のソ
ース電極89、及び、補助容量電極61にコンタクトす
るコンタクト電極80を形成する。
【0058】続いて、スピンナーにより、青色の顔料を
分散させた紫外線硬化性アクリル樹脂レジストを基板全
面に塗布する。そして、このレジスト膜を、青色画素に
対応した部分に光が照射されるようなフォトマスクを介
して365nmの波長で100mJ/cmの露光量で
露光する。そして、このレジスト膜をKOHの1%水溶
液で20秒間現像し、さらに水洗した後、焼成する。こ
れにより、青色のカラーフィルタ層24Bを形成する。
【0059】続いて、同様の工程を繰り返すことによ
り、赤色の顔料を分散させた紫外線硬化性アクリル樹脂
レジストからなる赤色のカラーフィルタ層24R、緑色
の顔料を分散させた紫外線硬化性アクリル樹脂レジスト
からなる緑色のカラーフィルタ層24Gを形成する。
【0060】青色のカラーフィルタ層24Bを形成する
工程では、遮光領域41に同一の青色樹脂レジストによ
り遮光層SPを形成する。遮光層SPの青色カラーフィ
ルタ層24Bは、第3領域124Cとして機能するとと
もに、第1領域124A及び第2領域124Bの下層と
して機能する。
【0061】赤色のカラーフィルタ層24Rを形成する
工程では、遮光領域41の第1領域124Aにおける青
色カラーフィルタ層24B上に同一の赤色樹脂レジスト
を積層して遮光層SPを形成する。遮光層SPの赤色カ
ラーフィルタ層24Rは、第1領域124Aの最表面層
として機能する。
【0062】緑色のカラーフィルタ層24Gを形成する
工程では、遮光領域41の第2領域124Bにおける青
色カラーフィルタ層24B上に同一の緑色樹脂レジスト
を積層して遮光層SPを形成する。遮光層SPの緑色カ
ラーフィルタ層24Gは、第2領域124Bの最表面層
として機能する。
【0063】これにより、図3及び図5に示すようなパ
ターンの第1領域124A、第2領域124B、及び第
3領域124Cを有する遮光層SPが形成される。ま
た、遮光領域41における液晶注入領域32において
は、図7に示すようなパターンの遮光層SPが形成され
る。
【0064】これらのカラーフィルタ層24の形成工程
では、スイッチング素子121と画素電極151とをコ
ンタクトするスルーホール26も同時に形成する。ま
た、画素電極151とコンタクト電極80とをコンタク
トするコンタクトホール81も同時に形成する。
【0065】続いて、スパッタリング法により、カラー
フィルタ層24上にITOを成膜し、フォトリソグラフ
ィ工程により所定の画素パターンにパターニングするこ
とにより、スイッチング素子121にコンタクトした画
素電極151を形成する。
【0066】続いて、スピンナーにより、この基板表面
に、感光性アクリル透明樹脂材料を約5μmの厚さに塗
布する。そして、この樹脂材料を90℃で10分間乾燥
した後に、所定のパターン形状のフォトマスクを用いて
365nmの波長で、100mJ/cmの露光量で露
光する。そして、この樹脂材料をpH11.5のアルカ
リ水溶液にて現像し、200℃で60分間焼成する。こ
れにより、高さ約4.5μmの柱状スペーサ31を形成
する。
【0067】続いて、基板全面に、ポリイミドなどの配
向膜材料を500オングストロームの膜厚に塗布し、焼
成し、配向膜13Aを形成する。
【0068】これにより、TFTアレイ基板100が形
成される。
【0069】一方、対向基板200の製造工程では、ま
ず、厚さ0.7mmのガラス基板21上に、スパッタリ
ング法により、ITOを成膜し、対向電極22を形成す
る。そして、対向電極22を覆って透明基板21の全面
にポリイミドなどの配向膜材料を500オングストロー
ムの膜厚に塗布し、焼成を施すことにより、配向膜13
Bを形成する。
【0070】これにより、対向基板200が形成され
る。
【0071】液晶表示パネル10の製造工程では、外縁
シール部材106を液晶注入口32を残して液晶収容空
間を囲むようアレイ基板100の外縁に沿って印刷塗布
し、さらに、アレイ基板100から対向電極200に電
圧を印加するための電極転移材を外縁シール部材106
の周辺の電極転移電極上に形成する。続いて、アレイ基
板100の配向膜13Aと対向基板200の配向膜13
Bとが互いに対向するようにアレイ基板100と対向基
板200とを配置し、加熱して外縁シール部材106を
硬化させて両基板を貼り合わせる。外縁シール部材10
6は、例えば熱硬化型エポキシ系接着剤である。
【0072】続いて、正の誘電異方性を有する液晶組成
物300を液晶注入口32から注入し、さらに液晶注入
口32を熱硬化型エポキシ系接着剤である注入口シール
部材33により封止する。
【0073】以上のような製造方法によって液晶表示パ
ネルが製造される。
【0074】このようにして製造したアクティブマトリ
クス型カラー液晶表示装置は、遮光領域の光学濃度が実
用上十分に高く、良好な黒レベルが得られた。また、こ
の第1の実施の形態に係る液晶表示装置においては、周
辺領域104に引き出された配線部上に遮光層SPとし
てアクリル樹脂が配置されているため、遮光領域41内
の液晶分子に印加される電界が非常に弱くなり、液晶分
子がほとんど動くことがない。
【0075】したがって、表示エリア102に画像を表
示する場合において、画素電極151と対向電極204
との間に電圧を印加して液晶分子を駆動する場合であっ
ても、表示パターンによらず遮光領域41の光学濃度が
不変であった。
【0076】なお、この発明は、上述した実施の形態に
限定されるものではなく、種々変更が可能である。以下
に、この発明の他の実施の形態について説明する。
【0077】(第2の実施の形態)第2の実施の形態に
係る液晶表示装置は、カラーフィルタ層を形成する順番
を、1番目に緑色カラーフィルタ層24G、2番目に青
色カラーフィルタ層24B、3番目に赤色カラーフィル
タ層24Rとする以外は、第1の実施の形態と同様にし
て液晶表示装置を作製した。このとき、遮光領域41の
遮光層SPは、図6に示すような、パターンに形成し
た。
【0078】すなわち、遮光層SPは、青色カラーフィ
ルタ層24Bに赤色カラーフィルタ層24Rを積層した
2層構造の第1領域124A、緑色カラーフィルタ層2
4Gに青色カラーフィルタ層24Bを積層した2層構造
の第2領域124B、及び青色カラーフィルタ層24B
のみの単層構造の第3領域124Cによって形成されて
いる。なお、このとき、第1領域124A、第2領域1
24B、及び第3領域124Cのそれぞれの総面積は、
ほぼ同等となることが望ましい。
【0079】このようにして作製した液晶表示装置によ
れば、非常に表示均一性が高く、遮光領域は実用上十分
な遮光性が得られた。また、この第2の実施の形態のよ
うに、カラーフィルタ層を形成する順序は、カラーフィ
ルタ材料の塗布均一性などの特性に合わせて変更可能で
ある。
【0080】(第3の実施の形態)第3の実施の形態に
係る液晶表示装置は、液晶注入領域32の遮光層SPを
図8に示したように1層のカラーフィルタ層による単層
構造とする以外は、第1の実施の形態と同様にして液晶
表示装置を作製した。この第3の実施の形態によれば、
図7に示したような構造の液晶注入領域と比較して、注
入口断面積が広くなったため、液晶注入時間を図7に示
した構造の実施の形態の約半分に短縮することができ
た。
【0081】このようにして作製した液晶表示装置によ
れば、非常に表示均一性が高く、遮光領域は実用上十分
な遮光性が得られた。また、液晶注入領域の光学濃度
は、図7に示した実施の形態より低下したが、実用上全
く問題にはならなかった。
【0082】(第4の実施の形態)第4の実施の形態に
係る液晶表示装置は、遮光領域41の遮光層SPにおけ
る色重ねパターンを図9に示したように市松模様とする
以外は、第1の実施の形態と同様にして液晶表示装置を
作製した。
【0083】すなわち、遮光層SPは、青色カラーフィ
ルタ層24Bに赤色カラーフィルタ層24Rを積層した
2層構造の第1領域124A、緑色カラーフィルタ層2
4Gに青色カラーフィルタ層24Bを積層した2層構造
の第2領域124B、及び青色カラーフィルタ層24B
のみの単層構造の第3領域124Cを市松模様状に配置
することによって形成されている。なお、このとき、第
1領域124A、第2領域124B、及び第3領域12
4Cのそれぞれの総面積は、ほぼ同等となることが望ま
しい。
【0084】この第4の実施の形態によれば、遮光層S
Pの色重ねパターンを市松模様状とすることにより、ス
トライプ状のパターンと比較して色の分散性が高く、視
認性を向上することが可能となる。
【0085】このようにして作製した液晶表示装置によ
れば、非常に表示均一性が高く、遮光領域は実用上十分
な遮光性が得られた。
【0086】(第5の実施の形態)第5の実施の形態に
係る液晶表示装置は、図10に示すように、アレイ基板
100と対向基板200との間に液晶組成物300を挟
持した透過型の液晶表示パネル10と、この液晶表示パ
ネル10を背面から照明する照明手段として機能するバ
ックライトユニット400と、を備えている。
【0087】液晶表示パネル10のアレイ基板100
は、表示領域102において、ガラス基板などの透明な
絶縁性基板11上に、マトリクス状に配置された複数の
画素にそれぞれ対応して形成された画素TFT121、
画素TFT121を含む表示領域102を覆って形成さ
れる絶縁層25、絶縁層25上に画素毎に配置された画
素電極151、絶縁層25上に形成された複数の柱状ス
ペーサ31、および複数の画素電極151全体を覆うよ
うに形成された配向膜13Aを備えている。
【0088】画素電極151は、画素毎に絶縁層25上
にそれぞれ形成されるITO(インジウム・ティン・オ
キサイド)等の光透過性導電部材によって形成され、こ
の絶縁層25を貫通するスルーホール26を介して画素
TFT121にそれぞれ接続されている。
【0089】対向基板120は、ガラス基板などの透明
な絶縁性基板21上の表示領域102内において画素毎
に割り当てられて形成されたカラーフィルタ層24
(R、G、B)を備えている。また、対向基板120
は、カラーフィルタ層24(R、G、B)上に形成され
たすべての画素に共通の対向電極22、およびこの対向
電極22を覆う配向膜13Bを有している。さらに、対
向基板200は、周辺領域104において、表示領域1
02の外周を取り囲み、透明基板12の遮光領域41に
配置された遮光層SPを備えている。
【0090】遮光層SPは、青色カラーフィルタ層24
Bに赤色カラーフィルタ層24Rを積層した2層構造の
第1領域124A、緑色カラーフィルタ層24Gに青色
カラーフィルタ層24Bを積層した2層構造の第2領域
124B、及び青色カラーフィルタ層24Bのみの単層
構造の第3領域124Cによって形成されている。な
お、このとき、第1領域124A、第2領域124B、
及び第3領域124Cのそれぞれの総面積は、ほぼ同等
となることが望ましい。
【0091】こうして形成したカラー表示型アクティブ
マトリクス液晶表示装置は、非常に表示均一性が高く、
額縁領域は実用上十分な遮光性が得られた。
【0092】(第6の実施の形態)第6の実施の形態に
係る液晶表示装置は、垂直配向膜材料によって配向膜を
形成し、負の誘電異方性を有する液晶組成物をアレイ基
板と対向基板との間に充填した以外は、第1の実施の形
態と同様にして作製した。この液晶表示装置では、表示
方式を垂直配向のノーマリーブラックモードとした。
【0093】このノーマリーブラックモードでは、アレ
イ基板100側の画素電極151と対向基板200側の
対向電極204との間に電圧を印加しない電圧無印加時
において、バックライト光を遮蔽して黒表示状態とな
り、両電極間に電圧を印加して、液晶組成物300に含
まれる液晶分子を駆動することにより、バックライト光
が対向基板200側から選択的に透過され、これによ
り、液晶表示パネル10の表示領域102に画像が表示
される。
【0094】このようなノーマリーブラックモードの液
晶表示装置においては、高輝度なバックライト光を発生
するバックライトユニットを搭載した場合、ノーマリー
ブラックの黒表示レベルでは十分な遮光性が得られなく
なっている。特に、表示領域102周辺の遮光領域41
において、十分な遮光性が得られなかった場合には、バ
ックライト光が透過するいわゆる光抜けの現象が発生
し、表示品位を著しく劣化させる。
【0095】このため、この第6の実施の形態に係るノ
ーマリーブラックモードの液晶表示装置では、アレイ基
板100の遮光領域41に遮光層SPを備え、さらに、
この遮光層SPを、表示領域102の画素ごとに配置さ
れた所定の色のカラーフィルタ層24と同一の材料によ
って形成されている。この実施の形態では、遮光層SP
は、青色カラーフィルタ層24Bに赤色カラーフィルタ
層24Rを積層した2層構造の第1領域124A、緑色
カラーフィルタ層24Gに青色カラーフィルタ層24B
を積層した2層構造の第2領域124B、及び青色カラ
ーフィルタ層24Bのみの単層構造の第3領域124C
によって形成されている。
【0096】このように、ノーマリーブラックモードに
おける黒表示に加え、比較的透過率の低い色のカラーフ
ィルタ層で遮光層SPを形成することにより、遮光性の
高い遮光領域41を実現することが可能となる。
【0097】この第6の実施の形態のように、カラーフ
ィルタ層をアレイ基板100上に形成した場合、アレイ
基板100の周辺領域104における遮光領域41に遮
光膜SPが配置される。このように、表示領域102か
ら周辺領域104に引き出された配線部は、カラーフィ
ルタ層24からなる遮光層SPによって覆われている。
【0098】このため、配線部から液晶組成物300に
印加される電圧を非常に小さくすることができ、液晶組
成物300に含まれる液晶分子をほとんど駆動しない状
態に保持することができる。すなわち、遮光領域41に
配置された液晶組成物300の液晶分子を、ノーマリー
ブラックモードにおける黒表示状態に維持することが可
能となる。
【0099】なお、上述した実施の形態では、この発明
をノーマリーブラックモードの液晶表示装置に適用した
例について説明したが、中でも最適な液晶表示モード
は、垂直配向モード液晶表示装置である。
【0100】すなわち、光学位相差板を用いて色補償し
たノーマリーブラック形STNモードでも、上述した実
施の形態と同様に、遮光性に優れた遮光層SPを形成す
ることが可能であるが、STNモードの黒表示は、光学
位相差板による色補償から得られるため、光学位相差板
のリターデーションが最適値からずれた場合、黒表示の
透過率が上がり、遮光領域の光学濃度が若干低下するこ
とがある。
【0101】これに対して、ノーマリーブラック形垂直
配向モードの黒表示は、色補償が不要であり、クロスニ
コル配置させた偏光板によって得られる光学濃度がほと
んどそのままの値で得られる。このため、有色のカラー
フィルタ層からなる遮光層SPと併用させるノーマリー
ブラック形液晶表示装置の表示モードは、垂直配向モー
ドが好ましい。
【0102】このようにして作製した液晶表示装置は、
第1の実施の形態よりも高い遮光性が得られ、非常に良
好な黒レベルが得られた。
【0103】(比較例1)この比較例1では、第1の実
施の形態に係る液晶表示装置において、遮光層を、青色
カラーフィルタ層を赤色カラーフィルタ層が完全に覆う
2層構造とする以外は全く同様にして液晶表示装置を作
製した。このようにして作製した液晶表示装置の遮光領
域は、高い光学濃度が得られたものの、紫がかった色合
いとなり、視認性が損なわれた。
【0104】(比較例2)この比較例2では、第1の実
施の形態に係る液晶表示装置において、遮光層を、青色
層を赤色層と緑色層が完全に覆う3層構造とする以外は
全く同様にして液晶表示装置を作製した。このようにし
て作製した液晶表示装置の遮光領域は、高い光学濃度が
得られ、非常に良好な黒レベルが得られたものの、表示
領域と遮光領域のセルギャップが大きく異なるため、遮
光領域近傍の表示領域にセルギャップムラが発生し、視
認性が損なわれた。
【0105】以上説明したように、この発明の液晶表示
装置及びこの液晶表示装置の製造方法によれば、表示領
域周辺に沿った額縁状の遮光領域の光学濃度を向上する
ことが可能となり、表示品位を向上することが可能とな
る。
【0106】また、この発明によれば、表示領域に配置
されるカラーフィルタ層と同一の材料で同一工程で遮光
層が形成されるため、製造工程数を削減することが可能
となり、製造コストを低減することが可能となる。ま
た、遮光層を形成する工程で加工不良の発生率を低減す
ることができ、製造歩留まりを向上することが可能とな
る。
【0107】なお、上述した実施の形態では、柱状スペ
ーサ31は、透明樹脂によって形成されたが、黒色樹脂
によって形成しても良い。
【0108】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、安価で製造歩留まりが高く、しかも表示品位の優れ
た液晶表示装置及びこの液晶表示装置の製造方法を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の一実施の形態に係る液晶表
示装置に適用される液晶表示パネルの構造を概略的に示
す図である。
【図2】図2は、図1に示した液晶表示パネルの構成を
概略的に示す回路ブロック図である。
【図3】図3は、この発明の第1の実施の形態に係る液
晶表示装置の構造を概略的に示す断面図である。
【図4】図4は、図3に示した液晶表示装置を構成する
アレイ基板の構造を概略的に示す断面図である。
【図5】図5は、この発明の第1の実施の形態に係る液
晶表示装置の表示領域及び遮光領域の構造を概略的に示
す平面図である。
【図6】図6は、この発明の第2の実施の形態に係る液
晶表示装置の表示領域及び遮光領域の構造を概略的に示
す平面図及び側面図である。
【図7】図7は、この発明の第1の実施の形態に係る液
晶表示装置の液晶注入領域周辺の構造を概略的に示す平
面図及び側面図である。
【図8】図8は、この発明の第3の実施の形態に係る液
晶表示装置の液晶注入領域周辺の構造を概略的に示す平
面図及び側面図である。
【図9】図9は、この発明の第4の実施の形態に係る液
晶表示装置の表示領域及び遮光領域の構造を概略的に示
す平面図及び側面図である。
【図10】図10は、この発明の第5の実施の形態に係
る液晶表示装置の構造を概略的に示す断面図である。
【符号の説明】
10…液晶表示パネル 24(R、G、B)…カラーフィルタ層 31…柱状スペーサ 41…遮光領域 100…アレイ基板 102…表示領域 104…周辺領域 106…外縁シール部材 121…スイッチング素子 124A…第1領域 124B…第2領域 124C…第3領域 151…画素電極 200…対向基板 204…対向電極 300…液晶組成物 SP…遮光層
フロントページの続き Fターム(参考) 2H042 AA09 AA15 AA26 2H048 BA11 BA45 BB01 BB03 2H091 FA02Y FA34Y FB02 FB11 FC01 FC23 FD06 FD26 GA01 LA03 LA20

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の基板間に液晶組成物を挟持して構成
    された液晶表示装置において、 前記一対の基板のうち一方の基板は、 画像を表示する表示領域に、画素毎に配置されたカラー
    フィルタ層を備え、 前記表示領域の外周に沿って配置された遮光領域に、第
    1の色のカラーフィルタ層を最表面に露出する第1領域
    と、第2の色のカラーフィルタ層を最表面に露出する第
    2領域と、によって形成された遮光層を備えたことを特
    徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】前記第1領域及び前記第2領域のそれぞれ
    の総面積がほぼ等しいことを特徴とする請求項1に記載
    の液晶表示装置。
  3. 【請求項3】一対の基板間に液晶組成物を挟持して構成
    された液晶表示装置において、 前記一対の基板のうち一方の基板は、 画像を表示する表示領域に、画素毎に配置されたカラー
    フィルタ層を備え、 前記表示領域の外周に沿って配置された遮光領域に、赤
    色のカラーフィルタ層を最表面に露出する第1領域と、
    緑色のカラーフィルタ層を最表面に露出する第2領域
    と、青色のカラーフィルタ層を最表面に露出する第3領
    域と、によって形成された遮光層を備えたことを特徴と
    する液晶表示装置。
  4. 【請求項4】前記第1領域、前記第2領域、前記第3領
    域のそれぞれの総面積がほぼ等しいことを特徴とする請
    求項3に記載の液晶表示装置。
  5. 【請求項5】前記第1領域及び前記第2領域は、2層の
    カラーフィルタ層を積層することによって形成されたこ
    とを特徴とする請求項3に記載の液晶表示装置。
  6. 【請求項6】前記第1領域及び前記第2領域は、下層に
    青色のカラーフィルタ層を備えたことを特徴とする請求
    項5に記載の液晶表示装置。
  7. 【請求項7】前記第1領域、前記第2領域、及び前記第
    3領域の少なくとも1つは、単層構造であることを特徴
    とする請求項3に記載の液晶表示装置。
  8. 【請求項8】前記第1領域、前記第2領域、及び前記第
    3領域は、ストライプ状に配置されたことを特徴とする
    請求項3に記載の液晶表示装置。
  9. 【請求項9】前記遮光層は、前記液晶組成物を注入する
    ために液晶注入領域を有し、 前記液晶注入領域を形成する前記第1領域、前記第2領
    域、及び前記第3領域は、液晶注入方向とほぼ平行なス
    トライプ状に配置されたことを特徴とする請求項3に記
    載の液晶表示装置。
  10. 【請求項10】前記第1領域、前記第2領域、及び前記
    第3領域は、市松模様状に配置されたことを特徴とする
    請求項3に記載の液晶表示装置。
  11. 【請求項11】前記遮光層は、前記表示領域に配置され
    た前記カラーフィルタ層と同一材料によって形成された
    ことを特徴とする請求項3に記載の液晶表示装置。
  12. 【請求項12】前記一方の基板は、行方向に配列された
    走査線と、列方向に配列された信号線と、前記走査線と
    前記信号線との交差部近傍に配置されたスイッチング素
    子と、前記スイッチング素子に接続されマトリクス状に
    形成された画素電極と、を備えたことを特徴とする請求
    項3に記載の液晶表示装置。
  13. 【請求項13】前記一方の基板は、すべての画素に共通
    の対向電極を備えたことを特徴とする請求項3に記載の
    液晶表示装置。
  14. 【請求項14】表示方式が電圧無印加時に黒表示状態と
    なるノーマリーブラックモードであることを特徴とする
    請求項3に記載の液晶表示装置。
  15. 【請求項15】前記液晶組成物は、負の誘電率異方性を
    有していることを特徴とする請求項3に記載の液晶表示
    装置。
  16. 【請求項16】一対の基板間に液晶組成物を挟持して構
    成された液晶表示装置の製造方法において、 前記一対の基板のうち一方の基板の画像を表示する表示
    領域と、前記表示領域の外周に沿って配置された遮光領
    域とに、所定の色のカラーフィルタ層と遮光層とを同時
    に形成する工程を備え、 前記遮光層は、 前記遮光領域全体に青色のカラーフィルタ層を成膜する
    工程と、 前記青色カラーフィルタ層上に赤色のカラーフィルタ層
    を積層する工程と、 前記青色カラーフィルタ層上に緑色のカラーフィルタ層
    を積層する工程と、を有することを特徴とする液晶表示
    装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101751600B1 (ko) * 2014-09-26 2017-06-27 가부시키가이샤 재팬 디스프레이 표시 장치

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