JPH11257848A - 乾燥装置 - Google Patents

乾燥装置

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JPH11257848A
JPH11257848A JP6542498A JP6542498A JPH11257848A JP H11257848 A JPH11257848 A JP H11257848A JP 6542498 A JP6542498 A JP 6542498A JP 6542498 A JP6542498 A JP 6542498A JP H11257848 A JPH11257848 A JP H11257848A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多孔質隔壁1の内側に乾燥処理部2を形成
し、乾燥用加熱気体を前記多孔質隔壁1の外側から内側
に噴流させて、前記乾燥処理部2において被処理物3を
乾燥処理する乾燥装置において、前記乾燥処理部2内に
噴流する乾燥用加熱気体の温度低下を防止するととも
に、前記乾燥処理部2内温度の高温化を図り、乾燥効率
を向上することのできる乾燥装置を提供する。 【解決手段】 前記多孔質隔壁1を加熱する加熱手段4
を備える。更に好ましくは、前記多孔質隔壁1が磁性金
属製であり、前記加熱手段4が前記多孔質隔壁1に誘導
電流を発生させるための誘導加熱手段5とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多孔質隔壁の内側
に乾燥処理部を形成し、乾燥用加熱気体を前記多孔質隔
壁の外側から内側に噴流させて、前記乾燥処理部におい
て被処理物を乾燥処理する乾燥装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の乾燥装置としては、例え
ば、図3に示すように、筒状の多孔質隔壁1の内側に乾
燥処理部2を閉空間ではなく少なくとも一つの開口10
を有する流路として形成し、前記多孔質隔壁1から離れ
た場所で加熱された乾燥用加熱気体を乾燥用加熱気体供
給管11を通して前記多孔質隔壁1の外壁面側に加圧供
給して前記多孔質隔壁1の外側から内側に噴流させ、前
記乾燥処理部2内に設けられた噴霧機構6から噴霧され
た被処理物3の液滴が前記多孔質隔壁1を通して噴流し
た乾燥用加熱気体と直接接触して、その蒸発成分を蒸発
しながら、前記乾燥用加熱気体の搬送流に乗って前記開
口10を通して排出回収されるように構成されたものが
あった。例えば、特願平9−55855号に開示されて
いる固形物分離乾燥装置がこれに相当する。また、この
従来の乾燥装置では、前記乾燥用加熱気体は前記多孔質
隔壁1によって流速が十分に抑制されて供給されること
から、前記蒸発成分が蒸発した後の固形物は、前記乾燥
処理部2外に排出された後は、前記乾燥用加熱気体流に
乗らずに自然落下して容易に分離回収される構造となっ
ている。また、乾燥処理後の乾燥用加熱気体もその開口
10を通して排出され、前記固形物が分離した後におい
て別途排気処理されていた。この排気処理では、乾燥用
加熱気体が過熱蒸気の場合は冷却液化して回収され、乾
燥用気体が加熱空気の場合はそのまま大気放出する等の
処理がされていた。尚、図3において、各部の符合の
内、本発明に係る乾燥装置のものと共通する部分につい
ては、共通の符合を使用している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の乾燥装置においては、乾燥用加熱気体を加熱する場
所と前記乾燥処理部2との距離が長くなる場合があり、
前記乾燥用加熱気体供給管11からの放熱によって前記
乾燥処理部2内に噴流されたときの温度が低下し、乾燥
効率が低下してしまう虞があった。本発明はかかる問題
点に鑑みてなされたものであり、その目的は、上記の問
題点を解決し、前記乾燥処理部2内に噴流される乾燥用
加熱気体の温度低下を防止するとともに、前記乾燥処理
部2内温度の高温化を図り、乾燥効率を向上できる乾燥
装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明による乾燥装置の第一の特徴構成は、特許請求
の範囲の欄の請求項1に記載した通り、多孔質隔壁の内
側に乾燥処理部を形成し、乾燥用加熱気体を前記多孔質
隔壁の外側から内側に噴流させて、前記乾燥処理部にお
いて被処理物を乾燥処理する乾燥装置であって、前記多
孔質隔壁を加熱する加熱手段を備えてなる点にある。
【0005】同第二の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項2に記載した通り、第一の特徴構成に加えて、
前記多孔質隔壁が磁性金属製であり、前記加熱手段が前
記多孔質隔壁に誘導電流を発生させるための誘導加熱手
段である点にある。
【0006】同第三の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項3に記載した通り、第一または第二の特徴構成
に加えて、前記乾燥用加熱気体が過熱蒸気である点にあ
る。
【0007】同第四の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項4に記載した通り、第一、第二または第三の特
徴構成に加えて、前記被処理物を前記乾燥処理部内に噴
霧する噴霧機構を備えている点にある。
【0008】同第五の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項5に記載した通り、第一、第二、第三または第
四の特徴構成に加えて、前記多孔質隔壁が熱間静水圧加
圧焼結によって形成された多孔質金属焼結体によって形
成されている点にある。
【0009】以下に作用並びに効果を説明する。第一の
特徴構成によれば、放熱等により温度低下した乾燥用加
熱気体が、前記加熱手段により加熱された前記多孔質隔
壁を通過する際に加熱され、前記温度低下分を補償する
ことができるのである。また、本特徴構成によらず前記
多孔質隔壁が積極的に加熱されない場合は、前記乾燥処
理部内の温度は、専ら前記乾燥処理部内に噴流した乾燥
用加熱気体からの輻射熱及び対流の効果によって決定さ
れ、乾燥用加熱気体の温度以上にならず、更に、前記被
処理物との間の熱交換及び前記被処理物の蒸発成分の蒸
発による気化熱分の温度低下が生ずるが、本特徴構成に
よれば、前記乾燥処理部内を前記多孔質隔壁から直接加
熱することができ、前記乾燥処理部内の温度を乾燥用加
熱気体温度以上にでき、これらの結果として、前記被処
理物の乾燥効率を向上することができるのである。
【0010】第二の特徴構成によれば、前記誘導加熱手
段は、磁界を発生して磁性金属からなる前記多孔質隔壁
に渦電流を誘導して、その渦電流によって前記多孔質隔
壁を直接加熱するため、前記多孔質隔壁の壁面内での磁
界強度分布を任意に調整することで、前記多孔質隔壁内
を任意の温度分布に加熱することができ、前記乾燥処理
部内の温度分布の最適化を図ることができ、結果として
乾燥効率の向上が図れるのである。また、前記誘導加熱
手段は前記多孔質隔壁に密着させる必要がないため、前
記誘導加熱手段と前記多孔質隔壁の間に乾燥用加熱気体
搬送用の間隙を確保することができ、前記誘導加熱手段
及び前記多孔質隔壁に対して特別に乾燥用加熱気体搬送
用通路を確保するための加工が不必要であるため、前記
誘導加熱手段を容易に設置できるのである。
【0011】第三の特徴構成によれば、前記被処理物の
蒸発成分と過熱蒸気は一般には常温で液体であるため、
乾燥処理後の乾燥用加熱気体を排気処理する際の回収過
程で冷却処理によって液化凝縮させることが可能とな
り、大量の排気を体積が減少した液体として排出できる
ため、装置の小型化が図れるのである。また、前記乾燥
用加熱気体の中でも過熱蒸気は熱容量が大きいため、前
記被処理物の加熱効率を高めることができる。更に、前
記過熱蒸気が過熱水蒸気の場合は、過熱水蒸気が防爆性
及び非酸化性に優れており、余剰の過熱水蒸気は水とし
て回収できるため、回収後の取り扱いが容易になるとい
う利点がある。
【0012】第四の特徴構成によれば、前記被処理物の
流滴が微粒化し、その比表面積が大きくなり、乾燥用加
熱気体との接触効率がより高くなり蒸発が促進され、乾
燥処理能力の向上が図れるのである。その結果として、
装置の小型化が図れるのである。
【0013】第五の特徴構成によれば、先ず、前記多孔
質隔壁が多孔質金属焼結体によって十分な強度を付与さ
れ、高温にも耐え得るので、高温高圧の乾燥用加熱気体
を供給することが可能であり、また、多孔質金属焼結体
の孔径の小さくできることによって、乾燥用加熱気体、
特に過熱蒸気の場合、その流速を抑制でき、乾燥用加熱
気体と被処理物の流滴との接触時間即ち接触効率を向上
することができ、加熱効率が向上する。更に、熱間静水
圧加圧焼結によって形成された多孔質金属焼結体は、通
常の焼結体に比して連通気孔比の格段に大きい、孔径及
びその分布の制御されたものとすることができ、前記乾
燥処理部内での被処理物流滴の乾燥用加熱気体との接触
を更に効果的なものとして、乾燥処理の効率を一層向上
できるのである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る乾燥装置
(以下、本発明装置という)の一実施の形態について、
図面を参照しながら説明する。図1に示すように、本発
明装置は、中空円筒状で軸芯が鉛直方向の乾燥容器7
と、前記乾燥容器7内にその内側壁7aと接触させずに
設けられた軸芯が鉛直方向の円筒状の多孔質隔壁1と、
前記多孔質隔壁1の外周部に設けられた前記多孔質隔壁
1を加熱するための加熱手段4と、前記多孔質隔壁1の
内側に形成された乾燥処理部2内に向けて下方側から被
処理物3を噴霧する噴霧機構6とから構成されている。
【0015】更に、前記乾燥容器7内に乾燥用加熱気体
を供給する給気口7bが前記乾燥容器7の下方部に、乾
燥処理後の前記乾燥用加熱気体と前記被処理物3を前記
乾燥容器7内から排出する排出口7cが前記乾燥容器7
の上方部に、夫々設けられている。また、前記乾燥容器
7内に供給された前記乾燥用加熱気体が全て前記多孔質
隔壁1を通過して前記乾燥処理部2内に供給されるよう
に、前記多孔質隔壁1の上端と前記内側壁7aとの間に
円環状の内部隔壁8を設け、更に、前記多孔質隔壁1の
下部開口を遮蔽すべく前記多孔質隔壁1の下端より下方
に向けて下窄まりの底部部材9を設けてある。従って、
前記多孔質隔壁1と前記内部隔壁8と前記底部部材9に
よって区切られた前記乾燥容器7内の前記多孔質隔壁1
より外側及び下側の空間に前記給気口7bを通して前記
乾燥用加熱気体が供給され、また、前記乾燥処理部2内
で乾燥処理された前記被処理物3は、乾燥処理後の前記
乾燥用加熱気体が外部に設けられた排気処理部14から
吸引されて前記排出口7cへと向かう搬送気流に乗って
上昇し、前記多孔質隔壁1の上端部の開口10とその上
側の空間を経て前記排出口7cから外部へ排出され、分
離回収部13で分離回収されるように構成されている。
【0016】前記多孔質隔壁1は、熱間静水圧加圧焼結
によって孔径及びその分布を制御して、平均通気孔径約
70μm、通気孔率約30%に形成された多孔質金属焼
結体製で、金属磁性体であるフェライト系ステンレス鋼
からなる。
【0017】前記加熱手段4は、誘導コイルに高周波電
流を通電して前記多孔質隔壁1を横切る高周波磁界を発
生し前記多孔質隔壁1に渦電流を発生させ、その渦電流
で前記多孔質隔壁1を加熱する誘導加熱手段5として構
成してある。前記誘導コイルは乾燥用加熱気体から断熱
保護されるよう適当な保護容器内に収容されている。ま
た、前記誘導加熱手段5は、前記多孔質隔壁1を全周に
わたって均等に加熱するために、前記内側壁7aの内側
で前記多孔質隔壁1の外周全周にわたって円筒状に配置
されている。また、前記多孔質隔壁1の外側壁への前記
乾燥用加熱気体の供給を阻害しないように、前記外側壁
とは密着させずに、前記乾燥用加熱気体の流路を確保で
きる間隙を設けてある。尚、本実施の形態においては、
後述するように前記噴霧機構6が前記乾燥処理部2内の
下部に設置してあるため乾燥処理が下方部に集中して前
記乾燥処理部2内の温度分布が下方部の方が低くなる傾
向があるので、前記誘導コイルは下方部ほど密になるよ
うに設けてある。また、前記誘導コイルは上下に複数区
分に分割して設け、各区分毎に通電させる高周波電流を
下方部ほど大きくしてもよい。
【0018】前記噴霧機構6は、前記被処理物3を供給
するための被処理物供給管6aを前記乾燥容器7の底面
中央及び前記底部部材9の下端部中央を貫通して前記乾
燥容器7の外部から前記乾燥処理部2内に上向きに延設
し、その先端に前記被処理物3を上方に向けて噴霧する
ためのノズル6bを設けて構成されている。
【0019】本実施形態では、前記乾燥用加熱気体とし
て、前記乾燥容器7の外部に設けられたスーパーヒータ
12で過熱生成された過熱水蒸気を使用する。前記スー
パーヒータ12と前記給気口7bは前記過熱水蒸気を搬
送供給するための乾燥用加熱気体供給管11で連結され
ている。
【0020】以下、本発明装置の各部での動作につき説
明する。前記乾燥用加熱気体である過熱水蒸気は、前記
スーパーヒータ12で過熱生成され、前記乾燥用加熱気
体供給管11及び前記給気口7bを通して前記乾燥容器
7内で加圧供給され、更に、前記多孔質隔壁1を通して
前記乾燥処理部2内に供給される。ここで、この加圧過
熱水蒸気が前記多孔質隔壁1を通過する際にその流速が
抑制されるため、前記乾燥処理部2での前記ノズル6b
から噴霧された前記被処理物3の液滴との接触時間を確
保でき、また、過熱水蒸気の熱容量が大きいため、乾燥
処理効率が高くでき、その分、前記乾燥処理部2及び前
記乾燥容器7の容積を小さくすることができ、装置の小
型化が図れるのである。また、前記被処理物3が前記ノ
ズル6bから上方に向けて噴霧されるため、前記乾燥処
理部2内での滞留時間が更に長く確保でき、然も微小な
粒滴となるため前記乾燥用加熱気体との接触面積が実効
的に増加するため、前記乾燥用加熱気体との熱交換の効
率即ち乾燥効率の向上が図れるのである。
【0021】尚、前記乾燥容器7内での前記過熱水蒸気
の温度・圧力条件は、前記被処理物3の性状や前記乾燥
処理部2の処理能力に応じて、例えば、約120℃〜3
00℃、約200kPa〜3MPaの範囲で適宜調整す
るものとする。要するに、前記乾燥処理部2内のおい
て、前記被処理物3の保有する蒸発成分を十分に蒸発さ
せられるものであればよい。しかしながら、前記過熱水
蒸気の温度は前記乾燥用加熱気体供給管11を搬送中に
一部が放熱して外気温に吸収されて低下する。この温度
低下を補償するとともに、前記乾燥処理部2内の温度分
布を適正に保つために、前記誘導加熱手段5に高周波電
流を通電し、前記多孔質隔壁1を誘導加熱する。これに
より、前記過熱水蒸気との熱交換及び前記被処理物3の
蒸発成分の蒸発により前記乾燥処理部2内の温度が低下
するのを防止して、前記乾燥処理部2内を所定温度以上
に保持して、乾燥効率の低下するのを防ぐのである。
【0022】前記乾燥処理部2内で乾燥処理された前記
被処理物3は、前記排気処理部14から吸引されて前記
排出口7cへと向かう前記過熱水蒸気の搬送気流に乗っ
て上昇し、前記多孔質隔壁1の前記開口10とその上側
の空間を経て前記排出口7cから外部へ排出され、既に
固形分離された状態であるため前記分離回収部13で容
易に分離回収される。前記被処理物3が前記分離回収部
13で分離回収された後の前記過熱水蒸気及び前記被処
理物3の蒸発成分は前記排気処理部14内で冷却処理さ
れて液化減容して回収される。尚、前記蒸発成分が水の
場合は、全てが水として回収できその後の廃棄処理が容
易である。
【0023】次に、本発明の他の実施の形態について説
明する。 〈1〉前記加熱手段4が前記誘導加熱手段5である場
合、前記多孔質隔壁1はフェライト系ステンレス鋼以外
の磁性金属であっても構わない。また、前記加熱手段4
は前記誘導加熱手段5以外の加熱手段であっても構わな
い。例えば、前記多孔質隔壁1を所定の電気抵抗を有す
る導電性材料で形成し、前記多孔質隔壁1の上端と下端
の間に適当な電圧を印加して前記多孔質隔壁1に直接電
流を流しジュール熱を発生させるようにしても構わな
い。
【0024】〈2〉上記の実施の形態では、前記多孔質
隔壁1の上端に前記開口10を設け、前記過熱水蒸気の
搬送気流に乗って前記排出口7cから外部へ排出され外
部で分離回収する形態を例示したが、乾燥処理された前
記被処理物3は前記乾燥容器7内で回収するようにして
も構わない。例えば、図2に示すように、前記乾燥処理
部2をその上下の開口も含めて全て前記多孔質隔壁1で
包囲して閉空間に形成して、乾燥処理後の前記被処理物
3を前記乾燥処理部2内で回収するようにしても構わな
い。この場合、前記多孔質隔壁1の全体が、前記乾燥容
器7内から容易に回収でき、また、容易に設置できる構
成とし、乾燥処理前の前記被処理物3が予め前記乾燥処
理部2内に供給された状態の前記多孔質隔壁1を前記乾
燥容器7内に設置する。従って、図1に示す前記噴霧機
構6及び前記底部部材9は設けていない。前記乾燥容器
7内に加圧供給された前記過熱水蒸気は前記多孔質隔壁
1の内の側壁部及び底面部から前記乾燥処理部2内へ噴
流し、前記乾燥処理部2内で乾燥処理に供され、過熱処
理後の前記過熱水蒸気及び前記被処理物3の蒸発成分が
前記多孔質隔壁1の内の上面部を通過して前記排出口7
cから外部へ排出される。前記乾燥処理部2内での乾燥
処理は、最初は専ら前記乾燥処理部2の下方部で行われ
るが、乾燥処理が進むにつれて前記被処理物3が軽量化
し、前記過熱水蒸気の上昇気流に乗って前記乾燥処理部
2内を浮遊滞留して乾燥処理が促進されるのである。こ
こで、乾燥処理後の前記被処理物3の内の微粉状のもの
は、前記多孔質隔壁1の内の上面部で捕捉され、外部へ
流出するのが防止される。尚、前記被処理物3の種類に
よっては、前記噴霧機構6を設けても構わない。この実
施形態では、所定の乾燥処理量を消化する度に、前記乾
燥処理部2内に生成された乾燥処理後の前記被処理物3
を前記多孔質隔壁1と一緒に回収するのである。
【0025】〈3〉前記多孔質隔壁1及び前記乾燥容器
7の形状は必ずしも円筒状でなくても構わない。また、
その軸芯方向も上下方向以外であっても構わない。前記
給気口7b及び前記排出口7cの位置も適宜変更可能で
ある。
【0026】〈4〉上記の実施の形態では、前記乾燥用
加熱気体は、前記乾燥容器7の外部で加熱生成されてい
たが、前記乾燥容器7内で加熱されるように構成されて
いても構わない。前記加熱手段4によって前記乾燥処理
部2内の温度分布を適切にコントロールできる点におい
て、本発明の効果を発揮することができるのである。
【0027】〈5〉前記乾燥用加熱気体は、過熱水蒸気
以外の過熱蒸気や、高温の乾燥空気等の加熱された乾燥
気体であっても構わない。
【0028】〈6〉前記多孔質隔壁1は、平均通気孔径
及び通気孔率は適宜変更可能である。また、その材質及
び作製方法も、必ずしも熱間静水圧加圧焼結によって作
製された多孔質金属焼結体に限らず、例えば、放電加工
によって、或いは超音波加工によって窄孔した微小口径
の多数の孔を有する金属材からなるものであってもよ
く、また、スポンジ状金属を加工して、多孔体に構成し
たものであってもよい。更に、それ自体が何らかの手段
で加熱可能であれば、非金属多孔質体であっても構わな
い。
【0029】〈7〉前記被処理物3は、特に一定のもの
に限定されるものではないが、例えば、汚泥等のスラリ
状のものや、塩水等の溶液であってもよく、また、流動
化供給可能な粉状物であってもよい。
【0030】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る乾燥装置の一実施の形態を示す断
面視説明図
【図2】本発明に係る乾燥装置の他の実施の形態を示す
断面視説明図
【図3】従来の乾燥装置の一例を示す断面視説明図
【符号の説明】
1 多孔質隔壁 2 乾燥処理部 3 被処理物 4 加熱手段 5 誘導加熱手段 6 噴霧機構 6a 被処理物供給管 6b ノズル 7 乾燥容器 7a 内側壁 7b 給気口 7c 排出口 8 内部隔壁 9 底部部材 10 開口 11 乾燥用加熱気体供給管 12 スーパーヒータ 13 分離回収部 14 排気処理部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多孔質隔壁(1)の内側に乾燥処理部
    (2)を形成し、乾燥用加熱気体を前記多孔質隔壁
    (1)の外側から内側に噴流させて、前記乾燥処理部
    (2)において被処理物(3)を乾燥処理する乾燥装置
    であって、 前記多孔質隔壁(1)を加熱する加熱手段(4)を備え
    てなる乾燥装置。
  2. 【請求項2】 前記多孔質隔壁(1)が磁性金属製であ
    り、前記加熱手段(4)が前記多孔質隔壁(1)に誘導
    電流を発生させるための誘導加熱手段(5)である請求
    項1記載の乾燥装置。
  3. 【請求項3】 前記乾燥用加熱気体が過熱蒸気である請
    求項1または2記載の乾燥装置。
  4. 【請求項4】 前記被処理物(3)を前記乾燥処理部
    (2)内に噴霧する噴霧機構(6)を備えている請求項
    1、2または3記載の乾燥装置。
  5. 【請求項5】 前記多孔質隔壁(1)が熱間静水圧加圧
    焼結によって形成された多孔質金属焼結体によって形成
    されている請求項1、2、3または4記載の乾燥装置。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011021863A (ja) * 2009-07-21 2011-02-03 Fuji Denki Thermosystems Kk 加熱処理装置

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