JPH11257491A - 摺動部材 - Google Patents

摺動部材

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JPH11257491A
JPH11257491A JP32441398A JP32441398A JPH11257491A JP H11257491 A JPH11257491 A JP H11257491A JP 32441398 A JP32441398 A JP 32441398A JP 32441398 A JP32441398 A JP 32441398A JP H11257491 A JPH11257491 A JP H11257491A
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particle
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裕一郎 原
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明 辻村
Tadashi Kamimura
正 上村
Takayuki Wakae
高行 若江
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    • F02F1/00Cylinders; Cylinder heads 
    • F02F1/02Cylinders; Cylinder heads  having cooling means
    • F02F1/10Cylinders; Cylinder heads  having cooling means for liquid cooling
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
    • F05CINDEXING SCHEME RELATING TO MATERIALS, MATERIAL PROPERTIES OR MATERIAL CHARACTERISTICS FOR MACHINES, ENGINES OR PUMPS OTHER THAN NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐食性および耐摩耗性が高く、かつ、相手材
への攻撃性が低い摺動部材を提供するものである。 【解決手段】 C粒子を分散させた複合メッキ層1aを
表面に形成した第1摺動部材1と、Cr被膜2a又はC
rN被膜を母材表面に形成したもの或いは表面に窒化処
理を施したステンレス鋼からなる第2摺動部材2とを組
み合わせたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、摺動部材に係り、
特に、シリンダライナ又はライナーレスシリンダブロッ
クのボア面にピストンリングを摺動させたものである。
【0002】
【従来の技術】内燃機関で用いられるシリンダブロック
としては、鋳鉄製のものが広く採用されているが、近年
の内燃機関の軽量化などに伴って、Al合金製シリンダ
ブロックへの移行が行われている。また、ディーゼルエ
ンジンにおいて、EGR(排気再循環)が行われている
ことも周知である。
【0003】Al合金製シリンダブロックは、鋳鉄製シ
リンダブロックに比べて摩耗し易い。また、Alが腐食
摩耗における腐食成分である硫酸に弱いため、EGRを
行うことによって摺動面であるシリンダボアに腐食摩耗
が生じ、延いては燃費低下が生じる。このため、従来
は、Al合金製シリンダブロックのシリンダボアに、鋳
鉄製のシリンダライナを鋳込んで又は圧入して用いてい
た。
【0004】最近では、耐食性および耐摩耗性を更に向
上すべく、シリンダライナ又はシリンダボアの内面に、
SiC粒子、SiN粒子、BN粒子を分散させたNi−
P基複合メッキ層を形成したものが報告されている(特
公昭63−16478号公報、特開平9−118999
号公報など)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の複合メッキ層をシリンダライナ又はシリンダボアの内
面に形成することで、シリンダライナ又はシリンダボア
の耐摩耗性は良好となるものの、摺動部材同士の摩擦係
数は比較的大きいため、シリンダライナ又はシリンダボ
アの相手材であるピストンリングへの攻撃性が高かっ
た。
【0006】そこで本発明は、上記課題を解決し、耐食
性および耐摩耗性が高く、かつ、相手材への攻撃性が低
い摺動部材を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1の発明は、C粒子を分散させた複合メッキ層
を母材表面に形成した第1摺動部材と、Cr被膜を母材
表面に形成した第2摺動部材とを組み合わせたものであ
る。
【0008】請求項2の発明は、C粒子を分散させた複
合メッキ層を母材表面に形成した第1摺動部材と、Cr
N被膜を母材表面に形成したもの又は表面に窒化処理を
施したステンレス鋼からなる第2摺動部材とを組み合わ
せたものである。
【0009】以上の構成によれば、C粒子を分散させた
複合メッキ層を母材表面に形成した第1摺動部材と、C
r被膜又はCrN被膜を母材表面に形成したもの或いは
表面に窒化処理を施したステンレス鋼からなる第2摺動
部材とを組み合わせたため、耐食性および耐摩耗性が高
く、かつ、相手材への攻撃性が低い摺動部材となる。
【0010】請求項3の発明は、C粒子を分散させた複
合メッキ層を母材表面に形成したシリンダライナ又はラ
イナーレスシリンダブロックのボア面と、Cr被膜又は
CrN被膜を母材表面に形成したもの或いは表面に窒化
処理を施したステンレス鋼からなるピストンリングとを
組み合わせたものである。
【0011】請求項4の発明は、上記複合メッキ層のメ
ッキ基材が、Ni−P基、Cr基、Sn基、Fe基であ
る請求項1乃至請求項3いずれかに記載の摺動部材であ
る。
【0012】請求項5の発明は、上記C粒子が、Cから
なる母粒子の周囲に、Fe3 4 からなる子粒子をカプ
セル化したものである請求項1乃至請求項4いずれかに
記載の摺動部材である。
【0013】請求項6の発明は、上記母粒子と上記子粒
子の重量比(母粒子/子粒子)が、90/10〜97/
3である請求項5記載の摺動部材である。
【0014】請求項7の発明は、上記C粒子が、Cから
なる母粒子の周囲に、Ni、Cr、Sn、Feから選択
される子粒子をカプセル化したものである請求項1乃至
請求項4いずれかに記載の摺動部材である。
【0015】請求項8の発明は、上記C粒子の粒子径
が、0.1〜30μmである請求項1乃至請求項7いず
れかに記載の摺動部材である。
【0016】請求項9の発明は、上記複合メッキ層の露
出表面積に占める上記C粒子の割合が、1〜20%であ
る請求項1乃至請求項8いずれかに記載の摺動部材であ
る。
【0017】請求項10の発明は、上記複合メッキ層の
硬度が、600Hv以上である請求項1乃至請求項9い
ずれかに記載の摺動部材である。
【0018】請求項11の発明は、上記CrN被膜が、
PVD処理CrNからなる請求項2乃至請求項10いず
れかに記載の摺動部材である。
【0019】上記数値範囲の限定理由を以下に説明す
る。
【0020】母粒子と子粒子の重量比(母粒子/子粒
子)を90/10〜97/3としたのは、重量比が90
/10よりも小さいと、複合メッキ層におけるカプセル
C粒子の分散性が悪化し、また、重量比が97/3より
も大きいと、複合メッキ層の摩擦係数は小さくなるもの
の耐摩耗性が劣化するためである。
【0021】C粒子又はカプセルC粒子の粒子径を0.
1〜30μmとしたのは、C粒子又はカプセルC粒子の
粒子径が複合メッキ層の層厚の1/3以下となるように
するためである。
【0022】複合メッキ層の露出表面積に占めるC粒子
又はカプセルC粒子の割合を1〜20%としたのは、1
%よりも少ないと摩擦係数の低減効果が少なすぎる(得
られない)ためであり、20%よりも多いと複合メッキ
層の強度低下が生じるためである。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0024】本発明の摺動部材を示す断面模式図を図1
に示す。
【0025】図1に示すように、本発明の摺動部材は、
C粒子を分散させた複合メッキ層1aが母材表面に形成
された第1摺動部材1と、Cr被膜2aが母材表面に形
成された第2摺動部材2とを組み合わせるものである。
【0026】第1摺動部材1としては、例えば、シリン
ダライナ又はシリンダボアなどが挙げられ、第2摺動部
材2としては、例えば、ピストンリングなどが挙げられ
る。
【0027】複合メッキ層1aのメッキ基材としては、
例えば、Ni−P基、Cr基、Sn基、Fe基が挙げら
れるが、Ni−P基が特に好ましい。
【0028】メッキ硬度とメッキ摩耗量の関係を図2に
示す。ここで、横軸はメッキ硬度(Hv)を示し、縦軸
はメッキ摩耗量(メッキ膜の減少厚さ;μm)を示して
いる。
【0029】図2に示すように、メッキ硬度が600H
v以上で、メッキ摩耗量は急激に減少する。このため、
複合メッキ層1aのメッキ硬度は600Hv以上とす
る。メッキ硬度の上限は特に限定するものではないが、
実用的には約1,000Hv以下で十分である。
【0030】次に、複合メッキ層1aの形成方法を具体
的に説明する。
【0031】C粒子分散Ni−P基複合メッキ層のメッ
キ方法の模式図を図3に示す。
【0032】図3に示すように、メッキ浴槽4内にNi
−P基メッキ液5を充填し、そのNi−P基メッキ液5
中に、界面活性剤を未添加の状態でC粒子3を分散さ
せ、C粒子3をNi−P基メッキ液5中に沈殿共析させ
る。この時、C粒子3の粒子径は、0.1〜30μmと
する。また、Ni−P基メッキ液5中に分散させるC粒
子3の量は、C粒子分散Ni−P基複合メッキ層の露出
表面積に占めるC粒子3の割合が1〜20%となるよう
にする。
【0033】尚、C粒子分散Ni−P基(又はCr基、
或いはSn基、若しくはFe基)複合メッキ層のメッキ
硬度の上限を特に問題にしないのであれば、C粒子3と
して、Cからなる母粒子の周囲にNi(又はCr、或い
はSn、若しくはFe)からなる子粒子をカプセル化し
たものを用いてもよいことは言うまでもない。
【0034】次に、このNi−P基メッキ液5中に、被
メッキ材6とNi電解材7を浸漬すると共に、被メッキ
材6を陰極にNi電解材7を陽極に接続し、電解メッキ
を施す。この時、Ni−P基メッキ液5をメッキ浴槽4
外に設けたポンプ8によって循環させ、かつ、Ni−P
基メッキ液5中に空気Aを吹き込んでNi−P基メッキ
液5を撹拌すると共に、被メッキ材6を上下に揺動させ
る。
【0035】この電解メッキにより、被メッキ材6の表
面にC粒子分散Ni−P基複合メッキ層を形成する。
【0036】このC粒子分散Ni−P基複合メッキ層が
表面に形成された被メッキ材6を第1摺動部材とし、C
r被膜が表面に形成された第2摺動部材と組み合わせた
摺動部材とすることによって、複合メッキ層のNi−P
基メッキ材の優れた耐食性および耐摩耗性を損なうこと
なく、摺動部材同士の摩擦係数を低減することができ、
第2摺動部材への攻撃性が低くなる。
【0037】また、摺動部材同士の摩擦係数を低減する
ことができるため、例えば、各摺動部材がシリンダライ
ナ(又はライナーレスシリンダブロック)とピストンリ
ングであった場合、シリンダライナとピストンリング間
の摩擦が低減し、燃費の向上を図ることができる。
【0038】次に、本発明の他の実施の形態を説明す
る。
【0039】本発明の摺動部材は、第2摺動部材が、母
材表面にCr被膜を形成したものであった。
【0040】これに対して、第1の実施の形態の摺動部
材は、第2摺動部材が、母材表面に今後使用の増加が見
込まれるPVD処理によるCrN被膜を形成したもの又
は表面に窒化処理を施したステンレス鋼からなるもので
ある。
【0041】本実施の形態においても、本発明と同様の
作用効果を発揮することは言うまでもなく、摺動部材同
士の摩擦係数を更に低減することが可能となる。
【0042】また、本発明の摺動部材は、第1摺動部材
の母材表面に形成した複合メッキ層中にC粒子を分散さ
せたものであった。
【0043】これに対して、第2の実施の形態の摺動部
材は、第1摺動部材の母材表面に形成する複合メッキ層
がNi−P基複合メッキ層であり、Ni−P基メッキ液
中における分散粒子の分散性を改善すべく、メッキ基材
のPと化学的に反応しないFe3 4 を子粒子に用い
て、C粒子(母粒子)のカプセル化を行い、C粒子の表
面改質を行ったものである。
【0044】すなわち、Fe3 4 子粒子によるカプセ
ルC粒子を分散させたNi−P基複合メッキ層が母材表
面に形成された第1摺動部材と、Cr被膜又はCrN被
膜が母材表面に形成されたもの或いは表面に窒化処理を
施したステンレス鋼からなる第2摺動部材とを組み合わ
せた摺動部材である。
【0045】カプセルC粒子におけるC母粒子とFe3
4 子粒子の最適混合比は、重量比(C/Fe3 4
で90/10〜97/3である。
【0046】
【実施例】(実施例1)メッキ浴槽内にNi−P基メッ
キ液を充填し、そのNi−P基メッキ液中に、界面活性
剤を未添加の状態で、粒径が2〜16μm(平均粒径:
6.3μm)のC粒子を分散させ、C粒子をNi−P基
メッキ液中に沈殿共析させる。
【0047】次に、このNi−P基メッキ液中に、被メ
ッキ材である炭素鋼材とNi電解材を浸漬すると共に、
炭素鋼材を陰極にNi電解材を陽極に接続し、電解メッ
キを施す。この時、Ni−P基メッキ液をメッキ浴槽外
に設けたポンプによって循環させ、かつ、Ni−P基メ
ッキ液中に空気を吹き込んでNi−P基メッキ液を撹拌
すると共に、被メッキ材を上下に揺動させる。
【0048】この電解メッキにより、炭素鋼材の表面
に、化学組成がC:3.1wt%、P:1.2wt%、
Ni:残部であると共に、層厚が15〜25μm、表面
粗さ(Rz)が0.65μm、C粒子分散Ni−P基複
合メッキ層の露出表面積に占めるC粒子の割合が6%、
メッキ硬度が678HvであるC粒子分散Ni−P基複
合メッキ層を形成する。
【0049】C粒子分散Ni−P基複合メッキ層と炭素
鋼材との界面近傍の断面組織写真を図4に示す。図4
(a)は倍率が400倍の断面組織写真を示し、図4
(b)は倍率が3,000倍の断面組織写真を示してい
る。これらの図において、図下側の黒っぽい部分は炭素
鋼材であり、図中央部の白っぽい部分はC粒子分散Ni
−P基複合メッキ層であり、図上側の黒色部分は空間で
ある。
【0050】図4(a)、(b)に示すように、C粒子
分散Ni−P基複合メッキ層中に、片状のC粒子が分散
している様子が伺える。
【0051】各組み合わせの摺動部材について、耐摩耗
性の評価を行う。
【0052】(実施例2)炭素鋼材の表面に、実施例1
のC粒子分散Ni−P基複合メッキを形成した可動試験
片(シリンダライナ相当材)に、ピン状で、かつ、摺動
面の曲率がR18のダイス鋼(JIS規格 SKD1
1)の表面に、硬度923HvのCr被膜を膜厚63μ
mで被覆した固定試験片(ピストンリング相当材)を摺
動させ、耐摩耗性試験を行う。
【0053】(比較例1)鋳鉄ライナー材からなる可動
試験片を用いる以外は、実施例2と同様にし、耐摩耗性
試験を行う。
【0054】(比較例2)炭素鋼材の表面に、BN粒子
分散Ni−P基複合メッキを形成した可動試験片を用い
る以外は、実施例2と同様にし、耐摩耗性試験を行う。
【0055】摩耗試験装置の模式図を図5に示す。
【0056】耐摩耗性試験の評価は、図5に示すような
摩耗試験装置を用い、温度:150℃、固定試験片12
に対する荷重F:10kg、モーター回転数N:100
rpm、可動試験片11の摺動長さ(ストローク長)
L:50mm(総ストローク長:600m)、試験時
間:60minで行った。ここで、潤滑油Bとしてはエ
ンジンオイル(CD級 10W−30)を用いた。
【0057】実施例2および比較例1、2の組み合わせ
における摩耗量(μm)を図6に示す。
【0058】図6に示すように、比較例1、2の組み合
わせにおいては、可動試験片の摩耗量(約1.0μm、
約1.5μm)と比べて、固定試験片の摩耗量(約2.
6μm、約11.7μm)が非常に大きくなっており、
固定試験片に対する可動試験片の攻撃性が高いことが伺
える。
【0059】これに対して、実施例2の組み合わせにお
いては、可動試験片の摩耗量(約1.0μm)と固定試
験片の摩耗量(約1.0μm)とは略同程度であり、固
定試験片に対する可動試験片におけるC粒子分散Ni−
P基複合メッキの攻撃性が低いことが伺える。
【0060】次に、各組み合わせの摺動部材について、
摩擦係数の評価を行う。
【0061】(実施例3)炭素鋼材の表面に、実施例1
のC粒子分散Ni−P基複合メッキを形成した可動試験
片に、ピン状で、かつ、摺動面の曲率がR18のダイス
鋼(JIS規格SKD11)の表面に、硬度1,860
HvのCrN被膜を膜厚20μmで被覆した固定試験片
を摺動させ、摩擦係数を測定する。
【0062】摩擦係数の評価も、図5に示した摩耗試験
装置を用い、室温、固定試験片12に対する荷重F:2
〜20kg、モーター回転数N:100〜500rpm
で行った。ここで、潤滑油Bとしてはエンジンオイル
(CD級 10W−30)を用いた。
【0063】実施例2、3および比較例1、2の組み合
わせにおける摩擦係数をストライベック線図に表したも
のを図7に示す。ここで、横軸のSは、(潤滑油の粘
度)×(すべり速度)/(荷重)で表されるものであ
り、縦軸は摩擦係数を示している。また、図中の×印は
比較例1を示し、△印は比較例2を示し、○印は実施例
2を示し、□印は実施例3を示している。
【0064】図7に示すように、実施例2、3の組み合
わせにおける摩擦係数は、比較例1、2の組み合わせに
おける摩擦係数と比べて全体的に低くなっており、特に
Sが大きい時、その傾向が顕著である。また、比較例
1、2の組み合わせにおける摩擦係数と比較して、Cr
N被膜を固定試験片に被覆した実施例3の組み合わせに
おける摩擦係数の低減が著しい。
【0065】また、境界潤滑域(1.83×10-9)お
よび混合潤滑域(3.67×10-9〜3.92×1
-8)での実施例2、3および比較例1、2の組み合わ
せにおける摩擦係数を表1に示す。
【0066】
【表1】
【0067】表1に示すように、実施例2、3の組み合
わせにおける摩擦係数は、比較例1、2の組み合わせに
おける摩擦係数と比べて全体的に低くなっており、特に
混合潤滑域での摩擦係数の低減が顕著である。また、比
較例1、2の組み合わせにおける摩擦係数と比較して、
CrN被膜を固定試験片に被覆した実施例3の組み合わ
せにおける摩擦係数の低減が著しい。
【0068】次に、カプセルC粒子における母粒子と子
粒子の重量比および子粒子の材質を変えて懸濁性の評価
を行う。
【0069】(実施例4)試験管に純水8mlを採取し
た後、その純水中に、Cからなる母粒子とFe34
らなる子粒子の重量比が90/10になるように調整し
たカプセルC粒子を0.5g添加し、カプセルC粒子が
分散した水溶液を作製する。
【0070】(実施例5)母粒子と子粒子の重量比が9
5/5である以外は、実施例4と同様にして水溶液を作
製する。
【0071】(実施例6)母粒子と子粒子の重量比が9
7/3である以外は、実施例4と同様にして水溶液を作
製する。
【0072】(実施例7)実施例1のC粒子(母粒子と
子粒子の重量比が100/0)を用いる以外は、実施例
4と同様にして水溶液を作製する。
【0073】(比較例3)母粒子と子粒子の重量比が8
0/20である以外は、実施例4と同様にして水溶液を
作製する。
【0074】(比較例4)試験管に純水8mlを採取し
た後、その純水中に、Cからなる母粒子とSiCからな
る子粒子の重量比が90/10になるように調整したカ
プセルC粒子を0.5g添加し、カプセルC粒子が分散
した水溶液を作製する。
【0075】実施例4〜実施例7および比較例3、比較
例4のカプセルC粒子(又はC粒子)の諸元および各水
溶液の撹拌後の評価を表2に示す。ここで、撹拌後の評
価は、水溶液中における余剰粒子(主に、カプセル化時
に母粒子に付着しなかった子粒子)の多寡および水溶液
の懸濁性の良否について行った。尚、懸濁性については
○印が良好、△印がやや良、×印が不良を示しており、
また、余剰粒子については○印が少ない(又は無し)、
△印がやや多い、×印が多いを示している。
【0076】また、撹拌した後の実施例4〜実施例7お
よび比較例3、比較例4の水溶液を、30sec、1m
in、3min、5min静置した時の観察写真を図8
〜図13に示す。尚、各図の(a)、(b)、(c)、
(d)は、それぞれ30sec静置後、1min静置
後、3min静置後、5min静置後を示している。
【0077】
【表2】
【0078】表2および図8〜図11に示すように、実
施例4の水溶液の液面上に残留する余剰粒子(Fe3
4 )がやや多かった以外は、実施例5〜実施例7のいず
れの水溶液においても、液面上に残留する余剰粒子が少
なかった(又は無かった)。ここで、実施例7の水溶液
には、カプセルC粒子ではなく、純C粒子を分散させて
いるため、水溶液中に余剰粒子は存在しないが、液面上
に残留する純C粒子がやや多くなっている。
【0079】また、懸濁性については、実施例7の水溶
液の懸濁性がやや良であった以外は、実施例4〜実施例
6のいずれの水溶液においても、カプセルC粒子の沈降
が速く、懸濁性は良好であった。
【0080】これに対して、比較例3の水溶液は、カプ
セルC粒子における子粒子の割合が多いため、図12
(a)〜(d)に示すように、水溶液の液面上に残留す
る余剰粒子(Fe3 4 )が多く、また、カプセルC粒
子の沈降も遅く、懸濁性が悪かった。
【0081】また、比較例4の水溶液は、図13(a)
〜(d)に示すように、水溶液の液面上に残留する余剰
粒子(SiC)は少ないものの、水溶液中に、カプセル
C粒子および余剰粒子が浮遊してなかなか沈降せず、懸
濁性が悪かった。
【0082】次に、実施例4〜実施例7および比較例
3、比較例4のカプセルC粒子(又は純C粒子)を用い
て実際に複合メッキ層を形成し、耐摩耗性および摩擦係
数について評価を行う。
【0083】(実施例8)炭素鋼材の表面に、実施例4
のカプセルC粒子を分散させたNi−P基複合メッキを
形成した可動試験片(シリンダライナ相当材)に、ピン
状で、かつ、摺動面の曲率がR18のダイス鋼(JIS
規格 SKD11)の表面に、硬度923HvのCr被
膜を膜厚63μmで被覆した固定試験片(ピストンリン
グ相当材)を摺動させ、図5に示した摩耗試験装置を用
い、実施例2、3および比較例1、2と同様にして耐摩
耗性および摩擦係数の評価を行った。
【0084】(実施例9)炭素鋼材の表面に、実施例5
のカプセルC粒子を分散させたNi−P基複合メッキを
形成する以外は実施例8と同様にして耐摩耗性および摩
擦係数の評価を行った。
【0085】(実施例10)炭素鋼材の表面に、実施例
6のカプセルC粒子を分散させたNi−P基複合メッキ
を形成する以外は実施例8と同様にして耐摩耗性および
摩擦係数の評価を行った。
【0086】(実施例11)炭素鋼材の表面に、実施例
7のC粒子を分散させたNi−P基複合メッキを形成す
る以外は実施例8と同様にして耐摩耗性および摩擦係数
の評価を行った。
【0087】(実施例12)炭素鋼材の表面に、実施例
4のカプセルC粒子を分散させたNi−P基複合メッキ
を形成した可動試験片に、ピン状で、かつ、摺動面の曲
率がR18のステンレス鋼(JIS規格 SUS440
C)の表面に窒化処理(ガス軟窒化処理)を施し、表面
硬度を1,200Hvとした固定試験片を摺動させ、実
施例8と同様にして耐摩耗性および摩擦係数の評価を行
った。
【0088】(実施例13)炭素鋼材の表面に、実施例
5のカプセルC粒子を分散させたNi−P基複合メッキ
を形成する以外は実施例12と同様にして耐摩耗性およ
び摩擦係数の評価を行った。
【0089】(実施例14)炭素鋼材の表面に、実施例
6のカプセルC粒子を分散させたNi−P基複合メッキ
を形成する以外は実施例12と同様にして耐摩耗性およ
び摩擦係数の評価を行った。
【0090】(実施例15)炭素鋼材の表面に、実施例
7のC粒子を分散させたNi−P基複合メッキを形成す
る以外は実施例12と同様にして耐摩耗性および摩擦係
数の評価を行った。
【0091】(比較例5)炭素鋼材の表面に、比較例3
のカプセルC粒子を分散させたNi−P基複合メッキを
形成する以外は実施例8と同様にして耐摩耗性および摩
擦係数の評価を行った。
【0092】(比較例6)炭素鋼材の表面に、比較例5
のカプセルC粒子を分散させたNi−P基複合メッキを
形成する以外は実施例8と同様にして耐摩耗性および摩
擦係数の評価を行った。
【0093】(比較例7)ターカロイ鋳鉄からなる可動
試験片を用いる以外は実施例8と同様にして耐摩耗性お
よび摩擦係数の評価を行った。
【0094】(比較例8)炭素鋼材の表面に、比較例3
のカプセルC粒子を分散させたNi−P基複合メッキを
形成する以外は実施例12と同様にして耐摩耗性および
摩擦係数の評価を行った。
【0095】(比較例9)炭素鋼材の表面に、比較例5
のカプセルC粒子を分散させたNi−P基複合メッキを
形成する以外は実施例12と同様にして耐摩耗性および
摩擦係数の評価を行った。
【0096】(比較例10)ターカロイ鋳鉄からなる可
動試験片を用いる以外は実施例12と同様にして耐摩耗
性および摩擦係数の評価を行った。
【0097】実施例8〜実施例15および比較例5〜比
較例10の耐摩耗性および摩擦係数の評価を表3に示
す。また、実施例8、実施例11および比較例6、比較
例7及び実施例13、実施例15および比較例8〜比較
例10の実際の摩耗試験結果(データ)を図14、図1
5に示す。尚、表3中の二重丸印は優良、○印は良好、
△印はやや良、×印は不良を示しており、また、図1
4、図15における縦軸は摩耗量(μm)を示してい
る。
【0098】
【表3】
【0099】表3および図14に示すように、実施例8
〜実施例11においては、実施例11の耐摩耗性がやや
良(可動試験片の摩耗量が約6.5μm、固定試験片の
摩耗量が約5μm)である以外は、可動試験片の摩耗量
が3.5μm程度、固定試験片の摩耗量が2μm強とい
う具合に耐摩耗性がいずれも良好であった。また、摩擦
係数は実施例8〜実施例11のいずれにおいても0.0
5程度という具合に優良であった。
【0100】比較例5においては、耐摩耗性は良好、摩
擦係数はやや良であった。
【0101】比較例6においては、可動試験片の摩耗量
は実施例8〜実施例10と同等の約2.3μmであるも
のの、固定試験片の摩耗量が約11μm、摩擦係数が
0.07という具合に、実施例8〜実施例10と比較し
て、相手材(固定試験片)への攻撃性が高くなると共
に、摩擦係数が大きくなる。
【0102】比較例7においては、可動試験片の摩耗量
は約1.7μmという具合に実施例8〜実施例10と比
較して少ないものの、固定試験片の摩耗量が約12.7
μm、摩擦係数が0.08という具合に、実施例8〜実
施例10と比較して、相手材への攻撃性が高くなると共
に、摩擦係数が大きくなる。
【0103】また、表3および図15に示すように、実
施例12〜実施例15においては、実施例15の耐摩耗
性がやや劣る(可動試験片の摩耗量が約3μm)もの
の、他はいずれも可動試験片および固定試験片の摩耗量
が共に1.8μm程度という具合に優良であった。ま
た、摩擦係数は実施例12〜実施例15のいずれにおい
ても0.10〜0.13程度という具合に良好であっ
た。
【0104】比較例8においては、可動試験片の摩耗量
が約1.8μmという具合に、実施例12〜実施例14
と同等であるものの、固定試験片の摩耗量が約2.6μ
m、摩擦係数が0.15という具合に、実施例12〜実
施例14と比較して、相手材への攻撃性が高くなると共
に、摩擦係数が大きくなる。
【0105】比較例9においては、可動試験片の摩耗量
は約1.1μmという具合に実施例12〜実施例14と
比較して少ないものの、固定試験片の摩耗量が約2μ
m、摩擦係数が0.17という具合に、実施例12〜実
施例14と比較して、相手材への攻撃性が高くなると共
に、摩擦係数が大きくなる。
【0106】比較例10においては、可動試験片の摩耗
量が約1μm、固定試験片の摩耗量が約1μmという具
合に、実施例12〜実施例14と比較して少ないもの
の、摩擦係数が0.18という具合に、実施例12〜実
施例14と比較して、摩擦係数が大きくなる。
【0107】すなわち、C粒子からなる母粒子をFe3
4 からなる子粒子でカプセル化したものを、Ni−P
基複合メッキ層のメッキ浴中に分散させることで、C粒
子を分散させる場合と比較して、メッキ浴の懸濁性が良
好となり、延いては、Ni−P基複合メッキ層中への分
散粒子(カプセルC粒子)の分散性が良好となる。
【0108】また、カプセルC粒子分散Ni−P基複合
メッキ層とすることで、C粒子分散Ni−P基複合メッ
キ層と略同程度の摩擦係数を維持したまま、耐摩耗性が
更に向上する。
【0109】本発明の摺動部材は、シリンダライナ(又
はライナーレスシリンダブロック)とピストンリングの
内燃機関以外にも、ロッカーアームシャフト、バルブ
軸、スパイダー(駆動系)などにも適用することができ
る。
【0110】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果を発揮する。
【0111】(1) C粒子を分散させた複合メッキ層
を母材表面に形成した第1摺動部材と、母材表面にCr
被膜又はCrN被膜を形成したもの或いは表面に窒化処
理を施したステンレス鋼からなる第2摺動部材とを組合
わせたことで、複合メッキ層のメッキ基材の優れた耐食
性および耐摩耗性を損なうことなく、摺動部材同士の摩
擦係数を低減することができ、第2摺動部材への攻撃性
が低くなる。
【0112】(2) 複合メッキ層に分散させる分散粒
子として、Fe3 4 子粒子によるカプセルC粒子を用
いることで、複合メッキ層中への分散粒子の分散性が良
好となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の摺動部材の部分断面模式図である。
【図2】メッキ硬度とメッキ摩耗量の関係を示す図であ
る。
【図3】C粒子分散Ni−P基複合メッキ層のメッキ方
法を示す模式図である。
【図4】C粒子分散Ni−P基複合メッキ層と炭素鋼材
との界面近傍の断面組織写真である。
【図5】摩耗試験装置の模式図である。
【図6】実施例2および比較例1、2の組み合わせにお
ける摩耗量を示す図である。
【図7】実施例2、3および比較例1、2の組み合わせ
における摩擦係数をストライベック線図に表した図であ
る。
【図8】実施例4の水溶液の撹拌後の観察写真である。
図8(a)は30sec静置後を示し、図8(b)は1
min静置後を示し、図8(c)は3min静置後を示
し、図8(d)は5min静置後を示している。
【図9】実施例5の水溶液の撹拌後の観察写真である。
図9(a)は30sec静置後を示し、図9(b)は1
min静置後を示し、図9(c)は3min静置後を示
し、図9(d)は5min静置後を示している。
【図10】実施例6の水溶液の撹拌後の観察写真であ
る。図10(a)は30sec静置後を示し、図10
(b)は1min静置後を示し、図10(c)は3mi
n静置後を示し、図10(d)は5min静置後を示し
ている。
【図11】実施例7の水溶液の撹拌後の観察写真であ
る。図11(a)は30sec静置後を示し、図11
(b)は1min静置後を示し、図11(c)は3mi
n静置後を示し、図11(d)は5min静置後を示し
ている。
【図12】比較例3の水溶液の撹拌後の観察写真であ
る。図12(a)は30sec静置後を示し、図12
(b)は1min静置後を示し、図12(c)は3mi
n静置後を示し、図12(d)は5min静置後を示し
ている。
【図13】比較例4の水溶液の撹拌後の観察写真であ
る。図13(a)は30sec静置後を示し、図13
(b)は1min静置後を示し、図13(c)は3mi
n静置後を示し、図13(d)は5min静置後を示し
ている。
【図14】実施例8、実施例11および比較例6、比較
例7の摩耗試験における摩耗量を示す図である。
【図15】実施例13、実施例15および比較例8〜比
較例10の摩耗試験における摩耗量を示す図である。
【符号の説明】
1 第1摺動部材 1a 複合メッキ層 2 第2摺動部材 2a Cr被膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 若江 高行 神奈川県川崎市川崎区殿町3丁目25番1号 いすゞ自動車株式会社川崎工場内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 C粒子を分散させた複合メッキ層を母材
    表面に形成した第1摺動部材と、Cr被膜を母材表面に
    形成した第2摺動部材とを組み合わせたことを特徴とす
    る摺動部材。
  2. 【請求項2】 C粒子を分散させた複合メッキ層を母材
    表面に形成した第1摺動部材と、CrN被膜を母材表面
    に形成したもの或いは表面に窒化処理を施したステンレ
    ス鋼からなる第2摺動部材とを組み合わせたことを特徴
    とする摺動部材。
  3. 【請求項3】 C粒子を分散させた複合メッキ層を母材
    表面に形成したシリンダライナ又はライナーレスシリン
    ダブロックのボア面と、Cr被膜又はCrN被膜を母材
    表面に形成したもの或いは表面に窒化処理を施したステ
    ンレス鋼からなるピストンリングとを組み合わせたこと
    を特徴とする摺動部材。
  4. 【請求項4】 上記複合メッキ層のメッキ基材が、Ni
    −P基、Cr基、Sn基、Fe基である請求項1乃至請
    求項3いずれかに記載の摺動部材。
  5. 【請求項5】 上記C粒子が、Cからなる母粒子の周囲
    に、Fe3 4 からなる子粒子をカプセル化したもので
    ある請求項1乃至請求項4いずれかに記載の摺動部材。
  6. 【請求項6】 上記母粒子と上記子粒子の重量比(母粒
    子/子粒子)が、90/10〜97/3である請求項5
    記載の摺動部材。
  7. 【請求項7】 上記C粒子が、Cからなる母粒子の周囲
    に、Ni、Cr、Sn、Feから選択される子粒子をカ
    プセル化したものである請求項1乃至請求項4いずれか
    に記載の摺動部材。
  8. 【請求項8】 上記C粒子の粒子径が、0.1〜30μ
    mである請求項1乃至請求項7いずれかに記載の摺動部
    材。
  9. 【請求項9】 上記複合メッキ層の露出表面積に占める
    上記C粒子の割合が、1〜20%である請求項1乃至請
    求項8いずれかに記載の摺動部材。
  10. 【請求項10】 上記複合メッキ層の硬度が、600H
    v以上である請求項1乃至請求項9いずれかに記載の摺
    動部材。
  11. 【請求項11】 上記CrN被膜が、PVD処理CrN
    からなる請求項2乃至請求項10いずれかに記載の摺動
    部材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007154245A (ja) * 2005-12-02 2007-06-21 Takasago Tekko Kk 非金属無機質分散物質が分散されためっき金属材料

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EP1170470A2 (en) * 1994-11-24 2002-01-09 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Internal combustion engine
EP1170470A3 (en) * 1994-11-24 2002-03-27 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Internal combustion engine
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