JPH11257378A - スプラグ型一方向クラッチの組立方法及び組立装置 - Google Patents

スプラグ型一方向クラッチの組立方法及び組立装置

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JPH11257378A
JPH11257378A JP10076488A JP7648898A JPH11257378A JP H11257378 A JPH11257378 A JP H11257378A JP 10076488 A JP10076488 A JP 10076488A JP 7648898 A JP7648898 A JP 7648898A JP H11257378 A JPH11257378 A JP H11257378A
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sprag
retainer
garter spring
jig
way clutch
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JP10076488A
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Koji Unno
光司 海野
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NSK Warner KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガータースプリングを具えたスプラグ型一方
向クラッチの組立を機械化すること。 【解決手段】 スプラグ型一方向クラッチの組立装置1
0は、部材組立部60、並びに部材組立部60にガータ
ースプリングS、保持器H、及びスプラグCを供給する
各供給部20,30,40からなり、部材組立部60は
回転可能なインデックステーブル62と、インデックス
テーブル62の周方向に取付けられた4つの回転可能な
スプラグ組込テーブル64を具え、スプラグ組込テーブ
ル64の上に治具Gが固定されている。スプラグ組込テ
ーブル64の回転によって、ガータースプリングS及び
保持器Hがセットされた治具Gが回転して保持器Hの窓
部がスプラグ供給部40から供給されたスプラグCと整
列すると、スプラグCが押し出されてガータースプリン
グSによって回転させられ自動的に保持器Hに保持され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車、一般産業
機械等の駆動軸と従動軸との間に組み込まれ、駆動軸の
一方向回転のみ従動軸に伝達するスプラグ型一方向クラ
ッチの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】スプラグ型一方向クラッチは駆動軸と従
動軸との間に組み込まれ、外輪と内輪の間にあるスプラ
グを介して、駆動軸からの一定方向の回転力を従動軸に
伝達するものである。駆動軸からスプラグに一定方向の
回転力が加わると、スプラグが外輪と内輪との間に噛み
込まれて、従動軸にトルクの伝達が行なわれるが、反対
方向の回転力が加わると、スプラグは外輪と内輪の間に
噛み込まれることがなく、駆動軸と従動軸との間でのト
ルクの伝達は行なわれない。
【0003】図11はこのような一方向クラッチを示
し、図11(a)は正面図、図11(b)は図11
(a)のb−b線縦断面図である。この一方向クラッチ
は、外輪Eと内輪Fの間に噛み込まれる複数のスプラグ
Cと、外輪Eと内輪Fの間に介在してスプラグCを保持
する保持器Hを具えている。保持器Hは、スプラグCを
保持するための窓部12Hが形成された筒部10Hと、
フランジ部20Hで構成されている。筒部10Hに形成
された窓部12Hには複数のスプラグCが嵌め込まれ、
円環状のガータースプリングSの押圧力によってスプラ
グCが窓部12Hに保持されているが、スプラグCには
ガータースプリングSを受け入れるガータースプリング
受け溝10Cが形成されているので、組立後にガーター
スプリングSが外れたりすることがない。このようにし
て、複数のスプラグCが保持器Hに装着されて、一方向
クラッチが構成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の構成の一方向ク
ラッチにおいて、保持器Hに対するガータースプリング
S及びスプラグCの装着は、従来、作業者の手作業によ
ってなされているが、他のスプラグCを組み込む際に、
既に組み込まれたスプラグCが保持器Hの窓部12Hか
ら脱落したりして、組立が容易ではなかった。そのた
め、生産効率が悪く、製造コストが嵩むという問題があ
った。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ガータースプ
リング受け溝が形成された複数のスプラグと、前記スプ
ラグを保持する窓部が筒部に形成された保持器と、前記
スプラグを前記保持器に対して付勢するガータースプリ
ングからなるスプラグ型一方向クラッチの組立方法であ
って、前記ガータースプリング及び保持器を治具に保持
させ、前記保持器の窓部に対して、該保持器の内側か
ら、前記保持器の窓部の幅と同等以下の幅のスプラグガ
イドでガイドさせながら前記スプラグをプッシャによっ
て前記保持器の窓部を通って押し出し、前記ガータース
プリング受け溝の端部を前記ガータースプリングと当接
させ、前記ガータースプリングの弾性力によって、前記
ガータースプリングと当接した前記ガータースプリング
受け溝の端部を中心として前記スプラグを回転させるこ
とにより前記スプラグを前記保持器の窓部に保持させる
ことを特徴とする、スプラグ型一方向クラッチの組立方
法、によって前記の課題を解決した。
【0006】請求項3乃至9に記載の装置は、上記の方
法を実施するためのスプラグ型一方向クラッチの組立装
置であり、この装置によって、一方向クラッチの組立て
作業を機械化することができる。
【0007】
【作用】スプラグは、保持器の窓部の幅と同等以下の幅
のスプラグガイドによって案内されるので、保持器の窓
部を通過させることができ、治具に保持されたガーター
スプリングとスプラグのガータースプリング受け溝の端
部が当接した後さらにスプラグがプッシャによって押し
出されると、ガータースプリングの弾性力によって、ガ
ータースプリング受け溝の端部を中心としてスプラグが
回転し、保持器の窓部に対してスプラグが保持される。
その後、プッシャを戻せば、保持器の窓部にスプラグが
保持された状態が維持されている。
【0008】また、請求項3乃至9の組立装置では、ス
プラグを付勢するプッシャが具えられ、ガータースプリ
ング、保持器、及びスプラグは、各供給部から自動的に
供給され、組立作業が機械化される。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のスプラグ型一方
向クラッチの組立装置10の側面図、図2は図1の装置
の上面図を示す。このスプラグ型一方向クラッチの組立
装置10は、保持器供給部20、ガータースプリング供
給部30、スプラグ供給部40、部材組立部60、及び
これらの各部間を移動する搬送機を具えた搬送部50か
らなる。これらの各部について、以下に説明する。
【0010】搬送部50は、保持器供給部20から部材
組立部60へ保持器Hを搬送するために往復する保持器
搬送機52と、ガータースプリング供給部30から部材
組立部60へガータースプリングSを搬送するために往
復するガータースプリング搬送機54からなり、各搬送
機52,54は油圧シリンダ等の手段によって、上下及
び水平方向に移動可能となっている。保持器搬送機5
2、及びガータースプリング搬送機54の先端には、そ
れぞれ保持器H、及びガータースプリングSを把持する
ためのチャック520,540が設けられている。
【0011】図3は、搬送部50の一部を図示した保持
器供給部20の側面拡大図であり、図3(a)は、保持
器搬送機52が下降して、保持器ストッカー22に挿通
された保持器Hをチャック520によって把持した状態
を示し、図3(b)は、保持器搬送機52が、保持器ス
トッカー22と後述する部材組立部60の間を往復移動
する状態を示し、保持器搬送機52が保持器ストッカー
22の上方に位置した状態を実線で、部材組立部60の
上方に移動した状態を2点鎖線でそれぞれ示している。
【0012】保持器供給部20は、保持器供給テーブル
24、ストッカーインデックス26、及び保持器ストッ
カー22で構成されている。保持器供給テーブル24上
に回転可能に取付けられた円板状のストッカーインデッ
クス26に、円柱状の保持器ストッカー22が6本立設
されている(図2参照)。それぞれの保持器ストッカー
22には、フランジを上にして複数の保持器Hが積み重
ねられて挿通される。ストッカーインデックス26の回
転に伴い、6本の保持器ストッカー22が順番に保持器
搬送機52の保持器把持位置に移動するように回転し、
保持器搬送機52のチャック520によって、それぞれ
の保持器ストッカー22に保持された保持器Hは最上部
にあるものから順番に搬送される。それぞれの保持器ス
トッカー22の下部にはエレベータ(図示せず。)が設
けられ、最上部の保持器Hが1つ搬送されると、残りの
保持器Hを押し上げるように上昇させて次の保持器Hを
最上部に位置させるようになっている。なお、図3で
は、1本の保持器ストッカー22だけに複数の保持器H
が挿通された状態を図示し、他の保持器ストッカー22
については保持器Hの図示を省略した。
【0013】次に、図4は、搬送部50の一部を図示し
たガータースプリング供給部30の側面拡大図であり、
ガータースプリング搬送機54が把持すべきガータース
プリングSの上方に位置した状態を実線で、ガータース
プリング搬送機54が後述する部材組立部60の上方に
移動した状態を2点鎖線でそれぞれ示す。ガータースプ
リング供給部30は、ガータースプリングフィーダ3
2、直進フィーダ34(図2参照)、及びエレベータ3
6で構成されている。ガータースプリングフィーダ32
に供給された多数のガータースプリングSは、形状等が
整えられた状態で直進フィーダ34(図2参照)を通っ
て送り出され、エレベータ36によってガータースプリ
ング搬送機54の把持位置まで上昇する。
【0014】次に、図5は、部材組立部60の一部を図
示したスプラグ供給部40の側面拡大図である。スプラ
グ供給部40は、スプラグフィーダ42、スプラグシュ
ート44で構成されている。スプラグフィーダ42のス
プラグ出口には、スプラグCの方向や形状を検知するセ
ンサ(図示せず。)が設けられ、異形状又は所定の方向
を向いていないスプラグが通ると、高圧のエアによって
このようなスプラグを吹き飛ばしてスプラグフィーダ4
2内に戻すようになっており、スプラグフィーダ42に
供給された多数のスプラグCは、かくして一定方向を向
くように整列してスプラグシュート44を通り、後述す
る部材組立部60のスプラグホルダ602に供給され
る。スプラグシュート44にはスプラグ供給量を検知す
るセンサ(図示せず。)が設けられ、スプラグシュート
44に一定量のスプラグCが貯まるとスプラグCの供給
を停止し、スプラグCが一定量以下になると再び供給を
開始するようになっており、これによってスプラグホル
ダ602には常に一定量のスプラグCが供給される。
【0015】部材組立部60は、90°毎に回転及び停
止が可能な円板状のインデックステーブル62と、この
インデックステーブル62上にあって、このインデック
ステーブル62の面に対して直角に上下動可能に、且
つ、このテーブルに対して回転可能に取付けられた4つ
の円板状のスプラグ組込テーブル64を有し、インデッ
クステーブル62が停止する位置のうち一箇所のみに、
スプラグ組込部600が設けられている(図1及び図2
参照)。
【0016】4つのスプラグ組込テーブル64には、保
持器H及びガータースプリングSの位置決めを行なうた
めの治具Gが、ボルト等によってそれぞれ取付けられ、
保持器供給部20、及びガータースプリング供給部30
より搬送部50を介して部材組立部60に供給されたガ
ータースプリングS、及び保持器Hは、この順で、これ
らの治具Gに1つずつセットされる。
【0017】部材組立部60に取付けられる治具Gを、
図9及び図10に示す。図9(a)は、第1実施形態の
治具10Gの正面図であり、図9(b)は図9(a)の
b−b線縦断面図である。この治具10Gは、保持器治
具12Gと、保持器治具12Gに取付けられた複数のガ
ータースプリング治具14Gからなり、隣合うガーター
スプリング治具14Gの間にはスプラグ挿入用の空間1
8Gが形成され、この空間18Gと保持器Hの窓部12
Hが一致するように保持器Hがセットされる。保持器H
と保持器治具12Gとのはめあいのきつさは、着脱が容
易でありながら、両者は一体に回転するように設定され
る。ガータースプリングSは、ガータースプリング治具
14Gの内周側に形成された段部16Gの上にセットさ
れる(図9(b)参照)。
【0018】次に、図10(a)は、第2実施形態の治
具20Gの正面図、図10(b)は図10(a)のb−
b線縦断面図をそれぞれ示し、図9の治具10Gと同一
のものには同一の符号を付した。この治具20Gは、図
9の治具10Gとほぼ同様の構成であるが、ガータース
プリングSがガータースプリング治具24Gの内周側に
形成された隆起段部26Gの外周側基端にセットされる
点で異なる(図10(b),(d)参照)。なお、これ
らの治具10G,20Gは、ボルトによってスプラグ組
込みテーブル64に取付けられているので、必要に応じ
て治具Gの大きさや形状の変更が容易である。
【0019】図6は、部材組立部60に設けられたスプ
ラグ組込部600の部分拡大図であり、テーブル62、
及び治具GにガータースプリングSと保持器Hがセット
されたスプラグ組込テーブル64の一部破断図も併せて
示し、スプラグ組込テーブル64がインデックステーブ
ル62に対して下降した状態を実線で、スプラグ組込テ
ーブル64がスプラグ組込位置まで上昇した状態を2点
鎖線で示している。図7は、図6のスプラグ組込部60
0を上面から見た拡大図である。
【0020】スプラグ組込部600は、スプラグ供給部
40のスプラグシュート44から供給される複数のスプ
ラグCを保持するスプラグホルダ602と、スプラグホ
ルダ602内の最下位置にあるスプラグを、図6中の矢
印A方向に押し出すためのプッシャ604と、スプラグ
ホルダ602に対して図6の矢印A及びB方向に水平移
動が可能なシリンダ606を有している。プッシャ60
4は図6に示すように断面L字状であり、端面で1つの
スプラグを図6の矢印A方向に付勢するのに適した厚み
を有し、且つ、スプラグの組込みの際に、スプラグホル
ダ602内に積層している他のスプラグCの放出を防止
するようになっており、リターンスプリングR(図7参
照)によって常に図6の矢印A方向に付勢されている。
【0021】次に、本発明のスプラグ型一方向クラッチ
の組立装置の動作について説明する。部材組立部60の
スプラグ組込テーブル64は、インデックステーブル6
2の回転によって90°毎に回転・停止するが、スプラ
グ組込部600以外の停止位置において、治具Gにガー
タースプリングS、保持器Hがセットされる。すなわ
ち、スプラグ組込部600の直下に移動してきたスプラ
グ組込テーブル64の治具Gには、ガータースプリング
S及び保持器Hが既にセットされている。ガータースプ
リングS、及び保持器Hが治具Gにセットされたスプラ
グ組込テーブル64が、回転移動してスプラグ組込部6
00の直下で停止すると、スプラグ組込テーブル64は
スプラグ組込位置まで上昇する(図6参照)。この位置
において、スプラグ組込テーブル64はインデックステ
ーブル62の回転とは別に、独立して回転することがで
きる。
【0022】図8は、スプラグ組込位置においてガータ
ースプリングS及び保持器Hがセットされた治具Gにス
プラグCを組込む状態を示し、図8(a)は組込み前、
図8(b)は組込み中、図8(c)は組込み後の状態で
ある。なお、この図において使用した治具Gは図10の
構造の治具20Gである。
【0023】スプラグホルダ602に積み重なった状態
で供給されたスプラグCのうち、最下位置にあるスプラ
グ1Cは、プッシャ604によって矢印A方向に付勢さ
れている。スプラグCを案内するスプラグガイド608
の幅は保持器Hの窓部の幅と同等以下に設定されている
ので、スプラグCは所定の方向を向くように整列され、
且つ、保持器Hに対して所定の角度をもってスプラグガ
イド608を通過する(図8(a)参照)。また、スプ
ラグCがスプラグガイド608を通過する際に、扁平な
スプラグCの最大幅の部分に形成されたガータースプリ
ング受け溝10cも、保持器Hに対して所定の角度をも
っている。
【0024】この状態において、スプラグ組込テーブル
64が回転して空間18G及び保持器Hの窓部12Hの
位置がスプラグガイド608の開口と一致すると、プッ
シャ604によってスプラグ1Cは治具20Gの空間1
8Gに向けて押し出される。この場合、治具16Gに保
持されている保持器Hの窓部12Hの高さは押し出され
て来るスプラグ1Cの位置に適合しており、ガータース
プリングがセットされている高さも、押し出されて来る
スプラグ1Cのガータースプリング受け溝10cの位置
に一致していることは当然である。このようにして、ガ
ータースプリング受け溝10cの端部がガータースプリ
ングSに当接し(図8(b)参照)、さらにスプラグC
の押し出しが進むと、ガータースプリングSに当接した
ガータースプリング受け溝10cの端部を中心にスプラ
グCが回転し、ガータースプリング受け溝10cにガー
タースプリングSを受け入れて保持器Hの所定の位置に
保持される(図8(c)参照)。この状態になった後、
プッシャ604が戻されると、スプラグ1Cの保持器の
窓部12Hへの組込みは、自動的に完了していることに
なる。
【0025】なお、スプラグCは、スプラグガイド60
8を通過することによって、治具Gの空間18G及び保
持器Hの窓部12Hを通り抜けられる角度で押し出され
るが、その後、ガータースプリング受け溝10cにガー
タースプリングSを受け入れるように回転して、最終的
に、治具G及び保持器Hの窓部12Hを通り抜けること
ができない角度で保持される。シリンダ606を図6の
矢印B方向に水平移動させてプッシャ604を戻すと、
スプラグホルダ602内の最下位置にあるスプラグ2C
が落下して、プッシャ604に付勢される位置に、再び
スプラグCが配置される。
【0026】保持器Hの全ての窓部12HにスプラグC
が組込まれるまで、スプラグ組込位置にあるスプラグ組
込テーブル64はインデックステーブル62に対して回
転し、上記のスプラグ組込動作が繰り返される。以上に
説明した一連の動作によって全てのスプラグの組込みが
終了し、一方向クラッチが完成すると、完成した一方向
クラッチは排出アーム(図示せず。)によって治具Gか
ら取り外されて、排出コンベアBに送られる(図2参
照)。
【0027】一方向クラッチが完成して排出された後、
インデックステーブル62は90°回転し、次のスプラ
グ組込テーブル64がスプラグ組込位置に移動してく
る。このようにして、一方向クラッチの組立が行なわれ
る。
【0028】本発明のスプラグ型一方向クラッチの組立
装置によって完成した一方向クラッチを、図9(c),
図9(d)、及び図10(c),図10(d)に示す。
図9(c)及び図9(d)は、図9(a)及び図9
(b)に示す第1実施形態の治具10Gに、ガータース
プリングS及び保持器Hをセットし、さらに、スプラグ
Cが組込まれた状態を示し、図9(c)は図9(d)の
c−c線縦断面図、図9(d)は図9(c)のd−d線
縦断面図である。また、図10(c)及び図10(d)
は、図10(a)及び図10(b)に示す治具20G
に、ガータースプリングS及び保持器Hをセットし、さ
らに、スプラグCが組込まれた状態を示し、図10
(c)は図10(d)のc−c線縦断面図、図10
(d)は図10(c)のd−d線縦断面図である。これ
らの一方向クラッチは、前述のように、排出アームによ
って治具10G,20Gから取り外される。
【0029】
【発明の効果】本発明のスプラグ型一方向クラッチの組
立方法によると、ガータースプリングの弾性力によるス
プラグの回転を利用して、自動的に、スプラグを保持器
に組込むことができるという効果を奏する。
【0030】また、上記の方法を実施するスプラグ型一
方向クラッチの組立装置によって、機械による一方向ク
ラッチの自動組立が可能となる。そして、一方向クラッ
チを構成するガータースプリング、保持器、及びスプラ
グは、部材組立部に自動的に供給されるので、生産効率
の向上、及び製造コストの低減という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のスプラグ型一方向クラッチの組立装
置の側面図。
【図2】 本発明のスプラグ型一方向クラッチの組立装
置の上面図。
【図3】 保持器供給部を示し、図3(a)は、保持器
搬送機が保持器を把持した状態、図3(b)は、保持器
搬送機が保持器供給部と部材組立部の間を往復移動する
状態の側面拡大図。
【図4】 ガータースプリング供給部の側面拡大図。
【図5】 スプラグ供給部の側面拡大図。
【図6】 スプラグ組込部の側面拡大図。
【図7】 スプラグ組込部の上面拡大図。
【図8】 スプラグ組込部において、治具にスプラグを
組込む状態を示し、図8(a)は組込み前、図8(b)
は組込み中、図8(c)は組込み後の上面拡大図。
【図9】 図9(a)及び図9(b)は本発明のスプラ
グ型一方向クラッチの組立装置に使用される第1実施形
態の治具を示し、図9(a)は、治具の正面図、図9
(b)は図9(a)のb−b線縦断面図、図9(c)及
び図9(d)は図9(a)及び図9(b)に示す治具に
スプラグを組込んだ状態を示し、図9(c)は図9
(d)のc−c線縦断面図、図9(d)は図9(c)の
d−d線縦断面図。
【図10】図10(a)及び図10(b)は本発明のス
プラグ型一方向クラッチの組立装置に使用される第2実
施形態の治具を示し、図10(a)は、治具の正面図、
図10(b)は図10(a)のb−b線縦断面図、図1
0(c)及び図10(d)は図10(a)及び図10
(b)に示す治具にスプラグを組込んだ状態を示し、図
10(c)は図10(d)のc−c線縦断面図、図10
(d)は図10(c)のd−d線縦断面図。
【図11】本発明の装置によって組立てられるスプラグ
型一方向クラッチの一例を示し、図11(a)は正面
図、図11(b)は図11(a)のb−b線縦断面図。
【符号の説明】
10:スプラグ型一方向クラッチの組立装置 20:保持器供給部 30:ガータースプリング供給部 40:スプラグ供給部 50:搬送部 60:部材組立部 62:インデックステーブル 64:スプラグ組込テーブル 600:スプラグ組込部 604:プッシャ E:外輪 F:内輪 H:保持器 12H:窓
部 S:ガータースプリング C:スプラグ 10C:ガータースプリング受け溝 G:治具
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年6月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【作用】スプラグは、保持器の窓部の幅と同等以下の幅
のスプラグガイドによって案内されるので、保持器の窓
部を通過させることができ、治具に保持されたガーター
スプリングとスプラグのガータースプリング受け溝の端
部が当接した後さらにスプラグがプッシャによって押し
出されると、ガータースプリングの弾性力によって、ガ
ータースプリング受け溝の端部を中心としてスプラグが
回転し、保持器の窓部に対してスプラグが保持される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】スプラグホルダ602に積み重なった状態
で供給されたスプラグCのうち、最下位置にあるスプラ
グ1Cは、プッシャ604のB方向への移動により、プ
ッシャ604の上面から治具20Gの上面へ落下する。
また、このとき積み重なったスプラグC全体がスプラグ
高さ1個分下へ落下している。スプラグCを案内するス
プラグガイド608の幅は保持器Hの窓部の幅と同等以
下に設定されているので、スプラグCは所定の方向を向
くように整列され、且つ、保持器Hに対して所定の角度
をもってスプラグガイド608を通過する(図8(a)
参照)。また、スプラグCがスプラグガイド608を通
過する際に、扁平なスプラグCの最大幅の部分に形成さ
れたガータースプリング受け溝10cも、保持器Hに対
して所定の角度をもっている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】この状態において、スプラグ組込テーブル
64が回転して空間18G及び保持器Hの窓部12Hの
位置がスプラグガイド608の開口と一致すると、プッ
シャ604によってスプラグ1Cは治具20Gの空間1
8Gに向けて押し出される。この場合、治具16Gに保
持されている保持器Hの窓部12Hの高さは押し出され
て来るスプラグ1Cの位置に適合しており、ガータース
プリングがセットされている高さも、押し出されて来る
スプラグ1Cのガータースプリング受け溝10cの位置
に一致していることは当然である。このようにして、ガ
ータースプリング受け溝10cの端部がガータースプリ
ングSに当接し(図8(b)参照)、さらにスプラグC
の押し出しが進むと、ガータースプリングSに当接した
ガータースプリング受け溝10cの端部を中心にスプラ
グCが回転し、ガータースプリング受け溝10cにガー
タースプリングSを受け入れて保持器Hの所定の位置に
保持される(図8(c)参照)。この状態になった時点
、スプラグ1Cの保持器の窓部12Hへの組込みは、
自動的に完了していることになる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】なお、スプラグCは、スプラグガイド60
8を通過することによって、治具Gの空間18G及び保
持器Hの窓部12Hを通り抜けられる角度で押し出され
るが、ぞの後、ガータースプリング受け溝10cにガー
タースプリングSを受け入れるように回転して、最終的
に、治具G及び保持器Hの窓部12Hを通り抜けること
ができない角度で保持される。その後、シリンダ606
によってプッシャ604を図6の矢印B方向に水平移動
させると、スプラグホルダ602内の最下位置にあるス
プラグ2Cが落下して、プッシャ604に付勢される位
置に、再びスプラグCが配置される。
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガータースプリング受け溝が形成された
    複数のスプラグと、前記スプラグを保持する窓部が筒部
    に形成された保持器と、前記スプラグを前記保持器に対
    して付勢するガータースプリングからなるスプラグ型一
    方向クラッチの組立方法であって、 前記ガータースプリング及び保持器を治具に保持させ、 前記保持器の窓部に対して、該保持器の内側から、前記
    保持器の窓部の幅と同等以下の幅のスプラグガイドでガ
    イドさせながら前記スプラグをプッシャによって前記保
    持器の窓部を通って押し出し、 前記ガータースプリング受け溝の端部を前記ガータース
    プリングと当接させ、前記ガータースプリングの弾性力
    によって、前記ガータースプリングと当接した前記ガー
    タースプリング受け溝の端部を中心として前記スプラグ
    を回転させることにより前記スプラグを前記保持器の窓
    部に保持させることを特徴とする、スプラグ型一方向ク
    ラッチの組立方法。
  2. 【請求項2】 前記プッシャが前記スプラグを常時前記
    保持器方向に付勢しており、前記保持器が周方向に回転
    して前記窓と前記スプラグが整列したとき、前記スプラ
    グが前記窓に挿入されるようになっている、請求項1の
    組立方法。
  3. 【請求項3】 ガータースプリング受け溝が形成された
    複数のスプラグと、前記スプラグを保持する窓部が筒部
    に形成された保持器と、前記スプラグを前記保持器に対
    して付勢するガータースプリングからなるスプラグ型一
    方向クラッチを組立てるための装置であって、 前記保持器及びガータースプリングを保持する治具を具
    え回転可能なスプラグ組込テーブルと、 前記保持器の窓部の幅と同等以下の幅のスプラグガイド
    と、 前記スプラグガイド内にあって前記スプラグを前記保持
    器に向けて付勢するプッシャとを有し、 前記保持器が周方向に回転して前記窓に前記スプラグが
    整列したとき、前記スプラグが前記プッシャによって前
    記窓に挿入され、前記治具に保持されたガータースプリ
    ングに押し当てられ、前記プッシャが戻ると前記スプラ
    グが前記保持器の窓部に保持されていることを特徴とす
    る、 スプラグ型一方向クラッチの組立装置。
  4. 【請求項4】 前記スプラグ組込テーブルが上下動と回
    転が可能である、請求項3のスプラグ型一方向クラッチ
    の組立装置。
  5. 【請求項5】 前記治具が、前記保持器の筒部が押し込
    まれて保持される保持器治具と、前記ガータースプリン
    グがセットされるガータースプリング治具とからなる、
    請求項3又は4のスプラグ型一方向クラッチの組立装
    置。
  6. 【請求項6】 前記ガータースプリング治具が前記ガー
    タースプリングの内周側又は外周側に設けられ、前記保
    持器の窓部の径方向外側が空間になっている、請求項3
    から5のいずれかのスプラグ型一方向クラッチの組立装
    置。
  7. 【請求項7】 前記治具が前記スプラグ組込テーブルに
    対して着脱可能である、請求項3から6のいずれかのス
    プラグ型一方向クラッチの組立装置。
  8. 【請求項8】 前記ガータースプリングを整列させ前記
    治具に供給するガータースプリング供給部と、 前記保持器を前記治具に供給する保持器供給部と、 前記スプラグを整列させ供給するスプラグ供給部と、 組立完了品の排出部とをさらに有する、 請求項3のスプラグ型一方向クラッチの組立装置。
  9. 【請求項9】 前記治具が回転可能なインデックステー
    ブル上に独立して回転可能に取付けられた複数のスプラ
    グ組込テーブルに具えられ、前記インデックステーブル
    が、ガータースプリング供給位置と、保持器供給位置
    と、スプラグ組込位置と、組立完了品排出位置とに順次
    位置決めされるようになっている、請求項8のスプラグ
    型一方向クラッチの組立装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101484284B1 (ko) * 2014-04-01 2015-01-20 최영철 듀얼클러치 액추에이터 조립장치
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WO2023216319A1 (zh) * 2022-05-12 2023-11-16 玉环普天单向器有限公司 一种单向器星轮滚柱及弹簧装配设备

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