JPH11257287A - 遠心式ポンプのウエアリング部構造 - Google Patents

遠心式ポンプのウエアリング部構造

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JPH11257287A
JPH11257287A JP6298098A JP6298098A JPH11257287A JP H11257287 A JPH11257287 A JP H11257287A JP 6298098 A JP6298098 A JP 6298098A JP 6298098 A JP6298098 A JP 6298098A JP H11257287 A JPH11257287 A JP H11257287A
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JP
Japan
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wear ring
impeller
ring
casing
centrifugal pump
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Pending
Application number
JP6298098A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Sekimoto
正明 関本
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Teral Kyokuto Inc
Original Assignee
Teral Kyokuto Inc
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Publication date
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 遠心式ポンプにおいて、ケーシングと羽根車
の間隙を実質的に小さくして、両者間の液の漏れを可及
的に少なくして、ポンプ性能低下を防ぐ。 【解決手段】 ウエアリング部の材料を可撓性材料例え
ばゴム又はプラスチックとし、軸方向にウエアリング部
を構成し、このウエアリング部を構成する羽根車のマウ
スリングとケーシングのライナリングの、ポンプ回転軸
と同じ軸方向の間隔を接触可能なまでに小さくする。羽
根車のマウスリング又はケーシングのライナリング部の
一方を断面V字形状又はベローズ状にして、ポンプ運転
時はこの端末のリップ部が対向するケーシングまたは羽
根車のウエアリング部の表面に接触可能なようにする。
このリップ部はポンプの運転時に圧力が高まる羽根車の
外周方向に向けて拡開し、リップ部の前後面での圧力差
が高まる程ケーシングまたは羽根車のウエアリング部に
対する接触が強まる。構造上羽根車マウスリングとケー
シングのライナリングを細かい寸法精度で加工すること
が必要でなくなり、従来型に求められていたウエアリン
グ部の旋盤加工を省略することが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は遠心式ポンプのケーシ
ングと羽根車との間に設けるウエアリング部の改良に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、遠心式ポンプにおいて、ケーシン
グの径方向に設けたウエアリング部には、ほう金やステ
ンレス製リングからなるライナリングを配置し、羽根車
のマウスリングは、それと対向するケーシングのライナ
リングとの間に適当な間隙を有した状態で嵌合されてい
た。この間隙が大きいと、羽根車外周部からウエアリン
グ内周部への液の漏れが多くなり、それだけポンプの性
能が低下する。これを防止するために上記間隙を出来る
だけ小さく保つことが出来るよう、羽根車のマウスリン
グ、ケーシングのライナリングの加工精度を上げ、同心
度が向上するようにしていた。このため、上記間隙を形
成する羽根車のマウスリング外周とケーシングのライナ
リング内周に夫々旋盤加工を施す必要があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】遠心式ポンプにおい
て、羽根車のマウスリングとケーシングのライナリング
を夫々旋盤加工して、両者の間隙を最小限に保つことに
は限度がある。当初間隙寸法を設計仕様通りに精密加工
及び組み立てを行っても、長時間使用の間に同心軸等に
ずれが生じて前記ウエアリング部間隔が不揃いになり、
場合によっては間隔ゼロとなって摩擦接触を起こしたり
する。これを避けるためには使用開始当初の間隔を設計
寸法より幾分大きめに取っておく必要があり、このこと
がポンプ性能をさらに低下させる原因となっていた。そ
こで本発明は、ケーシングと羽根車の間隙を実質的に小
さくして、両者間の液の漏れを可及的に少なくすること
により、ポンプ性能低下を防ぐことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、ウエア
リング部の材料を、従来のほう金やステンレス製リング
から可撓性材料例えばゴム又はプラスチックに替え、軸
方向にウエアリング部を構成し、このウエアリング部を
構成する羽根車のマウスリングとケーシングのライナリ
ングの、ポンプ回転軸と同じ軸方向の間隔を接触可能な
までに小さくする。ポンプ運転時は、羽根車周囲の水圧
がウエアリング部内周部より高くなるのて、水漏れは羽
根車外周からウエアリング部内周部に向けて起こる。こ
れを阻止するように、羽根車のマウスリング又はケーシ
ングのライナリング部の一方を断面V字形状又はベロー
ズ状にして、この端末のリップ部が対向するケーシング
または羽根車のウエアリング部の表面に、接触可能なよ
うに構成する。このリップ部はポンプの運転時に圧力が
高まる羽根車の外周方向に向けて拡開しており、従って
リップ部の前後面での圧力差が高まれば高まる程、ケー
シングまたは羽根車のウエアリング部に対する接触が強
まるように構成されている。
【0005】
【作用】断面V字形状の可撓性ウエアリング部は、その
端末のリップ部が、対向するケーシングまたは羽根車の
ウエアリング部分と軸方向で接触しながら回転する。可
撓性ウエアリング部はゴム又はプラスチック材料で構成
すると、軽度の接触回転状態を長時間維持することが出
来る。また、運転中に砂等固形物がポンプ内に吸い込ま
れる不測の事態が生じた時にも、羽根車はケーシングと
の間に固形物を噛みこんでロックするようなことがな
く、スムーズなポンプ運転が行える。
【0006】また本発明の可撓性ウエアリング部は、従
来型のウエアリング部と比較して、径方向の構造を軸方
向の構造にすることにより、構造上羽根車マウスリング
とケーシングのライナリングを細かい寸法精度で加工す
ることが必要でなくなり、従来型に求められていたウエ
アリング部の旋盤加工を省略することが出来、製造コス
トの低減が期待できる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の遠心式ポンプにおけるウ
エアリング部の一実施例を、図面を参照しながら説明す
る。図1によると、遠心式ポンプ1は円筒形ケーシング
2の内部に回転軸3及び多数の羽根車4を配置してい
る。羽根車4の回転軸3に近い部分に軸方向に向けて一
定幅を有する、可撓性材料からなるリング状のマウスリ
ング5が固着され、上記マウスリング5の自由端に一体
状に形成された断面V字状又はベローズ状のリップ部6
が形成され、このリップ部6はポンプの運転時に圧力が
高まる羽根車の外周方向に向けて拡開し、その端縁がケ
ーシング2のウエアリング部7の内壁面に当接するよう
に配置される。ケーシング2のウエアリング部はケーシ
ング2の鋼板部分を折り曲げ、プレス成形した遠心式鍔
部よりなり、羽根車と対向する部分は回転軸3と直角な
平滑面を形成している。
【0008】マウスリング5の可撓性材料としては、ゴ
ム又は高分子樹脂材料の中から適宜選択する。一例とし
てポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を基材と
し、黒鉛、ガラス、硫化モリブデン、青銅粉等を充てん
材として添加したものは、ケーシング2のウエアリング
部の内壁面との間の潤滑効果があり、磨耗を最小限度に
抑えることが出来、ポンプの長時間の連続運転を可能に
している。
【0009】ポンプ1を運転させると、羽根車4の回転
に伴い、ケーシングから羽根車の根本に至る空間8より
も、羽根車の先端部付近の空間9の圧力が必然的に高め
られる。したがって空間9内の水は、より圧力の低い空
間8の方に流出しようとするが、マウスリング5のリッ
プ部6に阻まれて、ケーシングの方に漏出するようなこ
とはない。このように、羽根車の前後で圧力差のあるポ
ンプ部分を回転軸の軸方向に多数重ね合わせることによ
り、所定の揚程をもつ遠心式ポンプ装置が形成される。
【0010】本発明と比較するため、従来型の遠心式ポ
ンプを図2に示す。ポンプ1′は円筒形ケーシング2′
の内部に回転軸3′及び多数の羽根車4′を配置してい
る。羽根車4の回転軸3に近い部分に軸方向に向けて一
定幅を有する円筒状のマウスリング5′が、羽根車と一
体状に設けられる。他方ケーシング2′の回転軸3′の
方に伸びる延伸部先端には、断面が4角形のほう金やス
テンレス製リングからなるライナリング7′が取り付け
られ、羽根車のマウスリング5′との間に微小間隙を置
いて配置されている。両方のウエアリング部の間隙は、
旋盤加工により微小間隔を保つように形成されている
が、ポンプ1′の運転に伴い、羽根車4′の近傍で圧力
の高い空間9′から、圧力の低い空間8′への水の漏出
は避けられず、これが結果的にポンプ1′の性能低下を
もたらしている。
【0011】本発明の遠心式ポンプのウエアリング部は
可撓性材料を使用し、対向するウエアリング部の平滑面
に密接しながら回転するようになっているので従来のほ
う金やステンレス製ウエアリング部に付随する水の漏洩
を阻止することができ、且つウエアリング部の精密旋盤
加工を不要にしたので、製造コストの低減にもなってい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遠心式ポンプのケーシングのウエアリ
ング部と羽根車の、回転軸に平行な方向の断面図であ
る。
【図2】従来型の構の遠心式ポンプのケーシングのウエ
アリング部と羽根車の、回転軸に平行な方向の断面図で
ある。
【符号の説明】
1、1′ 遠心式ポンプ 2、2′ ケーシング 3、3′ 回転軸 4、4′ 羽根車 5、5′ マウスリング 6 リップ部 7′ ライナリング 8、8′ 圧力の低い空間 9、9′ 圧力の高い空間

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遠心式ポンプのウエアリング部をポンプ
    回転軸の軸方向に設け、該ウエアリング部の内、羽根車
    のマウスリング及びケーシングのライナリングのいずれ
    か一方を、可撓性材料により形成し、前記ウエアリング
    部の一端部が対向するウエアリング部に当接して滑動す
    るようにしたことを特徴とする、遠心式ポンプのウエア
    リング部構造。
  2. 【請求項2】 前記可撓性材料からなるウエアリング部
    は断面V字状に形成し、この端末のリップ部が外周方向
    に向けて拡開して、対向するウエアリング部の表面に接
    触可能なように構成したことを特徴とする、請求項1に
    記載の遠心式ポンプのウエアリング部構造。
  3. 【請求項3】 前記可撓性材料はゴムであることを特徴
    とする、請求項2に記載の遠心式ポンプのウエアリング
    部構造。
  4. 【請求項4】 前記可撓性材料は高分子樹脂材料である
    ことを特徴とする、請求項2に記載の遠心式ポンプのウ
    エアリング部構造。
  5. 【請求項5】 前記高分子樹脂材料はポリテトラフルオ
    ロエチレン(PTFE)を基材とし、黒鉛、ガラス、硫
    化モリブデン、青銅粉等を充てん材として添加したもの
    であることを特徴とする、請求項4に記載の遠心式ポン
    プのウエアリング部構造。
JP6298098A 1998-03-13 1998-03-13 遠心式ポンプのウエアリング部構造 Pending JPH11257287A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001083995A1 (en) * 2000-05-01 2001-11-08 Davey Products Pty Ltd Impeller sealing arrangement
CN114320996A (zh) * 2021-11-25 2022-04-12 洛阳双瑞特种装备有限公司 一种节能型异形口环及离心泵间隙密封结构
CN114320996B (zh) * 2021-11-25 2024-05-24 中船双瑞(洛阳)特种装备股份有限公司 一种节能型异形口环及离心泵间隙密封结构

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