JPH11257141A - コモンレール式燃料噴射制御装置 - Google Patents

コモンレール式燃料噴射制御装置

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JPH11257141A
JPH11257141A JP10080359A JP8035998A JPH11257141A JP H11257141 A JPH11257141 A JP H11257141A JP 10080359 A JP10080359 A JP 10080359A JP 8035998 A JP8035998 A JP 8035998A JP H11257141 A JPH11257141 A JP H11257141A
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JP
Japan
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pressure
fuel
valve
common rail
pressure chamber
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Withdrawn
Application number
JP10080359A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeiku Enomoto
榎本  滋郁
Masaaki Makino
牧野  正晃
Akikazu Kojima
昭和 小島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Soken Inc
Original Assignee
Denso Corp
Nippon Soken Inc
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Publication date
Application filed by Denso Corp, Nippon Soken Inc filed Critical Denso Corp
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Publication of JPH11257141A publication Critical patent/JPH11257141A/ja
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コモンレール式燃料噴射制御装置において、
コモンレール圧力の変動を伴うことなく、可変吐出量高
圧ポンプの圧送時の駆動トルクを低減することである。 【解決手段】 可変吐出量高圧ポンプは、複数の圧力室
の容積が拡縮するタイミングを相互にずらした構成とす
ることで、圧送時の駆動トルクを低減する。各圧力室ご
とに、圧力室への低圧燃料の導入量を制御する電磁弁6
a,6bを設け、制御手段ECUには、閉弁信号の出力
時から電磁弁6a,6bの閉弁に到るディレイタイムを
記憶する記憶手段95a,95bを具備せしめ、かつ記
憶された上記ディレイタイムに基づいて閉弁信号の出力
時期を補正して、低圧燃料の実際の導入量が電磁弁6
a,6b間でばらつかないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コモンレール(蓄
圧配管)内に蓄圧された高圧燃料を電磁燃料噴射弁によ
りディーゼルエンジンの各気筒へ噴射するコモンレール
式燃料噴射制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディーゼルエンジンに燃料を噴射する制
御装置の1つとして、コモンレール式燃料噴射制御装置
がある。コモンレール式燃料噴射制御装置では、ディー
ゼルエンジンの各気筒に共通の蓄圧配管(コモンレー
ル)が設けられ、ここに可変吐出量高圧ポンプにより必
要な流量の高圧燃料を圧送供給してコモンレールの燃料
圧力を一定に保持している。コモンレール内の高圧燃料
は所定のタイミングで電磁燃料噴射弁により各気筒に噴
射される。
【0003】図21は、コモンレール式燃料噴射制御装
置を構成する可変吐出量高圧ポンプの一例を示すもの
で、シリンダ100内には図略のカムによって駆動され
るプランジャ101が往復動自在に嵌挿され、シリンダ
100の内壁面とプランジャ101の上端面とで圧力室
102を形成している。圧力室102の上方には電磁弁
103が取り付けられており、電磁弁103は、その内
部に形成された低圧流路104と圧力室102の間を開
閉する弁体105を有している。
【0004】弁体105は、コイル106に通電しない
図示の状態で開弁状態にあり、燃料は、プランジャ10
1の下降時に、図略の低圧供給ポンプから低圧流路10
4、弁体105周りの間隙を経て圧力室102に導入さ
れる。コイル106に通電すると弁体105は上方へ吸
引され、その略円錐状の先端部がシート部107に着座
して閉弁する。同時に、プランジャ101の上昇によっ
て、圧力室102内の燃料が加圧され、圧力室102の
側壁に設けた流路109によりコモンレールへ圧送され
る。
【0005】ところで、プランジャ101の上昇中は、
圧力室102の燃料圧により弁体105に閉弁方向の力
が作用するため、弁体105は一度閉弁すると、コイル
106への通電を停止しても開弁しない。このため上記
構成の可変吐出量高圧ポンプでは、コモンレールへ送る
流量の制御を、閉弁時期を制御する、いわゆるプレスト
ローク制御で行っている。すなわち、プランジャ101
が上昇行程に移った後、直ちに閉弁せず、圧力室102
内の燃料が所定量となるまで開弁状態を保持して余剰の
燃料を低圧流路104側へ逃がし、しかる後、閉弁して
加圧を開始することで、必要量の加圧流体をコモンレー
ルへ圧送している。
【0006】ところが、エンジンの回転数の上昇に伴い
ポンプの送油率が高くなると、弁体105が閉弁信号と
は無関係に閉弁(自閉)するという問題が生じる。これ
は、プランジャ101の上昇時に弁体105が、その下
端面に圧力室102の燃料の動圧を直接受けること、弁
体105とシート部107の間の間隙より低圧流路10
4へと流れる燃料の絞り効果により閉弁方向の力を受け
ること等によるもので、流量制御が適切になされないお
それがある。
【0007】この対策としては、弁体105の作動スト
ロークを大きくするか、弁体105の復帰用スプリング
108のバネ力を大きくすることが考えられるが、いず
れの場合も、閉弁応答性の低下につながる。閉弁応答性
を維持するためにはコイル106に通電する電力を多大
にしたり、体格を大きくして電磁弁103の吸引力を増
加させる必要があり、電磁弁の電力コスト、製作コスト
の上昇を招くという問題があった。
【0008】また、上記構成の可変吐出量高圧ポンプで
は、圧力室102への低圧流路104の開閉を電磁弁1
03で行っており、閉弁信号に対し、弁体105が着座
して低圧流路104を閉鎖するまでに一定の時間を要す
ることから、通常、この作動応答時間を予め計算して閉
弁タイミングを制御している。ところがエンジンの回転
数が上昇し、ポンプの送油率が高くなると、開閉動作が
間に合わなくなり、十分な制御ができなくなるおそれが
あった。
【0009】そこで本発明者らは、エンジンの回転数が
上昇し、ポンプの送油率が高い状態でも、コモンモレー
ルへ圧送する流量制御が容易かつ確実にでき、しかも装
置の大型化や電力の増大を伴わないことを目的として、
低圧流路と圧力室との間を開閉する弁体と、低圧流路か
ら圧力室へ吸入される低圧燃料の流量を制御する弁体と
を別々に設けた可変吐出量高圧ポンプを提案した(特願
平9−100939号)。
【0010】この構成を図22に示すと、ポンプハウジ
ング110内にはドライブシャフト111が挿通保持さ
れており、このドライブシャフト111と一体に回転す
るフィードポンプ112により、低圧燃料が低圧流路1
13,114から燃料溜まり115に流入するようにな
っている。
【0011】ドライブシャフト111の右端部には、イ
ンナーカム116が一体に形成されており、インナーカ
ム116内には、ヘッド117の左端部が挿通位置して
いる。ヘッド117の左端部内には、4個のシリンダ1
18が放射状に形成され(このうち2個のみ図示)、各
シリンダ118内にはプランジャ119が往復動自在に
支持されている。これらプランジャ119の内側端面と
シリンダ118の内壁とで圧力室120が形成され、導
入される燃料をプランジャ119の往復動により加圧す
るようになっている。
【0012】燃料溜まり115から圧力室120に到る
流路には、上流側から流量制御用の電磁弁121および
逆止弁122が配設されている。逆止弁122は電磁弁
121が開弁している間、流入する燃料の圧力で開弁
し、電磁弁121が閉弁すると閉弁する。しかして電磁
弁121により予め必要な量の燃料を圧力室120内に
供給すると、逆止弁122により低圧燃料の加圧開始時
より圧送終了時まで圧力室120への流路が閉鎖される
ので、電磁弁121には最大の圧力でもフィード圧(約
15気圧)しか作用しない。よって電磁弁121の体格
を大きくする等の必要がなく、コスト低減が可能とな
る。
【0013】しかしながら、上記可変吐出量高圧ポンプ
は、上記4本のプランジャ119が同時に往復動して圧
力室120内の燃料を加圧する構成となっており、加圧
燃料の圧送に必要な駆動トルクが大きい。図23(A)
は、上記構成の可変吐出量高圧ポンプにおいて、プラン
ジャ119を4本とし、インナーカム116の内周面に
4個のカム山を形成した場合の最大駆動トルク(最大吐
出量における駆動トルク)を示したものである。インナ
ーカム116すなわちドライブシャフト111の1回転
につき、4回の圧送が行われ、圧送期間が約45°、吸
入期間は約45°で間欠的に圧送が行われる。この時、
最大駆動トルクは50Nmである。
【0014】一方、インナーカム116およびこれと一
体のドライブシャフト111を回転駆動するためには、
通常、タイミングベルトが用いられる。図22に示すよ
うに、ドライブシャフト111の左端部にはポンプタイ
ミングプーリー123が固定され、その外周に懸架され
る図略のタイミングベルトによってエンジンの回転力が
インナーカム116に伝達され、これを回転駆動する。
ところが、上述したように、最大駆動トルクが50Nm
と大きい場合、タイミングベルトに加わる負担が大き
く、その耐久性を低下させるおそれがあった。
【0015】そこで、本発明者らは、さらに圧力室を複
数設け、これらの圧力室のそれぞれに低圧燃料を供給す
る手段を設けて複数の圧力室の加圧、圧送を交互に行う
ようにした可変吐出量高圧ポンプを提案し、図23
(B)に示すように最大駆動トルクを低減した(図中、
実線は一方の圧力室を拡縮せしめるための駆動トルク
で、破線は他方の圧力室を拡縮せしめるための駆動トル
クを示し、両駆動トルクの合計値が必要な駆動トルクで
ある)。さらに、図22の構成を基本として、圧力室へ
の低圧燃料の吸入量を調整するための電磁弁を、各圧力
室に対応して1つずつ設け、送油率の低い領域における
調量特性を改善したものを併せて提案した。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このように電
磁弁を、各圧力室に対応して1つずつ設けたものでは、
電磁弁の駆動信号に対する応答性、特に閉弁時の応答性
の個体間ばらつきによって、圧力室へ吸入される低圧燃
料の量が圧力室間で異なってしまう。このため可変吐出
量高圧ポンプから吐出される高圧燃料の吐出量が変動し
てコモンレールの圧力が振動するという課題が生じた。
【0017】そこで本発明は、可変吐出量高圧ポンプか
ら吐出される高圧燃料の吐出量が一定で、コモンレール
の圧力を一定することのできるコモンレール式燃料噴射
制御装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、コモンレール式燃料噴射制御装置は、内燃機関の各
気筒に燃料を噴射する電磁燃料噴射弁に高圧の燃料を供
給するコモンレールと、これに高圧の燃料を圧送する可
変吐出量高圧ポンプとを具備している。可変吐出量高圧
ポンプは、容積が拡縮して燃料の導入および導入された
燃料のコモンレールへの圧送が行われる圧力室および該
圧力室へ燃料を導入する導入路に設けられてこれを開閉
して圧力室への燃料の導入量を制御する電磁弁を備え、
コモンレールへの燃料の吐出量を可変としてある。コモ
ンレール式燃料噴射制御装置は、また上記電磁弁に開弁
信号および閉弁信号を出力して可変吐出量高圧ポンプの
吐出量を調整する制御手段とを具備し、コモンレールの
燃料圧を所定の圧力に制御する。上記可変吐出量高圧ポ
ンプは、これに上記圧力室を複数設けるとともに各圧力
室ごとに上記電磁弁を設け、かつ圧力室の容積が拡縮す
るタイミングを相互にずらした構成とする。上記制御手
段には、各電磁弁の、上記閉弁信号出力時から閉弁に至
る電磁弁のタイムディレイを予め記憶する記憶手段を具
備せしめ、かつ該記憶手段に記憶されたタイムディレイ
に基づいて閉弁信号の出力時期を補正する構成とする。
【0019】圧力室を複数設け、圧力室の容積が拡縮す
るタイミングを相互にずらしてあるので、過大な駆動ト
ルクが必要となることはない。しかも圧力室への燃料の
導入量を制御する電磁弁が、上記タイムディレイに基づ
いて閉弁信号の出力時期が補正されることで、タイムデ
ィレイの、電磁弁の個体間のばらつきが相殺され、燃料
の、所期の圧送量と実際の圧送量との差が圧力室間でば
らつかなくなる。しかしてコモンレール圧力の変動が抑
えられる。
【0020】請求項2記載の発明では、コモンレール式
燃料噴射制御装置は、内燃機関の各気筒に燃料を噴射す
る電磁燃料噴射弁に高圧の燃料を供給するコモンレール
と、これに高圧の燃料を圧送する可変吐出量高圧ポンプ
とを具備している。可変吐出量高圧ポンプは、容積が拡
縮して燃料の導入および導入された燃料のコモンレール
への圧送が行われる圧力室および該圧力室へ燃料を導入
する導入路に設けられてこれを開閉して圧力室への燃料
の導入量を制御する電磁弁を備え、コモンレールへの燃
料の吐出量を可変としてある。コモンレール式燃料噴射
制御装置は、また上記電磁弁に開弁信号および閉弁信号
を出力して可変吐出量高圧ポンプの吐出量を調整する制
御手段とを具備し、コモンレールの燃料圧を所定の圧力
に制御する。上記可変吐出量高圧ポンプは、これに上記
圧力室を複数設けるとともに各圧力室ごとに上記電磁弁
を設け、かつ圧力室の容積が拡縮するタイミングを相互
にずらした構成とする。上記制御手段には、各電磁弁
の、上記閉弁信号出力時から閉弁に至る電磁弁のタイム
ディレイと他の電磁弁のタイムディレイの差を予め記憶
する記憶手段を具備せしめ、かつ該記憶手段に記憶され
たタイムディレイの差に基づいて閉弁信号の出力時期を
補正する構成とする。
【0021】圧力室を複数設け、圧力室の容積が拡縮す
るタイミングを相互にずらしてあるので、過大な駆動ト
ルクが必要となることはない。しかも圧力室への燃料の
導入量を制御する電磁弁が、タイムディレイの差に基づ
いて閉弁信号の出力時期が補正されることで、タイムデ
ィレイの、電磁弁の個体間のばらつきが相殺され、燃料
の、所期の圧送量と実際の圧送量との差が圧力室間でば
らつかなくなる。しかしてコモンレール圧力の変動が抑
えられる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1に本発明のコモンレール式燃
料噴射制御装置の実施の形態について説明する。図1に
おいて、エンジンEには各気筒の燃焼室に対応する複数
の電磁燃料噴射弁Iが配設され、これら電磁燃料噴射弁
Iは各気筒共通のコモンレールRと接続され、電磁燃料
噴射弁Iに高圧の燃料が供給されるようになっている。
コモンレールRには、供給配管R1、デリバリバルブ3
を介して可変吐出量高圧ポンプPが接続され、コモンレ
ールRに連続的に燃料噴射圧に相当する高い所定圧の燃
料が蓄圧される。可変吐出量高圧ポンプPは燃料タンク
TからフィードポンプP1を経て吸入される燃料を高圧
に加圧してコモンレールR内に燃料を供給する。
【0023】燃料噴射システムを制御する電子制御ユニ
ットECUには、各種のセンサの検出信号が入力し、例
えばエンジン回転角センサS2、負荷センサS3より、
エンジンの回転角、負荷の情報が入力し、電子制御ユニ
ットECUは、これらの信号により判別されるエンジン
状態に応じた最適の噴射時期、噴射量(噴射期間)を決
定して電磁燃料噴射弁Iに制御信号を出力し、電磁燃料
噴射弁Iが制御信号に基づいて燃焼室の燃料を噴射する
ようになっている。また電子制御ユニットECUには、
コモンレールR内に設けられた圧力センサS1よりコモ
ンレール圧力の検出信号が入力し、電子制御ユニットE
CUはコモンレール圧力が予め負荷や回転角に応じて設
定した最適値となるように、吐出量を制御する。
【0024】また本発明では、詳細は後述する、電子制
御ユニットECUとともに制御手段を構成する記憶手段
たる補正抵抗95a,95bが設けられている。補正抵
抗95a,95bは抵抗値が、可変吐出量高圧ポンプの
吐出量を制御する個々の電磁弁6a,6bの特性に応じ
て選択されている。補正抵抗95a,95bは望ましく
は電磁弁6a,6bが取り付けられた可変吐出量高圧ポ
ンプPに取り付けられる。
【0025】また気筒判別センサS4から気筒判別信号
が電子制御ユニットECUに入力している。
【0026】次に、図2、図3により可変吐出量高圧ポ
ンプPの詳細について説明する。図2は可変吐出量高圧
ポンプPの全体縦断面を示し、図3はその要部拡大断面
を示している。ポンプハウジング1内には、エンジンに
よってエンジンの1/2の回転と同期して回転駆動され
るドライブシャフトDが挿通保持されている。ドライブ
シャフトDの左端部には、ポンプタイミングプーリー5
1が固定され、図4に示すように、その外周に懸架され
るタイミングベルト52によって回転駆動されるように
してある。図中、エンジンの図略のカムシャフトにはカ
ムシャフトタイミングプーリー53が、クランクシャフ
トにはクランクシャフトタイミングプーリー54が固定
されており、クランクシャフトの回転によりタイミング
ベルト52を介して、ポンプタイミングプーリー51お
よびカムシャフトタイミングプーリー53を回転駆動し
ている。図の55,56はアイドラーであり、このうち
アイドラー56はスプリング57のばね力によりタイミ
ングベルト52に張力を持たせ、たわみを防止する機能
を有している。
【0027】図2,図3において、ドライブシャフトD
には低圧燃料供給用のベーン式のフィードポンプP1が
連結されている。フィードポンプP1はドライブシャフ
トDと一体に回転し、燃料タンクT(図1)から燃料を
吸入して低圧に加圧した燃料を低圧流路11,12、ポ
ンプハウジング1の右端開口に嵌着されたヘッド14内
の低圧流路13を通して燃料溜まり5に送出している。
ヘッド14の燃料溜まり5内には、フィードポンプP1
によって約15気圧に加圧された低圧燃料が満たされて
いる。フィードポンプP1の燃料吐出側と燃料吸入側と
は、吐出圧力が調節できるように図略の圧力調整弁を介
して接続されている。このように、本実施形態では、可
変吐出量高圧ポンプPがフィードポンプP1を内蔵する
構成となっている。
【0028】ドライブシャフトDはベアリングD2を介
してポンプハウジング1に回転可能に保持されており、
その右端部にインナーカム8が一体に形成されている。
ドライブシャフトDとインナーカム8は一体となってい
るが、これを別体にして継ぎ手で連結してもよい。ヘッ
ド14は左端中央部が突出してインナーカム8内に挿通
位置している。
【0029】ヘッド14の下端部には、電磁弁6aが配
設してある。ヘッド14の右端中央部内には詳細を後述
する逆止弁4aが配設してある。また逆止弁4aの上方
にはデリバリバルブ3が配設してある。なお逆止弁およ
び電磁弁はそれぞれ複数設けられ、図示しない位置にも
う1つの逆止弁4b、電磁弁6b(詳細は後述)が設け
られている。
【0030】またヘッド14には、電磁弁6aから逆止
弁4aに到る流路72、逆止弁4aから後述する圧力室
23aに到る流路30a,40a、流路40aからデリ
バリバルブ3に到る吐出孔16aが形成してある。なお
図示しない位置に電磁弁6bから逆止弁4bに到る流路
72、逆止弁4bから後述する圧力室23bに到る流路
30b,40bが形成してある。また吐出孔16bは流
路40bからデリバリバルブ3に到る吐出孔である。
【0031】電磁弁6aはコイル62を内蔵するハウジ
ング61と、その上端部内に嵌装固定されるバルブボデ
ィ68を有し、バルブボディ68に設けたシリンダ69
内に弁体73を摺動可能に保持している。電磁弁6a
は、ハウジング61外周に設けたフランジ63に図示し
ないボルトを挿通することによって固定される。弁体7
3の上端部周りには環状の流路74aが形成され、流路
74aは流路74bにて燃料溜まり5と連通するととも
に、流路74cにて逆止弁4aに到る流路72と連通し
ている。
【0032】弁体73の下端にはアーマチャ64が圧入
固定してあり、アーマチャ64は、ステータ65と対向
している。ステータ65の外側にはコイル62が配さ
れ、ステータ65内部に設けたスプリング室66内には
スプリング67が配設されてアーマチャ64を図の上方
に付勢している。
【0033】流路74cの開口端には略円錐状のシート
面75が形成してあり、コイル62に通電しない図示の
状態で弁体73の先端部がシート面75に着座して流路
74a,74c間を閉鎖するようになっている。コイル
62に通電するとアーマチャ64が吸引され、これと一
体の弁体73の先端部がシート面75から離れて流路7
4a,74c間を開放する。このように電磁弁6aを、
非通電状態で閉弁する構成とすることで、コイル62の
故障時等に燃料の圧送が行われないようにする効果があ
る。なお図示しない電磁弁6bも同様の構成となってい
る。
【0034】ヘッド14の左端中央部には、内部に圧力
室を形成する複数のシリンダである摺動孔2a,2bが
形成してある。図5(A)は図2(および図3)のA−
A線断面であり、摺動孔2a内に、一対のプランジャ2
1a,21cを対向して配し、摺動孔2aに対してそれ
ぞれ往復動自在かつ摺動自在に支持せしめている。摺動
孔2aの内壁面とプランジャ21a,21cの端面とで
形成される空間は、圧力室23aとしてある。図5
(B)は図2(および図3)のB−B線に沿う断面であ
り、同様に、摺動孔2b内に、一対のプランジャ21
b,21dを対向して配し、摺動孔2bに対しそれぞれ
往復動自在かつ摺動自在に支持せしめている。摺動孔2
bの内壁面とプランジャ21b,21dの端面とで形成
される空間は、圧力室23bとしてある。
【0035】一対のプランジャ21a,21cは、その
一方のプランジャ21aが、他方のプランジャ21cよ
り短く形成され、したがって圧力室23aは摺動孔2a
の中央よりややずれた位置にある。一対のプランジャ2
1b,21dも同様で、プランジャ21dが他方のプラ
ンジャ21bよりも短く、圧力室23bは摺動孔2bの
中央よりややずれた位置に形成される。こうすることで
流路30a,40aが形成しやすくなるという利点があ
る。
【0036】また、各プランジャ21a〜21dの外側
端部にはシュー24a,24b,24c,24dが設け
られ、各シュー24a〜24dにカムローラ22a,2
2b,22c,22dが回転自在に保持されている。シ
ュー24a〜24dはその端面がシューガイド15とプ
レート7により摺動自在に保持されている。シューガイ
ド15とプレート7とは、図略のボルトによってヘッド
14に固定されている。プレート7とドライブシャフト
D間には、ワッシャ76が挿入されており、ドライブシ
ャフトDとワッシャ76間、ワッシャ76とプレート7
間が回転すべりするようになっている。
【0037】このように、本実施の形態では、互いに独
立な複数の摺動孔2a,2bを設けて、これらをドライ
ブシャフトDの軸方向に間隔をおいて配置しており、こ
れら摺動孔2a,2bは、軸線が互いに直交する方向と
なるように形成してある。また、摺動孔2a,2bは、
それぞれドライブシャフトDの軸線と直交する方向に形
成されている。
【0038】インナーカム8は、複数の摺動孔2a,2
bに対し共通に設けられ、その回転により、プランジャ
21a〜21dを摺動孔2a,2bで往復動せしめるよ
うになっている。インナーカム8の内周面は、複数のカ
ム山を有するカム面81となしてあり、このカム面81
にカムローラ22a〜22dの外周が摺接するように配
置されている。ここではインナーカム8の内周面を楕円
形に形成し、カム山を等間隔で2つ形成している(図5
(A)においてプランジャ21a,21cと対向する位
置)。
【0039】しかしてドライブシャフトDと一体となっ
たインナーカム8が回転すると、プランジャ21a,2
1cが摺動孔2a内を往復動して、プランジャ21aと
プランジャ21cとが交互に上昇して、圧力室23a内
の燃料をそれぞれ加圧する。
【0040】ここで本発明では、プランジャ21a〜2
1dが最大リフト位置にある状態を一定の間保持するよ
うに、インナーカム8のカム山の頂上部82を、カム中
心Oを中心とする円弧状に形成して中心Oからの距離を
一定とする(図6)。この時、インナーカム8のリフト
曲線は、リフト頂上部がフラット(直線)になり、イン
ナーカム8によって駆動されるプランジャ21a〜21
dのリフトも同様となる。よってプランジャ21a〜2
1dは、最大リフト位置に達した後、直ちに下降を開始
せず、インナーカム8が角度θだけ回転する間、この状
態を保持する。プランジャ21a〜21dが最大リフト
位置にある間は、燃料の吸入は行われないので、この間
に電磁弁6a,6bの開弁が終了するように制御するこ
とで電磁弁の開弁時間の、電磁弁の個体間のばらつきの
影響はなくなる。なおこの角度θは、エンジンの最高回
転数によって異なり、通常、20〜40°の範囲で適宜
選択される。本実施形態においては、θ=30°となっ
ている。
【0041】図7は圧送行程開始から吸入行程開始まで
の1サイクルにおけるインナーカムのリフトおよびカム
速度を示すもので、圧送行程終了から吸入行程を開始す
るまでの30°の間、カム速度は0となる。この間、カ
ムリフトはフラットとなる。
【0042】なお本実施形態においては、カムリフト
は、30°の区間をフラットとしているが、僅かにカム
リフトが下降するようにしてもよい。圧送終了時には、
圧力室は約120MPa (1200気圧)の高圧となっ
ており、フィード圧である1.5MPa (15気圧)に
低下すると体積は膨張する。その体積膨張分に相当する
リフト量分だけ、30°の区間の間にカムリフトが下降
するような、実質的にフラットな形状としても圧力室へ
の燃料吸入は行われないからである。
【0043】逆止弁4aは、ハウジング42を左右方向
に貫通する流路43と、流路43を開閉する弁体44を
有する。流路43は、途中で圧力室23aの方向に拡径
して円錐状のシート面45が形成してある。弁体44
は、スプリングストッパ41内に保持されるスプリング
46によって右方に付勢され、シート面45に着座して
いる。このように、逆止弁4aは図示の通常状態で閉弁
しており、電磁弁6aが開弁して燃料溜まり5から低圧
燃料が流入すると、燃料の圧力で開弁するようになって
いる。この開弁時において、低圧燃料は、電磁弁6aを
介して、流路11,12,13、燃料溜まり5、流路7
2、ハウジング42外周に設けた環状流路48、ハウジ
ング42内部の流路49、流路43、スプリングストッ
パ41内の流路50、ヘッド14の流路30a,40a
を通って、圧力室23aに流入する。
【0044】図2,3に示されない逆止弁4bの構造
も、逆止弁4aと同様である。なおこれら逆止弁4a,
4bは、スクリュ47によってヘッド14内に固定され
る。
【0045】デリバリバルブ3は、圧力室23a,23
bから燃料がデリバリバルブ3に流入する方向を順方向
とする逆止弁であり、弁体としてのボール31a,31
bを有している。ボール31aは、圧力室23aと連通
する吐出孔16aに続く流路を、ボール31bは、圧力
室23b(図5)と連通する吐出孔16bに続く流路を
開閉するように構成されている。
【0046】図8に示すように、本実施の形態では、互
いに独立な2つの摺動孔2a,2bにそれぞれ2本のプ
ランジャ21aおよび21c、21bおよび21dを配
置し、摺動孔2aと1対のプランジャ21a,21cと
で囲まれた圧力室23aと、摺動孔2bと1対のプラン
ジャ21b,21dとで囲まれた圧力室23bとが交互
に拡縮して低圧燃料の導入と加圧とを行う。圧力室23
aは、流路40a、吐出孔16aを通じて、デリバリバ
ルブ3のボール31a側に、圧力室23bは、流路40
b、吐出孔16bを通じて、デリバルバルブ3のボール
31b側にそれぞれ連通している。各圧力室23a,2
3bで加圧された燃料の圧力がコモンレールRの圧力よ
りも高くなると、これらボール31aまたはボール31
bが開弁し、コモンレールRに供給される。その供給圧
力はエンジンEの運転状態によって異なり、200〜1
200気圧である。ここで圧力室23a,23bにおけ
る燃料の加圧は交互になされるため、ボール31a,3
1bを介しての燃料の吐出も交互になされることにな
る。
【0047】そして圧力室23a,23bへの低圧燃料
の吸入量(導入量)は、電磁弁6a,6bの閉弁時期で
規定される。以上のように、低圧流路11,12,1
3、流路30a,40a,30b,40b,72、燃料
溜まり5等によって導入路が形成されている。
【0048】次に、電子制御ユニットECUを中心とす
る制御系について説明する。図9はかかる制御系の構成
図である。
【0049】エンジンEには、図10に示すシグナルロ
ータ17がドライブシャフトDと同軸に取り付けられて
おり、このシグナルロータ17の外周面に対向する位置
に、エンジン回転角センサS2が配設されている。シグ
ナルロータ17の外周面には、外周面を4等分する4か
所の欠歯部を除いて56個の突起18が形成されてい
る。突起18は14個で一群をなし、その突起18同志
の間隔は5.625°である。エンジン回転角センサS
2は、これら突起18が横切る度に検出信号を発生し
て、電子制御ユニットECUに出力する(図1)。この
時、回転角センサS2からは図11に示すように検出信
号が出力され、これを電子制御ユニットECUの波形整
形回路91で波形整形することによって、図11に示す
ように、燃料噴射周期と同期した基準信号Aおよび回転
角信号Bが得られることになる。
【0050】一方、電子制御ユニットECU(図9)
は、圧力センサS1、負荷センサS3、冷却水温センサ
S5、吸気温センサS6、吸気圧センサS7から出力さ
れるアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換
器92を有している。
【0051】CPU90は、このA/D変換器92ある
いは波形整形回路91を介して入力される回転角センサ
S2の回転角信号、気筒判別センサS4から入力される
気筒判別信号に基づいて、電磁燃料噴射弁I、電磁弁6
a,6bの制御を実行する。電子制御ユニットECU
は、さらにCPU90によって制御処理を実行する際に
必要な制御プログラムや各種データが予め記憶されたR
OM96、CPU90によって制御処理を実行する際に
必要なデータが一時的に読み書きされるRAM97、お
よび電磁燃料噴射弁I、電磁弁6a,6bに各々駆動信
号を出力する駆動回路99a,99bを有している。な
お図9において、電磁燃料噴射弁Iおよびその駆動回路
98は、図示はされていないがエンジンの気筒数分、備
えている。
【0052】図12に、CPU90から駆動回路99
a,99bにそれぞれ出力される駆動信号、電磁弁6
a,6bのコイル62に流れる電流、電磁弁6a,6b
の弁体73の変位を示す。駆動信号がオン(開弁信号)
してから弁体73が閉弁に到る電磁弁6a,6bのタイ
ムディレイ(開弁時間)は1.5msであり、その、電
磁弁の個体間のばらつきは±0.1msであるが、本実
施形態においては、リフト曲線のフラットな頂上部にお
いて、電磁弁の開弁が終了するように制御するようにな
っている(詳細なフローチャートは後述)。
【0053】図12に示す駆動信号がオフ(閉弁信号)
して弁体73が閉弁するまでの電磁弁6a,6bのタイ
ムディレイ(閉弁時間)は、1.0msであり、その、
電磁弁の個体間のばらつきは±0.1msであり、後述
する制御方法にてコイル62への通電終了時刻を、閉弁
時間の個体間ばらつきが相殺するように補正し、燃料
の、所期の吸入量と実際の吸入量の差が圧力室23a,
23b間で差を生じないようになっている。
【0054】補正抵抗95a,95bは個々の電磁弁6
a,6bの通電終了時刻の補正量を記憶するもので、補
正量は、予め計測されて補正抵抗95a,95bの抵抗
値として記憶される。そしてA/D変換器92には、5
V電位端子93と接地電位端子94間の電圧を補正抵抗
95aと電子制御ユニットECU内部に設けた抵抗95
cで分圧した電圧Va と、補正抵抗95bと電子制御ユ
ニットECU内部に設けた抵抗95dで分圧した電圧V
b とが入力し、補正抵抗95a,95bの抵抗値は、こ
れに比例する電圧Va ,Vb として、A/D変換器92
を介してCPU90に読み出されるようになっている。
なお補正抵抗95a,95b、抵抗95c,95dの設
置環境の温度変動によっては、補正抵抗95a,95
b、抵抗95c,95dは温度補償抵抗器を具備する構
成とするのがよい。
【0055】次に、CPU90において実行される制御
ルーチンを図13、図14を用いて説明する。図13、
図14は、CPU90において、エンジン回転角センサ
S2からNEパルス信号が出力される毎に実行されるN
Eパルス信号割り込み処理を示すものであり、処理が開
始されると、まずステップ201において、前回の割り
込み処理が実行されてから今回実行されるまでの時間、
すなわち回転角信号のパルス間隔Tp を算出する。
【0056】次いでステップ202において、ステップ
201で求めたパルス間隔Tp (n)と、前回の処理の
際に求められたパルス間隔Tp (n−1)に定数Kを乗
算した値とを大小比較することにより、今回入力された
回転角信号が基準信号であるか否かを判断する。これは
基準信号入力時には、その間のパルス間隔Tp が通常よ
りも2.5倍程度の大きな値になるので、例えば定数K
を2.5よりもやや小さい2.28とし、パルス間隔T
p (n)が前回のパルス間隔Tp (n−1)に対してK
倍以上であれば、今回の回転角信号が、シグナルロータ
17の欠歯部を横切った直後のパルスである基準信号
(図10参照)であることを検知することができる。こ
のステップ202において、今回の回転角信号が基準信
号でないと判断された場合には、ステップ203に進
む。
【0057】ステップ203では、NEパルス信号の番
号(NEパルス番号)Cの値を1だけ増加せしめ、次の
ステップ204に進む。NEパルス番号Cは基準信号が
C=0で、順次1から13まで割り振られる。ステップ
204の処理は、電磁弁6aの駆動信号または電磁弁6
bの駆動信号のオフ時刻を設定するタイミングかどうか
を検知するための処理であって、C=C0 でない場合に
は、そのタイミングではないと判断し、ステップ212
に進む。
【0058】ステップ212の処理は、電磁弁6aの駆
動信号または電磁弁6bの駆動信号をオンにするタイミ
ングかどうかを検知するための処理であって、NEパル
ス番号が最後のNEパルス番号のとき(C=13)のと
きが駆動信号をオンするタイミングとしてある。C≠1
3のときは、そのタイミングでないと判断し、そのまま
本ルーチンの処理を終了する。一方、ステップ212で
C=13であると判断された場合にはステップ213に
進む。
【0059】次のステップ213では、F1 =1か否か
判断する。F1 =1すなわち電磁弁6aを駆動するタイ
ミングであると判断されたときは、ステップ214に進
み、電磁弁6aの駆動信号をオンして本ルーチンの処理
を終了する。一方、ステップ213でF1 ≠1と判断さ
れたときは、ステップ215に進み、電磁弁6bの駆動
信号をオンにして本ルーチンの処理を終了する。
【0060】一方、ステップ202において、回転角信
号が基準信号であると判断された場合にはステップ21
6に進む。ステップ216以下の手順は燃料の噴射期間
等を設定するステップである。ステップ216ではNE
パルス信号Cの値を0にする。そしてステップ217に
進みエンジン回転数Nを算出してステップ218に進
む。
【0061】次にステップ218において、負荷センサ
S3、冷却水温センサS5、吸気温センサS6、吸気圧
センサS7より出力された、エンジンEの運転状態を表
す各種検出信号および電圧Va ,Vb を読み込みステッ
プ219に進む。
【0062】次のステップ219では、気筒判別センサ
S4からの気筒判別信号によりフラグF1 をセットす
る。気筒判別センサS4の出力は、電磁弁6aを駆動す
るタイミングの時は5V、電磁弁6bを駆動するタイミ
ングの時は0Vとなっており、気筒判別センサS4の出
力が5Vの時はF1 を1にセットし、気筒判別センサS
4の出力が0Vの時はF1 を0にセットして次のステッ
プ220に進む。
【0063】ステップ220では、エンジン回転数およ
びステップ218にて読み込まれたエンジンEの運転状
態を表す各種検出信号に基づき、目標コモンレール圧力
を算出する。つまり、エンジン回転数Nと負荷センサS
3によって算出されたアクセルペダルの踏み込み量とを
パラメータとして、基本となる目標コモンレール圧力を
算出し、その後、この求められた値を冷却水温THV、
吸気温Ta 、吸気圧Pa 等により補正することによって
目標コモンレール圧力を決定するのである。
【0064】次のステップ221では、圧力センサS1
より出力された検出信号を読み込み、実コモンレール圧
力を算出する。ステップ222では、ステップ220で
算出した目標コモンレール圧力と、ステップ221で算
出した実コモンレール圧力を比較し、コモンレール圧力
の誤差を算出して、ステップ223に進む。ステップ2
23では、コモンレール圧力の誤差に基づいて、電磁弁
6aを駆動するタイミングのときは電磁弁6aの、電磁
弁6bを駆動するタイミングのときは電磁弁6bの通電
終了角度を算出する。ここで通電終了角度は、実コモン
レール圧力が目標コモンレール圧力よりも低い程、遅角
側に設定して電磁弁6aまたは6bが開の時間を長くし
コモンレール圧力が上がるようにする。
【0065】次のステップ224では、ステップ223
で算出した通電終了角度から通電終了NEパルス番号C
0 と余り時間tとを算出する。通電終了NEパルス番号
C0は、図15に示すように通電終了時刻に当たるNE
パルスのNEパルス番号で、余り時間tは上記NEパル
スの立ち上がりから通電終了時刻までの時間である。す
なわち図例では、通電終了角度=33.1°の場合、通
電終了NEパルス番号C0 =5となり、余り角度4.9
75°に相当する余り時間tがエンジン回転数Nに応じ
て算出される。
【0066】ステップ225〜227および後述するス
テップ205,206は、余り時間tが短すぎる場合
に、CPUが多重割り込みにより、正常な処理がされな
くなるのを防止するために設けたステップである。
【0067】ステップ225では、余り時間t>0.5
msであるか否かを判断し、t>0.5msであると判
断された時は、ステップ227に進み、フラグF2 を0
にセットし、本ルーチンの処理を終了する。一方、ステ
ップ225で、t>0.5msでないと判断されたとき
は、ステップ226に進み、通電終了NEパルス番号C
0 の値を1だけ減少せしめるとともに、フラグF2 を1
にセットして、本ルーチンの処理を終了する。フラグF
2 はステップ226を行ったかどうか、すなわちC0 値
を1だけ減少せしめたかどうかを示すフラグである。
【0068】一方、ステップ204において、C=C0
である、すなわち電磁弁6aの駆動信号または電磁弁6
bの駆動信号のオフ時刻を設定するタイミングであると
判断されたときは、ステップ205に進む。ステップ2
05では、フラグF2 に基づいて、ステップ226が実
行されたかどうかを判断する。F2 =1のときは、ステ
ップ206が実行されて通電終了NEパルス番号C0 が
1だけ減少したと判断してステップ226に移行し、余
り時間tにパルス間隔tp を加算しステップ207に移
行する。一方、ステップ205にてF2 =1でないと判
断されたときはそのままステップ207に移行する。
【0069】次のステップ207ではF1 =1か否かを
判断する。F1 =1すなわち電磁弁6aを駆動するタイ
ミングであると判断されたときはステップ208に移行
する。
【0070】ステップ208では、ステップ224(2
06)で算出した余り時間tを補正する。補正時間は読
み込まれた電圧Va に応じて決定される。図16は電圧
Vaと補正時間の関係を示し、電磁弁6aに必要な補正
時間に応じた電圧Va となるように補正抵抗95aは選
択される。したがって本ステップ208では、ステップ
218で読み込んだ電圧Va によって図16に示す補正
時間分だけ余り時間tを加減する補正を行う。
【0071】図9の抵抗95cは1kΩであり、補正抵
抗95aは電磁弁6aの閉弁時間に応じて0.25kΩ
〜4kΩとなっており、電圧Va は1V〜4Vの範囲の
値をとる。ここで電磁弁6aの閉弁時間が標準的な値の
ときは、補正抵抗1kΩを選択し電圧Va は2.5Vと
なる。電磁弁6aの閉弁時間が短いほど、補正抵抗95
aは、1kΩを越えるより大きな抵抗値のものを選択
し、電圧Va を大きくする。
【0072】そしてステップ209では、電磁弁6aの
駆動信号がオフとなる時刻すなわち通電終了時刻を設定
して本ルーチンの処理を終了する。
【0073】一方、ステップ207でF1 ≠1すなわち
電磁弁6bを駆動するタイミングであると判断されたと
きは、ステップ210に移行する。
【0074】ステップ210では、電磁弁6bについて
の余り時間tについて電圧Vb に基づいてステップ20
8と同様の補正を行い、ステップ211に移行する。
【0075】そしてステップ211では、電磁弁6bの
通電終了時刻を設定して本ルーチンの処理を終了する。
【0076】次に上記構成のコモンレール式燃料噴射制
御装置の作動について図17を用いて説明する。
【0077】図中、時刻(a)点において、圧力室23
aにおけるインナーカム8の圧送行程(以下、プランジ
ャ21a,21cについてのインナーカム8の作動を
(a,c)を付して示し、プランジャ21b,21dに
ついてのインナーカム8の作動を(b,d)を付して示
す)は終わり、NEパルス番号C=13のときのNEパ
ルス信号割り込み処理において、図13のステップ21
4によって電磁弁6aの駆動信号がオンし電磁弁6aの
コイル62への通電が行われる。このコイル62への通
電開始から、弁体73の開弁までは、上記のごとく約
1.5msかかる。一方、インナーカム8のリフト曲線
にはフラットな頂上部が30°設けられているが、本実
施形態では可変吐出量高圧ポンプの最高回転数は250
0rpmであり、その時、30°の角度は2msに相当
する。しかしてそのフラットな頂上部の間に、電磁弁6
aの開弁時間のばらつきとは無関係に、弁体73が完全
に開弁する。
【0078】(b)点では、インナーカム8(a,c)
は吸入行程に入り、燃料溜まり5aから燃料が圧力室2
3aに流入する。この時、流入する燃料によって、プラ
ンジャ21a,21cはカム面81に押しつけられなが
ら下降し、電磁弁6aの弁体73が閉弁するまで燃料の
吸入が行われる。
【0079】駆動回路99aからの、電磁弁6aのコイ
ル62への通電が遮断されると、電磁弁6aの弁体73
が閉弁し((c)点)、圧力室23aへの燃料の吸入が
終了する。その後も、インナーカム8のリフト(a,
c)は下降し続けるが、プランジャ21a,21cのリ
フトは停止して、カムローラ22a,22cとインナー
カム8とは離れる。
【0080】図の(d)点で、インナーカム8のリフト
(a,c)は上昇に転じ、圧送行程に入る。インナーカ
ム8のリフト(a,c)が開始しても、プランジャ21
a,21cはすぐにはリフトを開始せず、インナーカム
8のカム面81上の点81a,81cのリフト量がプラ
ンジャ21a,21cのリフト量となると(図17の
(f)点)、カムローラ22a,22cがインナーカム
8(a,c)に当接し、カムローラ22a,22cがシ
ュー24a,24cを介してプランジャ21a,21c
をリフトさせる。この圧送行程時においては、逆止弁4
aは閉弁している。その後、プランジャ21a,21c
の上昇とともに、圧力室23の容積が縮小し、圧力室2
3内の燃料圧力が次第に高くなる。燃料圧力が所定圧を
越えると、吐出孔16a、デリバリバルブ3を経て、供
給配管R1よりコモンレールRに高圧燃料が供給される
(図1)。プランジャ21a,21cのリフトが最大と
なると(図17の(g)点)、圧送は終了する。
【0081】この間、図17の(e)点において、電磁
弁6bの弁体73が開弁し、インナーカム8(b,d)
が吸入行程に入る。以下、プランジャ21a,21cの
場合と同様にして、プランジャ21b,21dのリフト
が行われ、圧力室23bへ燃料の吸入が行われる。この
ようにインナーカム8の内周面に等間隔で2個のカム山
を形成して、一対のプランジャ21a,21cと一対の
プランジャ21b,21dとが交互に圧送する構成とし
たことで、最大トルクの低減がより効果的にでき、タイ
ミングベルト52の耐久性等への影響を低減できる。
【0082】本実施形態においては、電磁弁6a,6b
の閉弁時間に応じて余り時間tすなわち通電終了時刻を
補正しているので、弁体73が閉弁するときのプランジ
ャ21a,21cのリフト量とプランジャ21b,21
dのリフト量とは、同じエンジンの状態においては等し
くなっている。そのため、可変吐出量高圧ポンプの吐出
量が交互に変動するようなことはない。
【0083】本発明の第2の実施の形態について、図1
8、図19、図20を用いて説明する。図中、図9、図
13、図14と同じ符号を付した部分については実質的
に同じ作動をするので、第1実施形態との相違点を中心
に説明する。
【0084】図18において、補正抵抗95eは1個の
みであり、5V電位端子93と接地電位端子94間の電
圧を補正抵抗95eと、電子制御ユニットECU内部の
抵抗95fとで分圧し、この分圧した電圧VabがA/D
変換器に入力される。
【0085】図20のステップ218aにおいては、負
荷センサS3、冷却水温センサS5、吸気温センサS
6、吸気圧センサS7より出力された、エンジンEの運
転状態を表す多種検出信号および電圧Vabを読み込み、
ステップ219に進む。
【0086】また、ステップ207ではF1 =1 か否か
を判断する。F1 =1 のとき、すなわち電磁弁6aを駆
動するタイミングであると判断されたときは、余り時間
tは補正せずにステップ209に移行して、電磁弁6a
の駆動信号がオフとなる時刻すなわち通電終了時刻を設
定して本ルーチンを終了する。
【0087】一方、ステップ207でF1 ≠1すなわち
電磁弁6bを駆動するタイミングであると判断されたと
きはステップ210aに移行する。
【0088】ステップ210aでは、ステップ224
(206)で算出された余り時間tを補正する。図18
の抵抗95fは1kΩであり、補正抵抗95eは、電磁
弁6aと電磁弁6bとの閉弁時間の差に応じて0.25
kΩ〜4kΩの間の値が選択される。閉弁時間が、電磁
弁6aと電磁弁6bとで等しければ、補正抵抗95eは
1kΩを選択し、電圧Vabは2.5Vとなる。
【0089】電磁弁6bの閉弁時間が電磁弁6aの閉弁
時間よりも短いほど、補正抵抗95eは、抵抗値が1k
Ωを越える大きな値のものを選択し、電圧Vabが大きく
なるようにする。図16NO圧Vabと補正時間の関係に
より、電磁弁6bに必要な補正時間に応じた電圧Vabと
なるように補正抵抗95eが選択される。したがって本
ステップ210aでは、ステップ218aで読み込まれ
た電圧Vabによって図16に示した補正時間分だけ余り
時間tを補正する。
【0090】本実施形態においては、電磁弁6bの閉弁
時間と電磁弁6aの閉弁時間の差に応じて、電磁弁6b
の通電終了時刻(余り時間t)を補正しているので、弁
体73が閉弁するときのプランジャ21a,21cのリ
フト量とプランジャ21b,21dのリフト量とはエン
ジンの状態が同じであれば等しい。そのため、可変吐出
量高圧ポンプの吐出量が交互に変動することはない。
【0091】なお、電磁弁6aの閉弁時間によって、可
変吐出量高圧ポンプからの吐出量が変化することになる
が、ステップ220〜223にて、コモンレール圧力に
応じて通電終了角度を算出しているため、そのステップ
でフィードバックがかかることになり、目標コモンレー
ル圧力に制御することができる。
【0092】本実施形態は、第1実施形態よりも補正抵
抗の数を低減できるという利点がある。
【0093】なお、本実施の形態では、補正抵抗を用い
ているが、電磁弁の閉弁時間を記録したROMを、可変
吐出量高圧ポンプに取り付けて補正を行ってもよい。し
かし可変吐出量高圧ポンプの吐出量の変動は、燃料噴射
ポンプとは異なり、電磁弁の閉弁時間が支配的であるの
で、本実施の形態のように安価な抵抗を用いるのが望ま
しい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコモンレール式燃料噴射制御装置の構
成図である。
【図2】本発明のコモンレール式燃料噴射制御装置を構
成する可変吐出量高圧ポンプの全体断面図である。
【図3】本発明のコモンレール式燃料噴射制御装置を構
成する可変吐出量高圧ポンプの要部拡大断面図である。
【図4】本発明のコモンレール式燃料噴射制御装置を構
成する可変吐出量高圧ポンプの駆動系を示す図である。
【図5】(A)は図2におけるA−A線に沿う断面図で
あり、(B)は図2におけるB−B線に沿う断面図であ
る。
【図6】本発明のコモンレール式燃料噴射制御装置を構
成する可変吐出量高圧ポンプのインナーカムの一部断面
図である。
【図7】本発明のコモンレール式燃料噴射制御装置を構
成する可変吐出量高圧ポンプの作動を説明するタイムチ
ャートである。
【図8】本発明のコモンレール式燃料噴射制御装置を構
成する可変吐出量高圧ポンプの構成図である。
【図9】本発明のコモンレール式燃料噴射制御装置の制
御系の構成図である。
【図10】本発明のコモンレール式燃料噴射制御装置の
制御系を説明する図である。
【図11】本発明のコモンレール式燃料噴射制御装置の
作動を説明する第1のタイムチャートである。
【図12】本発明のコモンレール式燃料噴射制御装置の
作動を説明する第2のタイムチャートである。
【図13】本発明のコモンレール式燃料噴射制御装置の
作動を説明する第1のフローチャートである。
【図14】本発明のコモンレール式燃料噴射制御装置の
作動を説明する第2のフローチャートである。
【図15】本発明のコモンレール式燃料噴射制御装置の
作動を説明する第3のタイムチャートである。
【図16】本発明のコモンレール式燃料噴射制御装置の
作動を説明するグラフである。
【図17】本発明のコモンレール式燃料噴射制御装置の
作動を説明する第4のタイムチャートである。
【図18】本発明の別のコモンレール式燃料噴射制御装
置の制御系の構成図である。
【図19】本発明の別のコモンレール式燃料噴射制御装
置の作動を説明する第1のフローチャートである。
【図20】本発明の別のコモンレール式燃料噴射制御装
置の作動を説明する第2のフローチャートである。
【図21】従来のコモンレール式燃料噴射制御装置の可
変吐出量高圧ポンプの要部断面図である。
【図22】従来の別のコモンレール式燃料噴射制御装置
を構成する可変吐出量高圧ポンプの全体断面図である。
【図23】(A)は従来のコモンレール式燃料噴射制御
装置の作動を説明するタイムチャートであり、(B)は
従来の別のコモンレール式燃料噴射制御装置の作動を説
明するタイムチャートである。
【符号の説明】
11,12,13,30a,40a,30b,40b,
72 流路(導入路) 5 燃料溜まり(導入路) 23a,23b 圧力室 6a,6b 電磁弁 95a,95b,95e 補正抵抗(記憶手段) ECU 電子制御ユニット(制御手段) I 電磁燃料噴射弁 R コモンレール P 可変吐出量高圧ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小島 昭和 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の各気筒に燃料を噴射する電磁
    燃料噴射弁に高圧の燃料を供給するコモンレールと、容
    積が拡縮して燃料の導入および導入された燃料のコモン
    レールへの圧送が行われる圧力室および該圧力室へ燃料
    を導入する導入路に設けられてこれを開閉して圧力室へ
    の燃料の導入量を制御する電磁弁を備え、コモンレール
    への燃料の吐出量を可変とする可変吐出量高圧ポンプ
    と、上記電磁弁に開弁信号および閉弁信号を出力して可
    変吐出量高圧ポンプの吐出量を調整する制御手段とを具
    備し、コモンレールの燃料圧を所定の圧力に制御するコ
    モンレール式燃料噴射制御装置において、上記可変吐出
    量高圧ポンプは、これに上記圧力室を複数設けるととも
    に各圧力室ごとに上記電磁弁を設け、かつ圧力室の容積
    が拡縮するタイミングを相互にずらした構成とし、上記
    制御手段には、各電磁弁の、上記閉弁信号出力時から閉
    弁に至る電磁弁のタイムディレイを予め記憶する記憶手
    段を具備せしめ、かつ該記憶手段に記憶されたタイムデ
    ィレイに基づいて閉弁信号の出力時期を補正する構成と
    したことを特徴とするコモンレール式燃料噴射制御装
    置。
  2. 【請求項2】 内燃機関の各気筒に燃料を噴射する電磁
    燃料噴射弁に高圧の燃料を供給するコモンレールと、容
    積が拡縮して燃料の導入および導入された燃料のコモン
    レールへの圧送が行われる圧力室および該圧力室へ燃料
    を導入する導入路に設けられてこれを開閉して圧力室へ
    の燃料の導入量を制御する電磁弁を備え、コモンレール
    への燃料の吐出量を可変とする可変吐出量高圧ポンプ
    と、上記電磁弁に開弁信号および閉弁信号を出力して可
    変吐出量高圧ポンプの吐出量を調整する制御手段とを具
    備し、コモンレールの燃料圧を所定の圧力に制御するコ
    モンレール式燃料噴射制御装置において、上記可変吐出
    量高圧ポンプは、これに上記圧力室を複数設けるととも
    に各圧力室ごとに上記電磁弁を設け、かつ圧力室の容積
    が拡縮するタイミングを相互にずらした構成とし、上記
    制御手段には、各電磁弁の、上記閉弁信号出力時から閉
    弁に至る電磁弁のタイムディレイと他の電磁弁のタイム
    ディレイの差を予め記憶する記憶手段を具備せしめ、か
    つ該記憶手段に記憶されたタイムディレイの差に基づい
    て閉弁信号の出力時期を補正する構成としたことを特徴
    とするコモンレール式燃料噴射制御装置。
JP10080359A 1998-03-12 1998-03-12 コモンレール式燃料噴射制御装置 Withdrawn JPH11257141A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004094812A1 (ja) * 2003-04-24 2004-11-04 Bosch Corporation 蓄圧式燃料噴射装置における吐出流量制御方法及び蓄圧式燃料噴射装置
CN100365259C (zh) * 2004-01-22 2008-01-30 株式会社电装 内燃机的燃料供给装置
US7848868B2 (en) 2006-09-05 2010-12-07 Denso Corporation Method and apparatus for pressure reducing valve to reduce fuel pressure in a common rail

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