JPH11256836A - 鉄筋コンクリート構造物の補修方法 - Google Patents
鉄筋コンクリート構造物の補修方法Info
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- JPH11256836A JPH11256836A JP6238498A JP6238498A JPH11256836A JP H11256836 A JPH11256836 A JP H11256836A JP 6238498 A JP6238498 A JP 6238498A JP 6238498 A JP6238498 A JP 6238498A JP H11256836 A JPH11256836 A JP H11256836A
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- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
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Abstract
修する際に、経済性から有利なFRP製型枠を永久被覆
材として使用しても、その補修部分で充分な機能を発揮
できる鉄筋コンクリート構造物の補修方法を提供する。 【解決手段】 鉄筋コンクリート構造物1の劣化した補
修部分5をはつり取った後、その上にFRP製型枠6を
被覆し、はつり取った部分とFRP製型枠6との間に、
高炉スラグセメント、砂、水、膨張剤およびブリーディ
ング抑制剤を混練した充填材7を充填する。
Description
構造物の劣化した要補修部分をはつり取って、その部分
にFRPの永久型枠を被覆して補修する鉄筋コンクリー
ト構造物の補修方法に関する。
からコンクリート中に浸透する塩分等により鉄筋が腐食
し、その構造物の表面にひび割れや浮き・はく離が発生
し、構造物の耐久性や構造強度が低下するので、その劣
化部分を補修しなければならない。
としては、その構造物の劣化部分をはつり取った後、そ
の上面に型枠を組み立て、その型枠とはつり取った補修
部分との間に補修材を打設充填し、補修材の固化後に型
枠を取り外すことが行なわれている。しかしながら、上
記の方法においては補修材の充填に使用した型枠を転用
するので、できるだけ短い時間で型枠を取り外すことが
経済的な理由から要請されることになる。
強度がでやすい早強セメントを使うことが望まれるが、
早強セメントは固化時の発熱量が高いという問題があ
る。また、上記のごとく転用型枠を使用する場合、補修
部分に打設充填したコンクリート表面には、再度塩分な
どが浸み込まないように塗装などのコーティング処理を
行なう必要があり、このコーティング処理はある期間経
過後に再度施工する必要があり、その塗り直し処理のた
めの手間と費用を要することになる。
RP製型枠を永久型枠として前記のごとくはつり取った
補修部分に取り付け、FRP製型枠を永久被覆材とし
て、補修後にその補修部分表面のコーティング処理等の
メインテナンス作業を不要とする方法が近年検討されて
いる。即ち、上記FRP製型枠を永久被覆材として使用
すれば、型枠コストは増加するが、補修部分のコーティ
ング処理等のメインテナンスコストが削減するので全体
的なコストは低くなるからである。
いので従来使用されている発熱量の大きなポルトランド
セメント等を補修部分の充填材として使用すると、熱が
型枠内部にこもってしまい、高温になるのでモルタルに
ひび割れが発生する可能性がある。
リート構造物の劣化した部分を補修する際に、経済性等
から有利なFRP製型枠を永久被覆材として使用して
も、その補修された部分で充分な機能を発揮できる鉄筋
コンクリート構造物の補修方法を提供する。
ート構造物の劣化した要補修部分をはつり取った後、そ
の補修部分の上に、補修部分の形状に合わせたFRP製
型枠を被覆し、はつり取った部分とFRP製型枠との間
に、高炉スラグセメント、砂、水、膨張剤および防錆剤
を混練した充填材を充填する鉄筋コンクリート構造物の
補修方法からなる。
コンクリート構造物の補修方法を説明するが、図1、図
2及び図3はその補修方法を適用した鉄筋コンクリート
構造物1の一実施形態の要部側断面図である。まず、図
1に示すような鉄筋3をコンクリート2に内蔵した鉄筋
コンクリート構造物1内に、塩分その他の浸入により、
ひび割れ8またはクラック等が発生した劣化部分の補修
を要する補修部分5を、図2に示すごとく適宜な工具に
よりはつる作業を行なう。
適宜な大きさ及び形状のFRP製型枠6を図3のごとく
補修部分5上に永久型枠として被覆するが、その際、は
つり取った部分の補修部分5とFRP製型枠6との間の
空隙に図3のごとく充填材7を充填する。即ち、本発明
は、上記補修部分5を永久被覆するFRP製型枠6と、
その補修部分5のはつった部分に充填する充填材7とを
組合せ使用する際の充填材7の選定をいかにするかを特
徴としている。
して、高炉スラグセメント、水、砂、膨張剤、防錆剤お
よびブリーディング抑制剤を配合し、上記の各材料を混
練した上図3に示すように充填している。上記高炉スラ
グセメントをモルタルとして打設時の発熱量が小さいこ
とが知られており、放熱性の良くないFRP製型枠6で
被覆しても熱が内部にこもる恐れがない。
合、充填材7と、FRP製型枠6の永久被覆材との間に
隙間が残るのを防止するために配合する膨張剤として
は、カルシウムサルフォアルミネート系のものや、水酸
カルシウム系のもの等を使用できる。さらに、補修部分
5を図3のごとくFRP製型枠6で被覆しても海上の構
造物の場合はFRP製型枠6と充填材7との接合部の継
ぎ目から塩分が浸入する恐れがあるので、塩化物イオン
の浸透を防止するため、アミノアルコール系や、亜硝酸
塩系等を防錆剤として使用することができる。
カフューム等の微粉末やメチルセルロース等の増粘剤な
ど、一般的に使用されているものを使用する。一方、永
久型枠の被覆材として使用するFRP製型枠6として
は、ガラス繊維補強イソフタル酸不飽和ポリエステル樹
脂に、充填材7との密着性をはかるための発泡炭酸カル
シウムを接着したものを用いるとよい。
構成物質を、それぞれの単位量(Kg/m3 )として、高炉
スラグセメントを574、水を285、砂を1180、
そしてカルシウムサルフォアルミネート系膨張剤とアル
ミノアルコール系防錆剤とにブリーディング抑制剤とし
てシリカフュームを適宜組合せた混和剤を120の割合
とし、水を低速攪拌しながら混和剤、高炉スラグセメン
ト、砂の順に投入し、全量投入後1分間高速攪拌して混
練を行ない、図3のごとく鉄筋コンクリート構造物1の
補修部分5の充填材7として使用して、その補修部分5
での充填材7としての機能を満足するかどうかの実験を
行なった
には無収縮モルタルとなんら遜色がなく、体積変化につ
いても収縮が少ないので問題なく、また発熱温度も無収
縮モルタルよりも低く、本発明の鉄筋コンクリート構造
物の補修方法に適用する充填材7として満足した機能を
有するものであることが確認され、さらに上記の充填材
7はブリーディング抑制効果があることも確認された。
とが少ない場合は、充填材の構造物質から防錆剤を除く
ことができる。
化した部分を補修する際に、補修後に補修面のコーティ
ングの塗り直しを必要とせず、高い補修強度が得られる
FRP製型枠を永久被覆材とした補修作業が可能とな
り、経済的な補修を行なうことができる。
の方法に比べて強度及び耐蝕性でもはるかに優れた機能
を発揮できる。
構造物の一実施形態における補修前の要部側断面図であ
る。
図である。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 鉄筋コンクリート構造物の劣化した要補
修部分をはつり取った後、その補修部分上に、補修部分
の形状に合わせたFRP製型枠を被覆し、はつり取った
った部分とFRP製型枠との間に、高炉スラグセメン
ト、砂、水、膨張剤およびブリーディング抑制剤を混練
した充填材を充填する鉄筋コンクリート構造物の補修方
法。 - 【請求項2】 充填材として、高炉スラグセメント、
砂、水、膨張剤、防錆剤およびブリーディング抑制剤を
使用する請求項1記載の鉄筋コンクリート構造物の補修
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6238498A JPH11256836A (ja) | 1998-03-13 | 1998-03-13 | 鉄筋コンクリート構造物の補修方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6238498A JPH11256836A (ja) | 1998-03-13 | 1998-03-13 | 鉄筋コンクリート構造物の補修方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11256836A true JPH11256836A (ja) | 1999-09-21 |
Family
ID=13198586
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6238498A Pending JPH11256836A (ja) | 1998-03-13 | 1998-03-13 | 鉄筋コンクリート構造物の補修方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11256836A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002021338A (ja) * | 2000-07-03 | 2002-01-23 | Tokyo Gas Co Ltd | 鉄筋コンクリート構造物の断面修復方法及びそれに使用する充填材 |
KR100618297B1 (ko) | 2005-03-14 | 2006-08-31 | 주식회사 전양건설 | 초속경 폴리머 개질 콘크리트 조성물 |
KR100627981B1 (ko) | 2004-12-31 | 2006-09-26 | 쌍용양회공업(주) | 콘크리트용 내황산성 보수 모르타르 조성물 |
US9976315B2 (en) | 2013-08-08 | 2018-05-22 | University Of Utah Research Foundation | Elongate member reinforcement |
US10227786B2 (en) | 2013-08-08 | 2019-03-12 | University Of Utah Research Foundation | Elongate member reinforcement with a studded collar |
CN113982300A (zh) * | 2021-09-09 | 2022-01-28 | 上海建为历保科技股份有限公司 | 斗拱的环氧树脂修补工艺 |
-
1998
- 1998-03-13 JP JP6238498A patent/JPH11256836A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002021338A (ja) * | 2000-07-03 | 2002-01-23 | Tokyo Gas Co Ltd | 鉄筋コンクリート構造物の断面修復方法及びそれに使用する充填材 |
KR100627981B1 (ko) | 2004-12-31 | 2006-09-26 | 쌍용양회공업(주) | 콘크리트용 내황산성 보수 모르타르 조성물 |
KR100618297B1 (ko) | 2005-03-14 | 2006-08-31 | 주식회사 전양건설 | 초속경 폴리머 개질 콘크리트 조성물 |
US9976315B2 (en) | 2013-08-08 | 2018-05-22 | University Of Utah Research Foundation | Elongate member reinforcement |
US10227786B2 (en) | 2013-08-08 | 2019-03-12 | University Of Utah Research Foundation | Elongate member reinforcement with a studded collar |
CN113982300A (zh) * | 2021-09-09 | 2022-01-28 | 上海建为历保科技股份有限公司 | 斗拱的环氧树脂修补工艺 |
CN113982300B (zh) * | 2021-09-09 | 2023-03-17 | 上海建为历保科技股份有限公司 | 斗拱的环氧树脂修补工艺 |
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