JPH11256393A - 電気めっき装置 - Google Patents

電気めっき装置

Info

Publication number
JPH11256393A
JPH11256393A JP5511198A JP5511198A JPH11256393A JP H11256393 A JPH11256393 A JP H11256393A JP 5511198 A JP5511198 A JP 5511198A JP 5511198 A JP5511198 A JP 5511198A JP H11256393 A JPH11256393 A JP H11256393A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plating solution
resin
steel strip
plating
outflow prevention
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5511198A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanori Tsuji
正規 辻
Taketo Nakamura
武人 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority to JP5511198A priority Critical patent/JPH11256393A/ja
Publication of JPH11256393A publication Critical patent/JPH11256393A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electroplating Methods And Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】表面欠陥の発生がなく、かつ、安価で容易にめ
っき液をめっき槽内に保持できるシール方法を有する横
型電気めっき装置を提供すること。 【解決手段】めっき槽の入り側および出側に、鋼帯が貫
通する矩形のスリット部を有する板状のめっき液流出防
止板2および3を、めっき槽に着脱自在に固着して設け
た電気めっき装置。めっき液流出防止板は、樹脂、また
は金属の一方、あるいは両方からなる基体と、ゴム、ま
たはテフロンの一方、あるいは両方からなるスリット部
緩衝材で構成されているのがよい。基体の樹脂は熱硬化
性樹脂、および、塩化ビニル、エボナイトの内の一種以
上からなる板か、これらの繊維強化プラスチックがよ
く、基体の金属は、オーステナイト系ステンレス鋼、チ
タン系、ニッケル系、コバルト系の内の一種以上の金属
がよい。スリット間隔は50mm未満がよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水平に走行する鋼
帯を連続的に電気めっきする横型の電気めっき装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】鋼帯に亜鉛、亜鉛系合金等の金属を電気
めっきして得られる電気めっき鋼帯は、近年その外観の
均一性が重用視されるようになってきた。その理由は、
電気めっき皮膜の上に、クロメート皮膜や、樹脂皮膜等
を施す、後処理技術が向上したことにより、これらの電
気めっき鋼帯が無塗装でも外装部品に適用可能になって
きたためである。このため、電気めっき鋼帯の表面品質
に対する要求が従来以上に厳しくなり、電気めっき工程
における表面欠陥を発生させない電気めっき方法または
装置が強く求められるようになった。
【0003】横型の電気めっき設備を用いる電気めっき
は、一般的には次のようにしておこなわれる。図5に、
従来の横型電気めっき装置の電気めっき槽の部分断面を
概念的に示す。めっき槽15の入り側には、上下1対の
ロールで構成されるダムロール16および17が備えら
れている。鋼帯1は、入り側のダムロール16と17の
間を通ってめっき槽15に導入される。さらに上下2層
に配設された電極4および5の間を通過させ、上下の電
極と鋼帯との間にめっき液供給ヘッダー6および7から
めっき液を供給し、通電ロール11および13を鋼帯1
に接触させて鋼帯1を介して電極4または5間に電気回
路を形成させ、鋼帯に電気めっきされる。電気めっきさ
れた鋼帯はめっき槽出側の上下1対のダムロール18お
よび19の間を通ってめっき槽15を出ていく。
【0004】鋼帯に表面性状の良好な電気めっきを安定
して施すには、電極と鋼帯間に生じる電圧を安定させ、
一定の電流を鋼帯面内に均一に流すことが重要である。
これを実現するには、鋼帯と電極間の距離を一定に保つ
と共に、鋼帯と電極間に十分な量のめっき液を供給する
必要がある。めっき槽の入り側および出側のダムロール
はめっき液がめっき槽外へ流出するのを防ぐために設け
られているものであり、上下のダムロールが鋼帯に強く
押しつけられて回転することにより、めっき液の流出が
抑制され、めっき槽内でのめっき液の水位が保たれて電
極と鋼帯間に十分な量のめっき液が確保される。
【0005】この方法では、電気めっきされた鋼帯が出
側のダムロール18および19の間を通過するときに、
めっき液中に浮遊している異物がダムロールに巻き込ま
れて鋼帯表面に押しつけられ、鋼帯表面にこの異物が付
着して表面欠陥を生じることがある。また、ダムロール
の鋼帯端部に接する部分では、ゴム製のダムロールが鋼
帯の端部で損傷することがあり、電気めっきされる鋼帯
の幅が変更された場合などに、ダムロールの損傷が鋼帯
表面に転写され外観不良をもたらす。このようにダムロ
ールはめっき液の流出を抑制するにはよい方法である
が、鋼帯に表面欠陥を発生させることがあるのが問題で
あった。
【0006】特公昭61−22040号公報には、めっ
き槽の入り側と出側で、鋼帯の上部と下部に、上下方向
の位置が調節可能なめっき液流出制御板を設け、これら
を上下して制御板と鋼帯との間隔をコントロールしてめ
っき液の流出量を制御する方法が開示されている。
【0007】特開平3−191090号公報には、めっ
き槽の入り側と出側に、不溶性電極に固着させてシール
板を設け、これによりめっき液の流出を防止する方法が
開示されている。この方法において、鋼帯の上方のシー
ル板の幅方向中央部には、めっき液の幅方向での流れを
均一にするための切り欠き部(めっき液流出部)が設け
られる。
【0008】特開昭62−240793号公報には、め
っき槽の入り側および出側に、めっき液をスプレーして
スプレーにより生じる圧力を利用してめっき槽外へのめ
っき液の流出を防止する方法が開示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】めっき槽でのめっき液
面の維持が不十分で、上電極がめっき液に完全に浸漬し
ない場合には、電気めっきに必要な電流を確保するため
に電圧を高くしてめっきする必要がある。しかし、この
場合には鋼帯表面で気泡が激しく発生するために、めっ
き後の表面外観が損なわれる。このような外観不良を防
ぐためには、上電極をめっき液中に完全に浸漬する必要
がある。
【0010】特公昭61−22040号公報で開示され
ているめっき液流出防止板を用いればダムロールに起因
する外観不良は発生しないが、制御板の間隔を制御する
ための装置が上下の制御板毎に必要であり、設備費用が
嵩む。
【0011】特開平3−191090号公報で開示され
ている方法では、上シール板の幅方向中央部に設けられ
る切り欠き部からのめっき液の流出が大きいうえ、上下
シール板の間にはめっき槽の幅方向全体に隙間があるの
でここからのめっき液の漏出も激しい。これらの理由か
らここに開示されている方法ではめっき液の給液量を著
しく増す必要がある。また、上下のシール板を個別に装
着する必要があるため、保守作業が煩雑であるなどの問
題点を有する。
【0012】特開昭62−240793号公報に開示さ
れている方法では、最終のめっき槽においてめっき液が
鋼帯に付着するために酸焼けと称される黒変化現象が生
じて外観が損なわれることがある。さらに、鋼帯の幅方
向全体に充分なスプレーを実施するには設備費用が高価
になるおそれがある。このようにダムロールを用いない
でめっき液を保持する方法が提案されているがいずれも
実用上満足できるものではない。
【0013】本発明が解決しようとする課題は、以上に
述べたような問題点を解消し、表面欠陥の発生がなく、
かつ、めっき槽内にめっき液を容易に保持できるシール
性を実現できる安価な横型電気めっき装置を提供するこ
とにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、下記
(1)〜(5)に記載の電気めっき装置にある。
【0015】(1)水平に走行する鋼帯の上下面に近接
して電極を対向配設し、電極と鋼帯間にめっき液を供給
して鋼帯に電気めっきする横型電気めっき設備におい
て、めっき槽の入り側および出側の少なくとも一方に、
鋼帯が通過する矩形のスリット部を有する板状のめっき
液流出防止板を備える電気めっき装置。
【0016】(2)めっき液流出防止板の材質が、樹
脂、または金属の一方、あるいは両方の組み合わせから
なり、かつ、スリット部の鋼帯に対面する部分に、ゴム
およびフッソ樹脂のいずれか一方、または両方の組み合
わせからなる緩衝材が配設されていることを特徴とする
上記(1)の電気めっき装置。
【0017】(3)めっき液流出防止板を構成する樹脂
が、ポリウレタン樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹
脂、エポキシ樹脂、アルキド樹脂、不飽和ポリエステル
樹脂等の熱硬化性樹脂、塩化ビニル、エボナイト、およ
び、これらの樹脂中に繊維を分散させて強化した繊維強
化プラスチックの内の1種以上であることを特徴とする
上記(1)または(2)の電気めっき装置。
【0018】(4)めっき液流出防止板を構成する金属
が、オーステナイト系ステンレス鋼、チタンまたはチタ
ン系合金、ニッケルまたはニッケル系合金、コバルトま
たはコバルト系合金の内の一種以上であることを特徴と
する上記(1)〜(3)のいずれかの電気めっき装置。
【0019】(5)スリット部の間隔が50mm未満で
あることを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれかの
電気めっき装置。
【0020】
【発明の実施の形態】図1(a)は、本発明の実施例に
係わるめっき液流出防止板を用いためっき槽の縦断面
図、図1(b)はそのD−D断面図である。本発明の電
気めっき装置では、図1に示すように、従来から使用さ
れているダムロールに替えて、めっき槽の入り側および
出側にめっき液流出防止板2および3を設けてめっき液
をめっき槽15内に保持する。めっき槽から流出しため
っき液は、下部に備えられているめっき液の循環槽(図
示せず)に集められ、ポンプ(図示せず)によりめっき
液供給ノズル6および7に強制循環される。めっき槽内
のめっき液面は、めっき液供給ノズル6および7からの
給液量とめっき液流出防止板からの漏出量をバランスさ
せることで維持される。
【0021】図2(a)および(b)は、本発明例に係
わるめっき液流出防止板の斜視図である。図2に示すよ
うに、本発明のめっき液流出防止板は、幅方向中央部に
鋼帯を通過させるためのスリット部9が設けられてい
る。スリットの形状は、鋼帯が貫通する部分の上下の端
部が平行な直辺で構成されてる。また、めっき液流出防
止板としては図2(a)に示すように、上下の部分が一
体になった構造(以下、この様な構造を単に「一体型」
とも記す)をしているのが好ましいが、図2(b)に示
すように2枚の板で構成され、上下の板は、スリット部
位外ではその合わせ目に隙間が生じないように配設され
たもの(以下、この様な構造を単に「結合型」とも記
す)でも構わない。
【0022】スリット部の間隔hは、めっきされる鋼帯
1の厚さの最大値に加えて、通板中の鋼帯の振動や、形
状不良でも鋼帯がスリットに接触しないで通板できるよ
うに余裕代を見込んだ値にするのがよい。この余裕代は
装置の性能に応じて決めればよいが、安定して高速通板
するには5mm以上とするのがよい。
【0023】スリット部の間隔hが大きくなると、めっ
き槽からのめっき液の漏出量が増すので、液面を保つた
めにはめっき液給液ノズルからの給液量を増す必要があ
り、設備費や製造費用が高くなる。このため、スリット
部の間隔hは50mmに満たない範囲とするのがよい。
さらに好ましくは40mm以下とするのがよい。スリッ
ト部の幅wは、めっき液の流出量を抑制するには狭いほ
ど好ましいが、めっきされる鋼帯の最大幅に加えて、め
っき設備全体の制御性能で決められる鋼帯の左右への蛇
行代を加えた幅にするのがよい。
【0024】めっき液流出防止板2および3は、耐薬品
性、特に電気めっきで多用される硫酸溶液中で優れた耐
久性を有し、かつ、鋼帯が接触しても破損しないだけの
強度や靭性を有するもので構成するのがよいので、この
ような性質を備えた金属または合成樹脂を用いるのが望
ましい。金属としては、オーステナイト系ステンレス
鋼、チタンまたはチタン系合金、ニッケルまたはニッケ
ル系合金、コバルトまたはコバルト系合金の内の一種ま
たはこれらを組み合わせて用いるのが好適である。
【0025】合成樹脂としては、ポリウレタン樹脂、メ
ラミン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、アルキド
樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂、およ
び塩化ビニル、エボナイト、および、これらの樹脂中に
繊維を分散させて強化した繊維強化プラスチックの内の
1種またはこれらを組み合わせて用いるのが好ましい。
上述の金属と合成樹脂等を組み合わせて用いても構わな
い。
【0026】通板中に鋼帯がスリット部でめっき液流出
防止板に接触しても鋼帯表面に疵が生じないように、少
なくともスリット部9の下側の鋼帯に対面する部分に
は、ゴム、やフッ素樹脂等の軟質材を緩衝材8として固
着しておくのがよい。
【0027】本発明の装置のめっき液流出防止板は、電
気めっき槽の入り側および出側の両方に設けるのが望ま
しいが、いずれかの片側のみに設け、他の側には公知の
ダムロール等を用いてもよい。めっき液流出防止板は、
その適用場所が片側のみであっても、その場所での表面
疵防止効果を得ることができるからである。
【0028】本発明のめっき液流出防止板2および3
は、電気めっき槽内の電極と独立して、その両端部(A
およびB)でめっき槽15の側壁部などに固定すること
でめっき槽15内に装着される。めっき液流出防止板は
電極4または5とは分離して配設されるので、電極交換
やめっき液流出防止板の保守作業が容易におこなえる。
【0029】
【実施例】図1(a)は、めっき槽の入り側および出側
に、本発明の実施例に係わるめっき液流出防止板2およ
び3を備えためっき槽の縦断面図、図1(b)は、その
D−D断面図である。図1において、従来の装置と同じ
ものについては従来の技術の説明の欄において使用した
符号を付し、その詳細な説明は省略する。このめっき液
流出防止板を用いためっき装置においては、めっき槽の
入り側および出側にめっき液流出防止板2および3がめ
っき槽15に着脱自由に固着して配設される。
【0030】図2(a)は、本発明の実施例に係わる、
めっき液流出防止板の斜視図である。このめっき液流出
防止板の幅Wは2200mm、高さHは400mmであ
った。めっき液流出防止板の材料の厚さは、合成樹脂の
場合には10mm、金属板の場合には8mmとした。め
っき液流出防止板には幅wが2000mmで、高さhを
種々の値にしたスリット部9を設けてあり、このスリッ
トを通して、厚さ1.0mm、幅1500mmの鋼帯1
を通板速度30〜100m/minで通板した。鋼帯1
の上下にあるめっき液供給ノズル6および7からめっき
液をめっき槽に供給し、上電極4のめっき浴中への浸漬
状況を調査した。これらの調査結果を表1に示した。
【0031】
【表1】
【0032】表1で、試験番号1〜5は本発明の実施例
であり、めっき液流出防止板は繊維強化型不飽和ポリエ
ステル(表1では単に「強化ポリエステル」と記す)製
の板を使用し、スリット部の緩衝材8にはフッ素樹脂製
の緩衝材を装着した。給液量は3.5m3 /minであ
った。めっき液流出防止板のスリット間隔hが5〜30
mmの範囲の場合には、いずれも液面の保持性に非常に
優れ、上下電極ともに液中に完全に浸漬された。いずれ
の場合でも、めっき押し込み疵やめっき液流出防止板と
の擦り傷などの表面欠陥は発生しなかった。
【0033】試験番号6〜9はいずれも本発明例であ
り、めっき液流出防止板としてチタン板を使用し、スリ
ット部の緩衝材8にはゴムを使用した場合の例である。
めっき液流出防止板のスリット間隔hが10〜40mm
の範囲にある試験番号6〜8については、給液量を試験
番号1〜5と同様に3.5m3 /minとしたが、いず
れも、めっき押し込み疵やめっき液流出防止板との接触
による擦り傷などの表面欠陥は発生しなかった。また、
めっき槽内での液面の保持性が良好であり、上下電極と
もに完全に浸漬された。一方、めっき液流出防止板のス
リット間隔hを50mmとした試験番号9では、給液量
を5.0m3 /minとした場合に液面の保持性が良好
で上電極4がめっき浴中に完全に浸漬した。
【0034】試験番号10〜13はいずれも本発明例で
あり、めっき液流出防止板として、図3の斜視図を示す
ように、フェノール樹脂板22の上端部とめっき槽への
取り付け部にコバルト板23を補強したものを用いた。
スリット間隔hが10mm、20mmおよび40mmの
場合には、給液量が3.5m3 /minで液面の保持性
が良好であり、上電極は完全に浸漬した状態であった。
一方、スリット間隔hを50mmにした場合には、試験
番号9の場合と同様に給液量が5.0m3 /minの場
合に良好であった。
【0035】試験番号14〜16は、比較例として実施
したものである。めっき槽の入り側および出側には、図
4の斜視図に示すように、本発明のめっき液流出防止板
に替えて、シール板20と21を上下方向に並べ(この
形式を表1ではセパレート型と記した)、両者の間に形
成されるスリット間隔が所期の値になるように配設し
て、給液量を3.5m3 /minにして、めっき槽内で
のめっき液面保持効果を調査した。表1に示したよう
に、この場合には、スリット間隔hが5〜20mmの範
囲であっても、上電極4を完全に浸漬することができな
かった。そのめっき表面には不めっきや気泡流れ模様等
のめっき不良が発生した。
【0036】
【発明の効果】本発明のめっき装置は構造が簡単である
ので、安価なうえに取付や取り外しが極めて容易であ
る。従って作業効率がよく、経済性に優れためっき装置
である。本発明のめっき装置を用いて電気めっきすれ
ば、ダムロールを用いることなくめっき液面を確保でき
るので、押し込み疵や擦り傷などの表面欠陥が発生しな
い。従って、表面性状の良好な電気めっき鋼帯が容易に
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、横型電気めっき設備の電気めっき槽
の入り側および出側に、本発明の実施例に係わるめっき
液流出防止板2および3を備えためっき槽の縦断面図、
図1(b)は、そのD−D断面図である。
【図2】本発明の実施例に係わる、めっき液流出防止板
の斜視図であり、図2(a)は一体型の例、図2(b)
は結合型の例である。
【図3】本発明の他の実施例に係わる、めっき液流出防
止板の斜視図である。
【図4】比較例に用いためっき液流出防止板の斜視図で
ある。
【図5】ダムロールを用いた横型電気めっき装置の電気
めっき槽の断面図である。
【符号の説明】
1・・・鋼帯、2・・・入り側めっき液流出防止板、3
・・・出側めっき液流出防止板、4・・・上電極、5・
・・下電極、6および7・・・めっき液供給ノズル、8
・・・スリット部緩衝材、9・・・スリット部、11お
よび13・・・通電ロール、15・・・めっき槽、16
〜19・・・ダムロール、20・・・上側シール板、2
1・・・下側シール板、22・・・フェノール樹脂板、
23・・・コバルト板。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水平に走行する鋼帯の上下面に近接して電
    極を対向配設し、電極と鋼帯間にめっき液を供給して鋼
    帯に電気めっきする横型電気めっき設備において、めっ
    き槽の入り側および出側の少なくとも一方に、鋼帯が通
    過する矩形のスリット部を有する板状のめっき液流出防
    止板を備える電気めっき装置。
  2. 【請求項2】めっき液流出防止板の材質が、樹脂、また
    は金属の一方、あるいは両方の組み合わせからなり、か
    つ、スリット部の鋼帯に対面する部分に、ゴムおよびフ
    ッソ樹脂のいずれか一方、または両方の組み合わせから
    なる緩衝材が配設されていることを特徴とする請求項1
    に記載の電気めっき装置。
  3. 【請求項3】めっき液流出防止板を構成する樹脂が、ポ
    リウレタン樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、エポ
    キシ樹脂、アルキド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等の
    熱硬化性樹脂、塩化ビニル、エボナイト、および、これ
    らの樹脂中に繊維を分散させて強化した繊維強化プラス
    チックの内の1種以上であることを特徴とする請求項1
    または2に記載の電気めっき装置。
  4. 【請求項4】めっき液流出防止板を構成する金属が、オ
    ーステナイト系ステンレス鋼、チタンまたはチタン系合
    金、ニッケルまたはニッケル系合金、コバルトまたはコ
    バルト系合金の内の一種以上であることを特徴とする請
    求項1〜3のいずれかに記載の電気めっき装置。
  5. 【請求項5】スリット部の間隔が50mm未満であるこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電気め
    っき装置。
JP5511198A 1998-03-06 1998-03-06 電気めっき装置 Pending JPH11256393A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5511198A JPH11256393A (ja) 1998-03-06 1998-03-06 電気めっき装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5511198A JPH11256393A (ja) 1998-03-06 1998-03-06 電気めっき装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11256393A true JPH11256393A (ja) 1999-09-21

Family

ID=12989651

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5511198A Pending JPH11256393A (ja) 1998-03-06 1998-03-06 電気めっき装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11256393A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009031508A1 (ja) 2007-09-06 2009-03-12 Toray Industries, Inc. ウェブの処理方法、処理槽、連続電解めっき装置およびめっき膜付きプラスチックフィルムの製造方法
EP2886685A1 (en) * 2013-12-20 2015-06-24 ATOTECH Deutschland GmbH Device for accumulating a treatment liquid inside of a treatment area of a horizontal processing apparatus for a galvanic or wet-chemical metal deposition

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009031508A1 (ja) 2007-09-06 2009-03-12 Toray Industries, Inc. ウェブの処理方法、処理槽、連続電解めっき装置およびめっき膜付きプラスチックフィルムの製造方法
JP2009079293A (ja) * 2007-09-06 2009-04-16 Toray Ind Inc ウェブの処理方法、処理槽、連続電解めっき装置およびめっき膜付きプラスチックフィルムの製造方法
US20100203252A1 (en) * 2007-09-06 2010-08-12 Toray Industries, Inc Method for treating web, treatment tank, continuous electroplating apparatus, and method for producing plating film-coated plastic film
US8393293B2 (en) * 2007-09-06 2013-03-12 Toray Industries, Inc. Method for treating web, treatment tank, continuous electroplating apparatus, and method for producing plating film-coated plastic film
EP2202333A4 (en) * 2007-09-06 2015-03-04 Toray Industries TREATMENT METHOD, TREATMENT BATH, CONTINUOUS GALVANIZATION DEVICE AND METHOD FOR PRODUCING PLASTIC FILM PLASTIC FILM
EP2886685A1 (en) * 2013-12-20 2015-06-24 ATOTECH Deutschland GmbH Device for accumulating a treatment liquid inside of a treatment area of a horizontal processing apparatus for a galvanic or wet-chemical metal deposition

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6800186B1 (en) Method and apparatus for electrochemical processing
US5476578A (en) Apparatus for electroplating
US6149781A (en) Method and apparatus for electrochemical processing
US4514266A (en) Method and apparatus for electroplating
JP4921903B2 (ja) メッキを施された帯状金属表面の摩擦係数を低下させる方法および帯鋼に金属メッキを施すための装置
US4310403A (en) Apparatus for electrolytically treating a metal strip
KR20170107494A (ko) 바의 연속 크롬 도금을 위한 생태학적 방법 및 관련 장치
CA1205417A (en) Apparatus and method for plating metallic strip
JPH11256393A (ja) 電気めっき装置
JPH0338352B2 (ja)
CN114808057B (zh) 电镀装置和电镀系统
CA1165271A (en) Apparatus and method for plating one or both sides of metallic strip
US6361673B1 (en) Electroforming cell
JP3807068B2 (ja) 電着塗装装置および電着塗装方法
JP6558418B2 (ja) 電気めっき鋼板の製造方法および電気めっき鋼板の製造装置
JPS6067698A (ja) ウエブ冷却方法
JPS60258496A (ja) 連続式電気メツキ装置
JPH0437158B2 (ja)
JP3753114B2 (ja) 電気めっき用電極及びそれを用いた金属帯の電気めっき方法
JPH04157198A (ja) 連続着色装置の給電方法
JP3015651B2 (ja) 連続式電気めっき方法
JP3027118B2 (ja) 竪型電気めっき装置および電気クロムめっき方法
JPS5943558B2 (ja) エツジオ−バ−コ−ト防止電気メツキ方法および装置
JPS60131992A (ja) 連続式合金電気メツキ方法および装置
JPS5940915B2 (ja) 金属ストリツプの片面電気メツキ方法