JPH11256124A - 再剥離用水分散型感圧性接着剤とその製造方法 - Google Patents

再剥離用水分散型感圧性接着剤とその製造方法

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JPH11256124A
JPH11256124A JP5506598A JP5506598A JPH11256124A JP H11256124 A JPH11256124 A JP H11256124A JP 5506598 A JP5506598 A JP 5506598A JP 5506598 A JP5506598 A JP 5506598A JP H11256124 A JPH11256124 A JP H11256124A
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pressure
polymer
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JP5506598A
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Michio Umeda
道夫 梅田
Akiko Miyano
亜紀子 宮野
Yoshikazu Tanaka
良和 田中
Yoshitoku Yoshida
良徳 吉田
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自背面固定性にすぐれ、かつ被着体への貼り
付け後高温雰囲気下に晒されたのちでも凝集破壊を起こ
すことなく被着体表面から容易に剥離できる再剥離用水
分散型感圧性接着剤を提供する。 【解決手段】 アルキル基の炭素数が4〜12の(メ
タ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とするモノマ
―の重合体を含む水分散液からなり、上記重合体は、重
量平均分子量が250万以上であり、かつ分子量500
万におけるポリマ―1分子あたりの分岐数が5以下であ
ることを特徴とする再剥離用水分散型感圧性接着剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マスキング用感圧
性接着シ―ト類などに用いられる、再剥離用水分散型感
圧性接着剤とその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】マスキング用感圧性接着シ―ト類(シ―
ト、テ―プなど)は、加熱により接着力が上昇しないこ
と、剥離後に被着体への糊残り、シ―ト(テ―プ)跡、
被着体の変色などがないことが、重要な要求特性となつ
ている。
【0003】これらの特性を改良するために、たとえ
ば、特開平6−346038号公報では、特定のモノマ
―および乳化剤組成により、低温から高温までの広い温
度範囲において各種の被着体に対して良好な再剥離性を
示す水系再剥離型感圧性接着剤が開示されている。しか
しながら、この公報の実施例に示されている方法では、
加熱直後に剥離すると、凝集破壊するという問題があつ
た。
【0004】また、特開平6−322345号公報に
は、特定の酸素濃度条件下でレドツクス系重合開始剤を
用いて重合を行うことにより、各種被着体に対して良好
な再剥離性を示す感圧性接着剤が開示されている。とこ
ろが、この感圧性接着剤では、自背面に対する固定性が
悪いという問題があつた。
【0005】マスキング用途において、幅の広いマスキ
ング領域を必要とする場合、複数枚の感圧性接着シ―ト
類を重ねばりし、継ぎ合わせることがある。この場合、
先に被着体に貼り付けた感圧性接着シ―ト類の背面の一
部分に別の感圧性接着シ―ト類を重ねばりするため、こ
の重ねばり領域から塗料の進入などの不具合を防止する
必要があり、この領域における密着性が強く要求され
る。すなわち、先に被着体に貼り付けた感圧性接着シ―
ト類の背面に重ねばりする感圧性接着シ―ト類の固定
性、つまり自背面固定性が高いことが求められる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の事情
に照らし、自背面固定性にすぐれ、かつ被着体への貼り
付け後高温雰囲気下に晒されたのちでも凝集破壊を起こ
すことなく被着体表面から容易に剥離できるマスキング
用感圧性接着シ―ト類などとして有用な再剥離用感圧性
接着剤とその製造方法を提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成するために、鋭意検討した結果、アルキル基の
炭素数が4〜12の(メタ)アクリル酸アルキルエステ
ルを主成分とするモノマ―を特定の手法で乳化重合して
得られる重量平均分子量および分岐数が特定されたアク
リル系重合体を含む水分散液が、再剥離用感圧性接着剤
としてきわめて適しており、これによれば、自背面固定
性にすぐれ、かつ耐熱性にもすぐれて、被着体への貼り
付け後高温雰囲気下に晒されたのちでも凝集破壊を起こ
すことなく被着体表面から容易に剥離しうるマスキング
用感圧性接着シ―ト類を製造できることを知り、本発明
を完成するに至つたものである。
【0008】すなわち、本発明は、アルキル基の炭素数
が4〜12の(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主
成分とするモノマ―の重合体を含む水分散液からなり、
上記重合体は、重量平均分子量が250万以上であり、
かつ分子量500万におけるポリマ―1分子あたりの分
岐数が5以下であることを特徴とする再剥離用水分散型
感圧性接着剤(請求項1)と、その製造方法として、ア
ルキル基の炭素数が4〜12の(メタ)アクリル酸アル
キルエステルを主成分とするモノマ―を、このモノマ―
100重量部に対して0.001〜0.1重量部の重合
開始剤を用いて、0〜55℃で乳化重合することによ
り、上記構成の重合体を含む水分散液を得ることを特徴
とする再剥離用水分散型感圧性接着剤の製造方法(請求
項2)とに係るものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に用いるアルキル基の炭素
数が4〜12の(メタ)アクリル酸アルキルエステルと
しては、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル
酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸イソノニ
ル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリ
ル酸ラウリルなどが挙げられ、これらの中から、その1
種または2種以上を使用する。これらのモノマ―は、主
成分として、全モノマ―の50重量%以上の割合で用い
られる。これより少ないと、マスキング用などとして適
した再剥離用水分散型感圧性接着剤が得られにくい。
【0010】モノマ―としては、上記の主成分のほか
に、必要に応じて他のモノマ―を併用してもよい。この
他のモノマ―は、全モノマ―の50重量%以下の範囲
で、各モノマ―の種類に応じて適宜その使用量を選択で
きるが、マスキングなどに必要な感圧接着性を発揮させ
るために、重合体のガラス転移点が通常−20℃以下と
なるように、使用量を決めるのが望ましい。
【0011】他のモノマ―には、メタクリル酸メチル、
アクリル酸エチル、アクリル酸イソプロピルなどのアル
キル基の炭素数が1〜3の(メタ)アクリル酸アルキル
エステル、メタクリル酸トリデシル、(メタ)アクリル
酸ステアリルなどのアルキル基の炭素数が13〜18の
(メタ)アクリル酸アルキルエステル、無水マレイン
酸、(メタ)アクリル酸、イタコン酸などのカルボキシ
ル基含有モノマ―、(メタ)アクリル酸ヒドロキシアル
キル、グリセリンジ(メタ)アクリレ―トなどの水酸基
含有モノマ―、酢酸ビニル、スチレン、(メタ)アクリ
ロニトリル、N−ビニルピロリドン、(メタ)アクリロ
イルモルホリン、シクロヘキシルマレイミド、イソプロ
ピルマレイミド、(メタ)アクリルアミド、N,N−ジ
メチル(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリル酸グ
リシジルなどがある。
【0012】本発明においては、このようなモノマ―
を、モノマ―100重量部に対して、0.001〜0.
1重量部、好ましくは0.005〜0.04重量部の重
合開始剤を用いて、0〜55℃、好ましくは10〜50
℃の重合温度で乳化重合することにより、つまり、上記
少量の重合開始剤を用いて、上記低温で乳化重合するこ
とにより、またその際に必要により連鎖移動剤の使用を
省くなど適宜の重合条件を選択することにより、重量平
均分子量が250万以上、好ましくは300万以上であ
り、かつ分子量500万におけるポリマ―1分子あたり
の分岐数が5以下、好ましくは3以下である重合体を含
む水分散液を製造する。
【0013】このように分子量が高くかつ分岐の少ない
重合体は、その理由は明らかではないが、低速の変形の
しやすさと関連の大きい重ねばり固定性に好結果を与
え、かつ高い耐熱性を付与し、その結果、自背面固定性
にすぐれ、しかも高温雰囲気下に晒されても凝集破壊に
よる糊残りなどの不都合をきたすことなく容易に剥離で
きるマスキング用感圧性接着シ―ト類などの製造を可能
とする。これに対して、重合体の分子量および分岐数が
上記の範囲外となると、自背面固定性が低下するか、耐
熱性の不足によつて再剥離性が悪くなる。
【0014】なお、本明細書において、重合体の重量平
均分子量および分岐数は、ケルパ―ミエ―シヨンクロマ
トグラフイ―(GPC)と多角度光散乱分子量測定装置
により測定される値を意味するものである。
【0015】上記の乳化重合において、重合開始剤とし
ては、2,2´−アゾビス(2−メチルプロピオンアミ
ジン)二硫酸塩、2,2´−アゾビス(2−アミジノプ
ロパン)ジヒドロクロライドなどのアゾ系、過硫酸カリ
ウム、過硫酸アンモニウムなどの過硫酸塩、ベンゾイル
パ―オキサイド、t−ブチルハイドロパ―オキサイド、
過酸化水素などの過酸化物、過硫酸塩と亜硫酸水素ナト
リウムとの組み合わせや過酸化物とアスコルビン酸ナト
リウムとの組み合わせなどからなるレドツクス開始剤が
ある。低温で重合できるレドツツクス系開始剤は、重合
体の分岐数を少なくしやすいという点で、とくに好まし
く用いられる。
【0016】このような重合開始剤の使用量が前記範囲
を逸脱し、モノマ―100重量部に対し、0.001重
量部より少ないと、実質上安定に重合反応させにくく、
窒素置換量の違いや温度の微妙な違いにより、反応が開
始するまでの誘導時間がばらつき、場合により重合反応
が進まなかつたり、上記ばらつきが重合体の物性に悪影
響を及ぼすことになる。また、上記の使用量が0.1重
量部より多いと、重合体の分岐数が多くなり、分子量も
低下する。さらに、上記の乳化重合において、重合温度
が0〜55℃の範囲を逸脱すると、上記同様に良好な乳
化重合を行えないか、重合体の分岐数が多くなつたり、
分子量が低下する。
【0017】なお、上記の乳化重合に際し、通常は、重
合安定性を確保するため、モノマ―100重量部に対し
て、0.3〜5重量部、好ましくは0.5〜3重量部の
乳化剤が用いられる。乳化剤には、アニオン系やノニオ
ン系の乳化剤があり、1種または2種以上が用いられ
る。アニオン系としては、ラウリル硫酸ナトリウム、ラ
ウリル硫酸アンモニウム、ドデシルベンゼンスルホン酸
ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエ―テル硫酸
ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルフエニルエ―
テル硫酸ナトリウムなどが、ノニオン系としては、ポリ
オキシエチレンアルキルエ―テル、ポリオキシエチレン
アルキルフエニルエ―テルなどが挙げられる。また、ア
ニオン系およびノニオン系のいずれにおいても、たとえ
ばプロペニル基などを導入したラジカル重合性の乳化剤
を用いてもよい。
【0018】本発明の再剥離用水分散型感圧性接着剤
は、上記の重合体を含む水分散液からなるものであつ
て、この水分散型感圧性接着剤には、必要により、各種
の添加剤、たとえば、粘着付与樹脂、架橋剤、可塑剤、
軟化剤、充填剤、顔料、染料、老化防止剤などを配合す
ることができる。
【0019】本発明の再剥離用水分散型感圧性接着剤
は、通常の感圧性接着シ―ト類の製造方法にしたがつ
て、プラスチツクフイルム、紙、金属箔などの適宜の支
持体上に直接塗工、乾燥することにより、あるいはセパ
レ―タ上に塗工、乾燥したのち、適宜の支持体上に転写
することにより、シ―ト状やテ―プ状などの形態とされ
た再剥離用感圧性接着シ―ト類とすることができる。
【0020】
【実施例】つぎに、本発明の実施例を記載して、より具
体的に説明する。なお、本発明は以下の実施例にのみ限
定されるものではない。また、以下において、部とある
のは、すべて重量部を意味するものである。
【0021】実施例1 温度計、攪拌機、窒素導入管および還流冷却管を備えた
反応器に、アクリル酸イソオクチル99部、メタクリル
酸1部、ラウリル硫酸ナトリウム2部、ポリオキシエチ
レンラウリルエ―テル1部を水160部で乳化したもの
を入れ、攪拌しながら1時間窒素置換した。過酸化水素
0.03部を加え、アスコルビン酸ナトリウム0.03
部を水10部に溶解したものを滴下しながら、重合温度
10℃の条件下で3時間乳化重合したのち、10重量%
アンモニア水で中和して、重合体の水分散液を得た。こ
の水分散液に、その固形分100部に対し、ロジンフエ
ノ―ル系タツキフアイヤ(軟化点125℃)乳濁液15
部を加え、よく混合して、再剥離用水分散型感圧性接着
剤を調製した。
【0022】つぎに、坪量30g/m2の和紙の片面に、
アクリル系バツクサイズ剤(日本合成ゴム株式会社製の
商品名「AE318」)を塗布し、130℃で3分間乾
燥して、塗布量が10g/m2の目止め層を形成した。こ
の目止め層を形成した和紙の反対面に、上記の再剥離用
水分散型感圧性接着剤を塗布し、150℃で3分間乾燥
処理することにより、厚さが20μmの感圧性接着剤層
を形成して、再剥離用感圧性接着テ―プを作製した。
【0023】実施例2 実施例1で得た重合体の水分散液に、その固形分100
部に対し、エポキシ系架橋剤0.025部、ロジンフエ
ノ―ル系タツキフアイヤ(軟化点125℃)乳濁液25
部を加え、よく混合して、再剥離用水分散型感圧性接着
剤を調製した。この再剥離用水分散型感圧性接着剤を用
いた以外は、実施例1と同様にして、再剥離用感圧性接
着テ―プを作製した。
【0024】実施例3 温度計、攪拌機、窒素導入管および還流冷却管を備えた
反応器に、アクリル酸2−エチルヘキシル97部、メタ
クリル酸1部、メタクリル酸メチル2部、ラウリル硫酸
ナトリウム2部、ポリオキシエチレンラウリルエ―テル
1部を水160部で乳化したものを入れ、攪拌しながら
1時間窒素置換した。過酸化水素0.03部を加え、ア
スコルビン酸ナトリウム0.03部を水10部に溶解し
たものを滴下しながら、重合温度10℃の条件下で3時
間乳化重合したのち、10重量%アンモニア水で中和し
て、重合体の水分散液を得た。この水分散液に、その固
形分100部に対し、ロジンフエノ―ル系タツキフアイ
ヤ(軟化点125℃)乳濁液5部、エポキシ系架橋剤
0.025部を加え、よく混合して、再剥離用水分散型
感圧性接着剤を調製した。この水分散型感圧性接着剤を
用いた以外は、実施例1と同様にして、再剥離用感圧性
接着テ―プを作製した。
【0025】実施例4 温度計、攪拌機、窒素導入管および還流冷却管を備えた
反応器に、アクリル酸2−エチルヘキシル97部、メタ
クリル酸1部、アクリロイルモルホリン2部、ラウリル
硫酸ナトリウム2部、ポリオキシエチレンラウリルエ―
テル1部を水160部で乳化したものを入れ、攪拌しな
がら1時間窒素置換した。2,2−アゾビス(2−メチ
ルプロピオンアミジン)二硫酸塩0.02部を加え、重
合温度50℃の条件下で3時間乳化重合したのち、10
重量%アンモニア水で中和して、重合体の水分散液を得
た。この水分散液に、その固形分100部に対し、エポ
キシ系架橋剤0.05部を加え、よく混合して、再剥離
用水分散型感圧性接着剤を調製した。この水分散型感圧
性接着剤を用いた以外は、実施例1と同様にして、再剥
離用感圧性接着テ―プを作製した。
【0026】実施例5 温度計、攪拌機、窒素導入管および還流冷却管を備えた
反応器に、アクリル酸2−エチルヘキシル93部、メタ
クリル酸2部、アクリル酸ブチル5部、ポリオキシエチ
レンラウリルフエニルエ―テル硫酸アンモニウム3部を
水160部で乳化したものを入れ、攪拌しながら1時間
窒素置換した。過酸化水素0.03部を加え、アスコル
ビン酸ナトリウム0.03部を水10部に溶解したもの
を滴下しながら、重合温度10℃の条件下で3時間乳化
重合したのち、10重量%アンモニア水で中和して、重
合体の水分散液を得た。この水分散液に、その固形分1
00部に対し、ロジンフエノ―ル系タツキフアイヤ(軟
化点125℃)乳濁液5部、エポキシ系架橋剤0.05
部を加え、よく混合して、再剥離用水分散型感圧性接着
剤を調製した。この水分散型感圧性接着剤を用いた以外
は、実施例1と同様にして、再剥離用感圧性接着テ―プ
を作製した。
【0027】実施例6 温度計、攪拌機、窒素導入管および還流冷却管を備えた
反応器に、アクリル酸2−エチルヘキシル97部、メタ
クリル酸1部、アクリロニトリル2部、ポリオキシエチ
レンラウリルフエニルエ―テル硫酸アンモニウム3部を
水160部で乳化したものを入れ、攪拌しながら1時間
窒素置換した。過酸化水素0.03部を加え、アスコル
ビン酸ナトリウム0.03部を水10部に溶解したもの
を滴下しながら、重合温度10℃の条件下で3時間乳化
重合したのち、10重量%アンモニア水で中和して、重
合体の水分散液を得た。この水分散液に、その固形分1
00部に対し、ロジンフエノ―ル系タツキフアイヤ(軟
化点125℃)乳濁液5部、エポキシ系架橋剤0.02
5部を加え、よく混合して、再剥離用水分散型感圧性接
着剤を調製した。この水分散型感圧性接着剤を用いた以
外は、実施例1と同様にして、再剥離用感圧性接着テ―
プを作製した。
【0028】比較例1 温度計、攪拌機、窒素導入管および還流冷却管を備えた
反応器に、アクリル酸2−エチルヘキシル93部、メタ
クリル酸2部、アクリル酸ブチル5部、ポリオキシエチ
レンラウリルフエニルエ―テル硫酸アンモニウム3部を
水160部で乳化したものを入れ、攪拌しながら1時間
窒素置換した。過酸化水素0.03部を加え、アスコル
ビン酸ナトリウム0.03部を水10部に溶解したもの
を滴下しながら、重合温度70℃の条件下で3時間乳化
重合したのち、10重量%アンモニア水で中和して、重
合体の水分散液を得た。この水分散液に、その固形分1
00部に対し、ロジンフエノ―ル系タツキフアイヤ(軟
化点125℃)乳濁液5部、エポキシ系架橋剤0.05
部を加え、よく混合して、再剥離用水分散型感圧性接着
剤を調製した。この水分散型感圧性接着剤を用いた以外
は、実施例1と同様にして、再剥離用感圧性接着テ―プ
を作製した。
【0029】比較例2 温度計、攪拌機、窒素導入管および還流冷却管を備えた
反応器に、アクリル酸2−エチルヘキシル93部、メタ
クリル酸2部、アクリル酸ブチル5部、ラウリルメルカ
プタン0.04部、ポリオキシエチレンラウリルフエニ
ルエ―テル硫酸アンモニウム3部を水160部で乳化し
たものを入れ、攪拌しながら1時間窒素置換した。過酸
化水素0.03部を加え、アスコルビン酸ナトリウム
0.03部を水10部に溶解したものを滴下しながら、
重合温度10℃の条件下で3時間乳化重合したのち、1
0重量%アンモニア水で中和して、重合体の水分散液を
得た。この水分散液に、その固形分100部に対し、ロ
ジンフエノ―ル系タツキフアイヤ(軟化点125℃)乳
濁液5部、エポキシ系架橋剤0.05部を加え、よく混
合して、再剥離用水分散型感圧性接着剤を調製した。こ
の感圧性接着剤を用いた以外は、実施例1と同様にし
て、再剥離用感圧性接着テ―プを作製した。
【0030】比較例3 温度計、攪拌機、窒素導入管および還流冷却管を備えた
反応器に、アクリル酸イソオクチル99部、メタクリル
酸1部、ラウリル硫酸ナトリウム2部、ポリオキシエチ
レンラウリルエ―テル1部を水160部で乳化したもの
を入れ、攪拌しながら1時間窒素置換した。過酸化水素
0.03部を加え、アスコルビン酸ナトリウム0.03
部を水10部に溶解したものを滴下しながら、重合温度
70℃の条件下で3時間乳化重合したのち、10重量%
アンモニア水で中和して、重合体の水分散液を得た。こ
の水分散液に、その固形分100部に対し、ロジンフエ
ノ―ル系タツキフアイヤ(軟化点125℃)乳濁液15
部を加え、よく混合して、再剥離用水分散型感圧性接着
剤を調製した。この水分散型感圧性接着剤を用いた以外
は、実施例1と同様にして、再剥離用感圧性接着テ―プ
を作製した。
【0031】比較例4 温度計、攪拌機、窒素導入管および還流冷却管を備えた
反応器に、水40部、過硫酸アンモニウム0.2部をい
れ、攪拌しながら1時間窒素置換した。70℃に昇温
し、アクリル酸2−エチルヘキシル93部、メタクリル
酸2部、アクリル酸ブチル5部、ポリオキシエチレンラ
ウリルフエニルエ―テル硫酸アンモニウム3部を水60
部で乳化したものを3時間かけて滴下した。さらに重合
温度70℃の条件下で1時間処理したのち、10重量%
アンモニア水で中和して、重合体の水分散液を得た。こ
の水分散液に、その固形分100部に対し、ロジンフエ
ノ―ル系タツキフアイヤ(軟化点125℃)乳濁液5
部、エポキシ系架橋剤0.05部を加え、よく混合し
て、再剥離用水分散型感圧性接着剤を調製した。この水
分散型感圧性接着剤を用いた以外は、実施例1と同様に
して、再剥離用感圧性接着テ―プを作製した。
【0032】以上の実施例1〜6および比較例1〜4で
調製した各再剥離用感圧性接着テ―プについて、下記の
方法により、自背面固定性および再剥離性を調べた。ま
た、各例で得た水分散液について、下記の方法により、
重合体の重量平均分子量および分岐数を調べた。これら
の結果は、表1に示されるとおりであつた。
【0033】<重量平均分子量および分岐数>水分散液
を120℃で1時間乾燥して、重合体を得た。これをテ
トラヒドロフランに溶解して、0.1重量%の重合体溶
液をつくり、これを用いて、前記本文の記載の方法によ
り、重合体の重量平均分子量および分岐数を測定した。
【0034】<自背面固定性>ステンレス板に再剥離用
感圧性接着テ―プ(幅18mm)を貼り付け、この感圧性
接着テ―プの背面(目止め層形成面)に同種の感圧性接
着テ―プ(幅18mm)の感圧性接着剤層側を重ね合わ
せ、500gのロ―ラで1往復圧着したのち、室温(2
3℃)で30分間放置する。その後、80℃の条件下で
10分間放置し、引き続き80℃の雰囲気下で、テ―プ
の貼り付け面から引き剥がし角度が90°になるよう3
0gの荷重をかけ、1時間後の剥離距離(cm)を測定し
た。
【0035】<再剥離性>感圧性接着テ―プ(幅18m
m)をメラミン塗装板に貼り合わせ、その上からラツカ
―塗料を吹き付け、80℃の熱風オ―ブンに1時間投入
して乾燥した。熱風オ―ブンから取り出したのち、直ち
に感圧性接着テ―プをメラミン塗装板から剥離し、メラ
ミン塗装板上の糊残りの状態を、目視にて以下の基準で
判定した。 ○:糊残りがない △:糊残りが部分的にある ×:全面に糊残りがある
【0036】
【0037】上記の表1の結果から明らかなように、本
発明の実施例1〜6の各再剥離用感圧性接着テ―プは、
自背面固定性にすぐれており、しかも被着体への貼り付
け後高温に晒されたのちでも凝集破壊による糊残りなど
を起こすことなく容易に再剥離できるものであることが
わかる。これに対し、重量平均分子量ないし分岐数が本
発明の範囲外である重合体を用いた比較例1〜4の各再
剥離用感圧性接着テ―プは、自背面固定性に劣つている
か、再剥離性に劣つている。
【0038】
【発明の効果】以上のように、本発明は、アルキル基の
炭素数が4〜12の(メタ)アクリル酸アルキルエステ
ルを主成分とするモノマ―を特定の手法で乳化重合し
て、重量平均分子量および分岐数が特定されたアクリル
系重合体を含む水分散液を得、これを感圧性接着剤のベ
―スとしたことにより、自背面固定性にすぐれ、かつ被
着体への貼り付け後高温雰囲気下に晒されたのちでも凝
集破壊を起こすことなく被着体表面から容易に剥離でき
るマスキング用感圧性接着シ―ト類などとして有用な再
剥離用感圧性接着剤とその製造方法を提供することがで
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 良徳 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルキル基の炭素数が4〜12の(メ
    タ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とするモノマ
    ―の重合体を含む水分散液からなり、上記重合体は、重
    量平均分子量が250万以上であり、かつ分子量500
    万におけるポリマ―1分子あたりの分岐数が5以下であ
    ることを特徴とする再剥離用水分散型感圧性接着剤。
  2. 【請求項2】 アルキル基の炭素数が4〜12の(メ
    タ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とするモノマ
    ―を、このモノマ―100重量部に対して0.001〜
    0.1重量部の重合開始剤を用いて、0〜55℃で乳化
    重合することにより、請求項1に記載の重合体を含む水
    分散液を得ることを特徴とする再剥離用水分散型感圧性
    接着剤の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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