JPH11255641A - 医薬組成物 - Google Patents

医薬組成物

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Publication number
JPH11255641A
JPH11255641A JP10057742A JP5774298A JPH11255641A JP H11255641 A JPH11255641 A JP H11255641A JP 10057742 A JP10057742 A JP 10057742A JP 5774298 A JP5774298 A JP 5774298A JP H11255641 A JPH11255641 A JP H11255641A
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JP
Japan
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pharmaceutical composition
salt
weight
naproxen
diclofenac
Prior art date
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Pending
Application number
JP10057742A
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English (en)
Inventor
Ichiro Okudaira
一郎 奥平
Kenji Tsunoda
健司 角田
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Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 感冒、特に感冒などによる鼻炎症状のうち鼻
閉に対する効果が高い医薬組成物を提供する。 【解決手段】有効成分として、(a)ナプロキセン、ジク
ロフェナク及びこれらの塩類からなる群から選ばれる少
なくとも1種、並びに(b)カルビノキサミン、クロルフ
ェニラミン、ケトチフェン、メキタジン及びこれらの塩
類からなる群から選ばれる少なくとも1種を配合してな
る医薬組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感冒、特に感冒に
よる鼻炎症状のうちの鼻閉(鼻づまり)に対する効果が
増強された医薬組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より多種の感冒及び鼻炎用組成物が
知られているが、何れも風邪などに伴う鼻粘膜の炎症症
状に対する効果が充分でないため、充分満足できる臨床
効果が得られていなかった。
【0003】感冒はウイルス性の呼吸器感染症である。
一般に、上気道を中心とする局所炎症性症状に倦怠感等
の種々の全身症状を伴う疾患である。感冒の原因となる
ウイルスに対しウイルスの感染及び増殖を抑制させる抗
ウイルス作用を有する薬剤の開発が原因療法として望ま
れているが、現時点の技術水準では依然として有効なも
のが開発されている状況になく、個々の風邪症状の改善
を目的とする対症療法が感冒治療の中心となっている。
対症療法の中心は解熱鎮痛薬成分による発熱時の解熱及
び疼痛症状発症時の鎮痛であり、特にナプロキセン、ジ
クロフェナクはこのような用途で使用されてきた。した
がって、従来これらの成分は単味剤で用いられており、
他剤との配合での使用は行われていなかった。しかし、
感冒及び鼻炎は罹患の際に同時に種々の症状を併発し推
移することから、多岐に亘る症状の早期治癒を図り、ま
た薬物の使用頻度を減らしかつ副作用の発生を防止する
ために、各成分の配合量を軽減しかつ効果が増強された
配合剤の開発が望まれており、如何にこのような目的を
達する処方を組むかがポイントとなっていた。
【0004】一方、従来の感冒・鼻炎用組成物は抗ヒス
タミン薬を主とし、これに加えて鼻汁分泌抑制薬、鼻閉
除去を目的とした交感神経興奮薬等を配合したものが中
心となっており、呼吸器粘膜の炎症除去を目的にナプロ
キセン、ジクロフェナク及びこれらの塩類を配合したも
のは存在しなかった。特に日常生活を営む上で、感冒に
よる各種の症状のうち鼻炎症状殊に鼻閉(鼻づまり)症
状は呼吸不全を来し、物事に対する集中力を散漫なもの
にさせ不測の事故の発生を惹起する危険性を有するばか
りでなく、口呼吸で補填しなくてはならず外気の直接の
肺への取り込みは新たなウイルスや細菌の感染に結びつ
き、症状の遷延化を招く不都合が生じる。このことは、
アレルギー性鼻炎による鼻閉(鼻づまり)症状の場合に
も、全く同様のことがいえる。つまり、如何に早く鼻閉
(鼻づまり)症状状態を除去し、新たな感染やアレルゲ
ンの感作を未然に防止し、症状の軽快又は治癒を図るか
が現実の治療上の重要なポイントとなっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の従来技
術に鑑みて為されたものであり、その目的は感冒の諸症
状又は鼻炎の諸症状のうち、鼻粘膜の炎症症状(鼻閉な
ど)の除去あるいは軽減を図ることができる医薬組成物
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記を目
的とし鋭意研究した結果、有効成分としてある特定の非
ステロイド性抗炎症薬と抗アレルギー薬、抗ヒスタミン
薬を配合することにより、鼻粘膜の炎症症状(鼻閉な
ど)の除去或いは軽減に対し劇的な効果があることを見
いだし、本発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明は、(a)ナプロキセン、
ジクロフェナク及びこれらの塩類からなる群から選ばれ
る少なくとも1種、並びに(b)カルビノキサミン、クロ
ルフェニラミン、ケトチフェン、メキタジン及びこれら
の塩類からなる群から選ばれる少なくとも1種を配合し
てなる医薬組成物である。本発明はまた、感冒用である
前記医薬組成物である。本発明はまた、鼻炎用である前
記医薬組成物である。
【0008】本発明において塩類とは、塩酸塩、硝酸
塩、硫酸塩、リン酸塩、シュウ酸塩、マレイン酸塩、フ
マル酸塩、臭化水素酸塩などが挙げられる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の医薬組成物は、通常、成
人に対して1日1回ないし数回に分けて経口投与するこ
とができる。この投与量は年齢、体重、病状により適宜
増減することができる。特に、配合量はそれぞれ成人に
対して1日当たり、ナプロキセンは150〜600mg
がよく、ジクロフェナク(その塩を含む)は12.5〜
100mgがよい。また、カルビノキサミン又はその塩
類は5〜10mgがよく、クロルフェニラミン又はその
塩類は2〜10mgがよく、メキタジンは2〜12mg
がよく、ケトチフェン又はその塩類は0.5〜3mgが
よい。ナプロキセン、ジクロフェナク又はこれらの塩類
と抗アレルギー薬又は抗ヒスタミン薬の配合比は、ナプ
ロキセン、ジクロフェナク又はこれらの塩類1重量部に
対して抗アレルギー薬又は抗ヒスタミン薬は0.000
5〜1重量部が好ましいが、その組み合わせによって配
合比は異なる。例えば、以下のとおりである。(a)ナ
プロキセン又はその塩類と(b)カルビノキサミン又は
その塩類の配合比は、(a)1重量部に対して(b)
0.005〜0.1重量部が好ましい。(a)ナプロキセ
ン又はその塩類と(b)クロルフェニラミン又はその塩
類の配合比は、(a)1重量部に対して(b)0.00
1〜0.1重量部が好ましい。(a)ナプロキセン又は
その塩類と(b)メキタジン又はその塩類の配合比は、
(a)1重量部に対して(b)0.001〜0.1重量部
が好ましい。(a)ナプロキセン又はその塩類と(b)
ケトチフェン又はその塩類の配合比は、(a)1重量部
に対して(b)0.0005〜0.05重量部が好まし
い。(a)ジクロフェナク又はその塩類と(b)カルビ
ノキサミン又はその塩類の配合比は、(a)1重量部に
対して(b)0.05〜0.9重量部が好ましい。(a)
ジクロフェナク又はその塩類と(b)クロルフェニラミ
ン又はその塩類の配合比は、(a)1重量部に対して
(b)0.02〜0.9重量部が好ましい。(a)ジクロ
フェナク又はその塩類と(b)メキタジン又はその塩類
の配合比は、(a)1重量部に対して(b)0.02〜
1重量部が好ましい。(a)ジクロフェナク又はその塩
類と(b)ケトチフェン又はその塩類の配合比は、
(a)1重量部に対して(b)0.005〜0.3重量部
が好ましい。
【0010】本発明の医薬組成物は、剤型として錠剤、
カプセル剤、顆粒剤、細粒剤、粉剤、チュアブル剤、発
泡剤、ドロップ剤、口中溶解剤、ドライシロップ剤、内
服液剤などの経口投与形態の製剤として用いる。これら
の製剤は、常法により調製することができる。固形剤に
おいては製剤の調製に使用する担体としては、乳糖、デ
ンプン、砂糖、マンニトール、結晶セルロースなどの賦
形剤、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロ
ピルメチルセルロース、ゼラチン、PVPなどの結合
剤、カルボキシメチルセルロースカルシウム、低置換度
ヒドロキシプロピルセルロースなどの崩壊剤、ステアリ
ン酸マグネシウム、硬化ヒマシ油、タルクなどの滑沢剤
があり、この他必要に応じて溶解補助剤、緩衝剤、保存
剤、香料、色素、矯味剤などを使用することができる。
【0011】また、内服液剤においては製剤の調製に使
用する担体としては、ショ糖脂肪酸エステル類、ステア
リン酸ポリオキシル類、ポリオキシエチレンポリオキシ
プロピレングリコール類、ポリオキシエチレンモノ脂肪
酸エステル類などの界面活性剤、合成ケイ酸アルミニウ
ム、ケイ酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグ
ネシウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウムなどの増
粘剤、クエン酸緩衝液、リン酸緩衝液などの有機酸系・
無機酸系のpH調整剤があり、この他必要に応じて溶解
補助剤、緩衝剤、保存剤、香料、色素、甘味剤などを使
用することができる。
【0012】本発明の医薬組成物は、以上の成分の他に
必要に応じて他の非ステロイド性抗炎症薬、消炎酵素薬
類、気管支拡張薬、中枢神経興奮薬、鎮咳薬、去痰薬、
他の抗ヒスタミン薬又は抗アレルギー薬、抗コリン薬、
ビタミン類、制酸薬、生薬などから選ばれる少なくとも
1つの薬剤を適宜に配合しても良い。なお、これらの成
分は単独又は相互に混合して用いることができ、通常は
医薬品製造指針(1995年版・薬業時報社)に収載さ
れているかぜ薬基準などに準拠して配合される。
【0013】
【発明の効果】本発明は鼻粘膜の炎症に対する消炎効果
が増強・改善するため、鼻閉症状の軽減・除去に対し劇
的な効果がある医薬組成物であり、本発明により感冒、
特に感冒による鼻炎の鼻閉(鼻づまり)に対して、著し
く有用な薬剤を提供することができる。
【0014】
【実施例】以下、実施例及び試験例を挙げ本発明をさら
に詳しく説明するが、本発明は下記の例に限定されるも
のではない。 実施例1 下記の各成分をそれぞれ秤量し均一に混合した後、得ら
れた混合粉末を直打法により1錠重量200mgになる
ように打錠し錠剤を得た。
【0015】 ナプロキセン 600g ノスカピン 48g リン酸ジヒドロコデイン 24g メキタジン 6g 塩酸アンブロキソール 45g フェニルプロパノールアミン 60g テオフィリン 150g 塩化リゾチーム 90g(力価) 無水カフェイン 75g ビタミンB1硝酸塩 8g ビタミンB2 4g 乳糖 350g 微結晶セルロース 320g ステアリン酸マグネシウム 10g 硬化ヒマシ油 10g。
【0016】実施例2 下記の各成分をそれぞれ秤量し均一に混合した後、実施
例1に準拠し1錠重量200mgの錠剤を得た。
【0017】 ジクロフェナクナトリウム 75g ノスカピン 48g リン酸ジヒドロコデイン 24g メキタジン 6g 塩酸ブロムヘキシン 12g 塩化リゾチーム 90g(力価) 乳糖 775g 微結晶セルロース 750g ステアリン酸マグネシウム 10g 硬化ヒマシ油 10g。
【0018】実施例3 下記の各成分を秤量し均一に混合した後、実施例1に準
拠し1錠重量100mgの錠剤を得た。
【0019】 ジクロフェナクナトリウム 75g マレイン酸カルビノキサミン 7.5g リン酸ジヒドロコデイン 24g 塩酸アンブロキソール 45g 塩化リゾチーム 90g
(力価) 乳糖 80g 低置換度ヒドロキシプロピルセルロース 50.5g ステアリン酸マグネシウム 18g 硬化ヒマシ油 10g。
【0020】実施例4 pH調整剤(リン酸緩衝液)を溶解した水溶液に、防腐
剤、甘味剤、香料を加え完全に溶解し、その溶液にショ
糖脂肪酸エステルを均一に分散した後、ナプロキセン及
びその他の薬剤を加え溶解させた後、精製水を加えて全
量を1000mlにして製した。
【0021】 ナプロキセン 600g リン酸ジヒドロコデイン 24g メキタジン 6g dl−塩酸メチルエフェドリン 60g 塩酸アンブロキソール 45g 無水カフェイン 75g ビタミンB1硝酸塩 8g ビタミンB2 4g ショ糖脂肪酸エステル 15g 甘味剤 適 量 防腐剤 適 量 香料 適 量。
【0022】試験例 [配合製剤の嗅覚強度に対する効
果] 《試験方法》鼻閉(鼻づまり)がある95名を対象とし
て、A〜S群の19群に各5名ずつにそれぞれ分け、下
記表1の処方の試験薬剤を1日3回3日間服用させ、結
果を比較した。判定方法は、20%メントール溶液を浸
した紙を用いて、その揮発性芳香の嗅覚強度を測定する
ことによって行った。なお、投与前の嗅覚強度を基準に
その推移を3日後まで各日に判定した。
【0023】判定基準は、5点:メントールの清涼感を
非常に強く感じる、4点:強く感じる、3点:感じる、
2点:弱く感じる、1点:感じないの5段階とし、各群
の平均点で比較した。結果を表2に示した。嗅覚強度の
程度は、A〜H群の組み合わせ処方群の方がI〜S群の
単味群より優っており、以上の配合薬に優れた効果があ
ることが証明された。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)ナプロキセン、ジクロフェナク及び
    これらの塩類からなる群から選ばれる少なくとも1種、
    並びに(b)カルビノキサミン、クロルフェニラミン、ケ
    トチフェン、メキタジン及びこれらの塩類からなる群か
    ら選ばれる少なくとも1種を配合してなる医薬組成物。
  2. 【請求項2】 感冒用である請求項1記載の医薬組成
    物。
  3. 【請求項3】 鼻炎用である請求項1記載の医薬組成
    物。
JP10057742A 1998-03-10 1998-03-10 医薬組成物 Pending JPH11255641A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018076306A (ja) * 2016-10-31 2018-05-17 エスエス製薬株式会社 感冒薬

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018076306A (ja) * 2016-10-31 2018-05-17 エスエス製薬株式会社 感冒薬

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