JPH083066A - かぜ薬製剤 - Google Patents

かぜ薬製剤

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JPH083066A
JPH083066A JP6162847A JP16284794A JPH083066A JP H083066 A JPH083066 A JP H083066A JP 6162847 A JP6162847 A JP 6162847A JP 16284794 A JP16284794 A JP 16284794A JP H083066 A JPH083066 A JP H083066A
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cold
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JP6162847A
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Yoshiaki Hibi
善朗 日比
Ko Moriyama
耕 森山
Takeo Hirata
武夫 平田
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 かぜ薬製剤により、鼻水、のどの痛み等のか
ぜの初期症状を効果的に改善し、罹病期間を短縮する。 【構成】 フェニルプロパノールアミン類等のα受容体
刺激剤100重量部に対して、セラペプターゼ等の消炎
酵素剤1.5〜5000重量部を配合してかぜ薬製剤と
する。前記製剤は、さらにアセトアミノフェン等の解熱
鎮痛消炎剤を1〜90000重量部程度含有していても
よく、また、必要により抗ヒスタミン剤、鎮咳剤、去痰
剤、鎮咳去痰剤及び気管支拡張剤から選ばれた少なくと
も1つの成分を含んでいてもよい。前記成分の組み合わ
せにより、鼻水、のどの痛み等の呼吸器系症状に加え
て、発熱、頭痛等の全身症状が複合した場合であって
も、かぜの初期症状を早期かつ有効に改善できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、かぜの諸症状、特に鼻
水・鼻づまり等のかぜの初期症状を改善する上で有用な
かぜ薬製剤に関する。
【0002】
【従来の技術】かぜ症候群に対しては、その原因の80
〜90%がウイルスによることから、抗ウイルス剤によ
る治療が望ましいとされているが、十分な効果が期待で
きる抗ウイルス剤は未だ見いだされていない。そのた
め、かぜの諸症状に対しては、対症療法や細菌による二
次感染の予防などがその治療の中心である。
【0003】一般かぜ薬としては、例えば、発熱を解消
するための解熱鎮痛剤、せきを抑制するための鎮咳去痰
剤、呼吸器系の症状を改善するための気管支拡張剤、抗
ヒスタミン剤などを配合した製剤等が繁用されている。
また、かぜ薬として、抗生物質等が処方される場合もあ
る。
【0004】一方、かぜ症候群においては、一般に、鼻
水、鼻づまり、くしゃみ等の鼻症状、のどの痛み、せ
き、痰などの咽喉頭症状などの呼吸器系症状、悪寒、頭
痛、関節や筋肉の痛み等の全身症状、発熱、倦怠感など
の諸症状が複合的に発現することが多い。また、かぜの
初期症状として、「鼻水」、「のどの痛み」等の呼吸器
系症状が多くの割合を占める。そのため、これらの不快
なかぜの諸症状、特に前記初期症状を早期かつ効果的に
改善又は解消し、罹病期間を短縮することは、かぜ症候
群の治療に有効である。
【0005】しかし、従来の製剤では、前記のような複
合的に発現するかぜの諸症状、特に「鼻水」及び「のど
の痛み」を主体にしたかぜの初期症状を早期かつ効果的
に改善することは困難である。
【0006】国際公開番号WO85/04589に対応
する特表昭61−501913号公報には、イブプロフ
ェン等の非ステロイド系抗炎症剤と、塩酸フェニルプロ
パノールアミン等のうっ血除去剤等とを含むかぜ薬組成
物が開示されている。また、特開平6−9382号公報
には、前記のようにうっ血除去効果を有し、鼻水、鼻づ
まりの抑制効果のあるフェニルプロパノールアミン又は
その塩と、解熱鎮痛消炎剤としてのイブプロフェンと
を、「群分け配合」することにより安定化した固型製剤
が開示されている。これらの組成物や製剤は、鼻症状や
発熱等の症状の改善に有効である。しかし、前記のよう
な複合的なかぜ症候群の諸症状、特に鼻症状と咽喉頭症
状とが複合したかぜの初期症状のより優れた改善効果を
奏するかぜ薬が望まれている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、かぜの初期症状を有効に改善又は解消でき、罹病期
間を短縮できるかぜ薬製剤を提供することにある。
【0008】本発明の他の目的は、呼吸器系症状と全身
症状とが複合的に発現するかぜの初期症状を効果的に改
善できるかぜ薬製剤を提供することにある。
【0009】本発明のさらに他の目的は、複合的に発現
するかぜの諸症状に対しても、有効かつ短期間に治療で
きるかぜ薬製剤を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するため鋭意検討を重ねた結果、うっ血除去作
用、鼻水・鼻づまりの抑制作用に優れるα受容体刺激剤
と、抗腫脹、抗炎症作用に優れる消炎酵素剤とを組み合
わせると、かぜの初期症状を効果的に改善又は解消でき
ることを見いだし、さらに検討を加えて本発明を完成し
た。
【0011】すなわち、本発明のかぜ薬製剤は、α受容
体刺激剤と消炎酵素剤とを含む。α受容体刺激剤には、
例えば、フェニルプロパノールアミン類等が含まれ、消
炎酵素剤には、例えば、セラペプターゼ等が含まれる。
消炎酵素剤の含有割合は、例えば、α受容体刺激剤10
0重量部に対して1.5〜5000重量部程度である。
【0012】前記かぜ薬製剤は、さらに解熱鎮痛消炎剤
を含んでいてもよく、また、抗ヒスタミン剤、鎮咳剤、
去痰剤、鎮咳去痰剤及び気管支拡張剤から選ばれた少な
くとも1つの成分をさらに含んでいてもよい。解熱鎮痛
消炎剤の割合は、例えば、α受容体刺激剤100重量部
に対して1〜90000重量部程度である。
【0013】なお、本明細書において、「α受容体刺激
剤」とは、α受容体刺激作用を有する活性成分を意味
し、α受容体及びβ受容体の双方に作用する場合は、β
受容体よりもα受容体に対する刺激作用の高い活性成分
をいう。
【0014】α受容体刺激剤としては、例えば、フェニ
ルプロパノールアミン類、シュードエフェドリン類、フ
ェニレフリン類などが挙げられる。フェニルプロパノー
ルアミン類には、例えば、塩酸フェニルプロパノールア
ミン等の薬理学的に許容される塩が含まれる。また、シ
ュードエフェドリン類、フェニレフリン類には、それぞ
れ、例えば、塩酸シュードエフェドリン、塩酸フェニレ
フリン等の薬理学的に許容される塩が含まれる。このよ
うなα受容体刺激剤としては、メチルエフェドリン等の
β受容体刺激剤と比較して、うっ血除去作用や鼻水、鼻
づまりの抑制及び解消作用が高いものが望ましい。これ
らα受容体刺激剤は、一種又は二種以上組み合わせて用
いることができる。
【0015】好ましいα受容体刺激剤には、塩酸フェニ
ルプロパノールアミンなどのフェニルプロパノールアミ
ン類が含まれる。
【0016】消炎酵素剤としては、例えば、抗浮腫、抗
腫脹、抗炎症作用等を有する酵素剤などが含まれる。こ
のような消炎酵素剤としては、例えば、キモトリプシ
ン、α−キモトリプシン、セラペプターゼ[セラチオペ
プチダーゼ(商品名)]、ブロメライン、セアプローゼ
S(セミアルカリプロティナーゼ)、プロナーゼ等のタ
ンパク分解酵素;塩化リゾチーム等の多糖類分解酵素等
が挙げられる。前記消炎酵素剤は、単独で又は二種以上
混合して用いることができる。
【0017】これらの消炎酵素剤のうち、抗浮腫・腫脹
作用、抗炎症作用が高いセラペプターゼ、ブロメライ
ン、セアプローゼS(セミアルカリプロティナーゼ)、
塩化リゾチーム等、特にセラペプターゼ等が好適に用い
られる。
【0018】本発明の製剤の特色は、α受容体刺激剤と
消炎酵素剤とを組み合わせて用いる点にある。α受容体
刺激剤と、消炎酵素剤との組み合わせにより、単独の薬
効成分ではみられない相乗効果が発現し、鼻水、くしゃ
み等の鼻症状、のどの痛み等の咽喉頭症状などを効果的
に改善又は解消できる。従って、前記両成分の併用によ
り、これらの鼻症状及び咽喉頭症状が複合的に発現する
かぜの初期症状(例えば、鼻水及びのどの痛みなど)を
有効かつ早期に治療できる。
【0019】本発明のかぜ薬製剤は、さらに、解熱鎮痛
消炎剤を含有していてもよい。解熱鎮痛消炎剤として
は、例えば、アセトアミノフェン、フェナセチン、塩酸
レフェタミン、メシル酸ジメトチアジン、フェニルアセ
チルグリシンジメチルアミド等のアニリン誘導体;サリ
チル酸メチル、サリチル酸フェニル、サリチル酸ナトリ
ウム、サリチル酸コリン、アスピリン、アスピリンアル
ミニウム、エテンザミド、サザピリン、ジフルニサル等
のサリチル酸誘導体;イソプロピルアンチピリン、スル
ピリン、フェニルブタゾン、ケトフェニルブタゾン、ク
ロフェゾン、アンチピリン、アミノピリン等のピラゾロ
ン誘導体;イブプロフェン、ケトプロフェン、ナプロキ
セン、ロキソプロフェンナトリウム、フルルビプロフェ
ン、オキサシプロジン、フェノプロフェンカルシウム、
チアプロフェン酸、プラノプロフェン、アルミノプロフ
ェン等のプロピオン酸誘導体;フェンブフェン、ジクロ
フェナクナトリウム、アンフェナクナトリウム、アルク
ロフェナック、メチアジン酸等のフェニル酢酸誘導体;
インドメタシン、インドメタシンファルネシル、マレイ
ン酸プログルメタシン、アセメタシン、スリンダク、ト
ルメチンナトリウム等のインドール酢酸誘導体;メフェ
ナム酸、フルフェナム酸、フロクタフェニン、トルフェ
ナム酸等のアントラニル酸誘導体;ピロキシカム、アン
ピロキシカム、テノキシカム等のオキシカム誘導体;塩
酸ベンジダミン、エピリゾール(メピリゾール)、塩酸
チアラミド、塩酸チノリジン、ブコローム、エモルファ
ゾン等の非酸性(中性、塩基性)解熱鎮痛消炎剤などが
含まれる。これらの解熱鎮痛消炎剤は、一種又は二種以
上組み合わせて用いることができる。
【0020】好ましい解熱鎮痛消炎剤には、アニリン誘
導体、プロピオン酸誘導体及びピラゾロン誘導体、特
に、アニリン誘導体及びプロピオン酸誘導体が含まれ
る。具体的には、解熱鎮痛消炎剤としては、例えば、ア
セトアミノフェン、イブプロフェン、ケトプロフェン、
イソプロピルアンチピリン等が好適に用いられ、中でも
解熱・鎮痛作用に優れるアセトアミノフェンが好まし
い。
【0021】このように、α受容体刺激剤及び消炎酵素
剤に加えて、さらに解熱鎮痛消炎剤を配合した製剤は、
呼吸器系のかぜ症状、特に初期症状だけでなく、発熱、
頭痛、関節痛、筋肉痛等の全身症状をも、その極期にお
いても、速やかに改善することができる。前記三成分を
組み合わせた製剤においても、薬効成分の相乗効果が発
現し、α受容体刺激剤又は消炎酵素剤と解熱鎮痛消炎剤
とを組み合わせた製剤よりも、鼻水などの呼吸器系症状
及び頭痛、関節痛等の全身症状に対して顕著な改善効果
が得られ、罹病期間を短縮することができる。
【0022】本発明の製剤において、各薬効成分の含有
量は、剤型や薬効成分の種類等に応じて適宜選択でき、
一般的には、消炎酵素剤の割合は、α受容体刺激剤10
0重量部に対して、1.5〜5000重量部、好ましく
は7〜2000重量部、さらに好ましくは10〜100
0重量部程度である。また、解熱鎮痛消炎剤の割合は、
α受容体刺激剤100重量部に対して、通常1〜900
00重量部、好ましくは3〜40000重量部、より好
ましくは10〜3000重量部程度である。
【0023】より具体的には、α受容体刺激剤として、
フェニルプロパノールアミン類を用いる場合には、フェ
ニルプロパノールアミン類100重量部に対して、消炎
酵素剤の割合は、2.5〜2500重量部、好ましくは
5〜1000重量部、より好ましくは10〜500重量
部程度である。解熱鎮痛消炎剤の割合は、1.5〜45
000重量部、好ましくは5〜20000重量部、より
好ましくは10〜5000重量部程度である場合が多
い。また、消炎酵素剤としてセラペプターゼを用いる場
合、その割合は、フェニルプロパノールアミン類等のα
受容体刺激剤100重量部に対して、2.5〜300重
量部、好ましくは10〜100重量部程度である。解熱
鎮痛消炎剤としてアセトアミノフェンを用いる場合、そ
の割合は、α受容体刺激剤100重量部に対して、15
0〜15000重量部、好ましくは450〜5000重
量部程度である。アセトアミノフェン、イブプロフェ
ン、ケトプロフェン及びイソプロピルアンチピリンから
選ばれた少なくとも一種の成分を用いた製剤において、
これらの解熱鎮痛消炎成分の総量は、α受容体刺激剤1
00重量部に対して、通常、25〜15000重量部、
好ましくは75〜5000重量部、より好ましくは10
0〜3000重量部程度である。
【0024】本発明の製剤は、前記成分に加えて、他の
薬効成分を含有していてもよい。このような薬効成分と
して、例えば、抗ヒスタミン剤、鎮咳剤、去痰剤、鎮咳
去痰剤及び気管支拡張剤から選ばれる少なくとも1つの
成分をさらに含んでいてもよい。さらに、中枢神経興奮
剤、制酸剤や粘膜保護剤等の消化器官用薬剤、ビタミン
類、ミネラル類、アミノ酸類等を含んでいてもよい。ま
た、これらの薬効成分は、生薬であってもよい。
【0025】抗ヒスタミン剤には、例えば、ジフェンヒ
ドラミン又はその塩(例えば、塩酸塩等)などのエタノ
ールアミン系抗ヒスタミン剤;dl−マレイン酸クロル
フェニラミン、d−マレイン酸クロルフェニラミン等の
プロピルアミン系抗ヒスタミン剤;酒石酸アリメマジ
ン、塩酸イソチペンジル、塩酸プロメタジン、メキタジ
ン等のフェノチアジン系抗ヒスタミン剤;ジフェニルピ
ラリン又はその塩(例えば、塩酸塩、テオクル酸塩
等)、マレイン酸カルビノキサミン、フマル酸クレマス
チン、塩酸イプロヘプチン、塩酸ホモクロルシクリジ
ン、塩酸シプロヘプタジン、マレイン酸ジメチンデン、
塩酸トリプロリジン等が挙げられる。好ましい抗ヒスタ
ミン剤には、エタノールアミン系抗ヒスタミン剤、プロ
ピルアミン系抗ヒスタミン剤、ジフェニルピラリン又は
その塩、マレイン酸カルビノキサミン等が含まれ、特
に、dl−又はd−マレイン酸クロルフェニラミン等の
プロピルアミン系抗ヒスタミン剤が好ましい。
【0026】鎮咳剤としては、例えば、コデイン類(例
えば、リン酸コデイン、リン酸ジヒドロコデイン等)、
臭化水素酸デキストロメトルファン、クロペラスチン又
はその塩(塩酸塩、フェンジゾ酸塩等)、ノスカピン又
はその塩(塩酸塩等)、ジメモルファン又はその塩(例
えば、リン酸塩、硫酸塩等)、オキセラジン又はその塩
(例えば、タンニン酸塩、クエン酸塩等)、クエン酸ペ
ントキシベリン、塩酸エプラジノン、塩酸クロブチノー
ル、クエン酸イソアミニル、塩酸ホミノベン、塩酸クロ
フェダノール、リン酸ベンプロペリン、ジブナートナト
リウム、ヒドロコタルニン等が挙げられる。好ましい鎮
咳剤には、コデイン類、臭化水素酸デキストロメトルフ
ァン、塩酸クロペラスチン、ノスカピン又はその塩等が
含まれる。鎮咳剤としては、特にコデイン類等が好適に
用いられる。
【0027】去痰剤には、グアヤコールスルホン酸カリ
ウム;カルボシステイン、塩酸L−エチルシステイン、
塩酸L−メチルシステイン、アセチルシステイン等のシ
ステイン誘導体;ブロムヘキシン又はその塩(塩酸塩な
ど)、塩酸アンブロキソール等が含まれる。
【0028】鎮咳去痰剤には、例えば、グアイフェネシ
ン、チペピジン又はその塩(ヒベンズ酸塩、クエン酸塩
など)、オキシメテバノール、塩酸アロクラミド、フェ
ン酸カルベタペンタン、塩酸トリメトキノール、塩酸メ
トキシフェナミン等が含まれる。好ましい鎮咳去痰剤に
は、グアイフェネシン、チペピジン又はその塩が含まれ
る。
【0029】なお、上記鎮咳剤、去痰剤、鎮咳去痰剤と
して例示した薬効成分は、鎮咳作用及び/又は去痰作用
を複合的に示す場合がある。
【0030】気管支拡張剤には、例えば、塩酸エフェド
リン、dl−塩酸メチルエフェドリン、dl−メチルエ
フェドリンサッカリネート、塩酸イソプレナリン、硫酸
イソプロテレノール、塩酸メトキシフェナミン、硫酸オ
ルシプレナリン、塩酸クロルプレナリン、塩酸トリメト
キノール、硫酸サルブタモール、硫酸テルブタリン、硫
酸ヘキソプレナリン、フマル酸フォルモテロール、塩酸
ツブロブテロール、臭化水素酸フェノテロール、塩酸プ
ロカテロール、塩酸プルブテロール、塩酸クレンブテロ
ール、塩酸マブテロール;アミノフィリン、テオフィリ
ン、ジプロフィリン、プロキシフィリン等のキサンチン
誘導体;臭化イプラトロピウム、臭化フルトロピウム、
臭化オキシトロピウム等の抗コリン剤などが含まれる。
【0031】中枢神経興奮剤には、例えば、カフェイン
類(例えば、無水カフェイン、安息香酸ナトリウムカフ
ェイン、カフェインサイレート、カフェイン(1水和
物)等)などが含まれる。好ましい中枢神経興奮剤に
は、無水カフェインなどが含まれる。
【0032】制酸剤又は粘膜保護剤には、例えば、水酸
化マグネシウム、酸化マグネシウム、炭酸マグネシウ
ム、ケイ酸マグネシウム、硫酸アルミニウム、合成ケイ
酸アルミニウム、合成ヒドロタルサイト[例えば、アル
カマック(商品名)]、ジヒドロアルミニウム・アミノ
酢酸塩、水酸化アルミニウムゲル、メタケイ酸アルミン
酸マグネシウム[例えば、ノイシリン(商品名)]、水
酸化アルミニウム・炭酸水素ナトリウム共沈物[例え
ば、クムライト(商品名)]、スクラルファート等が含
まれる。制酸剤又は粘膜保護剤としては、水酸化アルミ
ニウム・炭酸水素ナトリウム共沈物等が好適に用いられ
る。
【0033】ビタミン類としては、例えば、ビタミンB
1 若しくはその誘導体又はそれらの塩(例えば、フルス
ルチアミン、塩酸フルスルチアミン、プロスルチアミ
ン、オクトチアミン、チアミンジスルフィド、ビスベン
チアミン、ビスブチチアミン、ビスイブチアミン、ベン
フォチアミン、塩酸セトチアミンなど)、ビタミンB2
若しくはその誘導体又はそれらの塩(例えば、リボフラ
ビン、リン酸リボフラビンナトリウム、フラビンアデニ
ンジヌクレオチドナトリウム、酪酸リボフラビン等)、
ビタミンC等が挙げられる。好ましいビタミン類には、
ビタミンB1 誘導体又はその塩、ビタミンB2 又はその
誘導体など、特に塩酸フルスルチアミン、リボフラビン
等が含まれる。
【0034】生薬には、例えば、甘草(カンゾウGlycyr
rhizae Radix)、セネガ、柴胡(サイコBupleuri Radi
x)、桂皮(Cinnamomi Cortex)、葛根(Pherariae Rad
ix )、麻黄(Ephedrae Herba)、ケイガイ(Schizonep
etae Herba )、レンギョウ(Forsythiae Fructus)、
キョウニン(Armeniacae Semen)、半夏(ハンゲPinell
ae Tuber)、シャクヤク(Paeoniae Radix)、細辛(サ
イシンAsiasri Radix )、生姜(ショウキョウZingiber
is Rhizoma)、五味子(ゴミシSchisandrae Fructus
)、蘇葉(Perillae Herba)、人参(Ginseng Radix
)、陳皮(Aurantii Nobilis Pericarpium)などの生
薬末及びそのエキス等が含まれる。
【0035】前記製剤は、これらの成分のうち、通常、
中枢神経興奮剤や制酸剤又は粘膜保護剤を含有する場合
が多い。
【0036】これらの薬効成分は、一種又は二種以上混
合して用いることができ、通常、医薬品製造指針(19
91年版薬業時報社)のかぜ薬基準などに基づいて配合
される。このようにして、成人から小人まで毒性の問題
のない安全なかぜ薬が提供できる。
【0037】好ましい本発明のかぜ薬製剤は、α受容体
刺激剤、消炎酵素剤、及び必要に応じて解熱鎮痛消炎剤
に加えて、他の薬効成分として、抗ヒスタミン剤、鎮咳
剤、去痰剤、鎮咳去痰剤及び気管支拡張剤から選ばれた
少なくとも一つの成分を含有する。このような製剤は、
せき、痰などの呼吸器系症状も含めて種々のかぜ症状が
複合していても、これらの症状を速やかに改善、解消で
きる。
【0038】製剤の投与形態、剤型は、特に制限されな
いが、例えば、粉末剤、細粒剤、顆粒剤、丸剤、錠剤、
カプセル内に前記細粒剤や顆粒剤等を充填したカプセル
剤等の固形製剤;液剤、懸濁剤、乳剤、シロップ剤等の
液剤などの経口投与用製剤、特に、錠剤、顆粒剤、カプ
セル剤等の経口投与用固形製剤である場合が多い。これ
らの製剤は、必要に応じて薬理学的に許容される担体を
用いて、常法により調製することができる。
【0039】固形製剤の担体としては、固形製剤の分野
で常用されている担体等が挙げられる。このような担体
には、例えば、乳糖、粉糖、マンニトール、コーンスタ
ーチ、タルク、結晶セルロース[例えば、アビセル(商
品名)]、ステアリン酸マグネシウム、軽質無水ケイ
酸、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、L−システイ
ン等の賦形剤;澱粉、アルファ化澱粉、ショ糖、ゼラチ
ン、アラビアゴム末、メチルセルロース、カルボキシメ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウ
ム、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、プルラ
ン、デキストリン等の結合剤;カルボキシメチルセルロ
ースカルシウム、低置換度ヒドロキシプロピルセルロー
ス、クロスカルメロースナトリウム、カルメロースカル
シウム等の崩壊剤;アルキル硫酸ナトリウムなどのアニ
オン系界面活性剤、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリ
オキシエチレンヒマシ油誘導体等の界面活性剤;充填
剤;増量剤;保湿剤;滑沢剤;着色剤;矯味剤;吸着
剤;防腐剤;吸着剤;帯電防止剤;崩壊延長剤等が含ま
れる。
【0040】固形製剤の場合、担体の含有量は、例えば
40〜95重量%、好ましくは50〜90重量%程度で
ある。担体のうち、製剤全量に対する結合剤の含有量
は、例えば0.1〜10重量%、好ましくは0.5〜5
重量%程度、賦形剤の含有量は、例えば30〜80重量
%、好ましくは40〜80重量%程度、崩壊剤の含有量
は、例えば、1〜15重量%、好ましくは3〜10重量
%程度である。また、製剤の大きさは、配合される成分
の量に応じて適宜決定される。
【0041】製剤が、細粒剤、顆粒剤、丸剤などの造粒
末の場合、造粒末の調整には、一般に利用される造粒
法、例えば、水や有機溶媒を含む溶液又は分散液を用い
る噴霧造粒法、撹拌造粒法、流動造粒法、転動造粒法や
転動流動造粒法等の湿式造粒法、粉粒状の結合剤を用い
る圧密造粒法などの乾式造粒法のいずれも用いることが
できる。
【0042】粉末剤、細粒剤、顆粒剤や丸剤を含む固形
製剤は、有効成分を含む粉末剤や造粒末を混合して分包
に小分けして充填すればよい。また、カプセル剤とする
場合は、前記粉末剤や造粒末をカプセル充填機を用いて
カプセルに充填してもよい。錠剤は、前記粉末剤、細粒
剤、顆粒剤や丸剤と、担体(例えば、賦形剤、結合剤、
崩壊剤等)などを混合し、圧縮成型することにより調製
できる。
【0043】なお、配合安定性の悪い成分を組み合わせ
て用いる場合、固形製剤を製剤化する際に、必要により
有効成分の安定化を図るべく群分け配合してもよい。こ
こでいう群分け配合とは、配合安定性の悪い成分を両者
の接触が抑制された状態で含有することをいう。群分け
配合の方法としては、(1)配合安定性の悪い有効成分
を別々に造粒し、後で混合することにより接触面積を減
少させて安定化する方法、(2)各々群分けした造粒末
の混合物を打錠する方法、(3)各々群分けした造粒末
を用いて2層又は多層の錠剤とする方法、(4)複数層
の錠剤において、各層の間に緩衝層(例えば、薄い層)
を設けてサンドイッチ型錠剤とする方法、(5)少なく
とも一方の群の成分をポリマーでコーティング又はマイ
クロカプセル化し、両者を分離して安定化する方法など
が例示される。より具体的には、例えば特開平6−93
82号公報に開示されているように、α受容体刺激剤
と、消炎酵素剤と、解熱鎮痛消炎剤とを、それぞれ別々
に造粒し、接触面積を減少させて安定化するなどしても
よい。
【0044】また、製剤は、粉末剤、細粒剤、顆粒剤等
の造粒末、錠剤等をコーティングしたコーティング製剤
であってもよい。コーティング剤としては、常用される
糖を主成分とした糖衣組成物、セルロース系の基剤を主
成分としたフィルム形成性の組成物が用いられる。この
ようなコーティング剤の成分としては、一般的に、糖類
(例えばグラニュー糖、マンニトール等)、アラビアゴ
ム、タルク、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキ
シプロピルメチルセルロース、エチルセルロース、ヒド
ロキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース
アセテートフタレート、ヒドロキシプロピルセルロース
フタレート、ヒドロキシメチルセルロースアセテートサ
クシネート、アクリル酸コポリマー、カルボキシメチル
セルロース、ポリビニルアセタールジエチルアミノアセ
テート、セラック、ワックス類などが挙げられる。これ
らの成分は、一種又は二種以上用いることができる。コ
ーティング剤には、通常用いられるコーティング助剤を
使用してもよく、このようなコーティング助剤として
は、糖類(例えば、乳糖、マンニトール等)、ポリエチ
レングリコール、ポリソルベート(例えば、ツィーン8
0等)、酸化チタン、ベンガラ等の着色剤が用いられ
る。
【0045】コーティング剤のコーティング量は、製剤
の種類等に応じて選択できる。製剤に対するコーティン
グ量は、錠剤では0.1〜30重量%、好ましくは0.
5〜10重量%程度であり、丸剤、顆粒剤では0.1〜
50重量%、好ましくは1〜20重量%程度であり、細
粒剤では0.1〜100重量%、好ましくは1〜50重
量%程度である。
【0046】コーティングには、慣用の方法、例えば、
パンコーティング法、流動コーティング法、転動コーテ
ィング法、それらの組み合わせなどが採用できる。コー
ティング剤が水や有機溶媒を含む溶液又は分散液である
場合には、スプレーコーティング法も採用できる。前記
水や有機溶媒の使用割合は、例えば25〜99重量%程
度である。有機溶媒の種類は特に限定されず、例えば、
メタノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコ
ール類;アセトン等のケトン類;クロロホルム、ジクロ
ロメタン、トリクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類
等が使用できる。好ましい溶媒には、水及び/又はアル
コール類、特に水が含まれる。
【0047】本発明のかぜ薬製剤は、鼻水等の鼻症状、
のどの痛み等の咽喉頭症状が複合した場合であっても、
これらかぜの初期症状の改善に優れた効果を有し、これ
らの症状を早期に改善、解消できる。また、前記製剤
は、罹病期間の短縮に有効であり、その効果は、特に罹
患初期に服用した場合に高い。従って、本発明のかぜ薬
製剤は、かぜの初期症状の改善を目的として罹患初期に
服用されることの多い、一般用かぜ薬として有用であ
る。
【0048】本発明のかぜ薬製剤は、例えば、ヒト等哺
乳動物の総合感冒薬を含む一般用かぜ薬としてかぜの治
療に用いられる場合は、常法により、経口的に投与でき
る。
【0049】本発明の製剤の各有効成分の投与量は、剤
型、有効成分の種類、症状等に応じて広い範囲から選択
できる。一般的に経口投与の場合、成人一日当たり、α
受容体刺激剤の投与量は、通常、10〜300mg、好
ましくは15〜150mg程度(例えば、α受容体刺激
剤としてフェニールプロパノールアミン類を用いる場
合、その投与量は、20〜200mg、好ましくは30
〜100mg程度);消炎酵素剤の投与量は、通常5〜
500mg、好ましくは10〜300mg程度(例え
ば、消炎酵素剤としてセラペプターゼを用いる場合、通
常5〜60mg、好ましくは10〜30mg程度;塩化
リゾチームの場合、通常10〜500mg、好ましくは
30〜300mg程度;セアプローゼSの場合、例えば
5〜150mg、好ましくは15〜75mg程度)であ
る。
【0050】また、解熱鎮痛消炎剤の投与量は、成人一
日当たり、経口投与の場合、通常3〜9000mg、好
ましくは5〜6000mg程度である。より具体的に述
べれば、解熱鎮痛消炎剤の成人一日当たりの投与量は、
アニリン誘導体を用いる場合、通常100〜3000m
g、好ましくは150〜1500mg程度;アニリン誘
導体のうち、アセトアミノフェンを用いる場合、例え
ば、300〜3000mg、好ましくは450〜150
0mg程度;サリチル酸誘導体の場合、通常30〜90
00mg、好ましくは50〜6000mg程度;ピラゾ
ロン誘導体では、例えば100〜1800mg、好まし
くは150〜900mg程度;フェニル酢酸誘導体で
は、通常25〜3000mg、好ましくは35〜150
0mg程度;インドール酢酸誘導体の場合、例えば8〜
500mg、好ましくは12〜270mg程度;アント
ラニル酸誘導体では、例えば125〜2500mg、好
ましくは180〜1250mg程度;オキシカム誘導体
の場合、通常3〜50mg、好ましくは5〜27mg程
度;プロピオン酸誘導体の場合、通常40〜3600m
g、好ましくは60〜1800mg程度である。また、
アセトアミノフェン、イブプロフェン、ケトプロフェン
及びイソプロピルアンチピリンから選ばれた少なくとも
一種の成分を用いる場合、これらの解熱鎮痛消炎剤成分
の投与量は、成人一日当たり、通常、50〜3000m
g、好ましくは75〜1500mg程度である。
【0051】
【発明の効果】本発明のかぜ薬製剤は、α受容体刺激剤
と消炎酵素剤とを組み合わせているので、かぜの初期症
状を有効に改善又は解消でき、罹病期間を短縮できる。
また、さらに解熱鎮痛消炎剤などを配合することによ
り、呼吸器系症状と全身症状とが複合的に発現するかぜ
の初期症状、その他の諸症状をも、有効かつ短期間に治
療できる。
【0052】
【実施例】以下、本発明の実施例、試験例を具体的に説
明するが、本発明は下記の例に限定されるものではな
い。
【0053】実施例1 下記処方に従って、日本薬局方製剤総則6・カプセル剤
の項に準じてカプセル剤を調製した。
【0054】カプセル剤:成人一日量として6カプセル
当たり 塩酸フェニルプロパノールアミン 75 mg セラペプターゼ 15 mg アセトアミノフェン 900 mg 臭化水素酸デキストロメトルファン 48 mg マレイン酸クロルフェニラミン 7.5mg 無水カフェイン 75 mg 塩酸フルスルチアミン 25 mg リボフラビン 12 mg 試験例1 上記で調製したカプセル剤による治療効果を、かぜ症候
群患者を対象として、次のようにして評価した。
【0055】(1)試験方法 かぜ症候群患者(15歳以上の成人男女)85名を被験
者として、上記製剤の1日量(6カプセル)を、1回2
カプセル、一日3回服用し、症状の改善について、初回
服用後3時間目、3日目、5日目又は最終判定日に、患
者の自覚症状と医師の診察に基づいて調査した。
【0056】また、アンケート用紙により、投与前の病
日(かぜにかかったと感じたときから製剤を投与するま
での期間)及び患者本人の自覚による総罹病期間(かぜ
にかかったと感じた日から治ったと感じた日までの期
間)を調査した。
【0057】(2)結果 症状改善と患者アンケートの結果とに基づいて、投与前
の病日と総罹病期間との関係を統計的に調べたところ、
投与前の病日が1日の被験者(55名)の総罹病期間
は、平均4.1日、中央値は3日;投与前の病日が2日
の被験者(16名)では平均6.2日、中央値は5日;
投与前の病日が3日以上の被験者(14名)では平均
7.9日、中央値は6日であり、被験者全体(85名)
の総罹病期間の平均は5.0日、中央値は4日間であっ
た。
【0058】なお、モントやカーレイのかぜ治療研究に
よれば、症状の持続期間は平均的に9〜13日であると
いわれており、下気道症状はさらに長く持続するとされ
ている(Monto, A.S. et al.: Acute Respiratory Illn
ess in an American community-The Tecumseh Study ,
JAMA 227, 164-169, (1974); Curley, F.J.,et al.:Cou
gh and the common cold., Am. Rev. Respir. Dis., 13
8, 305-311, (1988))。このことを考慮すると、前記か
ぜ薬製剤の服用により、総罹病期間が著しく短縮される
とともに、罹患から投与開始までの期間が短いほど、総
罹病期間の短縮効果が高い。
【0059】図1は、前記被験者のうち、発熱を認めた
被験者(初診時の体温が37℃以上の者;図中、■とし
て示す)14名に実施例1の製剤を前記と同じ条件で投
与した場合の解熱効果を被験者体温の推移で示したもの
である。なお、対照として、発熱の認められない被験者
(初診時の体温が37℃未満の者;図中、□として示
す)68名に同様に投与した場合の体温の推移を示す。
図1より明らかなように、本発明の製剤の投与により、
特に投与初期、例えば、投与後1時間目、3時間目にお
ける体温の下降度が著しく、優れた解熱効果を早期に発
揮する。なお、図中、***は、P<0.001で有意
差が認められたもの、**は、P<0.01で有意差が
認められたものを示す。
【0060】実施例2、比較例1及び2 下記の処方に従って、日本薬局方製剤総則15・錠剤の
項に準じて錠剤を調製した。
【0061】 錠剤:成人1日服用量として9錠当たり 実施例2 比較例1 比較例2 塩酸フェニルプロパノールアミン 75mg 75mg − セラペプターゼ 15mg − 15mg dl−塩酸メチルエフェドリン − − 60mg アセトアミノフェン 900mg 900mg 900mg マレイン酸クロルフェニラミン 7.5mg 7.5mg 7.5mg リン酸ジヒドロコデイン 24mg 24mg 24mg 無水カフェイン 75mg 75mg 75mg 水酸化アルミニウム・ 炭酸水素ナトリウム共沈物 270mg 270mg 270mg 試験例2 かぜ症状を訴える患者を対象として、前記実施例2、比
較例1及び比較例2で得られた製剤の効果を、かぜ症候
群患者(15歳以上の成人男女)のうち、鼻症状又は咽
喉頭症状のいずれかを有するもの493名の被験者に、
原則として上記各薬剤1日量を1日3回に分けて、2日
間から5日間投与した。初回投与後、最終判定日におけ
る自覚症状及び他覚症状の改善率を調べた。なお、症状
の改善率は、自覚症状においては、投与前と比較して、
投与後の方が症状が改善又は軽減したと感じた被験者の
割合を%で表した。また、他覚症状(発熱)において
は、投与により体温が37℃未満に下降した被験者の割
合を%で示した。結果を表に示す。
【0062】
【表1】 表から明らかなように、鼻水及びのどの痛みに対して、
α受容体刺激剤である塩酸フェニルプロパノールアミン
と、消炎酵素剤であるセラペプターゼとを併用した実施
例2の製剤は、塩酸フェニルプロパノールアミンのみを
単独配合した比較例1の製剤、セラペプターゼと、β受
容体刺激剤であるdl−塩酸メチルエフェドリンとを併
用した比較例2の製剤に比べ、かなり高い治療効果を示
した。
【0063】また、くしゃみ、せき、痰の呼吸器症状及
び頭痛、関節痛、筋肉痛、悪寒の全身症状においても、
実施例2の製剤は、比較例1及び2の製剤に比較して、
相乗的に高い改善効果を示した。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施例1のかぜ薬製剤の解熱効果を示
すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 38/46 AAH

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 α受容体刺激剤と、消炎酵素剤とを含む
    かぜ薬製剤。
  2. 【請求項2】 α受容体刺激剤が、フェニルプロパノー
    ルアミン類、シュードエフェドリン類又はフェニレフリ
    ン類である請求項1記載のかぜ薬製剤。
  3. 【請求項3】 α受容体刺激剤100重量部に対する消
    炎酵素剤の含有割合が1.5〜5000重量部である請
    求項1記載のかぜ薬製剤。
  4. 【請求項4】 α受容体刺激剤がフェニルプロパノール
    アミン類であり、消炎酵素剤がセラペプターゼである請
    求項1記載のかぜ薬製剤。
  5. 【請求項5】 さらに解熱鎮痛消炎剤を含む請求項1記
    載のかぜ薬製剤。
  6. 【請求項6】 さらに、抗ヒスタミン剤、鎮咳剤、去痰
    剤、鎮咳去痰剤及び気管支拡張剤から選ばれた少なくと
    も1つの成分を含む請求項1記載のかぜ薬製剤。
  7. 【請求項7】 解熱鎮痛消炎剤が、アニリン誘導体又は
    プロピオン酸誘導体である請求項5記載のかぜ薬製剤。
  8. 【請求項8】 解熱鎮痛消炎剤が、アセトアミノフェン
    である請求項5記載のかぜ薬製剤。
  9. 【請求項9】 さらに解熱鎮痛消炎剤としてアセトアミ
    ノフェンを含む請求項4記載のかぜ薬製剤。
  10. 【請求項10】 α受容体刺激剤100重量部に対する
    解熱鎮痛消炎剤の含有割合が1〜90000重量部であ
    る請求項5記載のかぜ薬製剤。
  11. 【請求項11】 フェニルプロパノールアミン類100
    重量部に対する、セラペプターゼの含有割合が2.5〜
    300重量部、アセトアミノフェンの含有割合が150
    〜15000重量部である請求項9記載のかぜ薬製剤。
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