JPH11255239A - 表面処理容器および容器の表面処理方法 - Google Patents

表面処理容器および容器の表面処理方法

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JPH11255239A
JPH11255239A JP5824898A JP5824898A JPH11255239A JP H11255239 A JPH11255239 A JP H11255239A JP 5824898 A JP5824898 A JP 5824898A JP 5824898 A JP5824898 A JP 5824898A JP H11255239 A JPH11255239 A JP H11255239A
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bromide
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Kazuhiko Nakada
和彦 中田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 防腐性およびその安定性にすぐれ、安全性に
もすぐれた表面処理容器および容器の表面処理方法を提
供すること。 【解決手段】 一般式(I): (R1O)3Si−(CH2n−A・X- (I) (式中、R1は炭素数1〜3のアルキル基、Aは式: 【化10】 (式中、R2、R3およびR4はそれぞれ独立して炭素数
1〜18のアルキル基を示す)で表わされる基または
式:−S+=C(NH22で表わされる基、Xは塩素原
子または臭素原子、nは1〜6の整数を示す)で表わさ
れるアルコキシシラン化合物を含む表面処理液にて容器
に表面処理が施され、表面処理層が設けられてなる表面
処理容器、および前記アルコキシシラン化合物を含む表
面処理液を容器の表面に接触させ、ついで前記接触によ
って容器の表面に付着した表面処理液をシランカップリ
ング反応させて表面処理層を形成させることを特徴とす
る容器の表面処理方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面処理容器およ
び容器の表面処理方法に関する。さらに詳しくは、防腐
性にすぐれ、しかも耐加水分解性にすぐれることから、
その効果が長期間にわたって安定しており、また安全性
にもすぐれ、たとえばコンタクトレンズ用ケースやコン
タクトレンズ用液剤用容器などとして好適に使用しうる
表面処理容器およびかかる表面処理容器をうるための容
器の表面処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、種々の日用品に対する消費者の清
潔感が向上しており、あらゆる抗菌性製品の開発が進め
られている。とくに、たとえばコンタクトレンズを長期
間にわたって収納、保存するコンタクトレンズ用ケース
などは、眼に対する安全性の点から、ケース内での菌の
繁殖が充分に抑制されなければならず、単に清潔感とい
った問題ではなく、すぐれた防腐効果が必要とされる。
【0003】コンタクトレンズの保存時に防腐効果を付
与するため、たとえばコンタクトレンズ用保存液に防腐
剤を添加する方法が試みられている。
【0004】しかしながら、このような方法のばあいに
は、防腐剤がコンタクトレンズの表面に吸着し、コンタ
クトレンズの表面濡れ性が低下して装用感がわるくなる
おそれがある。
【0005】さらに、抗菌性が付与されたコンタクトレ
ンズ用ケースも提案されており、たとえば特開平5−3
41240号公報には、銀、銅、亜鉛、金などの抗菌性
金属をイオン交換にて担持したイオン交換体を含む樹脂
を成形加工したコンタクトレンズ用抗菌性ホルダーが開
示されている。
【0006】しかしながら、前記コンタクトレンズ用抗
菌性ホルダーには、抗菌剤である抗菌性金属がイオン交
換にてイオン交換体に担持されたものであり、このイオ
ン交換体と樹脂とが混合されて用いられていることか
ら、抗菌剤が均一に分散されにくく、ホルダー全体に抗
菌性が付与されていないといった問題や、抗菌剤がホル
ダー本体から溶出しやすく、防腐効果が長期間にわたっ
て持続しなかったり、安全性が低下するといった問題が
ある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記従来技術
に鑑みてなされたものであり、防腐性および耐加水分解
性にすぐれ、しかもその効果が長期間にわたって安定し
ており、また安全性にもすぐれた容器およびこれらの効
果を容器に付与するための処理方法を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、 一般式(I): (R1O)3Si−(CH2n−A・X- (I) (式中、R1は炭素数1〜3のアルキル基、Aは式:
【0009】
【化3】
【0010】(式中、R2、R3およびR4はそれぞれ独
立して炭素数1〜18のアルキル基を示す)で表わされ
る基または式:−S+=C(NH22で表わされる基、
Xは塩素原子または臭素原子、nは1〜6の整数を示
す)で表わされるアルコキシシラン化合物を含む表面処
理液にて容器に表面処理が施され、表面処理層が設けら
れてなる表面処理容器、および 一般式(I): (R1O)3Si−(CH2n−A・X- (I) (式中、R1は炭素数1〜3のアルキル基、Aは式:
【0011】
【化4】
【0012】(式中、R2、R3およびR4はそれぞれ独
立して炭素数1〜18のアルキル基を示す)で表わされ
る基または式:−S+=C(NH22で表わされる基、
Xは塩素原子または臭素原子、nは1〜6の整数を示
す)で表わされるアルコキシシラン化合物を含む表面処
理液を容器の表面に接触させ、ついで前記接触によって
容器の表面に付着した表面処理液をシランカップリング
反応させて表面処理層を形成させることを特徴とする容
器の表面処理方法に関する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の表面処理容器は、前記し
たように、一般式(I):(R1O)3Si−(CH2n
−A・X- (I)(式中、R1は炭素数1〜3
のアルキル基、Aは式:
【0014】
【化5】
【0015】(式中、R2、R3およびR4はそれぞれ独
立して炭素数1〜18のアルキル基を示す)で表わされ
る基または式:−S+=C(NH22で表わされる基、
Xは塩素原子または臭素原子、nは1〜6の整数を示
す)で表わされるアルコキシシラン化合物を含む表面処
理液にて容器に表面処理が施され、表面処理層が設けら
れたものである。
【0016】このように、本発明の表面処理容器をうる
には、まず容器に表面処理を施すが、かかる表面処理を
施すには、前記一般式(I)で表わされるアルコキシシ
ラン化合物を含む表面処理液を容器の表面に接触させ
る。
【0017】本発明において、前記アルコキシシラン化
合物を含む表面処理液を用いることに大きな特徴の1つ
がある。かかる表面処理液によって容器にすぐれた防腐
性が付与され、また後述するように、この表面処理液か
ら形成される表面処理層が耐加水分解性にすぐれるの
で、すぐれた防腐性が長期間にわたって安定しており、
しかも安全性にもすぐれるのである。
【0018】アルコキシシラン化合物の代表例として
は、たとえばN−トリメトキシシリルメチル−N,N,
N−トリメチルアンモニウムクロライド、N−トリメト
キシシリルメチル−N,N,N−トリメチルアンモニウ
ムブロマイド、N−トリメトキシシリルメチル−N,
N,N−トリエチルアンモニウムクロライド、N−トリ
メトキシシリルメチル−N,N,N−トリエチルアンモ
ニウムブロマイド、N−トリメトキシシリルメチル−
N,N,N−トリプロピルアンモニウムクロライド、N
−トリメトキシシリルメチル−N,N,N−トリプロピ
ルアンモニウムブロマイド、N−トリメトキシシリルメ
チル−N,N,N−トリブチルアンモニウムクロライ
ド、N−トリメトキシシリルメチル−N,N,N−トリ
ブチルアンモニウムブロマイド、N−トリメトキシシリ
ルメチル−N,N,N−トリペンチルアンモニウムクロ
ライド、N−トリメトキシシリルメチル−N,N,N−
トリペンチルアンモニウムブロマイド、N−トリメトキ
シシリルメチル−N,N,N−トリヘキシルアンモニウ
ムクロライド、N−トリメトキシシリルメチル−N,
N,N−トリヘキシルアンモニウムブロマイド、N−ト
リメトキシシリルエチル−N,N,N−トリメチルアン
モニウムクロライド、N−トリメトキシシリルエチル−
N,N,N−トリメチルアンモニウムブロマイド、N−
トリメトキシシリルエチル−N,N,N−トリエチルア
ンモニウムクロライド、N−トリメトキシシリルエチル
−N,N,N−トリエチルアンモニウムブロマイド、N
−トリメトキシシリルエチル−N,N,N−トリプロピ
ルアンモニウムクロライド、N−トリメトキシシリルエ
チル−N,N,N−トリプロピルアンモニウムブロマイ
ド、N−トリメトキシシリルエチル−N,N,N−トリ
ブチルアンモニウムクロライド、N−トリメトキシシリ
ルエチル−N,N,N−トリブチルアンモニウムブロマ
イド、N−トリメトキシシリルエチル−N,N,N−ト
リペンチルアンモニウムクロライド、N−トリメトキシ
シリルエチル−N,N,N−トリペンチルアンモニウム
ブロマイド、N−トリメトキシシリルエチル−N,N,
N−トリヘキシルアンモニウムクロライド、N−トリメ
トキシシリルエチル−N,N,N−トリヘキシルアンモ
ニウムブロマイド、N−トリメトキシシリルプロピル−
N,N,N−トリメチルアンモニウムクロライド、N−
トリメトキシシリルプロピル−N,N,N−トリメチル
アンモニウムブロマイド、N−トリメトキシシリルプロ
ピル−N,N,N−トリエチルアンモニウムクロライ
ド、N−トリメトキシシリルプロピル−N,N,N−ト
リエチルアンモニウムブロマイド、N−トリメトキシシ
リルプロピル−N,N,N−トリプロピルアンモニウム
クロライド、N−トリメトキシシリルプロピル−N,
N,N−トリプロピルアンモニウムブロマイド、N−ト
リメトキシシリルプロピル−N,N,N−トリブチルア
ンモニウムクロライド、N−トリメトキシシリルプロピ
ル−N,N,N−トリブチルアンモニウムブロマイド、
N−トリメトキシシリルプロピル−N,N,N−トリペ
ンチルアンモニウムクロライド、N−トリメトキシシリ
ルプロピル−N,N,N−トリペンチルアンモニウムブ
ロマイド、N−トリメトキシシリルプロピル−N,N,
N−トリヘキシルアンモニウムクロライド、N−トリメ
トキシシリルプロピル−N,N,N−トリヘキシルアン
モニウムブロマイド、N−トリエトキシシリルメチル−
N,N,N−トリメチルアンモニウムクロライド、N−
トリエトキシシリルメチル−N,N,N−トリメチルア
ンモニウムブロマイド、N−トリエトキシシリルメチル
−N,N,N−トリエチルアンモニウムクロライド、N
−トリエトキシシリルメチル−N,N,N−トリエチル
アンモニウムブロマイド、N−トリエトキシシリルメチ
ル−N,N,N−トリプロピルアンモニウムクロライ
ド、N−トリエトキシシリルメチル−N,N,N−トリ
プロピルアンモニウムブロマイド、N−トリエトキシシ
リルメチル−N,N,N−トリブチルアンモニウムクロ
ライド、N−トリエトキシシリルメチル−N,N,N−
トリブチルアンモニウムブロマイド、N−トリエトキシ
シリルメチル−N,N,N−トリペンチルアンモニウム
クロライド、N−トリエトキシシリルメチル−N,N,
N−トリペンチルアンモニウムブロマイド、N−トリエ
トキシシリルメチル−N,N,N−トリヘキシルアンモ
ニウムクロライド、N−トリエトキシシリルメチル−
N,N,N−トリヘキシルアンモニウムブロマイド、N
−トリエトキシシリルエチル−N,N,N−トリメチル
アンモニウムクロライド、N−トリエトキシシリルエチ
ル−N,N,N−トリメチルアンモニウムブロマイド、
N−トリエトキシシリルエチル−N,N,N−トリエチ
ルアンモニウムクロライド、N−トリエトキシシリルエ
チル−N,N,N−トリエチルアンモニウムブロマイ
ド、N−トリエトキシシリルエチル−N,N,N−トリ
プロピルアンモニウムクロライド、N−トリエトキシシ
リルエチル−N,N,N−トリプロピルアンモニウムブ
ロマイド、N−トリエトキシシリルエチル−N,N,N
−トリブチルアンモニウムクロライド、N−トリエトキ
シシリルエチル−N,N,N−トリブチルアンモニウム
ブロマイド、N−トリエトキシシリルエチル−N,N,
N−トリペンチルアンモニウムクロライド、N−トリエ
トキシシリルエチル−N,N,N−トリペンチルアンモ
ニウムブロマイド、N−トリエトキシシリルエチル−
N,N,N−トリヘキシルアンモニウムクロライド、N
−トリエトキシシリルエチル−N,N,N−トリヘキシ
ルアンモニウムブロマイド、N−トリエトキシシリルプ
ロピル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロライ
ド、N−トリエトキシシリルプロピル−N,N,N−ト
リメチルアンモニウムブロマイド、N−トリエトキシシ
リルプロピル−N,N,N−トリエチルアンモニウムク
ロライド、N−トリエトキシシリルプロピル−N,N,
N−トリエチルアンモニウムブロマイド、N−トリエト
キシシリルプロピル−N,N,N−トリプロピルアンモ
ニウムクロライド、N−トリエトキシシリルプロピル−
N,N,N−トリプロピルアンモニウムブロマイド、N
−トリエトキシシリルプロピル−N,N,N−トリブチ
ルアンモニウムクロライド、N−トリエトキシシリルプ
ロピル−N,N,N−トリブチルアンモニウムブロマイ
ド、N−トリエトキシシリルプロピル−N,N,N−ト
リペンチルアンモニウムクロライド、N−トリエトキシ
シリルプロピル−N,N,N−トリペンチルアンモニウ
ムブロマイド、N−トリエトキシシリルプロピル−N,
N,N−トリヘキシルアンモニウムクロライド、N−ト
リエトキシシリルプロピル−N,N,N−トリヘキシル
アンモニウムブロマイド、N−トリプロピオキシシリル
メチル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロライ
ド、N−トリプロピオキシシリルメチル−N,N,N−
トリメチルアンモニウムブロマイド、N−トリプロピオ
キシシリルメチル−N,N,N−トリエチルアンモニウ
ムクロライド、N−トリプロピオキシシリルメチル−
N,N,N−トリエチルアンモニウムブロマイド、N−
トリプロピオキシシリルメチル−N,N,N−トリプロ
ピルアンモニウムクロライド、N−トリプロピオキシシ
リルメチル−N,N,N−トリプロピルアンモニウムブ
ロマイド、N−トリプロピオキシシリルメチル−N,
N,N−トリブチルアンモニウムクロライド、N−トリ
プロピオキシシリルメチル−N,N,N−トリブチルア
ンモニウムブロマイド、N−トリプロピオキシシリルメ
チル−N,N,N−トリペンチルアンモニウムクロライ
ド、N−トリプロピオキシシリルメチル−N,N,N−
トリペンチルアンモニウムブロマイド、N−トリプロピ
オキシシリルメチル−N,N,N−トリヘキシルアンモ
ニウムクロライド、N−トリプロピオキシシリルメチル
−N,N,N−トリヘキシルアンモニウムブロマイド、
N−トリプロピオキシシリルエチル−N,N,N−トリ
メチルアンモニウムクロライド、N−トリプロピオキシ
シリルエチル−N,N,N−トリメチルアンモニウムブ
ロマイド、N−トリプロピオキシシリルエチル−N,
N,N−トリエチルアンモニウムクロライド、N−トリ
プロピオキシシリルエチル−N,N,N−トリエチルア
ンモニウムブロマイド、N−トリプロピオキシシリルエ
チル−N,N,N−トリプロピルアンモニウムクロライ
ド、N−トリプロピオキシシリルエチル−N,N,N−
トリプロピルアンモニウムブロマイド、N−トリプロピ
オキシシリルエチル−N,N,N−トリブチルアンモニ
ウムクロライド、N−トリプロピオキシシリルエチル−
N,N,N−トリブチルアンモニウムブロマイド、N−
トリプロピオキシシリルエチル−N,N,N−トリペン
チルアンモニウムクロライド、N−トリプロピオキシシ
リルエチル−N,N,N−トリペンチルアンモニウムブ
ロマイド、N−トリプロピオキシシリルエチル−N,
N,N−トリヘキシルアンモニウムクロライド、N−ト
リプロピオキシシリルエチル−N,N,N−トリヘキシ
ルアンモニウムブロマイド、N−トリプロピオキシシリ
ルプロピル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロ
ライド、N−トリプロピオキシシリルプロピル−N,
N,N−トリメチルアンモニウムブロマイド、N−トリ
プロピオキシシリルプロピル−N,N,N−トリエチル
アンモニウムクロライド、N−トリプロピオキシシリル
プロピル−N,N,N−トリエチルアンモニウムブロマ
イド、N−トリプロピオキシシリルプロピル−N,N,
N−トリプロピルアンモニウムクロライド、N−トリプ
ロピオキシシリルプロピル−N,N,N−トリプロピル
アンモニウムブロマイド、N−トリプロピオキシシリル
プロピル−N,N,N−トリブチルアンモニウムクロラ
イド、N−トリプロピオキシシリルプロピル−N,N,
N−トリブチルアンモニウムブロマイド、N−トリプロ
ピオキシシリルプロピル−N,N,N−トリペンチルア
ンモニウムクロライド、N−トリプロピオキシシリルプ
ロピル−N,N,N−トリペンチルアンモニウムブロマ
イド、N−トリプロピオキシシリルプロピル−N,N,
N−トリヘキシルアンモニウムクロライド、N−トリプ
ロピオキシシリルプロピル−N,N,N−トリヘキシル
アンモニウムブロマイド、N−(トリメトキシシリルプ
ロピル)イソチオウロニウムクロライド、N−(トリエ
トキシシリルプロピル)イソチオウロニウムクロライド
などがあげられ、これらは単独でまたは2種以上を混合
して用いることができる。これらのなかでは、防腐性の
付与効果が大きいという点から、N−トリエトキシシリ
ルプロピル−N,N,N−トリ−n−ブチルアンモニウ
ムクロライドがとくに好ましい。
【0019】表面処理液は前記アルコキシシラン化合物
を含むものであり、たとえばかかるアルコキシシラン化
合物を、たとえばメタノール、エタノール、ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルスルホキシド、テトラヒドロフラ
ン、1,4−ジオキサンなどの有機溶媒、水、かかる有
機溶媒と水との混合物などの溶媒に添加してうることが
できる。これら溶媒のなかでは、エタノールと水との混
合物がとくに好ましい。
【0020】表面処理液中のアルコキシシラン化合物の
含有量は、防腐性の付与効果を充分に発現させるために
は、0.1w/v%以上、好ましくは0.2w/v%以
上であることが望ましく、また容器の表面に形成される
表面処理層の透明性が損なわれ、外観がわるくなるおそ
れをなくすためには、70w/v%以下、好ましくは5
0w/v%以下であることが望ましい。
【0021】本発明に用いられる容器の材質にはとくに
限定がなく、表面処理液を接触させることができるもの
であればよい。たとえばシラノール基、水酸基、カルボ
キシル基などの反応性基を有する材料や、その表面に多
数の細かい凹凸を有する材料などを用いることができ
る。かかる容器の具体例としては、たとえばガラス、セ
ラミックスなどの無機材料;ポリエチレン、ポリスチレ
ン、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリエチレン
テレフタレート、TPX(4−メチルペンテン−1のポ
リマーを主体とする樹脂)、アクリル樹脂、ポリ塩化ビ
ニル、フッ素樹脂など有機高分子材料および該有機高分
子材料の表面にプラズマ放電などによる処理が施された
油脂;セルロースなどがあげられる。これらのなかで
は、安全性と透明性または耐薬品性という点から、ポリ
エチレン、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリプロ
ピレン、ポリエチレンテレフタレート、TPXおよびア
クリル樹脂がとくに好ましい。
【0022】容器の種類(用途)としては、そのすぐれ
た防腐性などの点から、たとえばコンタクトレンズ用ケ
ース、コンタクトレンズ用液剤用容器などや、医療用具
の保存ケースなどがあげられる。また、その形状にはと
くに限定がなく、適宜容器の用途に応じた形状であれば
よい。
【0023】表面処理液を容器の表面に接触させて容器
に表面処理を施す方法としては、たとえば表面処理液に
容器を浸漬させる方法、表面処理液を容器に塗布する方
法などが好ましく採用される。
【0024】表面処理液に溶液を浸漬させるには、たと
えば適切な器に表面処理液を入れ、かかる表面処理液中
に容器全体を充分に浸漬させるなどすればよい。なお、
容器を浸漬させる時間にはとくに限定がない。
【0025】表面処理液を容器に塗布するには、たとえ
ば表面処理液をスプレー法、はけ塗法などにて容器の表
面全体に均一に塗布するなどすればよい。
【0026】なお、本発明においては、容器の表面への
表面処理層の安定化という点から、表面処理液を容器の
表面に接触させる前に、あらかじめ酸処理、アルカリ処
理またはプラズマ処理にて前処理を施すことが好まし
い。
【0027】前記酸処理は、たとえば塩酸、硫酸、酢酸
などの酸の溶液中に容器を浸漬させるなどして行なえば
よい。
【0028】前記アルカリ処理は、たとえば水酸化ナト
リウム、アンモニアなどのアルカリの溶液中に容器を浸
漬させるなどして行なえばよい。
【0029】前記プラズマ処理は、たとえば酸素ガス、
ヘリウムガス、チッ素ガス、空気などを用い、容器にプ
ラズマ放電させるなどして行なえばよい。
【0030】また、前記のごとき前処理を施す前に、た
とえばノニオン性界面活性剤や、アセトン、メタノー
ル、エタノールなどの有機溶媒などで容器を洗浄してお
くことが好ましい。
【0031】かくして表面処理液を容器の表面に接触さ
せて表面処理を施したのち、かかる接触によって付着し
た表面処理液をシランカップリング反応させ、耐加水分
解性にすぐれた表面処理層を形成させる。
【0032】前記表面処理液をシランカップリング反応
させるとは、付着した表面処理液と水分とを接触させ、
架橋反応させることをいう。
【0033】表面処理液のシランカップリング反応は、
たとえば以下に示すように、該表面処理液中に含まれる
アルコキシシラン化合物に由来したアルコキシシラン基
同士の縮合(加水分解)反応による架橋反応である。
【0034】
【化6】
【0035】(ただし、R1は前記と同じ。)
【0036】付着した表面処理液と水分とを接触させる
方法としては、たとえば水中煮沸処理法、オートクレー
ブ(高温高圧蒸気)処理法、酸処理法、水中処理法、高
湿度化放置法などがあげられる。
【0037】前記水中煮沸処理法とは、水浴中に、その
表面に表面処理液が付着した容器を浸漬させたのち、1
〜72時間程度煮沸処理を施す方法である。
【0038】前記酸処理法とは、たとえば0.001〜
1N程度の塩酸溶液などの酸の溶液中に、その表面に表
面処理液が付着した容器を浸漬させ、酸処理を施す方法
である。
【0039】前記水中処理法とは、たとえば20〜60
℃程度の水中に5〜120分間程度、その表面に表面処
理液が付着した容器を浸漬させる方法である。
【0040】前記高湿度下放置法とは、たとえば相対湿
度80〜100%程度の高湿度雰囲気下に、その表面に
表面処理液が付着した容器を2〜72時間程度放置して
処理する方法である。
【0041】なお、本発明においては、これらの方法を
2種以上組合わせて容器の表面の表面処理液と水分とを
接触させてもよい。
【0042】かくして形成される表面処理層の厚さは、
すぐれた防腐性が充分に発現されるようにするには、
0.001μm以上、好ましくは0.1μm以上である
ことが望ましく、また容器内の物品、たとえばコンタク
トレンズなどの状態を確認することができる程度の透明
度を保持するためには、500μm以下、好ましくは1
00μm以下であることが望ましい。
【0043】なお、本発明においては、前記シランカッ
プリング反応を行なう前に、かかるシランカップリング
反応をより充分に促進させるために、その表面に表面処
理液が付着した容器を、たとえば室温程度で30分間〜
24時間程度乾燥させることが好ましい。
【0044】かくして表面処理層が形成された表面処理
容器は、そのままの状態で用いてもよく、たとえば蒸留
水などで洗浄したのち用いてもよい。
【0045】本発明の表面処理容器は、その表面に形成
された表面処理層を構成する表面処理液中のアルコキシ
シラン化合物の作用により、すぐれた防腐性を有し、ま
たかかる表面処理層が表面処理液をシランカップリング
反応させてえられたものであることから、耐加水分解性
にもすぐれ、したがって、すぐれた防腐性が長期間にわ
たって安定しており、しかも安全性にもすぐれたもので
ある。
【0046】
【実施例】つぎに、本発明の表面処理容器および容器の
表面処理方法を実施例に基づいてさらに詳細に説明する
が、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではな
い。
【0047】実施例1 N−トリエトキシシリルプロピル−N,N,N−トリ−
n−ブチルアンモニウムクロライドを、その濃度が10
w/v%となるように50%エタノール水溶液に添加し
て撹拌し、表面処理液100mlを調製した。
【0048】つぎに、直径約1.5cm、高さ約2c
m、厚さ約2mmのTPX製コンタクトレンズ用ケース
に、酸素ガス雰囲気下、50w、2分間および1tor
rの条件でプラズマ処理を施した。
【0049】こののち、前記表面処理液を器内に充填
し、表面処理液中に、前記コンタクトレンズ用ケース全
体を約5分間浸漬させ、コンタクトレンズ用ケースの表
面に表面処理液を接触させた。
【0050】つぎに、その表面に表面処理液が付着した
コンタクトレンズ用ケースを121℃で10分間にわた
ってオートクレーブ処理し、付着した表面処理液と水分
とを接触させ、架橋反応させて厚さ3μmの表面処理層
を形成させ、表面処理コンタクトレンズ用ケースを作製
した。
【0051】えられた表面処理コンタクトレンズ用ケー
スの表面処理層について、X線光電子分光装置(日本電
子(株)製、JPS−9000MX)を用い、MgKα
線にてX線光電子分光分析を行なった。その結果、えら
れた光電子スペクトルの
【0052】
【化7】
【0053】(400.3eV)ピークの存在から、形
成された表面処理層が、用いた表面処理液に基づくもの
であることが確認された。
【0054】さらに、えられた表面処理コンタクトレン
ズ用ケースについて以下の試験を行なった。
【0055】試験例1 表面処理コンタクトレンズ用ケースに形成された直後の
表面処理層の表面に、グラム陽性(Staphylococcus aur
eus)の増殖性細菌(vegetative bacteria)を1.1×
106個接種し、この表面処理コンタクトレンズ用ケー
スを37℃で24時間保存したのち、菌数を測定した。
その結果、菌数は2.2×104個といちじるしく減少
していた。
【0056】このことから、本発明の表面処理コンタク
トレンズ用ケースは、防腐性にすぐれたものであること
がわかる。
【0057】試験例2 表面処理コンタクトレンズ用ケース内にコンタクトレン
ズ((株)メニコン製、メニコンEX)および生理食塩
水を充填し、40℃で3か月間保存したのち、前記と同
様にしてケース内部の表面処理層についてX線光電子分
光分析を行なった。その結果、えられた光電子スペクト
ルの
【0058】
【化8】
【0059】ピークの存在は、生理食塩水を充填する前
に分析した結果えられたものと同じであり、表面処理層
はそのままの状態であった。また、コンタクトレンズの
規格および外観は、保存前と比べてまったく変化がなか
った。
【0060】このことから、本発明の表面処理コンタク
トレンズ用ケースは、形成された表面処理層が長期間に
わたって安定性および安全性にすぐれたものであること
がわかる。
【0061】試験例3 表面処理コンタクトレンズ用ケースをオートクレーブ装
置内に入れ、121℃で10分間にわたってオートクレ
ーブ滅菌を2回行なったのち、前記と同様にして表面処
理層についてX線光電子分光分析を行なった。その結
果、えられた光電子スペクトルの
【0062】
【化9】
【0063】ピークの存在は、オートクレーブ滅菌をす
る前に分析した結果えられたものと同じであり、表面処
理層はそのままの状態であった。
【0064】このことから、本発明の表面処理コンタク
トレンズ用ケースは、形成された表面処理層が高温高圧
下であっても安定性にすぐれたものであることがわか
る。
【0065】
【発明の効果】本発明の表面処理容器は、防腐性にすぐ
れ、しかもその表面処理層が耐加水分解性にすぐれるこ
とから、その効果が長期間にわたって安定しており、ま
た安全性にもすぐれたものである。
【0066】したがって、本発明の表面処理容器は、と
くにすぐれた防腐性などが要求される、たとえばコンタ
クトレンズ用ケースやコンタクトレンズ用溶剤用容器な
どとして好適に使用することができる。
【0067】また、本発明の容器の表面処理方法によれ
ば、前記のごときすぐれた表面処理容器をきわめて容易
にうることができる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I): (R1O)3Si−(CH2n−A・X- (I) (式中、R1は炭素数1〜3のアルキル基、Aは式: 【化1】 (式中、R2、R3およびR4はそれぞれ独立して炭素数
    1〜18のアルキル基を示す)で表わされる基または
    式:−S+=C(NH22で表わされる基、Xは塩素原
    子または臭素原子、nは1〜6の整数を示す)で表わさ
    れるアルコキシシラン化合物を含む表面処理液にて容器
    に表面処理が施され、表面処理層が設けられてなる表面
    処理容器。
  2. 【請求項2】 表面処理層の厚さが0.001〜500
    μmである請求項1記載の表面処理容器。
  3. 【請求項3】 容器の材質がポリエチレン、ポリスチレ
    ン、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリエチレン
    テレフタレート、TPXまたはアクリル樹脂である請求
    項1記載の表面処理容器。
  4. 【請求項4】 容器がコンタクトレンズ用ケースである
    請求項1記載の表面処理容器。
  5. 【請求項5】 容器がコンタクトレンズ用液剤用容器で
    ある請求項1記載の表面処理容器。
  6. 【請求項6】 一般式(I): (R1O)3Si−(CH2n−A・X- (I) (式中、R1は炭素数1〜3のアルキル基、Aは式: 【化2】 (式中、R2、R3およびR4はそれぞれ独立して炭素数
    1〜18のアルキル基を示す)で表わされる基または
    式:−S+=C(NH22で表わされる基、Xは塩素原
    子または臭素原子、nは1〜6の整数を示す)で表わさ
    れるアルコキシシラン化合物を含む表面処理液を容器の
    表面に接触させ、ついで前記接触によって容器の表面に
    付着した表面処理液をシランカップリング反応させて表
    面処理層を形成させることを特徴とする容器の表面処理
    方法。
  7. 【請求項7】 表面処理液に容器を浸漬させるかまたは
    表面処理液を容器に塗布することによって該表面処理液
    を容器の表面に接触させる請求項6記載の容器の表面処
    理方法。
  8. 【請求項8】 表面処理液を容器の表面に接触させる前
    に、あらかじめ酸処理、アルカリ処理またはプラズマ処
    理にて前処理を施す請求項6記載の容器の表面処理方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005508022A (ja) * 2001-11-07 2005-03-24 プロヴィス リミテッド コンタクトレンズ用パッケージ
JP2007070385A (ja) * 2005-09-02 2007-03-22 Nara Institute Of Science & Technology 防汚性樹脂およびその製造方法、並びに防汚塗料

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