JPH1125475A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JPH1125475A
JPH1125475A JP12510198A JP12510198A JPH1125475A JP H1125475 A JPH1125475 A JP H1125475A JP 12510198 A JP12510198 A JP 12510198A JP 12510198 A JP12510198 A JP 12510198A JP H1125475 A JPH1125475 A JP H1125475A
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JP
Japan
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signal
data
optical disk
clock
pulse
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JP12510198A
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English (en)
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Goro Fujita
五郎 藤田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】レーザ光がランド部上およびグルーブ部上のい
ずれにあるかを容易に判別する。 【解決手段】光ディスクには、記録トラックを構成する
ランド部およびグルーブ部が半径方向に交互に形成さ
れ、ランド部若しくはグルーブ部に位相情報を有するマ
ークが記録されている。マークCMは、グルーブ部12
Gの両端面より内部に突出するように形成された一対の
凸部4a,4bで構成されており、このマークCMの再
生信号は、レーザ光PPBがランド部12Lを走査すると
き(SL)とグルーブ部12Gを走査するとき(SG)
とで極性が反対となって得られる。この再生信号の極性
より、光ディスクを走査するレーザ光PPBがランド部1
2L上にあるかグルーブ部12G上にあるかを判別す
る。レーザ光PPBがランド部12L上およびグルーブ部
12G上のいずれにあるかを容易に判別し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、記録トラックを
構成するランド部およびグルーブ部が半径方向に交互に
形成され、ランド部若しくはグルーブ部に位相情報を有
するマークが記録された光ディスクを駆動する光ディス
ク装置に関する。詳しくは、マークの再生信号の極性よ
り光ディスクを走査するレーザ光がランド部上にある
か、グルーブ部上にあるかを判別することによって、レ
ーザ光がランド部上およびグルーブ部上のいずれにある
かを容易に判別し得る光ディスク装置に係るものであ
る。
【0002】
【従来の技術】本出願人等により次世代光磁気ディスク
(ASMO)が現在開発中であるが、この光磁気ディス
クとしてグルーブウォブルによるクロックマークをアド
レス情報と共にプリフォーマットすることが提案されて
いる(公共にはオープンにされていない)。光ディスク
装置では、このクロックマークの再生信号を利用してデ
ータを記録再生するためのデータクロック信号を得てい
る。
【0003】図37Aはクロックマークの再生信号SCM
を示しており、この再生信号SCMより図37Bに示すよ
うな0クロス点のタイミングを示すパルス信号PCMが形
成され、このパルス信号PCMを参照してPLL(phase-
locked loop)回路によってデータクロック信号が得ら
れる。
【0004】上述したクロックマークCMは、図38
A,Bに示すように、一対のカッティング用ビーム(レ
ーザビーム)を使用してディスク原盤の盤面をカッティ
ングしながら形成する。図38Aは、ディスク原盤の盤
面を半径方向に向かって描いたものであり、ランド部1
2Lとグルーブ部12Gとが交互に形成される。カッテ
ィング用ビームを用いて、図38Bに示す断面図のよう
に、グルーブ部12Gが所定の深さDaとなるようにカ
ッティングされる。なお、図38Aは、ビームBa,B
bを除き、縦方向を1とするとき、横方向は1/10に
縮小して示している。後述する図39も同様である。
【0005】グルーブ部12Gにおける一方のカッティ
ング端面11aは平坦面であるが、他方のカッティング
端面11bはウォブリングされ、その端面11bに、幅
Waの範囲にわたってアドレス情報(サイン波で示す)
ADMや、このアドレス情報ADMに連続してクロック
マーク(1サイクル分のサイン波)CMが形成される。
【0006】グルーブウォブル用のカッティングを行う
ためにカッティング用のビームとしては、図38Aのよ
うに、一対のカッティング用ビームBa,Bbが使用さ
れる。カッティング用ビームBa,Bbは、図示するよ
うに一部重複した状態でディスク原盤の盤面を走査する
ものであり、この例では第1のカッティング用ビームB
aによってグルーブウォブルが形成される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、グルーブウ
ォブルによってグルーブ部12Gに形成されるクロック
マークCMを、図39に示すビーム(レーザ光)PPBに
よって再生する場合、ランド部12L上を走査したとき
に得られるクロックマークCMの再生信号SCMも、グル
ーブ部12G上を走査したときに得られるクロックマー
クCMの再生信号SCMも共に、図37Aに示すような同
一極性の信号となる。
【0008】したがって、この再生信号SCMのみによっ
て、現在、ビームPPBがランド部12L上を走査してい
るのか、グルーブ部12G上を走査しているのかを判別
することができない。再生信号SCMの極性から、現在ビ
ームPPBがランド部12L上を走査しているのか、グル
ーブ部12G上を走査しているのかを判別できれば、光
ピックアップ系を構成する光学手段のサーボコントロー
ルを正確に行うことができる。
【0009】そこで、この発明では、位相情報を有する
マークの再生信号の極性より光ディスクを走査するビー
ムがランド部上にあるか、グルーブ部上にあるかを判別
することによって、ビームがランド部上およびグルーブ
部上のいずれにあるかを容易に判別し得る光ディスク装
置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係る光ディス
ク装置は、記録トラックを構成するランド部およびグル
ーブ部が半径方向に交互に形成され、ランド部若しくは
グルーブ部に位相情報を有するマークが記録された光デ
ィスクを駆動する光ディスク装置であって、マークは、
ランド部若しくはグルーブ部の一端側に形成され、半径
方向に平行な立ち下がり部を有し、凹部または凸部から
なる第1の部分と、ランド部若しくはグルーブ部の他端
側に形成され、半径方向に平行で、かつ上記立ち下がり
部に対応したトラック方向位置に立ち上がり部を有し、
凹部または凸部からなる第2の部分とからなり、光ディ
スクにレーザ光を照射するレーザ照射手段と、光ディス
クから反射されたレーザ光を受光し、再生信号を出力す
る受光手段と、マークの再生信号の極性により、光ディ
スクを走査するレーザ光がランド部上にあるかグルーブ
部上にあるかを検出する検出手段とを備えるものであ
る。
【0011】この発明において、ランド部とグルーブ部
とでは、位相情報を有するマークを構成する凹部または
凸部の突出方向は反対向きとなる。そのため、レーザ光
がランド部およびグルーブ部をそれぞれ走査していると
きのマークの再生信号の極性は反対となる。これによ
り、マークの再生信号の極性により、レーザ光がランド
部上にあるか、上記グルーブ部にあるかを簡単に判別可
能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、この
発明の第1の実施の形態について説明する。図1は、第
1の実施の形態としての光磁気ディスク装置10の構成
を示している。このディスク装置10で駆動される光磁
気ディスク11は、図2に示すプリフォーマット装置2
00によってプリフォーマットされたディスク原盤を用
いて作成されたものである。まず、プリフォーマット装
置200について説明する。
【0013】プリフォーマット装置200は、カッティ
ング用の光源201を有している。光源201として
は、例えばヘリウム−カドミウム(He−Cd)レーザ
光源などを使用することができる。
【0014】光源201より出射したカッティング用ビ
ーム(レーザ光)はハーフミラー202によって2光路
に分光される。一方のビームBaは反射ミラー203を
介してスイッチ204に供給され、他方のビームBbは
直接スイッチ205に供給される。
【0015】スイッチ204,205は、ビームの出射
および停止をコントロールするものであって、この例で
は電気光学効果変調器EOM(Erectro Optical Modula
tor)が使用されている。これらのスイッチ204,2
05はビームオン/オフコントローラ206からの制御
信号Ca,Cbに基づいて制御され、ビームオン/オフ
コントローラ206はコントローラ207によって制御
信号の出力タイミングなどが制御される。
【0016】出射状態が制御されたカッティング用ビー
ムBa,Bbは、ビームウォブル部211,212によ
ってウォブル状態が制御される。ビームウォブル部21
1,212として、この例では音響効果変調器AOM
(Acoustic Optical Modulator)が使用されている。ビ
ームウォブル部211,212は、ビームウォブルコン
トローラ213からの制御信号Fa,Fbによって、ウ
ォブル量が制御される。実際には、制御信号Fa,Fb
の振幅レベルによってウォブル量が制御される。また、
制御信号Fa,Fbの極性によってウォブル方向が制御
される。そして、制御信号が三角波で与えられたときの
ウォブル軌跡は三角波となり、サイン波で与えられたと
きのウォブル軌跡はサイン波となる。ビームウォブルコ
ントローラ213は、コントローラ207によって制御
信号の出力タイミングなどが制御される。
【0017】ウォブル状態が制御されたカッティング用
ビームba,Bbは光学系215に入力され、図4に示
すように一部重複するように光結合される。この場合、
一対のプリズム216,217が用意され、これらプリ
ズム216,217によってカッティング用ビームB
a,Bbが、図4に示すように、一部が重なり合うよう
に光結合される。
【0018】光結合されたカッティング用ビームBa,
Bbは、対物レンズ218を介してディスク原盤11E
の盤面11fに照射されて、グルーブ部12Gの形成と
グルーブウォブルの形成(何れもディスクカッティン
グ)が行われる。ここで、ディスク原盤11EのR方向
の回転と、x方向の送りとを行う回転・送り装置219
が設けられている。ディスク原盤11Eが1回転する毎
に、このディスク原盤11Eは、1スパイラル分、つま
りあるグルーブ部から次のグルーブ部までの距離だけ送
られる。
【0019】クロックマークCMはディスク原盤11E
の盤面11fのカッティング状態を制御することによっ
て形成する。ビームオンでディスク原盤11Eの盤面1
1fにビームが照射されるとき、そのディスク原盤11
Eに対するカッティングが行われる。一方、ビームオフ
でディスク原盤11Eの盤面11fへのビームの照射が
停止されるとき、そのディスク原盤11Eに対するカッ
ティングは行われない。
【0020】したがって、得ようとするクロックマーク
CMの再生信号SCM(図3A)の0クロス点(タイミン
グto)を境にして、カッティング用ビームBaとカッ
ティング用ビームBbとのオンオフ状態を切り替えるこ
とでクロックマークCMが形成される。つまり、0クロ
ス点の直前の所定位置から0クロス点まではカッティン
グ用ビームBaがオフとされ(図3B)、0クロス点か
ら直後の所定位置まではカッティング用ビームBbがオ
フとされる(図3C)。
【0021】この場合、カッティング用ビームBa,B
bの走査軌跡TRa,TRbは、それぞれ図4に示すよ
うになる。したがって、ディスク原盤11Eの盤面11
fには、ランド部12Lとグルーブ部12Gとが形成さ
れる。
【0022】グルーブ部12Gに注目すると、上側端面
はグルーブウォブルされる片側の端面であり、下側端面
は平坦面である。そして、上側端面にはビームBaのオ
フ期間に対応して矩形状の凸部4aが内部に突出するよ
うに形成される。一方、下側端面にはビームBbのオフ
期間に対応して矩形状の凸部4bが内部に突出するよう
に形成される。
【0023】逆に、ランド部12Lに注目すると、下側
端面はグルーブウォブルされる片側の端面であり、上側
端面は平坦面である。そして、下側端面にはビームBa
のオフ期間に対応して矩形状の凸部4aが外部に突出す
るように形成される。一方、上側端面にはビームBbの
オフ期間に対応して矩形状の凸部4bが外部に突出する
ように形成される。
【0024】この場合、ビームBa,Bbによって形成
される一対の凸部4a,4bがクロックマークCMを構
成するものとなる。そして、この一対の凸部4a,4b
の端面形状は急峻となり、その結果、凸部4aのオン端
面4a′と、凸部4bのオフ端面4b′とはトラック方
向の位置が一致し、従って同一半径上に形成される。
【0025】図2に示すプリフォーマット装置200に
よって、上述したようにプリフォーマットされたディス
ク原盤11Eを用いて作成された光磁気ディスクの盤面
には、図5Aに示すように、図4に示すようなディスク
原盤11Eの盤面11fに形成されたと同様のランド部
12Lおよびグルーブ部12Gが形成されている。
【0026】図5Aに示すように光磁気ディスクにプリ
フォーマットているクロックマークCM(凸部4a,4
b)を、図示のようなビーム(レーザ光)PPBによって
再生すると、図5Bに示すような再生信号SCMが得られ
る。この場合、走査軌跡5に対して上の部分Puによる
信号Suと下の部分Pdによる信号Sdとの差分(プッ
シュプル信号:SPP=Su−Sd)をとると、ランド部
12L上を走査しているときには凸部4a,4b分だけ
差分が大きくなり、しかもその極性は逆であるから、再
生信号SCMは図5Bに実線で示すような信号SLとな
る。この再生信号SCM=SLは、0クロス点付近でのレ
ベル変化が急峻である。
【0027】これに対して、グルーブ部12Gを走査し
ているときには、凸部4a,4bの関係が逆になるの
で、再生信号SCMは図5Bに破線で示すような信号SG
となり、上述した信号SLに対して極性が反転したもの
となる。この再生信号SCM=SGも、0クロス点付近で
のレベル変化は急峻である。
【0028】後述するデータクロック再生器70では、
エッジ検出器73によりプッシュプル信号SPPより抽出
されたクロックマーク再生信号SCM(SL,SG)の0
クロス点のタイミングを示すパルス信号PCM(図5Cに
図示)が得られ、このパルス信号PCMに基づいてデータ
クロック信号DCKが再生される。
【0029】ところで、図4の例では、カッティング用
ビームBa,Bbをオンオフさせることで形成される凸
部4a,4bの向きがランド部12Lとグルーブ部12
Gとで反対になるので、見かけ上ランド部12Lの方が
グルーブ部12Gよりも太った(幅広)状態となる。そ
のため、クロックマーク再生信号SCMとしての信号S
L,SGの振幅レベルも違ってくる(図5B参照)。
【0030】これは、図4の例のように、ビームBa,
Bbのオンオフだけを行ってクロックマークCM(凸部
4a,4b)を形成しているためである。これをなくす
には、例えば図6Aのように、カッティング用ビームB
bを、少なくともカッティング用ビームBaのオフ期間
だけランド部12L側にシフト(定量ウォブル)させれ
ばよい。ビームBbのシフト処理は、図2に示すビーム
ウォブル部212によって行われる。
【0031】こうすると、ビームBaのオフ期間におけ
るグルーブ部12G上のピッチWaと、ランド部12L
上のピッチWbとが一致するようになる。これによっ
て、図6Bにように、クロックマーク再生信号SCMとし
ての信号SL,SGの振幅レベルの差を是正できる。た
だし、負側と正側の振幅レベルの差は解消されない。図
7に示す例は、この正負の振幅レベルの差をも是正でき
るようにしたものである。
【0032】この場合には、ビームBa,Bbのオンオ
フ切り替えタイミングtoを境にして、その前後で両ビ
ームBa,Bbを互いに反対方向にシフト(定量ウォブ
ル)させる。そのため、カッティング用ビームBaに関
しては、スイッチ204に対して図7Aに示す制御信号
Caが供給され、ビームウォブル部211には図7Bに
示す制御信号Faが供給される。
【0033】同様に、カッティング用ビームBbに関し
ては、スイッチ205に対して図7Cに示す制御信号C
bが供給され、ビームウォブル部212には図7Dに示
す制御信号Fbが供給される。制御信号Fa,Fbによ
ってビームBa,Bbをシフトさせる期間は任意であ
り、この例ではビームオフ期間のほぼ1/2としてい
る。
【0034】図7B,Dに示すような制御信号Fa,F
bを供給することによって、ビームBa,Bbはそれぞ
れ互いに反対方向にウォブリングされるため、例えばグ
ルーブ部12Gは図7Eに斜線で示すようにカッティン
グされることになる。その結果、ランド部12Lとグル
ーブ部12Gとの関係は、図7Fに示すようになり、ラ
ンド部12Lとグルーブ部12Gとの幅の不揃いがなく
なる。したがって、図7Gに示すように、クロックマー
ク再生信号SCMとしての信号SL,SGの振幅レベルの
差が完全に解消される。
【0035】図7の例では、制御信号Fa,Fbとして
三角波を例示しているが、サイン波やその他の波形であ
ってもよい。三角波の幅や振幅レベル、つまりウォブル
量なども一例であり、例えばウォブル量を大きくすれ
ば、それだけ信号SL,SGの振幅レベルを高めること
ができる。
【0036】なお、上述では、光磁気ディスク11にプ
リフォーマットされるクロックマークCMは、グルーブ
部12Gに注目した場合、その両側端面より内部に突出
するように形成された一対の凸部4a,4bからなるも
のであるが、これら凸部4a,4bの代わりに、これら
一対の凸部4a,4bに対応したトラック方向位置に、
外部に突出するように一対の凹部を形成し、これをクロ
ックマークCMとして使用することも考えられる。
【0037】図1に戻って、光磁気ディスク11の盤面
には、図5Aに示すように、図4に示すようなディスク
原盤11Eの盤面11fに形成されたと同様のランド部
12Lおよびグルーブ部12Gが形成されている。
【0038】図8は、光磁気ディスク11のセクタのレ
イアウトを示している。この光磁気ディスク11には内
周側より外周側に向かってトラック0〜トラックnがス
パイラル状に形成される。また、光磁気ディスク11は
ゾーニングされており、内周側のゾーンX1の各トラッ
クには円周方向に0〜m1のセクタが含まれ、外周側の
ゾーンX2の各トラックには円周方向に0〜m2のセク
タが含まれている。
【0039】図9A〜Dは、セクタ(ウォブルアドレス
フレーム)フォーマットを示している。光磁気ディスク
11には、図9Aに示すように、半径方向にグルーブ部
12Gとランド部12Lとが交互に形成され、グルーブ
部12Gまたはランド部12Lのいずれか一方、または
双方にデータが記録される。グルーブ部12Gの片側
は、例えばバイフェーズ変調後のアドレス情報ADMに
応じてウォブリングした状態とされている。
【0040】この場合、アドレス情報ADMが周波数変
調(FM)され、変調後の信号に対応するようにグルー
ブ部12Gがウォブリングされている。つまり、その変
調後の信号がグルーブウォブルとして記録されている。
なお、グルーブ部12Gの片側がウォブリングされるこ
とから、結果的にランド部12Lの片側もアドレス情報
ADMに応じてウォブリングされた状態となっている。
【0041】なお、アドレス情報ADMはバイフェーズ
変調後のものであるが、アドレス情報にバイフェーズ変
調を施してアドレス情報ADMを得て用いるのは、周知
のようにDC成分の発生を防止するためである(DCフ
リー)。ここで、バイフェーズ変調を施す前のアドレス
情報の1ビットは、バイフェーズ2ビットに対応してい
る。
【0042】グルーブウォブルは、図11に示すよう
に、アドレス情報ADMの1ビット(バイフェーズ1ビ
ット)当たり、“1”のときは4波(4周期のサイン
波)となり、“0”のときは3波(3周期のサイン波)
となっている。しかも、このグルーブウォブルの振幅
は、変調後の信号の周波数に応じて変化するようにさ
れ、図11に拡大して示すように、アドレス情報ADM
の“1”および“0”の接合部に対応するグルーブウォ
ブルの0クロス点の前後での傾きが変化しないようにさ
れている。
【0043】ここで、1セクタ(1ウォブルアドレスフ
レーム)の期間のグルーブウォブルは、バイフェーズ変
調前のアドレス情報(データ)で、例えば42ビットの
データを有している。この42ビッのトデータは、図1
0に示すように、4ビットの同期信号データ、24ビッ
トのフレームアドレスデータ、14ビットのCRC(cy
clic redundancy check)コードで構成される。
【0044】また、1セクタは、図9Bに示すように、
例えば42セグメントで構成されている。各セグメント
の境界位置には、図9Aに示すように、クロックマーク
CMがグルーブウォブルに多重化されてプリフォーマッ
トされている。そして、図9Cに示すように、各セグメ
ント内に60バイトのデータ領域が設けられると共に、
各セグメントの境界位置に対応して6バイトの固定パタ
ーン領域が設けられている。データ書き込み時には、後
述するようにデータ領域にはNRZIデータが記録され
るが、固定パターン領域にはNRZIデータに同期した
2Tの長さの固定パターン信号が記録される(Tはデー
タのビット間隔)。この固定パターン信号は、データ読
み出し時におけるデータクロック信号の位相を制御する
ために使用される。
【0045】ここで、光磁気ディスク11では、1セク
タが42セグメントで構成され、各セグメントの境界位
置にクロックマークCMがプリフォーマットされている
ことから、隣接するクロックマーク間のバイフェーズビ
ット数aは2ビットとなる。また、光磁気ディスク11
では、各セグメント内に60バイトのデータ領域が設け
られると共に、各セグメントの境界位置に対応して6バ
イトの固定パターン領域が設けられることから、隣接す
るクロックマーク間のチャネルビット数nは528ビッ
トとなる。
【0046】また、図1に戻って、ディスク装置10
は、光磁気ディスク11を回転駆動するためのスピンド
ルモータ13を有している。光磁気ディスク11は、記
録時および再生時には角速度一定で回転駆動される。ス
ピンドルモータ13の回転軸には、その回転速度を検出
するための周波数発電機14が取り付けられている。
【0047】また、ディスク装置10は、外部磁界発生
用の磁気ヘッド15と、この磁気ヘッド15の磁界発生
を制御する磁気ヘッドドライバ16と、半導体レーザ、
対物レンズ、光検出器等から構成される光学ヘッド17
と、この光学ヘッド17の半導体レーザの発光を制御す
るレーザドライバ18とを有している。磁気ヘッド15
と光学ヘッド17は光磁気ディスク11を挟むように対
向して配設されている。
【0048】レーザドライバ18には、後述するサーボ
コントローラ41よりD/Aコンバータ19を介してレ
ーザパワー制御信号SPCが供給され、光学ヘッド17の
半導体レーザより出力されるレーザ光のパワーが、記録
時には記録パワーPWとなり、再生時には記録パワーPW
より低い再生パワーPRとなるように制御される。
【0049】データ書き込み時(記録時)には、後述す
るように磁気ヘッドドライバ16に記録データDrおよ
び固定パターン信号SFPが供給され、磁気ヘッド15よ
り記録データDrおよび固定パターン信号SFPに対応し
た磁界が発生され、光学ヘッド17からのレーザビーム
(レーザ光)との共働により光磁気ディスク11のデー
タ領域に記録データDrが記録されると共に、この記録
データDrが記録されるデータ領域に対応した固定パタ
ーン領域に固定パターン信号SFPが記録される。
【0050】図12は、光学ヘッド17の光学系の構成
を示している。光学ヘッド17は、レーザビームLBを
得るための半導体レーザ31と、この半導体レーザ31
より出力されるレーザビームLBを発散光より平行光に
整形するためのコリメータレンズ32と、レーザビーム
を透過光と反射光の2つに分離するためのビームスプリ
ッタ33と、レーザビームの光路を変更するための反射
ミラー34と、レーザビームLBを光磁気ディスク11
の記録面(記録膜)に照射するための対物レンズ35と
を有している。
【0051】また、光学ヘッド17は、ビームスプリッ
タ33の反射面33bで反射されて外部に出射されるレ
ーザビームを偏光方向の違いによって3つのレーザビー
ムに分離するためのウォラストンプリズム(偏光面検波
プリズム)36と、このウォラストンプリズム36より
出力される3つのレーザビーム(平行光)を集光させる
ための集光レンズ37と、この集光レンズ37より出射
される3つのレーザビームが照射されるフォトディテク
タ39と、集光レンズ37とフォトディテクタ39との
間に配されるマルチレンズ38とを有している。
【0052】マルチレンズ38は凹レンズおよび円筒レ
ンズの組み合わせで構成される。円筒レンズを使用する
のは、フォーカスエラー信号を周知の非点収差法で得る
ためである。フォトディテクタ39は、図13に示すよ
うに、4分割フォトダイオード部39mと、2個のフォ
トダイオード部39i,39jとで構成される。
【0053】図14は、ウォラストンプリズム36の構
成例を示している。このプリズム36は、1軸性結晶、
例えば水晶よりなる直角プリズム36a,36bが接合
されて構成されている。この場合、プリズム36bの光
軸Axbはプリズム36aの光軸Axaに対して45゜だけ
傾くように設定されている。
【0054】このような構成において、水晶は入射光の
偏光面に関連して2つの異なった屈折率を持っている。
そのため、プリズム36aにその光軸Axaに対して45
゜だけ傾いた偏光面Ppoを有する直線偏光Laを入射す
ると、図15に示すようにプリズム36aでは光軸Axa
に垂直な偏光面を有する偏光成分Lb1および光軸Axaに
平行な偏光面を有する偏光成分Lb2に分離される。さら
に、プリズム36bでは、偏光成分Lb1が光軸Axbに平
行な偏光面を有する偏光成分Lc1および光軸Axbに垂直
な偏光面を有する偏光成分Lc2に分離されると共に、偏
光成分Lb2が光軸Axbに平行な偏光面を有する偏光成分
Lc3および光軸Axbに垂直な偏光面を有する偏光成分L
c4に分離される。
【0055】ここで、偏光成分Lc1,Lc2はプリズム3
6aの光軸Axaに垂直な偏光面を有するものであり、そ
れぞれの光量は直線偏光Laの1/4の量となる。一
方、偏光成分Lc3,Lc4はプリズム36aの光軸Axaと
平行な偏光面を有するものであり、それぞれの光量は直
線偏光Laの1/4の量となる。そして、偏光成分Lc
2,Lc3のプリズム36bからの出射角は等しく、結果
としてプリズム36b、従ってウォラストンプリズム3
6からは3本のレーザビームLi,Lm,Ljが分離し
て得られることになる。
【0056】図12に示す光学ヘッド17の光学系の動
作を説明する。半導体レーザ31から放射される発散光
としてのレーザビームLBは、コリメータレンズ32に
よって平行光に整形されてビームスプリッタ33に入射
される。ビームスプリッタ33の多層膜33aを透過し
たレーザビームは反射ミラー34で直角に光路が変更さ
れ、対物レンズ35を介して光磁気ディスク11の記録
面に照射される。
【0057】また、光磁気ディスク11の記録面で反射
されるレーザビームは対物レンズ35および反射ミラー
34を介してビームスプリッタ33に入射される。そし
て、ビームスプリッタ33の多層膜33aで反射された
レーザビームLrは、さらにビームスプリッタ33の反
射面33bで反射されて外部に出射され、ウォラストン
プリズム36に入射される。
【0058】このように光磁気ディスク11の記録面で
の反射に係るレーザビームLrがウォラストンプリズム
36に入射されるが、上述せずも、光磁気ディスク11
の記録面での偏光面の回転(カー回転)がなかった場合
の偏光面が光軸Axaに対して45゜だけ傾くように設定
されている(図14の直線偏光Laの偏光面Ppoと光軸
Axaとの関係参照)。これにより、上述した直線偏光L
aが入射される場合と同様に、ウォラストンプリズム3
6によってレーザビームLrより3本のレーザビームL
i,Lm,Ljが分離して得られる。
【0059】ここで、レーザビームLrの偏光面は光磁
気ディスク11の記録膜の磁化の向きに従って時計方向
または反時計方向にわずかに回転し、レーザビームL
i,Ljの光量に光磁気ディスク11の記録膜の磁化の
向きに従った大小関係が生じる。そのため、レーザビー
ムLi,Ljの光量を検出し、その差をとることで光磁
気記録されたデータ(信号)に対応する再生信号を得る
ことができる。なお、レーザビームLrの偏光面が回転
してもレーザビームLmの光量は一定である。
【0060】上述したようにウォラストンプリズム36
より出射される3本のレーザビームLi,Lm,Ljは
集光レンズ37およびマルチレンズ38を介してフォト
ディテクタ39に入射される。フォトディテクタ39を
構成するフォトダイオード部39i,39m,39jに
は、図13に示すように、それぞれレーザビームLi,
Lm,LjによるスポットSPi,SPm,SPjが形
成される。
【0061】この場合、4分割フォトダイオード部39
mを構成する4個のフォトダイオードDa〜Ddの検出
信号をそれぞれSa〜Sdとし、フォトダイオード部3
9i,39jを構成するフォトダイオードDi,Djの
検出信号をSi,Sjとするとき、光学ヘッド17の増
幅回路部(図示せず)で以下の演算が行われ、記録領域
からの再生信号SMO、非点収差方式のフォーカスエラー
信号SFEおよびプッシュプル信号SPPが生成される。
【0062】SMO=Si−Sj SFE=(Sa+Sc)−(Sb+Sd) SPP=(Sa+Sb)−(Sc+Sd)
【0063】図1に戻って、ディスク装置10は、CP
U(central processing unit)を備えるサーボコント
ローラ41を有している。サーボコントローラ41に
は、光学ヘッド17で生成されるフォーカスエラー信号
SFEがA/Dコンバータ42を介して供給される。ま
た、光学ヘッド17で生成されるプッシュプル信号SPP
は、プッシュプル法によるトラッキングエラー信号STE
と、光磁気ディスク11のグルーブウォブルに対応した
ウォブル信号(FM信号)SWBと、光磁気ディスク11
のクロックマークCMに対応したクロックマーク再生信
号SCMとを含むものである。ここで、信号STE,SWB,
SCMはそれぞれ異なる周波数帯域にある。したがって、
プッシュプル信号SPPより、ローパスフィルタやバンド
パスフィルタを使用して、信号STE,SWB,SCMをそれ
ぞれ抽出することが可能である。
【0064】サーボコントローラ41には、プッシュプ
ル信号SPPよりローパスフィルタ43で抽出されたトラ
ッキングエラー信号STEがA/Dコンバータ44を介し
て供給される。このサーボコントローラ41には、さら
に上述した周波数発電機14より出力される周波数信号
SFGが供給される。
【0065】サーボコントローラ41の動作は、後述す
るシステムコントローラ51によって制御される。この
サーボコントローラ41によって、トラッキングコイル
やフォーカスコイル、さらには光学ヘッド17をラジア
ル方向に移動させるためのリニアモータを含むアクチュ
エータ45が制御され、トラッキングやフォーカスのサ
ーボが行われ、また光学ヘッド17の半径方向(ラジア
ル方向)への移動が制御される。また、サーボコントロ
ーラ41によってスピンドルモータ13が制御され、上
述したように記録時や再生時に光磁気ディスク11が角
速度一定で回転するように制御される。
【0066】また、ディスク装置10は、CPUを備え
るシステムコントローラ51と、データバッファ52
と、ホストコンピュータとの間でデータやコマンドの送
受を行うためのSCSI(Small Computer System Inte
rface)53とを有している。システムコントローラ5
1はシステム全体を制御するためのものである。
【0067】また、ディスク装置10は、ホストコンピ
ュータからSCSI53を通じて供給される書き込みデ
ータに対して誤り訂正符号の付加を行うと共に、後述す
るデータ復調器59の出力データに対して誤り訂正を行
うためのECC(error correction code)回路54
と、このECC回路54で誤り訂正符号が付加された書
き込みデータをNRZI(Non Return to Zero Inverte
d)データに変換して記録データDrを得ると共に、上
述した固定パターン信号SFPを発生するデータ変調器5
5とを有している。
【0068】また、ディスク装置10は、光学ヘッド1
7で生成される再生信号SMOの周波数特性を補償するた
めのイコライザ回路56と、このイコライザ回路56の
出力信号をディジタル信号に変換するためのA/Dコン
バータ57と、このA/Dコンバータ57の出力データ
に対してディジタル的にデータ識別処理をして再生デー
タDpを得るデータ識別器58と、このデータ識別器5
8より出力される再生データDpに対してNRZI逆変
換をして読み出しデータを得るためのデータ復調器59
とを有している。データ識別器58は、2値化回路やビ
タビ復号器等で構成される。
【0069】また、ディスク装置10は、光学ヘッド1
7で生成されるプッシュプル信号SPPに含まれるウォブ
ル信号SWBよりフレーム同期信号FDおよびフレームア
ドレスデータFADを得るADIP(Address In Pre-g
roove)デコーダ60と、プッシュプル信号SPPに含ま
れるクロックマーク再生信号SCMおよび光磁気ディスク
11の固定パターン領域に対応した再生信号SMOより、
再生信号SCMの0クロス点のタイミングを示すパルス信
号PCMおよびデータクロック信号DCKを得るデータク
ロック再生器70と、フレーム同期信号FD、フレーム
アドレスデータFAD、パルス信号PCMおよびデータク
ロック信号DCKを使用して、リードゲート信号やライ
トゲート信号等のシステム各部に必要なタイミング信号
を発生するタイミング発生器90とを有している。フレ
ームアドレスデータFADはサーボコントローラ41に
も供給され、またデータクロック信号DCKはA/Dコ
ンバータ57にサンプリングクロックとして供給され
る。
【0070】図16は、ADIPデコーダ60の構成を
示している。このADIPデコーダ60は、プッシュプ
ル信号SPPよりウォブル信号SWBを抽出するためのバン
ドパスフィルタ61と、直流カット用のコンデンサ62
と、閾値=0としてウォブル信号SWBをパルス信号(2
値信号)PWBに変換するコンパレータ63とを有してい
る。
【0071】また、ADIPデコーダ60は、PLL回
路64を構成する電圧制御発振器64aと、この電圧制
御発振器64aより出力されるクロック信号CK24を1
/24に分周する分周器64bと、コンパレータ63よ
り出力されるパルス信号PWBと分周器64bの出力信号
との位相比較を行うための位相比較器64cと、この位
相比較器64cより出力される位相誤差信号の低域成分
を取り出して電圧制御発振器64aに供給するための制
御信号を得るローパスフィルタ64dとを有している。
【0072】また、ADIPデコーダ60は、コンパレ
ータ63より出力されるパルス信号PWBに対して電圧制
御発振器64aより出力されるクロック信号CK24を使
用した復調処理を行ってアドレス情報ADMを得ると共
に、このアドレス情報ADMに同期したクロック信号A
CKを得る検波回路67と、この検波回路67より出力
されるアドレス情報ADMに対し、クロック信号ACK
を使用して、同期検出、バイフェーズ復調、誤り検出な
どを行って、フレーム同期信号FDおよびフレームアド
レスデータFADを得るアドレス変換器68とを有して
いる。
【0073】次に、図16に示すADIPデコーダ60
の動作を説明する。プッシュプル信号SPPよりバンドパ
スフィルタ61でウォブル信号SWBが抽出される。そし
て、このウォブル信号SWBがコンデンサ62を介してコ
ンパレータ63に供給されてパルス信号PWBに変換され
る。上述したように、光磁気ディスク11には、バイフ
ェーズ変調後のアドレス情報ADMが周波数変調され、
この変調後の信号がグルーブウォブルとして記録されて
いる。そのため、ウォブル信号SWBは、周波数変調後の
信号と同じく、図17Aに示すように、アドレス情報A
DMの1ビット(バイフェーズ1ビット)に対応して、
“1”のときは4波を有し、“0”のときは3波を有す
るものとなっている。そのため、コンパレータ63から
は、図17Bに示すように、パルス信号(2値信号)P
WBが得られる。なお、ウォブル信号SWBの振幅は、光磁
気ディスク11のグルーブウォブルの振幅に比例したも
のとなる。
【0074】ビット“1”に対応するウォブル信号SWB
の周波数がfaであり、ビット“0”に対応するウォブ
ル信号SWBの周波数がfbであるとき、電圧制御発振器
64aの発振周波数は、fa,fbの公倍数の周波数
(=6fa=8fb)近傍で変化するように設定されて
いる。そのため、電圧制御発振器64aからは、図17
Cに示すように、fc=6fa=8fbの周波数、従っ
てバイフェーズのビット周波数の24倍の周波数を持
ち、パルス信号PWBに同期したクロック信号CK24が得
られる。
【0075】このクロック信号CK24を基準にすると、
バイフェーズ1ビット=“1”に対応するパルス信号P
WB(1周期分)は3クロック分の値“1”と3クロック
分の値“0”とからなる6Tパターンを有し、バイフェ
ーズ1ビット=“0”に対応するパルス信号PWBは4ク
ロック分の値“1”と4クロック分の値“0”とからな
る8Tパターンを有している。
【0076】検波回路67は、パルス信号PWBより8T
パターンの連続を検出するときは、クロック信号ACK
(図17Dに図示)に同期して次のバイフェーズ1ビッ
ト期間に“0”を出力し、一方パルス信号PWBより6T
パターンの連続を検出するときは、クロック信号ACK
に同期して次のバイフェーズ1ビット期間に“1”を出
力する。
【0077】つまり、検波回路67ではパルス信号PWB
に対して復調処理が行われ、この検波回路67からはク
ロック信号ACKと共に、このクロック信号ACKに同
期してグルーブウォブルに対応したアドレス情報ADM
が出力される(図17Eに図示)。なお、図17Fは、
クロックマークCMの再生信号SCMを示している。
【0078】このアドレス情報ADMは、アドレス変換
器68に供給される。このアドレス変換器68では、ア
ドレス情報ADMに対し、同期検出、バイフェーズ復
調、誤り検出などが行われて、フレーム同期信号FDお
よびフレームアドレスデータFADが得られる。これに
より、アドレス変換器68からは、フレーム同期信号F
Dと共に、アドレス情報ADMより得られるフレームア
ドレスデータFADが出力される。
【0079】図18は、検波回路67の構成を示してい
る。この検波回路67は、クロック信号CK24を使用し
て、パルス信号PWBのパターン判別によりバイフェーズ
ビット“1”および“0”の切れ目(変わり目)を検出
し、バイフェーズのビット周期のクロック信号CKBPを
得るためのバイフェーズ周期検出回路102と、このク
ロック信号CKBPがリセット信号として供給されると共
に、クロック信号CK24がカウント用のクロック信号と
して供給される5ビットカウンタ103とを有してい
る。
【0080】また、検波回路67は、5ビットカウンタ
103のカウント出力に基づいて、バイフェーズビット
“0”用のウインドーパルスPW0と、バイフェーズビッ
ト“1”用のウインドーパルスPW1とを生成するウイ
ンドーパルス生成回路104を有している。ここで、ウ
インドーパルスPW0は、正規の8Tパターンのパルス信
号PWBの立ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジにそ
れぞれ対応して出力されるパルスであり、バイフェーズ
1ビット期間に6個のパルスが生成される。同様に、ウ
インドーパルスPW1は、正規の6Tパターンのパルス信
号PWBの立ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジにそ
れぞれ対応して出力されるパルスであり、バイフェーズ
1ビット期間に8個のパルスが生成される。
【0081】また、検波回路67は、クロック信号CK
24を使用して、パルス信号PWBの立ち上がりエッジおよ
び立ち下がりエッジを検出し、エッジ検出パルスPeを
出力するエッジ検出回路110を有している。
【0082】図19は、エッジ検出回路110の構成を
示している。このエッジ検出回路110は、クロック信
号CK24で動作する2段構成のDフリップフロップ回路
111,112と、エクスクルーシブ・オア回路113
とから構成されている。パルス信号PWBはDフリップフ
ロップ回路111のデータ端子Dに供給され、このDフ
リップフロップ回路111の非反転出力端子Qに得られ
る信号がDフリップフロップ回路112のデータ端子D
に供給される。そして、Dフリップフロップ回路11
1,112の非反転出力端子Qに得られる信号がエクス
クルーシブ・オア回路113の入力側に供給され、この
エクスクルーシブ・オア回路113の出力側よりエッジ
検出パルスPeが出力される。
【0083】また、図18に戻って、検波回路67は、
ウインドーパルス生成回路104で生成されるウインド
ーパルスPW0,PW1をゲート信号としてエッジ検出パル
スPeをゲートし、一致検出回路として機能するアンド
ゲート121,122と、アンドゲート121,122
でそれぞれゲートされたエッジ検出パルスPeをカウン
トするエッジパルスカウンタ123,124と、前のバ
イフェーズ1ビット期間でカウントされたエッジパルス
カウンタ123,124のカウント値x,yを比較し、
次のバイフェーズ1ビット期間に、その比較結果に基づ
いたアドレス情報ADMを出力する比較回路125とを
有している。
【0084】ここで、エッジパルスカウンタ123,1
24には、それぞれバイフェーズのビット周期のクロッ
ク信号CKBPがリセット信号として供給される。また、
このクロック信号CKBPは、比較回路125にもタイミ
ング信号として供給される。比較回路125では、x>
yのときはアドレス情報ADMとしてビット“0”が出
力され、x<yのときはアドレス情報ADMとしてビッ
ト“1”が出力される。
【0085】また、検波回路67は、クロック信号CK
24を1/24に分周し、クロック信号CKBPを参照し
て、アドレス情報ADMに同期したクロック信号ACK
(図17D参照)を出力する分周器126を有してい
る。
【0086】図18に示す検波回路67の動作を説明す
る。バイフェーズ周期検出回路102にパルス信号PWB
およびクロック信号CK24が供給され、バイフェーズの
ビット周期のクロック信号CKBPが得られる。また、5
ビットカウンタ103には、このクロック信号CKBPが
リセット信号として供給されると共に、クロック信号C
K24がカウント用のクロック信号として供給される。こ
れにより、5ビットカウンタ103では、バイフェーズ
の各ビット周期において、最初にリセットされ、その後
にクロック信号CK24によるカウント動作が行われ、1
0進法で「0」〜「23」までカウントされることとな
る。
【0087】この5ビットカウンタ103のカウント出
力はウインドーパルス生成回路104に供給され、5ビ
ットカウンタ103のカウント出力に基づいて、バイフ
ェーズビット“0”用のウインドーパルスPW0と、バイ
フェーズビット“1”用のウインドーパルスPW1とが
生成され、それぞれアンドゲート121,122にゲー
ト信号として供給される。
【0088】一方、エッジ検出回路110にパルス信号
PWBおよびクロック信号CK24が供給され、パルス信号
PWBの立ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジが検出
されてエッジ検出パルスPeが得られ、このエッジ検出
パルスPeがそれぞれアンドゲート121,122に供
給される。そして、アンドゲート121,122でゲー
トされたエッジ検出パルスPeは、それぞれエッジパル
スカウンタ123,124に供給され、各バイフェーズ
1ビット期間毎にカウントされる。
【0089】そして、比較回路125では、前のバイフ
ェーズ1ビット期間でカウントされたエッジパルスカウ
ンタ123,124のカウント値x,yが比較され、次
のバイフェーズ1ビット期間に、その比較結果に基づい
たアドレス情報ADMが出力される。
【0090】例えば、あるバイフェーズ1ビット期間の
ウォブル信号SWBが図20Aに示すようにバイフェーズ
ビット“0”に対応するものであるとき、パルス信号
(2値信号)PWBは図20Bに示すように8Tパターン
が3回連続したものとなり、図20D,図20D′に示
すようにエッジ検出パルスPeが得られる。図20C
は、クロック信号CK24を示している。
【0091】そして、アンドゲート121に供給される
ウインドーパルスPW0は図20Eに示すように形成され
ているため、エッジパルスカウンタ123に供給される
ゲート出力P00は図20Fに示すようになり、x=6と
なる。一方、アンドゲート122に供給されるウインド
ーパルスPW1は図20E′に示すように形成されている
ため、エッジパルスカウンタ124に供給されるゲート
出力P01は図20F′に示すようになり、y=2とな
る。したがって、比較回路125より、次のバイフェー
ズ1ビット期間に、アドレス情報ADMとして、ビット
“0”が出力される。
【0092】また、あるバイフェーズ1ビット期間のウ
ォブル信号SWBが図21Aに示すようにバイフェーズビ
ット“1”に対応するものであるとき、パルス信号(2
値信号)PWBは図21Bに示すように6Tパターンが4
回連続したものとなり、図21D,図21D′に示すよ
うにエッジ検出パルスPeが得られる。図21Cは、ク
ロック信号CK24を示している。
【0093】そして、アンドゲート121に供給される
ウインドーパルスPW0は図21Eに示すように形成され
ているため、エッジパルスカウンタ123に供給される
ゲート出力P00は図21Fに示すようになり、x=2と
なる。一方、アンドゲート122に供給されるウインド
ーパルスPW1は図21E′に示すように形成されている
ため、エッジパルスカウンタ124に供給されるゲート
出力P01は図21F′に示すようになり、y=8とな
る。したがって、比較回路125より、次のバイフェー
ズ1ビット期間に、アドレス情報ADMとして、ビット
“1”が出力される。
【0094】次に、光磁気ディスク11に傷などの欠陥
(ディフェクト)がある場合であって、ウォブル信号S
WBが変形している場合について説明する。
【0095】例えば、あるバイフェーズ1ビット期間の
ウォブル信号SWBがバイフェーズビット“0”に対応す
るものであって、図22Aに示すようにディフェクトに
よる変形があるとき、パルス信号(2値信号)PWBは図
22Bに示すように得られ、図22D,図22D′に示
すようにエッジ検出パルスPeが得られる。図22C
は、クロック信号CK24を示している。
【0096】そして、アンドゲート121に供給される
ウインドーパルスPW0は図22Eに示すように形成され
ているため、エッジパルスカウンタ123に供給される
ゲート出力P00は図22Fに示すようになり、x=6と
なる。一方、アンドゲート122に供給されるウインド
ーパルスPW1は図22E′に示すように形成されている
ため、エッジパルスカウンタ124に供給されるゲート
出力P01は図22F′に示すようになり、y=3とな
る。したがって、比較回路125より、次のバイフェー
ズ1ビット期間に、アドレス情報ADMとして、ビット
“0”が出力される。
【0097】また、あるバイフェーズ1ビット期間のウ
ォブル信号SWBがバイフェーズビット“1”に対応する
ものであって、図23Aに示すようにディフェクトによ
る変形があるとき、パルス信号(2値信号)PWBは図2
3Bに示すようになり、図23D,図23D′に示すよ
うにエッジ検出パルスPeが得られる。図23Cは、ク
ロック信号CK24を示している。
【0098】そして、アンドゲート121に供給される
ウインドーパルスPW0は図23Eに示すように形成され
ているため、エッジパルスカウンタ123に供給される
ゲート信号P00は図23Fに示すようになり、x=1と
なる。一方、アンドゲート122に供給されるウインド
ーパルスPW1は図23E′に示すように形成されている
ため、エッジパルスカウンタ124に供給されるゲート
出力P01は図23F′に示すようになり、y=6とな
る。したがって、比較回路125より、次のバイフェー
ズ1ビット期間に、アドレス情報ADMとして、ビット
“1”が出力される。
【0099】このように、図18に示す検波回路67で
は、ウォブル信号SWBに、図22Aおよび図23Aに示
すようなディフェクトによる変形がある場合であって
も、ウォブル信号SWBにディフェクトによる変形がない
場合と同様に、良好にアドレス情報ADMを得ることが
できる。
【0100】ところで、図22Aおよび図23Aに示す
ようなディフェクトによる変形がある場合には、上述し
たようにx,yの差が大きくなるので、x,yの大小の
みによって、ビット“0”またはビット“1”と判定し
ても、正しくアドレス情報ADMを得ることができる。
しかし、x,yの差があまりないときは、ビット“0”
と判定すべきか、ビット“1”と判定すべきかが困難と
なる場合がある。
【0101】例えば、あるバイフェーズ1ビット期間の
ウォブル信号SWBが図24Aに示すように変形したもの
であるとき、パルス信号(2値信号)PWBは図24Bに
示すようになり、図24D(=図24E=図24E′)
に示すようにエッジ検出パルスPeが得られる。図24
Cは、クロック信号CK24を示している。
【0102】そして、アンドゲート121に供給される
ウインドーパルスPW0は図24Fに示すように形成され
ているため、エッジパルスカウンタ123に供給される
ゲート出力P00は図24Gに示すようになり、x=4と
なる。ビット“0”と仮定するならば、x=6となるは
ずである。
【0103】一方、アンドゲート122に供給されるウ
インドーパルスPW1は図24F′に示すように形成され
ているため、エッジパルスカウンタ124に供給される
ゲート出力P01は図24G′に示すようになり、y=6
となる。ビット“1”と仮定するならば、y=8となる
はずである。
【0104】したがって、単純な比較であると、x<y
であることから、ビット“1”であると判定することと
なる。しかし、本当にビット“1”であるとは即断でき
ない。なぜならば、それぞれが本来検出されるべき数と
比較すると、ともにカウントが2不足しているという点
で同じ誤差を持っているからである。
【0105】そこで、ウインドーについてさらに条件を
加え、立ち上がりエッジと立ち下がりエッジとを分離し
て検出することによって、より正確な判定が可能にな
る。
【0106】図25は、他の構成の検波回路67Aを示
すものであり、立ち上がりエッジと立ち下がりエッジと
を分離して検出するようにしたものである。この図25
において、図18と対応する部分には同一符号を付して
示している。
【0107】この検波回路67Aは、クロック信号CK
24を使用して、パルス信号PWBのパターン判別によりバ
イフェーズビット“1”および“0”の切れ目(変わり
目)を検出し、バイフェーズのビット周期のクロック信
号CKBPを得るためのバイフェーズ周期検出回路102
と、このクロック信号CKBPがリセット信号として供給
されると共に、クロック信号CK24がカウント用のクロ
ック信号として供給される5ビットカウンタ103とを
有している。
【0108】また、検波回路67Aは、5ビットカウン
タ103のカウント出力に基づいて、バイフェーズビッ
ト“0”用のウインドーパルスPW0u,PW0dと、バイフ
ェーズビット“1”用のウインドーパルスPW1u,PW1
dとを生成するウインドーパルス生成回路104Aを有
している。
【0109】ここで、ウインドーパルスPW0uは正規の
8Tパターンのパルス信号PWBの立ち上がりエッジに対
応して出力されるパルスであり、バイフェーズ1ビット
期間に3個のパルスが生成される。ウインドーパルスP
W0dは正規の8Tパターンのパルス信号PWBの立ち下が
りエッジに対応して出力されるパルスであり、バイフェ
ーズ1ビット期間に3個のパルスが生成される。
【0110】ウインドーパルスPW1uは正規の6Tパタ
ーンのパルス信号PWBの立ち上がりエッジに対応して出
力されるパルスであり、バイフェーズ1ビット期間に4
個のパルスが生成される。ウインドーパルスPW1dは正
規の6Tパターンのパルス信号PWBの立ち下がりエッジ
に対応して出力されるパルスであり、バイフェーズ1ビ
ット期間に4個のパルスが生成される。
【0111】また、検波回路67Aは、クロック信号C
K24を使用して、パルス信号PWBの立ち上がりエッジを
検出し、エッジ検出パルスPeuを出力する立ち上がりエ
ッジ検出回路130と、同様にクロック信号CK24を使
用して、パルス信号PWBの立ち下がりエッジを検出し、
エッジ検出パルスPedを出力するエッジ検出回路140
とを有している。
【0112】図26は、立ち上がりエッジ検出回路13
0の構成を示している。このエッジ検出回路130は、
クロック信号CK24で動作する2段構成のDフリップフ
ロップ回路131,132と、アンド回路133とから
構成されている。パルス信号PWBはDフリップフロップ
回路131のデータ端子Dに供給され、このDフリップ
フロップ回路131の非反転出力端子Qに得られる信号
がDフリップフロップ回路132のデータ端子Dに供給
される。そして、Dフリップフロップ回路131の非反
転出力端子Qに得られる信号とDフリップフロップ回路
132の反転出力端子Qバーに得られる信号とがアンド
回路133の入力側に供給され、このアンド回路133
の出力側よりエッジ検出パルスPeuが出力される。
【0113】また、図27は、立ち下がりエッジ検出回
路140の構成を示している。このエッジ検出回路14
0は、クロック信号CK24で動作する2段構成のDフリ
ップフロップ回路141,142と、アンド回路143
とから構成されている。パルス信号PWBはDフリップフ
ロップ回路141のデータ端子Dに供給され、このDフ
リップフロップ回路141の非反転出力端子Qに得られ
る信号がDフリップフロップ回路142のデータ端子D
に供給される。そして、Dフリップフロップ回路141
の反転出力端子Qバーに得られる信号とDフリップフロ
ップ回路142の非反転出力端子Qに得られる信号とが
アンド回路143の入力側に供給され、このアンド回路
143の出力側よりエッジ検出パルスPedが出力され
る。
【0114】また、図25に戻って、検波回路67A
は、ウインドーパルス生成回路104Aで生成されるウ
インドーパルスPW0u,PW0dをゲート信号としてそれぞ
れエッジ検出パルスPeu,Pedをゲートし、一致検出回
路として機能するアンドゲート151,152と、ウイ
ンドーパルス生成回路104Aで生成されるウインドー
パルスPW1u,PW1dをゲート信号としてそれぞれエッジ
検出パルスPeu,Pedをゲートし、一致検出回路として
機能するアンドゲート153,154とを有している。
【0115】また、検波回路67Aは、アンドゲート1
51,152でそれぞれゲートされたエッジ検出パルス
Peu,Pedをカウントするエッジパルスカウンタ15
5,156と、アンドゲート153,154でそれぞれ
ゲートされたエッジ検出パルスPeu,Pedをカウントす
るエッジパルスカウンタ157,158と、エッジパル
スカウンタ155,156のカウント値を加算する加算
器159と、エッジパルスカウンタ157,158のカ
ウント値を加算する加算器160とを有している。
【0116】また、検波回路67Aは、前のバイフェー
ズ1ビット期間でカウントされたエッジパルスカウンタ
155,156のカウント値の合計値(加算器159の
出力値)xと、同様に前のバイフェーズ1ビット期間で
カウントされたエッジパルスカウンタ157,158の
カウント値の合計値(加算器160の出力値)yとを比
較し、次のバイフェーズ1ビット期間に、その比較結果
に基づいたアドレス情報ADMを出力する比較回路16
1とを有している。
【0117】ここで、エッジパルスカウンタ155〜1
58には、それぞれバイフェーズのビット周期のクロッ
ク信号CKBPがリセット信号として供給される。また、
このクロック信号CKBPは、比較回路161にもタイミ
ング信号として供給される。比較回路161では、x>
yのときはアドレス情報ADMとしてビット“0”が出
力され、x<yのときはアドレス情報ADMとしてビッ
ト“1”が出力される。
【0118】また、検波回路67Aは、クロック信号C
K24を1/24に分周し、クロック信号CKBPを参照し
て、アドレス情報ADMに同期したクロック信号ACK
(図17D参照)を出力する分周器126を有してい
る。
【0119】図25に示す検波回路67Aの動作を説明
する。バイフェーズ周期検出回路102にパルス信号P
WBおよびクロック信号CK24が供給され、バイフェーズ
のビット周期のクロック信号CKBPが得られる。また、
5ビットカウンタ103には、このクロック信号CKBP
がリセット信号として供給されると共に、クロック信号
CK24がカウント用のクロック信号として供給される。
これにより、5ビットカウンタ103では、バイフェー
ズの各ビット周期において、最初にリセットされ、その
後にクロック信号CK24によるカウント動作が行われ、
10進法で「0」〜「23」までカウントされることと
なる。
【0120】この5ビットカウンタ103のカウント出
力はウインドーパルス生成回路104Aに供給され、5
ビットカウンタ103のカウント出力に基づいて、バイ
フェーズビット“0”用のウインドーパルスPW0u,PW
0dと、バイフェーズビット“1”用のウインドーパルス
PW1u,PW1dとが生成され、それぞれアンドゲート1
51〜154にゲート信号として供給される。
【0121】一方、立ち上がりエッジ検出回路130に
パルス信号PWBおよびクロック信号CK24が供給され、
パルス信号PWBの立ち上がりエッジが検出されてエッジ
検出パルスPeuが得られ、このエッジ検出パルスPeuが
それぞれアンドゲート151,153に供給される。同
様に、立ち下がりエッジ検出回路140にパルス信号P
WBおよびクロック信号CK24が供給され、パルス信号P
WBの立ち下がりエッジが検出されてエッジ検出パルスP
edが得られ、このエッジ検出パルスPedがそれぞれアン
ドゲート152,154に供給される。
【0122】アンドゲート151,152でゲートされ
たエッジ検出パルスPeu,Pedはそれぞれエッジパルス
カウンタ155,156に供給され、各バイフェーズ1
ビット期間毎にカウントされる。同様に、アンドゲート
153,154でゲートされたエッジ検出パルスPeu,
Pedはそれぞれエッジパルスカウンタ157,158に
供給され、各バイフェーズ1ビット期間毎にカウントさ
れる。
【0123】そして、比較回路161では、前のバイフ
ェーズ1ビット期間でカウントされたエッジパルスカウ
ンタ155,156のカウント値の合計値xと同様に前
のバイフェーズ1ビット期間でカウントされたエッジパ
ルスカウンタ157,158のカウント値の合計値yと
が比較され、次のバイフェーズ1ビット期間に、その比
較結果に基づいたアドレス情報ADMが出力される。
【0124】図25に示す検波回路67Aで、あるバイ
フェーズ1ビット期間のウォブル信号SWBが図28A
(=図24A)に示すように変形したものである場合に
ついて説明する。この場合、パルス信号(2値信号)PW
Bは図28Bに示すようになり、図28E(=図28
E′)に示すように立ち上がりエッジに対応したエッジ
検出パルスPeuが得られると共に、図28G(=図28
G′)に示すように立ち下がりエッジに対応したエッジ
検出パルスPedが得られる。図28Cはクロック信号C
K24を示しており、図28Dはエッジ検出パルスPeu,
Pedを合わせたエッジ検出パルスPeを示している。
【0125】また、アンドゲート151,152に供給
されるウインドーパルスPW0u,PWOdは図28F,Hに
示すように形成されているため、エッジパルスカウンタ
155,156に供給されるゲート出力A0u,A0dは図
28Iに示すようになり、x=1となる。一方、アンド
ゲート153,154に供給されるウインドーパルスP
W1u,PW1dは図28F′,H′に示すように形成されて
いるため、エッジパルスカウンタ157,158に供給
されるゲート出力A1u,A1dは図28I′に示すように
なり、y=6となる。この場合、x,yの差が十分に大
きくなるので、その比較結果をそのまま利用しても、正
しい検波結果となる。
【0126】したがって、比較回路161では、x,y
の比較結果がそのまま利用され、次のバイフェーズ1ビ
ット期間に、アドレス情報ADMとして、ビット“1”
が出力される。
【0127】このように、ウインドーパルスだけでな
く、パルス信号PWBのエッジ情報をも加味することによ
り、より正確な判定が可能になる利益がある。
【0128】また、図29は、データクロック再生器7
0の構成を示している。このデータクロック再生器70
は、プッシュプル信号SPPよりクロックマーク再生信号
SCMを抽出するためのバンドパスフィルタ71と、直流
カット用のコンデンサ72と、クロックマーク再生信号
SCMの0クロス点のタイミングを示すパルス信号PCMを
得るエッジ検出器73とを有している。
【0129】また、データクロック再生器70は、再生
信号SMOの直流成分をカットするコンデンサ74と、閾
値=0として再生信号SMOをパルス信号(2値信号)P
MOに変換するコンパレータ75と、このパルス信号PMO
からタイミング発生器90より供給される固定パターン
ゲート信号SGoを使用して光磁気ディスク11の固定
パターン領域の再生信号SMOに対応するパルス信号PFP
をゲートするアンド回路76とを有している。この場
合、図9Dに示すように、固定パターンゲート信号SG
oは、固定パターン領域の再生信号SMOが得られる期間
で“1”となり、その他の期間では“0”となるもので
ある。
【0130】なお、タイミング発生器90には、上述し
たクロックマーク再生信号SCMの0クロス点のタイミン
グを示すパルス信号PCMが供給される。そして、タイミ
ング発生器90では、このパルス信号PCMをタイミング
基準とし、データクロック信号DCKをカウントするこ
とで、固定パターンゲート信号SGoが生成される。
【0131】また、データクロック再生器70は、PL
L回路を構成する電圧制御発振器77と、この電圧制御
発振器77より出力されるデータクロック信号DCKを
1/N(ここでは、N=n=528)に分周する分周器
78と、エッジ検出器73より出力されるパルス信号P
CMと分周器78の出力信号との位相比較を行うための位
相比較器79と、この位相比較器79より出力される位
相誤差信号の低域成分を取り出すローパスフィルタ80
とを有している。
【0132】また、データクロック再生器70は、アン
ド回路76より出力されるパルス信号PFPと分周器78
の出力信号との位相比較を行うための位相比較器81
と、この位相比較器81より出力される位相誤差信号の
高域成分を取り出すハイパスフィルタ82と、ローパス
フィルタ80の出力信号と接続スイッチ83を介して供
給されるハイパスフィルタ82の出力信号とを加算して
電圧制御発振器77に供給する制御信号を得るための加
算器84とを有している。接続スイッチ83にはシステ
ムコントローラ51よりスイッチ制御信号SWが供給さ
れる。これにより、接続スイッチ83は、データ書き込
み時(記録時)にはオフとされると共に、データ読み出
し時(再生時)にはオンとされる。
【0133】次に、図29に示すデータクロック再生器
70の動作を説明する。プッシュプル信号SPPよりクロ
ックマーク再生信号SCM(図30Aに図示)が抽出さ
れ、このクロックマーク再生信号SCMはコンデンサ72
を介してエッジ検出器73に供給される。そして、エッ
ジ検出器73よりクロックマーク再生信号SCMの0クロ
ス点のタイミングを示すパルス信号PCM(図30Bに図
示)が得られる。
【0134】また、光学ヘッド17(図1参照)より出
力される再生信号SMOはコンデンサ74を介してコンパ
レータ75に供給されてパルス信号(2値信号)PMOに
変換される。そして、アンド回路76では、固定パター
ンゲート信号SGo(図30Cに図示)により、パルス
信号PMOから光磁気ディスク11の固定パターン領域の
再生信号SMOに対応するパルス信号(2値信号)PFP
(図30Dに図示)が取り出される。
【0135】そして、データ書き込み時(記録時)に
は、接続スイッチ83がオフとされることから、電圧制
御発振器77、分周器78、位相比較器79およびロー
パスフィルタ80によってPLL回路が構成され、電圧
制御発振器77には位相比較器79より出力される位相
誤差信号がローパスフィルタ80を通じて制御信号とし
て供給される。そのため、電圧制御発振器77からは、
クロックマーク再生信号SCMが持つ位相情報によって位
相が制御されたデータクロック信号DCKが得られる。
【0136】また、データ読み出し時(再生時)には、
接続スイッチ83がオンとされることから、電圧制御発
振器77、分周器78、位相比較器79,81、ローパ
スフィルタ80およびハイパスフィルタによってPLL
回路が構成され、電圧制御発振器77には位相比較器7
9より出力される位相誤差信号の低域成分と位相比較器
81より出力される位相誤差信号の高域成分との加算信
号が制御信号として供給される。そのため、電圧制御発
振器77からは、クロックマーク再生信号SCMが持つ位
相情報と固定パターン領域の再生信号SMOが持つ位相情
報とによって位相が制御されたデータクロック信号DC
Kが得られる。なお、図30Eは、データクロック信号
DCKを示している。
【0137】また、図1に戻って、ディスク装置10
は、クロックマーク信号SCMの極性より、ビームPPBが
ランド部12L上にあるか、グルーブ部12G上にある
かを判別する極性判別回路46を有している。この極性
判別回路46で得られる判別信号SGLは、本実施の形
態ではサーボコントローラ41に供給される。サーボコ
ントローラ41では、判別信号SGLに基づいて、ラン
ド部12Lに対するトラッキングサーボを行うか、グル
ーブ部12Gに対するトラッキングサーボを行うかの選
択がなされる(ランド部とグルーブ部とではサーボ信号
の極性が相違する)。そして、選択されたトラッキング
サーボに基づいて、ビームがランド部12L上若しくは
グルーブ部12G上にトラッキングするようにサーボコ
ントローラ41からのトラッキング制御信号によってア
クチュエータ45が制御される。
【0138】図31は、極性判別回路46の構成を示し
ている。この極性判別回路46は、プッシュプル信号S
PPよりクロックマーク再生信号SCMを抽出するバンドパ
スフィルタ46aと、直流カット用のコンデンサ46b
と、クロックマーク再生信号SCMを正側のしきい値TH
1と比較するコンパレータ46cと、クロックマーク再
生信号SCMを負側のしきい値TH2と比較するコンパレ
ータ46dとを有している。
【0139】この場合、コンパレータ46cにおいて、
クロックマーク信号SCMは非反転入力端子に供給され、
しきい値TH1は反転入力端子に供給される。このコン
パレータ46cの出力信号S1は、SCM≧TH1のとき
は“1”となり、SCM<TH1のときは“0”となる。
また、コンパレータ46dにおいて、クロックマーク信
号SCMは反転入力端子に供給され、しきい値TH2は非
反転入力端子に供給される。このコンパレータ46dの
出力信号S2は、SCM≦TH2のときは“1”となり、
SCM>TH1のときは“0”となる。
【0140】また、極性判別回路46は、コンパレータ
46c,46dの出力信号S1,S2に基づいて、クロ
ックマーク再生信号SCMの極性より、ビームPPBがラン
ド部12L上にあるか、グルーブ部12G上にあるかを
判別して、判別信号SGLを出力するグルーブ/ランド
判別回路46eを有している。このグルーブ/ランド判
別回路46eには、タイミング発生器90(図1参照)
より、クロックマーク再生信号SCMの0クロス点のタイ
ミングtoの前後のタイミングt1,t2を示すタイミン
グパルスT1,T2(図5Fに図示)が供給される。
【0141】そして、判別回路46eでは、タイミング
t1で出力信号S1が“1”で、タイミングt2で出力信
号S2が“1”となるときは、ビームPPBがグルーブ部
12G上にあると判別し、判別信号SGLとして“1”
を出力し、一方、タイミングt1で出力信号S2が
“1”で、タイミングt2で出力信号S1が“1”とな
るときは、ビームPPBがランド部12L上にあると判別
し、判別信号SGLとして“0”を出力するように構成
されている。
【0142】図31に示す極性判別回路46の動作を説
明する。ビームPPBがグルーブ部12G上を走査してい
るとき、クロックマーク再生信号SCMは図5Bに破線で
示すような信号SGとなる。そのため、コンパレータ4
6c,46dの出力信号S1,S2は図5Dに示すよう
になり、タイミングt1で出力信号S1が“1”で、タ
イミングt2で出力信号S2が“1”となる。したがっ
て、判別回路46eではビームPPBがグルーブ部12G
上にあると判別され、判別信号SGLとして“1”が出
力される。
【0143】一方、ビームPPBがランド部12L上を走
査しているとき、クロックマーク再生信号SCMは図5B
に実線で示すような信号SLとなる。そのため、コンパ
レータ46c,46dの出力信号S1,S2は図5Eに
示すようになり、タイミングt1で出力信号S2が
“1”で、タイミングt2で出力信号S1が“1”とな
る。したがって、判別回路46eではビームPPBがラン
ド部12L上にあると判別され、判別信号SGLとして
“0”が出力される。
【0144】また、図1に戻って、ディスク装置10で
は、データ書き込み時(記録時)に、記録データDrお
よび固定パターン信号SFPを記録する際に、レーザビー
ムをデータクロック信号DCKで変調することが行われ
る。そのため、データクロック再生器70で再生された
データクロック信号DCKがレーザドライバ18に供給
されている。このようにレーザビームをデータクロック
信号DCKで変調することは、例えばUSP51827
34に記載されている。
【0145】ところで、データ書き込み時(記録時)に
おいても、光磁気ディスク11よりクロックマークCM
の再生が行われている。上述したようにレーザビームが
データクロック信号DCKで変調されている場合、デー
タクロック信号DCKが重畳されたクロックマーク再生
信号SCM′(図37Cに図示)が得られることとなる。
このクロックマーク再生信号SCM′よりデータクロック
信号DCKを取り除くためローパスフィルタでフィリタ
リングすると、出力されるクロックマーク再生信号SCM
(図37Dに図示)は高域成分が失われたものとなり、
0クロス点付近の波形がなまったものとなる。このクロ
ックマーク再生信号SCMを位相情報として用いてデータ
クロック信号DCKを再生した場合、そのデータクロッ
ク信号DCKにジッタが発生し、データの記録に悪影響
を及ぼすこととなる。
【0146】そこで、図1に示すディスク装置10で
は、データ書き込み時に、システムコントローラ51よ
りレーザドライバ18に、図32Bに示すような制御信
号CT1が供給され、クロックマークCMが再生されて
クロックマーク再生信号SCM(図32Aに図示)が得ら
れる期間(クロックマーク期間)TCMは、図32Dに示
すようにレーザビームがデータクロック信号DCKで変
調されないようにされる。また、システムコントローラ
51よりサーボコントローラ41に、図32Cに示すよ
うなパワー制御信号が供給され、クロックマーク期間T
CMではレーザビームのパワーは、記録パワーPWではな
く、再生パワーPRとされる。
【0147】このように、クロックマーク期間TCMでレ
ーザビームがデータクロック信号DCKで変調されない
ようにすることで、図32Aに示すように、データクロ
ック信号DCKの重畳されていないクロックマーク再生
信号SCMを得ることができる。そのため、このクロック
マーク再生信号SCMの0クロス点から位相情報を高精度
に得ることができ、データクロック信号DCKの再生等
を良好に行うことができる。
【0148】次に、図1に示す光磁気ディスク装置10
の動作を説明する。ホストコンピュータよりシステムコ
ントローラ51にデータライトコマンドが供給される場
合には、データ書き込み(記録)が行われる。この場
合、SCSI53で受信されてデータバッファ52に格
納されているホストコンピュータからの書き込みデータ
に対して、ECC回路54で誤り訂正符号の付加が行わ
れ、さらにデータ変調器55でNRZIデータへの変換
が行われる。そして、データ変調器55より磁気ヘッド
ドライバ16に記録データDrおよび固定パターン信号
SFPが供給され、光磁気ディスク11のターゲット位置
としてのデータ領域に記録データDrが記録されると共
に、記録データDrが記録されるデータ領域に対応した
固定パターン領域に固定パターン信号SFPが記録され
る。
【0149】また、ホストコンピュータよりシステムコ
ントローラ51にデータリードコマンドが供給される場
合には、データ読み出し(再生)が行われる。この場
合、光磁気ディスク11のターゲット位置としてのデー
タ領域およびそのデータ領域に対応した固定パターン領
域より再生信号SMOが得られる。この再生信号SMOはイ
コライザ回路56で周波数特性が補償され、A/Dコン
バータ57でデータクロック信号DCKを使用してディ
ジタル信号に変換され、その後にデータ識別器58でデ
ータの識別が行われて再生データDpが得られる。そし
て、この再生データDpに対して、データ復調器59で
NRZI逆変換が行われ、さらにECC回路54で誤り
訂正が行われて読み出しデータが得られる。そして、こ
の読み出しデータはデータバッファ52に一旦格納さ
れ、その後に所定タイミングでSCSI53を介してホ
ストコンピュータに送信される。
【0150】なお、データ書き込みやデータ読み出しに
おいて、磁気ヘッド15および光学ヘッド17はサーボ
コントローラ41によってターゲット位置にシークされ
る。この場合、ADIPデコーダ60より出力されるフ
レームアドレスデータFADを参照してシーク動作が行
われる。また、データ書き込み時(記録時)には、デー
タクロック再生器70よりクロックマーク再生信号SCM
が持つ位相情報の低域成分によって位相が制御されたデ
ータクロック信号DCKが得られ、このデータクロック
信号DCKに同期してデータ書き込みが行われる。一
方、データ読み出し時(再生時)には、データクロック
再生器70よりクロックマーク再生信号SCMが持つ位相
情報の低域成分と固定パターン領域の再生信号SMOが持
つ位相情報の高域成分とによって位相が制御されたデー
タクロック信号DCKが得られ、このデータクロック信
号DCKに同期してデータ読み出しが行われる。
【0151】図1に示すディスク装置10においては、
データ読み出し時(再生時)には、データクロック再生
器70よりクロックマーク再生信号SCMが持つ位相情報
と固定パターン領域の再生信号SMOが持つ位相情報とに
よって位相が制御されたデータクロック信号DCKを得
るものであり(図29参照)、クロックマーク再生信号
SCMの振幅が小さく、そのS/Nが悪くても、再生デー
タに高精度に同期したクロック信号を得ることができ、
データ読み出しの処理精度を上げることができる。
【0152】また、光磁気ディスク11のグルーブウォ
ブルの振幅が変調後の信号の周波数に応じて変化するよ
うにされ、アドレス情報ADMの“1”および“0”の
接合部に対応するグルーブウォブルの0クロス点の前後
での傾きが変化しないようにされている(図11参
照)。そのため、アドレス情報ADMの“1”および
“0”の接合部に対応するウォブル信号SWBの時間軸方
向のジッタを低減でき、ADIPデコーダ60(図16
参照)でアドレス情報ADMを良好に得ることができ
る。本実施の形態においては、上述したように、アドレ
ス情報ADMの“1”および“0”に対応するグルーブ
ウォブルの波数がそれぞれ整数とされており、アドレス
情報ADMの“1”および“0”に対応するグルーブウ
ォブルの接合部は全て0クロス点となることから、特に
有効である。
【0153】また、ADIPデコーダ60では、アドレ
ス情報ADMの“1”および“0”のデータにそれぞれ
対応するウォブル信号SWBの周波数fa,fbの公倍数
の周波数fc(=6fa=8fb)を持つクロック信号
CK24を使用した復調処理でアドレス情報ADMを得る
ものである(図16参照)。そのため、PLL回路を1
系統持つだけで構成でき、ADIPデコーダ60の構成
が簡単となる利益がある。この場合、アドレス情報AD
Mの“1”および“0”に対応するグルーブウォブルの
波数がそれぞれ整数とされており、アドレス情報ADM
の“1”および“0”のデータにそれぞれ対応してコン
パレータ63より出力されるパルス信号PWBは常に同じ
形状となることから、検波回路67におけるクロック信
号CK24を使用した復調処理を容易に行うことができ
る。
【0154】また、ADIPデコーダ60の検波回路6
7では、ウインドーパルスを使用してビット“0”とビ
ット“1”の検波を行うものであるため、ウォブル信号
SWBにディフェクトによる変形がある場合であっても、
その変形がない場合と同様に、アドレス情報ADMを良
好に得ることができる。
【0155】また、クロックマーク再生信号SCMの極性
より光磁気ディスク11を走査するビームPPBがランド
部上にあるか、グルーブ部上にあるかを判別するもので
あり、ビームPPBがランド部上およびグルーブ上部のい
ずれにあるかを容易に判別できる。
【0156】また、データ書き込み時に、クロックマー
ク期間TCMでレーザビームがデータクロック信号DCK
で変調されないように制御される。そのため、データク
ロック信号DCKの重畳されていないクロックマーク再
生信号SCMが得られ、そのクロックマーク再生信号SCM
の0クロス点から位相情報を高精度に得ることができ、
データクロック信号DCKの再生を良好に行うことがで
きる。
【0157】また、図2に示すプリフォーマット装置2
00においては、カッティング用ビームBa,Bbの時
間軸方向に対するオンオフ制御をしてクロックマークC
Mを構成する一対の凸部4a,4bが形成される。この
ように形成されるクロックマークCM(4a,4b)の
再生信号SCMの0クロス点付近でのレベル変化は急峻と
なるため、このクロックマーク再生信号SCMの0クロス
点から位相情報を高精度に得ることができ、データクロ
ック信号DCKの再生等を良好に行うことができる。
【0158】次に、この発明の第2の実施の形態につい
て説明する。図33は、第2の実施の形態としての光磁
気ディスク装置10Aの構成を示している。この図33
において、図1と対応する部分には同一符号を付し、そ
の詳細説明は省略する。
【0159】図1に示すディスク装置10においては、
クロックマーク期間TCMは、レーザビームがデータクロ
ック信号DCKで変調されないように制御すると共に、
レーザビームのパワーが再生パワーPRとなるように制
御するものであったが、図33のディスク装置10Aに
おいては、クロックマーク期間TCMは、レーザビーム
を、データクロック信号DCKに代えて、高周波信号H
Fで変調するものである。
【0160】そのため、ディスク装置10Aには高周波
信号HFを出力する発振器91が設けられ、この高周波
信号HFはレーザドライバ18に供給される。高周波信
号HFとしては、半導体レーザのノイズを低減できるよ
うな周波数帯が選ばれており、周知のように500MH
z程度の周波数が使用される。
【0161】また、ディスク装置10Aでは、データ書
き込み時に、システムコントローラ51より発振器91
に図34Bに示すような制御信号CT2が供給され、ク
ロックマーク期間TCMだけ、発振器91よりレーザドラ
イバ18に高周波信号HFが供給される。そのため、図
34Dに示すように、レーザビームは、クロックマーク
期間TCMは、データクロック信号DCKに代わって、高
周波信号HFで変調されたものとなる。なお、レーザビ
ームのパワーは、図34Cに示すように、常に記録パワ
ーPWの状態に制御されているが、クロックマーク期間
TCMのみ再生パワーPRとなるように制御してもよい。
【0162】このように、クロックマーク期間TCMでレ
ーザビームが高周波信号HFで変調されたものであると
き、クロックマークCMの再生時に出力されるプッシュ
プル信号SPPは高周波信号HFが重畳された状態で得ら
れるが、高周波信号HFはクロックマーク再生信号SCM
の周波数帯域よりもはるかに高い周波数帯域に存在す
る。したがって、図34Aに示すように、この高周波信
号HFが全く影響を与えない状態でクロックマーク再生
信号SCMをバンドパスフィルタ71(図29参照)で抽
出でき、このクロックマーク再生信号SCMの0クロス点
から位相情報を高精度に得ることができ、データクロッ
ク信号DCKの再生等を良好に行うことができる。
【0163】次に、この発明の第3の実施の形態につい
て説明する。図35は、第3の実施の形態としての光磁
気ディスク装置10Bの構成を示している。この図35
において、図33と対応する部分には同一符号を付し、
その詳細説明は省略する。
【0164】図33に示すディスク装置10Aにおいて
は、クロックマーク期間TCMはレーザビームが高周波信
号HFで変調されるものであったが、図35のディスク
装置10Bにおいては、クロックマーク期間TCMは、レ
ーザビームを、データクロック信号DCKに代えて、そ
の2倍の周波数のクロック信号2DCKで変調するもの
である。
【0165】そのため、ディスク装置10Bにはデータ
クロック信号DCKを2逓倍してクロック信号2DCK
を得る2逓倍回路92が設けら、このクロック信号2D
CKはレーザドライバ18に供給される。また、ディス
ク装置10Bでは、データ書き込み時に、システムコン
トローラ51よりレーザドライバ18に、図36Bに示
すような制御信号CT3が供給され、クロックマーク期
間TCMは、図36Dに示すようにレーザビームがクロッ
ク信号2DCKで変調されたものとなる。なお、レーザ
ビームのパワーは、図36Cに示すように、常に記録パ
ワーPWの状態に制御される。
【0166】このように、クロックマーク期間TCMでレ
ーザビームがクロック信号2DCKで変調されたもので
あるとき、クロックマークCMの再生時に出力されるプ
ッシュプル信号SPPはクロック信号2DCKが重畳され
た状態で得られるが、クロック信号2DCKはクロック
マーク再生信号SCMの周波数帯域よりもはるかに高い周
波数帯域に存在する。したがって、図36Aに示すよう
に、このクロック信号2DCKが全く影響を与えない状
態でクロックマーク再生信号SCMをバンドパスフィルタ
71(図29参照)で抽出でき、このクロックマーク再
生信号SCMの0クロス点から位相情報を高精度に得るこ
とができ、データクロック信号DCKの再生等を良好に
行うことができる。
【0167】図35に示すディスク装置10Bでは2逓
倍回路92を設けるだけで済み、図33に示すディスク
装置10Aのように発振器91を設けるものに比べて安
価に構成できる。また、図35に示すディスク装置10
Bでは記録パワーPWと再生パワーPRの切換をしないの
で、図1に示すディスク装置10に比べて半導体レーザ
に対するパワー制御が簡単となる利益がある。
【0168】なお、上述実施の形態においては、光磁気
ディスク11のグルーブ部12Gの片側のみウォブリン
グした状態とされたものを示したが、グルーブ部12G
の両側がウォブリングされた状態であってもよい。
【0169】また、上述においては、アドレス情報AD
Mの“1”および“0”に対応するグルーブウォブルの
波数がそれぞれ「4」、「3」としたが、これに限定さ
れるものではない。
【0170】また、上述実施の形態においては、記録領
域の固定パターン領域がクロックマークCMの記録位置
に1対1に対応して設けられているが、必ずしも対応さ
せる必要はない。例えば、固定パターン領域の個数をク
ロックマークCMの個数より少なくしてもよい。
【0171】また、上述実施の形態においては、光磁気
ディスク11の固定パターン領域には2Tの固定パター
ン信号が記録されるものであったが、1Tあるいは3T
以上の固定パターン信号が記録されるようにしてもよ
い。ただし、パターン間隔が短くなると、MTF(Modu
lation Transfer Function)によって再生信号SMOの振
幅が小さく、S/Nが悪化したものとなる。逆に、パタ
ーン間隔が長くなると、位相比較のためのエッジ数を同
じ数だけ得るためには、固定パターン領域を広くとる必
要があり、データが記録されるデータ領域が狭くなる。
【0172】また、上述実施の形態において、ADIP
デコーダ60では、アドレス情報ADMの“1”および
“0”のデータにそれぞれ対応するウォブル信号SWBの
周波数fa,fbの公倍数の周波数fc(=6fa=8
fb)を持つクロック信号CK24を使用した復調処理を
行うようにしたものであるが、周波数fa,fbのその
他の公倍数の周波数を持つクロック信号を使用して同様
の復調処理を行うことができる。
【0173】
【発明の効果】この発明によれば、位相情報を有するマ
ークの再生信号はレーザ光がランド部を走査するときと
グルーブ部を走査するときとで極性が反対となって得ら
れ、この再生信号の極性より光ディスクを走査するレー
ザ光がランド部上にあるかグルーブ部上にあるかを判別
するものであり、レーザ光がランド部上およびグルーブ
部上のいずれにあるかを容易に判別できる。そして、こ
の判別結果をサーボコントローラに供給することで、光
ピックアップ系を構成する光学手段のサーボコントロー
ルを正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態としての光磁気ディスク装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】プリフォーマット装置の構成を示すブロック図
である。
【図3】クロックマーク再生信号とカッティング用ビー
ムのオンオフ関係を示す図である。
【図4】カッティング用ビームのオンオフを示す概念図
である。
【図5】クロックマークとその再生信号等の関係を示す
図である。
【図6】カッティング用ビームのオンオフおよび定量シ
フトを示す概念図である。
【図7】カッティング用ビームのオンオフおよび定量シ
フトを示す概念図である。
【図8】光磁気ディスクのセクタのレイアウトを示す図
である。
【図9】セクタ(ウォブルアドレスフレーム)フォーマ
ットを説明するための図である。
【図10】バイフェーズ変調前の1セクタ(ウォブルア
ドレスフレーム)のアドレス情報を示す図である。
【図11】グルーブウォブルの構成例を示す図である。
【図12】光学ヘッドの光学系を示す図である。
【図13】光学ヘッドの光学系を構成するフォトディテ
クタの構成と、その上に形成されたスポットを示す図で
ある。
【図14】光学ヘッドの光学系を構成するウォラストン
プリズムの構成例を示す図である。
【図15】ウォラストンプリズムによる光線の分離状態
を示す図である。
【図16】ADIPデコーダの構成を示すブロック図で
ある。
【図17】ADIPデコーダの動作を説明するためのタ
イミングチャートである。
【図18】検波回路の構成を示すブロック図である。
【図19】エッジ検出回路の構成を示すブロック図であ
る。
【図20】検波回路の動作を説明するための波形図であ
る。
【図21】検波回路の動作を説明するための波形図であ
る。
【図22】検波回路の動作を説明するための波形図であ
る。
【図23】検波回路の動作を説明するための波形図であ
る。
【図24】検波回路の動作を説明するための波形図であ
る。
【図25】検波回路の他の構成を示すブロック図であ
る。
【図26】立ち上がりエッジ検出回路の構成を示すブロ
ック図である。
【図27】立ち下がりエッジ検出回路の構成を示すブロ
ック図である。
【図28】検波回路の動作を説明するための波形図であ
る。
【図29】データクロック再生器の構成を示すブロック
図である。
【図30】データクロック再生器の動作を説明するため
のタイミングチャートである。
【図31】極性判別回路の構成を示すブロック図であ
る。
【図32】データクロック信号によるレーザビームの変
調動作を説明するための図である。
【図33】第2の実施の形態としての光磁気ディスク装
置の構成を示すブロック図である。
【図34】データクロック信号によるレーザビームの変
調動作を説明するための図である。
【図35】第3の実施の形態としての光磁気ディスク装
置の構成を示すブロック図である。
【図36】データクロック信号によるレーザビームの変
調動作を説明するための図である。
【図37】光磁気ディスク装置におけるクロックマーク
の再生信号等を示す図である。
【図38】クロックマークとカッティングビームの関係
を示す図である。
【図39】ランド部上およびグルーブ部上でのクロック
マークを説明するための図である。
【符号の説明】
4a,4b・・・マークを構成する凸部、10,10
A,10B・・・光磁気ディスク装置、11・・・光磁
気ディスク、11E・・・ディスク原盤、12G・・・
グルーブ部、12L・・・ランド部、15・・・外部磁
界発生用の磁気ヘッド、16・・・磁気ヘッドドライ
バ、17・・・光学ヘッド、18・・・レーザドライ
バ、41・・・サーボコントローラ、46・・・極性判
別回路、51・・・システムコントローラ、55・・・
データ変調器、58・・・データ識別器、59・・・デ
ータ復調器、60・・・ADIPデコーダ、64・・・
PLL回路、67,67A・・・検波回路、68・・・
アドレス変換器、70・・・データクロック再生器、9
1・・・発振器、92・・・2逓倍回路、200・・・
プリフォーマット装置、201・・・光源、204,2
05・・・スイッチ、206・・・ビームオン/オフコ
ントローラ、211,212・・・ビームウォブル部、
213・・・ビームウォブルコントローラ、215・・
・光学系

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録トラックを構成するランド部および
    グルーブ部が半径方向に交互に形成され、上記ランド部
    若しくはグルーブ部に位相情報を有するマークが記録さ
    れた光ディスクを駆動する光ディスク装置であって、 上記マークは、上記ランド部若しくはグルーブ部の一端
    側に形成され、上記半径方向に平行な立ち下がり部を有
    し、凹部または凸部からなる第1の部分と、上記ランド
    部若しくはグルーブ部の他端側に形成され、上記半径方
    向に平行で、かつ上記立ち下がり部に対応したトラック
    方向位置に立ち上がり部を有し、凹部または凸部からな
    る第2の部分とからなり、 上記光ディスクにレーザ光を照射するレーザ照射手段
    と、 上記光ディスクから反射されたレーザ光を受光し、再生
    信号を出力する受光手段と、 上記マークの再生信号の極性により、上記光ディスクを
    走査するレーザ光が上記ランド部上にあるか、上記グル
    ーブ部上にあるかを検出する検出手段とを備えることを
    特徴とする光ディスク装置。
  2. 【請求項2】 上記レーザ照射手段から照射されるレー
    ザ光を上記記録トラックに追従させるサーボコントロー
    ラをさらに備え、 上記検出手段は、検出結果を上記サーボコントローラに
    供給することを特徴とする請求項1に記載の光ディスク
    装置。
  3. 【請求項3】 上記受光手段は、再生信号としてプッシ
    ュプル信号を出力し、 上記検出手段は、上記プッシュプル信号の極性に基づい
    て、上記光ディスクを走査するレーザ光が上記ランド部
    上にあるか、上記グルーブ部上にあるかを検出すること
    を特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
JP12510198A 1997-05-09 1998-05-07 光ディスク装置 Pending JPH1125475A (ja)

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JP12510198A JPH1125475A (ja) 1997-05-09 1998-05-07 光ディスク装置

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JP9-119663 1997-05-09
JP11966397 1997-05-09
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6992956B2 (en) 2000-05-19 2006-01-31 Sanyo Electric Co., Ltd. Disk reproducing apparatus for precisely determining a value of an address signal reproduced from the disk
KR100569916B1 (ko) * 1999-05-17 2006-04-10 엘지전자 주식회사 광기록재생기의 트랙 판별 방법

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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