JPH11254629A - 化粧面を有する繊維強化ポリウレタンフォーム部材及びその製造方法 - Google Patents

化粧面を有する繊維強化ポリウレタンフォーム部材及びその製造方法

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JPH11254629A
JPH11254629A JP10057012A JP5701298A JPH11254629A JP H11254629 A JPH11254629 A JP H11254629A JP 10057012 A JP10057012 A JP 10057012A JP 5701298 A JP5701298 A JP 5701298A JP H11254629 A JPH11254629 A JP H11254629A
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JP
Japan
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fiber
polyurethane foam
plastic
reinforced polyurethane
facing
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JP10057012A
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Kazuo Suzuki
一男 鈴木
Kazuyuki Tsujino
一行 辻野
Kyuji Ishida
久二 石田
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Showa Denko Materials Techno Service Co Ltd
Resonac Corp
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Hitachi Chemical Co Ltd
Hitachi Chemical Industrial Material Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高意匠性を有し、かつ腐食しない、PET製
面材と繊維強化ポリウレタンフォームシートの複合部材
からなる化粧面を有する繊維強化ポリウレタンフォーム
部材及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 繊維強化ポリウレタンフォームシートの
表裏面にプラスチック製面材を積層してなる化粧面を有
する繊維強化ポリウレタンフォーム部材において、プラ
スチック製面材のうちの表面材及び裏面材として裏面印
刷された透明性ポリエステルフィルムと空洞含有ポリエ
ステルフィルムを積層してなる高意匠性プラスチック製
面材を用いる。成形型の下型キャビテイ面上に断熱緩衝
材を置き、その上に裏面印刷された透明性ポリエステル
フィルムと空洞含有ポリエステルフィルムを積層してな
る高意匠性プラスチック製面材を置き、その上に繊維強
化材を置き、繊維強化材上にポリウレタン樹脂組成物を
吐出した後、その上にプラスチック製面材を置き、次い
で成形型の上型と下型を型締めして繊維強化材内にポリ
ウレタン樹脂組成物を含浸発泡硬化させる繊維強化ポリ
ウレタンフォーム部材の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キッチンカウンタ
ー等の戸等に利用される意匠性の高い化粧面を有する繊
維強化ポリウレタンフォーム部材とその製造法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来よりこの種の部材としては、木、合
板、パーチクルボード等の芯材に面材として、不飽和ポ
リエステル化粧板、メラミン化粧板、プラスチック製面
材を張り合わせたもの、鋼板の表面にプラスチック面材
を張り合わせた化粧鋼板等が利用されている。しかしな
がら、不飽和ポリエステル化粧板、メラミン化粧板を面
材に利用したものは意匠性が低く高級感が得られない。
また、化粧板の基板や芯材には木や合板が使用されてい
るため、水分の影響で劣化してしまう欠点もある。化粧
鋼板としては塩化ビニル樹脂フィルム(以下PVCフィ
ルムと省略する)を面材としたものが広く利用されてい
る。しかしながら、PVCフィルムは着色し易く加工性
に優れ意匠性を付与し易いが、表面硬度が十分でないた
め傷つき易く、また汚染され易い欠点を有する。PVC
フィルムの表面硬度の低さを改良するために、透明なポ
リエチレンテレフタレート樹脂フィルム(以下PETフ
ィルムと略称する)の表層を着色模様つきPVCフィル
ムの上に積層した複合フィルムを鋼板の表面にラミネー
トすることによって化粧鋼板を製造する方法が提案され
ている(例えば特開昭63−280627号公報)。ま
た、最近では、高意匠性の要請から、印刷適性の良いP
VCフィルムにトッププリントし、これにPETフィル
ム表層を積層した複合フィルムをラミネートした化粧鋼
板が使用されてきている。しかし、化粧鋼板は鋼板が腐
食する欠点を有しており。また、何れの面材を選定して
も芯材と面材との一体化の作業は容易ではない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
提供されている化粧面を有する繊維強化ポリウレタンフ
ォーム部材の有する欠点を解決し、高意匠性を有し、か
つ腐食しない、PET製面材と繊維強化ポリウレタンフ
ォームシートの複合部材からなる化粧面を有する繊維強
化ポリウレタンフォーム部材を提供することにある。
【0004】本発明の他の目的は、高意匠性のPET製
面材と繊維強化ポリウレタンフォームシートの複合部材
からなる化粧面を有する繊維強化ポリウレタンフォーム
部材を製造する際に、高意匠性のPET製面材と繊維強
化ポリウレタンフォームを一体成形する時に発生する
「ゆがみ」等の欠陥が発生しない化粧面を有する繊維強
化ポリウレタンフォーム部材の製造方法を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、繊
維強化ポリウレタンフォームシートの表裏面にプラスチ
ック製面材を積層してなる化粧面を有する繊維強化ポリ
ウレタンフォーム部材において、プラスチック製面材の
うちの表面材及び裏面材の双方又は片方が裏面印刷され
た透明性ポリエステルフィルムと空洞含有ポリエステル
フィルムを積層してなる高意匠性プラスチック製面材で
あることを特徴とする化粧面を有する繊維強化ポリウレ
タンフォーム部材を提供するものである。
【0006】本発明においては、表面材、裏面材の双
方、又は片方に高意匠性を付与するために裏面印刷され
た透明性PETフィルムと空洞含有PETフィルムを積
層してなる複合フィルムを高意匠性プラスチック製面材
として化粧面に用い、これと軽量で腐食性に優れた繊維
強化ポリウレタンフォームとを複合することにより意匠
性、表面硬度に優れ、腐食のない部材を得た。
【0007】本発明はまた、成形型の下型キャビテイ面
上に断熱緩衝材を置き、その上に裏面印刷された透明性
ポリエステルフィルムと空洞含有ポリエステルフィルム
を積層してなる高意匠性プラスチック製面材を置き、そ
の上に繊維強化材を置き、繊維強化材上にポリウレタン
樹脂組成物を吐出した後、その上にプラスチック製面材
を置き、次いで成形型の上型と下型を型締めして繊維強
化材内にポリウレタン樹脂組成物を含浸発泡硬化させる
ことを特徴とする化粧面を有する繊維強化ポリウレタン
フォーム部材の製造方法を提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図1〜図4に基づ
いて説明する。図1は本発明に用いる高意匠性プラスチ
ック製面材1の断面図である。高意匠性プラスチック製
面材1は裏面印刷された透明性PETフィルム1aと空
洞含有PETフィルム1b及びそれを貼り合わせる接着
剤1cより構成される。
【0009】図2及び図3は本発明の繊維強化ポリウレ
タンフォーム部材の製造方法を示す断面図で、図2のよ
うに、成形型7の下型7bのキャビテイ面上に断熱緩衝
材5を置き、その上にプラスチック製表面材1を置き、
その上に繊維強化材2を置き、繊維強化材2にポリウレ
タン樹脂組成物3を吐出し、その上にプラスチック製裏
面材4を置き、図3のように成形型7の上型7aを閉じ
て繊維強化材2内にポリウレタン樹脂組成物3を含浸発
泡硬化させて製造する。本発明においては、プラスチッ
ク製表面材1、プラスチック製裏面材4の片方、又は双
方に高意匠性プラスチック製面材を用いて製造する。
【0010】プラスチック製面材と繊維強化ポリウレタ
ンフォームを一体成形する時に発生する「ゆがみ」は、
次のような作用で発生すると考えられる。
【0011】成形型面上にプラスチック製表面材を置く
時に、プラスチック製表面材と型表面間には空気が部分
的に閉じこめられて空気溜まりを生じ易く、その上に繊
維強化材を置き、ポリウレタン樹脂組成物を吐出した
後、更にプラスチック製裏面材を置いて型締めしてポリ
ウレタン樹脂組成物を含浸発泡硬化させて一体成形する
と、前記空気溜まりによってプラスチック製表面材に凹
部が形成され、ポリウレタン樹脂組成物を発泡硬化させ
るときに発生する発熱温度によりこれが熱膨張収縮、硬
化収縮することにより、また繊維強化ポリウレタンフォ
ームとプラスチック製面材との熱膨張率の差などによ
り、凹部周辺に力が発生し、これより「ゆがみ」が発生
すると考えられる。そこで、プラスチック製面材と繊維
強化ポリウレタンフォームとの界面にその力を緩衝させ
れば、「ゆがみ」を防止できる。
【0012】本発明においては、透明性PETフィルム
1aと空洞含有PETフィルム1bを積層してなる複合
フィルムを高意匠性プラスチック製面材1として用い、
透明性PETフィルム1aと繊維強化ポリウレタンフォ
ーム2との界面に空洞含有PETフィルム1bを介在さ
せることにより、更に、図2及び図3に示すように、成
形型7の下型7bのキャビテイ面上に断熱緩衝材5を置
き、その上に高意匠性プラスチック製表面材1と繊維強
化材2を置き、繊維強化材内にポリウレタン樹脂組成物
3を含浸発泡硬化させて製造することにより、「ゆが
み」の原因となる凹部周辺の力の発生を防止し、「ゆが
み」の問題を解決した。
【0013】本発明の高意匠性プラスチック製面材を構
成する透明性PETフィルムとしては、テレフタル酸と
エチレングリコールとの縮重合により得られるPETを
製膜延伸加工(二軸延伸)してフィルムにしたものが好
適に用いられる。フィルムの可視光線透過率は80%以
上であることが好ましく、フィルムの厚さは10〜30
0μmであることが好ましい。10μm未満では繊維強
化ポリウレタンフォームと一体化したときに発生する表
面のゆがみを吸収できない傾向がある。また、意匠性を
高めるために裏面に印刷した絵模様に深みを出しにくい
傾向がある。また300μmを超えるとコスト的にも高
価になる。透明性PETフィルムの裏面には意匠性を高
めるための絵模様が印刷されている。印刷インキとヌレ
性を高める接着性改善処理としてコロナ放電処理がなさ
れていることが好ましい。本発明に用いる空洞含有PE
TフィルムとしてはPETの製膜延伸加工時にボイド発
生機構を利用して内部に好ましくは短径2〜3μm、長
径20〜30μmの楕円体状の空洞を含有するようにし
た二軸延伸フィルムが好適に用いられる。空洞含有量に
より密度が変わるが、本発明に利用する空洞含有PET
フィルムの密度は1.2g/cm3以下のものが好まし
い。これを超える密度のフィルムでは本発明の「ゆが
み」を発生させる力を緩衝させにくい傾向がある。より
好ましくは1.08〜1.12g/cm3のものが用い
られる。空洞含有PETフィルムの厚さは、透明性PE
Tフィルムと同じ厚さになるように組合せることが好ま
しい。従って、10〜300μmのものが好ましく利用
される。空洞含有PETフィルムの両面は接着性改善と
してコロナ放電処理がなされていることが好ましい。本
発明においては、透明性PETフィルムと空洞含有PE
Tフィルムは張り合わせ積層して用いられる。張り合わ
せ方法は特に限定されないが接着剤を用いドライラミネ
ートすることが好ましい。接着力は90度の剥離力で約
1,000g/25mm以上であることが好ましい。こ
れ未満では、透明性PETフィルムと空洞含有PETフ
ィルムの剥離不良が発生する傾向がある。接着剤は限定
されないが、PETフィルムを主体とした張り合わせ用
接着に優れた接着力を有する非結晶性の線状飽和ポリエ
ステル樹脂が好ましい。
【0014】本発明においては繊維強化ポリウレタンシ
ートの双方又は片方に前記高意匠性プラスチック製面材
を積層するが、片方は他のプラスチック製裏面材であっ
てもよい。
【0015】本発明に用いられる他のプラスチック製面
材としては、ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロ
ピレン等)、ポリエステル(PET、ポリエチレン−
2,6−ナフタラート等)、ポリ塩化ビニル等の熱可塑
性プラスチックフィルムが用いられる。これらのフィル
ムは透明のもの、無地又は模様等に着色されたもの、印
刷やエンボス加工したもの、またこれらを積層して組み
合わせたものが用いられる。ポリオレフィン、ポリエス
テルフィルムを利用する場合、繊維強化ポリウレタンと
の複合面には接着力を高めるため、公知のコロナ放電等
の放電加工、プライマー処理等が行われる。これらのフ
ィルムの厚さは10〜300μmが好ましい。10μm
未満では繊維強化ポリウレタンフォームと一体化したと
きに発生する表面のゆがみを吸収しにくい傾向がある。
また300μmを超えるとコスト的にも高価になる。
【0016】本発明に用いる繊維強化材としては、ガラ
ス繊維、カーボン繊維、アラミド繊維、ポリエステル繊
維、ビニロン繊維等の無機、有機繊維等が用いられ、繊
維の状態にも制限はなく、例えばコンテニュアスマッ
ト、チョップストランドマット等のマット状、クロス
状、連続繊維状、ロービング等のロービング状などいず
れの状態でもよいが、ウレタン樹脂との含浸がよく、補
強効果の優れたガラス繊維のコンテニュアスマットが好
ましい。
【0017】本発明において用いられるポリウレタン樹
脂組成物としては特に限定されないが、ポリエステルポ
リオール、ポリエーテルポリオール、ポリカーボネート
ポリオール、ポリマーポリオールブレンド物等のポリオ
ール成分、TDI、TDI/MDI、MDI等のポリイ
ソシアネート成分、アミン/錫系等の触媒、高活性シリ
コン等の製泡剤及び水やフロン−1等の発泡剤からな
り、更に必要に応じて添加剤として顔料や難燃剤等を含
む発泡性ポリウレタン樹脂組成物が好ましく用いられ
る。
【0018】繊維強化材としてガラスコンテニュアスマ
ットを用いた場合に得られる繊維強化ポリウレタンフォ
ームシートの成形密度は0.35〜0.55g/cm3
の範囲が好ましい。また、ガラスコンテニュアスマット
の含有量は15〜40重量%の範囲が好ましい。成形密
度が低いと、機械強度が低くなり、本発明の部材への釘
うち、ネジ止めなどによる部品の取付等が困難となる。
また密度が高くなると軽量でなくなり、またコスト的に
も高くなる。繊維強化ポリウレタンフォームシートの厚
みは3〜30mmの範囲が好ましい。
【0019】本発明に使用する断熱緩衝材は、ポリオレ
フィン(ポリエチレン、ポリプロピレン等)、ポリエス
テル(PET、ポリエチレン−2,6−ナフタラート
等)、ポリ塩化ビニル等の発泡体、非発泡体からなるも
のいずれでもよいが、前記断熱性及び緩衝性を得やすい
点から発泡体からなるものが好ましく、ポリエチレン発
泡シートが特に好ましい。また、厚みは断熱性や緩衝性
の点から0.5〜1.5mmが好ましい。
【0020】プラスチック製裏面材側には「ゆがみ」の
発生は少ないが、発生する場合、プラスチック製裏面材
と成形型の上型の間にも断熱緩衝材を介して製造するこ
とが好ましい。
【0021】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明
するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0022】実施例1 1.成形材料の準備 1.1 高意匠性プラスチック製表面材 片面をコロナ処理した透明性PETフィルム(E510
1フィルム−188、二軸延伸PETフィルム、厚さ1
88μm、東洋紡(株)製)にUVインキを用いて御影
石目調模様をスクリーン印刷した。両面コロナ処理した
空洞含有PETフィルム(クリスパー白G1212−1
88、厚さ188μm、軸延伸気泡含有PETフィル
ム、密度1.1g/cm3、東洋紡(株)製)を準備し
た。空洞含有PETフィルムにドライラミネート用接着
剤(バイロン−300、東洋紡(株)製)を10g/m
2塗布し、透明性PETフィルムの印刷面と合わせ、1
00℃で30秒圧着して複合フィルムを得た。この複合
フィルムの透明性PETフィルムと空洞含有PETフィ
ルムの接着力は、90度剥離試験において1,450g
/25mmであった。この複合フィルムを寸法850m
m×2,100mmに裁断した。 1.2 プラスチック製裏面材 プラスチック製裏面材として次の2種類のシートを寸法
を850mm×2,100mmに裁断して準備した。 (1)ポリプロピレンシート 製造会社:オカモト株式会社 品名:アクシア AX−201−A 外観仕様:木目調模様、エンボス加工 シート厚さ:0.16mm (2)PETシート 製造会社:東洋紡(株) 品名:クリスパー白G1212−188 外観:白 厚さ:0.188mm 表面処理:片面コロナ処理 1.3 繊維強化材 繊維強化材として以下の材料を準備した。
【0023】目付重量600g/m2のガラスコンテニ
ュアスマット(M−8609−600、旭ファイバーグ
ラス社製)を寸法850mm×2,100mmに裁断し
た。 枚数:3枚 1.4 ポリウレタン樹脂組成物 準備したポリウレタン樹脂組成物の原料と特性を以下に
示す。 A液(ポリオール成分):HM−1110(ポリエステ
ルポリオール95重量%、水1.3重量%、触媒他3.
7重量%、ポリウレタン化成株式会社製) B液(イソシアネート成分):M−20S(ポリメック
MDI、ポリウレタン化成株式会社製) 発泡特性の一例 (1)条件 混合比率 A液:B液=100:135(重量比) 液温度:25℃ 室内温度:25℃ (2)反応性 クリームタイム:18秒 ゲルタイム:58秒 ライズタイム:105秒 (3)フリー密度:80kg/m3 1.5 断熱緩衝材 断熱緩衝材として下記仕様のポリエチレン発泡シートを
寸法850mm×2,100mmに裁断して準備した。
【0024】製造会社:イノアックコーポレーション
(株) 品名:LSL−8クロ 発泡倍率:20倍 厚さ:0.8mm 2.成形 50℃に温度調節した成形型7の下型7bキャビテイに
準備した断熱緩衝材5を置き、この上に高意匠性プラス
チック製表面材1と繊維強化材2を置き、当該キャビテ
イに上部よりポリウレタン樹脂組成物3を高圧注入機
(P−80、(株)ポリウレタンエンジニアリング製)
を用いて混合比率 A液:B液=100:135(重量
比)で12kgを投入した。注入後、直ちに、プラスチ
ック製裏面材4として準備したポリプロピレンシートを
置き、成形型7の上型7aを成形厚さ18mmとなるよ
うに閉じてポリウレタン樹脂を発泡硬化させた。注入5
分後に成形型7を開き成形品を取り出し、複合フィルム
と繊維強化ポリウレタンフォームが複合された本発明の
化粧面を有する繊維強化ポリウレタンフォームを得た。
本成形品は、表面側は御影石目調模様の高意匠性を有す
る外観で、裏面側は木目調の外観であり、「ゆがみ」等
の欠陥がなく、意匠性にすぐれた外観の成形品であっ
た。
【0025】成形品の物性値を以下に示す。 密度:0.45g/cm3 ガラス含有量:25重量% 曲げ強さ:320kgf/cm2 曲げ弾性率:12,200kgf/cm2 実施例2 実施例1と同様にして、プラスチック製裏面材としてポ
リプロピレンシートの替わりにPETシートを用いて化
粧面を有する繊維強化ポリウレタンフォーム部材を成形
した。本成形品は、表面側は御影石目調模様の高意匠性
を有する外観で、裏面側は白色調の外観であり、「ゆが
み」等の欠陥がなく、意匠性にすぐれた外観の成形品で
あった。
【0026】実施例3 実施例1と同様にして、プラスチック製裏面材としてポ
リプロピレンシートの替わりに高意匠性プラスチック製
表面材を用い、プラスチック製裏面材と成形型の上型と
の間に断熱緩衝材を介して成形を行い、化粧面を有する
繊維強化ポリウレタンフォーム部材を成形した。本成形
品は、表面側、裏面側共に御影石目調模様の高意匠性を
有する外観で、「ゆがみ」等の欠陥がなく、意匠性にす
ぐれた外観の成形品であった。
【0027】比較例1 プラスチック製表面材として、空洞含有PETフィルム
の替わりに空洞を有しないPETフィルムで構成した高
意匠性プラスチック製面材を準備した。
【0028】実施例1で用いたプラスチック製表面材の
替わりに準備した高意匠性プラスチック製面材を用いて
実施例1と同様にして化粧面を有する繊維強化ポリウレ
タンフォーム部材を成形した。表面側の御影石目調模様
面に「ゆがみ」が発生して意匠性が損なわれ満足するも
のが得られなかった。
【0029】比較例2 実施例1で用いた断熱緩衝材を取り除き、実施例1と同
様にして化粧面を有する繊維強化ポリウレタンフォーム
部材を成形した。表面側の御影石目調模様面に「ゆが
み」が発生して意匠性が損なわれ満足するものが得られ
なかった。
【0030】
【発明の効果】本発明は前記のように、プラスチック製
面材に透明性PETと空洞含有PETを複合した高意匠
性プラスチック製面材用い、成形型の下型キャビテイ面
に断熱緩衝材を介してプラスチック製表面材と繊維強化
材を置き、当該繊維強化材上にポリウレタン樹脂組成物
を吐出した後、更にプラスチック製面材を置き、成形型
を型締めして繊維強化材内にポリウレタン樹脂を含浸発
泡硬化させることにより、空洞含有PET及び断熱緩衝
材の効果により、成形時に成形品の表面に発生する「ゆ
がみ」等の成形欠陥が解決でき、意匠性の高い化粧面を
有する繊維強化ポリウレタンフォーム部材を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いられる高意匠性プラスチック製面
材の断面図である。
【図2】本発明の製造方法の断面説明図である。
【図3】本発明の製造方法の断面説明図である。
【図4】本発明の化粧面を有する繊維強化ポリウレタン
フォーム部材の断面図である。
【符号の説明】
1 プラスチック製面材 1a 透明性PETフィルム 1b 空洞含有PETフィルム 1c 接着剤 2 繊維強化材 3 ポリウレタン樹脂組成物 4 プラスチック製裏面材 5 断熱緩衝材 6 化粧面を有する繊維強化ポリウレタンフォーム部材 7 成形型 7a 上型 7b 下型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B32B 31/20 B32B 31/20 // B29K 75:00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維強化ポリウレタンフォームシートの
    表裏面にプラスチック製面材を積層してなる化粧面を有
    する繊維強化ポリウレタンフォーム部材において、プラ
    スチック製面材のうちの表面材及び裏面材の双方又は片
    方が裏面印刷された透明性ポリエステルフィルムと空洞
    含有ポリエステルフィルムを積層してなる高意匠性プラ
    スチック製面材であることを特徴とする化粧面を有する
    繊維強化ポリウレタンフォーム部材。
  2. 【請求項2】 成形型の下型キャビテイ面上に断熱緩衝
    材を置き、その上に裏面印刷された透明性ポリエステル
    フィルムと空洞含有ポリエステルフィルムを積層してな
    る高意匠性プラスチック製面材を置き、その上に繊維強
    化材を置き、繊維強化材上にポリウレタン樹脂組成物を
    吐出した後、その上にプラスチック製面材を置き、次い
    で成形型の上型と下型を型締めして繊維強化材内にポリ
    ウレタン樹脂組成物を含浸発泡硬化させることを特徴と
    する化粧面を有する繊維強化ポリウレタンフォーム部材
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 断熱緩衝材がポリエチレン発泡シートで
    ある請求項2記載の化粧面を有する繊維強化ポリウレタ
    ンフォーム部材の製造方法。
JP10057012A 1998-03-09 1998-03-09 化粧面を有する繊維強化ポリウレタンフォーム部材及びその製造方法 Pending JPH11254629A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1319728C (zh) * 2001-02-20 2007-06-06 拜尔公司 装饰层压材料
JP2019119062A (ja) * 2017-12-28 2019-07-22 三井化学株式会社 積層体および積層体の製造方法

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