JPH11254626A - ポリエステル積層フィルム並びにこれを用いたフィルムラミネ―ト金属板及び金属容器 - Google Patents

ポリエステル積層フィルム並びにこれを用いたフィルムラミネ―ト金属板及び金属容器

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JPH11254626A
JPH11254626A JP37349798A JP37349798A JPH11254626A JP H11254626 A JPH11254626 A JP H11254626A JP 37349798 A JP37349798 A JP 37349798A JP 37349798 A JP37349798 A JP 37349798A JP H11254626 A JPH11254626 A JP H11254626A
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秀紀 清水
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煕 永野
Tsutomu Miko
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属との密着性に優れ、成形性及び離型性に
優れ、しかも強度的にも満足できるポリエステル積層フ
ィルム、及び該フィルムをラミネートした金属板及び金
属容器を提供する。 【解決手段】 ポリエステル層が複数積層されたポリエ
ステル積層フィルムにおいて、一側の表層は、平均粒径
1〜3μmの滑剤を1〜5重量%含有するポリエステル
層で構成され、他側の表層は、ポリエステルを構成する
全酸成分の5〜15mol%がダイマー酸成分であるポ
リエステル層で構成され、且つ前記積層フィルム全体の
昇温時の結晶化ピーク温度が80〜120℃である。金
属容器の内壁面に、該フィルムの他側がラミネートされ
ていることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、清涼飲料、ビール
などの飲料や食品の缶詰用の金属材料にラミネートする
ためのポリエステル積層フィルム、並びに当該フィルム
をラミネートした金属板及び金属容器に関するものであ
り、特に2ピース缶の内壁面に好適に用いられるポリエ
ステル積層フィルム、並びに当該フィルムをラミネート
した金属板及び金属容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】金属缶の内壁面及び外壁面の腐食防止の
方法として、熱可塑性フィルムをラミネートする方法が
ある。例えば、特開平7―227946号公報に、食品
缶詰め用の金属材料にラミネートするためのポリエステ
ルフィルムが開示されている。
【0003】このポリエステルフィルムは耐スクラッチ
性に優れていて、例えば、金属板を円筒成形し、この円
筒の上下開口部分に蓋体を巻締め加工するという製缶工
程において、フィルムがラミネートされた金属板(以
下、「フィルムラミネート金属板」という)を移送する
時や巻締め加工などによりラミネート金属板を加工する
時にも、フィルム表面にスクラッチ傷が発生したり等し
て、商品価値を低下せしめるということがなくて済む。
【0004】また、巻締め加工時の耐性に優れかつ製缶
後に食品を充填し、レトルト処理などの加熱処理を行っ
たときのオリゴマーの溶出量が少ないので、金属容器の
内壁面にラミネートするポリエステルフィルムとして優
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、清涼飲料水
用缶には、金属板を円筒成形してなる金属円筒の上下開
口部に蓋体を取り付けてなる、所謂3ピース缶の他に、
金属板を深絞り成形して容器部を形成し、この容器部の
上面開口部に蓋体を巻締め加工してなる、所謂2ピース
缶がある。
【0006】3ピース缶の場合には、フィルムラミネー
ト金属板は円筒状に成形されるだけであるが、2ピース
缶の場合には、フィルムラミネート金属板は、絞りしご
き成形されることになる。
【0007】従って、2ピース缶に適用できるために
は、金属板の成形に追随して成形されるという良好な成
形性を有し、金属板に対する密着性が優れている必要が
ある。成形性が不十分であったり、金属板に対するフィ
ルムの密着性が不十分な場合には、フィルムが金属板か
ら剥がれるという、所謂デラミネート現象が起こった
り、2ピース缶の容器部の作製時にフィルムが破れてし
まったりするからである。
【0008】さらに、絞り加工では、ポンチの下降上昇
を繰返しながらフィルムラミネート金属板を容器状に加
工していくので、容器内壁面側にラミネートされるフィ
ルムの場合には、ポンチとの離型性が良好であることが
要求される。
【0009】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、いわゆる2ピ
ース缶用のフィルムラミネート金属板のラミネートフィ
ルムとしても適用できるように、金属との密着性に優
れ、成形性及び離型性に優れ、しかも強度的にも満足で
きるポリエステル積層フィルム、フィルムラミネート金
属板、及びフィルムラミネート金属容器を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のポリエステル積
層フィルムは、ポリエステル層が複数積層されたポリエ
ステル積層フィルムにおいて、一側の表層は、平均粒径
1〜3μmの滑剤を1〜5重量%含有するポリエステル
層で構成され、他側の表層は、ポリエステルを構成する
全酸成分の5〜15mol%がダイマー酸成分であるポ
リエステル層で構成され、且つ前記積層フィルム全体の
昇温時の結晶化ピーク温度が80〜120℃であること
を特徴とし、さらに2軸延伸されてなるものであること
が好ましい。
【0011】本発明のフィルムラミネート金属板は、本
発明のポリエステル積層フィルムの他側に、金属板がラ
ミネートされていることを特徴とする。前記積層フィル
ムが、実質的に非晶・無配向となるように、熱処理後急
冷されていてもよい。
【0012】本発明のフィルムラミネート金属容器は、
金属容器の内壁面に、本発明のポリエステル積層フィル
ムの他側がラミネートされていることを特徴とする。前
記積層フィルムが、実質的に非晶・無配向となるよう
に、熱処理後急冷されていてもよい。
【0013】また、本発明のフィルムラミネート金属容
器としては、2ピース缶であることが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明のポリエステル積層フィル
ムは、表層部を構成するポリエステル層が、以下に示す
ような、特定のポリエステル層で構成されているフィル
ムである。
【0015】まず、本発明のポリエステル積層フィルム
の一側、具体的にはフィルムラミネート金属板において
金属板とラミネートされない側を構成するポリエステル
層(以下、「ポリエステル層A」と略記する)について
説明する。
【0016】ポリエステル層Aは、平均粒径1〜3μm
の滑剤を1〜5 重量%含有し、好ましくは環状三量体の
含有量が0.7重量%以下、より好ましくは0.6重量
%以下、さらに好ましくは0.5重量%以下のポリエス
テル組成物Aで構成される。
【0017】ポリエステル層Aの滑剤の含有率は、一般
のポリエステルフィルムにおける滑剤の含有率が0.0
5〜0.2重量%程度であることと比べて、多めである
ことがわかる。つまり、本発明の積層フィルムが絞り加
工の際に、ポンチとの離型性を確保するためには、1〜
5重量%程度、好ましくは1〜3重量%程度、より好ま
しくは1〜2重量%程度の滑剤が必要だからである。一
方、5重量%を超える量を含有しても、離型性の効果が
変わらず、コスト的に不利になるだけだからである。
【0018】本発明に用いられる滑剤の平均粒径は、1
〜3μmが好ましく、より好ましくは1〜2.5μm、
さらに好ましくは1〜2μmである。1μm未満ではポ
ンチ離型性の改良効果が発現できないからである。逆に
3μmを越えるとポンチ離型性の向上効果が飽和する一
方、摩耗による滑剤の脱落が起こりやすくなったり、金
属板とのラミネート時にフィルム破断が起こる場合があ
るからである。
【0019】滑剤としては、シリカ、アルミナ、カオリ
ン、クレー、酸化チタン、リン酸カルシウム、炭酸カル
シウム、フッ化リチウム、硫酸バリウム、カーボンブラ
ック等の不活性無機粒子や架橋高分子粒子が用いられ
る。架橋高分子粒子としては、ポリエステルの溶融成形
時の温度に耐え得る耐熱性を有するものであれば特に制
限はない。例えば、付加重合法で得たものであってもよ
いし、重縮合法や重付加反応法で得たものでもよい。付
加重合法で得たものとしては、アクリル系単量体(例え
ば、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸エステルな
ど)、スチレン系単量体(例えば、スチレン、アルキル
置換スチレンなど)などと、架橋性単量体(例えば、ジ
ビニルベンゼン、ジビニルスルホン、エチレングリコー
ルジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメチ
ルアクリレート、ペンタエリスリトールテトラメチルア
クリレートなど)との共重合体などが挙げられる。重縮
合法や重付加反応法で得たものとしては、メラミン樹脂
系、ベンゾグアナミン樹脂系、フェノール樹脂系、シリ
コーン樹脂系などの架橋高分子粒子などが挙げられる。
これらのうち、アクリル系単量体及び/又はスチレン系
単量体と架橋性単量体から得られる架橋高分子粒子が特
に好ましい。上記架橋高分子粒子は単独で用いてもよい
し2種以上を併用してもよい。これらの架橋高分子粒子
の製造法は、特に限定されず、乳化重合法および懸濁重
合法等で製造したものでも用いられ得る。上記架橋高分
子の粒子径や粒径分布を調製するために粉砕、分級など
の手段を取り入れることも可能である。
【0020】上記滑剤は単独で用いてもよいし、2種以
上併用してもよい。滑剤のポリエステル組成物Aへの配
合方法は特に限定しない。例えば、ポリエステルの合成
工程で配合してもよいし、ポリエステル及びその他の添
加剤を配合してポリエステル組成物を調製し、これを押
し出し機等で押し出してポリエステル層Aを形成するま
でに配合してもよい。また、配合形態としては、上記滑
剤を含むマスターバッチを予め作製しておき、そのマス
ターバッチを配合する方法などがある。
【0021】また、ポリエステル組成物A中、エチレン
テレフタレート環状三量体をはじめとする環状三量体の
含有量は、好ましくは0.7重量%以下、より好ましく
は0.6重量%以下、さらに好ましくは0.5重量%以
下である。当該環状三量体の含有量を好ましくは0.7
重量%以下としたのは、フィルムにおけるオリゴマーの
析出を抑制するためである。後述するように、2ピース
缶を製造する場合、本発明の積層フィルムは、無配向ポ
リエステルとするリメルト処理を経た後、絞り加工され
ることとなる。無配向ポリエステルでは、配向ポリエス
テルよりもオリゴマーが析出しやすい。従って、フィル
ムに環状三量体が0.7重量%超含まれていると、例え
ば、このフィルムをラミネートしたフィルムラミネート
金属板をフィルムが内壁面となるように成形してなる2
ピース缶に、飲料を充填し、レトルト処理などの加熱処
理を行ったときに、ポリエステル層Aからオリゴマーが
多量に溶出し、更にこのオリゴマーが食品に移行して、
食品の味やフレーバーに対して悪影響を及ぼすことにな
るからである。また、このフィルムをラミネートしたフ
ィルムラミネート金属板をフィルムが外壁面となるよう
に成形してなる缶では、ポリエステル層Aからオリゴマ
ーが析出すると、外観が損なわれて好ましくないからで
ある。
【0022】ポリエステル層A中のエチレンテレフタレ
ート環状三量体をはじめとする環状三量体の含有量を
0.7重量%以下にする方法は特に限定せず、積層フ
ィルム形成後に、この積層フィルムから水または有機溶
剤で環状三量体を抽出除去する方法、環状三量体の少
ないポリエステルを用いて、ポリエステル層Aを構成す
る方法などが挙げられる。これらのうち、の方法の方
が経済的で好ましい。
【0023】上記の方法において、環状三量体の含有
量の少ないポリエステルを製造する方法も限定されず、
固相重合法;重合後、減圧加熱処理により、あるいは水
または有機溶剤による抽出により環状三量体を抽出除去
する方法;及びこれらの方法を組合わせた方法などが挙
げられる。特に、固相重合法により環状三量体含有量の
少ないポリエステルを製造した後、得られたポリエステ
ルを水で抽出してさらに環状三量体を低減させる方法
は、フィルム形成工程での環状三量体の生成量が押さえ
られるので最も好ましい。
【0024】ポリエステル組成物Aに含有されるポリエ
ステルは、特に限定しないが、ポリエチレンテレフタレ
ート共重合体および/またはポリブチレンテレフタレー
ト共重合体が好適である。
【0025】尚、ポリエステルを構成する他の共重合体
成分としては、イソフタル酸、p−β−オキシエトキシ
安息香酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、4,4’
−ジカルボキシルジフェニル、4,4’−ジカルボキシ
ルベンゾフェノン、ビス(4−カルボキシルフェニル)
エタン、アジピン酸、セバシン酸、5−ナトリウムスル
ホイソフタル酸、シクロヘキサン−1,4−ジカルボン
酸、ダイマー酸等のジカルボン酸成分;プロピレングリ
コール、ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、ジ
エチレングリコール、シクロヘキサンジメタノール、ビ
スフェノールAのエチレンオキサイド付加物、ポリエチ
レングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテト
ラメチレングリコール等のグリコール成分、p−オキシ
安息香酸などのオキシカルボン酸成分等が挙げられる。
また、これら以外の共重合成分として少量のアミド結
合、ウレタン結合、エーテル結合、カーボネート結合等
を含有する化合物を含んでもよい。
【0026】本発明に用いられるポリエステルは、ジカ
ルボン酸とジオールとを直接反応させる直接エステル化
法;ジカルボン酸ジメチルエステルとジオールとを反応
させるエステル交換法などの従来より公知の方法により
合成される。これらの方法はそれぞれ、回分式および連
続式のいずれの方法で行ってもよい。あるいは、分子量
を高めるために固相重合法を用いてもよい。固相重合法
は、前述のように環状三量体の含有量を低減する点から
も好ましい。このようにして合成されるポリエステル
は、ポリエステル組成物Aに1種類だけ含まれていても
よいし、2種以上が混合して含まれていてもよい。
【0027】上記ポリエステル組成物Aには、上記ポリ
エステル及び滑剤以外に、必要に応じて、無機微粒子、
非相溶の熱可塑性樹脂、酸化防止剤、熱安定剤、紫外線
吸収剤、可塑剤、顔料、帯電防止剤、潤滑剤、結晶核剤
などの添加剤が含有され得る。ポリエステル組成物A中
に、酸化防止剤を0.01〜1重量%含有することは好
ましい実施態様である。
【0028】以上のような組成を有するポリエステル組
成物Aの昇温時の結晶化ピーク温度が80〜120℃と
なることが好ましい。積層フィルム全体としての昇温時
の結晶化ピーク温度を80〜120℃とするためであ
る。ここで、ポリエステル層Aの昇温時の結晶化ピーク
温度を上記範囲とするには、ポリエステル組成物Aに含
有されるポリエステルを所望の結晶化ピーク温度となる
ように1つ若しくは2つ以上選択する方法、所望の結晶
化ピーク温度となるように重合成分を選択したポリエス
テルを使用する方法等が採用される。なお、本発明にお
いては、昇温時の結晶化ピーク温度は後述する測定方法
により測定される。
【0029】上記各種成分を混合したときのポリエステ
ル組成物Aの極限粘度は、0.6〜1.2の範囲である
ことが好ましい。ポリエステル組成物Aの極限粘度が
0.6未満の場合には、得られるフィルムの力学特性が
低下するおそれがあり、1.2を越えた場合には過剰品
質となり、また原料のポリエステルの生産性も落ちるの
で経済的ではない。なお、本発明においては、極限粘度
は後述する測定方法により測定される。
【0030】次に、他側、具体的にはフィルムラミネー
ト金属板において金属板と接する側のポリエステル層
(以下「ポリエステル層B」と略記する)について説明
する。
【0031】ポリエステル層Bを構成するポリエステル
組成物Bは、組成物に含まれるポリエステルを構成する
全酸成分の5〜15mol%、好ましくは7〜13mo
l%、より好ましくは8〜12mol%がダイマー酸成
分であるポリエステルを含有するものであればよい。
【0032】ダイマー酸はフィルムの耐衝撃性を向上さ
せるために含有されるもので、5mol%未満では、製
品流通時に外部からの衝撃によりフィルムが破れたり、
傷が入ったりするからである。一方、15mol%を超
えると、耐熱性、強度が低下することになるからであ
る。尚、衝撃性向上のためには、ポリエステル層Bに限
らず、ポリエステル層Aにダイマー酸を含有させてもよ
いと考えられるが、金属容器の内壁面にラミネートする
積層フィルムの場合、金属板とラミネートしない側、す
なわち食品等の内容物と接触する側のポリエステル層A
に、ダイマー酸が多く含まれると、内容物の味やフレー
バーに対する影響が大きく、好ましくないからである。
一方、フィルムラミネート金属板としての耐衝撃性は、
金属板に接する側のポリエステル層B又は内容物と接す
る側のポリエステル層Aの少なくともいずれか一方の耐
衝撃性がアップされていれば、全体としての耐衝撃性を
アップできるからである。
【0033】ここで、ダイマー酸とはオレイン酸等の高
級不飽和脂肪酸の二量化反応によって得られ、通常不飽
和結合を分子中に有するが、水素添加をして不飽和度を
下げたものも使用できる。水素添加をした方が耐熱性や
柔軟性が向上するのでより好ましい。また、二量化反応
の過程で、直鎖分岐状構造、脂環構造、芳香核構造が生
成されるがこれらの構造や量も特に限定されない。
【0034】ポリエステル組成物Bに含有されるポリエ
ステル、上記ダイマー酸を上記割合だけ含むことを要件
に、ジカルボン酸成分とジオール成分とをエステル結合
してなるものである。ジカルボン酸成分として、テレフ
タル酸、イソフタル酸、p−β−オキシエトキシ安息香
酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、4,4’−ジカ
ルボキシルジフェニル、4,4’−ジカルボキシルベン
ゾフェノン、ビス(4−カルボキシルフェニル)エタ
ン、アジピン酸、セバシン酸、5−ナトリウムスルホイ
ソフタル酸、シクロヘキサン−1,4ジカルボン酸等か
ら任意に選択することができるが、これらのうちテレフ
タル酸が好ましい。ジオール成分としては、エチレング
リコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ネ
オペンチルグリコール、ジエチレングリコール、シクロ
ヘキサンジメタノール、ビスフェノールAのエチレンオ
キサイド付加物、ポリエチレングリコール、ポリプロピ
レングリコール、ポリテトラメチレングリコール等のグ
リコール成分が挙げられるが、これらのうち、エチレン
グリコールが好ましい。これら以外の共重合体成分とし
て、p−オキシ安息香酸などのオキシカルボン酸成分、
少量のアミド結合、ウレタン結合、エーテル結合、カー
ボネート結合等を含有する化合物を含んでもよい。
【0035】以上のような組成を有するポリエステル層
Bの昇温時の結晶化ピーク温度は、80〜120℃であ
ることが好ましい。積層フィルム全体としての昇温時の
結晶化ピーク温度を80〜120℃とするためである。
ここで、ポリエステル層Aの昇温時の結晶化ピーク温度
を上記範囲とするには、ポリエステル組成物Aに含有さ
れるポリエステルを所望の結晶化ピーク温度となるよう
に1つ若しくは2つ以上選択する方法、所望の結晶化ピ
ーク温度となるように重合成分を選択したポリエステル
を使用する方法等が採用される。
【0036】尚、ポリエステル層Bを構成するポリエス
テルの合成方法として従来の方法を使用できること、上
記要件を満たす範囲内でポリエステル組成物に必要に応
じて他の添加剤が含有され得ること、ポリエステル組成
物の極限粘度等について、ポリエステル層Aの場合と同
様である。
【0037】本発明のポリエステル積層フィルムにおい
て、ポリエステル層Aの厚みが3〜20μmであること
が好ましく、ポリエステル層Bの厚みが3〜20μmで
あることが好ましい。ポリエステル層Aの厚みが3μm
未満では、絞り加工等において十分な離型性を発揮でき
ないからである。また、ポリエステル層Bの厚みが3μ
m未満では、十分な耐衝撃性を発揮できないからであ
る。但し、積層フィルム全体としての厚みは、10〜4
0μmであることが好ましい。
【0038】本発明の積層フィルムは、一側の表層がポ
リエステル層A、他側の表層がポリエステル層Bとなる
ように積層されていればよく、2層構成に限らず、ポリ
エステル層Aとポリエステル層Bとの間に、更にポリエ
ステル層A、ポリエステル層B又は他の組成を有するポ
リエステル層が積層された多層構造の積層フィルムであ
ってもよい。積層方法も、特に制限はなく、多層押出し
法で製造してもよいし、押出しラミネート法等で製造し
てもよい。
【0039】本発明の積層フィルムは、積層フィルム全
体として、昇温時の結晶化ピーク温度が80〜120℃
である必要がある。この結晶化ピーク温度は、一般的ポ
リエチレンテレフタレートの結晶化温度(150〜17
0℃)よりも低い。このことは、当該フィルムを金属板
にラミネート後、当該フィルムを実質的に無配向化する
ために行なうリメルト処理を行っても、製缶後のレトル
ト処理後のフィルムにおいて、ポリエステルが結晶化す
る速度が速く、微小結晶は生成するものの粗大結晶が出
来にくいことを意味する。従って、レトルト処理時に粗
大結晶生成に伴う白化や白化斑の生成を防止することが
できる。一方、結晶化温度が80℃未満では、製膜性が
低下するため、好ましくない。フィルム全体の昇温時の
結晶化ピーク温度を上記範囲とするには、ポリエステル
層A及びポリエステル層Bの昇温時の結晶化ピーク温度
をそれぞれ80〜120℃とする方法が採用される。
【0040】本発明の積層フィルムは、二軸延伸フィル
ムであっても、無延伸フィルムであってもよい。
【0041】ここで、2軸延伸法としては、遂次2軸延
伸、同時2軸延伸、それらを組合わせたいずれの方法で
あってもよい。そして遂次2軸延伸の場合は、一般的に
は縦方向に延伸した後、横方向に延伸する方法が採用さ
れているが、逆の順序で延伸する方法で実施してもかま
わない。また2軸延伸後、熱処理によりポリエステルの
配向を固定することが好ましいが、二軸延伸後、熱処理
工程を供する前に長手方向および/または幅方向に再延
伸を行なってもよい。さらに、延伸工程またはその前後
において、フィルムの片面または両面にコロナ放電処理
や所定の塗布処理を施すことも何ら制限を受けない。
【0042】また、本発明の積層フィルムは、フィルム
全体としてのフィルムが収縮しようとする力が、0〜3
g/4mmであることが好ましい。二軸配向フィルムの
場合であっても収縮しようとする力が当該範囲内である
ことが好ましい。積層フィルムが潜在的に有している収
縮力が大きいと、フィルムラミネート金属板とした場合
に、リメルト処理時にフィルムが収縮して、デラミネー
ト現象を引き起こしたり、ポリエステル層Bと金属板と
の密着性が十分な場合には、金属板に接していないポリ
エステル層Aだけがずれる、所謂、膜ずれという現象が
起こるからである。
【0043】フィルムの収縮しようとする力を上記範囲
とするには、フィルムの製膜時に延伸後、配向を固定す
るためにフィルムの融解ピーク温度−20℃で緩和しな
がら熱処理する方法等が採用される。なお、本発明にお
いて、フィルムの収縮しようとする力は後述する測定方
法により測定される。
【0044】本発明のフィルムラミネート金属板は、本
発明の積層フィルムを、ポリエステル層Bが金属板と接
するようにラミネートする必要がある。離型性を有する
ポリエステル層Aがフィルムラミネート金属板の表層を
構成することにより、絞り成形時にポンチとの離型性を
発揮できるからである。
【0045】ポリエステル積層フィルムの金属板へのラ
ミネート方法は特に限定せず、例えば、ドライラミネー
ト法、サーマルラミネート法などを採用することができ
る。具体的には、ポリエステル層Bが溶融し得る温度以
上に加熱した金属板の表面に積層フィルムのポリエステ
ル層Bを接触させ、かかる状態でニップロール間を通過
させることによりポリエステル層Bを溶融させる。次い
で、10〜40℃で急冷硬化させることにより、ラミネ
ートさせる。ニップロールを通過させた後、必要に応じ
て、ポリエステル層Bが溶融し得る温度以上で熱処理し
てもよい。
【0046】また、フィルムのラミネートは金属板の片
面だけに行っても、両面に行ってもよい。両面ラミネー
トの場合は同時にラミネートしても遂次でラミネートし
てもよい。
【0047】本発明のフィルムラミネート金属板を2ピ
ース缶に適用する場合、ラミネート後、ポリエステルの
配向を除去するために、フィルムを構成するポリエステ
ルの融点以上で加熱した後、急冷するというリメルト処
理を行なうことが好ましい。リメルト処理後のX線観察
による配向度は、10%以下で、実質的に無配向と言え
るものである。つまり、ポリエステルが配向状態にある
2軸延伸フィルムでは、塑性変形しにくく、また延びに
くいため、容器部を形成するための絞り成形工程を行い
にくくなり、ひどい場合には、絞りしごき成形時に金属
板から剥がれるというデラミネート現象が起こったり、
破れたり、削れたりするからである。一方、金属板にラ
ミネートされているフィルムが実質的に無配向状態であ
れば、ラミネートしている金属板の変形に追随できるの
で、デラミネートや破れ等を生じることなく、2ピース
缶のように、金属の塑性変形を伴う成形を行なうことが
できるからである。
【0048】ここで、無配向のフィルムは、一般に、二
軸延伸フィルムと比べて、強度が低く、オリゴマーが析
出しやすくなったり、白化が起こり易くなる。しかし、
本発明のポリエステルフィルムでは、無配向であって
も、破れたりスクラッチしたりすることがないように、
必要十分な強度を有し、しかもオリゴマーが析出した
り、白化が起こったりしない。
【0049】本発明のフィルムラミネート金属容器は、
ラミネートされているフィルムが無配向状態であるフィ
ルムラミネート金属板を、適宜成形してなる金属容器で
あり、その容器の形状、金属容器を成形する方法は、特
に限定しない。具体的には、天地蓋を巻き締めて内容物
を充填する、いわゆる3ピース缶は勿論、金属板を絞り
成形して容器部を形成する2ピース缶などが挙げられ
る。
【0050】本発明の金属容器において、フィルムラミ
ネート金属板を、フィルムが容器の内壁面側となるよう
に成形してもよいし、あるいは外壁面側になるように成
形してもよい。但し、2ピース缶の場合には、その絞り
加工適正の点から、離型性に優れているポリエステル層
Aがポンチと接するように、容器内壁面側に用いること
が好適である。
【0051】尚、絞りしごき成形を行なう場合、必要に
応じて、ポンチが接触するフィルム表面に、潤滑剤を塗
布してもよい。潤滑剤を塗布した場合、成形後に当該潤
滑剤を揮発、洗浄等により除去させる必要がある。
【0052】本発明のフィルムラミネート金属容器にお
いて、リメルト処理を施して、実質無配向としてフィル
ムラミネート金属板を用いても、絞り成形を行なった場
合、成形により延伸される容器の胴部部分では、缶胴部
のタテ方向に、延伸されることとなって、1軸配向状態
となっている。
【0053】本発明のフィルムラミネート金属容器に
は、必要に応じて、印刷等を施してもよい。尚、印刷し
た場合、インクの焼き付けによりリメルトと同様の効果
が得られるので、2ピース缶の胴部のように、絞りしご
き成形時に配向が生じても、印刷工程を経ることによ
り、再び無配向状態に戻ることができる。
【0054】従って、絞り成形直後の2ピース缶のよう
に、配向状態になっている場合には、印刷等によって、
再度リメルト処理を行なうことが好ましい。要するに、
フィルムラミネート金属容器においても、フィルムのポ
リエステル配向度は、X線観察で10%以下であること
が好ましい。
【0055】
【実施例】〔測定方法〕 昇温時の結晶化ピーク温度 サンプルを300℃で5分間加熱溶融した後、液体窒素
で急冷し、示差走査型熱量計を使用して、その10mg
を10℃/分の昇温速度で昇温していき、結晶化に伴う
発熱ピークの頂点の温度を測定し、これを昇温時の結晶
化ピーク温度とした。
【0056】極限粘度 フェノール/テトラクロロエタンの混合溶媒(重量比で
6/4)にサンプルを濃度0.4g/dlとなるように
溶解し、ウベローデ型粘度管を用いて温度30℃で測定
した。
【0057】X線観察によるフィルムの配向度 ラミネート前のフィルム、リメルト処理後のフィルムラ
ミネート金属板、レトルト処理後のフィルムラミネート
金属容器の各サンプルについて、理学RINT型X線回
折装置を用いて、電極Cu、管電圧40kV、管電流3
5mAの条件で回折曲線を求める。2θ=20〜30゜
の範囲に現れるピーク高さの、ラミネート前のフィルム
に対する比を配向度とした。
【0058】フィルムの収縮しようとする力 幅4mm×長さ20mmにカットしたサンプルを熱機械
分析計を用いて、サンプルホルダー間隔10mm、初期
荷重5gf、30℃より10℃/分で昇温して得た荷重
曲線より、収縮の最大値を求めた。
【0059】〔ポリエステル積層フィルムの作製〕ポリ
エステル層Aの原料として、架橋した球状ポリメチルメ
タアクリレート(平均粒径2μm)5重量%と、凝集タ
イプのシリカ粒子(平均粒径1.5μm)0.3重量%
とを含有させ、高温の窒素雰囲気下で低オリゴマー化し
て得た極限粘度0.7、エチレンテレフタレート環状3
量体が0.4重量%のポリエチレンテレフタレート50
重量%と、重合後固相にて真空下で分子量を上げた極限
粘度1.4のポリブチレンテレフタレート50重量%よ
りなるポリエステル組成物Aを用いた。このポリエステ
ル組成物Aの極限粘度は0.75であった。
【0060】ポリエステル層Bの原料として、ジカルボ
ン酸成分がテレフタル酸単位90モル%、炭素数36個
のダイマー酸単位10モル%よりなり、ジオール成分が
エチレングリコール単位70モル%、及びブタンジオー
ル単位30モル%よりなるポリエステル組成物Bを用い
た。このポリエステル組成物Bの極限粘度は0.82で
あった。
【0061】組成物A及び組成物Bを別々の押し出し機
で溶融させ、この溶融体をダイ内で合流させた後、押し
出し急冷して未延伸積層シートを得た。
【0062】この未延伸積層シートを、予熱温度65
℃、延伸温度100℃で、縦方向に3.3倍延伸し、さ
らにテンター中で予熱温度65℃、延伸温度90℃で、
横方向に4.0倍延伸した後、210℃にて8秒間熱処
理を行い、190℃で5%の弛緩処理を行い、厚さ20
μm(ポリエステル層Aの厚み10μm、ポリエステル
層Bの厚み10μm)の二軸延伸積層フィルムを得た。
このフィルムの昇温時の結晶化ピーク温度は88℃、ポ
リエステル層Aの昇温時の結晶化ピーク温度は82℃、
ポリエステル層Bの昇温時の結晶化ピーク温度は98℃
であった。また、フィルムが収縮しようとする力は2.
2g/4mmであった。
【0063】〔フィルムラミネート金属板の作製〕予熱
したティンフリースチールの両面に、上記で作製したポ
リエステル積層フィルムのポリエステル層Bが金属板と
接するように、ニップロール間を通過させてラミネート
し、両面にフィルムがラミネートされた鋼板を得た。ラ
ミネート時には、初期密着性や張力変動、ニップロール
への巻付け等もなく、本実施例のフィルムのラミネート
適性は良好であった。このフィルムラミネート鋼板に、
リメルト処理(熱処理後10〜40℃の水槽中で急冷)
を行なった。リメルト処理後のX線観察によるフィルム
の配向度は5%であった。
【0064】〔フィルムラミネート金属容器の作製〕上
記で作製した両面にフィルムをラミネートした鋼板を、
板厚減少率30%となるように、絞りしごき成形を行な
って、フィルムラミネート金属容器を成形した。成形時
には、フィルムの剥離や破れはなく、金型との離型性等
もよく、また熱処理後の急冷時にもフィルムの白化によ
る外観変化はなかった。
【0065】さらに外面を印刷した後、ニスを塗布し、
加熱硬化後、冷風で急冷した。
【0066】このようにして成形した容器に飲料を充填
し、タブの付いた蓋を巻き締め接合後、125℃で30
分間レトルト殺菌をして、2ピース飲料缶を製造した。
【0067】できた飲料缶は、X線観察によるフィルム
の配向℃は3%であり、レトルトによる白化、白化斑も
なく、また飲料へのオリゴマーの溶出やフィルムからの
析出もなかった。さらに流通段階で予想される外部から
の衝撃に対してもフィルムの破れ等や内容物への影響は
なく、飲料缶としての特性を兼ね備えていた。
【0068】
【発明の効果】本発明のポリエステル積層フィルムは、
通常のポリエチレンテレフタレートと比べて昇温時の結
晶化ピーク温度が低いので、フィルムをリメルト処理後
急冷して非晶、無配向化しても白化することがなく、レ
トルト殺菌等が施される食品用容器、飲料用缶に用いら
れるラミネートフィルムに適している。また、一側のポ
リエステル層には滑剤が多く含有されていて離型性を有
しているので、2ピース缶のように容器成形にあたって
金型との離型性が必要とされる金属板へのラミネートフ
ィルムとしても適している。さらに、他側のポリエステ
ル層にはダイマー酸が多く含まれ、耐衝撃性に優れてい
るので、流通過程において衝撃を受けるような金属容器
用のフィルムとしても用いることができる。
【0069】また、実質無配向とされている本発明の積
層フィルムでは、無配向により金属の塑性変形を伴う加
工にも追随することができるので、そのような加工を伴
う金属板へのラミネート用フィルムにも適している。
【0070】本発明のフィルムラミネート金属板は、金
属板に対するフィルム密着性が優れているので、成形や
熱処理を施すこともできる。特に、金属と接触しない側
は離型性に優れたポリエステル層で構成されているの
で、ポンチ等の金型との離型性を要求する加工、例えば
絞り成形に適している。
【0071】さらに本発明の金属容器は、ラミネートさ
れているフィルムの特性に基づいて、容器の製造や食品
充填後等に行われる熱処理及び急冷によっても、白化、
オリゴマー析出がなく、また衝撃性、密着性にも優れて
いるので、外観を要求する容器の外部に用いてもよい
し、フレーバーや味などへの影響がないことを要求され
る容器内部に用いてもよい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊串 英基 愛知県犬山市大字木津字前畑344番地 東 洋紡績株式会社犬山工場内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステル層が複数積層されたポリエ
    ステル積層フィルムにおいて、 一側の表層は、平均粒径1〜3μmの滑剤を1〜5重量
    %含有するポリエステル層で構成され、 他側の表層は、全酸成分の5〜15mol%がダイマー
    酸成分であるポリエステルを含有するポリエステル層で
    構成され、 且つ前記積層フィルム全体の昇温時の結晶化ピーク温度
    が80〜120℃であることを特徴とするポリエステル
    積層フィルム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のフィルムが2軸延伸さ
    れてなるポリエステル積層フィルム。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のポリエステル積
    層フィルムの他側に、金属板がラミネートされているこ
    とを特徴とするフィルムラミネート金属板。
  4. 【請求項4】 金属容器の内壁面に、請求項1又は2に
    記載のポリエステル積層フィルムの他側がラミネートさ
    れていることを特徴とするフィルムラミネート金属容
    器。
  5. 【請求項5】 前記積層フィルムが、実質的に非晶・無
    配向となるように熱処理後急冷されてなる請求項3に記
    載のフィルムラミネート金属板。
  6. 【請求項6】 前記積層フィルムが、実質的に非晶・無
    配向となるように熱処理後急冷されてなる請求項4に記
    載のフィルムラミネート金属容器。
  7. 【請求項7】 2ピース缶である請求項4又は6に記載
    のフィルムラミネート金属容器。
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