JPH11254320A - 工作機械における円筒ワークの環状端面位置決め方法および装置 - Google Patents

工作機械における円筒ワークの環状端面位置決め方法および装置

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JPH11254320A
JPH11254320A JP7839398A JP7839398A JPH11254320A JP H11254320 A JPH11254320 A JP H11254320A JP 7839398 A JP7839398 A JP 7839398A JP 7839398 A JP7839398 A JP 7839398A JP H11254320 A JPH11254320 A JP H11254320A
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JP
Japan
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face
tool
annular end
workpiece
cylindrical work
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JP7839398A
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English (en)
Inventor
Takashi Matsumoto
隆 松本
Keita Goto
慶太 後藤
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Toyoda Koki KK
Original Assignee
Toyoda Koki KK
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Publication date
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  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 接触子とワークとの摺動を回避して、前記接
触子の摩耗を防止して前記接触子の交換を不要にすると
ともに、アナログドリフトの発生を防止して、コストア
ップを防止すること。 【解決手段】 主軸台51上に回転可能に支持された円
筒ワーク4の外周に形成された環状鍔41に当接して円
筒ワーク4の軸線方向と一致する第1方向に変位する接
触子11を備えた端面定寸装置1と、測定時において前
記端面定寸装置1を前記第1方向を横切る第2方向に往
復動させる移動機構2と、180度の回転角だけ異なる
回転位相における前記接触子11によって検出された前
記環状鍔41の前記第1方向における第1および第2の
位置データと前記回転角180度に基づき、前記円筒ワ
ーク4と工具6の前記第1方向における加工開始位置を
前記環状鍔41を基準として確定する演算装置3とから
成る工作機械における円筒ワークの環状端面位置決め方
法および装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械におい
て、円筒ワーク外周に形成された環状端面、好適には鍔
のある回転角における前記円筒ワークの軸線方向と一致
する第1方向における第1の位置データを検出し、前記
円筒ワークを360度以内の一定の回転角だけ回転させ
た時の前記環状端面の前記第1方向における第2の位置
データを検出し、前記検出された前記第1および第2の
位置データおよび前記回転角に基づいて、前記円筒ワー
クと工具の第1方向における加工開始位置を前記環状端
面を基準として確定する工作機械における円筒ワークの
環状端面位置決め方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】工作機械における円筒ワークの環状端面
位置決め方法および装置は、図5に示されるように端面
定寸装置Mの接触子Cを円筒ワークWの環状鍔Pの鍔端
面に当接した状態でワークWを回転させ、前記端面定寸
装置Mから出力される最大値と最小値をホールド回路H
によってホールドし、アナログ演算器Aによって前記最
大値と最小値の差を演算し、A−D変換器Dによってこ
の差をデジタル値に変換してNC装置に入力する。前記
NC装置は、上記入力された差の1/2だけ主軸テーブ
ルを主軸方向のZ方向に位置補正する。
【0003】前記端面定寸装置は、工具台(砥石台)上
で工具T(砥石)に対しZ方向位置が所定位置に在るよ
うに取り付けされているので、前記主軸テーブルが位置
補正された状態では、前記環状鍔Pの前記端面と前記工
具Tは所定位置関係となり、その後前記工具台を前進す
れば、前記ワークWが環状鍔Pの端面を基準として、精
度良く加工される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の工作機械に
おける円筒ワークの環状端面位置決め方法および装置
は、前記端面定寸装置Mの前記接触子Cを前記円筒ワー
クWの環状鍔Pの端面に当接した状態でワークWを回転
させ、前記端面定寸装置Mの接触子Cによって前記環状
鍔Pの最大値と最小値を検出するものであるため、前記
接触子Cの摩耗が早く、頻繁な交換が必要になるという
問題があった。
【0005】また上記従来の工作機械における円筒ワー
クの環状端面位置決め方法および装置は、前記端面定寸
装置Mから出力される最大値と最小値をホールドするも
のであるため、ホールド回路Hが必要になるので、アナ
ログドリフトが発生するとともに、演算用のアンプAを
付属させる必要があるため、コストアップになるという
問題があった。
【0006】そこで本発明者は、工作機械において、円
筒ワーク外周に形成された環状端面のある回転角におけ
る前記円筒ワークの軸線方向と一致する第1方向におけ
る第1の位置データを検出し、前記円筒ワークを360
度以内の一定の回転角だけ回転させた時の前記環状端面
の前記第1方向における第2の位置データを検出し、前
記検出された前記第1および第2の位置データおよび前
記回転角に基づいて、前記円筒ワークと工具の第1方向
における加工開始位置を前記環状端面を基準として確定
するという本発明の技術的思想に着眼し、更に研究開発
を重ねた結果、前記接触子と前記円筒ワークの環状端面
との摺動を回避して、前記接触子の摩耗を防止して前記
接触子の交換を不要にするとともに、アナログドリフト
の発生を防止して、演算用のアンプを付属させることに
よるコストアップを防止するという目的を達成する本発
明に到達した。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明(請求項1に記載
の第1発明)の工作機械における円筒ワークの環状端面
位置決め方法は、円筒ワーク外周に形成された環状端面
のある回転角における前記円筒ワークの軸線方向と一致
する第1方向における第1の位置データを検出するステ
ップと、前記円筒ワークを360度以内の一定の回転角
だけ回転させた時の前記環状端面の前記第1方向におけ
る第2の位置データを検出するステップと、前記検出さ
れた前記第1および第2の位置データおよび前記回転角
に基づいて、前記円筒ワークと工具の第1方向における
加工開始位置を前記環状端面を基準として確定するステ
ップとから成るものである。
【0008】本発明(請求項2に記載の第2発明)の工
作機械における円筒ワークの環状端面位置決め方法は、
外周に環状端面を有する円筒ワークの軸線方向と一致す
る第1方向およびこの第1方向を横切る第2方向に相対
移動可能にワークと工具とを支持するステップと、第1
方向における工具との相対位置が既知の値として把握さ
れるような位置に端面定寸装置を設けるステップと、ワ
ークが第1の角度位相に保持される状態でワークと工具
とを第1方向に移動して環状端面を端面定寸装置に当接
係合し、端面定寸装置から定寸信号を出力させるステッ
プと、端面定寸装置から定寸信号が出力される時のワー
クと工具との相対位置を第1位置データとして記憶する
ステップと、定寸信号の出力がなくなるまで第1方向に
おいてワークを端面定寸装置の接触子から離間する方向
にワークと工具を相対移動するステップと、ワークをそ
の軸線の周りに回転しワークを第1角度位相から半回転
した第2の角度位相に割出すステップと、ワークと工具
とを第1方向に移動して環状端面に当接係合する端面定
寸装置から定寸信号を再度出力させるステップと、端面
定寸装置から定寸信号が再度出力される時のワークと工
具との相対位置を第2位置データとして記憶するステッ
プと、第1位置データと第2位置データの中間位置を算
出するステップと、この中間値に基づいてワークと工具
の第1方向における加工開始位置を環状端面を基準とし
て確定するステップとから成るものである。
【0009】本発明(請求項3に記載の第3発明)の工
作機械における円筒ワークの環状端面位置決め方法は、
前記第2発明において、前記加工開始位置を確定するス
テップにおいては、前記ワークと工具の第1方向におけ
る相対位置を中間位置に調節するものである。
【0010】本発明(請求項4に記載の第4発明)の工
作機械における円筒ワークの環状端面位置決め方法は、
前記第3発明において、離間する方向に相対移動するス
テップにおいては、前記環状鉾を前記端面定寸装置の前
記接触子から非係合にするものである。
【0011】本発明(請求項5に記載の第5発明)の工
作機械における円筒ワークの環状端面位置決め方法は、
前記第3発明において、前記第1および第2位置データ
を記憶するステップにおいては、前記ワークと前記工具
を前記第1方向に相対移動するサーボモータに付属のエ
ンコーダからの出力を読取るものである。
【0012】本発明(請求項6に記載の第6発明)の工
作機械における円筒ワークの環状端面位置決め装置は、
主軸台上に回転可能に支持された円筒ワークの外周に形
成された環状端面に当接して円筒ワークの軸線方向と一
致する第1方向に変位する接触子を備えた端面定寸装置
と、測定時において前記端面定寸装置を前記第1方向を
横切る第2方向に往復動させる移動機構と、180度以
上360度以内の一定の回転角だけ異なる回転位相にお
ける前記接触子によって検出された前記環状端面の前記
第1方向における第1および第2の位置データと前記回
転角に基づき、前記円筒ワークと工具の前記第1方向に
おける加工開始位置を前記環状端面を基準として確定す
る演算装置とから成るものである。
【0013】
【発明の作用および効果】上記構成より成る第1発明の
工作機械における円筒ワークの環状端面位置決め方法
は、前記検出された前記第1および第2の位置データお
よび前記回転角に基づいて、前記円筒ワークと工具の第
1方向における加工開始位置を前記環状端面を基準とし
て確定するので、前記接触子と前記円筒ワークの環状端
面との摺動を回避して、前記接触子の摩耗を防止して前
記接触子の交換を不要にするとともに、アナログドリフ
トの発生を防止して、演算用のアンプを付属させること
によるコストアップを防止するという効果を奏する。
【0014】上記構成より成る第2発明の工作機械にお
ける円筒ワークの環状端面位置決め方法は、前記第1角
度位相における前記第1位置データと、前記ワークを第
1角度位相から半回転させた前記第2の角度位相におけ
る前記第2位置データと、半回転の回転角に基づいて、
前記円筒ワークと工具の第1方向における加工開始位置
を前記環状端面を基準として確定するので、半回転の回
転位相差の第1および第2位置データに基づき前記加工
開始位置を精確に確定し、前記接触子と前記円筒ワーク
の環状端面との摺動を回避して、前記接触子の摩耗を防
止して前記接触子の交換を不要にするとともに、アナロ
グドリフトの発生を防止して、演算用のアンプを付属さ
せることによるコストアップを防止するという効果を奏
する。
【0015】上記構成より成る第3発明の工作機械にお
ける円筒ワークの環状端面位置決め方法は、前記第2発
明において、前記ワークと工具の第1方向における相対
位置を半回転の回転位相差の第1および第2位置データ
の中間位置に調節して前記加工開始位置を確定するの
で、簡単な演算によって前記加工開始位置を精確に確定
することが出来るという効果を奏する。
【0016】上記構成より成る第4発明の工作機械にお
ける円筒ワークの環状端面位置決め方法は、前記第3発
明において、離間する方向に相対移動するステップにお
いては、前記環状鉾を前記端面定寸装置の前記接触子か
ら非係合にするので、前記接触子と前記円筒ワークの環
状端面との摺動を回避して、前記接触子の摩耗を防止し
て前記接触子の交換を不要にするという効果を奏する。
【0017】上記構成より成る第5発明の工作機械にお
ける円筒ワークの環状端面位置決め方法は、前記第3発
明において、前記第1および第2位置データを記憶する
ステップにおいては、前記ワークと前記工具を前記第1
方向に相対移動するサーボモータに付属のエンコーダか
らの出力を読取るので、半回転の精確な回転位相差の第
1および第2位置データに基づき前記加工開始位置を確
定するため、前記加工開始位置を精確に確定することが
出来るという効果を奏する。
【0018】上記構成より成る第6発明の工作機械にお
ける円筒ワークの環状端面位置決め装置は、前記演算装
置によって180度以上360度以内の一定の回転角だ
け異なる回転位相における前記端面定寸装置の前記接触
子によって検出された前記環状端面の前記第1方向にお
ける第1および第2の位置データと前記回転角に基づ
き、前記円筒ワークと工具の前記第1方向における加工
開始位置を前記環状端面を基準として精確に確定すると
ともに、前記移動機構によって測定時において前記端面
定寸装置を前記第1方向を横切る第2方向に往復動させ
るので、前記接触子と前記円筒ワークの環状端面との摺
動を回避して、前記接触子の摩耗を防止して前記接触子
の交換を不要にするという効果を奏する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態につき、
図面を用いて説明する。
【0020】(実施形態)本実施形態の工作機械におけ
る円筒ワークの環状端面位置決め方法および装置は、図
1ないし図4に示されるようにNC工作機械において、
主軸台51上に回転可能に支持された円筒ワーク4の外
周に形成された環状鍔41に当接して円筒ワーク4の軸
線方向と一致する第1方向に変位する接触子11を備え
た端面定寸装置1と、測定時において前記端面定寸装置
1を前記第1方向を横切る第2方向に往復動させる移動
機構2と、180度の回転角だけ異なる回転位相におけ
る前記接触子11によって検出された前記環状鍔41の
前記第1方向における第1および第2の位置データと前
記回転角180度に基づき、前記円筒ワーク4と工具6
の前記第1方向における加工開始位置を前記環状鍔41
を基準として確定する演算装置3とから成るものであ
る。
【0021】前記NC工作機械は、主軸テーブル50上
に配設された芯押台53と主軸台51のチャック52と
の間に外周に環状鍔が形成された前記円筒ワーク4が挾
着され、前記チャック52と一体的に回転するワーク主
軸54は、ギヤを介して主軸サーボモータ55によって
回転駆動され、主軸エンコーダ56によって回転が検出
されるように構成されている。
【0022】前記主軸テーブル50は、前記円筒ワーク
4の軸線方向と一致する第1方向に移動自在に配設さ
れ、ベッド100の一端に配設され送りネジ63aを駆
動する送りモータとしてのZ軸サーボモータ57の回転
に応じて前記ベッド100上を前記第1方向に沿って移
動するように構成されている。前記Z軸サーボモータ5
7の回転は、エンコーダ58によって検出されるように
構成されている。
【0023】砥石台60には、前記ワーク4に対する工
具6としての砥石の姿勢に応じて所定角度位置に固定さ
れる砥石揺動台61と、該砥石揺動台61に回転自在に
配設された軸の一端に一体的に固着されたV字状砥石端
面を備えた円盤状の砥石6と、該砥石6を所定の回転速
度で回転駆動する砥石モータ62とから成る。
【0024】前記砥石台60は、上述したように前記ワ
ーク4に対して前記工具6としての前記砥石を相対移動
可能に支持するものであって、前記第1方向であるZ軸
に対して直交する第2方向であるX軸に沿って前記ベッ
ド100上を移動自在に配設され、前記ベッド100の
一端に配設され送りネジ57aを駆動するX軸サーボモ
ータ63の回転に応じて前記第2方向に移動するように
構成されている。前記X軸サーボモータ63の回転は、
エンコーダ64によって検出されるように構成されてい
る。
【0025】前記砥石揺動台61には、測定時において
前記端面定寸装置1を前記第1方向を横切って直交する
第2方向に往復動させる前記移動機構2としてのエアシ
リンダ20が配設され、該エアシリンダ20内に介挿さ
れたピストン21と一体的に形成されたパイロットバー
22の一端に前記端面定寸装置1を構成する測定ヘッド
10が配設されている。
【0026】前記端面定寸装置1は、図4に示されるよ
うに前記測定ヘッド10の一端において、一部が揺動自
在に支持され、変位自在な先端部の変位をソレノイドコ
イル13内に挿入された鉄心14の位置によって磁気的
に検出する接触子11が配設され、前記円筒ワーク4の
外周に突出形成された前記環状鍔41の一方の端面42
に当接して、前記環状鍔41の前記円筒ワーク4の軸線
方向である前記第1方向であるZ軸上の位置を検出する
ように構成されている。
【0027】NC装置7は、前記演算装置3としての機
能も備えるもので、CPU70と、該CPU70に接続
されたメモリ71と、前記CPU70に指令を入力する
操作盤72と、シュミット回路12を介して前記端面定
寸装置1の前記測定ヘッド10に接続されているインタ
ーフェイス73と、C軸、X軸、およびZ軸のサーボモ
ータ55、63および57に接続され駆動信号を出力す
るドライブユニット74とから成る。
【0028】上記構成より成る本実施形態の工作機械に
おける円筒ワークの環状端面位置決め装置の作用である
工作機械における円筒ワークの環状端面位置決め方法に
ついて、前記CPU70における円筒ワークの環状端面
位置決め制御用のフローに従い、以下図2および図3を
用いて説明する。
【0029】ステップS1において、フラッグが0にリ
セットされる。ステップS2において、前記移動機構2
として前記エアシリンダ20内に介挿された前記ピスト
ン21の移動によって、該ピストン21と一体的に形成
された前記パイロットバー22の一端に配設された前記
端面定寸装置1の前記測定ヘッド10および接触子11
を端面定寸のために前進させる。
【0030】ステップS3において、図2(A)に示さ
れるように前記測定ヘッド10および接触子11が前進
端に到達したことが図略のリミットスイッチの動作によ
り確認され、ステップS4において、目標位置PTが設
定される。この目標位置PTは、テーブル割出し初期位
置P0に微小距離αを加算して求められる。割出し初期
位置P0は、テーブル50の原位置でもよいが、好まし
くは割出し時間を短縮するために、ワーク4の環状鍔4
1の位置に応じて環状鍔41をかなり測定ヘッド10の
接触子11に近付けたテーブル50の位置である。
【0031】ステップS5において、前記主軸サーボモ
ータ55によって前記主軸テーブル50が、割出し初期
位置P0から前記目標位置PTに向かって右進され、ス
テップS6において、図2(B)に示されるように前記
主軸テーブル50が、前記目標位置PTに到達したこと
が確認される。
【0032】ステップS7において、前記端面定寸装置
がオンになっているかどうかが確認され、前記端面定寸
装置がオンになっていない場合はステップS8におい
て、先回の目標位置PTに微小距離αを加算して目標位
置PTが更新設定され、前記ステップS5に戻る。
【0033】前記端面定寸装置がオンになっている場合
はステップS9において、フラッグが1かどうかが確認
され、前記フラッグが1でない場合はステップS10に
おいて、前記主軸テーブル50の現在位置P1(図2
(B)図示)がメモリ71のP1記憶エリアに記憶され
る。
【0034】ステップS11において、図2(C)に示
されるように前記主軸テーブル50が初期位置に復帰さ
れ、ステップS12において、図2(D)に示されるよ
うに前記円筒ワーク4が180度反転される。
【0035】ステップS13において、前記フラッグを
1にセットし、目標位置PTが設定されるステップS4
に戻る。前記ステップS9において、前記フラッグが1
であることが確認されると、ステップS14において、
図2(E)に示されるように前記主軸テーブル50の現
在位置であるP2がメモリ71のP2記憶エリアに記憶
される。
【0036】ステップS15において、図2(F)に示
されるように前記主軸テーブル50の前記180度反転
前後の現在位置であるP1およびP2の中間位置P3が
演算され、その値を基に座標設定する。
【0037】ステップS16において、前記端面定寸装
置1の前記測定ヘッド10および接触子11が後退し、
ステップS17において、前記主軸テーブル50が演算
された前記中間位置P3に位置決めされる。
【0038】ステップS18において、砥石台60が前
進して、前記円筒ワーク4の外周に突出形成された前記
環状鍔41の一方の端面42に前記砥石6が当接した後
は、テーブル50のトラバース研削送りが実行され、前
記砥石6が前記環状鍔41の一方の端面42および一方
の端面42側の円筒面をトラバース研削する。ステップ
S19において、前記主軸テーブル50が初期位置P0
に復帰する。
【0039】上記作用を奏する本実施形態工作機械にお
ける円筒ワークの環状端面位置決め装置および方法は、
前記第1角度位相における前記第1位置データP1と、
前記ワーク4を第1角度位相から180度回転させた前
記第2の角度位相における前記第2位置データP2と、
回転角180度に基づいて、前記円筒ワークと工具の第
1方向における加工開始位置P3を前記環状鍔41を基
準として確定するので、半回転の回転位相差の第1およ
び第2位置データP1、P2に基づき前記加工開始位置
P3を精確に確定することが出来るという効果を奏す
る。
【0040】また本実施形態の工作機械における円筒ワ
ークの環状端面位置決め装置および方法は、離間する方
向に相対移動するステップにおいて、前記環状鉾41を
前記端面定寸装置1の前記接触子11から非係合にする
ので、前記接触子11と前記円筒ワーク4の前記環状鍔
41の端面42との摺動を回避して、前記接触子11の
摩耗を防止し、前記接触子11の交換を不要にするとい
う効果を奏する。
【0041】すなわち、工作物であるワーク4を180
度回転する際、前記測定ヘッド10および接触子11と
前記ワーク4とを離隔させるため、該接触子11の摩耗
が、抑制される。
【0042】さらに本実施形態の工作機械における円筒
ワークの環状端面位置決め装置および方法は、前記第1
および第2位置データP1、P2を記憶するステップに
おいては、前記ワーク4と前記砥石6を前記第1方向に
相対移動する前記サーボモータ57に付属の前記エンコ
ーダ58からの出力を読取るので、半回転の精確な回転
位相差の第1および第2位置データP1、P2に基づき
前記加工開始位置P3を確定するため、前記加工開始位
置P3を精確に確定することが出来るという効果を奏す
る。
【0043】すなわち、ある角度位相において第1位置
データP1を測定した後前記円筒ワーク4を180度回
転させ、再度第2位置データP2を測定するものである
ため、前記円筒ワーク4の回転位相に関係無く、上記演
算された前記第1方向のZ軸方向の振れの中間値P3に
基づき座標設定できるものである。
【0044】また上記従来の工作機械における円筒ワー
クの環状端面位置決め装置は、前記端面定寸装置から出
力される最大値と最小値をホールドするものであるた
め、ホールド回路が必要になるが、そのためにアナログ
ドリフトが発生するとともに、演算用のアンプを付属さ
せる必要があるため、コストアップになるという問題が
あったが、本実施形態の工作機械における円筒ワークの
環状端面位置決め装置は、最大値と最小値をホールドす
る必要が無いので、ホールド回路が不要であり、アナロ
グドリフトおよびコストアップの問題を回避するという
効果を奏する。
【0045】さらに本実施形態の工作機械における円筒
ワークの環状端面位置決め装置は、前記第1および第2
位置データP1、P2に基づき前記加工開始位置P3を
確定する演算を前記NC制御装置によってプログラムに
従い実行するため、加工開始位置を演算するための独立
の回路が不要になるという効果を奏する。
【0046】上述の実施形態は、説明のために例示した
もので、本発明としてはそれらに限定されるものでは無
く、特許請求の範囲、発明の詳細な説明および図面の記
載から当業者が認識することができる本発明の技術的思
想に反しない限り、変更および付加が可能である。
【0047】上記実施形態においては、一例として離間
する方向に相対移動するステップにおいて、前記円筒ワ
ークおよび環状鉾41を前記第1方向であるZ軸方向に
移動させて前記端面定寸装置1の前記接触子11から非
係合にする例について説明したが、本発明としてはそれ
らに限定されるものでは無く、前記移動機構2によって
前記端面定寸装置1の前記接触子11をX軸方向におい
て離間する方向に移動させることにより、前記円筒ワー
クおよび環状鉾41から非係合にする実施形態を採用す
ることができるものである。
【0048】上記実施形態においては、工具の一例とし
て砥石を用いる例について説明したが、本発明としては
それらに限定されるものでは無く、例えばバイト、フラ
イス等の切削工具を用いることが可能である。
【0049】上記実施形態においては、一例としてまた
端面定寸装置を砥石台に移動機構を介して移動可能に装
着する例について説明したが、本発明としてはそれらに
限定されるものでは無く、例えば端面定寸装置をベッド
に固定しても良く、また端面位置決め時に砥石との相対
位置が既知であれば、端面定寸装置をZ方向に砥石と相
対移動可能でも良い。
【0050】また砥石台がワーク軸線に対して傾斜して
交差する経路に沿って移動されるアングルスライド研削
盤に対しても、本発明を適用することが出来る。さらに
中間位置を演算した後、加工動作を直ちに開始し、工具
(砥石)がワークに当接するまでの間にZ方向の相対位
置を補正するようにしても良い。測定ヘッド10の接触
子11が当接するワーク4の部位は、図1におけるワー
ク4の右端面でもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の工作機械における円筒ワー
クの環状端面位置決め装置を示す全体図である。
【図2】本実施形態装置における工作機械における円筒
ワークの環状端面位置決め手順を説明するための説明図
である。
【図3】本実施形態装置における工作機械における円筒
ワークの環状端面位置決め制御フローを示すチャート図
である。
【図4】本実施形態装置における端面定寸装置の接触子
による変位検出機構を示す断面図である。
【図5】従来の工作機械における円筒ワークの環状端面
位置決め装置を示す全体図である。
【符号の説明】 1 端面定寸装置 2 移動機構 3 演算装置 4 円筒ワーク 6 工具 11 接触子 41 環状鍔 51 主軸台

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒ワーク外周に形成された環状端面の
    ある回転角における前記円筒ワークの軸線方向と一致す
    る第1方向における第1の位置データを検出するステッ
    プと、 前記円筒ワークを360度以内の一定の回転角だけ回転
    させた時の前記環状端面の前記第1方向における第2の
    位置データを検出するステップと、 前記検出された前記第1および第2の位置データおよび
    前記回転角に基づいて、前記円筒ワークと工具の第1方
    向における加工開始位置を前記環状端面を基準として確
    定するステップとから成ることを特徴とする工作機械に
    おける円筒ワークの環状端面位置決め方法。
  2. 【請求項2】 外周に環状端面を有する円筒ワークの軸
    線方向と一致する第1方向およびこの第1方向を横切る
    第2方向に相対移動可能にワークと工具とを支持するス
    テップと、 第1方向における工具との相対位置が既知の値として把
    握されるような位置に端面定寸装置を設けるステップ
    と、 ワークが第1の角度位相に保持される状態でワークと工
    具とを第1方向に移動して環状端面を端面定寸装置に当
    接係合し、端面定寸装置から定寸信号を出力させるステ
    ップと、 端面定寸装置から定寸信号が出力される時のワークと工
    具との相対位置を第1位置データとして記憶するステッ
    プと、 定寸信号の出力がなくなるまで第1方向においてワーク
    を端面定寸装置の接触子から離間する方向にワークと工
    具を相対移動するステップと、 ワークをその軸線の周りに回転しワークを第1角度位相
    から半回転した第2の角度位相に割出すステップと、 ワークと工具とを第1方向に移動して環状端面に当接係
    合する端面定寸装置から定寸信号を再度出力させるステ
    ップと、 端面定寸装置から定寸信号が再度出力される時のワーク
    と工具との相対位置を第2位置データとして記憶するス
    テップと、 第1位置データと第2位置データの中間位置を算出する
    ステップと、 この中間値に基づいてワークと工具の第1方向における
    加工開始位置を環状端面を基準として確定するステップ
    とから成ることを特徴とする工作機械における円筒ワー
    クの環状端面位置決め方法。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記加工開始位置を
    確定するステップにおいては、前記ワークと工具の第1
    方向における相対位置を中間位置に調節することを特徴
    とする工作機械における円筒ワークの環状端面位置決め
    方法。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 離間する方向に相対移動するステップにおいては、前記
    環状鉾を前記端面定寸装置の前記接触子から非係合にす
    ることを特徴とする工作機械における円筒ワークの環状
    端面位置決め方法。
  5. 【請求項5】 請求項3において、 前記第1および第2位置データを記憶するステップにお
    いては、前記ワークと前記工具を前記第1方向に相対移
    動するサーボモータに付属のエンコーダからの出力を読
    取ることを特徴とする工作機械における円筒ワークの環
    状端面位置決め方法。
  6. 【請求項6】 主軸台上に回転可能に支持された円筒ワ
    ークの外周に形成された環状端面に当接して円筒ワーク
    の軸線方向と一致する第1方向に変位する接触子を備え
    た端面定寸装置と、 測定時において前記端面定寸装置を前記第1方向を横切
    る第2方向に往復動させる移動機構と、 180度以上360度以内の一定の回転角だけ異なる回
    転位相における前記接触子によって検出された前記環状
    端面の前記第1方向における第1および第2の位置デー
    タと前記回転角に基づき、前記円筒ワークと工具の前記
    第1方向における加工開始位置を前記環状端面を基準と
    して確定する演算装置とから成ることを特徴とする工作
    機械における円筒ワークの環状端面位置決め装置。
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