JPH11254168A - レーザ加工装置の制御方法 - Google Patents

レーザ加工装置の制御方法

Info

Publication number
JPH11254168A
JPH11254168A JP10061488A JP6148898A JPH11254168A JP H11254168 A JPH11254168 A JP H11254168A JP 10061488 A JP10061488 A JP 10061488A JP 6148898 A JP6148898 A JP 6148898A JP H11254168 A JPH11254168 A JP H11254168A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
axis
optical system
scanning
mirror
arm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10061488A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3615045B2 (ja
Inventor
Kensaku Kaneyasu
健策 金安
Tokuji Okumura
徳二 奥村
Hiroki Hashimoto
裕樹 橋本
Yoshiharu Sakai
義治 坂井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP06148898A priority Critical patent/JP3615045B2/ja
Publication of JPH11254168A publication Critical patent/JPH11254168A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3615045B2 publication Critical patent/JP3615045B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laser Beam Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】レーザ加工装置の走査光学系の駆動を制御する
ための装置を汎用のロボットコントローラを用いて構成
することを可能とする。 【解決手段】集束位置を多軸ロボットのツール中心点と
し、光軸を伸縮する間節とし、走査光学系を回転する間
節として所望の位置にビームを集束してレーザ加工を行
う装置において、走査光学系に等価な多関節ロボットモ
デルを想定し、この多関節ロボットモデルに基づく同次
変換行列から各関節の変位量を求め、該変位量に基づい
て前記走査光学系を構成する各ミラーの変位量を求め
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、レーザ発振器か
ら出射されたレーザ光を加工ヘッドに導入し、被加工物
に前記レーザ光を走査させて加工を行うレーザ加工装置
に適用して好適なレーザ加工装置の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、被加工物に対して溶接を行う
装置として、抵抗溶接装置が用いられている。この抵抗
溶接装置は、一般に、溶接チップを備える一対のガンア
ームで被加工物を挟み、前記溶接チップ間に印加される
電圧によって前記被加工物に対して溶接を行うように構
成されている。
【0003】ところで、この抵抗溶接装置においては、
溶接作業時に溶接チップが被加工物に直接接触している
ため、前記溶接チップに劣化が生じやすく、該溶接チッ
プの交換に要する費用によってメンテナンスのコストが
高騰するという問題が指摘されている。
【0004】また、前記ガンアームを被加工物の配置位
置に変位させるためには、該ガンアームが取り付けられ
ている、例えば、多関節ロボットを駆動する必要がある
ため、この多関節ロボットの駆動に要する時間によっ
て、溶接作業の時間的効率が低下するおそれがある。
【0005】そこで、近年、この種の抵抗溶接装置に代
えて、切断装置等としても利用可能なレーザ加工装置の
導入が望まれている。レーザ加工装置は、レーザ発振器
から出射されたレーザビームを加工ヘッドに導入し、こ
の加工ヘッドに配設されている焦点距離調節手段と走査
手段を介して前記被加工物に前記レーザ光を集束させる
ように構成されている。そして、このレーザ加工装置に
よれば、被加工物に対して非接触で溶接を行うことがで
きるため、前記被加工物との接触によって装置が劣化す
ることがない。また、前記焦点距離調節手段並びに走査
手段を微少に変位させることによって、前記被加工物に
おけるレーザビームの照射位置を移動させることができ
るため、溶接時間の短縮が実現される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、レーザ
加工装置の制御を行う場合、光学的幾何学計算によって
前記焦点距離調節手段および走査手段の変位量を求める
必要があり、溶接装置としてこのレーザ加工装置を用い
た場合、該レーザ加工装置を駆動するためのコントロー
ラを新たに構成する必要がある。このため、汎用のロボ
ットコントローラを用いることができず、レーザ加工装
置を構成するための費用が高騰するという問題が認識さ
れている。
【0007】この発明は、このような課題を考慮してな
されたものであり、汎用のロボットコントローラを用い
てレーザ加工装置を構成することを可能とするレーザ加
工装置の制御方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明では、集束位置
の座標から集束光学系の光軸長と走査光学系の走査角度
を求める際に、前記集束位置を多軸ロボットのツール中
心点とし、前記光軸を伸縮する関節とし、前記走査光学
系を回転する関節として求めるようにしている。
【0009】このため、集束光学系並びに走査光学系を
多軸ロボットとみなして該集束光学系の光軸長と走査光
学系の走査角度を求めることができる。従って、汎用の
ロボットコントローラを用いて前記集束光学系並びに走
査光学系の駆動制御装置を構成することが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態例を図
1〜図5を参照しながら説明する。
【0011】まず、本実施の形態に係る制御方法が適用
されるレーザ加工装置の構成について簡単に説明する。
【0012】図1および図2に示すように、レーザ加工
装置10は、被加工物12に対してレーザ光Lを照射
し、該被加工物12に、例えば、溶接加工、切断加工等
の加工を施すための装置であり、該レーザ加工装置10
の加工ヘッド52には、レーザ発振器50から出射され
たレーザ光Lを前記被加工物12の加工点TCPに集束
させるための走査光学系56が配設されている。この場
合、この走査光学系56には集束光学系も含まれている
ものとする。
【0013】この走査光学系56は、図1に示すよう
に、光学定盤120を含み、この光学定盤120上には
放物面ミラー122が固定されている。図2にも示すよ
うに、レーザ発振器50から走査光学系56に導入され
たレーザ光Lは、放物面ミラー122によって反射され
た後、一旦、集束され、その後、広がり、焦点調節用モ
ータ103により矢印P方向または矢印Q方向に同時に
移動する、それぞれが平面ミラーである焦点調節用ミラ
ー124、126で順次反射されて光路を変更され、楕
円面ミラー128に導入される。
【0014】楕円面ミラー128に導入されたレーザ光
Lは、この楕円面ミラー128により反射されて再び集
束が開始され、X軸モータ101によりX軸129を中
心に矢印方向に回動される平面ミラーであるX軸走査ミ
ラー131で反射された後、Y軸モータ102によりY
軸130を中心に矢印方向に回動される平面ミラーであ
るY軸走査ミラー132によって反射され、光学定盤1
20の開口部134を通じて加工ヘッド52から出射さ
れて、被加工物12上の加工点TCPで集束される。加
工点TCPが焦点となるように焦点調節用ミラー12
4、126の位置が焦点調節用モータ103により調整
される。この実施の形態の走査光学系56において、Y
軸走査ミラー132から加工点TCPまでの焦点距離調
節範囲は、約50cm〜130cmである(例えば、こ
の出願人の出願に係る特開平9−192868号公報参
照)。
【0015】なお、図2に示す位置において、Y軸走査
ミラー132が回動されたとき、加工点TCPは紙面の
略奥行き方向に移動し、X軸走査ミラー131が回動さ
れたとき、加工点TCPは紙面と略平行する略左右方向
に移動する。この走査時に、同時に、被加工物12の加
工面上に焦点である加工点TCPが一致するように、焦
点調節用ミラー124、126の位置が調節される。
【0016】次に、走査光学系56(X軸走査ミラー1
31、Y軸走査ミラー132、並びに焦点調節用ミラー
124、126)の駆動を制御するための計算モデルに
ついて説明する。
【0017】本実施の形態においては、前記走査光学系
56を多関節ロボットに置き換えて計算モデルを求め
る。
【0018】図3に示すように、ロボットモデル200
は、前記走査光学系56における各ミラーに対応する回
転関節と、レーザ光Lの光路(光軸長)に対応するアー
ムと、該アームの長さを前記レーザ光Lの光路長に応じ
て調節する伸縮関節とから構成されている。
【0019】即ち、このロボットモデル200は、図3
中、起点CからX軸に沿って延びる第1アーム202を
有し、この第1アーム202は、第1伸縮関節204に
よって伸縮される。また、前記第1アーム202には第
2アーム205が接続されている。前記第2アーム20
5には、Z軸を中心に回転する第1回転関節206を介
して第3アーム208が連結される。この場合、該第3
アーム208は、前記第1回転関節206の回転に伴っ
て、XY平面に沿い、且つ、Y軸に対して所定角度傾斜
した方向に指向するとともに、該第3アーム208に設
けられた第2伸縮関節210によって伸縮される。
【0020】前記第3アーム208は、同じ支点を有す
る固定直角関節212、第2回転関節214、第3回転
関節216並びに第4回転関節218を介して第4アー
ム220に連結される。即ち、この第4アーム220
は、前記固定直角関節212によってZ軸に沿った方向
に指向するとともに、第2回転関節214によってZ軸
を中心に所定角度回転される。さらに、前記第4アーム
220は、第3回転関節216の回転に伴って、YZ平
面に沿い、且つ、Z軸から所定角度傾斜した方向に指向
するとともに、第4回転関節218の回転に伴って、X
軸に平行し、前記Z軸から所定角度傾斜した平面に沿
い、且つ、前記Z軸から所定角度傾斜した方向に対して
さらに所定角度傾斜した方向に指向する。
【0021】第4アーム220には第3伸縮関節222
が設けられ、該第4アーム220はこの第3伸縮関節2
22によって伸縮される。
【0022】この場合、前記起点Cは、放物面ミラー1
22で反射されたレーザ光Lが一旦集束される点(焦点
であり、該焦点の符号もCとする。図2参照)に対応す
る。そして、前記第1アーム202は、前記焦点Cから
楕円面ミラー128までの光路に対応し、前記第2アー
ム205は、前記楕円面ミラー128からX軸走査ミラ
ー131までの光路に対応し、前記第3アーム208
は、前記X軸走査ミラー131からY軸走査ミラー13
2までの光路に対応し、前記第4アーム220は、前記
Y軸走査ミラー132から加工点TCPまでの光路に対
応している(図2並びに図3参照)。即ち、前記第4ア
ーム220の先端部がロボットモデル200のツール中
心点(Tool Center Point )となる。
【0023】また、第1回転関節206はX軸走査ミラ
ー131に対応し、第3回転関節216はY軸走査ミラ
ー132に対応している。ただし、レーザ光Lの入射角
度と出射角度との関係から、前記X軸走査ミラー131
並びにY軸走査ミラー132の回転角度は、それぞれ前
記第1回転関節206並びに第3回転関節216の回転
角度の2分の1である。
【0024】固定直角関節212は、レーザ光LがY軸
走査ミラー132において略Z軸方向に反射されること
に対応して設けられ、第2回転関節214は、第1回転
関節206の回転に伴って前記第3回転関節216に生
じる回転軸の傾きを打ち消すために設けられ、第4回転
関節218は、X軸走査ミラー131が回転してY軸走
査ミラー132に対するレーザ光Lの入射角度が変化し
たときに該Y軸走査ミラー132からの出射角度も同様
に変化することに対応して設けられている。即ち、第2
回転関節214および第4回転関節218は、第1回転
関節206と同角度回転される(後記の表1参照)。
【0025】さらに、第1伸縮関節204は、焦点調節
用ミラー124、126の変位に対応して設けられ、第
2伸縮関節210は、X軸走査ミラー131の回転に伴
って該X軸走査ミラー131からY軸走査ミラー132
までのレーザ光Lの光路長が変化することに対応して設
けられ、第3伸縮関節222は、前記焦点調節用ミラー
124、126の変位に伴って前記Y軸走査ミラー13
2から加工点TCPまでのレーザ光Lの光路長(即ち、
焦点距離)が変化することに対応して設けられている。
ただし、前記焦点調節用ミラー124、126の変位量
は、第1伸縮関節204の変位量の2分の1である。
【0026】次に、ロボットモデル200の各関節に座
標系を設定する手順について説明する。この場合、ロボ
ットモデル200全体の基準となる座標系は、第1回転
関節206(X軸走査ミラー131)の中心を原点とし
て定められるものとする。即ち、加工点TCPの座標は
前記基準となる座標系に基づいて求められる。
【0027】まず、Zn軸(この場合、n=0〜7)を
各関節の軸に沿って定める。
【0028】第1回転関節206の中心を原点として、
該原点から前記第1回転関節206の回転軸に沿って延
びる軸をZ0軸として定める。そして、第3アーム20
8の指向方向に沿って、原点を前記Z0軸と同じとする
Z1軸を定め、次いで、固定直角関節212の軸(Z1
軸と同じ方向)を前記第3アーム208の先端を原点と
するZ2軸として定める。同様に、前記第3アーム20
8の先端を原点として該原点から第2回転関節214の
回転軸に沿って延びる軸をZ3軸、前記原点から第3回
転関節216の回転軸に沿って延びる軸をZ4軸、前記
原点から第4回転関節218の回転軸に沿って延びる軸
をZ5軸、前記原点から第4アーム220の指向方向に
沿って延びる軸ををZ6軸として定める。さらに、前記
第4アーム220の先端部(加工点TCP)を原点と
し、且つ、第4アーム220の指向方向に沿って延びる
軸をZ7軸として定める。
【0029】前記Zn軸を定めた後、該Zn軸とZn−
1軸との共通の法線をXn軸として定める。まず、Z7
軸とZ6軸との共通の法線をX7軸として定め、次い
で、Z6軸とZ5軸との共通の法線をX6軸として定
め、以下、同様に、X5〜X0軸を順次定める。
【0030】このようにして、Zn軸とXn軸とから座
標系Σnが設定される。
【0031】次に、前記座標系Σnに対するリンクパラ
メータを求める手順について説明する。
【0032】
【表1】
【0033】表1に示すように、リンクパラメータは、
座標系ΣnのZn−1軸に対する回転角度をθn、Xn
軸に対する回転角度をαn、Zn−1軸に沿った移動距
離をdn、Xn軸に沿った移動距離をanとして求めら
れる。ここで、表1中、d2は、第2伸縮関節210が
収縮しているときの第3アーム208の長さ(X軸走査
ミラー131からY軸走査ミラー132までの最短距
離)を示す。また、表1中、hは、第3伸縮関節222
が収縮しているときの第4アーム220の長さ(Y軸走
査ミラー132から加工点TCPまでの最短距離)をd
3 とすると、 h=d3 ×(1+tanθ1 2 +tanθ3 2 1/2 …(1) で求められる。
【0034】なお、表1中、Pnは、計算モデルのシス
テムを実際のシステムと同じ形態(姿勢)にさせるため
のオフセット量である。詳しく説明すれば、前記表1の
θnを求める際、Xn軸がそれぞれ平行している状態に
おけるθnが基準値(θn=0°)とされるが、図3に
示すロボットモデル200においては、該ロボットモデ
ル200を走査光学系56に対応させて考慮するため
に、Xn軸が図3に示す方向に設定されている。即ち、
θnは、基準値(0°)にオフセット量Pnが加算され
た値となっている。従って、前記リンクパラメータに基
づいて以下に示す同次変換行列を求める場合、オフセッ
ト量Pnを前記θnから減算する必要がある。
【0035】次に、前記表1に示したリンクパラメータ
に基づいて、座標系Σnの座標系Σn−1に対する同次
変換行列Anを以下のように求める。
【0036】
【数1】
【0037】ここで、Cnはcosθnを表し、Snは
sinθnを表す。
【0038】さらに、座標系Σ0に対する座標系Σ7の
同次変換行列T7 は、 T7 =A1 2 3 4 5 6 7 …(9) で求められる。従って、同次変換行列T7 は、前記
(2)式〜(8)式から次式のようになる。
【0039】
【数2】
【0040】そして、前記(10)式から、第1回転関
節206の回転角度θ1 並びに第3回転関節216の回
転角度θ3 は、 θ3 =tan-1{−(Py−d2 )/Pz} …(11) θ1 =tan-1{C3 ×Px/(Pz−d2 ×C3 )} …(12) で求められる。
【0041】また、図4に示すように、焦点Cから楕円
面ミラー128までの距離をd1 +2×d、前記楕円面
ミラー128から加工点TCPまでの距離をS、前記楕
円面ミラー128の焦点距離をfとする場合、ガウスの
定理より、次の式が成り立つ。
【0042】 1/f=1/(d1 +2×d)+1/S …(13) なお、d1 は焦点Cから楕円面ミラー128までの最短
距離を表し、dは焦点調節用ミラー124、126の移
動距離を表す。この場合、楕円面ミラー128からX軸
走査ミラー131までの距離をsとすると、前記距離S
は、 S=s+d2 /cosθ1 +h …(14) となる。従って、前記(1)式、(13)式並びに(1
4)式から、距離dは次の(15)式のように求められ
る。
【0043】
【数3】
【0044】そして、前記(11)式、(12)式並び
に(15)式から、X軸走査ミラー131の回転角度θ
x、Y軸走査ミラー132の回転角度θyは、 θx=θ1 /2 …(16) θy=θ3 /2 …(17) で求められる。
【0045】このように、本実施の形態においては、走
査光学系56を多関節ロボットに置き換えたロボットモ
デル200を想定し、このロボットモデル200に基づ
くリンクパラメータから得られた同次変換行列を計算す
ることによって、該ロボットモデル200を構成する各
関節の変位量、即ち、前記走査光学系56を構成する各
ミラーの変位量を求めることができる。このため、前記
走査光学系56の各ミラーの変位量を光学的幾何学計算
によって求める場合に比べて計算式を容易に構成するこ
とが可能である。
【0046】また、多関節ロボットを想定した計算方法
によって前記走査光学系56の各ミラーの変位量を求め
ることができるため、該走査光学系56を制御するため
の制御装置を汎用のロボットコントローラを用いて構成
することができる。従って、低コストな制御装置が得ら
れる。
【0047】さらに、ロボットモデル200全体の基準
となる座標系は、X軸走査ミラー131の中心を原点と
して定められているため、実際にレーザ加工装置10に
おける、例えば、加工点TCPの座標を求めるための距
離を測定する際に、前記原点の位置を容易に確認するこ
とができる。
【0048】次に、本実施の形態に係る制御方法を適用
して構成される製造ラインについて説明する。
【0049】図5に示すように、製造ライン250は、
前記レーザ発振器50および加工ヘッド52で構成され
るロボットとしてのレーザ加工装置10と、前記レーザ
発振器50のON/OFFを制御するとともに、前記加
工ヘッド52の駆動および該加工ヘッド52に設けられ
た走査光学系56を構成する各ミラーの駆動を制御する
ロボットコントローラ252と、該ロボットコントロー
ラ252に対して前記レーザ加工装置10のティーチン
グの指示を行うためのティーチングボックス254とか
ら構成されている。
【0050】この場合、ロボットコントローラ252に
は、前記計算モデルがソフトウェアとしてインストール
されており、このインストールされた計算モデルに基づ
いて、走査光学系56を駆動するためのデータ(X軸走
査ミラー131の回転角度θx、Y軸走査ミラー132
の回転角度θyおよび焦点調節用ミラー124、126
の移動距離d)が求められる。そして、この走査光学系
56は、前記ロボットコントローラ252からのデータ
に基づいて、被加工物12の所望の位置が加工点TCP
となるように、レーザ光Lの走査{X軸走査ミラー13
1およびY軸走査ミラー132の駆動(図2参照)}お
よび焦点の調節(焦点調節用ミラー124、126の駆
動)を行う。
【0051】また、前記レーザ加工装置10には、図示
しない駆動装置の付勢作用下に、図5に示す矢印U方向
または矢印D方向に進退することによって、レーザ発振
器50から走査光学系56に対して出射されたレーザ光
Lの光路を遮断または開放するとともに、前記レーザ光
Lの光路に沿って加工点指示用レーザ光Lpを出射する
レーザポインタ256が設けられている。このレーザポ
インタ256には半導体レーザ(図示せず)が設けられ
ており、該半導体レーザから出射される低出力の可視レ
ーザ光が、加工点指示用レーザ光Lpとして走査光学系
56に導入される。この半導体レーザのON/OFFは
ロボットコントローラ252によって制御される。
【0052】この場合、前記加工点指示用レーザ光Lp
を被加工物12に照射し、その照射位置および集束点を
確認しながらティーチングボックス254を操作するこ
とによって、溶接ポイントや溶接経路を示す加工点TC
Pを決定する。この加工点TCPを決定したとき、前記
計算モデルに基づいて求められたデータがティーチング
データとしてロボットコントローラ252の図示しない
記憶手段に格納される。このように、ロボットコントロ
ーラ252を通じて走査光学系56の駆動量が教示さ
れ、ロボットとしてのレーザ加工装置10に対しティー
チングが行われる。即ち、このレーザ加工装置10に対
して汎用のロボットと同様にティーチング作業を行うこ
とができる。
【0053】このように、本実施の形態によれば、走査
光学系56に対して汎用のロボットと同様のティーチン
グ作業を行うことができるとともに、汎用のロボットコ
ントローラ252を用いて製造ライン250を構成する
ことができるため、該製造ライン250の構成に要する
コストが低減される。
【0054】なお、この発明は、上述の実施の形態に限
らず、この発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成
を採り得ることはもちろんである。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、レーザ加工装置の集束光学系並びに走査光学系を駆
動するための制御装置を汎用のロボットコントローラを
用いて構成することができるため、該制御装置を低コス
トで製造することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態が適用される走査光学系の
概略的な構成を示す斜視図である。
【図2】走査光学系の模式的な構成を示す側面一部断面
図である。
【図3】ロボットモデルの概略的な構成を示す斜視図で
ある。
【図4】レーザ光の各ミラーにおける集束拡散状態を概
略的に示す側面図である。
【図5】製造ラインの概略的な構成を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
10…レーザ加工装置 50…レーザ発振器 56…走査光学系(集束光学系) 122…放物面ミラー 124、126…焦点調
節用ミラー 128…楕円面ミラー 131…X軸走査ミラー 132…Y軸走査ミラー 200…ロボットモデル 202…第1アーム 204…第1伸縮関節 205…第2アーム 206…第1回転関節 208…第3アーム 210…第2伸縮関節 212…固定直角関節 214…第2回転関節 216…第3回転関節 218…第4回転関節 220…第4アーム 222…第3伸縮関節
フロントページの続き (72)発明者 坂井 義治 埼玉県狭山市新狭山1−10−1 ホンダエ ンジニアリング株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レーザ発振器から出力されたレーザ光を集
    束光学系と走査光学系とを介して所望の位置に集束さ
    せ、その集束位置において加工を行うレーザ加工装置の
    制御方法において、 前記集束位置の座標から前記集束光学系の光軸長と前記
    走査光学系の走査角度を求める際に、 前記集束位置を多軸ロボットのツール中心点とし、 前記光軸を伸縮する関節とし、 前記走査光学系を回転する関節として求めることを特徴
    とするレーザ加工装置の制御方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の方法において、 前記集束光学系と前記走査光学系は、 入射する平行光であるレーザ光を反射して一旦集束させ
    る放物面ミラーと、 前記放物面ミラーにより一旦集束されたレーザ光を反射
    させるとともに、集束位置を調整するために光軸方向に
    移動可能にされた平面ミラーと、 前記平面ミラーにより反射されたレーザ光を反射させる
    とともに集束させる楕円面ミラーと、 前記楕円面ミラーと前記ツール中心点である前記集束位
    置との間に配置される直交2軸走査用の2枚の走査用平
    面ミラーと、 を備えることを特徴とするレーザ加工装置の制御方法。
JP06148898A 1998-03-12 1998-03-12 レーザ加工装置の制御方法 Expired - Fee Related JP3615045B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06148898A JP3615045B2 (ja) 1998-03-12 1998-03-12 レーザ加工装置の制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06148898A JP3615045B2 (ja) 1998-03-12 1998-03-12 レーザ加工装置の制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11254168A true JPH11254168A (ja) 1999-09-21
JP3615045B2 JP3615045B2 (ja) 2005-01-26

Family

ID=13172532

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06148898A Expired - Fee Related JP3615045B2 (ja) 1998-03-12 1998-03-12 レーザ加工装置の制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3615045B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20110078348A (ko) * 2009-12-31 2011-07-07 예놉틱 아우토마티지어룽스테히닉 게엠베하 레이저빔을 이용하는 작업편의 하이다이내믹 3d 가공 장치
JP2019053036A (ja) * 2017-07-06 2019-04-04 セントレ ナショナル デテュッド スパティアレCentre National D‘Etudes Spatiales 広帯域ハイパースペクトル分光光度計
CN114178687A (zh) * 2021-11-19 2022-03-15 华中科技大学 一种插拔式激光倾角控制模块及激光扫描加工装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20110078348A (ko) * 2009-12-31 2011-07-07 예놉틱 아우토마티지어룽스테히닉 게엠베하 레이저빔을 이용하는 작업편의 하이다이내믹 3d 가공 장치
JP2019053036A (ja) * 2017-07-06 2019-04-04 セントレ ナショナル デテュッド スパティアレCentre National D‘Etudes Spatiales 広帯域ハイパースペクトル分光光度計
CN114178687A (zh) * 2021-11-19 2022-03-15 华中科技大学 一种插拔式激光倾角控制模块及激光扫描加工装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3615045B2 (ja) 2005-01-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10502555B2 (en) Laser processing system having measurement function
US10175684B2 (en) Laser processing robot system and control method of laser processing robot system
KR101296938B1 (ko) 레이저 용접 장치
JP6595558B2 (ja) レーザ加工システム
JP6795565B2 (ja) レーザ加工システム
JP6348149B2 (ja) ロボットを用いてレーザ加工を行うレーザ加工ロボットシステム
JP6514278B2 (ja) レーザ加工ロボットシステム
WO2007077630A1 (ja) レーザ加工装置、プログラム作成装置およびレーザ加工方法
JP2018039039A (ja) レーザ溶接システム
CN111604589B (zh) 激光加工装置
JP2925835B2 (ja) レーザ加工装置用手首構造
JPH11254168A (ja) レーザ加工装置の制御方法
JP6434554B2 (ja) ガルバノスキャナ
JP2007021550A (ja) レーザ溶接装置、レーザ溶接システム、およびレーザ溶接方法
WO2022080446A1 (ja) レーザ加工システム及び制御方法
JP2005103614A (ja) レーザマーキング装置及びレーザマーキング装置のワークディスタンス調整方法
JP3285256B2 (ja) レーザロボットの自動アライメント調整方法及び装置
JPH10175085A (ja) 3次元レーザー加工機における倣い軸制御方法と装置
WO2022075208A1 (ja) レーザ溶接方法及びレーザ溶接装置
WO2022186054A1 (ja) センサの出力に基づいて教示点を生成する教示点生成装置および教示点生成方法
US20230381890A1 (en) Laser processing system and control method
JP5897825B2 (ja) レーザ照射装置及びレーザ照射方法
US20230381889A1 (en) Laser processing system and control method
JPH10235488A (ja) 三次元レーザ加工機のレーザビーム伝送方法およびその装置
JP2824170B2 (ja) ロボット用レーザ加工装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040518

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040709

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041019

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041028

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071112

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081112

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081112

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091112

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091112

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101112

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101112

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111112

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees