JPH11253730A - フィルタ識別機構及びそれを応用した空気清浄装置 - Google Patents

フィルタ識別機構及びそれを応用した空気清浄装置

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JPH11253730A
JPH11253730A JP5834698A JP5834698A JPH11253730A JP H11253730 A JPH11253730 A JP H11253730A JP 5834698 A JP5834698 A JP 5834698A JP 5834698 A JP5834698 A JP 5834698A JP H11253730 A JPH11253730 A JP H11253730A
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JP
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filter
unit
identification mechanism
main body
thin film
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JP5834698A
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Inventor
Nobuyuki Hashimoto
信幸 橋本
Keiichi Ito
惠一 伊藤
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Sony Group Corp
Original Assignee
Aiwa Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本体装置が誤ってリセットされることが防止で
きるようにする。 【解決手段】キャビネット1に取り付けられたフィルタ
3によって制御ユニットがリセットされる空気清浄装置
100であって、特定部位に非可逆性の薄膜31を有し
たフィルタ3と、このフィルタ3の薄膜31を破るため
に一端に凸状部43を有してキャビネット1に設けられ
た可動突起部41と、この可動突起部41の他端によっ
て動作せるためにキャビネット1に設けられたリセット
スイッチ11とを備え、薄膜31が破壊されていない新
規なフィルタ3がキャビネット1に取り付けられた場合
には、リセットスイッチ11を動作させ、薄膜31が破
壊された使用後のフィルタ3がキャビネット1に取り付
けられた場合には、リセットスイッチ11を動作させな
いようになされたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、空調設備のエア
フィルタなどのリセット機構に適用して好適なフィルタ
識別機構及びそれを応用した空気清浄装置に関する。詳
しくは、フィルタが本体装置に初めて装着されたときの
み、本体装置の運転を初期化するようにして、使用後の
フィルタを再び本体装置に装着したような場合には、本
体装置の動作を初期化しないようにすると共に、本体装
置が誤って初期化されることを防止できるようにしたも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、一般家庭や病院などにおいて、寝
室や居室内の空気を清浄化する空気清浄装置が使用され
る場合が多くなってきた。この種の空気清浄装置にはエ
アフィルタや、次回のフィルタ交換時期など表示する制
御システムなどが取付けられている。従って、フィルタ
を交換したときは、その都度、制御システムに「フィル
タ交換」を認識させるために、ユーザはリセットボタン
を押すようになされている。このリセットボタンは誤動
作を防止するために、簡単に押せない位置に取り付けら
れ、しかも、先端の細いものでかろうじて押せるように
なっている。
【0003】このリセットボタンが押されると、制御シ
ステムでは例えばタイマーがクリアされ、その時点から
新たなフィルタの使用時間がカウントされる。その後、
フィルタの累積使用時間が予め定められた基準時間に到
達してその交換時期がせまってくると「フィルタ交換」
を液晶表示器などに表示することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来方
式の空気清浄装置によれば、フィルタを新規なものに交
換したにもかかわらず、ユーザがリセットボタンを押し
忘れると、制御システムは誤ったフィルタ交換時期を表
示してしまう。これは今までのフィルタの累積使用時間
に新たなフィルタの使用時間が加算されてしまうからで
ある。
【0005】また、フィルタ交換時期が未だ到来してい
ないのにもかかわらず、間違えてリセットボタンが押さ
れると、今までの累積使用時間がクリアされてしまう。
従って、その時点から再度タイマーがスタートするため
に、交換時期が既に到来したフィルタを新規なフィルタ
として使用することになり、空気清浄装置の本来の性能
を発揮できないばかりか、使用者に対して「故障ではな
いか」と勘違いを起こさせる原因になる。
【0006】そこで、この発明はこのような従来の課題
を解決したものであって、本体装置が誤ってリセットさ
れることを防止できるようにしたフィルタ識別機構及び
それを応用した空気清浄装置を提案するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、この発明に係るフィルタ識別機構は、初めての装着
であるかが検出される被検出部を有したフィルタと、こ
のフィルタの被検出部の状態によって初めて装着された
ものかを検出する検出部を有した本体装置と、検出部の
出力に基づいて本体装置の運転を初期化する初期化手段
とを備え、フィルタが本体装置に初めて装着されたとき
のみ、本体装置の運転を初期化するようになされたこと
を特徴とするものである。
【0008】本発明のフィルタ識別機構によれば、例え
ば既に被検出部が破壊されたような使用後のフィルタを
本体装置に装着した場合には、検出部は何等の状態も被
検出部から検出できないので、「初めての装着でない」
ことが検出部によって検出される。
【0009】従って、検出部から初期化手段には「初め
ての装着である」旨の出力は与えられないので、使用後
のフィルタを再び本体装置に装着したような場合には、
初期化手段が本体装置の動作を初期化しない。これによ
り、本体装置が誤って初期化されることを防止できる。
【0010】また、例えば未だ被検出部が破壊されてい
ない新規なフィルタを本体装置に装着した場合には、
「初めての装着である」ことが検出部によって検出され
る。従って、検出部から初期化手段へ「初めての装着で
ある」旨が出力されるので、本体装置を再現性良く初期
化することができる。これにより、本発明に係るフィル
タ識別機構をエアコンや空気清浄装置などに十分に応用
することができる。
【0011】本発明のフィルタ識別機構を応用した空気
清浄装置は、本体装置内に取り入れた空気を清浄化する
空気清浄装置において、本体装置に初めて装着されたか
が検出される被検出部を有したフィルタと、このフィル
タの被検出部の状態によって初めて装着されたものかを
検出する検出部と、この検出部の出力に基づいて本体装
置の運転を初期化する初期化手段とを備え、フィルタが
本体装置に初めて装着されたときのみ、本体装置の運転
を初期化するようになされたことを特徴とするものであ
る。
【0012】本発明の空気清浄装置によれば、上述のフ
ィルタ識別機構が応用されるので、新規なフィルタを本
体装置に取付けた場合には、例えば、検出部としてのリ
セットスイッチを動作させて、本体装置を再現性良くリ
セットすることができる。また、使用後のフィルタを再
度本体装置に取付けた場合には、リセットスイッチが動
作しないので、本体装置が誤ってリセットされることを
防止できる。
【0013】
【発明の実施の形態】続いて、この発明に係るフィルタ
識別機構及びそれを応用した空気清浄装置の一実施形態
について、図面を参照しながら詳細に説明をする。
【0014】(1)第1の実施形態 図1は本発明の各実施形態としての空気清浄装置100
の構成を示す斜視図である。この実施形態では、フィル
タが本体装置に初めて装着されたときのみ、本体装置の
運転を初期化するようにして、使用後のフィルタを再び
本体装置に装着したような場合には、本体装置の動作を
初期化しないようにすると共に、本体装置が誤って初期
化されることを防止できるようにしたものである。
【0015】この発明に係るフィルタ識別機構を応用し
た空気清浄装置100は室内の空気を清浄化する一種の
空調設備のようなものである。空気清浄装置100は図
1に示す前面パネル1Aを有して四角柱状のキャビネッ
ト1を備えている。キャビネット1の前面には吸気口2
が設けられ、外部からキャビネット1内部へ空気が取り
込めるように格子状になされている。
【0016】この吸気口2の後面にはフィルタ3が設け
られ、外部からの汚れた空気10Aが清浄化される。フ
ィルタ3の後面には例えばシロッコ型のファン4が設け
られる。この例ではファン4の前面(吸気側)にモータ
5が取付けられ、モータ軸方向から空気を吸い込んでフ
ァン4の接線方向に排気するようになされる。このと
き、キャビネット1内部に設けられた風洞19によって
清浄化後の空気10Bが排気口6へ導かれる。
【0017】このモータ5には例えばAC100Vで駆
動するくま取り型又はコンデンサ型などのACモータが
使用される。勿論、この発明はDC駆動用のいわゆるイ
ンバータモータのようなものでも適用できる。
【0018】キャビネット1の上部には排気口6が設け
られ、清浄化された空気10Bが排気される。排気口6
は外部からキャビネット1内部へ異物が入り込まないよ
うに格子状を有している。キャビネット1の底面には脚
部1Bが設けられ、本装置10が室内などに据え置かれ
て使用される。
【0019】また、キャビネット1の上部右側には操作
パネル7が設けられる。操作パネル7には電源スイッチ
SW1、「フィルタ交換」などのメッセージを表示する
液晶表示器16、当該装置の運転時間を設定する入力キ
ー17A,17B及び運転表示用のLED18などが設
けられている。キャビネット1の内部右側にはACプラ
グ9に至る配線を有した制御基板8が設けられる。この
制御基板8には制御ユニット12が取付けられている。
この制御ユニット12については図6において説明す
る。
【0020】この例では図1に示した前面パネル1Aを
手前に取り外すことができ、前面パネル1Aを外すと、
図2に示すフィルタ3が見えるようになされている。第
1の実施形態としてのフィルタ識別機構では新規なフィ
ルタ3をキャビネット1に取り付ける毎に、自動的に制
御ユニット12がリセットされるものである。このフィ
ルタ3には例えば右斜め上部に開口部32が開口されて
おり、被検出部としての非可逆性の薄膜31が形成され
ている。新規なフィルタ3の場合には未破壊の薄膜31
が開孔部32に形成されている。
【0021】また、このフィルタ3には外周に沿って枠
体33が設けられ、この枠体33の一部が特定形状部3
5を有している。特定形状部35は左右の形状が非対称
であればよい。この例では図2に示す特定形状部35が
枠体33を斜めに切り欠いたような斜線形状を成してお
り、キャビネット1に対するフィルタ3の装着位置を規
制できるようになされている。もちろん、キャビネット
1側にも、この形状を受けるように受け面部が設けられ
る。
【0022】例えば、特定形状部35をキャビネット1
に向かって左側にした状態でフィルタ3を取り付けよう
とした場合には、フィルタ3がセットできないばかり
か、制御ユニット12内のタイマなどをリセットできな
いようになっている。特定形状部35は斜線形状の他に
円弧形状または段差形状を有していてもよい。要するに
左右の形状が異なっていればよい。
【0023】図3はフィルタ3をキャビネット1に取り
付けた状態を側面方向から見た断面図である。このフィ
ルタ3の開孔部32の後方には、この開孔部32と相対
する位置のキャビネット1内部に検出部を構成する可動
突起部41が設けられる。可動突起部41の後方には、
この可動突起部41の他端と相対する位置のキャビネッ
ト1に検出部の主要部品としてのリセットスイッチ11
が設けられ、可動突起部41の他端による押圧力によっ
てスイッチ動作するようになされている。
【0024】上述のフィルタ3は図4に示すフィル取り
付け面36から所定距離αだけ内部に下がった位置に非
可逆性の薄膜31を有している。所定距離αを規定した
のはフィルタ交換時に可動突起部41によって再現性良
く薄膜31を破れるようにするためである。この薄膜3
1には所定厚みのポリエチレンフィルム、軟質の塩化ビ
ニールを使用する。
【0025】また、上述の可動突起部41は本体円板部
42を有し、その本体円板部42の一端に図5Aに示す
凸状部43を有しており、その先端はフィルタの薄膜3
1を破り易い形状を成している。この例では凸状部43
が先端に行くほど鋭利になる十字形状を有している。こ
の凸状部43の後方では本体円板部42から押圧部44
と抜け止め部45とに構造が分離されている。押圧部4
4は本体円板部42のほぼ中心付近から突出した円柱状
を成しており、この押圧部44によってリセットスイッ
チ11がスイッチ動作される。
【0026】抜け止め部45は爪部46を有し、この爪
部46がキャビネット1に設けられた一部有底状の円筒
部1Cに係合される。円筒部1Cは所定の開口幅βを有
してキャビネット1に設けられている。円筒部1Cの底
部には爪部46が貫通する開孔部1Dと押圧部44が貫
通する開孔部1Eとを有している。
【0027】この例では、抜け止め部44がキャビネッ
ト1の開孔部1Cに対して装着自在になされている。例
えば上述の爪部46を内側に移動すると、この爪部46
が開孔部1Dから開放されて、円筒部1Cから円板部4
2を分離することができる。これにより、可動突起部4
1の組立てを容易にすることができる。
【0028】この抜け止め部45の内側であって、本体
円板部42と円筒部1Cの底部との間には付勢手段とし
ての例えばコイル状の圧縮バネ47が設けられ、リセッ
トスイッチ11の取り付け位置に対して反対側に凸状部
43を付勢するようになされている。
【0029】このように圧縮バネ46で付勢したのは、
薄膜31が破壊されていない新規なフィルタ3がキャビ
ネット1に取り付けられた場合には、リセットスイッチ
11を動作させ、薄膜31が破壊された使用後のフィル
タ3’がキャビネット1に取り付けられた場合には、リ
セットスイッチ11を動作させないようになされたもの
である。
【0030】続いて、各実施の形態で使用する制御ユニ
ット12の構成例について説明する。図1に示したAC
プラグ9には図6に示す電源スイッチSW1が接続さ
れ、その電源スイッチSW1には制御ユニット12が接
続されている。制御ユニット12には電源部13が設け
られ、AC100Vが例えばDC5Vの制御用の直流電
圧VCCに変換される。電源部13からの直流電圧VC
Cは初期化手段としてのマイクロコンピュータ(以下マ
イコンという)14、モータ制御部15及びLED18
に供給される。上述したリセットスイッチ11はマイコ
ン14に接続され、リセットスイッチ11からのリセッ
ト信号S1に基づいてマイコン内部のタイマー14Aが
スタートされる。マイコン14の出力段にはモータ制御
部15が接続され、マイコン14からのモータ制御信号
S2に基づいて上述したファン駆動用のモータ5が、例
えば「強・中・弱」のように速度制御される。
【0031】次に、図7〜図10を参照しながら、空気
清浄装置100のフィルタ3の交換時の動作について説
明する。
【0032】この例では、電源スイッチSW1をオンし
た状態でフィルタを交換することを前提としている。従
って、ACプラグ9は図示しないコンセントに差し込ん
だままの状態にする。この状態で、前面パネル1Aを取
り外すと、その時点でモータ5への電源供給がモータス
イッチSW2によって断たれる。制御ユニット12への
直流電圧VCCは印加された状態となっている。従っ
て、LED18が点灯する。
【0033】この状態で、例えば、新規なフィルタ3を
キャビネット1に取り付ける場合に、まず、図7Aに示
すフィルタ3の特定形状部35が図2に示したキャビネ
ット1に向かって右側になるように位置合わせする。次
に、図7Bに示すようにキャビネット1内部に向けてフ
ィルタ3を押し込んで行く。この際に、特定形状部35
によってキャビネット1に対する装着位置が規制される
ようにフィルタ3が挿入される。
【0034】この時点では、すなわち、可動突起部41
が薄膜31に到達していない時点では図8に示す押圧部
44はリセットスイッチ11に当接していない。これは
圧縮バネ47によって凸状部43が薄膜31の方向に付
勢されているためである。
【0035】その後、フィルタ3が押し込まれると、図
9に示すフィルタ3の薄膜31に凸状部43が当接す
る。このとき薄膜31によって圧縮バネ47が縮小し、
押圧部44が後退してリセットスイッチ11に当接す
る。そして、薄膜31が破れる寸前に押圧部44がリセ
ットスイッチ11を強く押すようになる。このリセット
スイッチ11からのリセット信号S1はマイコン14に
出力されるので、このリセット信号S1に基づいてマイ
コン14内部のタイマー14Aがスタートされる。新旧
フィルタの交換時には、タイマー14Aが「0」にクリ
アされる。このように、マイコン14を再現性良くリセ
ットすることができる。
【0036】更に、図10に示すようにキャビネット1
内部に向けてフィルタ3を更に奥まで押し込んで行く
と、図5Aに示したような十字形状を有した凸状部43
によって図10に示す薄膜31が破れる。このときは、
圧縮バネ47によって、もはや凸状部43が薄膜31の
方向に付勢されている。従って、押圧部44はリセット
スイッチ11から離れる。
【0037】また、使用後のフィルタ3を再びキャビネ
ット1に取り付けた場合には、図11に示す薄膜31が
既に破壊されているので、可動突起部41の凸状部43
が破れた薄膜31を容易に通過して、薄膜31から凸状
部43に何等の力が与えられない。この結果、可動突起
部41の押圧部44がリセットスイッチ11を押圧する
ことがない。
【0038】従って、使用後のフィルタ3を再びキャビ
ネット1に取り付けたような場合には、リセットスイッ
チ11がオンしないので、マイコン14が誤ってリセッ
トされることを防止できる。
【0039】このように本発明の実施形態に係るフィル
タリセット機構を応用した空気清浄装置100によれ
ば、新規なフィルタ3がキャビネット1に取り付けられ
た場合には、リセットスイッチ11を動作させ、使用後
のフィルタ3’がキャビネット1に取り付けられた場合
には、リセットスイッチ11を動作させないようにする
ことができる。
【0040】これにより、従来方式のようなリセットボ
タンを押す手間が省ける。リセットボタンの押し忘れ
や、ボタン誤操作による制御システム12の誤動作も無
くなる。制御システム12は、真のフィルタ3の累積使
用時間に基づいて「フィルタ交換」メッセージなどを液
晶表示器16などに表示することができる。
【0041】(2)第2の実施形態 図12は第2の実施形態としての空気清浄装置200の
上面の構成を示す断面図である。この実施形態ではトレ
イ式のフィルタを想定したものであって、図12に示す
フィルタ50に枠体53が設けられ、この枠体53に開
孔部54が開口され、その開孔部54に薄膜51が形成
されるものである。なお、第1の実施形態と同じ名称及
び同じ符号のものは同じ機能を有するため、その説明を
省略する。
【0042】この例では新規なフィルタ50をキャビネ
ット60に取り付ける毎に、自動的に上述した制御ユニ
ット12がリセットされるものである。このフィルタ5
0には例えば左上部に開孔部52が開口されており、非
可逆性の薄膜51が形成されている。このフィルタ50
には外周に沿って枠体53が設けられ、この枠体53の
一部が斜め形状部55を有しており、第1の実施形態と
同様に、キャビネット60に対するフィルタ50の装着
位置を規制できるようになされている。
【0043】図13はフィルタ50をキャビネット60
に取付けた状態を側面方向から見た断面図である。この
フィルタ50の開孔部52の上方には、この開孔部52
と相対する位置のキャビネット60内部に可動突起部6
1が設けられる。可動突起部61の後方には、この可動
突起部61の他端と相対する位置のキャビネット60に
リセットスイッチ11が設けられ、可動突起部61の他
端による押圧力によってスイッチ動作するようになされ
ている。
【0044】上述のフィルタ50は図14に示すフィル
タ取付け面56から所定距離γだけ内部に下がった位置
に非可逆性の薄膜51を有している。所定距離γを規定
したのは第1の実施形態と同様な理由によるものであ
る。この薄膜51には所定厚みのポリエチレンフィル
ム、軟質の塩化ビニールなどを使用する。上述の可動突
起部61は第1の実施形態と同じ構造及び同じ機能を有
する(図5A,B参照)。
【0045】この例ではフィルタ50が下部または横方
向からキャビネット60に対して挿入される。例えば、
ユーザは枠体53に設けられた引き手部58を押してフ
ィルタ50を装着する。
【0046】このように本発明の第2の実施形態に係る
フィルタリセット機構を応用した空気清浄装置200に
よれば、新規なフィルタ50がキャビネット60に取付
けられた場合には、リセットスイッチ11を動作させ、
使用後のフィルタ50’がキャビネット60に取付けら
れた場合には、リセットスイッチ11を動作させないよ
うにすることができる。
【0047】これにより、第1の実施形態と同様にリセ
ットボタンを押す手間が省ける。リセットボタンの押し
忘れや、ボタン誤操作による制御システム12の誤動作
も無くなる。
【0048】このように各実施形態では新規なフィルタ
3や50のキャビネット1や60に装着する度に、リセ
ットを自動的にかけることができる。また、一度装着し
たフィルタ3や50をキャビネット1や60から取り外
して再度取り付けても、リセットが働かせないようにで
きる。これは何度繰り返しても同様である。
【0049】この発明は機械的にリセットスイッチ11
を押す構造なので、電気的には既存の制御システム12
をそのまま利用できるし、従来回路をそのまま利用する
ことができるというメリットがある。しかも、リセット
動作が確実かつ正確である。
【0050】本実施の形態では直流電圧VCCによって
リセット動作させる場合について説明したが、これに限
らず、二次電池などの補助電源を使用してリセット動作
をさせることもできる。この場合にはACプラグ9をコ
ンセントから外した状態でフィルタ交換ができるので、
より安全性が確保できる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係るフ
ィルタ識別機構によれば、フィルタが本体装置に初めて
装着されたときのみ、本体装置の運転を初期化するよう
になされたものである。
【0052】この構成によって、使用後のフィルタを本
体装置に装着した場合には、初期化手段が本体装置の動
作を初期化しないので、本体装置が誤って初期化される
ことを防止できる。従って、本発明に係るフィルタ識別
機構をエアコンや空気清浄装置などに十分に応用するこ
とができる。
【0053】本発明の空気清浄装置によれば、上述のフ
ィルタ識別機構が応用されるので、新規なフィルタを本
体装置に取付けた場合には、例えばリセットスイッチを
動作させて、本体装置を再現性良くリセットすることが
できる。また、使用後のフィルタを再び本体装置に取付
けた場合には、リセットスイッチが動作しないので、本
体装置が誤ってリセットされることを防止できる。
【0054】この発明は空調設備のエアフィルタなどの
リセット機構に適用して極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る第1の実施の形態としての空気
清浄装置100の構成例を示す斜視図である。
【図2】第1の実施形態としてのフィルタ識別機構を応
用した空気清浄装置100の構成例を示す正面の断面図
である。
【図3】空気清浄装置100の側面の構成を示す断面図
である。
【図4】フィルタ3の一部構成を示す断面図である。
【図5】Aは可動突起部41の先端の構成を示す図、B
は可動突起部41の側面の構成を示す断面図である。
【図6】モータ5の制御ユニット12の構成を示すブロ
ック図である。
【図7】A及びBはフィルタ交換時の動作説明図(その
1)である。
【図8】フィルタ交換時の動作説明図(その2)であ
る。
【図9】フィルタ交換時の動作説明図(その3)であ
る。
【図10】フィルタ交換時の動作説明図(その4)であ
る。
【図11】使用後のフィルタ交換時の動作説明図であ
る。
【図12】第2の実施形態としてのフィルタ50のリセ
ット機構を応用した空気清浄装置200の構成例を示す
正面の断面図である。
【図13】空気清浄装置200の断面の構成を示す断面
図である。
【図14】A及びBはフィルタ交換時の動作説明図であ
る。
【符号の説明】
1 キャビネット(本体装置) 2 吸気口 3,50 フィルタ 4 ファン 5 モータ 11 リセットスイッチ(検出部) 12 制御ユニット 14 マイクロコンピュータ(初期化手段) 31,51 薄膜(被検出部) 33,53 枠体 35 特定形状部 41,61 可動突起部 43,63 凸状部 55 斜め形状部 100,200 空気清浄装置

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 初めての装着であるかが検出される被検
    出部を有したフィルタと、 前記フィルタの被検出部の状態によって初めて装着され
    たものかを検出する検出部を有した本体装置と、 前記検出部の出力に基づいて本体装置の運転を初期化す
    る初期化手段とを備え、 前記フィルタが本体装置に初めて装着されたときのみ、
    前記本体装置の運転を初期化するようになされたことを
    特徴とするフィルタ識別機構。
  2. 【請求項2】 前記検出部及び初期化手段が設けられる
    場合であって、 前記初期化手段によって、前記フィルタの使用時間が累
    積され、 前記検出部による出力に基づいて前記初期化手段が前記
    フィルタの累積使用時間を初期化することを特徴とする
    請求項1記載のフィルタ識別機構。
  3. 【請求項3】 前記フィルタの被検出部は、 前記フィルタの特定部位に非可逆性の薄膜を有すること
    を特徴とする請求項1記載のフィルタ識別機構。
  4. 【請求項4】 前記フィルタ及び本体装置が設けられる
    場合であって、 前記本体装置の検出部は、 前記フィルタの薄膜を破るために一端に凸状部を有した
    可動突起部と、 前記可動突起部の他端によって動作させるために設けら
    れたリセットスイッチとを備え、 前記薄膜が破壊されていない新規なフィルタが本体装置
    に取付けられた場合には、 前記リセットスイッチを動作させ、 前記薄膜が破壊された使用後のフィルタが本体装置に取
    付けられた場合には、 前記リセットスイッチを動作させないようにしたことを
    特徴とする請求項1記載のフィルタ識別機構。
  5. 【請求項5】 前記本体装置にリセットスイッチ及び可
    動突起部が設けられる場合であって、 前記可動突起部の凸状部と前記本体装置との間に付勢手
    段が設けられ、 前記付勢手段は、 前記リセットスイッチの取付け位置に対して反対方向に
    前記凸状部を付勢するようになされたことを特徴とする
    請求項4記載のフィルタ識別機構。
  6. 【請求項6】 前記本体装置に可動突起部が設けられる
    場合であって、 前記本体装置に所定の開口幅を有した開孔部が設けら
    れ、 前記可動突起部には抜け止め部が設けられ、 前記本体装置の開孔部に対して前記可動突起部の抜け止
    め部が装着自在になされたことを特徴とする請求項4記
    載のフィルタ識別機構。
  7. 【請求項7】 前記凸状部を有した可動突起部が設けら
    れる場合であって、 前記凸状部は先端に行くほど鋭利になる十字形状を成し
    ていることを特徴とする請求項4記載のフィルタ識別機
    構。
  8. 【請求項8】 前記フィルタに枠体が設けられる場合で
    あって、 前記枠体に開孔部が開口され、前記開孔部に薄膜が形成
    されることを特徴とする請求項4記載のフィルタ識別機
    構。
  9. 【請求項9】 前記フィルタに枠体が設けられる場合で
    あって、 前記枠体の一部に左右の形状が非対称となる特定形状部
    が設けられ、本体装置に対する前記フィルタの装着位置
    が規制するようになされたことを特徴とする請求項4記
    載のフィルタ識別機構。
  10. 【請求項10】 前記フィルタ枠体に特定形状部が設け
    られる場合であって、 前記特定形状部は、円弧状、斜線状、段差状を成してい
    ることを特徴とする請求項9記載のフィルタ識別機構。
  11. 【請求項11】 前記フィルタが設けられる場合であっ
    て、 前記フィルタに開孔部が開口され、前記開孔部に薄膜が
    形成されることを特徴とする請求項4記載のフィルタ識
    別機構。
  12. 【請求項12】 本体装置内に取り入れた空気を清浄化
    する空気清浄装置において、 前記本体装置に初めて装着されたかが検出される被検出
    部を有したフィルタと、 前記フィルタの被検出部の状態によって初めて装着され
    たものかを検出する検出部と、 前記検出部の出力に基づいて本体装置の運転を初期化す
    る初期化手段とを備え、 前記フィルタが本体装置に初めて装着されたときのみ、
    前記本体装置の運転を初期化するようになされたことを
    特徴とするフィルタ識別機構を応用した空気清浄装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006136787A (ja) * 2004-11-11 2006-06-01 Sintokogio Ltd 集塵装置及びその制御方法
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