JPH11253702A - 液体の脱泡装置および液体の塗布装置 - Google Patents

液体の脱泡装置および液体の塗布装置

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JPH11253702A
JPH11253702A JP10458598A JP10458598A JPH11253702A JP H11253702 A JPH11253702 A JP H11253702A JP 10458598 A JP10458598 A JP 10458598A JP 10458598 A JP10458598 A JP 10458598A JP H11253702 A JPH11253702 A JP H11253702A
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bubble
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博之 加藤
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Tatsuya Shimada
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液体中に存在する気泡を小さい設備規模で効
率良く除去できる装置、また塗料中の気泡を低減して、
塗装欠陥を防止できる塗装装置を提供する。 【解決手段】 超音波脱泡手段(超音波加振器2が設置
された加振容器3)と遠心分離式脱泡手段(遠心分離式
脱泡器8)とを順次連設した液体の脱泡装置。超音波脱
泡手段によって気泡を集合させた後、遠心分離式脱泡手
段によって脱泡するので、脱泡効率が著しく向上する。
この脱泡装置は、塗料中の気泡のように、粘性の高い液
体中の小さな気泡についても脱泡効率が高いので、この
脱泡装置を有する塗装装置は、気泡によるクレーター状
の塗装欠陥を低減できる。コーターパン19がメッシュ
の見開きサイズが150〜2000μmの網目状開口部
を有する高分子樹脂製仕切板80を有する場合、前記の
効果がさらに優れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続的に液体を送
る際に液体中に存在する気泡を除去する装置に関する。
また本発明は、塗液中の気泡を低減して、気泡巻き込み
に起因する被塗布物の塗膜欠陥を防止できる液体の塗布
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼板のような金属板に対して、ロールコ
ーター方式、カーテンコーター方式、ノズルコーター方
式等の塗布装置を用いて、塗料や化成処理液等の塗液の
塗布が広く行われている。
【0003】例えば、鋼板の連続処理ラインにおいて、
鋼板に塗料や化成処理液等の塗液を塗布する場合、ロー
ルコーター塗布装置を用いることが多い。気泡を巻き込
んだ塗液が鋼板に塗布されると、塗膜にクレーター状の
塗膜欠陥等が発生し、製品の外観を損なったり、塗膜性
能を損なったりする。
【0004】塗布部に供給される塗液中には、種々の原
因で気泡が巻き込まれている。そのため、ロールコータ
ー塗布装置では、図8(a)に示すように塗布部のコー
ターパン19a内に液面付近がピックアップロール20
a側と連通する板状の仕切板80a、図8(b)に示す
ようにコーターパン19aの底部でピックアップロール
20a側と連通する板状の仕切板80b、あるいは両者
を設けて、これらの仕切板によって、循環流路40aか
らコーターパン19aに送られてきた塗液中の気泡5a
の浮上を促進して破泡し、気泡5aがピックアップロー
ル20a側に移動しないようにしている(例えば、特開
昭62−160161号公報等)。
【0005】しかし、前記した板状の仕切板は気泡の浮
上を促進する作用が弱いので、気泡の巻き込みに起因す
る塗膜欠陥が発生しやすい。特に塗料のように粘性が高
い液体で、また塗料中の気泡のように直径の小さい気泡
の場合、気泡の浮上が遅いので、塗液中の気泡を浮上除
去する作用が低下し、気泡の巻き込みに起因する塗膜欠
陥がより発生しやすくなる。
【0006】したがって、塗料のように粘性が高い液体
で、また塗料中の気泡のように直径の小さい気泡であっ
ても、塗液中に存在する気泡を効率よく除去できること
が必要である。
【0007】液体中の気泡の挙動について、容器内の静
止した液体中に存在する気泡を例にして、図9を用いて
説明する。
【0008】容器28内の液体29中に存在する気泡3
0は、その周りの液体29よりも比重が小さいため液体
29中を浮上し、液面31まで到達すると、気泡膜32
が破れて消滅する。矢印Bで示される速度で浮上中の気
泡30には上向き方向に矢印Cで示される浮力が、下向
き方向には矢印Dで示される液体29の粘性による流体
抵抗力が作用している。ここで、気泡30の直径が小さ
いほど、気泡30の浮力Cは小さくなるから浮上速度B
は小さくなり、また、液体29の粘性が大きいほど気泡
30の浮上時の粘性による流体抵抗力Dが大きくなるか
ら気泡30の浮上速度Bは小さくなる。したがって、一
般的に、気泡30の直径が小さくなるほど、また液体2
9の粘性が大きくなるほど、気泡30が浮上消滅するま
での時間が長くなるので、消泡しにくくなる。
【0009】液体中の気泡を除去する装置として、超音
波を利用した脱泡装置や遠心分離式脱泡装置が知られて
いる。
【0010】図10に、超音波を利用した液体の脱泡装
置を示す。多数の気泡5を含む液体4が流入管1から送
られ、超音波加振器2を外壁に設置した加振容器3内に
流入する。超音波加振器2で加振容器3内の液体4に超
音波による振動を与え、加振容器3内を流れる液体4中
に圧力分布の不均一を形成して、高圧部の気泡5を低圧
部に移動させ、液体4中に分散している複数の気泡5を
ブドウの房のように集合させ、気泡集合体6をつくる。
【0011】加振容器3から流出した液体4は、連結管
33を経て気泡浮上容器34内に送られる。気泡浮上容
器34では、気泡を含む液体4を溜め、静止に近い状態
にして、気泡集合体6を浮上させて液面31で消滅させ
る。
【0012】気泡集合体6は一つ一つの分散した気泡5
に比べて体積が大きいため、その浮力が分散した気泡5
の浮力より大きいので、気泡浮上容器34内での浮上速
度が速くなり、液面31に浮上消滅するまでの時間が短
くなるので、気泡除去が促進される。流出管12から流
出する液体4中の気泡は、加振容器3内への流入時と比
べると、少なくなっている。
【0013】しかし、この装置では、気泡集合体6の浮
上消滅を十分に行うためには、浮上に要する時間を確保
するために気泡浮上容器34の容積をかなり大きくする
必要がある。そのため、設備が大規模になり、設備費の
増加、設置場所の確保、気泡浮上容器34内の液体量の
増加などの問題点がある。特に、気泡5の直径が小さく
て気泡集合体6の体積が小さくなる場合、液体4の粘性
が大きい場合には、図9で説明した通り、気泡浮上容器
34内での気泡集合体6の浮上速度が遅くなるため、こ
の問題が顕著になる。そのため、設備規模の制約から、
気泡集合体6が浮上して消滅するまでの時間が十分に得
られず、気泡集合体6は液面31で消滅する前に流出管
12から液体4とともに流出してしまい、低い気泡除去
効率で利用しているのが実状である。
【0014】図11に遠心分離式脱泡装置を示す。遠心
分離式脱泡器8で液体を強制的に旋回させて、発生する
大きな遠心力を利用し、また気体と液体の遠心力の差を
利用して気液分離を行う。
【0015】多数の気泡5を含む液体4が流入管1か
ら、円筒状の遠心分離式脱泡器8の下部に高流速で流入
する。遠心分離式脱泡器8内では矢印Aで示される螺旋
回転の運動により、大きな遠心力が発生する。気泡5よ
り比重が大きい液体4は旋回円の中心から外側に向かっ
て移動する。逆に、液体4より比重が小さい気泡5は旋
回円の中心に向かって移動する。旋回円の中心に集まっ
た気泡5は互いに合体して大きな気泡塊9になり、旋回
円の中心軸上に設置された放気管10から吸引ポンプ1
1で吸引され、若干の液体4とともに系外に排出され
る。
【0016】ここで、旋回円の中心に向かって移動中の
気泡5には旋回円の中心に向かって向心力が、外側に向
かって流体粘性力が作用している。この時、気泡5の直
径が小さいほど、気泡5の向心力は小さくなるから旋回
円中心への移動速度は遅くなり、さらに液体4の粘性が
大きいほど液体の粘性による流体抵抗が大きくなるから
気泡5の旋回円中心への移動速度は遅くなる。したがっ
て、超音波を利用した脱泡装置の場合と同様、遠心分離
式脱泡装置でも、気泡5の直径が小さく、さらに液体4
の粘性が大きくなると、気泡5が旋回円中心に集まって
放気管10から系外に排出されるまでの所要時間が長く
なるため、気泡5は放気管10から遠心分離式脱泡装置
の系外へ排出される前に流出管12から液体4とともに
流出してしまい、その結果、気泡除去効率が著しく低く
なる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、超音
波を利用した液体の脱泡装置では、十分な浮上速度が得
られず、気泡除去時間が長くかかるため、設備規模が大
きくなり、また設備規模を小さくした場合、気泡除去効
率が極めて低くなってしまう。また、遠心分離式脱泡装
置でも、気液の分離効果が十分に得られず、気泡除去効
率が極めて低いという問題がある。この問題は、液体の
粘性が高くかつ気泡の直径が小さい場合に、特に顕著に
なる。
【0018】したがって、例えば、鋼板のロールコータ
ー塗布装置の塗液の供給部に前記脱泡装置を設けても、
塗料のように粘性が大きく、塗液中の気泡の直径の小さ
い塗液を塗布すると、塗液中の気泡を十分に除去できな
い。そのため、多数の小さな気泡の残った塗液が塗布部
に供給され、鋼板に塗布されるので、鋼板表面にクレー
ター状の欠陥等の塗膜欠陥が発生し、外観を損なった
り、塗膜性能が低下したりする。 塗液中に存在する気
泡が弊害になるのは、前記の例だけでない。例えば、感
光性印刷版の製造にあたって、ロールコーター塗布装置
等の塗布装置を用いて、アルミニウム板やプラスチック
板等の支持体上に感光液を塗布することなどが広く行わ
れているが、塗布する感光液中に気泡があると、この気
泡が塗布膜(感光膜)中に巻き込まれて性能が低下す
る。
【0019】また、塗液に限らず、液体中に含まれる気
泡が弊害になることも多い。例えば、セラミック原料、
焼結用助材,樹脂、可塑剤および有機溶剤を適正粘度に
混合した後、テープ成形するグリーンシートの製造に際
して、前記混合物に気泡が含まれていると、乾燥後のグ
リーンシートの性能が低下する。また、オンライン分析
などにおいて、液体分析試料を連続的に採取して分析装
置に供給するにあたって、液体中に空気などの気泡が混
入していると、分析に支障をきたしたり、分析精度が低
下したりする。
【0020】したがって、液体中の気泡を効率よく除去
できる脱泡装置があれば、前記した多様な問題にも対処
できる。
【0021】本発明は、前記した必要性を考慮して、液
体中に存在する気泡を小さい設備規模で効率良く除去で
きる装置を提供することを目的とする。また、本発明
は、鋼板の連続塗布ライン等において、塗液中の気泡を
低減して、塗膜欠陥を防止できる液体の塗布装置を提供
することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段は、第1発明は超音波脱泡手段と遠心分離式脱泡
手段とを順次連設したことを特徴とする液体の脱泡装
置、第2発明は第1発明の脱泡装置を有する液体の塗布
装置、第3発明は第2発明の塗布装置が、ロールコータ
ー塗布装置、また第4発明は、第3発明のロールコータ
ー塗布装置が、メッシュの見開きサイズが150〜20
00μmの網目状開口部を有する高分子樹脂製仕切板を
有するコーターパンを備えている場合である。
【0023】[作用]超音波脱泡手段、遠心分離式脱泡
手段のそれぞれの脱泡作用自体は公知であるが、第1発
明では、両者を連接することによって、各々の公知の作
用の組み合わせからは予測できない顕著な脱泡作用を奏
する。すなわち、第1発明では、液体中に分散して存在
する多数の気泡は、先ず、超音波脱泡手段の超音波振動
により液体中に生ずる圧力分布の不均一によって、高圧
部から低圧部へ移動してブドウの房状の気泡集合体にな
る。ブドウの房状の気泡集合体は一つ一つの分散した気
泡に比べて、体積が大きい。そのため、遠心分離式脱泡
手段において、旋回円中心への向心力が大きくなり、ブ
ドウの房状の気泡集合体の旋回円中心への移動速度が格
段に速くなる。そのため、遠心式脱泡器内に流入してか
ら流出していくまでの短時間の間で、確実に旋回円中心
に集まり、そこで互いに合体し大きな気泡塊となって放
気管から系外に排出される。
【0024】以上の作用により、第1発明の脱泡装置
は、これまでの装置に比べて気泡除去効率が著しく高く
なる。また、粘度が高く、小さい気泡を含む液体であっ
ても気泡除去効率が優れる。さらに、気泡を浮上させる
ための大容積の気泡浮上容器が不必要となるため、脱泡
装置の設備規模を著しく小さくできる。
【0025】第1発明の脱泡装置を有する液体の塗布装
置(第2発明)は、塗料のように粘性が大きくかつ気泡
の直径が小さい塗液であっても、塗液中の気泡を十分に
除去できるので、気泡の巻き込みに起因する塗膜欠陥を
防止できる。ロールコーター塗布装置に、この脱泡装置
を設ける(第3発明)と、塗布部に持ち込まれる塗液中
の気泡が少なくなっているので、塗液を塗布後の鋼板表
面に発生する気泡巻き込みに起因するクレーター状の塗
膜欠陥等を防止できる。
【0026】第3発明の液体のロールコーター塗布装置
においては、第1発明の脱泡装置によって塗液中の気泡
が大幅に低減されるが、塗液中に少量の気泡が残存する
ことがあり、あるいは塗液が塗布部に送られる際に気泡
が発生することもある。したがって、塗布部で塗液中の
気泡をさらに低減できると、気泡巻き込みに起因する塗
膜欠陥等を防止する上でより有利である。
【0027】第4発明では、コーターパン内にメッシュ
の見開きサイズが150〜2000μmの網目状開口部
を有する高分子樹脂製仕切板を有するコーターパンを備
えることによって、コーターパン内に供給された塗液が
塗料のように粘度が高く、気泡の小さい場合であって
も、塗液が仕切板の網目状開口部を通過してピックアッ
プロール側に移動する際に、塗液中の気泡が仕切板の網
目部にトラップされて脱泡される。そのため、ピックア
ップロールで汲み上げ時の塗液中の気泡がさらに少なく
なるので、気泡巻き込みに起因する塗膜欠陥等の防止効
果がさらに向上する。
【0028】第4発明の仕切板の材質、開口部寸法の限
定理由について説明する。図1に示す塗液を循環させる
簡易な実験装置を用いて、コーターパン内の流れを制御
するために使用されている仕切板の材質、形状を変更し
て、塗液中の気泡の除去性を検討した。
【0029】図1において、72は塗液の流れを制御す
る仕切板であり、底部に塗液が容易に流れることができ
る隙間を有する仕切板72a、上部に塗液が通過する部
位のある仕切板72bからなる。
【0030】塗液として、粘度300cpのアミノアル
キド系クリアー塗料をおよそ1000ml入れた後、小
型高速ディスペーサーを用いて強制的に気泡を巻き込ん
だ試料を作成した。そして、図1の実験装置において、
材質、メッシュの目開きサイズの異なる網目状開口部を
有する仕切板72a、72bを用い、それぞれについ
て、試料70をポンプ71を用いて5分間循環した後、
塗液槽73(深さ10cm)の液面下2cmの部分(c
点)から試料70をスポイトでサンプリングした。サン
プリングした試料70を、スペーサーを介したスライド
ガラスに滴下し、上部にカバーガラスをのせた後、倍率
3倍の顕微鏡観察により光点として認められた気泡数を
カウントした。
【0031】調査結果を表1に示す。
【0032】
【表1】
【0033】表1から、仕切板の材質が高分子樹脂で、
メッシュの目開きサイズが150〜2000μmの網目
状開口部を有する場合に、気泡数の減少効果が大きいこ
とがわかる。
【0034】高分子樹脂製仕切板が、金属製仕切板より
も、網目部で気泡をトラップする効果が大きいのは、高
分子樹脂製仕切板の方が、金属製仕切板よりも、塗料と
の濡れ性がよいので、網目部で気泡をトラップする効果
が優れるためと考えられる。
【0035】また、メッシュの目開きサイズを150〜
2000μmで気泡数の減少効果が大きいのは、メッシ
ュの目開きサイズが150μmより小さい場合、塗料が
網目状開口部を通過しにくくなり、従来の板状の仕切板
と同様な流れになるため、気泡をトラップする効果が不
十分になり、また、メッシュの目開きサイズが2000
μmより大きい場合、塗料が網目状開口部を通過する際
に、気泡をトラップする効果がほとんどなくなるためと
考えられる。
【0036】また、コーターパンに送られる塗液中の気
泡は、超音波脱泡手段を経ているので、気泡の直径が大
きくなっているので、仕切板での脱泡効果をより向上で
きる。
【0037】
【発明の実施の形態】図2は、第1発明の第1の実施の
形態に係る液体の脱泡装置を示す図であり、説明の便宜
上、脱泡装置の中の液体および気泡の様子を透視する斜
視図としている。
【0038】図2において、流入管1を通り、超音波加
振器2が設置された加振容器3内に流入する液体4中に
は多数の気泡5が存在する。超音波加振器2が設置され
た加振容器3内の液体4に超音波により振動を与えるこ
とによって加振容器3内を流れる液体4中に圧力分布の
不均一が生じ、高圧部の気泡5が低圧部に移動して、液
体4中に分散している複数の気泡5が、ブドウの房状に
集合して、気泡集合体6となる。
【0039】ブドウの房状に集合した気泡集合体6を含
む液体4は、加振容器3から流出し、連結管7を経て下
流に設置された遠心分離式脱泡器8内にその下部から流
入する。図3は、図2の遠心分離式脱泡器8下部の液体
4流入部の断面(E−E断面)を示す図である。図3に
示すように、遠心分離式脱泡器8の入口36は、高流速
を得るために流路が狭くなっている。液体4は流入管1
から遠心分離式脱泡器8の断面形状が円形の内壁35の
矢印Fで示される接線方向に高流速で流れ込んでくる。
高流速で流れ込んできた液体4は遠心分離式脱泡器8の
内壁35に沿って、図3の矢印Gで示されるように旋回
し、図2の矢印Aで示される螺旋回転をしながら上昇
し、最終的に遠心分離式脱泡器8の上部の流出管12か
ら流出していく。
【0040】遠心分離式脱泡器8内では、ブドウの房状
の気泡集合体6は、一つ一つの分散した気泡5に比べ
て、矢印Aで表される旋回円の中心への向心力が大きく
なるため、旋回円中心への移動速度が速くなって効率良
く旋回円中心に集められる。旋回円中心に集合した複数
の気泡集合体6は互いに合体し、一つの大きな気泡塊9
となる。気泡塊9は放気管10から放気ポンプ11によ
り系外へ連続的に排出される。流出管12から気泡を含
まない液体4が流出する。
【0041】図2の装置において、液体4の流量が多く
なる程、また、液体4の粘性が大きくなる程、もしくは
気泡5の直径が小さくなる程、脱泡装置にかかる負荷が
大きくなり、気泡除去効率が低下する。このような場
合、前記図2に示した超音波脱泡手段と遠心分離式脱泡
手段とを順次連設した脱泡装置を、図4あるいは図5に
示すように液体4の流れに対して並列あるいは直列に設
置することにより、気泡除去効率を向上できる。
【0042】図4は、第1発明の第2の実施の形態に係
る脱泡装置を示す図で、図2に示した脱泡装置が液体4
の流れに対して並列に設置されており、図中の符号は図
2における符号と同じものを示す。図4の脱泡装置で
は、一組の脱泡装置の負荷を少なくして気泡除去効率を
さらに向上できる。尚、並列に設置する脱泡装置の列数
は2列にとどまらず、3列以上でも良い。
【0043】図5は、第1発明の第3の実施の形態に係
る脱泡装置を示す図で、図2に示した脱泡装置が液体4
の流れに対して直列に設置されており、図中の符号は図
2における符号と同じものを示す。図5の脱泡装置で
は、前段の脱泡装置で除去しきれなかった気泡を後段の
脱泡装置で除去でき、トータルの気泡除去効率をさらに
向上できる。尚、直列に設置する脱泡装置の段数は2段
にとどまらず、必要に応じては3段以上でも良い。
【0044】尚、脱泡装置の気泡除去効果をより高める
ために、超音波加振器2を設置した加振容器3とその下
流の遠心分離式脱泡器8を連結する連結管7の長さはで
きる限り短くすることが望ましい。加振容器3内でブド
ウの房状に集合した気泡集合体6は、加振容器3を出た
後の流れの中で、特に流れが乱流の場合、時間が経つと
再び分散して気泡5が均一に分布してしまい、下流の遠
心分離式脱泡器8において、気泡集合体6を旋回円の中
心に効率よく集めるという作用が低下する。したがっ
て、気泡集合体6が再び分散する時間をなるべく与えな
いために、加振容器3とその下流の遠心分離式脱泡器8
の間の連結管7の長さはできる限り短くすることが、気
泡除去効率を高める上でより有効である。
【0045】本発明の第1発明の脱泡装置は、液体中に
含まれる気泡を除去する装置として、広く使用すること
ができる。
【0046】例えば、鋼板等の帯状体にカーテンコータ
ー、ノズルコーター等の塗布装置を用いて塗料や化成処
理液等の塗液を塗布するにあたって、塗液中の気泡を除
去する装置として好適である。
【0047】また、感光性印刷版の製造に際して、ロー
ルコーター塗布装置等の塗布装置を用いてアルミニウム
板やプラスチック板等の支持体上に感光性液を塗布する
にあたって、感光液中の気泡を除去する装置としても使
用できる。
【0048】また、セラミック原料、焼結用助材,樹
脂、可塑剤および有機溶剤を適正粘度に混合した後、テ
ープ成形するグリーンシートの製造に際して、前記混合
物中の気泡を除去する装置として使用することもでき
る。
【0049】また、本発明の脱泡装置は、オンライン分
析などにおいて、液体分析試料を連続的に採取して分析
装置に供給するにあたって、液体中に混入している空気
などの気泡を除去する装置として使用する等、液体の脱
泡装置として広く使用することができる。
【0050】次に、本発明の第2発明乃至第4発明の実
施の形態について、図6に示す鋼板の連続塗装ラインの
ロールコーター塗装装置に基いて説明する。図6におい
て、塗装部への塗料供給部に、脱泡装置として、超音波
加振器2を外壁に設置した加振容器3、および遠心分離
式脱泡器8が連設されている。塗装部のコーターパン1
9内には、塗料中に一部浸漬しているピックアップロー
ル20を挟むように仕切板80が設けられている。
【0051】塗料14はその成分分布を均一にするため
循環タンク15内で攪拌器16により攪拌されている。
攪拌された塗料14は塗料送りポンプ17で送り配管1
8を通してコーターパン19に送られる。コーターパン
19では、送られてきた塗料14の一部が、回転してい
るピックアップロール20の表面に付着する様にコータ
ーパン19内の塗料液面レベルが制御されている。ピッ
クアップロール20の表面に付着した塗料はさらに回転
しているコーターロール21の表面に付着する。コータ
ーロール21は一定速度で回転しており鋼板13と接触
しているため、コーターロール21に付着した塗料14
は一定量鋼板13に塗布される。
【0052】ここで、コーターパン19内の塗料14の
成分分布の均一性を良くするために、コーターパン19
に送られてくる塗料14の流量は鋼板13に塗布する流
量より数倍多いのが一般的である。よって、コーターパ
ン19では塗料14が余るため、余った塗料14を一旦
リザーバ22で受けて、塗料戻しポンプ23にて、戻し
配管24をとおして循環タンク15に戻すようになって
いる。
【0053】循環タンク15内の塗料レベルを一定に保
つため、循環タンク15内には鋼板13に塗布される分
に相当する量の塗料14を外部の塗料缶25からポンプ
26を介して供給されている。
【0054】以上のようにして鋼板13に連続塗装する
間、塗料14は循環タンク15、コーターパン間19を
循環している。
【0055】ここで、主に、塗料缶25の輸送時、塗料
缶25から循環タンク15への塗料供給時、塗装装置稼
動時の空の配管内に塗料14を送液しはじめる時、稼働
中の循環タンク15での塗料攪拌時、およびコーターパ
ン19からリザーバ22へ塗料14が落ちる時等、塗料
14が外気と接触しかつ乱れて流れる時に塗料14は外
気を巻き込み塗料14内に微小な気泡が生成する。
【0056】一旦、塗料14内に生成した前記気泡は、
塗料14の粘性が大きいこと、気泡の直径が小さいこと
が原因で、自然に浮上して消滅することなく、塗料14
の流れに乗って移動する。
【0057】コーターパン19の上流側に第1発明の脱
泡装置、具体的には、遠心分離式脱泡器8の上流に直列
に超音波加振器2を設置した加振容器3が設置されてい
る。塗料14はコーターパン19に流入する前に、上流
側の加振容器3中に流れ込み、一旦ここで超音波振動に
よって、塗料14中の気泡がブドウの房状に集合し気泡
集合体となり、そのままの状態で、遠心分離式脱泡器8
内に流入する。遠心分離式脱泡器8内で、気泡集合体は
その体積に比例した強い向心力を受けるため、短時間で
効率良く旋回円の中心上に集まり、旋回円の中心に集ま
った気泡集合体は互いに合体して大きな気泡塊になり、
旋回円の中心軸上に設置された放気管10を通してコー
ターパン19の下流のリザーバ22に戻される。気泡が
除去された塗料は、流出管12を経てコーターパン19
へ送られる。
【0058】ここで、放気管10内の気泡を、リザーバ
22に戻す理由は以下の通りである。放気管10から
は、除去された気泡だけではなく、若干の塗料14も排
出されるため、その分の塗料14を無駄に捨てないため
にリザーバ22に戻している。この際、リザーバ22に
戻った気泡は既に塊となって大きくなっているため、リ
ザーバ22内で素早く浮上して消滅する。万が一、気泡
塊が塗料14の流れに巻き込まれ、微細化して、塗料1
4とともに移動していっても、コーターパン19の前で
脱泡装置で除去されるために問題はない。
【0059】この事から、放気管10内の気泡塊を戻す
場所としては、塗料が溜められていて、戻ってきた気泡
塊が浮上して外部の大気中に消滅していく場所が望まし
く、前記のリザーバ22内の他には、循環タンク15内
が望ましい。
【0060】尚、前記の例に限らず、放気管10から気
泡塊とともに若干排出される塗料14を専用に回収する
塗料回収装置を設置し、この塗料回収装置に放気管10
内の塗料14を回収することも有効である。
【0061】さらにここで、放気管10に気泡塊9を吸
引するポンプが設置されていないにもかかわらず、気泡
塊が遠心分離式脱泡器8から放気管10を通して排出さ
れる理由は、遠心分離式脱泡器8の下流に設置した圧力
調整弁27の開度を調整することによって、塗料送りポ
ンプ17により発生した正圧の影響で遠心分離式脱泡器
8内が外部に対して正圧になるため、その圧力差により
遠心分離式脱泡器8内の気泡塊9は放気管10を通って
外部に流れるためである。
【0062】コーターパン19内に設けられている仕切
板80を図7に示す。仕切板80は第4発明に規定する
メッシュの見開きサイズ(d)が150〜2000mμ
の網目状開口部を有する高分子樹脂製仕切板であり、そ
の上部と両側部がSUS板81で補強されており、コー
ターパン19内の塗料中に一部浸漬しているピックアッ
プロール20を挟むように設けられている。
【0063】図6に示した装置では、塗料供給部に設け
た第1発明の脱泡装置によって気泡が大幅に低減された
塗液がコーターパン19に供給されるが、塗液中に少量
の気泡が残存することもあり、あるいはコーターパンに
塗液が流入する際に気泡が発生することもある。
【0064】このような場合、必要に応じてコーターパ
ン19内に仕切板を設けることができる。仕切板は図8
に示したような板状の仕切板であってもよいが、板状の
仕切板の場合、塗料流量が多い場合や気泡のサイズが数
十μm以下の場合などでは、塗料中に気泡を巻き込んだ
まま、塗料が仕切板にそって流れるため、気泡を浮上除
去する作用が弱く、気泡がピックアップロール20側へ
流れ込むことがある。
【0065】図6に示した装置では、コーターパン19
内に、第4発明に規定する特定寸法の網目状開口部を有
する高分子樹脂製仕切板80を設けてあるので、塗料流
量が多い場合や泡のサイズが小さい場合であっても、塗
料が網目状開口部を通過する際に、塗料中の気泡を網目
部でトラップして破泡し、網目状開口部を通過後の塗料
中の気泡をさらに減少することができる。
【0066】網目状開口部は、気泡除去の面からは仕切
板の全面に設けることが好ましいが、必用に応じて、仕
切板の一部の面に設けてもよく、また、強度確保のため
に、仕切板の周囲等にSUS板等の補強部材を取り付け
てもよい。
【0067】仕切板は、底部に塗料流通部がなく、塗料
が仕切板を必ず通過する方が、気泡除去効果がより優れ
る。しかし、必用に応じて、底部に塗料流通部のある仕
切板にして一部の塗料がここを通過してもよい。 仕切
板の材質は、耐塗料性の観点からフッ素樹脂製であるこ
とがより好ましい。
【0068】どのような仕切板にするかは、塗料の粘度
や塗料中に含まれる顔料の種類などによって適宜選択す
ることができる。
【0069】仕切板80を通過した塗料は、ピックアッ
プロール20で汲み上げられ、コーターロール21を介
して、鋼板13に塗布される。ピックアップロール20
が汲み上げる塗料は、気泡が少ないので、気泡巻き込み
に起因するクレーター状の欠陥等の塗膜欠陥の発生を著
しく低減できる。
【0070】以上、本発明の第2発明乃至第4発明の実
施の形態について、ロールコーター塗装装置を用いて鋼
板に塗料を塗装する場合について説明したが、本発明の
塗布装置は、カーテンコーター方式、ノズルコーター方
式、ディップ方式等他の塗布方式にも適用でき、特にロ
ールコーター方式に制限されるものではない。また、塗
液については、塗料だけでなく、化成処理液、感光液、
その他の塗液の塗布に広く適用できる。被塗布物は、鋼
板のような金属板、プラスチック等の帯状体だけでな
く、帯状体以外のものであってもよい。
【0071】
【実施例】図2に示した超音波加振器を備える加振容器
(容量15リットル)と遠心分離式脱泡器を連接した本
発明の脱泡装置、図10に示した超音波加振器を備える
加振容器と気泡浮上容器を備える脱泡装置および図11
に示した遠心分離式脱泡器を備える脱泡装置を準備し
た。超音波加振容器の容量はいずれも15リットル、気
泡浮上容器の容量は1000リットルであり、遠心分離
式脱泡器には、仕様が粘度300cPで流量30リット
ル/分の市販品を使用した。
【0072】予め攪拌して微細な気泡を含有させた透明
な有機系塗料を前記の各脱泡装置を用いて脱泡処理し、
気泡除去効率を調査した。気泡除去効率は、脱泡装置に
流入直前の塗料、脱泡装置から流出直後の塗料を透明容
器にそれぞれ50ccサンプリングし、塗料中の気泡を
光学顕微鏡で撮影して気泡数を測定し、下式から求めた
気泡除去率で評価した。
【0073】
【数1】
【0074】脱泡条件と気泡除去率を表2に示す。
【0075】
【表2】
【0076】また、前記塗液を用いて、図6に示したロ
ールコーター塗装装置を用い通常の操業条件で鋼板に2
000m塗装し、気泡に起因する塗装欠陥の発生数を調
査した結果も合わせて表2に示す。
【0077】表2に示されるように、気泡除去率は従来
例の遠心分離式脱泡装置では40%、超音波加振器を用
いた脱泡装置では30%であるのに対して、本発明例の
超音波加振器と遠心分離式脱泡器を連設した脱泡装置で
は、高粘性の塗料であるにもかかわらず70〜80%と
きわめて高い気泡除去率である。
【0078】そして、コーターパン内に第4発明に規定
する仕切板を設けることにより、更に85〜95%の気
泡除去が可能となり、塗装表面の泡起因欠陥数も激減す
る。よって、この結果により、本発明の脱泡装置の有効
性が示される。
【0079】
【発明の効果】本発明の脱泡装置によれば、液体が高粘
度であっても、あるいは液体中に含まれる気泡の直径が
小さい場合であっても、液体中の気泡を効率よく除去で
きる。そのため、気泡除去効率を高めることができ、あ
るいは脱泡装置を小規模にできる。
【0080】本発明の脱泡装置を有する液体の塗布装置
では、塗液中の気泡を低減できるので、従来、問題にな
っていた被塗布物表面の気泡巻き込みによるクレーター
状の欠陥等の塗膜欠陥を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コーターパン内の仕切板による塗料の脱泡性調
査に用いた実験設備を示す図。
【図2】本発明の第1発明の第1の実施の形態に係る脱
泡装置を示す図。
【図3】図2の脱泡装置のE−E断面を示す図。
【図4】本発明の第1発明の第2の実施の形態に係る脱
泡装置を示す図。
【図5】本発明の第1発明の第3の実施の形態に係る脱
泡装置を示す図。
【図6】本発明の第2発明乃至第4発明の実施の形態に
係る鋼板の連続塗装ラインのロールコーター塗装装置を
示す図。
【図7】図6に示したロールコーター塗装装置のコータ
ーパンに配設した仕切板を示す図。
【図8】ロールコーター塗布装置において、コーターパ
ンに配設される仕切板を示す図。
【図9】静止液体中に存在する気泡の挙動を示す図。
【図10】従来技術の超音波を利用した脱泡装置を示す
図。
【図11】従来技術の遠心分離式脱泡装置を示す図。
【符号の説明】
1 流入管 2 超音波加振器 3 加振容器 4 液体 5、5a 気泡 6 気泡集合体 7 連結管 8 遠心分離式脱泡器 9 気泡塊 10 放気管 11 放気ポンプ 12 流出管 13 鋼板 14 塗料 15 循環タンク 16 攪拌器 17、17a 塗料送りポンプ 18 送り配管 19、19a コーターパン 20、20a ピックアップロール 21 コーターロール 22 リザーバ 23 塗料戻しポンプ 24 戻し配管 25 塗料缶 26 ポンプ 27 圧力調整弁 28 容器 29 液体 30 気泡 31 液面 32 気泡膜 33 連結管 34 気泡浮上容器 35 内壁 36 遠心分離式脱泡器入口 80、80a、80b 仕切板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波脱泡手段と遠心分離式脱泡手段と
    を順次連設したことを特徴とする液体の脱泡装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の脱泡装置を有する液体の
    塗布装置。
  3. 【請求項3】 塗布装置が、ロールコーター塗布装置で
    あることを特徴とする請求項2に記載の液体の塗布装
    置。
  4. 【請求項4】 ロールコーター塗布装置が、メッシュの
    見開きサイズが150〜2000μmの網目状開口部を
    有する高分子樹脂製仕切板を有するコーターパンを備え
    ていることを特徴とする請求項3に記載の液体の塗布装
    置。
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