JPH11252976A - 動力発生装置と電気洗濯機 - Google Patents

動力発生装置と電気洗濯機

Info

Publication number
JPH11252976A
JPH11252976A JP10051717A JP5171798A JPH11252976A JP H11252976 A JPH11252976 A JP H11252976A JP 10051717 A JP10051717 A JP 10051717A JP 5171798 A JP5171798 A JP 5171798A JP H11252976 A JPH11252976 A JP H11252976A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
triangular wave
motor
frequency
conduction ratio
inverter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10051717A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Morozumi
英樹 両角
Kazuhiko Asada
和彦 麻田
Hidekazu Yamashita
秀和 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP10051717A priority Critical patent/JPH11252976A/ja
Publication of JPH11252976A publication Critical patent/JPH11252976A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 騒音が小さく、スイッチング素子の発熱を抑
制して信頼性の高い動力発生装置と電気洗濯機を提供す
る。 【解決手段】 電動機1の3相巻線2にインバータ3を
介して3相電力を供給して運転を制御する制御手段8に
おいて、電動機1の回転方向を反転させるとき、インバ
ータ3からの電流供給を一旦停止したのち、反対方向運
転の導通比の初期値を所定値に設定し、電動機1の回転
に同期して入力する割り込み信号発生手段19からの割
り込み信号を入力するごとに導通比を順次に高く設定し
ていき、最終的には操作部18が指令した速度指令値に
なるように導通比を設定する。反転時に速度指令値と実
速度との速度誤差に対応した導通比を設定しないので、
大電流が流れることがなく、それに伴う急停止、急発進
がなく、騒音が低減されるとともに、機械的な過負荷も
発生せず、スイッチング素子6u〜7wの発熱も低減さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、民生用または産業
用の機器に利用される動力発生装置と、一般家庭で使用
される電気洗濯機とに関する。
【0002】
【従来の技術】以下、従来の動力発生装置について図面
を参照しながら説明する。図13は従来の動力発生装置
の一例の構成を示す回路図である。図において、電動機
1と、電動機1の3相巻線2に3相電流を供給するイン
バータ3と、直流電源変換装置4とで構成され、直流電
源変換装置4は商用電源5を直流電源に変換してインバ
ータ3に電力を供給する。
【0003】電動機1は、図13には図示していない
が、第1の物体と第2の物体とから構成され、前記第1
の物体はU端子、V端子、およびW端子を備えた3相巻
線2を備え、また、前記第2の物体はリング状の2極の
永久磁石で構成されて界磁を与えている。インバータ3
は、スイッチング素子6uとスイッチング素子7uとの
直列回路と、スイッチング素子6vとスイッチング素子
7vとの直列回路と、スイッチング素子6wとスイッチ
ング素子7wとの直列回路とで構成され、前記スイッチ
ング素子6u〜7wは、それぞれIGBTと逆導通ダイ
オードとを並列接続して構成されている。3相巻線2の
U端子、V端子、およびW端子は、対応する前記直列回
路における2つのスイッチング素子の共通接続点に接続
され、2つのスイッチング素子のそれぞれのオンまたは
オフの組み合せにより、3相巻線2のU端子、V端子、
およびW端子をそれぞれ正電圧、零電圧、または開放の
3状態に切り替える。前記スイッチング素子6u〜7w
のオンオフはマイクロコンピュータ(以下、マイコンと
称す)などで構成した制御手段8によって制御されてい
る。
【0004】また、制御手段8は、三角波発生手段9と
導通比設定手段10と比較回路11と駆動回路12と論
理処理回路13とを備え、比較回路11は、たとえばコ
ンパレータなどで構成され、三角波発生手段9の出力信
号と導通比設定手段10の出力信号とを比較して、前記
スイッチング素子6u〜7wの導通比を決定し、駆動回
路12に三角波発生手段9の周波数でオンオフ信号を出
力する。駆動回路12は論理処理回路13の出力信号と
比較回路11の出力信号との論理積でスイッチング素子
6u〜7wをオンオフする。また、ホールIC14u〜
14wが位置検知手段14を構成し、この3つのホール
ICの信号のHIGHまたはLOWによって前記第2の
物体の前記第1の物体に対する相対的な位置を検知す
る。また、論理処理回路13は、前記3つのホールIC
14u〜14wのうちの1つ(ここではホールIC14
uとする)の信号のパルス数を所定期間数えて速度を検
知している。また、直流電源変換装置4は、ここではダ
イオードブリッジ15とチョークコイル16と平滑用コ
ンデンサ17とで構成される。なお、18は使用者が運
転を指示入力する操作部である。
【0005】上記構成における動作について説明する。
3つのホールIC14u〜14wは相互に電気角で12
0度離れて配置されており、右回転の場合、3つのホー
ルIC14u〜14wは、図14に示したように、HI
GHとLOWの信号を出力する。論理処理回路13は前
記3つのホールIC14u〜14wの信号を入力し、あ
らかじめ設定されたデータテーブルに基づいて駆動回路
12に信号を出力し、駆動回路12は論理処理回路13
の出力信号を基にスイッチング素子6u〜7wをオンオ
フする。これにより、U−V端子間、U−W端子間、V
−W端子間、V−U端子間、W−U端子間、W−V端子
間、U−V端子間に直流電源変換装置4から電圧が順次
に印加され、3相巻線2に電流が供給される。ここで、
前記第2の物体は永久磁石により界磁を与えているの
で、フレミングの左手の法則により電動機1は動力を発
生し続ける。このとき、インバータ3が3相巻線2に供
給する電流は図14に示したようになる。
【0006】いま、3相巻線2の1つの巻線に流れる電
流をi、前記第2の物体の永久磁石が発生している磁束
密度をb、前記永久磁石に対向している3相巻線2の巻
線の導体の長さをl、発生する力をfとすると、f=b
・i・lとなり、発生するトルクは、上記fに導体数と
半径とを乗じた値となる。
【0007】ここで、制御手段8が前記第2の物体の前
記第1の物体に対する相対的な速度を一定に制御する場
合、たとえば前記第2の物体と前記第1の物体との間に
働くトルクが小さくなって、前記第2の物体の前記第1
の物体に対する相対的な速度が低下すると、所定期間に
おけるホールIC14uのパルス数が減少するので、制
御手段8は導通比設定値を上げ、前記スイッチング素子
6u〜7wの導通比を高くしてトルクを大きくして前記
パルス数を所定値に安定させようとする。
【0008】以上のように、動力発生装置は、電動機1
にインバータ3から導通比を制御しながら3相電力を供
給することにより、前記第2の物体がトルクを受けなが
ら一定速度で回転する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の動力
発生装置では、たとえば、起動時においては前記第2の
物体の前記第1の物体に対する相対的な速度が零である
ため、制御手段8は、速度を所定値にしようとして、導
通比設定手段10が出力する導通比設定値を上げ、スイ
ッチング素子6u〜7wの導通比を最大にした状態でオ
ンオフするので、電動機1の3相巻線2に大電流が急に
流れ始めることになり、電磁的な騒音を発生する要因と
なっていた。
【0010】また、制御手段8が電動機1の正方向運転
と逆方向運転とを交互に切り替えて運転する場合、たと
えば、正方向運転時に速度が安定していたとしても、逆
方向運転にした瞬間に速度が減少して一旦は零の状態と
なり、このとき、制御手段8は速度を上げようとして導
通比設定値を上げ、スイッチング素子6u〜7wの導通
比を大きい値に設定したままでオンとすることになり、
電動機1の3相巻線2に大電流が急に流れ初め、電磁的
な騒音を発生する要因になっていた。また、電動機1を
正方向運転したのち、一旦、インバータ3を停止して電
動機1の運転を自由にしたのち逆方向運転を行う場合に
ついても、同様に電磁的な騒音の発生をする。
【0011】とくに、電動機1が正方向運転と逆方向運
転とを切り替えて行う場合には、前記第2の物体の前記
第1の物体に対する相対的な速度が零から起動する場合
に比べ、一旦、前記速度を零にするための時間を要する
ので、3相巻線2に流れる電流が大きい時間が長くな
り、電磁的な騒音を発生する時間が長くなって、人間の
耳に聞こえ易くなると言う問題があった。
【0012】また、三角波発生手段9が出力する三角波
信号の周波数を低くすると、人間の可聴域に入り、電動
機1の動作中に電磁的な騒音が発生し、場合によっては
人に不快感を与える要因になると言う問題があった。ま
た、逆に三角波発生手段9が出力する三角波信号の周波
数を高くして人間の可聴域に入らないようにすると、ス
イッチング素子6u〜7wの発熱を大きくし、最終的に
は熱破壊を起こしてインバータ3が故障し、動力発生装
置として動作しなくなると言う問題があった。
【0013】本発明は上記の課題を解決するもので、騒
音が小さく、かつ信頼性の高い動力発生装置を提供する
ことを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に係わる本発明
は、3相巻線を備えた第1の物体と前記3相巻線に流れ
る電流により前記第1の物体と相互に電磁力を発生する
第2の物体とからなる電動機と、前記3相巻線に電力を
供給するインバータと、前記インバータを構成するスイ
ッチング素子のオンオフを制御して前記電動機の運転を
制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、三角波発
生手段と導通比設定手段とを備え、前記三角波発生手段
が出力する三角波信号と前記導通比設定手段が出力する
信号の瞬時値との比較により前記スイッチング素子の導
通比を決定する制御において、前記電動機の運転方向を
反転させるとき、前記導通比設定手段により設定する反
転方向への導通比の初期値を所定値に設定したのち順次
に増加させるように制御する動力発生装置である。
【0015】本発明により、電動機の運転方向を切り替
えたときの大電流に起因する騒音を低減するとともにス
イッチング素子の発熱を抑制し、また、急停止や急発進
を防止して反転に伴う機械的な過負荷を低減することが
できる。
【0016】請求項2に係わる本発明は、3相巻線を備
えた第1の物体と前記3相巻線に流れる電流により前記
第1の物体と相互に電磁力を発生する第2の物体とから
なる電動機と、前記3相巻線に電力を供給するインバー
タと、前記インバータを構成するスイッチング素子のオ
ンオフを制御して前記電動機の運転を制御する制御手段
とを備え、前記制御手段は、三角波発生手段と導通比設
定手段とを備え、前記三角波発生手段が出力する三角波
信号と前記導通比設定手段が出力する信号の瞬時値との
比較により前記スイッチング素子の導通比を決定する制
御において、前記三角波発生手段の出力信号の周波数を
任意の所定条件に対応して可変とした動力発生装置であ
る。
【0017】本発明により、種々の状況に対応して、ス
イッチング素子の発熱を抑制し、また騒音を低減するこ
とができる。
【0018】請求項3に係わる本発明は、制御手段は、
電動機の起動時には三角波発生手段の出力信号の周波数
を低く設定し、そののち高くするように制御する請求項
2に係わる動力発生装置である。
【0019】本発明により、起動時の大きい負荷による
インバータの構成部品の発熱を抑制し、かつ騒音を低減
することができる。
【0020】請求項4に係わる本発明は、制御手段は、
時刻検知手段を備え、前記時刻検知手段が検知した時刻
に基づいて、電動機が使用される時刻または時間帯に対
応して三角波発生手段の出力信号の周波数を変化させる
ように制御する請求項2に係わる動力発生装置である。
【0021】本発明により、昼間の運転と夜間の運転な
どに区別して対応でき、不快な騒音を低減するととも
に、信頼性を向上させることができる。
【0022】請求項5に係わる本発明は、制御手段は、
インバータを構成する部品の温度を検知する温度検知手
段を備え、前記温度が所定値以下となるように、三角波
発生手段の出力信号の周波数を制御する請求項2に係わ
る動力発生装置である。
【0023】本発明により、インバータを構成する部
品、とくにスイッチング素子などの半導体部品の発熱を
抑制して信頼性を向上させることができる。
【0024】請求項6に係わる本発明は、請求項1ない
し請求項5のいずれかに係わる動力発生装置を備えた電
気洗濯機である。
【0025】本発明により、電動機が運転方向を反転す
るときの急停止や急発進、および関連する機械的過負荷
の発生を防止するとともに、騒音の低減、発熱の抑制に
より品位と信頼性の高い電気洗濯機を実現することがで
きる。
【0026】
【発明の実施の形態】請求項1に係わる本発明におい
て、電動機の運転方向を切り替えるとき、論理処理回路
は、まず、各スイッチング素子の導通を零として電流供
給を停止し、慣性による回転に移行させ、つぎに、その
慣性による回転中に、反対方向運転させる各スイッチン
グ素子の導通比の初期値を所定値に設定し、以降、順次
に導通比を大きく設定する。この導通比の設定は電動機
の回転に同期した割り込み信号ごとに行う。この制御に
より電動機の慣性による回転が次第に減速され、停止し
たのち反対方向の回転に移行する。反対方向運転の速度
指令と慣性による回転速度との速度差に対応する導通比
を最初から設定しないので各スイッチング素子に大電流
が流れることがなく、また、急停止や急発進することも
ない。
【0027】請求項2に係わる本発明において、三角波
発生手段の周波数を変える手段は、たとえば、コンパレ
ータと抵抗とコンデンサとで三角波発生手段を構成し、
前記抵抗と前記コンデンサとによる時定数を変えること
により周波数を変える。前記時定数の変更は、前記抵抗
の抵抗値の変更、前記コンデンサの容量値の変更、また
は両者の値の変更により可能であるが、実施例では2つ
のコンデンサの一方を他方に並列接続または開放するこ
とにより容量値を変えて周波数を変えている。なお、前
記コンデンサの接続切り替えは、たとえばアナログスイ
ッチをマイコン制御で動作させることにより実行でき、
目的に対応して自在に周波数を変更することができる。
ただし、これらの手段に限定されるものではない。ま
た、実施例においては、インバータの電流に対応して三
角波発生手段の周波数を変え、負荷の増大などによりイ
ンバータの電流が大きくなった場合に周波数を低くして
スイッチング素子の発熱を抑制する。この場合、インバ
ータに直列に挿入した低抵抗などの電流検知手段により
インバータの電流を検知する。なお、マイクロホンなど
により電動機の騒音を測定し、騒音が大きい場合には周
波数を高く設定することより不快感を低減することも可
能である。
【0028】請求項3に係わる本発明において、電動機
の起動時に三角波発生手段の周波数を低く設定するが、
実施例においては、起動時に周波数を低く設定すること
によりスイッチング素子のターンオフ損失を低減して発
熱を抑制し、指令速度近くになって周波数を上げて設定
することにより騒音を人間の可聴域外にして不快感を低
減する。この場合、電源の投入時点を起動時とし、位置
検知手段の信号に基づいて速度を検知する。
【0029】請求項4に係わる本発明において、電動機
を運転する時刻または時間帯に対応して三角波発生手段
の周波数を変えるが、実施例においては、たとえば昼間
では周波数を低く設定することによりスイッチング素子
の発熱を抑制し、夜間では周波数を高く設定することに
より騒音を低減する。この場合、たとえばマイコンのク
ロックを利用した時刻検知手段により時刻を検知する。
【0030】請求項5に係わる本発明において、インバ
ータを構成する部品の温度に対応して三角波発生手段の
周波数を変えるが、実施例においては、スイッチング素
子の温度が所定温度より高くなった場合に周波数を低く
設定することにより前記スイッチング素子の発熱を抑制
し、前記所定温度以下になれば周波数を高く設定するこ
とにより騒音を低減する。この場合、たとえばサーミス
タを用いた温度検知手段により前記スイッチング素子の
ケースの温度を検知する。
【0031】請求項6に係わる本発明において、請求項
1ないし請求項5に係わる動力発生装置を電気洗濯機に
用いるが、実施例においては、第1の物体と第2の物体
により構成される電動機を動力源とし、Vベルトおよび
減速機構を介して攪拌翼または洗濯兼脱水槽を回転さ
せ、請求項1ないし請求項5に係わる動力発生装置とし
ての効果、すなわち急停止および急発進の防止による機
械的過負荷の低減、騒音の低減、構成部品の発熱抑制な
どの品位や信頼性に係わる効果を発揮させる。この場
合、インバータ、制御手段、操作部、および直流電源変
換装置などにより制御装置を構成する。
【0032】以下、実施例について説明する。
【0033】
【実施例】(実施例1)以下、本発明の動力発生装置の
実施例1について図面を参照しながら説明する。本実施
例は請求項1に係わる。
【0034】図1は本実施例の構成を示す回路図であ
る。なお、従来例と同じ構成要素には同一番号を付与し
て詳細な説明を省略する。
【0035】本実施例が従来例と異なる点は、制御手段
8は、割り込み信号発生手段19を備え、操作部18か
ら運転方向を変更する指令が出力されたとき、導通比設
定手段10による導通比を零に設定したのち反対方向回
転への導通比の初期値を所定値に設定し、前記割り込み
信号の入力ごとに順次に導通比を上げて設定し、最終に
は操作部18の速度指令に合致するよう制御することに
ある。
【0036】図において、割り込み信号発生手段19
は、電動機1の回転に同期した割り込み信号を順次に出
力する。操作部18は使用者の運転指示入力に対応して
インバータ3の運転のオンオフ、電動機1の運転方向、
および速度指令を制御手段8に送信する。なお、本実施
例では、右方向運転、インバータ停止、左方向運転、お
よびインバータ停止を回転数800rpmのもとで繰り
返す指令を出力するものとする。また、電動機1、3相
巻線2、インバータ3、および直流電源変換装置4の構
成は従来例と同じとするが、これに限定するものではな
い。
【0037】制御手段8は、三角波発生手段9、導通比
設定手段10、駆動回路12、論理処理回路13、割り
込み信号発生手段19、および比較回路11で構成され
ている。ここで、三角波発生手段9は、低コストのため
にコンパレータで構成されているとするが、これに限定
するものではない。導通比設定手段10および論理処理
回路13は、本実施例ではマイコンで構成され、導通比
設定手段10は抵抗を前記マイコン8のビット出力端子
に接続することにより、前記8ビット出力端子の出力か
ら導通比を電圧値として出力する。また、論理処理回路
13は、運転方向ごとにホールIC14u〜14wの出
力に対応して、スイッチング素子6u〜7wのそれぞれ
のオンとオフとを決定するための図3に示したようなデ
ータテーブルをあらかじめ用意しており、操作部18か
らの運転・停止指令が停止となっている間に運転方向指
令に対応した前記データテーブルを設定し、運転時には
この設定された前記データテーブルを基にスイッチング
素子6u〜7wのオンとオフを設定して駆動回路12に
信号を出力する。
【0038】駆動回路12は、トランジスタによるプッ
シュプル回路の構成をスイッチング素子6u〜7wの数
だけ備え、論理処理回路13の出力信号と比較回路11
の出力信号との論理積でスイッチング素子6u〜7wを
オンオフする。比較回路11は、たとえばコンパレータ
などで構成され、三角波発生手段9の出力信号と導通比
設定手段10の出力信号とを比較してスイッチング素子
6u〜7wの導通比を決定し、駆動回路12に三角波発
生手段9の周波数でオンオフ信号を出力する。割り込み
信号発生手段19は、ホールIC14u〜14wの出力
信号のいずれかが変化するとHIGHからLOWに変化
するパルスを論理処理回路13に出力し、本実施例では
図2に示した回路を使用するが、これに限定されるもの
ではない。また、本実施例では、論理処理回路13およ
び導通比設定手段10を構成するマイコンは低コストの
ものを使用するため、割り込み信号発生手段19の出力
信号のHIGHからLOWへの変化のみを検知するもの
とする。また、ある程度のパルス幅を備えているのは、
割り込み信号発生手段19の出力信号とノイズとを間違
えないように区別するためである。また、速度制御につ
いては、所定期間、割り込み信号発生手段19のパルス
数をカウントすることでフィードバックを行い、導通比
設定手段10によりスイッチング素子6u〜7wの導通
比を調整することにより電動機の回転速度を操作部18
からの指令値に安定させている。
【0039】上記構成における動作について説明する。
たとえば、操作部18から電動機1の運転指令、運転方
向指令として右回転指令、および速度指令を受け、所定
時間後に操作部18から割り込み信号を受けると、論理
処理回路13は前記割り込み信号を検知し、ホールIC
14u〜14wの出力信号を確認する。前記右回転指令
に対して右回転用データテーブルを基に、ホールIC1
4u〜14wの出力信号に対応したスイッチング素子6
u〜7wのオンオフの導通比を設定する。ここで、論理
処理回路13はつぎの割り込み信号が入力されるまで、
前記設定したスイッチング素子6u〜7wのオンオフを
固定したままにする。スイッチング素子6u〜7wのオ
ンオフを設定すると、駆動回路12はスイッチング素子
6u〜7wをオンオフし、3相巻線2に電流が流れ、こ
れにより、3相巻線2の電流経路が前記第2の物体の備
えた永久磁石の磁極に対応したものになり、電動機1は
回転を続ける。ここで、ホールIC14u〜14wと前
記割り込み信号、スイッチング素子6u〜7wのオンオ
フ、およびインバータ3の入力電流の関係は図4に示し
たようになる。
【0040】その後、所定時間を経過すると、操作部1
8は論理処理回路13にインバータ3の停止指令を出力
し、論理処理回路13はスイッチング素子6u〜7wの
設定をすべてオフにする。これにより、3相巻線2に電
流が供給されなくなるので、電動機1は慣性で回転す
る。つぎに、電動機1が慣性による回転中に、操作部1
8は論理処理回路13に左回転指令を出力する。論理処
理回路13はその左回転指令を入力し、今度は左回転用
データテーブルを用いてホールIC14u〜14wの出
力信号に対応したスイッチング素子6u〜7wのオンオ
フの導通比を設定し、駆動回路12はスイッチング素子
6u〜7wをオンオフする。このとき、導通比設定手段
10は電動機1の回転数に関係なく導通比の初期値を所
定値に設定して出力し、比較回路11は三角波発生手段
9の出力信号を前記所定値と比較して、スイッチング素
子6u〜7wの導通比の初期値が前記所定値になるよう
に信号を出力する。このとき、導通比設定手段10は割
り込み信号発生手段19からつぎの割り込み信号を入力
するまで前記所定値を維持する。
【0041】ここで、電動機1に発生するトルクが現在
の慣性による回転方向と逆になり、駆動回転中のように
導通比設定手段10が電動機1の回転数と操作部18の
速度指令値とを比較してスイッチング素子6u〜7wの
導通比を設定したとすると、電動機1は慣性力で回転し
ているだけなので、電動機1の回転数と前記速度指令値
との差が余りにも大きい場合には導通比設定手段10に
より電動機1の回転方向とは逆方向に高トルクが発生
し、電動機1は急停止してしまう。しかし、本実施例で
は、上記のように操作部18の運転方向指令が反対にな
ったところで、導通比設定手段10が前記スイッチング
素子の導通比の初期値を所定値に設定することにより、
3相巻線2に大電流が流れないようにする。したがっ
て、電動機1が急停止することもなくなる。また、スイ
ッチング素子6u〜7wにも大電流が流れなくなるの
で、3相巻線2やスイッチング素子6u〜7wの発熱も
抑えられる。
【0042】つぎの割り込み信号が出力されると、導通
比設定手段10はスイッチング素子6u〜7wの導通比
を前記所定値より10%大きくするように信号を出力す
る。本実施例では、電動機1が所定の回転数(前記速度
指令値であってもなくてもよい)に達するまでは、導通
比設定手段10は前記割り込み信号が出力されるごとに
スイッチング素子6u〜7wの導通比を直前の設定値の
10%大となるように信号を出力し、所定回転数に達し
た時点で、現在の回転数をフィードバックし、導通比設
定手段10は電動機1の回転速度が前記速度指令値にな
るようにスイッチング素子6u〜7wの導通比を設定す
る。
【0043】以上の制御により、操作部18の運転方向
指令と反対に慣性で回転している電動機1は急停止せず
に回転数が減少していくので、前記割り込み信号の数が
減少しても、導通比設定手段10がスイッチング素子6
u〜7wの導通比を急に大きくすることによる3相巻線
2の大電流を防止し、電動機1は急停止、および急発進
せず、静かに回転方向を変化させることが可能となり、
電動機1の運転方向の変化時においても騒音の小さい動
力発生装置を提供することができる。
【0044】なお、導通比設定手段10は、運転方向変
化時にスイッチング素子6u〜7wの導通比を次第に大
きくしていくとしたが、この方法に限定するものではな
い。また、通常時の速度制御の切り替えについても本実
施例に限定するものではない。
【0045】(実施例2)以下、本発明の動力発生装置
の実施例2について図面を参照しながら説明する。本実
施例は請求項2に係わる。
【0046】図5は本実施例の構成を示す回路図であ
る。なお、実施例1と同じ構成要素には同一番号を付与
して詳細な説明を省略する。本実施例が実施例1と異な
る点は、制御手段8に電流検知手段20を備え、制御手
段8は、インバータ3の電流に応じて三角波発生手段9
の周波数を変え、騒音を低減するように制御することに
ある。
【0047】図5において、制御手段8は、三角波発生
手段9、導通比設定手段10、比較回路11、駆動回路
12、論理処理回路13、および電流検知手段20によ
り構成され、三角波発生手段9はIC、抵抗、およびコ
ンデンサなどで構成され、その出力信号の周波数は前記
抵抗と前記コンデンサとの時定数により決まるが、マイ
コンなどで構成された論理処理回路13の出力信号によ
り前記コンデンサの定数を変えることにより周波数を自
在に変化させている。なお、三角波発生手段9の構成お
よび出力信号の周波数可変方法はこれに限定するもので
はない。また、速度制御については、論理処理回路13
が位置検知手段を構成するホールIC14u〜14wの
内の1つ(ここではホールIC14uとする)のパルス
数を所定時間数えることで電動機1の速度を検知し、導
通比設定手段10が前記速度検知値と操作部18からの
速度指令値とを比較することにより、電動機1の速度が
安定するようにスイッチング素子6u〜7wの導通比を
設定する。
【0048】上記構成における動作について説明する。
論理処理回路13は、操作部18より電動機1のオン指
令、電動機1の運転方向指令、速度指令を受けると、運
転方向指令に対応したデータテーブルを設定し、ホール
IC14u〜14wの出力信号に対応してスイッチング
素子6u〜7wのオンオフの導通比を設定し、駆動回路
12は設定された導通比でスイッチング素子6u〜7w
をオンオフする。これにより、3相巻線2に電流が供給
され、前記第2の物体が備えた永久磁石が与える界磁の
もとでフレミングの左手の法則により電動機1が運転を
開始する。前記第2の物体が前記第1の物体に対して徐
々に位置を変えていくと、前記第2の物体の前記永久磁
石の位置も変化していき、ホールIC14u〜14wの
いずれか1つの地点の磁極が変化する。このとき、論理
処理回路13は磁極の変化を検知し、前記データテーブ
ルによりホールIC14u〜14wの出力信号に対応し
たスイッチング素子6u〜7wのオンオフの導通比を設
定する。
【0049】駆動回路12は設定された導通比によりス
イッチング素子6u〜7wをオンオフする。これによ
り、電動機1は常に前記第2の物体の界磁に対応して3
相巻線2に電流が供給されてトルクを発生し続け、運転
を続ける。ここで、何等かの原因で負荷が大となって速
度を所定値に安定させるために3相巻線2に大電流を供
給する必要が発生すると、スイッチング素子6u〜7w
にも大電流が流れて発熱が大きくなるが、ここで、抵抗
からなる電流検知手段20がインバータ3の入力電流値
を検知する。論理処理回路13は電流検知手段20の出
力信号を入力し、その出力信号に対応した指令値を三角
波発生手段9に出力し、三角波発生手段9は出力信号の
周波数を前記指令値になるように変化させる。すなわ
ち、インバータ3の入力電流が大きくなった場合、三角
波発生手段9の出力信号の周波数を低くしてスイッチン
グ素子6u〜7wのオフ時の損失を少なくすることによ
り発熱を抑えるようにしている。これにより、常にスイ
ッチング素子6u〜7wの発熱を抑え、信頼性の高い動
力発生装置を実現することができる。
【0050】なお、新たに電動機1の近傍に小型のマイ
クロフォンなどで構成された騒音測定器を配設し、電動
機1の騒音を測定できるようにし、前記騒音測定器の測
定値を論理処理回路13で検知し、その測定値が大であ
れば三角波発生手段9の出力信号の周波数を高くして騒
音を抑えるようにすることも可能であり、騒音が小さく
人に不快感を与えない動力発生装置を実現することもで
きる。
【0051】(実施例3)以下、本発明の動力発生装置
の実施例3について図面を参照しながら説明する。本実
施例は請求項2および請求項3に係わる。
【0052】図6は本実施例の構成を示す回路図であ
る。なお、実施例1ないし実施例2と同じ構成要素には
同一番号を付与して詳細な説明を省略する。
【0053】本実施例が実施例2と異なる点は、制御手
段8における三角波発生手段9の周波数を起動時と速度
指令に近い回転時とで2段階に切り替えるようにしたこ
とにある。
【0054】図6において、制御手段8における三角波
発生手段9は、実施例2と同様にIC、抵抗、コンデン
サなどで構成され、出力信号の周波数は前記抵抗と前記
コンデンサとの時定数により決まるが、論理処理回路1
3の出力信号により前記コンデンサの定数を変更して
4.5KHz程度と21KHz程度の周波数の信号とを
切り替えて出力する。たとえば、図7に示したように、
あらかじめ2つの異なる定数のコンデンサ、すなわち第
1のコンデンサ21と第2のコンデンサ22とを準備し
ておき、第2のコンデンサ22を接続するかオープンに
するかで前記周波数を変更することができる。また、第
1のコンデンサ21の定数を第2のコンデンサ22の定
数の約3分の1にしておく。なお、三角波発生手段9の
構成および出力信号の周波数可変方法はこれに限定する
ものではない。
【0055】また、速度制御については、論理処理回路
13が位置検知手段を構成するホールIC14u〜14
wの内の1つ(ここではホールIC14uとする)のパ
ルス数を所定時間数えることで電動機1の速度を検知
し、導通比設定手段10が前記速度検知値と操作部18
からの速度指令値とを比較して電動機1の速度が安定す
るようにスイッチング素子の導通比を設定する。なお、
スイッチング素子6u〜7wの導通比は、実施例1ない
し実施例2と同様に、比較回路11が導通比設定手段1
0の出力信号と三角波発生手段9の出力信号とを比較し
て設定するが、これに限定するものではない。
【0056】上記構成における動作について説明する。
図8は本実施例の動作を示す波形図である。論理処理回
路13は、操作部18より電動機1のオン指令、電動機
1の運転方向指令および速度指令を受けるとその運転方
向指令に対応したデータテーブルを設定し、ホールIC
14u〜14wの出力信号に対応したスイッチング素子
6u〜7wのオンオフの導通比を設定し、駆動回路12
がスイッチング素子6u〜7wをオンオフする。これに
より、3相巻線2に電流が供給され、前記第2の物体が
備えた永久磁石が与えている界磁のもとでフレミングの
左手の法則により電動機1は運転を開始する。このと
き、論理処理回路13は三角波発生手段9の出力信号の
周波数を4.5KHzにするように図7に示した第2の
コンデンサ22を第1のコンデンサ21に並列接続す
る。三角波発生手段9の出力信号の周波数は第1のコン
デンサ21と第2のコンデンサ22との合成容量で4.
5KHzとなる。電動機1が回転を開始すると前記第2
の物体の永久磁石の位置が変化していき、ホールIC1
4u〜14wのいずれか1つの地点の磁極が変化する。
論理処理回路13はその変化を検知し、前記データテー
ブルでホールIC14u〜14wの出力に対応したスイ
ッチング素子6u〜7wのオンオフの導通比を設定す
る。こうして、常に前記第2の物体の界磁に対応して3
相巻線2に電流を供給してトルクを発生し続け、電動機
1は運転を続けて次第に操作部18の速度指令値に近づ
いていく。論理処理回路13は電動機1の速度を検知し
ており、電動機1の速度が前記速度指令の±10%の範
囲内に入ると、第2のコンデンサ22の論理処理回路1
3の出力端子に接続している側を開放し、三角波発生手
段9の出力信号の周波数を決定する定数を第1のコンデ
ンサ21のみとして21KHz近傍に設定する。
【0057】ここで、起動時には電動機1の速度は零で
あり、上記の速度制御の場合、スイッチング素子の導通
比が大きくて3相巻線2に流れている電流が大きくな
り、多少の騒音を発生する。この騒音は3相巻線2に流
れる電流により発生するもので、大きい起動トルクを要
する電動機ほど大電流となるので騒音も大きくなる。な
お、電動機1の起動時から前記速度指令値近傍までのイ
ンバータ3の入力電流値は図9に示したようになる。本
実施例では、電動機1の起動時から前記速度指令値の近
傍まで三角波発生手段9の出力信号の周波数を人間が聞
こえる領域の4.5KHzとしているが、上記のように
起動時には3相巻線2に比較的大電流が流れ、これによ
る騒音が大きいが、それほど気にならないと思われ、さ
らに、電動機1の起動から前記速度指令値に達するまで
の時間は僅かであるのでそれほど問題にならない。
【0058】さらに、前記速度指令値の近傍における運
転時には、3相巻線2に流れる電流も安定しており、こ
の電流による騒音の影響は少なくなっているが、同時に
三角波発生手段9の出力信号の周波数も4.5KHzか
ら21KHzに変化して人間には聞こえなくなってい
る。また、起動時に三角波発生手段9の出力信号の周波
数を低くすることにより、起動時にスイッチング素子6
u〜7wに大電流が流れているときのターンオフ損失を
抑え、オン損失のみにしようとするので発熱を極力抑え
る効果もある。たとえば15KHz程度を使用した場合
には多少の騒音は感じられるが実用上の問題は非常に小
さく、スイッチング素子6u〜7wの損失を低減するこ
とができる。
【0059】以上のように、電動機1の起動時には三角
波発生手段9の出力信号の周波数を低く設定し、電動機
1の速度が安定しているときは周波数を高く設定するこ
とで、騒音が小さく、またスイッチング素子6u〜7w
の発熱も少ない動力発生装置を実現することができる。
【0060】(実施例4)以下、本発明の動力発生装置
の実施例4について図面を参照しながら説明する。本実
施例は請求項2および請求項4に係わる。
【0061】図9は本実施例の構成を示す回路図であ
る。なお、実施例1ないし実施例3と同じ構成要素には
同一番号を付与して詳細な説明を省略する。
【0062】本実施例が実施例2ないし実施例3と異な
る点は、制御手段8が時刻検知手段23を備え、動力発
生装置を使用する時間帯によって三角波発生手段9の周
波数を変えて設定するように制御することにある。
【0063】制御手段8は三角波発生手段9、導通比設
定手段10、比較回路11、駆動回路12、論理処理回
路13、および時刻検知手段23により構成され、時刻
検知手段23はタイマICなどで構成されている。な
お、時刻検知手段23はこれに限定するものではなく、
たとえばマイコンを利用しても構わない。三角波発生手
段9は、実施例2と同様に、IC、抵抗、およびコンデ
ンサなどで構成され、抵抗とコンデンサの時定数により
出力信号の周波数を決定し、時刻検知手段23の出力信
号により前記コンデンサの定数を変更して4.5KHz
程度と21KHz程度の周波数とを切り替えて出力す
る。本実施例では、実施例3と同様に、図7に示した回
路を用いるが、三角波発生手段9の構成および出力信号
の周波数の可変方向はこれに限定するものではない。ま
た、速度制御については、論理処理回路13が位置検知
手段を構成するホールIC14u〜14wの内の1つ
(ここではホールIC14uとする)のパルス数を所定
時間数えることで電動機1の速度を検知し、導通比設定
手段10が前記速度検知値と操作部18からの速度指令
値とを比較することにより電動機1の速度が安定するよ
うにスイッチング素子6u〜7wの導通比を設定する。
また、スイッチング素子6u〜7wの導通比は比較回路
11が導通比設定手段10の出力信号と三角波発生手段
9の出力信号の大小関係を比較して設定されるが、これ
に限定するものではない。
【0064】上記構成における動作について説明する。
時刻検知手段23は操作部18の電動機1の運転指令が
オンでもオフでも常に時刻を検知しており、午前8時か
ら午後5時までは図7に示した第2のコンデンサの時刻
検知手段23の出力端子側をグランドに接続する。これ
により三角波発生手段9の出力信号の周波数を決定する
コンデンサは第1のコンデンサ21と第2のコンデンサ
22との合成容量になり、三角波発生手段9の出力信号
の周波数は約4.5KHzとなる。午前8時から午後8
時までは使用者が出かけていたり、動き回っていること
が多く、また付近には自動車が頻繁に通って騒音が大き
いので、4.5KHzによる電動機1の騒音は目だたな
くなる。また、時刻検知手段23が午後6時から午前8
時までの時刻を検知している間は第2のコンデンサ22
を開放にする。これにより三角波発生手段9の出力信号
の周波数を決定するコンデンサは第1のコンデンサ21
のみとなり、三角波発生手段の出力信号は約21KHz
となる。午後6時から午前8時までは、使用者が寝る時
間も含まれるので、動力発生装置の騒音を極力低減する
必要がある。本実施例では、三角波発生手段9の出力信
号の周波数を21KHzにしているので、これによる騒
音は人間には聞こえない。また、本実施例では、昼間に
三角波発生手段9の出力信号の周波数を下げることで日
中に気温が上がってもインバータ3を構成するスイッチ
ング素子6u〜7wの発熱を抑えることができる。ま
た、昼間に三角波発生手段9の出力信号の周波数を上げ
ても夜間には気温が下がっているのでスイッチング素子
6u〜7wの発熱も抑えられる動力発生装置を実現する
ことができる。
【0065】(実施例5)以下、本発明の動力発生装置
の実施例5について図面を参照しながら説明する。本実
施例は請求項2および請求項5に係わる。
【0066】図10は本実施例の構成を示す回路図であ
る。なお、実施例1ないし実施例4と同じ構成要素には
同一番号を付与して詳細な説明を省略する。本実施例が
実施例2ないし実施例4と異なる点は、スイッチング素
子6u〜7wのうちの1つの温度を測定する温度検知手
段24を備え、前記温度により周波数を切り替えるよう
にしたことにある。
【0067】図10において、制御手段8は三角波発生
手段9、導通比設定手段10、比較回路11、駆動回路
12、論理処理回路13、および温度検知手段24によ
り構成され、温度検知手段24は本実施例では図11の
ようにサーミスタ25と抵抗およびICなどで構成する
とともに、サーミスタ25をスイッチング素子6u〜7
wの内の1つ(ここではスイッチング素子6uとする)
に配設し、スイッチング素子6uのケース温度を検知
し、サーミスタ25の温度が上昇し抵抗値が小さくなる
と出力端子の状態をグランドにし、サーミスタ25の温
度が低下して抵抗値が大きくなると前記出力端子の状態
を開放にするが、これに限定されるものではない。三角
波発生手段9は実施例3と同様の構成にし、第2のコン
デンサ22の一端を温度検知手段24の出力端子に接続
する。
【0068】上記構成における動作について説明する。
スイッチング素子6uのケース温度が大きくなって所定
値を超えると、温度検知手段24により第2のコンデン
サ22は第1のコンデンサ21に並列接続されることに
なり、三角波発生手段9の出力信号の周波数を4.5K
Hzにする。また、スイッチング素子6uのケース温度
が所定値以下であるときには温度検知手段24は第2の
コンデンサ22を開放することになり、三角波発生手段
の出力信号の周波数は21KHzになる。したがって、
何等かの原因で電動機1の負荷が大きくなって3相巻線
2に流れる電流が大きくなり、スイッチング素子6uの
ケース温度が高くなった場合、三角波発生手段9の出力
信号の周波数を低くしスイッチング素子6uのスイッチ
ング回数を減らすことでスイッチング素子6uのターン
オフ時の損失を減らし、スイッチング素子6uの発熱を
発熱を減少させることができ、また、再度、電動機1の
負荷が元に戻るとスイッチング素子6uのケース温度が
低くなったときには三角波発生手段9の出力信号の周波
数を高くし、人間の可聴領域外にし不快感を減らすこと
ができる。したがって、スイッチング素子6uの温度が
所定値以上にならず、故障の少ない安全な動力発生装置
を実現することができる。
【0069】なお、スイッチング素子6uのみの温度を
検知しているが、これに限定されるものではない。ただ
し、スイッチング素子6uの温度は他のスイッチング素
子6v〜7wの温度を代表していると考えられる。ま
た、本実施例では温度検知手段24を用いることでスイ
ッチング素子6uの温度を検知し、常に所定温度以下で
動作するようにしているが、これ以外にも、抵抗などで
インバータ3の入力電流値を検知しておき、前記入力電
流値と三角波発生手段9の出力信号の周波数により、論
理処理回路13がスイッチング素子6u〜7wの発熱を
計算し、この計算値により三角波発生手段9の出力信号
の周波数を調整し、スイッチング素子6u〜7wの発熱
を抑える方法などがあり、必ずしもこれに限定するもの
ではない。
【0070】(実施例6)本発明の動力発生装置を使用
する電気洗濯機の一実施例について図面を参照しながら
説明する。本発明は請求項6に係わる。
【0071】図12は本実施例の構成を示す断面図であ
る。図において、洗濯機外枠26は4本の吊り棒27に
より水受け槽28を吊り下げており、洗濯兼脱水槽29
は、水受け槽28内に回転自在に配設し、洗濯兼脱水槽
29の底部に攪拌翼30を回転自在に配設している。イ
ンバータ3と電動機1は上記実施例1と同様の動力発生
装置31を構成しているが、上記実施例1ないし実施例
5に記載した動力発生装置のいずれか1つであればよ
い。動力発生装置31は、Vベルト32および減速機構
33を介して攪拌翼30および洗濯兼脱水槽29を駆動
する。なお、34は排水弁、35は給水弁である。制御
装置36は、たとえば入力手段より入力された情報によ
り、洗い、濯ぎ、脱水の各行程を制御し、動力発生装置
31を制御する。なお、これは一例で、動力発生装置3
1を備えた電気洗濯機はこれに限定しない。
【0072】ここで動作について説明する。洗濯兼脱水
槽29に衣類を入れ、洗い行程で動力発生装置31を駆
動させると、動力発生装置31は電動機1が右回転、左
回転を繰り返すように電動機1を駆動し、電動機1はV
ベルト32、減速機構33を介して攪拌翼30を右回転
または左回転させる。ここで、実施例1の動力発生装置
を用いることで、回転方向の変化時に、電動機1が急停
止、急発進を行わないようになり、これによる騒音が小
さくなる。また、電動機1が急停止、急発進を行わなく
なることで、Vベルト32、減速機構33に急に過大な
負荷がかかることを防ぐことができ、破壊を防止するこ
とができる。
【0073】したがって、騒音が小さく、故障が少なく
て寿命も長い電気洗濯機を提供できる。なお、図1〜図
10に示した動力発生装置の電動機1の部分は、いずれ
も回転運動を行いながら負荷に動力を供給する例を示し
ているが、とくに回転運動に限定するものではなく、た
とえば直線運動を行う一般にリニアモータと呼ばれる構
造のものであってもよい。
【0074】
【発明の効果】請求項1に係わる本発明は、3相巻線を
備えた第1の物体と前記3相巻線に流れる電流により前
記第1の物体と相互に電磁力を発生する第2の物体とか
らなる電動機と、前記3相巻線に電力を供給するインバ
ータと、前記インバータを構成するスイッチング素子の
オンオフを制御して前記電動機の運転を制御する制御手
段とを備え、前記制御手段は、三角波発生手段と導通比
設定手段とを備え、前記三角波発生手段が出力する三角
波信号と前記導通比設定手段が出力する信号の瞬時値と
の比較により前記スイッチング素子の導通比を決定する
制御において、前記電動機の運転方向を反転させると
き、前記導通比設定手段により設定する反転方向への導
通比の初期値を所定値に設定したのち順次に増加させる
ように制御する動力発生装置とすることにより、運転方
向を切り替えたときの電動機の騒音を低減するととも
に、急停止や急発進を防止し、反転に伴う機械的な過負
荷も低減することができる。
【0075】請求項2に係わる本発明は、3相巻線を備
えた第1の物体と前記3相巻線に流れる電流により前記
第1の物体と相互に電磁力を発生する第2の物体とから
なる電動機と、前記3相巻線に電力を供給するインバー
タと、前記インバータを構成するスイッチング素子のオ
ンオフを制御して前記電動機の運転を制御する制御手段
とを備え、前記制御手段は、三角波発生手段と導通比設
定手段とを備え、前記三角波発生手段が出力する三角波
信号と前記導通比設定手段が出力する信号の瞬時値との
比較により前記スイッチング素子の導通比を決定する制
御において、前記三角波発生手段の出力信号の周波数を
任意の所定条件に対応して可変とした動力発生装置とす
ることにより、種々の状況、たとえば、起動時、使用す
る時間帯、構成部品の温度状態などに対応して、スイッ
チング素子の発熱を抑制し、騒音を低減することができ
る。
【0076】請求項3に係わる本発明は、制御手段は、
電動機の起動時には三角波発生手段の出力信号の周波数
を低く設定し、そののち高くするように制御する請求項
2に係わる動力発生装置とすることにより、起動時にお
ける大きい負荷によるインバータの構成部品の発熱を抑
制し、かつ騒音を低減して運転することができる。
【0077】請求項4に係わる本発明は、制御手段は、
時刻検知手段を備え、前記時刻検知手段が検知した時刻
に基づいて、電動機が使用される時刻または時間帯に対
応して三角波発生手段の出力信号の周波数を変化させる
ように制御する請求項2に係わる動力発生装置とするこ
とにより、昼間の運転と夜間の運転などに区別して対応
でき、不快な騒音を低減するとともに、信頼性を向上さ
せることができる。
【0078】請求項5に係わる本発明は、制御手段は、
インバータを構成する部品の温度を検知する温度検知手
段を備え、前記温度が所定値以下となるように、三角波
発生手段の出力信号の周波数を制御する請求項2に係わ
る動力発生装置である。
【0079】本発明により、インバータを構成する部
品、とくにスイッチング素子などの半導体部品の発熱を
抑制して信頼性を向上させることができる。
【0080】請求項6に係わる本発明は、請求項1ない
し請求項5のいずれかに係わる動力発生装置を備えた電
気洗濯機とすることにより、電動機が運転方向を反転す
るときの急停止や急発進、および関連する機械的過負荷
の発生を防止するとともに、騒音の低減、発熱の抑制に
より品位と信頼性の高い電気洗濯機を実現することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動力発生装置の実施例1の構成を示す
回路図
【図2】同実施例における位置検知手段の構成を示す回
路図
【図3】同実施例におけるデータテーブルの構成を示す
模式図
【図4】同実施例の動作を示す波形図
【図5】本発明の動力発生装置の実施例2の構成を示す
回路図
【図6】本発明の動力発生装置の実施例3の構成を示す
回路図
【図7】同実施例における三角波発生手段の構成を示す
回路図
【図8】同実施例の動作を示す波形図
【図9】本発明の動力発生装置の実施例4の構成を示す
回路図
【図10】本発明の動力発生装置の実施例5の構成を示
す回路図
【図11】同実施例における温度検知手段の構成を示す
回路図
【図12】本発明の電気洗濯機の一実施例の構成を示す
断面図
【図13】従来の動力発生装置の構成を示す回路図
【図14】同従来例の動作を示す波形図
【符号の説明】
1 電動機 2 3相巻線 3 インバータ 4 直流電源変換装置 5 商用電源 6u、6v、6w スイッチング素子 7u、7v、7w スイッチング素子 8 制御手段 9 三角波発生手段 10 導通比設定手段 11 比較回路 12 駆動回路 13 論理処理回路 14 位置検知手段 14u、14v、14w ホールIC 15 ダイオードブリッジ 16 チョークコイル 17 平滑用コンデンサ 18 操作部 19 割り込み信号発生手段 20 電流検知手段 21 第1のコンデンサ 22 第2のコンデンサ 23 時刻検知手段 24 温度検知手段 25 サーミスタ 26 洗濯機外枠 27 吊り棒 28 水受け槽 29 洗濯兼脱水槽 30 攪拌翼 31 動力発生装置 32 Vベルト 33 減速機構 34 排水弁 35 給水弁 36 制御装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3相巻線を備えた第1の物体と前記3相
    巻線に流れる電流により前記第1の物体と相互に電磁力
    を発生する第2の物体とからなる電動機と、前記3相巻
    線に電力を供給するインバータと、前記インバータを構
    成するスイッチング素子のオンオフを制御して前記電動
    機の運転を制御する制御手段とを備え、前記制御手段
    は、三角波発生手段と導通比設定手段とを備え、前記三
    角波発生手段が出力する三角波信号と前記導通比設定手
    段が出力する信号の瞬時値との比較により前記スイッチ
    ング素子の導通比を決定する制御において、前記電動機
    の運転方向を反転させるとき、前記導通比設定手段によ
    り設定する反転方向への導通比の初期値を所定値に設定
    したのち順次に増加させるように制御する動力発生装
    置。
  2. 【請求項2】 3相巻線を備えた第1の物体と前記3相
    巻線に流れる電流により前記第1の物体と相互に電磁力
    を発生する第2の物体とからなる電動機と、前記3相巻
    線に電力を供給するインバータと、前記インバータを構
    成するスイッチング素子のオンオフを制御して前記電動
    機の運転を制御する制御手段とを備え、前記制御手段
    は、三角波発生手段と導通比設定手段とを備え、前記三
    角波発生手段が出力する三角波信号と前記導通比設定手
    段が出力する信号の瞬時値との比較により前記スイッチ
    ング素子の導通比を決定する制御において、前記三角波
    発生手段の出力信号の周波数を任意の所定条件に対応し
    て可変とした動力発生装置。
  3. 【請求項3】 制御手段は、電動機の起動時には三角波
    発生手段の出力信号の周波数を低く設定し、そののち高
    くするように制御する請求項2記載の動力発生装置。
  4. 【請求項4】 制御手段は、時刻検知手段を備え、前記
    時刻検知手段が検知した時刻に基づいて、電動機が使用
    される時刻または時間帯に対応して三角波発生手段の出
    力信号の周波数を変化させるように制御する請求項2記
    載の動力発生装置。
  5. 【請求項5】 制御手段は、インバータを構成する部品
    の温度を検知する温度検知手段を備え、前記温度が所定
    値以下となるように、三角波発生手段の出力信号の周波
    数を制御する請求項2記載の動力発生装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれかに記
    載の動力発生装置を備えた電気洗濯機。
JP10051717A 1998-03-04 1998-03-04 動力発生装置と電気洗濯機 Pending JPH11252976A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10051717A JPH11252976A (ja) 1998-03-04 1998-03-04 動力発生装置と電気洗濯機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10051717A JPH11252976A (ja) 1998-03-04 1998-03-04 動力発生装置と電気洗濯機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11252976A true JPH11252976A (ja) 1999-09-17

Family

ID=12894654

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10051717A Pending JPH11252976A (ja) 1998-03-04 1998-03-04 動力発生装置と電気洗濯機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11252976A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007014173A (ja) * 2005-07-04 2007-01-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd インバータ回路および密閉型電動圧縮機および冷蔵庫
JP2008215274A (ja) * 2007-03-06 2008-09-18 Denso Corp バルブタイミング調整装置
JP2017150776A (ja) * 2016-02-26 2017-08-31 株式会社ノーリツ 制御装置
US9973131B2 (en) 2015-02-02 2018-05-15 Lg Electronics Inc. Motor driving device and laundry treatment apparatus including the same

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007014173A (ja) * 2005-07-04 2007-01-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd インバータ回路および密閉型電動圧縮機および冷蔵庫
JP2008215274A (ja) * 2007-03-06 2008-09-18 Denso Corp バルブタイミング調整装置
US9973131B2 (en) 2015-02-02 2018-05-15 Lg Electronics Inc. Motor driving device and laundry treatment apparatus including the same
JP2017150776A (ja) * 2016-02-26 2017-08-31 株式会社ノーリツ 制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4409532A (en) Start control arrangement for split phase induction motor
JP4112930B2 (ja) インバータ装置
JP2878819B2 (ja) 洗濯機
JP2001286175A (ja) モータ駆動装置
KR101523793B1 (ko) 동기식 전기 모터의 정상-상태 회전 제어를 위한 시스템
JPH11252976A (ja) 動力発生装置と電気洗濯機
JPH07131904A (ja) 電動車の電動機制御装置
KR20190063252A (ko) 모터 구동장치 및 그의 제어방법
JP4161436B2 (ja) インバータ装置
JP2001238480A (ja) インバータ装置およびこれを使用した電気洗濯機
JPH08317684A (ja) 永久磁石形モータの制御装置及びこの制御装置を備えた洗濯機
JP3658923B2 (ja) 動力発生装置およびそれを備えた電気洗濯機
KR20190115924A (ko) 직입기동 기능이 구비된 모터 구동제어장치
JPH11252970A (ja) 動力発生装置とこれを用いた電気洗濯機
KR20120133756A (ko) 커뮤테이션 시간 조절을 이용한 비엘디씨 모터의 토크 리플 저감방법 및 비엘디씨 모터의 토크 리플 저감장치
JP2000014961A (ja) 洗濯機
JPH10145960A (ja) 動力発生装置と電気洗濯機
US20220360205A1 (en) Method and apparatus for the start of single-phase induction motors
JPH11252969A (ja) 電気洗濯機
JPH11262288A (ja) 洗濯機の制御装置
KR19990081161A (ko) 모터의 구동방법
JP3093448B2 (ja) 洗濯機
JPH02241394A (ja) ブラシレス直流モータの駆動装置
JPH0583965A (ja) 回転センサレス永久磁石モータの始動方法
JPH104697A (ja) 車両の牽引用電気電動機の電源用インバータ変換器