JP3093448B2 - 洗濯機 - Google Patents
洗濯機Info
- Publication number
- JP3093448B2 JP3093448B2 JP04159231A JP15923192A JP3093448B2 JP 3093448 B2 JP3093448 B2 JP 3093448B2 JP 04159231 A JP04159231 A JP 04159231A JP 15923192 A JP15923192 A JP 15923192A JP 3093448 B2 JP3093448 B2 JP 3093448B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil
- washing machine
- triac
- motor
- gate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、単相誘導電動機からな
る洗濯機モータを備えた洗濯機に関する。
る洗濯機モータを備えた洗濯機に関する。
【0002】
【従来の技術】洗濯機では、単相誘導電動機からなる洗
濯機モータを備え、洗い時には、この洗濯機モータを正
逆回転させて撹拌体を正逆駆動し、また脱水時には一方
向へ回転させて脱水槽を回転駆動するようにしている。
そして、この種洗濯機では、洗濯機モータの回転速度を
必要に応じて制御するようにしている。
濯機モータを備え、洗い時には、この洗濯機モータを正
逆回転させて撹拌体を正逆駆動し、また脱水時には一方
向へ回転させて脱水槽を回転駆動するようにしている。
そして、この種洗濯機では、洗濯機モータの回転速度を
必要に応じて制御するようにしている。
【0003】この場合、洗濯機モータの回転速度を制御
する方式として、交流波形を位相制御する場合と、チョ
ッパー制御する場合とがある。しかしながら、位相制御
およびチョッパー制御のいずれの場合も、洗濯機モータ
に流れる電流波形が歪むため、洗濯機モータから電磁音
が発生し、洗濯機の槽と共鳴し騒音が大きくなる。ま
た、高調波発生により電波障害が惹起し、さらに、モー
タ効率が悪く、モータ温度上昇が大きくなる等の問題が
あった。
する方式として、交流波形を位相制御する場合と、チョ
ッパー制御する場合とがある。しかしながら、位相制御
およびチョッパー制御のいずれの場合も、洗濯機モータ
に流れる電流波形が歪むため、洗濯機モータから電磁音
が発生し、洗濯機の槽と共鳴し騒音が大きくなる。ま
た、高調波発生により電波障害が惹起し、さらに、モー
タ効率が悪く、モータ温度上昇が大きくなる等の問題が
あった。
【0004】この問題を解決すべく、最近、洗濯機モー
タの主コイルおよび補助コイルの双方を通電する場合
と、主コイルのみを通電する場合と、補助コイルのみを
通電する場合とを切替え制御することにより回転速度制
御することが考えられており、このものでは、位相制御
やチョッパー制御の場合と違って電流歪みの発生が少な
くなる。
タの主コイルおよび補助コイルの双方を通電する場合
と、主コイルのみを通電する場合と、補助コイルのみを
通電する場合とを切替え制御することにより回転速度制
御することが考えられており、このものでは、位相制御
やチョッパー制御の場合と違って電流歪みの発生が少な
くなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の切替え制御の方
式の一例を図7に示す。トライアック31はモータ32
の主コイル32a通断電用、トライアック33はモータ
32の補助コイル32b通断電用であり、例えば、主コ
イル32a通電状態から補助コイル32b通電に切替え
る場合には、図8に示すように、交流電源電圧のゼロク
ロス時点でトライアック31に対してゲートオン信号を
停止すると同時にトライアック33に対してゲートオン
信号を出力するようにしている。
式の一例を図7に示す。トライアック31はモータ32
の主コイル32a通断電用、トライアック33はモータ
32の補助コイル32b通断電用であり、例えば、主コ
イル32a通電状態から補助コイル32b通電に切替え
る場合には、図8に示すように、交流電源電圧のゼロク
ロス時点でトライアック31に対してゲートオン信号を
停止すると同時にトライアック33に対してゲートオン
信号を出力するようにしている。
【0006】しかしながらこの場合、トライアック31
に対してゲートオン信号を停止しても、これが自然消弧
するまではこのトライアック31は導通(オン)してお
り、このとき、他方のトライアック33はすでに導通し
ているため、モータ32には主コイル32aと補助コイ
ル32bとの双方にそれぞれ電流Im,Ihが流れて瞬
時にモータトルクが増加し、この結果、トルク変動が惹
起して、「ごとごと」といった大きな異音が発生するこ
とがある。このようなことは、補助コイル2b通電状態
から主コイル32a通電に切替える場合についても同様
にいえることであった。
に対してゲートオン信号を停止しても、これが自然消弧
するまではこのトライアック31は導通(オン)してお
り、このとき、他方のトライアック33はすでに導通し
ているため、モータ32には主コイル32aと補助コイ
ル32bとの双方にそれぞれ電流Im,Ihが流れて瞬
時にモータトルクが増加し、この結果、トルク変動が惹
起して、「ごとごと」といった大きな異音が発生するこ
とがある。このようなことは、補助コイル2b通電状態
から主コイル32a通電に切替える場合についても同様
にいえることであった。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、主コイル通断電用の半導体スイッチ
ング素子および補助コイル通断電用の半導体スイッチン
グ素子を有したものにおいて、洗濯機モータの主コイル
から補助コイルへの通電切替え時およびその逆の通電切
替え時に、トルク変動が発生することがなくて大きな異
音が発生することのない洗濯機を提供するにある。
あり、その目的は、主コイル通断電用の半導体スイッチ
ング素子および補助コイル通断電用の半導体スイッチン
グ素子を有したものにおいて、洗濯機モータの主コイル
から補助コイルへの通電切替え時およびその逆の通電切
替え時に、トルク変動が発生することがなくて大きな異
音が発生することのない洗濯機を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の洗濯機は、単相
誘導電動機からなる洗濯機モータと、主コイル通断電用
の半導体スイッチング素子および補助コイル通断電用の
半導体スイッチング素子を有し前記洗濯機モータの主コ
イルのみを通電する場合と補助コイルのみを通電する場
合とを切替える出力切替手段と、前記主コイルから補助
コイルへの通電切替え時およびその逆の通電切替え時に
一方の半導体スイッチング素子に対するゲートオン信号
停止時点から他方の半導体スイッチング素子に対するゲ
ートオン信号出力までに所定時間をおくようにように制
御する切替制御手段とを有して構成される。
誘導電動機からなる洗濯機モータと、主コイル通断電用
の半導体スイッチング素子および補助コイル通断電用の
半導体スイッチング素子を有し前記洗濯機モータの主コ
イルのみを通電する場合と補助コイルのみを通電する場
合とを切替える出力切替手段と、前記主コイルから補助
コイルへの通電切替え時およびその逆の通電切替え時に
一方の半導体スイッチング素子に対するゲートオン信号
停止時点から他方の半導体スイッチング素子に対するゲ
ートオン信号出力までに所定時間をおくようにように制
御する切替制御手段とを有して構成される。
【0009】
【作用】主コイルから補助コイルへの通電切替え時、あ
るいはの逆の通電切替え時においては、一方の半導体ス
イッチング素子に対するゲートオン信号停止時点から他
方の半導体スイッチング素子に対するゲートオン信号出
力までに所定時間をおくから、導通状態にあったスイッ
チング素子はゲートオン信号停止時点からその所定時間
において自然消弧する。この結果、主コイルおよび補助
コイルが共に通電される状況となることはなく、大きな
トルク変動を来さない。
るいはの逆の通電切替え時においては、一方の半導体ス
イッチング素子に対するゲートオン信号停止時点から他
方の半導体スイッチング素子に対するゲートオン信号出
力までに所定時間をおくから、導通状態にあったスイッ
チング素子はゲートオン信号停止時点からその所定時間
において自然消弧する。この結果、主コイルおよび補助
コイルが共に通電される状況となることはなく、大きな
トルク変動を来さない。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例につき図1ないし図
6を参照しながら説明する。まず図4には脱水兼用洗濯
機の縦断面構成を示している。外箱1の内部には水受槽
2が設けられ、この水受槽2の内部には洗い槽および脱
水槽を兼用する回転槽3が設けられている。この回転槽
3の内部下部には撹拌体4が設けられている。そして、
水受槽2の外部下部には単相誘導電動機からなる洗濯機
モータ5を主とする機構部6が設けられ、さらにこの水
受槽2の底部の排水路には、排水弁7が設けられてい
る。上記洗濯機モータ5は、洗いモータおよび脱水モー
タを兼用している。
6を参照しながら説明する。まず図4には脱水兼用洗濯
機の縦断面構成を示している。外箱1の内部には水受槽
2が設けられ、この水受槽2の内部には洗い槽および脱
水槽を兼用する回転槽3が設けられている。この回転槽
3の内部下部には撹拌体4が設けられている。そして、
水受槽2の外部下部には単相誘導電動機からなる洗濯機
モータ5を主とする機構部6が設けられ、さらにこの水
受槽2の底部の排水路には、排水弁7が設けられてい
る。上記洗濯機モータ5は、洗いモータおよび脱水モー
タを兼用している。
【0011】また、外箱1上部のトップカバー8の内部
後部には給水弁9および水位センサ10が設けられ、そ
して前部内部には制御ユニット11が設けられている。
後部には給水弁9および水位センサ10が設けられ、そ
して前部内部には制御ユニット11が設けられている。
【0012】図1には上記洗濯機モータ5周りの電気回
路を示している。洗濯機モータ5の共通接続端子5aは
交流電源12の一方の端子に接続され、洗濯機モータ5
の他の端子5b,5cは、それぞれトライアック13,
14を介して交流電源12の他方の端子に接続されてい
る。さらに洗濯機モータ5の他の端子5b,5cには、
トライアック15,16の一端が接続され、これらトラ
イアック15,16の他端は共通の進相用コンデンサ1
7およびコイル18を介して交流電源12の他方の端子
に接続されている。しかして、上記トライアック13,
14,15および16により出力切替手段19が構成さ
れている。
路を示している。洗濯機モータ5の共通接続端子5aは
交流電源12の一方の端子に接続され、洗濯機モータ5
の他の端子5b,5cは、それぞれトライアック13,
14を介して交流電源12の他方の端子に接続されてい
る。さらに洗濯機モータ5の他の端子5b,5cには、
トライアック15,16の一端が接続され、これらトラ
イアック15,16の他端は共通の進相用コンデンサ1
7およびコイル18を介して交流電源12の他方の端子
に接続されている。しかして、上記トライアック13,
14,15および16により出力切替手段19が構成さ
れている。
【0013】洗濯機モータ5には、これの回転速度を検
出する例えばホール素子からなる回転速度検出手段20
が設けられており、この回転速度検出手段20による検
出信号は制御回路21に与えられる。
出する例えばホール素子からなる回転速度検出手段20
が設けられており、この回転速度検出手段20による検
出信号は制御回路21に与えられる。
【0014】制御回路21は、マイクロコンピュータお
よびゲート回路並びにA/D変換器を含んで構成されて
おり、トライアック13,14はこの制御回路21から
ゲートオン信号が出力および停止されることに基づいて
オンオフ制御され、またトライアック15,16は、こ
の制御回路21からホトカプラ22,23を介してゲー
トオン信号が出力および停止されることによりオンオフ
制御されるようになっている。
よびゲート回路並びにA/D変換器を含んで構成されて
おり、トライアック13,14はこの制御回路21から
ゲートオン信号が出力および停止されることに基づいて
オンオフ制御され、またトライアック15,16は、こ
の制御回路21からホトカプラ22,23を介してゲー
トオン信号が出力および停止されることによりオンオフ
制御されるようになっている。
【0015】この制御回路21は、洗い行程および脱水
行程におけるモータ制御全般を行なうものであり、この
制御回路21の制御内容について述べる。洗い行程にお
いては、洗濯機モータ5を正逆回転させるもので、次の
ように制御する。
行程におけるモータ制御全般を行なうものであり、この
制御回路21の制御内容について述べる。洗い行程にお
いては、洗濯機モータ5を正逆回転させるもので、次の
ように制御する。
【0016】(A−a)トライアック14,15オン、
トライアック13,16オフにより洗濯機モータ5に通
電して右回転(正回転)させる。このときコイル5dが
主コイル、コイル5eが補助コイルに相当し、トライア
ック14が主コイル通断電用の半導体スイッチング素子
に、トライアック15が補助コイル通断電用の半導体ス
イッチング素子に相当する。
トライアック13,16オフにより洗濯機モータ5に通
電して右回転(正回転)させる。このときコイル5dが
主コイル、コイル5eが補助コイルに相当し、トライア
ック14が主コイル通断電用の半導体スイッチング素子
に、トライアック15が補助コイル通断電用の半導体ス
イッチング素子に相当する。
【0017】(A−b)各トライアック13,14,1
5および16オフにより洗濯機モータ5を断電する。 (A−c)トライアック13,16オン、トライアック
14,15オフにより洗濯機モータ5に通電して左回転
(逆回転)させる。このときコイル5eが主コイル、コ
イル5dが補助コイルに相当し、トライアック13が主
コイル通断電用の半導体スイッチング素子に、トライア
ック16が補助コイル通断電用の半導体スイッチング素
子に相当する。
5および16オフにより洗濯機モータ5を断電する。 (A−c)トライアック13,16オン、トライアック
14,15オフにより洗濯機モータ5に通電して左回転
(逆回転)させる。このときコイル5eが主コイル、コ
イル5dが補助コイルに相当し、トライアック13が主
コイル通断電用の半導体スイッチング素子に、トライア
ック16が補助コイル通断電用の半導体スイッチング素
子に相当する。
【0018】次に脱水行程の場合について、図2および
図3を参照して述べる。まず、洗濯機モータ5の出力切
替パターンを述べる。
図3を参照して述べる。まず、洗濯機モータ5の出力切
替パターンを述べる。
【0019】(B−a)起動時から回転速度N2(回転
速度は回転速度検出手段20にて検出する)未満では、
トライアック14,15オン、トライアック13,16
オフ。しかして、主・補助双方のコイル通電による駆動
となる。 (B−b)起動後回転速度N2以上となるとトライアッ
ク14のみオン。主コイル通電による駆動となる。
速度は回転速度検出手段20にて検出する)未満では、
トライアック14,15オン、トライアック13,16
オフ。しかして、主・補助双方のコイル通電による駆動
となる。 (B−b)起動後回転速度N2以上となるとトライアッ
ク14のみオン。主コイル通電による駆動となる。
【0020】(B−c)一旦回転速度N2以上となった
後は、回転速度がN1超〜N3未満の間は、上述した主
コイル通電となり、N1以下となるとトライアック1
4,15オンで主・補助コイル双方通電による駆動とな
って増速する。また、N3となるとトライアック14オ
フ、トライアック15オンで補助コイルのみ通電による
駆動となり、減速される。
後は、回転速度がN1超〜N3未満の間は、上述した主
コイル通電となり、N1以下となるとトライアック1
4,15オンで主・補助コイル双方通電による駆動とな
って増速する。また、N3となるとトライアック14オ
フ、トライアック15オンで補助コイルのみ通電による
駆動となり、減速される。
【0021】従って、このような増速、減速により、図
2に示すように、回転速度N1〜N3の範囲にあってN
2を基準速度とした回転速度制御が実行される。この制
御は、図2に示すように所定時間taで実行される。
2に示すように、回転速度N1〜N3の範囲にあってN
2を基準速度とした回転速度制御が実行される。この制
御は、図2に示すように所定時間taで実行される。
【0022】この所定時間ta後は、図2に示す所定時
間tbで次の出力切替えを行なうものである。 すなわち、(B−d)所定時間tbの開始時点では回転
速度がN4になるまでは、トライアック14,15オ
ン、トライアック13,16オフによる、主・補助双方
のコイル通電による駆動となり、増速される。
間tbで次の出力切替えを行なうものである。 すなわち、(B−d)所定時間tbの開始時点では回転
速度がN4になるまでは、トライアック14,15オ
ン、トライアック13,16オフによる、主・補助双方
のコイル通電による駆動となり、増速される。
【0023】(B−e)回転速度がN4超〜N6未満の
間は、トライアック14のみオンで主コイル通電のみに
よる駆動となる。 (B−f)回転速度がN6となると、トライアック15
のみオンで補助コイルのみ通電による駆動となる。これ
にて減速される。このような増速、減速により回転速度
N4〜N6の範囲にあってN5を基準速度とした回転速
度制御が実行される。
間は、トライアック14のみオンで主コイル通電のみに
よる駆動となる。 (B−f)回転速度がN6となると、トライアック15
のみオンで補助コイルのみ通電による駆動となる。これ
にて減速される。このような増速、減速により回転速度
N4〜N6の範囲にあってN5を基準速度とした回転速
度制御が実行される。
【0024】この所定時間tbを超えると、トライアッ
ク14,15オン、トライアック13,16オフによ
る、主・補助双方のコイル通電による駆動とし、この場
合、最終速度Nxで回転する。
ク14,15オン、トライアック13,16オフによ
る、主・補助双方のコイル通電による駆動とし、この場
合、最終速度Nxで回転する。
【0025】しかして、この脱水行程では、脱水初期に
おいて、洗濯機モータ5は、上述したように、主・補助
双方のコイル通電により駆動されるが、この初期におい
ては、洗濯物が水分を多く含んでいるため、負荷は大き
くなり、図3の負荷曲線L1のような負荷状態となる。
おいて、洗濯機モータ5は、上述したように、主・補助
双方のコイル通電により駆動されるが、この初期におい
ては、洗濯物が水分を多く含んでいるため、負荷は大き
くなり、図3の負荷曲線L1のような負荷状態となる。
【0026】ここで、回転速度がN2に達すると、洗濯
機モータ5は主コイルのみの通電とされ、モータ出力特
性はトルク曲線T2のようになる。このときトルク曲線
T2のトルクと負荷曲線L1のトルクとは近い値とな
る。つまり、脱水負荷L1は、回転速度0では非常に小
さい。また主コイル単独通電での駆動ではT2は回転速
度0ではトルク0となるため、最大トルク相当の回転速
度までT2とL1とは同じような値となる。
機モータ5は主コイルのみの通電とされ、モータ出力特
性はトルク曲線T2のようになる。このときトルク曲線
T2のトルクと負荷曲線L1のトルクとは近い値とな
る。つまり、脱水負荷L1は、回転速度0では非常に小
さい。また主コイル単独通電での駆動ではT2は回転速
度0ではトルク0となるため、最大トルク相当の回転速
度までT2とL1とは同じような値となる。
【0027】この結果、回転速度はあまり大きく変化し
ないが、回転速度が低下してN1以下になると、洗濯機
モータ5は主・補助コイル双方通電とされ加速され、こ
れにより、回転速度をほぼ一定(回転速度N2)に保つ
ことになる。このような制御が前述した時間ta実行さ
れると、次に、時間tbにて上述したように回転速度N
5を保つ制御が実行され、この時間tbが経過すると上
述した主・補助コイル双方通電により最終速度Mx(こ
れは負荷によって異なる)となる。
ないが、回転速度が低下してN1以下になると、洗濯機
モータ5は主・補助コイル双方通電とされ加速され、こ
れにより、回転速度をほぼ一定(回転速度N2)に保つ
ことになる。このような制御が前述した時間ta実行さ
れると、次に、時間tbにて上述したように回転速度N
5を保つ制御が実行され、この時間tbが経過すると上
述した主・補助コイル双方通電により最終速度Mx(こ
れは負荷によって異なる)となる。
【0028】さて、上述した回転速度制御において、主
コイルから補助コイルへの通電切替え時およびその逆の
通電切替え時に制御回路21は切替制御手段として機能
するものである。
コイルから補助コイルへの通電切替え時およびその逆の
通電切替え時に制御回路21は切替制御手段として機能
するものである。
【0029】すなわち、主コイル(上述の場合コイル5
dが主コイルに相当)から補助コイル(コイル5eが補
助コイルに相当)への通電切替え時について詳述する
と、制御回路21は、図5に示すように、トライアック
14に対するゲートオン信号を停止する(この時点をt
sとする)。しかし、このトライアック14は、同図に
示すように自然消弧するまでオン状態となっており、コ
イル5dにはその間電流Imが流れる。
dが主コイルに相当)から補助コイル(コイル5eが補
助コイルに相当)への通電切替え時について詳述する
と、制御回路21は、図5に示すように、トライアック
14に対するゲートオン信号を停止する(この時点をt
sとする)。しかし、このトライアック14は、同図に
示すように自然消弧するまでオン状態となっており、コ
イル5dにはその間電流Imが流れる。
【0030】上記時点tsから所定時間Tpが経過する
までにトライアック14は自然消弧する。そして、この
所定時間Tpが経過すると、トライアック15に対しゲ
ートオン信号を与える。これにてトライアック15がオ
ンしてコイル5eに電流Ihが流れる。なお、この所定
時間Tpは交流電源周波数の半周期以上であることが好
ましい。
までにトライアック14は自然消弧する。そして、この
所定時間Tpが経過すると、トライアック15に対しゲ
ートオン信号を与える。これにてトライアック15がオ
ンしてコイル5eに電流Ihが流れる。なお、この所定
時間Tpは交流電源周波数の半周期以上であることが好
ましい。
【0031】また、補助コイルから主コイルへの通電切
替え時には、図6に示すように、トライアック15に対
するゲートオン信号を停止し(時点tu)、そして所定
時間Tpが経過したところで、トライアック14に対し
ゲートオン信号を与える。この場合も、所定時間Tp中
において、トライアック15が自然消弧する。
替え時には、図6に示すように、トライアック15に対
するゲートオン信号を停止し(時点tu)、そして所定
時間Tpが経過したところで、トライアック14に対し
ゲートオン信号を与える。この場合も、所定時間Tp中
において、トライアック15が自然消弧する。
【0032】このように本実施例によれば、主コイル
(コイル5d)から補助コイル(コイル5e)への通電
切替え時、あるいはの逆の通電切替え時においては、ト
ライアック14に対するゲートオン信号停止時点からト
ライアック15に対するゲートオン信号出力までに所定
時間Tpをおくから、導通状態にあったコイル5dはゲ
ートオン信号停止時点からその所定時間Tpにおいて自
然消弧し、この結果、主コイルとしてのコイル5dおよ
び補助コイル5eが共に通電される状況となることはな
く、大きなトルク変動を来さない。従って、この通電切
替え時に大きな異音が発生することもない。
(コイル5d)から補助コイル(コイル5e)への通電
切替え時、あるいはの逆の通電切替え時においては、ト
ライアック14に対するゲートオン信号停止時点からト
ライアック15に対するゲートオン信号出力までに所定
時間Tpをおくから、導通状態にあったコイル5dはゲ
ートオン信号停止時点からその所定時間Tpにおいて自
然消弧し、この結果、主コイルとしてのコイル5dおよ
び補助コイル5eが共に通電される状況となることはな
く、大きなトルク変動を来さない。従って、この通電切
替え時に大きな異音が発生することもない。
【0033】なお、上記実施例では、脱水行程において
脱水回転速度を制御するために主コイルおよび補助コイ
ルの通電切替えを行なうようにしたが、これは、洗い行
程において水流の強弱を変える場合に行なうようにして
も良い。その他、本発明は上記実施例に限定されず、要
旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。
脱水回転速度を制御するために主コイルおよび補助コイ
ルの通電切替えを行なうようにしたが、これは、洗い行
程において水流の強弱を変える場合に行なうようにして
も良い。その他、本発明は上記実施例に限定されず、要
旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。
【0034】
【発明の効果】本発明は以上の説明から明らかなよう
に、主コイルから補助コイルへの通電切替え時、あるい
はの逆の通電切替え時において、一方の半導体スイッチ
ング素子に対するゲートオン信号停止時点から他方の半
導体スイッチング素子に対するゲートオン信号出力まで
に所定時間をおくようにしたから、主コイルおよび補助
コイルが共に通電される状況となることはなくて大きな
トルク変動を来さすことがなく、よって、大きな異音が
発生することを防止できるという優れた効果を奏する。
に、主コイルから補助コイルへの通電切替え時、あるい
はの逆の通電切替え時において、一方の半導体スイッチ
ング素子に対するゲートオン信号停止時点から他方の半
導体スイッチング素子に対するゲートオン信号出力まで
に所定時間をおくようにしたから、主コイルおよび補助
コイルが共に通電される状況となることはなくて大きな
トルク変動を来さすことがなく、よって、大きな異音が
発生することを防止できるという優れた効果を奏する。
【図1】本発明の一実施例に係わる洗濯機モータに関連
する回路図
する回路図
【図2】回転速度変化を示す図
【図3】トルクおよび負荷並びに回転速度の関係を示す
図
図
【図4】洗濯機の縦断側面図
【図5】通電切替え時のゲートオン信号の出力状況およ
び各コイルに流れる電流状況を示す図
び各コイルに流れる電流状況を示す図
【図6】逆の通電切替え時のゲートオン信号の出力状況
および各コイルに流れる電流状況を示す図
および各コイルに流れる電流状況を示す図
【図7】従来例を示す図1相当図
【図8】図5相当図
5は洗濯機モータ、13,14,15および16はそれ
ぞれトライアック(半導体スイッチング素子)、19は
出力切替手段、21は制御回路(切替制御手段)を示
す。
ぞれトライアック(半導体スイッチング素子)、19は
出力切替手段、21は制御回路(切替制御手段)を示
す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−36990(JP,A) 特開 平3−265492(JP,A) 特開 平4−109897(JP,A) 実開 昭57−5173(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06F 33/02
Claims (1)
- 【請求項1】 単相誘導電動機からなる洗濯機モータ
と、主コイル通断電用の半導体スイッチング素子および
補助コイル通断電用の半導体スイッチング素子を有し前
記洗濯機モータの主コイルのみを通電する場合と補助コ
イルのみを通電する場合とを切替える出力切替手段と、
前記主コイルから補助コイルへの通電切替え時およびそ
の逆の通電切替え時に一方の半導体スイッチング素子に
対するゲートオン信号停止時点から他方の半導体スイッ
チング素子に対するゲートオン信号出力までに所定時間
をおくように制御する切替制御手段とを備えて成る洗濯
機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04159231A JP3093448B2 (ja) | 1992-06-18 | 1992-06-18 | 洗濯機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04159231A JP3093448B2 (ja) | 1992-06-18 | 1992-06-18 | 洗濯機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06274A JPH06274A (ja) | 1994-01-11 |
JP3093448B2 true JP3093448B2 (ja) | 2000-10-03 |
Family
ID=15689209
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04159231A Expired - Fee Related JP3093448B2 (ja) | 1992-06-18 | 1992-06-18 | 洗濯機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3093448B2 (ja) |
-
1992
- 1992-06-18 JP JP04159231A patent/JP3093448B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06274A (ja) | 1994-01-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3126514B2 (ja) | 洗濯機 | |
US5146146A (en) | Method and device for operating electric drives | |
JP3131527B2 (ja) | 洗濯機 | |
JP2001286175A (ja) | モータ駆動装置 | |
JP3093448B2 (ja) | 洗濯機 | |
JP3126519B2 (ja) | 洗濯機 | |
JP3162466B2 (ja) | 洗濯機 | |
JP3162470B2 (ja) | 洗濯機 | |
JPH06238091A (ja) | 洗濯機 | |
JP3041123B2 (ja) | 洗濯機 | |
JP3131531B2 (ja) | 洗濯機 | |
JP2000014961A (ja) | 洗濯機 | |
JP2944784B2 (ja) | 洗濯機 | |
JPH05228291A (ja) | 洗濯機 | |
JP2002084773A (ja) | モータ駆動装置、モータ駆動方法及び洗濯機 | |
JPH06238090A (ja) | 洗濯機 | |
JPH11252976A (ja) | 動力発生装置と電気洗濯機 | |
JPS5921639B2 (ja) | 洗濯機の制御方法 | |
JPH08117483A (ja) | 洗濯機 | |
JPH0549780A (ja) | ランドリー機器 | |
JP3321518B2 (ja) | 脱水兼用洗濯機のモータ駆動制御装置 | |
JPH11262288A (ja) | 洗濯機の制御装置 | |
JPH06190188A (ja) | 洗濯機 | |
JPH06134173A (ja) | 洗濯機 | |
KR0127625Y1 (ko) | 세탁기 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080728 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090728 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |