JPH1125293A - メッシュ生成方法 - Google Patents

メッシュ生成方法

Info

Publication number
JPH1125293A
JPH1125293A JP9176774A JP17677497A JPH1125293A JP H1125293 A JPH1125293 A JP H1125293A JP 9176774 A JP9176774 A JP 9176774A JP 17677497 A JP17677497 A JP 17677497A JP H1125293 A JPH1125293 A JP H1125293A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
orthogonal
intersection
grid
mesh
analysis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9176774A
Other languages
English (en)
Inventor
Isamu Takahashi
勇 高橋
Toshio Uchida
敏夫 内田
Koichi Anzai
浩一 安斉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP9176774A priority Critical patent/JPH1125293A/ja
Publication of JPH1125293A publication Critical patent/JPH1125293A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】解析対象領域が複数の物質又は複雑形状のモデ
ルを容易に、かつ精度良く数値解析できるメッシュ生成
方法を提供する。 【解決手段】本発明は、解析対象である複数の物質ある
いは領域からなる形状モデル上に複数の直線で構成され
た直交格子を配置する手段と、前記形状モデル内の異種
物質間の境界と前記直交格子との交点あるいは交線を求
める手段と、前記直交格子の格子点を異種物質間の境界
と前記直交格子の交点あるいは交線上に仮想的に移動す
る手段と、前記移動した格子点と移動していない格子点
を組み合わせて連結することにより解析するメッシュ生
成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンピュータを利用
して有限要素法やバウンダリ・フィット法などの解析手
法を用いて伝熱解析,流体解析,電磁場解析等を行う際
に必要となる解析メッシュの生成方法に係り、特に解析
対象領域が複数の物質あるいは領域から構成された複雑
形状の形状モデルに対して容易に精度良くメッシュ分割
するためのメッシュ生成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】構造解析,伝熱解析,流体解析,電磁場
解析など幅広い分野で差分法,有限要素法,バウンダリ
・フィット法などの数値解析法を用いた数値シミュレー
ション技術が開発され、物理現象の解明手段として数値
シミュレーション技術が実用化されつつある。これら解
析手法の中で規則直交格子で分割された微小要素を用い
る直交差分法は、メッシュ生成が比較的容易であり、数
値解析における取り扱いも簡単であるという特徴から幅
広く用いられている。例えば特開昭61−193766号に記載
されているように鋳造時の溶湯の伝熱・凝固解析におい
て、直交差分メッシュで解析領域を分割した解析モデル
を用い、温度解析を行うことにより、鋳造品内部に発生
する引け巣の発生位置を予測する方法が開示されてい
る。
【0003】また、有限要素法に代表される非構造格子
を用いたメッシュ分割法は形状近似や境界の定義が正確
に行える長所を持つが、任意の形状のメッシュで近似可
能であることから要素の歪みや大きさの違いから計算精
度や計算効率が低下する可能性がある。これらを防止す
るため特開平8−320984 号に記載されているように、写
像空間を用いた自動メッシュ分割法が開示されている。
また、解析対象領域が複数の物質あるいは領域から構成
された解析モデルを3角形あるいは4面体でメッシュで
分割する方法が特開平8−329284 号に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】直交差分メッシュを用
いたメッシュ生成法はメッシュ生成が比較的容易であ
り、数値解析における取り扱いも簡単であるという長所
を持っているが、複雑な形状や境界を近似する際、立方
体や直方体の要素を用いるため形状を正確に近似するに
は膨大なメッシュが必要であり、また段差による誤差が
生じるために異種物質間の境界を正確に近似できないと
いう欠点がある。
【0005】一方、有限要素法の分割法は基本的に単一
物質の解析対象領域をメッシュ分割することを念頭にお
いており、解析対象領域が複数の物質あるいは領域から
構成された複雑形状の形状モデルを正確にメッシュ分割
するには適さない。例えば、従来の有限要素法CAEシ
ステムを用いて解析対象領域が複数の物質あるいは領域
から構成された複雑形状の物体をメッシュ分割するに
は、異種物質間の境界を考慮しながらそれぞれの物質や
領域の形状をメッシュ分割し、生成された複数のメッシ
ュを1つのメッシュに結合するなどの作業が必要とな
る。特に、境界の形状が複雑な場合においてこれらの作
業は非常に繁雑であり、作業者にとって負担の重い作業
となるためメッシュの生成だけで数カ月の時間を要する
ケースもある。
【0006】さらに、有限要素法CAEシステムで得ら
れた解析メッシュは異種物質間の境界近傍において要素
の形状が極端に歪んでいたり、あるいは周辺の要素に比
べ極端に小さなメッシュが生成されたりする場合が多
く、数値シミュレーションを実用的な解析精度や解析時
間を達成するためには、得られたメッシュ全体をさらに
調査し、これら不適切な要素を削除・変更するといった
作業が必要となる。通常、複雑な解析形状モデルにおい
てはメッシュ数は極めて多くなるため、これらの作業に
はさらに膨大な時間と労力を要する。
【0007】本発明の目的は、直交差分メッシュと有限
要素の利点を利用し、上述した従来技術では作成困難で
ある解析対象領域が複数の物質あるいは領域から構成さ
れた複雑形状の解析モデルに対しても容易に、かつ精度
良くメッシュ分割するためのメッシュ生成方法を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明はコンピュータを
利用して物体の特定領域又は形状を数値解析するメッシ
ュ生成方法において、解析対象である物体の特定領域又
は形状モデル上に複数の直線で構成された直交格子を配
置するステップと、前記特定領域又は形状モデル内の異
種物質間の境界と前記直交格子との交点あるいは交線を
求めるステップと、前記直交格子の格子点を異種物質間
の境界と前記直交格子の交点あるいは交線上に仮想的に
移動するステップと、前記交点あるいは交線上に移動し
た交点と移動していない格子点を組み合わせて連結する
ステップを有することを特徴とする。
【0009】これら一連のステップを実行することによ
り、複数の物質あるいは領域からなる形状モデルから歪
みが少なく、周辺のメッシュに比べ極端に小さなメッシ
ュを含まない有限要素法あるいはバウンダリ・フィット
法などの解析手法に必要な形状データ,座標データ、あ
るいは節点データを作成することが可能となる。
【0010】本発明に記載の解析対象である複数の物質
あるいは領域からなる形状モデル上に複数の直線で構成
された直交格子を配置するステップは、従来の差分法で
の直交差分メッシュを発生させる方法と同様に、互いに
直交する方向ベクトルをもつ直線を解析対象領域に配置
することを意味する。この際、直線同士の間隔は、差分
法において均等分割と呼ばれるような各方向ともに同一
間隔の場合、1つの方向については同間隔であるがそれ
ぞれの方向については異なる場合などがあげられる。ま
た、差分法において解析モデル内で局所的に精度を向上
させる場合に用いられる不均等分割と呼ばれるような、
場所によって格子間隔を変化させた格子間隔も可能であ
る。
【0011】本発明に記載の形状モデル内の異種物質間
の境界と直交格子との交点あるいは交線を求める手段
は、前述の直交格子を配置するステップによって発生し
た直線と解析領域内の異種物質間の境界との交わる点が
存在するか否かを前記直交格子を構成するすべての直線
について調査し、交点が存在する場合には交わる直線と
交点に関する情報をメモリやファイル装置などのコンピ
ュータの記憶装置に記録することを意味する。
【0012】本発明に記載の直交格子の格子点を異種物
質間の境界と直交格子の交点あるいは交線上に仮想的に
移動するステップは、前述した形状モデル内の異種物質
間の境界と直交格子との交点あるいは交線を求めるステ
ップにより記録された交点の情報から交点の位置を移動
先の点とし、この移動先の点の近傍に位置する格子点を
探し出し、これらを移動元の候補点とし、移動先と移動
元の間の距離が最も小さな値をとる点を移動元の点と定
義することを意味する。すなわち、格子点を境界と直線
が交わる点とを一対一に対応させ仮想的に移動すること
により、直交格子を境界の形状に合うように歪ませるこ
とにより非構造格子を得ることになる。この際、移動先
と移動元の移動距離は格子間隔の半分以下と制限するこ
とにより歪みを小さくすることができる。
【0013】本発明に記載の交点あるいは交線上に移動
した格子点と移動していない格子点を組み合わせ連結す
ることにより多角形あるいは多面体の解析メッシュを生
成するステップは、上述の格子点の移動により歪みを生
じたメッシュ、あるいは移動を施していない規則構造格
子に対して数値解析必要な節点の番号やその座標値,節
点同士の連結情報を設定するための操作である。これら
の操作により得られた形状データ,座標データ、あるい
は節点データなどの情報はコンピュータのメモリ、ある
いはファイル装置などに記憶し、数値解析を実行するソ
ルバー部への入力データとなる。
【0014】
【発明の実施の形態】
(実施例1)図1は本発明のシステム構成を示すコンピ
ュータシステムのブロック図である。図1に示すように
数値等をコンピュータに入力するためのキー入力部1,
CRTディスプレー上に表示された画像の位置等を指示す
るためのマウス入力装置2,画や数値を表示するための
CRTディスプレー装置3,データ等をコンピュータ内
に記憶するための主記憶装置4,解析形状を入力あるい
は作成するためのプリ・プロセッサ部5,データを記録
・保存するためのファイル装置6,メッシュを発生させ
るためのメッシュ生成部7,数値解析を実行するための
ソルバー部8,数値解析結果を表示するためのポスト・
プロセッサ部9である。
【0015】図2に本実施例のメッシュ生成部のフロー
チャートを示す。解析対象形状入力部7aにて形状の入
力を行う。この際、形状の入力方式は一般のCAEシス
テムと同様であり、プリ・プロセッサ部5を用いて形状
モデルの作成を行うか、あるいはCADデータ等で表現
された形状データをファイル装置などから取り込むなど
の手段を用いて形状入力を行う。次に、解析対象である
複数の物質あるいは領域からなる形状モデル上に複数の
直線で構成された直交格子12を配置する直交格子発生
部7bにより、差分法での直交差分メッシュを発生させ
る方法と同様に、互いに直交する方向ベクトルをもつ複
数の直線を解析対象領域に配置する。この際、直線同士
の間隔は、差分法において均等分割と呼ばれるような各
方向ともに同一間隔の場合、1つの方向については同間
隔であるがそれぞれの方向については異なる場合などが
あげられる。また、差分法において解析モデル内で局所
的に精度を向上させる場合に用いられる不均等分割と呼
ばれるような、場所によって格子間隔を変化させた格子
間隔も可能である。次に7cに記載の交点算出部によ
り、直交格子発生部7bで発生させた直交格子12の直
線と解析領域内の異種物質間の境界との交わる点が存在
するか否かを直交格子12を構成するすべての直線につ
いて調査し、交点が存在する場合には交わる直線と交点
に関する情報をメモリ、あるいはファイル装置などのコ
ンピュータの記億装置に記録する。次に、格子点移動算
出部7dにより、解析対象形状入力部7aにて入力した
形状モデル内の異種物質間の境界と直交格子発生部7b
にて配置した直交格子、および交点算出部7cにて算出
された交点の情報から、交点の位置を移動先の点とし、
この移動先の点の近傍に位置する格子点を探し出し、こ
れらを移動元の候補点とし、移動先と移動元の間の距離
が最も小さな値をとる点を移動元の点と定義することに
より、格子点を境界と直線が交わる点とを一対一に対応
させ仮想的に移動する。次に、格子点連結算出部7eに
より格子点移動算出部7dにて移動した交点と直交格子
発生部7bにより発生させた移動していない格子点を組
み合わせ連結することにより多角形、あるいは多面体の
解析メッシュを生成する。最後にデータ出力部7fによ
り数値解析必要な節点の番号やその座標値,節点同士の
連結情報を主記憶装置4、あるいはファイル装置6に記
録し、ソルバー部8への入力データとなる。
【0016】次に図2に示したメッシュ生成部の詳細を
説明する。ただし、本実施例では説明を簡単化するた
め、ここでは2次元形状のメッシュ生成法について説明
するが、本発明は3次元のメッシュ生成法にも適用可能
であ。
【0017】(1)図2の解析対象形状入力部7aにて
解析対象の形状入力を行う。ここでは例として図3に示
すような、物質Aと物質Bとから構成され、その境界と
して11のような形状をもつ形状データを例にメッシュ
生成法の詳細を説明する。ここで境界11は複数の直線
の集合体として構成されているものとする。
【0018】(2)図2の直交格子発生部7bにより、
図4に示すように、従来の差分法での直交差分メッシュ
を発生させる方法と同様に、互いに直交する複数の直線
からなる直交格子12を解析領域内に配置する。ここ
で、格子間隔は解析モデルと生成されたメッシュの形状
近似の精度から決定されるものであり、荒い近似の場合
には粗に、精密な近似が必要な場合には密に配置するこ
とにより、要求精度に応じて自由に設定することができ
る。また、本実施例では格子間隔が同一な複数の直線を
配置したが、格子間隔は等間隔である必要はなく、場所
により間隔を変えるなど自由に設定可能である。
【0019】(3)図4の一部を拡大し、境界を構成す
る1本の直線に注目して表示した図を図5に示す。図5
において13a,13bは境界を構成する1本の直線の
端点,直交する複数の直線12によって発生した格子点
14を示している。
【0020】(4)図2の交点算出部7cにより、境界
を構成する1本の直線と直交格子を構成する直線との交
点を求める。図6の15a,15b,15cは境界を構
成する1本の直線に対する求められた交点を示してお
り、同様に境界を構成するすべての直線について直交格
子を構成する直線と解析領域内の異種物質間の境界との
交わる点が存在するか否かを調査する。そして、交点が
存在する場合には交わる直線と交点に関する情報をメモ
リあるいはファイル装置などのコンピュータの記億装置
に記録する。
【0021】(5)図2の格子点移動算出部7dによ
り、格子点の移動元,移動先の定義を行う。まず、図7
に示すように中心の移動元となる格子点14aの周りに
1要素分の大きさを持つ格子点移動可能領域16を設定
する。格子間隔が均等でない場合にはそれぞれの格子間
隔の半分の領域を確保することにより格子点移動可能領
域16が生成される。格子点移動可能領域16は格子点
が移動可能な範囲を示しており、この領域を直線が通過
すれば格子点は直線上に移動するものと考える。このよ
うに移動先を格子点移動可能領域16に制限することに
より、格子の移動距離は最大格子間隔の1/2に制限さ
れ、この結果生成される格子の歪みを軽減することがで
きる。図6に示す例では、移動元となる格子点14aを
移動元と考えた場合、周りの格子点移動可能領域16内
に移動先候補点として15b,15cの2点が挙げられる
が、移動元と移動先を一対一に対応するよう決定するに
は、移動距離の小さい15cを優先させることにより達
成できる。また、領域内に等しい距離に複数の移動先が
存在する場合には、あらかじめ優先する軸方向を設定し
ておくことにより移動元と移動先が一対一に決定でき
る。さらに移動元として格子点14bを考えた場合、格
子点移動可能領域16内に移動先となる交点15aと境界
を構成する直線の端点13aの2点が含まれる。このよ
うな場合には移動先となる直線の端点13aを優先する
ことにより移動元と移動先が一対一に決定できる。これ
らの処理を境界を構成する直線すべてについて行い、移
動元の格子点と移動先となる交点を定義する。
【0022】(6)図2の格子点連結算出部7eによ
り、移動した格子点と移動していない格子点を組み合わ
せ連結することにより多角形、あるいは多面体の解析メ
ッシュを生成する。図8に移動先と移動していない点を
連結して得られたメッシュの例を示す。図8の斜線部で
示したメッシュの境界を正確に表わしていない要素17
には境界線を含んでいるため、境界形状を正確に近似し
ていない。そこで、このようなメッシュの境界を正確に
表わしていない要素17に対しては2つの3角形メッシ
ュに分割することにより境界形状を正確に近似すること
ができる。
【0023】(7)図2のデータ出力部7fは、数値解
析必要な節点の番号やその座標値,節点同士の連結情報
を記録するための操作である。これらの一連の処理によ
り得られた形状データ,座標データ、あるいは節点デー
タなどの情報をコンピュータのメモリ、あるいはファイ
ル装置などに記憶する。記録されたメッシュデータは、
数値解析を実行する際、ソルバー部へ渡される。
【0024】(実施例2)本発明のメッシュ生成方法の
具体的使用にあたり、複数の物質から構成される複雑形
状の解析モデルのメッシュ分割法を自動車用アルミロー
ドホイールの例に説明する。図9は自動車用アルミロー
ドホイールの断面図であり、鋳造法やダイカスト法で用
いられる鋳型あるいは金型領域18,鋳型あるいは金型
内に設けられた空間であるキャビティ領域19部分を示
す。数値解析を用いたCAEシステムにおいて、例え
ば、湯流れ解析ではキャビティ内の流れ込む溶湯の流動
挙動,凝固解析ではキャビティ内に充満した溶湯の温度
変化を計算することにより、鋳造品の製造プロセスの最
適化を行う。まず、図2の7aにより差分法CAEシス
テムあるいは有限要素法CAEシステムなどのプリ・プ
ロセッサを利用し解析対象の形状入力を行う。形状入力
はCADデータを利用して点,直線,面などの情報を定
義することも可能であるが、本実施例では有限要素法C
AEシステムのプリ・プロセッサを用い、鋳型あるいは
金型領域18およびキャビティ領域19に対して点列の
入力を行い、さらに点と点を連結することにより形状あ
るは境界を直線の集合体として定義した。次に、図2の
7bにより、互いに直交する複数の直線を解析領域内に
配置する。本実施例では格子間隔を一定とし、解析領域
全体を50×50の直線を配置した。さらに、前記実施
例1にしたがい図2の交点算出部7c,図2の格子点移
動算出部7d,図2の格子点連結算出部7e,図2のデ
ータ出力部7fを処理を実行することにより、図10に
示すような解析メッシュを得ることができる。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、コンピュータを利用し
て物理現象を明らかにする科学技術計算に必要となる解
析用メッシュを生成するに際し、従来の技術では作成困
難であった解析対象領域が複数の物質で構成された複雑
形状の物体に対しても容易に、かつ精度良く非構造メッ
シュによる分割が可能となる。本発明の特徴として、第
1に移動する格子点は境界近傍の格子点だけに限定され
るため、境界近傍のメッシュは変形するが他の大部分の
メッシュは変形することなく基本格子の形状を維持する
点が挙げられる。第2の特徴として格子点の移動距離が
制限されているため、メッシュの歪みを軽減でき、かつ
極端に小さなメッシュの生成を避けることができる点が
挙げられる。これらの特徴から数値解析を実行する際、
メッシュの歪みに起因する数値解析誤差を軽減でき、か
つ実用的な解析精度や解析時間で物理現象を数値解析可
能なメッシュを生成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステム構成を示すコンピュータシス
テムのブロック図。
【図2】本発明のメッシュ生成方法を示すフローチャー
ト。
【図3】複数の物質から構成される解析形状モデルの1
例を示す説明図。
【図4】形状モデル上に直交格子を配置するステップの
説明図。
【図5】図4の一部を拡大し、境界を構成する1本の直
線に注目した説明図。
【図6】境界を構成する1本の直線と直交格子との交点
を求めるステップの説明図。
【図7】格子点の移動可能領域を示す説明図。
【図8】格子点の移動により生成されたメッシュを示す
図。
【図9】自動車用アルミロードホイールの断面図。
【図10】本発明により生成されたメッシュ分割図。
【符号の説明】
1…キー入力部、2…マウス入力装置、3…CRTディ
スプレー装置、4…主記憶装置、5…プリ・プロセッサ
部、6…ファイル装置、7…メッシュ生成部、7a…解
析対象形状入力部、7b…直交格子発生部、7c…交点
算出部、7d…格子点移動算出部、7e…格子点連結算
出部、7f…データ出力部、8…ソルバー部、9…ポス
ト・プロセッサ部、10…CPU、11…異種物質間境
界、12…直交格子、13a,13b…境界を構成する
直線の端点、14…格子点、14a,14b…移動元とな
る格子点、15a,15b,15c…移動先となる交
点、16…格子点移動可能領域、17…境界を正確に表
わしていない要素、18…鋳型あるいは金型領域、19
…キャビティ領域。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンピュータを利用して物体の特定領域又
    は形状を数値解析するメッシュ生成方法において、 解析対象である前記物体の特定領域又は形状モデル上に
    複数の直線で構成された直交格子を配置するステップ
    と、 前記特定領域又は形状モデルと前記直交格子との交点あ
    るいは交線を求めるステップと、 前記直交格子の前記交点あるいは交線上に仮想的に移動
    するステップと、 前記交点あるいは交線上に移動した格子点と移動してい
    ない格子点を組み合わせ連結するステップとを有するこ
    とを特徴とするメッシュ生成方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記直交格子を配置す
    るステップは、それぞれの直線の方向ベクトルが直交す
    る直線を用い、これらを前記解析対象領域全体に配置す
    ることを特徴とするメッシュ生成方法。
  3. 【請求項3】請求項2において、前記直交格子を配置す
    るステップでの格子間隔を、前記解析対象形状モデルと
    メッシュ分割により生成された解析用メッシュとの間に
    要求される近似精度により決定することを特徴とするメ
    ッシュ生成方法。
  4. 【請求項4】請求項2において、前記直交格子を配置す
    るステップでの格子間隔を、前記解析対象形状モデルと
    メッシュ分割により生成された解析用メッシュとの間に
    要求される近似精度から一定間隔あるいは場所により格
    子間隔を変化させた直交格子を用いて決定することを特
    徴とするメッシュ生成方法。
  5. 【請求項5】請求項1において、前記仮想的に移動する
    ステップは、前記直交格子の格子点近傍に位置する異種
    物質間の境界と前記直交格子の交点の中で最も近い点を
    選択することにより移動元と移動先を一対一に対応させ
    ることを特徴とするメッシュ生成方法。
  6. 【請求項6】請求項5において、前記移動元と移動先を
    一対一に対応させ仮想的に移動するステップは、前記直
    交格子の格子点近傍に位置する移動先候補点として前記
    直交格子の格子点近傍に位置する異種物質間の境界と前
    記直交格子の交点と境界を構成する直線の端点を定義
    し、境界を構成する直線の端点が存在する場合には前記
    端点を優先的に移動先とすることを特徴とするメッシュ
    生成方法。
  7. 【請求項7】請求項5において、前記仮想的に移動する
    移動距離を、前記直交格子により規定された格子間隔の
    半分以下にすることを特徴とするメッシュ生成方法。
JP9176774A 1997-07-02 1997-07-02 メッシュ生成方法 Pending JPH1125293A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9176774A JPH1125293A (ja) 1997-07-02 1997-07-02 メッシュ生成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9176774A JPH1125293A (ja) 1997-07-02 1997-07-02 メッシュ生成方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1125293A true JPH1125293A (ja) 1999-01-29

Family

ID=16019603

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9176774A Pending JPH1125293A (ja) 1997-07-02 1997-07-02 メッシュ生成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1125293A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6919888B1 (en) * 2001-07-03 2005-07-19 Adobe Systems Incorporated Computer drawing shape manipulation with envelope meshes
US7228519B2 (en) 2002-08-30 2007-06-05 Fujitsu Limited Program for causing a computer to execute a method of generating mesh data and apparatus for generating mesh data
US7382920B2 (en) 2006-07-05 2008-06-03 Fujitsu Limited Analyzing apparatus, model creating method, and computer product
JP2011108113A (ja) * 2009-11-19 2011-06-02 Sumitomo Rubber Ind Ltd 任意の実数群から探索点の最近傍値を探索する方法
JP4703907B2 (ja) * 2001-07-31 2011-06-15 富士重工業株式会社 物体の表面格子生成方法
JP2011215823A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Sumitomo Rubber Ind Ltd 流体シミュレーションにおける境界位置決定方法
JP2012185733A (ja) * 2011-03-07 2012-09-27 Sumitomo Rubber Ind Ltd フィラー配合ゴムの有限要素モデルの作成方法
US9336598B2 (en) 2011-07-06 2016-05-10 The University Of Tokyo Shape-extraction method and shape-extraction system

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6919888B1 (en) * 2001-07-03 2005-07-19 Adobe Systems Incorporated Computer drawing shape manipulation with envelope meshes
JP4703907B2 (ja) * 2001-07-31 2011-06-15 富士重工業株式会社 物体の表面格子生成方法
US7228519B2 (en) 2002-08-30 2007-06-05 Fujitsu Limited Program for causing a computer to execute a method of generating mesh data and apparatus for generating mesh data
US7382920B2 (en) 2006-07-05 2008-06-03 Fujitsu Limited Analyzing apparatus, model creating method, and computer product
JP2011108113A (ja) * 2009-11-19 2011-06-02 Sumitomo Rubber Ind Ltd 任意の実数群から探索点の最近傍値を探索する方法
JP2011215823A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Sumitomo Rubber Ind Ltd 流体シミュレーションにおける境界位置決定方法
JP2012185733A (ja) * 2011-03-07 2012-09-27 Sumitomo Rubber Ind Ltd フィラー配合ゴムの有限要素モデルの作成方法
US9336598B2 (en) 2011-07-06 2016-05-10 The University Of Tokyo Shape-extraction method and shape-extraction system

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5113490A (en) Method for forming a computer model from an intersection of a cutting surface with a bounded volume
JP4893148B2 (ja) 形状簡略化装置及びそれに用いられるプログラム
Shostko et al. Surface triangulation over intersecting geometries
JPH1125293A (ja) メッシュ生成方法
CN114861500A (zh) 基于三维点云自动生成隧道结构有限元模型的方法及系统
US8477133B2 (en) Method and apparatus for generating three-dimensional finite element mesh
US7388584B2 (en) Method and program for determining insides and outsides of boundaries
JP3770991B2 (ja) 解析モデルの生成方法および装置ならびに射出成形過程の解析方法
JPH09223248A (ja) 2次元図形データの3次元化処理方法
Tan et al. CFD-Micromesh: A fast geometric modeling and mesh generation tool for 3D microsystem simulations
JP3682680B2 (ja) 要素データ形成方法及び要素データ形成装置
JP3337608B2 (ja) 解析シミュレーション装置
JP2009064164A (ja) 曲面形状作成装置、曲面形状作成方法、及び曲面形状作成プログラム
JP3924701B2 (ja) 連続的材料分布を用いた位相最適化手法
JPH0623991B2 (ja) 座標格子生成支援方法及び装置
JPH1153347A (ja) 解析装置
JP4518389B2 (ja) 三次元データから二次元データを生成し表示するシステムおよびプログラム
JPH0981543A (ja) ズーミング解析装置及びその解析方法
JP3905373B2 (ja) メッシュ生成方法、メッシュ生成装置、コンピュータプログラム、及び記録媒体
JPH10111879A (ja) Cad/cae装置、解析モデル生成方法
JPH0546712A (ja) Fem解析用メツシユモデル作成方法
JPS63656A (ja) 座標格子生成支援方法
JP2796728B2 (ja) 図形処理方法および装置
JP2008033817A (ja) 異種数学モデル間データマッピング装置、異種数学モデル間データマッピングプログラムおよび異種数学モデル間データマッピング方法
JPH10187771A (ja) 解析モデル生成装置とその方法