JPH11252825A - 車載用電源供給システム - Google Patents

車載用電源供給システム

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JPH11252825A
JPH11252825A JP10060464A JP6046498A JPH11252825A JP H11252825 A JPH11252825 A JP H11252825A JP 10060464 A JP10060464 A JP 10060464A JP 6046498 A JP6046498 A JP 6046498A JP H11252825 A JPH11252825 A JP H11252825A
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JP
Japan
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power supply
auxiliary battery
battery
voltage
backup power
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JP10060464A
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Satoshi Yasui
聡 安井
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Clarion Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車のバックアップ電源電圧が降下するこ
とを防止できる車載用電源供給システムを提供する。 【解決手段】 車載用電源供給システム1は、自動車の
バッテリ3に接続されたバックアップ電源線Aに車載機
器7を接続すると共に、バックアップ電源電圧が降下し
たとき、この電圧の降下を補償する補助電池5を前記バ
ックアップ電源線Aに接続したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のバックア
ップ電源線に接続された車載機器を備えた車載用電源供
給システムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車のバッテリを電力供給源
とするバックアップ電源またはアクセサリ電源を介して
電源が供給されて動作する車載機器は知られている。
【0003】近年では、この種の車載機器の内、車載用
パーソナルコンピュータを搭載したものが開発されてい
る。車載用パーソナルコンピュータを搭載したもので
は、バックアップ電源電圧が降下した場合、当該パーソ
ナルコンピュータに内蔵されたCPUが動作しなくなる
という問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】通常、自動車のクラン
キング時にはスタータ・モータに大きな電流が流れ込む
ので、一時的にバックアップ電源の電圧が4V程度にま
で降下するという現象が発生する。このような電圧降下
が発生した場合、車載用パーソナルコンピュータを搭載
するものでは、CPUが動作しなくなることにより音響
機器その他の車載機器にシステムダウンが発生するとい
う問題がある。
【0005】本発明の目的は、上述した従来の技術が有
する課題を解消し、音響機器その他の車載機器にシステ
ムダウンが発生することのない車載用電源供給システム
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
自動車のバッテリに接続されたバックアップ電源線に車
載機器を接続すると共に、バックアップ電源電圧が降下
したとき、この電圧の降下を補償する補助電池を前記バ
ックアップ電源線に接続したことを特徴とするものであ
る。
【0007】この発明によれば、車載機器に供給される
電源電圧が補助電池の電圧以下に降下することがないの
で、車載機器の動作不良が防止される。
【0008】請求項2記載の発明は、自動車のバッテリ
に接続されたバックアップ電源線に車載機器を接続する
と共に、バックアップ電源電圧が降下したとき、この電
圧の降下を補償する充電可能な補助電池を前記バックア
ップ電源線に接続したことを特徴とするものである。
【0009】この発明によれば、例えば自動車のオルタ
ネータやバッテリによって補助電池の充電が可能となる
ので、補助電池の交換回数が減少する。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項2記載のも
のにおいて、補助電池をアクセサリスイッチのオン動作
により充電可能に構成したことを特徴とするものであ
る。
【0011】この発明によれば、車載機器に供給される
電源電圧が補助電池の電圧以下に降下することがないの
で、車載機器の動作不良が防止される。また、例えば自
動車のオルタネータやバッテリによって補助電池の充電
が可能となるので、補助電池の交換回数が減少する。さ
らに、アクセサリスイッチがオン動作したとき、すなわ
ち自動車のエンジンが動作しているときにバッテリから
補助電池へ充電されるので、バッテリの充電量不足によ
るトラブルが防止される。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、前記補助電池の温度を検出する温度検出手
段を備え、前記補助電池は、補助電池温度が所定の温度
範囲にあることを条件に充電されることを特徴とするも
のである。
【0013】この発明によれば、所定の温度範囲を補助
電池の劣化が小さい温度範囲に設定すれば、劣化の大き
い温度範囲では補助電池の充電が行われなくなるので、
補助電池の寿命劣化が防止される。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項3または4
記載の発明において、前記補助電池にサーマルプロテク
タを接続したことを特徴とするものである。
【0015】この発明によれば、補助電池の劣化が大き
い温度で補助電池の放電を停止することが可能となり、
補助電池の寿命劣化が防止される。
【0016】請求項6記載の発明は、請求項3〜5記載
の発明において、前記補助電池への充電電流を制御する
電流制御回路を接続したことを特徴とするものである。
【0017】この発明によれば、補助電池の劣化が大き
い充電電流を制御することが可能となり、補助電池の寿
命劣化が防止される。
【0018】請求項7記載の発明は、請求項3〜6記載
の発明において、前記補助電池の放電線に電流ヒューズ
を接続したことを特徴とするものである。
【0019】この発明によれば、補助電池の劣化が大き
い放電電流が流れたときに補助電池の放電を停止させる
ことが可能となり、補助電池の寿命劣化が防止される。
【0020】請求項8記載の発明は、請求項3〜7記載
の発明において、前記補助電池の電圧を監視するモニタ
を接続したことを特徴とするものである。
【0021】この発明によれば、補助電池の電圧に基づ
いて、補助電池の劣化の程度を判定することが可能にな
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0023】図1において1は車載用電源供給システム
を示す。この供給システム1は、自動車のバッテリ3か
らバックアップ電源線Aを介して車載機器7に電源を供
給する主電源供給系回路101と、バッテリ3から充電
線Bを介して補助電池5に充電する補助電池充電系回路
103と、バックアップ電源線Aからのバックアップ電
源電圧が降下したとき、当該電圧降下を補償するため、
放電線Cを介して補助電池5を放電させる補助電池放電
系回路105とを備えている。この補助電池5はニッケ
ル−カドミウム(NiCd)電池である。
【0024】前記主電源供給系回路101は、バッテリ
3、バッテリ用ヒューズ11、逆流防止用ダイオード1
5で構成され、通常時にはこの主電源供給系回路101
からのバックアップ電源を受けて車載機器7が駆動され
る。
【0025】バックアップ電源線Aからのバックアップ
電源電圧は図2aに示すアクセサリスイッチ51(図
1)のオン、オフ動作に連動して変動する。
【0026】このアクセサリスイッチ51は一旦オン動
作した後、自動車エンジンのクランキング時にオフ動作
し、自動車エンジンが運転を開始すると再びオン動作し
てそのまゝの状態となる。バックアップ電源電圧は、図
2bに示すように、自動車エンジンのクランキング時に
14Vから4Vにまで大きく降下する。
【0027】この実施形態では、主電源供給系回路10
1からのバックアップ電源電圧が14Vから4Vにまで
大きく降下した場合に補助電池放電系回路105(図
1)からの放電を受け、図2cに示すように、9.6V
の電圧が補償される。
【0028】次に、補助電池充電系回路103について
説明する。
【0029】この補助電池充電系回路103は、図1に
示すように、AND回路55を備え、このAND回路5
5は、アクセサリスイッチ51がオン動作し、且つ充電
制御回路53を介して判定された補助電池5の温度が所
定温度範囲に有ることを条件に充電スイッチ57を閉じ
る。この充電スイッチ57が閉じられた場合、バックア
ップ電源線Aからのバックアップ電源が、補助電池5に
流れる充電電流を所定の電流値範囲に抑制するための電
流制御回路59に接続され、この電流制御回路59、充
電線Bを経て補助電池3が充電される。
【0030】補助電池充電系回路103を構成する充電
制御回路53は、図3に示すように、ツェナーダイオー
ド67、抵抗器69、補助電池5の周囲に設けられるサ
ーミスタ71、抵抗器73、コンパレータ75とを備え
る。
【0031】補助電池5はニッケル−カドミウム電池で
あり、低温時(例えば0℃以下)に充電を行うと電池の
寿命劣化が激しくなる。そのため、充電制御回路53は
コンパレータ75への入力電圧(補助電池5の温度に相
当する)と基準電圧(温度0℃に相当する)Vrefと
を比較し、入力電圧が基準電圧Vrefより大きい場合
にはHレベルをAND回路55(図1)に出力し、入力
電圧が基準電圧Vrefより小さい場合にはLレベルを
AND回路55(図1)に出力し、AND回路55は、
上述したようにHレベルが出力され、且つアクセサリス
イッチ51がオン動作したときに充電スイッチ57を閉
じる。なお、補助電池5が鉛畜電池の場合には、高温時
(例えば50℃以上)に充電を行うと電池の寿命劣化が
起こるので、この場合には、充電制御回路53を例えば
50℃に対応した電圧を基準電圧Vrefとして設定
し、補助電池5の温度が50℃以下のときにコンパレー
タ75からHレベルを出力するように構成すればよい。
【0032】充電スイッチ57が閉じられると、図1に
示すように、バックアップ電源が電流制御回路59に接
続される。この電流制御回路59は、図4に示すよう
に、トランジスタ79、抵抗器81、トランジスタ8
3、抵抗器85を備える。なお、抵抗器85の抵抗値が
抵抗器81の抵抗値よりも大きく設定される。この電流
制御回路59では、通常時、バッテリ3から矢印A方向
に電流が流され、当該電流が所定電流値より大きくなっ
たときには矢印B方向に電流が流されるように構成され
る。ここで、抵抗器85の抵抗値のほうが抵抗器81の
抵抗値より大きいため、電流制御回路59を流れる電流
が小さくなる。
【0033】このように、補助電池5に流れる電流値が
抑制されるので、過充電による補助電池5の寿命劣化が
防止される。
【0034】次に、補助電池放電系回路105について
説明する。
【0035】補助電池放電系回路105は、図1に示す
ように、放電線Cに接続された補助電池用電流ヒューズ
61、逆流防止用ダイオード65を備える。この逆流防
止用ダイオード65と上述の逆流防止用ダイオード15
との動作により、バックアップ電源線Aからのバックア
ップ電源電圧、或いは放電線Cからの補助電池電圧のい
ずれか一方の高電圧が車載機器7に与えられる。
【0036】前記補助電池用電流ヒューズ61は、補助
電池5から所定の電流値以上の電流が放電線Cを流れた
場合に、補助電池の放電を停止させるため、過放電によ
る補助電池5の寿命劣化が防止される。
【0037】次に、補助電池5について説明する。補助
電池5には、図5に示すように、略80℃で接点が開く
サーマルプロテクタ87が接続され、補助電池5が所定
温度に至ったとき(高温時)には補助電池5の放電が停
止される。従って、過放電による補助電池5の寿命劣化
が防止される。
【0038】また、図1を参照してバックアップ電源線
Aにはバッテリ用モニタ13が接続され、放電線Cには
補助電池用モニタ63が接続され、各モニタ13,65
はバッテリ3、或いは補助電池5の劣化程度を監視す
る。
【0039】バッテリ用モニタ13は、図6に示すよう
に、二つのコンパレータ21,25と、AND回路29
とを備える。一般に、二次電池の場合には放電電圧値が
高くなり過ぎても低くなりすぎても寿命劣化が進行した
と判断される。バックアップ電源電圧が二つのコンパレ
ータ21,25に入力されると、一方のコンパレータ2
1は、高電圧側の電圧閾値Vth1と比較して結果をA
ND回路29に出力し、他方のコンパレータ25は、低
電圧側の電圧閾値Vth2と比較して結果をAND回路
29に出力する。このAND回路29は、図7に示すよ
うに、バッテリ3の電圧値が所定の電圧閾値Vth2以
上かつ所定の電圧閾値Vth1以下である場合には「G
ood」と判定してバッテリ3が良好状態であることを
報知するための信号を出力し、例えばLED等を点灯さ
せる。
【0040】尚、補助電池用モニタ63については、前
記バッテリ用モニタ13とほぼ同様の構成が採用される
ため、説明を省略する。
【0041】以上の実施形態によれば、図2cに示すよ
うに、バックアップ電源の電圧が補助電池5の電圧であ
る9.6Vを下回ったときでも、車載機器7にかかるバ
ックアップ電源電圧は補助電池5によって補償されて
9.6Vが維持され、その後、バックアップ電源の電圧
が9.6V以上に復帰したときには、バッテリ3の電圧
が車載機器7にかかり、14Vに維持される。
【0042】従って、従来ようにクランキング時にバッ
クアップ電源電圧が4V程度にまで降下することはない
ので、車載用パーソナルコンピュータを搭載した場合、
当該パーソナルコンピュータに内蔵されたCPU等の動
作不良が発生することはなく、車載機器7のシステムダ
ウンが防止される。
【0043】以上、一実施形態に基づいて本発明を説明
したが、本発明はこれに限定されるものではない。本実
施形態では、補助電池5が二次電池の場合を説明した
が、補助電池5を一次電池とすることも可能である。ま
た、補助電池5がバッテリ3によって充電される構成を
説明したが、オルタネータ(図示せず)から直接補助電
池5に充電する構成としてもよい。
【0044】また、本実施形態の動作の説明では、クラ
ンキング時のバックアップ電源電圧の降下について説明
したが、クランキング時以外の電圧の降下についても電
圧の補償を行うことができる。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、自動車のバックアップ
電源電圧が降下したとき、この電圧の降下を補償する補
助電池を備えるので、車載機器に供給される電源電圧が
補助電池の電圧以下に降下することがなく、車載機器の
動作不良が防止され、音響機器その他の車載機器にシス
テムダウンが発生することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による車載用電源供給システ
ムの概要を示す図である。
【図2】(a)アクセサリスイッチのオン、オフ動作、
(b)バックアップ電源電圧、(c)補助電池によって
補償されたバックアップ電源電圧を示す図である。
【図3】充電制御回路の回路構成を示す図である。
【図4】電流制御回路の回路構成を示す図である。
【図5】補助電池の構成を示す図である。
【図6】バッテリ用モニタの回路構成の一例を示す図で
ある。
【図7】バッテリ用モニタの出力状態とバッテリ電圧と
の関係を示す図である。
【符号の説明】
1 車載用電源供給システム 3 バッテリ 5 補助電池 7 車載機器 11 バッテリ用ヒューズ 13 バッテリ用モニタ 51 アクセサリスイッチ 53 充電制御回路 55 AND回路 57 充電スイッチ 59 電流制御回路 61 補助電池用電流ヒューズ 63 補助電池用モニタ 101 主電源供給系回路 103 補助電池充電系回路 105 補助電池放電系回路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車のバッテリに接続されたバックア
    ップ電源線に車載機器を接続すると共に、バックアップ
    電源電圧が降下したとき、この電圧の降下を補償する補
    助電池を前記バックアップ電源線に接続したことを特徴
    とする車載用電源供給システム。
  2. 【請求項2】 自動車のバッテリに接続されたバックア
    ップ電源線に車載機器を接続すると共に、バックアップ
    電源電圧が降下したとき、この電圧の降下を補償する充
    電可能な補助電池を前記バックアップ電源線に接続した
    ことを特徴とする車載用電源供給システム。
  3. 【請求項3】 前記補助電池をアクセサリスイッチのオ
    ン動作により充電可能に構成したことを特徴とする請求
    項2記載の車載用電源供給システム。
  4. 【請求項4】 前記補助電池の温度を検出する温度検出
    手段を備え、前記補助電池は、補助電池温度が所定の温
    度範囲にあることを条件に充電されることを特徴とする
    請求項3記載の車載用電源供給システム。
  5. 【請求項5】 前記補助電池にサーマルプロテクタを接
    続したことを特徴とする請求項3または4記載の車載用
    電源供給システム。
  6. 【請求項6】 前記補助電池への充電電流を制御する電
    流制御回路を接続したことを特徴とする請求項3〜5記
    載の車載用電源供給システム。
  7. 【請求項7】 前記補助電池の放電線に電流ヒューズを
    接続したことを特徴とする請求項3〜6記載の車載用電
    源供給システム。
  8. 【請求項8】 前記補助電池の電圧を監視するモニタを
    接続したことを特徴とする請求項3〜7記載の車載用電
    源供給システム。
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