JPH1125209A - 情報入力装置、情報入力方法、記憶媒体、及び二次元バーコード印刷装置 - Google Patents

情報入力装置、情報入力方法、記憶媒体、及び二次元バーコード印刷装置

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JPH1125209A
JPH1125209A JP9179924A JP17992497A JPH1125209A JP H1125209 A JPH1125209 A JP H1125209A JP 9179924 A JP9179924 A JP 9179924A JP 17992497 A JP17992497 A JP 17992497A JP H1125209 A JPH1125209 A JP H1125209A
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JP
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barcode
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JP9179924A
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Inventor
Kazuaki Yokota
和章 横田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】文書に記録された情報を確実、かつ高速に入力
することを可能にする。 【解決手段】文書に記録された文字に関する情報を含む
二次元バーコードが記録された文書に対して光学的に走
査を行ない文書イメージを取り込むスキャナ12と、ス
キャナ12によって取り込まれた文書イメージから、こ
の文書イメージに含まれる文字パターンについて文字認
識処理を行なう文字認識部20と、スキャナ12によっ
て取り込まれた文書イメージから、この文書イメージに
含まれる二次元バーコードについて読取りを行ない、文
字に関する情報を含むバーコード情報を取得するバーコ
ード読取り部18と、バーコード読取り部18によって
取得されたバーコード情報を、文字認識部20による文
字認識処理に利用して、文書から情報を入力する制御部
10とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二次元バーコード
を利用した情報入力装置、情報入力方法、記録媒体、及
び二次元バーコード印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、紙媒体に記録された情報を入力
するための装置(情報入力装置)としては、テキストリ
ーダ、光学的文字読取装置(OCR)が知られている。
テキストリーダは、文字フォント(活字)によって文字
が印刷されている、雑誌やワードプロセッサによって作
成された、フォーマットが特定されない文書から文字の
読取りを行なう装置である。また、光学的文字読取装置
(OCR)は、手書きによって所定の位置に文字が筆記
される伝票等の帳票から文字の読取りを行なう装置であ
る。
【0003】テキストリーダは、文書を光学的に走査す
ることによって得られる文書イメージに対してレイアウ
ト解析処理を行ない、文字の読取りを行なうべき読取領
域(ブロック)を抽出し、この抽出された各ブロック中
のイメージから1文字毎の文字パターンを切り出して、
各文字パターン毎に文字認識処理を行なう。なお、レイ
アウト解析処理では、文字が記録された領域だけでな
く、図形や写真が記録された領域も抽出する。
【0004】テキストリーダは、文字認識処理の結果を
表示して、認識結果に誤り等があった場合にユーザから
の修正指示を入力して、誤りが含まれないクリーンデー
タを作成する。
【0005】一方、光学的文字読取装置は、文書(伝票
等の帳票)光学的に走査することによって得られる文書
イメージに対して、予め設定されている文字読取り用の
情報を利用して、イメージから1文字毎の文字パターン
を切り出して、各文字パターン毎に文字認識処理を行な
う。
【0006】光学的文字読取装置では、文字の読取りが
困難な手書き文字を対象としているために、処理を容易
にするために文字読取り用の情報が予め設定されてい
る。文字読取り用の情報には、文字が筆記入力される位
置、文字サイズ、文字ピッチ、記入される文字種(漢
字、かな、数字、アルファベット等)等の情報が含まれ
ている。光学的文字読取装置は、前述した情報をもとに
1文字毎の文字パターンを切り出し、指定された文字種
を対象として文字認識処理を行なう。
【0007】通常、光学的文字読取装置において処理対
象とする帳票には、文字を所定の位置に筆記入力し易い
ように文字の記入枠が設けられ、各記入枠に記入される
文字種が特定されている。光学的文字読取装置には、各
帳票に設けられた記入枠等に応じた、前述したような文
字読取り用の情報が設定される。
【0008】従って、複数の異なる形式の帳票を処理対
象とする場合には、その都度、光学的文字読取装置に設
定する必要がある。文字読取り用の情報を設定する場合
には、何も記入されていないブランク用紙を読み取らせ
り、ユーザが装置と対話的に多数の設定事項について入
力装置を操作しながら指定を行なう必要がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の情報
入力装置では、テキストリーダの場合では、フリーフォ
ーマットの文書を対象としているために、書体の違い、
同形文字、文字の類似等により判別が困難な文字が存在
し、文書に汚れなどの文字認識処理に悪影響を及ぼす要
因がない場合であっても文字読取り精度を100%にす
ることが困難となっている。従って、テキストリーダに
よる読取り結果に対しては、人手による確認、修正の作
業が必要となり、作業負担を強いるものとなっていた。
特に、処理対象とするブロック中に(文字と重なって)
汚れなどがあった場合には、多くの場合、正しく読み取
ることができないため、それだけ多くの作業が必要とな
ってしまう。
【0010】また、光学的文字読取装置の場合では、帳
票に筆記された手書き文字を正しく読み取るためには、
帳票に応じた文字読取り用の情報を設定する必要がある
ために、多種類の帳票を処理対象とするには、その都
度、情報を設定するための作業が必要となっていた。
【0011】このように、テキストリーダ、光学的文字
読取装置の何れの場合でも、文書に記録された情報を正
しく入力するためには、人手による作業が介在する必要
があったために、高速に情報を入力することができなか
った。
【0012】本発明は前記のような事情を考慮してなさ
れたもので、文書に記録された情報を確実、かつ高速に
入力することが可能な情報入力装置、情報入力方法、記
録媒体、及び二次元バーコード印刷装置を提供すること
を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、文書に記録さ
れた文字に関する情報を含む二次元バーコードが記録さ
れた文書に対して光学的に走査を行ない文書イメージを
取り込むスキャナと、前記スキャナによって取り込まれ
た文書イメージから、この文書イメージに含まれる文字
パターンについて文字認識処理を行なう文字認識手段
と、前記スキャナによって取り込まれた文書イメージか
ら、この文書イメージに含まれる二次元バーコードにつ
いて読取りを行ない、文字に関する情報を含むバーコー
ド情報を取得するバーコード読取り手段と、前記バーコ
ード読取り手段によって取得されたバーコード情報を、
前記文字認識手段による文字認識処理に利用して、前記
文書から情報を入力する制御手段とを具備したことを特
徴とする。
【0014】これにより、文書に記録された文字に関す
る情報を含む二次元バーコードを文書に記録し、この二
次元バーコードから得られる情報を文字認識処理に利用
することで、文字認識処理が常時、完全な読取りができ
ない部分が補完されるため、文書の汚れ等にも強く、高
速かつ正確で、信頼性の高い文字認識処理が実現され
る。
【0015】また、前記二次元バーコードから取得され
る前記バーコード情報には、文書に記録された文字の文
字コードを含むことを特徴とする。これにより、バーコ
ード情報から取得される文字コードを利用して、文字認
識処理の結果を補完することができる。例えば、文字認
識処理を優先して行なった結果、読取りでできなかった
場合に置き換えたり、バーコード情報を優先して読取り
結果としたり、文書中の文字の状態と二次元バーコード
の状態に応じて、相互に照合しながら読取り結果を決定
するといったことができる。
【0016】また、前記二次元バーコードから取得され
る前記バーコード情報には、前記文字認識手段による文
字認識処理において誤りやすい特定の文字の文字コード
と、この文字コードに対応する文字の前記文書における
位置を示すデータとが含まれることを特徴とする。
【0017】これにより、文字認識処理において特定の
文字についての読取りが困難である一般的な特徴に対し
て、予め、そうした特定の文字について文字認識処理の
結果を補完する目的としてバーコード情報として用意す
ることで、常時、正確な読取り結果を得ることが保証さ
れるために、信頼性の向上が図られる。
【0018】また、前記制御手段は、前記バーコード情
報に含まれる文字コードと、前記文字認識処理の結果と
を選択的に用いて、前記文書から入力すべき情報を作成
することを特徴とする。
【0019】また、前記二次元バーコードから取得され
る前記バーコード情報には、前記文字認識手段が前記文
書イメージに含まれる文字パターンについて文字認識処
理を行なうために利用される情報を含み、前記文字認識
手段は、前記バーコード読取り手段によって取得された
バーコード情報に含まれる情報を利用して文字認識処理
を行なうことを特徴とする。また、前記バーコード情報
には、文字に関する情報の他に、図形を表すコード化さ
れた図形データが含まれることを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1は本実施形態に係わる
情報入力装置の構成を示すブロック図である。本実施形
態における情報入力装置は、文字フォントによって文字
が印刷されている、フォーマットが特定されない文書か
ら文字の読取りを行なうテキストリーダ、あるいは手書
きによって所定の位置に文字が筆記される伝票等の帳票
から文字の読取りを行なう光学的文字読取装置(OC
R)である。また、本実施形態における情報入力装置
は、例えば磁気ディスク等の記録媒体に記録されたプロ
グラムを読み込み、このプログラムによって動作が制御
されるコンピュータによって主要な構成が実現される。
【0021】図1に示すように、情報入力装置は、制御
部10、スキャナ12、シートバッファ14、レイアウ
ト解析部16、バーコード読取り部18、文字認識部2
0、記憶部22、及びハードディスク装置24によって
構成されている。
【0022】制御部10は、装置全体の制御を司るもの
で、バーコード読取り部18によって取得されたバーコ
ード情報を、文字認識部20による文字認識処理に利用
して、処理対象とする文書に記録された正しい情報を求
めて、入力するための制御を行なう。制御部10は、C
PUがメモリに格納されたプログラムに従って動作する
ことで実現される。
【0023】スキャナ12は、文書に記録された文字に
関する情報を含む二次元バーコードが記録された文書に
対して光学的に走査を行ない文書イメージを取り込み、
1枚分の文書毎にシートバッファ14に格納する。スキ
ャナ12は、処理対象とする文書(帳票等を含む紙媒
体)を搬送しながら光を照射し、その反射光を検出する
ことで文書に記録された文字や図形等のパターンを含む
文書イメージを検出する。スキャナ12が文書に対して
照射する光は、可視光、特定の色(ドロップアウトカラ
ー)を消すための特定の波長帯域の光、さらには可視光
以外の波長帯域の光とすることができる。可視光以外の
波長帯域の光を用いることで、目視では確認できないイ
ンクを用いて記録された情報(イメージパターン)を読
み取ることができる。
【0024】シートバッファ14は、スキャナ12によ
って取り込まれた1枚分の文書の文書イメージを格納す
るためのバッファである。レイアウト解析部16は、テ
キストリーダとして機能するために使用するもので(光
学的文字読取装置の場合は不要)、シートバッファ14
に格納された文書イメージから、文字の読取りを行なう
べき読取領域(ブロック)を抽出する処理を行なう。レ
イアウト解析処理では、文字が記録された領域だけでな
く、図形や写真が記録された領域も抽出する。また、レ
イアウト解析部16は、文字が記録されたブロックにつ
いては、行方向(横書きであるか縦書きであるか)、文
字方向、言語(日本語、英語等)、解析モード(一般テ
キスト、表等)などの属性についても解析を行なう。こ
れらの解析結果は、文字認識部20による文字認識処理
を行なう際にも参照される。
【0025】バーコード読取り部18は、スキャナ12
によって取り込まれ、シートバッファ14に格納された
文書イメージから、この文書イメージに含まれる二次元
バーコードについて読取りを行ない、文字に関する情報
を含むバーコード情報を取得して、記憶部22(バーコ
ード情報22a)に格納する。
【0026】文字認識部20は、スキャナ12によって
取り込まれ、シートバッファ14に格納された文書イメ
ージから、レイアウト解析部16による解析結果を利用
して、各ブロック毎に文書イメージに含まれる文字パタ
ーンについて文字認識処理を行ない、その結果(文字認
識結果情報22b)を記憶部22に格納する。
【0027】記憶部22は、各部における処理結果、処
理対象とするデータ等を一時的に格納するもので、例え
ばバーコード情報22a、文字認識結果情報22b、読
取り情報22cが一時的に記憶される。読取り情報22
cは、制御部10の制御のもとで、バーコード情報22
aと文字認識結果情報22bをもとにして、最終的に入
力すべき情報として作成された情報である。
【0028】ハードディスク装置24は、プログラムが
各種データを記録するためのもので、必要に応じてリー
ド/ライトされる。ハードディスク装置24に、処理対
象とする文書イメージを格納しておき、スキャナ12を
介さずにシートバッファ14に展開して情報入力の対象
とすることもできる。
【0029】なお、前述した制御部10、レイアウト解
析部16、バーコード読取り部18、文字認識部20の
各機能は、プログラムとして記録媒体に記録して提供さ
れるものであっても良い。この記録媒体に記録されたプ
ログラムに従ってコンピュータが動作することにより前
述した各機能部が実現される。
【0030】次に、本実施形態における情報入力装置の
動作について、図2に示すフローチャートを参照しなが
ら説明する。はじめに、情報入力装置は、テキストリー
ダを想定して説明する。
【0031】図3には、本実施形態において処理対象と
なる文書30の一例を示している。なお、図3に示す文
書を作成する装置(二次元バーコード印刷装置)の一例
については後述する。
【0032】図3に示す文書30は、例えば文書作成装
置によって作成され、印刷装置によって出力されたもの
である。文書30には、横書きの文字列(ブロック1,
2,3)、縦書きの文字列(ブロック4)、図形(ブロ
ック5)が含まれ、さらに二次元バーコード32a,3
2bが印刷されている。二次元バーコード32a,32
bには、文書30に記録された文字に関する情報が含ま
れ、文字認識処理に利用される。
【0033】本実施形態では、文書30中の所定の位置
に二次元バーコード32a,32bが印刷されているも
のとする。所定の位置は、用紙サイズに応じて決めら
れ、二次元バーコード32a,32bの周辺に所定幅の
空き領域が設けられるものとする。
【0034】二次元バーコード32a,32bは、マト
リクス状のパターンであって、各行列のドットパターン
によって各種データを表現している。二次元バーコード
については、例えば米国AIMインターナショナル株式
会社によって、仕様書が公開されており、この仕様書に
記載された内容に基づくものを使用することができる。
【0035】二次元バーコード32a,32bは、例え
ば2cm×2cmのサイズ、144ドット×144ドットの
パターンの場合であれば、2000文字以上のデータを
表現することができる。また、図3に示すように、複数
の二次元バーコードを同時に使用することもできるし、
単独で使用することもできる。
【0036】まず、情報入力装置(テキストリーダ)
は、処理対象とする図3に示すような二次元バーコード
32a,32bが印刷された文書についてスキャナ12
によって光学的走査を行なって文書イメージを取り込
み、シートバッファ14に格納する(ステップA1)。
【0037】レイアウト解析部16は、シートバッファ
14に格納された文書イメージについてレイアウト解析
を行なう(ステップA2)。レイアウト解析では、処理
対象とする領域(ブロック)を抽出すると共に、各ブロ
ックの属性についても解析を行なう。
【0038】また、本実施形態では、二次元バーコード
が文書中の所定の位置に設けられるものとしているの
で、レイアウト解析部16は、その所定の位置から二次
元バーコード32a,32bの抽出も行なう。
【0039】バーコード読取り部18は、レイアウト解
析部16によって抽出された二次元バーコード32a,
32bの位置のイメージをもとにして、二次元バーコー
ドの各行列のパターンによって表されている情報、すな
わちバーコード情報を取得する(ステップA3)。バー
コード読取り部18は、取得したバーコード情報を記憶
部22に記憶させる。
【0040】ここで、本実施形態において用いられる二
次元バーコード32a,32bに含まれる情報の詳細に
ついて図4を参照しながら説明する。バーコード情報に
は、図4(a)に示すように、ヘッダ40、レイアウト
情報42、文字情報44が含まれている。
【0041】ヘッダ40は、バーコード情報の全体に関
わる情報が登録されるもので、図4(b)に示すよう
に、ID40a、モード40b、レイアウト情報有無4
0c、及びバーコードレベル40dを示す情報が含まれ
ている。
【0042】ID40aは、二次元バーコードが文字認
識処理に利用するためのものであることを識別するため
の情報である。モード40bは、文字認識処理が印刷さ
れた文字(テキストリーダ)を対象としているか、手書
き文字(光学的文字読取装置)を対象としているかを示
すフラグである。レイアウト情報有無40cは、バーコ
ード情報にレイアウト情報42が添付されているか否か
を示すフラグである。バーコードレベル40dは、文字
認識処理に利用するレベルを示すデータである(詳細に
ついては後述する(図5))。
【0043】レイアウト情報42は、処理対象となるブ
ロックに関わる情報が登録されるもので、図4(c)に
示すように、ブロック番号42a、始点位置X42b、
始点位置Y42c、内容42d、高さ(HY)42e、
幅(WX)42f、縦書き/横書き42gを示す情報が
含まれている。なお、図4(c)に示すレイアウト情報
は、1ブロック分の情報(ブロック情報)であり、文書
中に複数のブロックが存在する場合には、各ブロック毎
に同様の形式の情報が設けられる。なお、レイアウト情
報42は、テキストリーダの場合ではレイアウト解析が
行なわれるので必ずしも必要ではない。
【0044】ブロック番号42aは、ブロックを識別す
るための情報である。始点位置X42bと始点位置Y4
2cは、文書中におけるブロックの開始位置(例えば矩
形で表される領域の左上角点位置)を示す座標点データ
である。内容42dは、ブロック内に記録されている情
報が文字、図形、表等の中の何れであるかを示すデータ
である。高さ(HY)42eと幅(WX)42fは、始
点位置X42bと始点位置Y42cを基準とした、ブロ
ックのサイズ(領域範囲)を示すデータである(詳細に
ついては後述する(図6))。縦書き/横書き42g
は、内容42dに文字を示すデータが設定されている場
合に、ブロック内に記録された文字列の方向(縦または
横)を示すデータが記録される。
【0045】文字情報44は、文書に記録された文字に
関する情報が登録されるもので、図4(d)に示すよう
に、ブロック番号44a、行位置44b、桁位置44
c、文字コード44dを示す情報が含まれている。な
お、図4(d)に示す文字情報は、1文字分情報であ
り、ヘッダ40のバーコードレベル40dに指定された
レベルに応じた文字についての情報が必要数設けられ
る。
【0046】ブロック番号44aは、ブロックを識別す
るための情報である。行位置44bと桁位置44cは、
ブロック番号44aが示すブロックにおける文字列中の
1つの文字位置を示すデータである。文字コード44d
は、文字認識処理の結果を補完するために利用される文
字を示すデータである。文字コード44dには、ヘッダ
40のバーコードレベル40dにおいて指定されたレベ
ルに応じた文字の文字コードが用意される。
【0047】ここで、バーコード情報のヘッダ40にお
いて設定されるバーコードレベル40dの詳細について
図5を参照しながら説明する。本実施形態では、バーコ
ードレベルとして、図5に示すように、0,1,2,3
の4段階のレベルが設けられている。バーコードレベル
は、バーコード情報から得られる文字に関する情報を、
文字認識処理の結果にどの程度利用するかを表すもので
ある。本実施形態では、バーコード情報を、文字認識処
理によって得られる結果と代替させるために利用するも
のとする。
【0048】バーコードレベル1は、同形文字レベルを
示すもので、見掛け上、同じ形態を持つために、文字認
識処理において最も認識を誤り易い文字を示している。
バーコードレベル1に該当する文字としては、例えば、
アルファベットの大文字「O」、小文字「o」、記号
「○」、数字「0」がある。
【0049】バーコードレベル2は、レイアウトレベル
を示すもので、文字のレイアウトによっては読み誤るこ
とがある文字を示している。バーコードレベル2に該当
する文字としては、例えば「便」と「イ」+「更」があ
る。すなわち、通常であれば1文字として扱われる文字
が、偏と旁の間が空間があるとして、それぞれが1文字
のパターンとして認識されてしまう文字を対象としてい
る。
【0050】バーコードレベル3は、類似レベルを示す
もので、字体が類似しているために読み誤ることがある
文字を示している。バーコードレベル3に該当する文字
としては、例えば「祈」「折」がある。
【0051】バーコードレベル3は、全ての文字を示し
ている。すなわち、文書に記録された全ての文字の文字
コードがバーコード情報に登録されていることを示して
いる。
【0052】バーコード情報の文字情報44には、ヘッ
ダ40のバーコードレベル40dにおいて設定されたバ
ーコードレベルに該当する文字に関する情報が登録され
ていることになる。
【0053】次に、レイアウト情報42において設定さ
れるブロックの位置を示すデータの詳細について図6を
参照しながら説明する。図6に示すように、始点位置X
42bと始点位置Y42cは、例えば文書の端点(左上
角点)を基準とした座標位置(X,Y)によって示され
ている。この座標位置(X,Y)を基準として、高さ
(HY)42eと幅(WX)42fによってブロックの
領域が示されている。
【0054】なお、バーコード情報を文字認識処理にお
いて利用するものとして説明しているが、二次元バーコ
ードから取得される前述したようなレイアウト情報を利
用して、レイアウト解析部16によるレイアウト解析の
結果を修正するといったことも可能である。この場合、
制御部10の制御のもとで、レイアウト解析部16によ
る処理結果を優先させる、バーコード情報中の情報を優
先させる、あるいは相互に照合しながらレイアウト解析
結果を決定するといったことができる。
【0055】前述のようにして、バーコード読取り部1
8が二次元バーコードのイメージからバーコード情報を
取得する処理をする一方、文字認識部20は、シートバ
ッファ14に格納された文書イメージの各文字列が記録
されたブロックのそれぞれについて文字認識処理を行な
う。すなわち、文字認識部20は、各ブロック毎に文字
パターンを抽出し、各文字パターン毎に辞書データと照
合することによって文字を認識し、文字認識処理結果
(文字認識結果情報22b)を記憶部22に記憶させる
(ステップA4)。
【0056】バーコード読取り部18によるバーコード
の読取りと、文字認識部20による文字認識処理が行な
われると、次に、制御部10は、記憶部22に記憶され
たバーコード情報22aを利用して、文字認識結果情報
22bを変更して、最終的に入力すべき読取り情報を作
成する(ステップA5)。
【0057】例えば、バーコード情報のバーコードレベ
ル40dにバーコードレベル0が設定されていた場合を
説明する。この場合、バーコード情報の文字情報44に
は、レベル0に該当する文字の文字コードが含まれてい
る。
【0058】図7には、制御部10による処理を説明す
るための具体例を示している。図7(a)は、文書中の
ブロックAに記録された文字の文字認識結果を示してい
る。文書には、「灰皿100円」の文字列が記録されて
いたにもかかわらず、文字認識処理の結果、「灰皿I0
0円」のように数字「1」が、アルファベット「I」に
誤認識されている。数字「1」は、図5に示すように、
バーコードレベル0に該当する文字であるので、図7
(b)に示すように、数字「1」についての文字情報が
バーコード情報に含まれている。
【0059】制御部10は、文字情報を利用して、指定
されたブロックA中のB行C桁の位置にある文字につい
ての文字認識結果を、文字コード「1」に置き換えるこ
とで、図7(c)に示すように読取り情報を作成する。
同様にして、制御部10は、各バーコードレベルに応じ
てバーコード情報に含まれている各文字に関する情報を
利用して読取り結果を作成する。
【0060】なお、前述したように、バーコード情報か
ら取得された文字に関する情報を優先して用い、読取り
情報を作成しているか、例えば文字認識処理で良好な認
識結果が得られなかった場合にのみ利用することもでき
る。また、特にバーコードレベル3の場合に、バーコー
ド情報から取得される文字の情報(前文の文字コード)
を優先して利用し、文書の汚れ等によって読み取れない
箇所があった場合に、文字認識処理の結果を用いて読取
り情報を作成することもできる。
【0061】このようにして、文書に文字に関する情報
を含む二次元バーコードを印刷しておくことによって、
文書に記録された文字についての文字認識処理の精度が
100%でなかったとしても、バーコード情報を利用す
ることで、高速に正確な読取り情報を取得することがで
き、信頼性を向上させることができる。従って、人手に
よる確認、修正の作業が不要となり、作業負担が大幅に
軽減される。
【0062】以上では、情報入力装置がテキストリーダ
であると想定して説明したが、次に、光学的文字読取装
置を想定して、図2に示すフローチャートを参照しなが
ら動作について説明する。
【0063】図8には、本実施形態において処理対象と
なる帳票の一例を示している。なお、図8に示す帳票5
0を作成する装置(二次元バーコード印刷装置)の一例
については後述する。
【0064】図8に示す帳票50は、文字を所定の位置
に筆記入力し易いように文字の記入枠が設けられ、各記
入枠に記入される文字種が特定されている。すなわち、
図8に示す帳票50には、漢字かなの文字が入力される
氏名用のブロック1、数字が入力される郵便番号用のブ
ロック2、漢字かな数字が入力される住所用のブロック
3、数字が入力される電話番号用のブロック4、図形
(イメージ)が入力される印影用のブロック5が含ま
れ、さらに二次元バーコード52が印刷されている。二
次元バーコード52には、文字の読取りが困難な手書き
文字の読取り処理を容易にするための文字読取り用の情
報が含まれている。
【0065】本実施形態では、帳票50中の所定の位置
に二次元バーコード52が印刷されているものとする。
所定の位置は、用紙サイズに応じて決められ、二次元バ
ーコード52の周辺に所定幅の空き領域が設けられるも
のとする。二次元バーコード52の形状そのものは、前
述した文書30と同様なので説明を省略する。
【0066】まず、情報入力装置(光学的文字読取装
置)は、処理対象とする図8に示すような二次元バーコ
ード52が印刷された帳票50についてスキャナ12に
よって光学的走査を行なって帳票イメージを取り込み、
シートバッファ14に格納する(ステップA1)。
【0067】バーコード読取り部18は、シートバッフ
ァ14に格納された帳票イメージから、所定の位置に設
けられた二次元バーコード52のイメージをもとにし
て、二次元バーコードの各行列のパターンによって表さ
れている情報、すなわちバーコード情報を取得する(ス
テップA3)。バーコード読取り部18は、取得したバ
ーコード情報を記憶部22に記憶させる。なお、二次元
バーコード52のイメージ位置は、例えば帳票イメージ
の端部(縦辺、横辺)からの相対的な距離によって示さ
れるものとする。
【0068】ここで、本実施形態において用いられる二
次元バーコード52に含まれる情報の詳細について図9
を参照しながら説明する。バーコード情報には、前述し
た図4(a)と同様にして、ヘッダ40、レイアウト情
報42、文字情報44が含まれている。本実施形態で
は、レイアウト情報42に、文字読取り用の情報として
の各種情報が設けられる。
【0069】レイアウト情報42は、処理対象となるブ
ロックに筆記入力された手書き文字を読み取るための情
報が登録されるもので、図9(a)に示すように、ブロ
ック番号62a、始点位置X62b、始点位置Y62
c、内容62d、文字サイズ高さ(HY)62e、文字
サイズ幅(WX)62f、文字ピッチ(DX)62g、
ブロックの文字数(N)62h、文字種類(ANK)6
2iを示す情報が含まれている。なお、図9(a)に示
すレイアウト情報は、1ブロック分の情報(手書きブロ
ック情報)であり、帳票50中に複数のブロックが存在
する場合には、各ブロック毎に同様の形式の情報が設け
られる。
【0070】ブロック番号62aは、ブロックを識別す
るための情報である。始点位置X62bと始点位置Y6
2cは、文書中におけるブロックの開始位置(例えば矩
形で表される領域の左上角点位置)を示す二次元バーコ
ード52の位置を基準とする座標点データである。内容
62dは、ブロック内に記録されている情報が手書き文
字、図形、表等の中の何れであるかを示すデータであ
る。文字サイズ高さ(HY)62eと文字サイズ幅(W
X)62fは、始点位置X62bと始点位置Y62cを
基準とした、1つの文字のサイズを示すデータである
(詳細については後述する(図10))。文字ピッチ
(DX)62gは、ブロック中における各文字のピッチ
を示すデータである。ブロックの文字数(N)62h
は、ブロックに設けられた1文字分の文字枠の数を示す
データである。文字種類(ANK)62iは、ブロック
内の文字枠に筆記入力される文字の文字種(アルファベ
ット(A)、数字(N)、漢字かな(K)を示すデータ
である。
【0071】また、図8に示すブロック5のような文字
以外のブロックについては、図9(b)に示すようなレ
イアウト情報42が登録される。図9(b)に示すよう
に、ブロック番号64a、始点位置X64b、始点位置
Y64c、内容64d、図形サイズ高さ(HY)64
e、図形サイズ幅(WX)64fを示す情報が含まれて
いる。なお、図9(b)に示すレイアウト情報は、1ブ
ロック分の情報(図形ブロック情報)であり、帳票50
中に複数の文字以外のブロックが存在する場合には、各
ブロック毎に同様の形式の情報が設けられる。
【0072】ブロック番号64a、始点位置X64b、
始点位置Y64c、内容64dは、図9(a)における
ブロック番号62a、始点位置X62b、始点位置Y6
2c、内容62dとそれぞれ同じであるので説明を省略
する。
【0073】図形サイズ高さ(HY)64eと図形サイ
ズ幅(WX)64fは、始点位置X64bと始点位置Y
64cを基準とした、図形(イメージ)が記入される領
域を示すデータである。
【0074】次に、レイアウト情報42において設定さ
れるブロックの位置を示すデータの詳細について図10
を参照しながら説明する。図10に示すように、始点位
置X62bと始点位置Y62cは、例えば帳票50の所
定の位置に設けられた二次元バーコード52の端点(左
上角点)を基準とした座標位置(X,Y)によって示さ
れている。この座標位置(X,Y)を基準として、文字
サイズ高さ(HY)62eと文字サイズ幅(WX)62
fによって文字の記入枠の領域が示されている。また、
文字ピッチ(DX)62gは、文字記入枠のピッチを表
す。
【0075】前述のようにして、バーコード読取り部1
8が二次元バーコードのイメージからバーコード情報を
取得すると、制御部10は、記憶部22に記憶されたバ
ーコード情報22aを文字認識部20に手書き文字を読
み取るための情報として提供する。
【0076】文字認識部20は、シートバッファ14に
格納された帳票イメージから、バーコード情報に含まれ
る各ブロックの位置を示すデータに従って、1文字毎の
文字パターンを切り出し、文字種類62iによって指定
された文字種を対象として文字認識処理を実行し、文字
認識結果を取得する。
【0077】また、図8中に示すブロック5のような図
形が記録されるイメージについては(内容62dまたは
64dによって判別される)、イメージを切り出して記
憶部22に記憶させておくことができる。
【0078】このようにして、情報入力装置(光学的文
字読取装置)では、各帳票に設けられた記入枠等に応じ
た文字読取り用の情報が必要となるが、帳票50毎に文
字読取り用の情報を含む二次元バーコード52を印刷し
ておくことで、この二次元バーコード52から読み取ら
れたバーコード情報を利用して文字認識処理が実行され
る。従って、多種類の帳票を処理対象とする場合であっ
ても、その都度、情報を設定するための作業を行なう必
要がなく、処理効率が大幅に改善される。このため、高
速に情報の入力が可能となる。
【0079】なお、前述した説明では、文書30あるい
は帳票50に対して、二次元バーコード32a,32
b、52が文字等と同様にして印刷されているものとし
て説明しているが、二次元バーコードを例えば可視光線
では目視することができず、可視光以外の光を用いた光
学的走査を行なうことでイメージの入力が可能なインク
を用いて印刷するようにしても良い。
【0080】例えば、図11(a)に示すように、目視
によっては一般の文書と何等変わりがなく、本実施形態
における情報入力装置によって処理を行なおうとする場
合に、スキャナ12によって可視光以外の光を用いて走
査が行われ、図11(b)に示すような二次元バーコー
ドを含む文書のイメージをシートバッファ14に格納す
ることができる。この二次元バーコードは、前述したよ
うに文字認識処理に利用することができる。
【0081】これにより、通常の紙媒体の文書として流
用される場合には、本来、文書の情報としては不要な二
次元バーコードを目視されないようにし、文書の内容を
電子化して処理したい場合には、本発明による情報入力
装置を用いることができる。
【0082】次に、前述した文書30あるいは帳票50
を作成する装置(二次元バーコード印刷装置)の一例に
ついて説明する。図12には、二次元バーコード印刷装
置としての文書作成装置70の構成を示している。
【0083】図12に示すように、文書作成装置70
は、文書作成部72、文書データ記憶部74、二次元バ
ーコードデータ作成部76、印刷制御部77、及びバー
コード制御部78が設けられている。また、文書作成装
置70によって作成された文書を印刷する印刷装置8
0、文書作成装置70に対する各種指示を入力するため
の入力装置82が接続されている。
【0084】文書作成部72は、キーボード等が操作さ
れることによって入力された文字情報をもとに日本語文
書(テキスト)を作成するもので、文書作成プログラム
を実行することによって実現される文書作成アプリケー
ションである。
【0085】文書データ記憶部74は、文書作成部72
によって作成された文書を記憶する。二次元バーコード
データ作成部76は、バーコード制御部78からの指示
に応じて、文書データ記憶部74に記憶された文書をも
とにしたバーコード情報を含む二次元バーコードを作成
する。
【0086】印刷制御部77は、文書データ記憶部74
に記憶された文書の内容を文書作成部72によって指定
された所定のフォーマットによって印刷すると共に、二
次元バーコードデータ作成部76によって作成された、
印刷される文書に対応する文書の二次元バーコードを所
定の位置に印刷するように、印刷装置80に対する印刷
制御を行なう。
【0087】バーコード制御部78は、入力装置82か
らの指示に応じて二次元バーコードデータ作成部76に
よって作成されるべき二次元バーコードの条件を指定す
る。次に、文書作成装置70の動作について説明する。
【0088】文書作成部72は、一般的な文書作成を行
なう。文書作成部72によって作成された文書に対して
印刷を実行する場合、バーコード制御部78は、作成さ
れるべき二次元バーコードの条件を入力する。すなわ
ち、図3に示す文書については、図4に示すバーコード
情報のうち、モード40b、レイアウト情報有無40
c、バーコードレベル40dが指定される。
【0089】二次元バーコードデータ作成部76は、バ
ーコードレベル40dについては、文書データ記憶部7
4から該当する文字を抽出し、文字位置等を判別して文
字情報を作成する。また、レイアウト情報については、
二次元バーコードデータ作成部76は、文書作成部72
によって作成された文書の書式、文書内容(段落の設定
や行間の有無等)に基づいてレイアウトを判別してレイ
アウト情報を作成する。そして、二次元バーコードの仕
様に従って、作成したレイアウト情報、文字情報等を含
むバーコード情報の二次元バーコードパターンを作成す
る。
【0090】印刷制御部77は、前述のようにして作成
された二次元バーコードのパターンを文書中に印刷させ
る。また図8に示す帳票50に対して印刷を行なう場合
には、帳票50に設けられた文字入力枠等の設計が文書
作成部72によって行われ、その設計データ(文字入力
枠の位置等を示す)が文書データ記憶部74に格納され
ている場合、二次元バーコードデータ作成部76は、設
計データをもとにして、図9に示すレイアウト情報を作
成し、二次元バーコードパターンを作成する。
【0091】なお、文書作成装置70において作成され
たデータから二次元バーコードを作成するために必要な
データが得られない場合には、対話的に入力装置82か
ら必要なデータを入力するようにしても良い。
【0092】このようにして、文書作成装置70によっ
て作成されたデータをもとに、バーコード制御部78か
らの指定に応じて、本発明に特徴的なバーコード情報を
含む二次元バーコードパターンを作成して、文書(ある
いは帳票)において印刷を行なうことができるので、二
次元バーコードを利用した文字認識処理を簡単に利用す
ることができる。
【0093】なお、前述した実施形態においては、バー
コードレベルとして4段階のレベルを設けるものとして
いるが、この段階はいくつであっても良い。また、本実
施形態では、バーコード情報から得られる文字に関する
情報を、文字認識処理の結果に代替させるために用いて
いるが、文字認識処理における、文字パターンの抽出、
文字パターンの正規化処理、辞書データとの照合処理の
ための前処理、辞書データとの照合処理等において利用
される情報をバーコード情報に含めておき、文字認識処
理の過程において参照するようにもできる。この場合、
制御部10は、文字認識部20の各処理段階においてバ
ーコード情報から取得された情報を提供し、文字認識処
理に利用されるように制御する。
【0094】また、前述した説明では、二次元バーコー
ドは文書(あるいは帳票)の所定の位置に設けられてい
るものとして説明したが、任意の位置に設けられていて
も良い。ただし、二次元バーコードに対して定められた
仕様に基づいた位置に設けられるものとする。また、二
次元バーコードを容易に抽出するために、二次元バーコ
ードの近傍に特定のイメージ(マーク、記号、ロゴ等)
を付加するように定めても良い。レイアウト解析部16
は、この特定のイメージをもとに、二次元バーコードの
イメージを抽出する。
【0095】また、上述した実施形態において記載した
手法は、コンピュータに実行させることのできるプログ
ラムとして、例えば磁気ディスク(フロッピーディス
ク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、
DVD等)、半導体メモリなどの記録媒体に書き込んで
各種装置に適用したり、通信媒体により伝送して各種装
置に適用することも可能である。本装置を実現するコン
ピュータは、記録媒体に記録されたプログラムを読み込
み、このプログラムによって動作が制御されることによ
り、上述した処理を実行する。
【0096】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、文
書に記録された文字に関する情報を含む二次元バーコー
ドが記録された文書に対して光学的に走査を行ない文書
イメージを取り込むスキャナと、スキャナによって取り
込まれた文書イメージから、この文書イメージに含まれ
る文字パターンについて文字認識処理を行なう文字認識
部と、スキャナによって取り込まれた文書イメージか
ら、この文書イメージに含まれる二次元バーコードにつ
いて読取りを行ない、文字に関する情報を含むバーコー
ド情報を取得するバーコード読取り部と、バーコード読
取り部によって取得されたバーコード情報を、文字認識
部による文字認識処理に利用して、文書から情報を入力
する制御部とを具備したので、文書に記録された情報を
確実、かつ高速に入力することが可能となるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係わる情報入力装置の構成
を示すブロック図。
【図2】本実施形態における情報入力装置の動作につい
て説明するためのフローチャート。
【図3】本実施形態において処理対象となる文書の一例
を示す図。
【図4】本実施形態において用いられる二次元バーコー
ドに含まれる情報の詳細について説明するための図。
【図5】本実施形態におけるバーコード情報のヘッダ4
0において設定されるバーコードレベル40dの詳細に
ついて説明するための図。
【図6】本実施形態におけるレイアウト情報42におい
て設定されるブロックの位置を示すデータの詳細につい
て説明するための図。
【図7】本実施形態における制御部10による処理を説
明するための具体例を示す図。
【図8】本実施形態において処理対象となる帳票の一例
を示す図。
【図9】本実施形態において用いられる二次元バーコー
ド52に含まれる情報の詳細について説明するための
図。
【図10】本実施形態におけるレイアウト情報42にお
いて設定されるブロックの位置を示すデータの詳細につ
いて説明するための図。
【図11】本実施形態における可視光線では目視するこ
とができず、可視光以外の光を用いた光学的走査を行な
うことでイメージの入力が可能なインクを用いて印刷し
た文書を示す図。
【図12】本実施形態における二次元バーコード印刷装
置としての文書作成装置70の構成を示すブロック。
【符号の説明】
10…制御部 12…スキャナ 14…シートバッファ 16…レイアウト解析部 18…バーコード読取り部 20…文字認識部 22…記憶部 22a…バーコード情報 22b…文字認識結果情報 22c…読取り情報 24…ハードディスク装置 70…文書作成装置 72…文書作成部 74…文書データ記憶部 76…二次元バーコードデータ作成部 77…印刷制御部 78…バーコード制御部 80…印刷装置 82…入力装置

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文書に記録された文字に関する情報を含
    む二次元バーコードが記録された文書に対して光学的に
    走査を行ない文書イメージを取り込むスキャナと、 前記スキャナによって取り込まれた文書イメージから、
    この文書イメージに含まれる文字パターンについて文字
    認識処理を行なう文字認識手段と、 前記スキャナによって取り込まれた文書イメージから、
    この文書イメージに含まれる二次元バーコードについて
    読取りを行ない、文字に関する情報を含むバーコード情
    報を取得するバーコード読取り手段と、 前記バーコード読取り手段によって取得されたバーコー
    ド情報を、前記文字認識手段による文字認識処理に利用
    して、前記文書から情報を入力する制御手段とを具備し
    たことを特徴とする情報入力装置。
  2. 【請求項2】 前記二次元バーコードから取得される前
    記バーコード情報には、文書に記録された文字の文字コ
    ードを含むことを特徴とする請求項1記載の情報入力装
    置。
  3. 【請求項3】 前記二次元バーコードから取得される前
    記バーコード情報には、前記文字認識手段による文字認
    識処理において誤りやすい特定の文字の文字コードと、
    この文字コードに対応する文字の前記文書における位置
    を示すデータとが含まれることを特徴とする請求項1記
    載の情報入力装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記バーコード情報に
    含まれる文字コードと、前記文字認識処理の結果とを選
    択的に用いて、前記文書から入力すべき情報を作成する
    ことを特徴とする請求項2または請求項3記載の情報入
    力装置。
  5. 【請求項5】 前記二次元バーコードから取得される前
    記バーコード情報には、前記文字認識手段が前記文書イ
    メージに含まれる文字パターンについて文字認識処理を
    行なうために利用される情報を含み、 前記文字認識手段は、前記バーコード読取り手段によっ
    て取得されたバーコード情報に含まれる情報を利用して
    文字認識処理を行なうことを特徴とする請求項1記載の
    情報入力装置。
  6. 【請求項6】 前記バーコード情報には、文字に関する
    情報の他に、図形を表すコード化された図形データが含
    まれることを特徴とする請求項1記載の情報入力装置。
  7. 【請求項7】 文書に記録された文字に関する情報を含
    む二次元バーコードが記録された文書に対して光学的に
    走査を行なうことによって取り込まれた文書イメージか
    ら、この文書イメージに含まれる文字パターンについて
    文字認識処理を行ない、 前記文書イメージから、この文書イメージに含まれる二
    次元バーコードについて読取りを行ない、文字に関する
    情報を含むバーコード情報を取得し、 この取得されたバーコード情報を、前記文字認識処理に
    利用して、前記文書から情報を入力することを特徴とす
    る情報入力方法。
  8. 【請求項8】 文書に記録された文字に関する情報を含
    む二次元バーコードが記録された文書に対して光学的に
    走査を行なうことによって取り込まれた文書イメージか
    ら、この文書イメージに含まれる文字パターンについて
    文字認識処理を行ない、 前記文書イメージから、この文書イメージに含まれる二
    次元バーコードについて読取りを行ない、文字に関する
    情報を含むバーコード情報を取得し、 この取得されたバーコード情報を、前記文字認識処理に
    利用して、前記文書から情報を入力するようにコンピュ
    ータを制御するためのプログラムを格納したコンピュー
    タ読取り可能な記録媒体。
  9. 【請求項9】 文字コード列によって表される文書を作
    成する文書作成手段と、 前記文書作成手段によって作成された文字コード列によ
    って表される文書を記憶する文書記憶手段と、 前記文書記憶手段に記憶された文書に対する、二次元バ
    ーコードにコード化する条件を設定するバーコード制御
    手段と、 前記バーコード制御手段によって設定された条件に応じ
    て、前記文書記憶手段に記憶された文書中の文字に関す
    る情報を含む二次元バーコードを作成する二次元バーコ
    ード作成手段と、 前記文書記憶手段に記憶された文書と共に、前記二次元
    バーコード作成手段によって作成された二次元バーコー
    ドを印刷する印刷制御手段とを具備したことを特徴とす
    る二次元バーコード印刷装置。
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