JPH11251917A - 符号化装置及び方法、復号化装置及び方法、並びに記録媒体 - Google Patents

符号化装置及び方法、復号化装置及び方法、並びに記録媒体

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JPH11251917A
JPH11251917A JP4590198A JP4590198A JPH11251917A JP H11251917 A JPH11251917 A JP H11251917A JP 4590198 A JP4590198 A JP 4590198A JP 4590198 A JP4590198 A JP 4590198A JP H11251917 A JPH11251917 A JP H11251917A
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JP4590198A
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Inventor
Yasuhiro Tokuri
康裕 戸栗
Kenzo Akagiri
健三 赤桐
Yoshiaki Oikawa
芳明 及川
Mitsuyuki Hatanaka
光行 畠中
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 階層的符号化及び復号化方法では、サブバン
ド符号化方式などによって入力信号を帯域分割して符号
化した場合、全帯域成分を持つ信号に対してのみにしか
ビットレートスケーラビリティを実現できない。 【解決手段】 帯域分割フィルタ11は波形信号101
の全帯域成分を低い周波数帯域の順番に4つの帯域成分
102,103,104及び105に分割する。階層符
号化部12は、帯域成分102から符号列110,11
1を生成する。この階層符号化部12の中で、第1の符
号化器13は上記帯域成分102を符号化する。復号化
器14は第1の符号化器13からの符号化データを復号
化する。差分演算器15は復号化器14からの出力信号
と上記帯域成分102との差分を演算する。スペクトル
変換回路16は差分演算器15からの差分信号108を
周波数成分に変換する。第2の符号化器17はスペクト
ル変換回路16からの変換出力であるスペクトル係数を
符号化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタルデータ
などの入力信号を高能率符号化によって符号列信号にす
る符号化装置及び方法、またその符号列信号を復号化す
る復号化装置及び方法に関する。また、本発明は、上記
符号化装置及び方法によって生成された符号列信号を記
録している記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】オーディオ或いは音声等の信号の高能率
符号化の手法及び装置には種々あるが、例えば、時間軸
上のオーディオ信号をブロック化しないで、複数の周波
数帯域に分割して符号化する帯域分割符号化(サブ・バ
ンド・コーディング:SBC)や、時間軸の信号を所定時間
単位でブロック化して、このブロック毎の時間軸の信号
を周波数軸上の信号にスペクトル変換し、複数の周波数
信号に分割して各帯域毎に符号化するブロック符号化も
しくは変換符号化などを挙げることができる。また、上
述の帯域分割符号化と変換符号化を組み合わせた高能率
符号化の手法も考えられており、この場合には、例え
ば、上記帯域分割符号化で帯域分割を行った後、該各帯
域毎の信号を周波数軸上の信号にスペクトル変換し、こ
のスペクトル変換された信号に対して各帯域毎に符号化
を施す。
【0003】ここで、上述した帯域分割符号化に使用さ
れる帯域分割用のフィルタとしては、例えばポリフェー
ズ直交フィルター(PQF)があり、[1]"Polyphase Qu
adrature filters - A new subband coding techniqu
e":Joseph H. Rothweiler ( ICASSP 83, BOSTON) に述
べられている。このPQFは、入力信号を等分割帯域幅
に分割する。このPQFによって信号分割した各帯域の
信号を合成する際には、いわゆる折り返し雑音を隣接帯
域同士で打ち消し合わせる。
【0004】また、上述したスペクトル変換としては、
例えば、入力オーディオ信号を所定時間単位でブロック
化(フレーム化)して、当該ブロック毎に離散フーリエ
変換(DFT)、離散コサイン変換(DCT)、修正離
散コサイン変換(MDCT)等を行うことで時間領域信
号を周波数領域信号に変換する方式がある。修正離散コ
サイン変換(MDCT)については、[2] "Analysis/Sy
nthesis Filter BankDesign Based on Time Domain Ali
asing Cancellation": J.P.Princen, A.B.Bradley, IEE
E Transactions, ASSP-34,No.5, Oct.1986. pp1153-116
1.[3] "Subbband/Transform Coding Using Filter Band
Design Based on Time Domain Aliasing Cancellatio
n": J.P.Princen, A.W.Johnson and A.B.Bradley (ICA
SSP 1987)に述べられている。
【0005】このような帯域分割フィルタやスペクトル
変換を用いて、帯域毎に分割した信号を、量子化すれ
ば、量子化雑音が発生する帯域を制御することができ、
いわゆるマスキング効果などの聴覚的な性質を利用して
より高能率な符号化を行うことができる。また、量子化
を行う前に各帯域毎に信号成分の絶対値で正規化を行う
ことによりさらに高能率な符号化を行うこともできる。
【0006】ここで、周波数帯域分割された各周波数成
分を量子化する場合の帯域分割幅としては、人間の聴覚
特性を考慮した分割方式が効果的である。すなわち、一
般に高域ほど帯域幅が広くなるような臨界帯域(クリテ
ィカルバンド)と呼ばれている帯域幅で分割し、各帯域
毎に適応的なビット割り当て(ビットアロケーション)
による符号化を行う方法がよく行われる。
【0007】ビット割り当て方式としては、以下の文献
に開示されている、手法がよく知られている。[4] "Ada
ptive Transform Coding of Specchi Signals": R.Zeli
nskiand P.Noll,IEEE Transactions of Accoustics Spe
echi and signal Processing, vol. ASSP-25,No.4, Aug
ust 1997.[5] "The critical band coder -digitalenco
ding of the perceptual requirements of the auditor
y system": M.A.Kransner, MIT,(ICASSP 1980).上記
[4]に開示されている手法では、各帯域毎の信号の振幅
絶対値をもとにビット割り当てを行っている。この方式
では、量子化雑音スペクトルが平坦となり雑音エネルギ
ーが最小となるが、聴覚的にはマスキング効果が利用さ
れていないために、実際の聴覚上の雑音感は最適ではな
い。
【0008】また、上記[5]に開示されている手法で
は、聴覚マスキング効果をもとに各帯域毎に必要な信号
対雑音比を得て固定的なビット割り当てを行っている。
しかしこの手法では、正弦波入力で特性を測定する場合
などにも、ビット割り当てが固定的であるために特性値
がそれほど良くならないという問題がある。
【0009】これらの問題を解決するために、ビット割
り当てに使用できる全ビットを、各帯域毎或いは各帯域
をさらに小分割したサブブロック毎にあらかじめ定めら
れた固定の割り当て分と、各ブロック内の信号の振幅絶
対値に依存したビット配分を行う分に分割するととも
に、その分割比を、例えば、信号のスペクトル分布が滑
らかなときほど固定ビット割り当て分への分割比を大き
くするように、入力信号に依存させるなどの高能率符号
化方式が提案されている。
【0010】一方、波形信号をスペクトル変換する方法
として、上述した離散フーリエ変換(DFT)や離散コ
サイン変換(DCT)を使用した場合には、M個のサン
プルからなる時間ブロックで変換を行うとM個の独立な
変換係数が得られる。このM個のスペクトル係数に対し
て符号化を行う。しかし、上記M個のスペクトル係数に
対し手符号化を施して得た符号列信号を復号すると、ブ
ロックの境界における接続歪みが発生し、聴覚上好まし
くない雑音が発生する。このブロック境界における歪み
を軽減するために、隣接するブロックでそれぞれN個の
サンプルデータをオーバーラップしてスペクトル変換す
る方法がある。しかしこの方法では、平均して(M−
N)個の時系列サンプルデータからM個の変換データを
得ることになり、元の時系列サンプルデータ数よりも変
換によって得られるスペクトルデータサンプル数のほう
が多くなり、符号化するべきサンプルデータ数が増加し
てしまい符号化効率上好ましくない。
【0011】これに対して、前述した修正離散コサイン
変換(MDCT)では、隣接するブロックでそれぞれM
個ずつのサンプルデータをオーバーラップさせて2M個
のサンプルデータをスペクトル変換してM個の独立した
変換データを得る。これによってブロック境界における
歪みを軽減するとともに、平均してM個のサンプルデー
タに対してM個の変換データが得られるのでDCTやD
FTを使用した場合よりも効率よくブロック境界におけ
る歪みを軽減して符号化することが可能である。MDC
Tスペクトル変換で得られた変換データを量子化して符
号化された符号列(ビットストリーム)から再度波形信
号を再生する場合は、当該符号列を復号化してから逆量
子化し、さらに逆量子化されたM個のMDCT係数を逆
修正コサイン変換(IMDCT)による逆スペクトル変
換を行うことでブロック毎の2M個サンプルの波形信号
要素を得たうえで、この波形信号要素を隣接するブロッ
クの波形信号要素の隣接半領域とM個ずつオーバーラッ
プして加えることにより、元のM個のサンプルの波形信
号を再構成することができる。
【0012】図13は従来の帯域分割符号化方法と変換
符号化方法を組み合わせた符号化方法を適用した符号化
装置400の一構成例の概略ブロック図である。例え
ば、PQFのような帯域分割フィルタ402で入力信号
を4帯域に帯域分割してから各帯域毎にスペクトル変換
して量子化、符号化を行っている例である。具体的に
は、入力端子401からの入力信号501が帯域分割フ
ィルタ402で各帯域成分502,503,504及び
505に分割され、各帯域毎にそれぞれスペクトル変換
回路403,404,405及び406でスペクトル変
換されてそのスペクトル係数506,507,508及
び509は量子化・符号化回路407でまとめて符号化
されて符号列510が生成される。符号列510は符号
列多重化回路408により多重化され、出力端子409
から多重化符号列511が得られる。
【0013】図14は図13の符号化装置400から送
られた多重化符号列511を復号化するための従来の復
号化装置410の構成例である。図15の多重化符号列
511に対応する符号列512が入力端子411に入力
されて符号列分解回路412を経た後に分解符号列51
3となり、復号化・逆量子化回路413で復号化され
て、各帯域毎の復号化スペクトル係数514〜518が
選られる。これらの各帯域毎のスペクトル係数514〜
518はそれぞれ逆スペクトル変換回路414,41
5,416及び417で逆スペクトル変換されて各帯域
毎の波形信号519,520,521及び522が得ら
れ、これらの波形信号519〜522は帯域合成フィル
タ418で合成されて全帯域周波数成分の波形信号52
3が出力端子419に送られる。
【0014】上述の従来の構成例の様に、PQFなどの
帯域分割フィルタ402で入力信号を帯域分割して各帯
域毎に例えばMDCTなどでスペクトル変換して量子化
・符号化を行うと、復号化装置410の構成規模に応じ
て必要な帯域のみの波形信号を再生することが出来る。
しかしこの場合、再生の必要な帯域のみを復号化して逆
スペクトル変換し帯域合成フィルタ(IPQF)418
で信号を合成すると、再生する帯域と再生しない帯域の
隣接領域で折り返し雑音が発生し聴覚特性上好ましくな
い歪みが生じる。この問題を解決するために、復号化時
に帯域合成フィルタ(IPQF)の直後に、折り返しの
発生する隣接帯域信号を除去する帯域制限フィルタを挿
入する方法や、逆スペクトル変換(IMDCT)の直前
で必要でない帯域および折り返し雑音の生じる隣接帯域
のスペクトルデータの値を0または0に近い値に置き換
えてから逆スペクトル変換を行って帯域された再生信号
を生成する方法が提案されている。後者のスペクトルデ
ータの値を0に置換する方法は前者の帯域制限フィルタ
を用いた場合に比べてフィルタによる遅延が発生せず、
急峻な帯域制限特性を簡単に実現できる。
【0015】ところで、符号化により得られた符号列信
号を復号化して波形信号を再生する場合、伝送路や復号
化器の状況、構成規模等に応じて複数のビットレートで
の復号化が可能ないわゆるビットレートスケーラビリテ
ィの実現が望まれるようになった。ビットレートスケー
ラビリティの実現の方法としては、例えば、符号化の際
にあらかじめ複数の符号化器で別々のビットレートを持
つ符号列を生成し、伝送の際にそれらの符号列を多重化
し、復号化側の符号列分解装置によってそれぞれのビッ
トレートの符号列に戻し、用途や状況に応じて必要なビ
ットレートの符号列を選択して復号化する方法や、さら
に符号化装置および復号化装置を階層構造にして、復号
化の際に上位の階層の符号列まで使用するほどその分だ
け階層的に量子化誤差が減少してSN比が高くなってい
く構成方法がよく用いられる。
【0016】この階層構造による符号化の具体的な実現
方法としては、例えば、入力波形信号をこの入力波形信
号の基本的な情報として処理する基本層対応の符号化器
で比較的低いビットレートで符号化して符号列を生成
し、さらにこの生成された符号列を再度復号化して波形
信号を生成し元の入力波形信号と差分をとり、この差分
信号を上記入力波形信号の拡張的な情報として扱い一段
上位の層の拡張層対応の符号化器によって符号化する。
さらに同様にしてこの階層構造における第(N−1)層
符号化器の出力符号列を再度復号して再生した波形信号
と第(N−1)層符号化器の入力信号の差分を第N層符
号化器に入力して符号化し第N層出力符号列を得る。復
号化の際には、第1層(基本層)の符号列のみを復号化
すればSN比は低いが低ビットレートでの復号化が可能
であり、さらに上位層の拡張層の符号列を復号化して差
分波形信号を再生して基本層の出力に加えることによっ
て階層的にSN比の高い再生信号を得ることが出来る。
【0017】図15は上述した階層的ビットレートスケ
ーラビリティを実現する従来の符号化方法を適用した符
号化装置420の構成例を示す概略ブロック図である。
入力端子421から入力された信号524はまず第1の
符号化回路422に供給される。そして、この第1の符
号化回路422から基本層符号列525が出力端子42
9を介して基本層符号列として出力される。同時に、そ
の符号列525と同様の符号列526は第1の復号化回
路423で復号化されてその復号化された波形信号52
7と元信号524の差分信号528が第1の差分演算器
424から出力される。この差分信号528はさらに第
2の符号化回路425に入力されて符号化される。第2
の符号化回路425からの符号列529は出力端子43
0から出力される第2層符号列になるとともに、第2の
復号化回路426で復号化されてその復号化された波形
信号531と波形信号528との差分信号532が第2
の差分演算器427で求められ、さらにその差分信号4
27が第3の符号化回路428で符号化されて第3層符
号列533が出力端子431から出力される。
【0018】一方、図16は図15の符号化装置420
で符号化された符号列群を復号化するための復号化装置
435の構成例である。入力端子436,437、43
8に入力される符号列541,542及び543は図1
5の符号化装置420における符号列429,430及
び431にそれぞれ対応している。ここで、第1層符号
列のみが入力された場合、すなわち符号列542と符号
列543を入力しない場合は、符号列541は第1の復
号化回路439で復号化されて波形信号544が得ら
れ、加算器442に入力されるが、信号545および5
46は値が0であるために出力端子443の出力547
としては波形信号544がそのまま出力される。この場
合の出力波形はSN比が低いが第1層の符号列の復号化
のみで波形信号が再生できるため、低いビットレートで
の復号化が可能である。さらに第2層の符号列542を
入力すると、符号列542は第2の復号化回路440で
復号化されて加算器442に入力され、第1層の復号化
波形544に加えられた出力波形547が出力として得
られる。この場合は、第1層のみの場合に比べてSN比
が向上する。さらに第3層の符号列543を入力する場
合は、第3の復号化回路441で復号化された波形信号
546が加算器442で加えられ、出力波形547は第
2層までの符号列を使用した場合よりもさらにSN比が
向上する。このように、より上位層の符号列まで使用す
ることでより、伝送時に高いビットレートが必要になる
代わりにSN比が向上していくようないわゆるSN比ス
ケーラブルであるビットレートスケーラビリティ符号化
を実現できる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記図15
及び図16を用いて説明したような階層的符号化及び復
号化方法では、前述のようにサブバンド符号化方式など
によって入力信号を帯域分割して符号化した場合、全帯
域成分を持つ信号に対してのみにしかビットレートスケ
ーラビリティを実現できない。例えば、復号時に復号化
する帯域を低域成分のみに制限して規模の小さい復号化
装置を構成する場合など、入力信号の低周波数帯域のみ
に関してビットレートスケーラビリティを実現したい場
合にも全帯域分を処理する装置を必要とする。このよう
に、復号化する帯域を制限して所望の構成規模で構成可
能なビットレートスケーラビリティをもつ復号化器を構
成することが出来ないので、不必要に復号化装置の規模
が大きくなるという問題が生じる。
【0020】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であり、入力信号を帯域分割し、必要な帯域のみでビッ
トレートスケーラビリティを実現することで、従来より
も小さい規模の構成で復号化に必要な帯域のみのビット
レートスケーラビリティを実現する符号化装置及び方
法、並びに復号化装置及び方法の提供を目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】入力信号を帯域分割し、
ビットレートスケーラビリティの実現が必要な帯域につ
いては複数の符号化器を階層構造にして階層的SN比を
持つ複数のビットストリームに符号化する。それ以外の
帯域については階層化せずに単一の符号化器を用いて符
号化する。復号化の際にはビットレートスケーラビリテ
ィが実現される帯域に関しては階層構造の復号化器で復
号化を行い、それ以外の帯域の信号は階層化せずに復号
化して、各帯域の復号化された信号を帯域合成フィルタ
(IPQF)で合成して必要な帯域成分を持った再生波
形を得る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明のいくつかの実施の
形態について図面を参照しながら説明する。
【0023】先ず、第1の実施の形態は、本発明に係る
符号化装置及び方法を適用して、オーディオ或いは音声
等の信号を符号化する符号化装置である。
【0024】図1に示すように、この符号化装置9は、
入力端子10から入力された波形信号101の全帯域か
ら取り出した一つの帯域の信号(以下、帯域成分とい
う。)に関連した二つの符号列110,111を生成す
る階層符号化部12を備えている。
【0025】この階層符号化部12は、上記一つの帯域
成分102を符号化する第1の符号化器13と、この第
1の符号化器13からの符号化データを復号化する復号
化器14と、この復号化器14からの出力信号と上記帯
域成分102との差分を演算する差分演算器15と、こ
の差分演算器15からの差分信号108を周波数成分に
変換するスペクトル変換回路16と、このスペクトル変
換回路16からの変換出力であるスペクトル係数を符号
化する第2の符号化器17によりなる。
【0026】ここで、上記一つの帯域成分102は、上
記波形信号101の全帯域成分を低い周波数帯域の順番
に4つの帯域成分102,103,104及び105に
分割する帯域分割フィルタ11によって抽出される。
【0027】また、符号化装置9は、帯域分割フィルタ
11からの残りの帯域成分103,104及び105の
それぞれを周波数成分に変換するスペクトル変換回路1
9,20及び21と、これらスペクトル変換回路19,
20及び21からのスペクトル係数を符号化する第3の
符号化器22と、第1の符号化器13からの符号列と第
2の符号化器17からの符号化列と第3の符号化器22
からの符号列とを多重化して多重化符号列を生成する符
号列多重化装置18とを備えてなる。
【0028】一般的に符号化装置によって生成された符
号列を復号化して波形信号を再生する復号化装置では、
伝送路や装置自体の状況、構成、規模等に応じて複数の
ビットレートでの復号化が可能ないわゆるビットレート
スケーラビリティの実現が望まれる。しかし、従来のビ
ットレートスケーラビリティの実現技術では、全周波数
帯域を処理する装置の構成が必要であり、符号列の一部
の周波数帯域のみの復号化を行うことで復号化装置の構
成規模を少なくしたいという要求には応えることができ
なかった。
【0029】この符号化装置9は入力波形信号の低周波
数帯域のみに関してビットレートスケーラビリティを実
現する。それ以外の帯域の信号についてはビットレート
スケーラビリティを実現しない。このため、復号化側で
復号化する帯域を低域成分のみに制限する必要があると
き、すなわち、規模の小さい復号化装置を構成したい場
合に有効に対応できる。
【0030】最も低い周波数帯域成分は帯域成分102
であり、上述したように帯域分割フィルタ11によって
入力波形信号101から分割される。帯域分割フィルタ
12としては、例えば、ポリフェーズ直交フィルタ(Po
lyphase Quadrature filters:PQF)を用いる。この
PQFは、入力信号を等分割帯域幅に分割する。このP
QFにより信号分割した各帯域の信号を合成する際に
は、いわゆる折り返し雑音を隣接帯域同士で打ち消し合
わせる。
【0031】このPQFによって分割された帯域成分1
02は、第1の符号化器13に送られる。第1の符号化
器13としては、帯域毎に所定のビット配分或いは、帯
域毎に適応的なビット割り当てを行うような符号化方法
を適用したものを用いる。また、それらを組み合わせた
符号化方法を適用したものを用いてもよい。例えば、割
り当てるビットを、帯域毎に予め定められた固定ビット
割り当てパターン分のためのビットと、帯域成分の信号
の大きさに依存したビット配分を行うためのビットに分
割し、その分割比を入力信号に関係する信号に依存させ
る符号化方法を適用した符号化器である。この第1の符
号化器13からの出力符号列110は、符号列多重化装
置18に送られる。また、この符号列110と同じ出力
符号列106は、復号化器14にも送られる。
【0032】復号化器14は上記符号列106を復号す
る。復号化器14としては符号化器に対応した周知のも
のを用いればよい。復号化された波形信号107は差分
演算器15に送られ、差分演算器15によって帯域成分
102との差分信号108が得られる。
【0033】差分信号108はスペクトル変換回路16
に送られてスペクトル変換される。スペクトル変換回路
16としては、修正離散コサイン変換(MDCT)を用
いる。他にも、離散フーリエ変換(DFT)や、離散コ
サイン変換(DCT)を用いることができるが、上記M
DCTではブロック境界における歪みを軽減することが
できるので有効である。このスペクトル変換回路16か
らのスペクトル係数109は第2の符号化器17に送ら
れる。
【0034】第2の符号化器17としては、例えば、割
り当てるビットを、帯域毎に予め定められた固定ビット
割り当てパターン分のためのビットと、帯域成分の信号
の大きさに依存したビット配分を行うためのビットに分
割し、その分割比を入力信号に関係する信号に依存さ
せ、その信号のスペクトルが滑らかなほど上記固定ビッ
ト割り当てパターン分への分割比率を大きくするような
符号化方法を適用したものを用いる。もちろん、他の符
号化方法を適用したものを用いてもよい。この第2の符
号化器17からの出力符号列111は符号列多重化装置
18に送られる。
【0035】一方、上記低周波数の帯域成分102以外
の帯域成分103〜105はスペクトル変換回路19,
20及び21でそれぞれの帯域毎にスペクトル変換され
る。スペクトル変換回路19,20及び21としては、
上記スペクトル変換回路16と同様に、MDCTを用い
る。もちろん、DFTやDCTを用いてもよい。スペク
トル変換回路19,20及び21からのそれぞれのスペ
クトル係数112,113及び114は第3の符号化器
22に送られる。
【0036】第3の符号化器22は、上記第2の符号化
器17と同様の符号化方法を適用しているが、上記3つ
の帯域分をまとめて符号化している。この第3の符号化
器22からの出力符号列115は符号列多重化装置18
に送られる。ここで、第1の符号化器13、第2の符号
化器17、第3の符号化器22は、任意の符号化器であ
ってもよく、同じ符号化方法に基づく符号化器である必
要はない。
【0037】符号列多重化装置18は、第1の符号化器
13,第2の符号化器17及び第3の符号化器22から
の出力符号列110,111及び115を多重化して多
重化符号列116を出力端子23に供給する。
【0038】この多重化符号列116のフォーマットの
一例を図2に示す。この図2では、上記符号列110を
上記帯域成分102の基本的な情報ということで基本層
符号列110としている。また、上記符号列111を拡
張的な情報ということで拡張層符号列111としてい
る。この基本層符号列110と拡張層符号列11を全体
共通ヘッダの後に並べて配置する。さらにその後ろには
上記符号列115を上位帯域符号列115として配置す
る。
【0039】ここで、基本層符号列110は、上記低い
周波数帯域成分102を第1の符号化器13で符号化し
て得られた符号列である。これに対して、拡張層符号列
111は、第1の符号化器13からの符号列と同様の符
号列106を一旦復号化して得た波形信号107と、上
記帯域成分102の波形信号との差分信号108をスペ
クトル変換した後に符号化して得た符号列である。つま
り、基本層符号列110を復号化した波形信号と帯域成
分102との差分信号であり、符号化時の誤差である量
子化誤差等を含んだ信号である。この差分信号である拡
張層符号列111を上記基本層符号列110に加算した
符号列は、上記基本層符号列110よりも伝送時におい
ては高ビットレートになるが、復号化装置側で復号化し
た波形信号としてはSN比を高くすることができる。こ
れに対して、拡張層符号列110のみを伝送すると、伝
送時において低ビットレートにできるが、復号化装置側
で復号化した波形信号としてはSN比が低くなる。
【0040】このように、符号化装置9では、復号化装
置側でビットレートスケーラビリティが必要な帯域につ
いて階層的SN比を持つ、複数のビットストリームを生
成することができる。
【0041】なお、符号化装置9では、第2の符号化器
17、第3の符号化器22でスペクトル変換されたスペ
クトル係数を符号化しているが、必ずしもスペクトル変
換を必要とするものではなく、使用する符号化器に依存
する。
【0042】また、上記図2に示したフォーマットの多
重化符号列116を記録した例えば、光磁気ディスク等
のランダムアクセス可能な記録媒体を用いても、復号化
装置側では装置のビットレートスケーラビリティを実現
することができる。
【0043】次に、第2の実施の形態について説明す
る。この第2の実施の形態は、本発明に係る復号化装置
及び方法を適用して、上記第1の実施の形態の符号化装
置9によって生成された多重化符号列を復号化する復号
化装置である。図3に示すように、この復号化装置29
には、入力端子30から、図1の符号化装置9で符号化
された多重化符号列116と同じ多重化符号列301が
入力される。
【0044】この復号化装置29は、入力端子31から
入力された多重化符号列301を3つの符号列302,
303及び304に分解する符号列分解装置31と、こ
の符号列分解装置31から二つの符号列302と符号列
303とを復号化して二つの復号化データを生成する階
層復号化部32とを備えている。
【0045】ここで、符号列分解装置31が取り出す、
二つの符号列302,303は、上記低周波数帯域成分
102に関連した符号列であり、上記基本層符号列11
0、上記拡張層符号列111と同様のものである。
【0046】階層符号化部32は、上記符号列302
(基本層符号列)を復号化する第1の復号化器33と、
上記符号列303(拡張層符号列)を復号化する第2の
復号化器34と、この第2の復号化器34からの復号化
データであるスペクトル係数306に逆スペクトル変換
を施して波形信号310を生成する逆スペクトル変換回
路37と、第1の復号化器33で得られた波形信号30
5と逆スペクトル変換回路310からの波形信号310
とを加算する加算器36とによりなる。
【0047】また、復号化装置29は、符号列分解装置
31からの上記符号列(上位帯域符号列)304を復号
化する第3の復号化器35と、この第3の復号化器35
からの3帯域分のスペクトル係数307,308及び3
09にそれぞれ逆スペクトル変換を施して波形信号31
2,313及び314を生成する逆スペクトル変換回路
38,39及び40と、加算器311からの波形信号3
11と逆スペクトル変換回路38,39及び40からの
波形信号312,313及び314とを合成し全周波数
帯域成分を持った再生波形信号315を出力端子42に
送る帯域合成フィルタ41とを備えてなる。
【0048】上記符号列302は、第1の復号化器33
に送られて復号化され、再生された波形信号105は加
算器36に送られる。一方、上記符号列303は第2の
復号化器34に送られる。この第2の復号化器34は上
記図1の符号化器17で符号化された符号列111を復
号化する。第2の復号化器34で復号化されたスペクト
ル係数信号306は逆スペクトル変換回路37で波形信
号310に変換されて加算器36に送られる。
【0049】加算器36では第1の復号化器33からの
出力波形105に第2の復号化器34経由の出力波形3
10を加算し、波形信号311を帯域合成フィルタ41
に送る。帯域合成フィルタ41としては、逆ポリフェー
ズ直交フィルタ(IPQF)を用いることができる。帯
域分割フィルタとしてPQFを用いていれば、復号化時
に上記IPQFを用いることにより、いわゆる折り返し
雑音を隣接帯域同士で打ち消し合わせて発生を押さえる
ことができる。
【0050】ここで、符号列分解装置31によって上記
符号列303を出力しないようにすると、加算器36に
入力される波形信号310は“0”であり、波形信号3
05がそのまま波形信号311になる。この場合は、上
記符号列303を用いた場合に比べるとこの帯域の再生
波形信号311の量子化誤差が大きくなり、SN比が低
下するが、符号列303を必要としないために復号化装
置全体で低いビットレートでの復号が可能になり、符号
列303の出力を加えた場合はその分だけ復号化装置全
体でのビットレートが高くなるがSN比も向上するとい
う階層的ビットレートスケーラビリティが実現できる。
【0051】また、符号列分解装置31によって分解さ
れた上記符号列304は第3の復号化器35に送られて
復号化され、3帯域分のスペクトル係数307,308
及び309に分けられる。それぞれの信号は逆スペクト
ル変換器38,39及び40によってそれぞれ逆スペク
トル変換されて各帯域毎の波形信号312、313、3
14を得る。得られた各帯域毎の波形信号311,31
2,314は帯域合成フィルタ41に入力されて合成さ
れ、出力端子42には全周波数帯域成分を持った再生波
形信号315が得られる。
【0052】ここで、符号列分解装置31によって符号
列304を出力しないようにすると、波形信号312,
313及び314は“0”であり、帯域合成フィルタ4
1には波形信号311のみが入力され、全帯域の低域4
分の1周波数成分のみをもつ出力信号315が得られ
る。このようにして、符号列分解装置31の分解出力3
03及び304の有無が必要に応じて制御された場合、
出力端子42に得られる出力波形の組み合わせとして、
4分の1帯域低SN比出力、4分の1帯域高SN比出
力、全帯域高SN比出力が実現可能でありビットレート
スケーラビリティと周波数帯域スケーラビリティが同時
に実現できる。
【0053】また、この復号化装置29により、上記図
2に示したフォーマットの多重化符号列116を記録媒
体から読み出して復号化してもよい。このとき、復号化
装置側では装置のビットレートスケーラビリティを実現
することができる。
【0054】次に、第3の実施の形態について説明す
る。この第3の実施の形態は、上記第1の実施の形態の
符号化装置9によって符号化された符号列を復号化する
ときに、低域周波数帯域のみのビットレートスケーラビ
リティを実現する復号化装置である。
【0055】図4に示すように、この復号化装置45
は、上記図2に示した復号化装置29から、ビットレー
トスケーラビリティの対象にしない高帯域成分に対する
第3の復号化器35、逆スペクトル変換回路38,39
及び40を省略することで、規模を小さくしている。
【0056】入力端子30には図1の符号化装置の出力
符号列116に相当する符号列301が入力され、符号
列分解装置31によって符号列302,303及び30
4に分解される。符号列302は図1の符号化装置9に
おける基本層符号列110に対応し、同様に符号列30
3は拡張層符号列111に、符号列304は上位帯域符
号列115に対応する。
【0057】上記符号列302は第1の復号化器33に
送られて復号化され、波形信号305となる。また、符
号列303は第2の復号化器34に送られて復号化され
てスペクトル係数306となり、そのスペクトル係数を
逆スペクトル変換回路37で逆スペクトル変換すること
で波形信号310を得る。また、加算器36によって波
形信号305に波形信号310を加えて再生波形信号3
11が得られる。
【0058】ここで、図2の復号化装置29と同様に符
号列分解装置31が符号列303を出力しないようにす
れば、波形信号310は0であり、加算器出力311に
は第1の復号化器33の出力305がそのまま出力され
る。一方、符号列304はこの復号化装置45では使用
せず、図3における第3の復号化器35を不要としてい
る。
【0059】したがって高周波数成分の再生復号化信号
がないので図3の帯域合成フィルタ41を必要としない
が、波形信号311の周波数成分は4分の1帯域であ
り、帯域合成フィルタを通していないので隣接帯域との
間にいわゆる折り返し雑音が生じる。これを緩和するた
めに、この復号化装置45では帯域制限回路47によっ
て折り返し雑音が生じる周波数成分を制限して、出力端
子48に再生波形信号316を出力する。
【0060】この復号化装置45では、符号列分解装置
31が符号列303の出力有無を制御することによっ
て、出力端子48に得られる出力信号として、4分の1
帯域低SN比出力または4分の1帯域高SN比出力の組
み合わせが可能である。
【0061】次に、第4の実施の形態について説明す
る。この第4の実施の形態は、上記符号化装置9と同様
に、本発明に係る符号化装置及び方法を適用して、オー
ディオ或いは音声等の信号を符号化する符号化装置であ
る。
【0062】図5に示すように、この符号化装置50
は、上記符号化装置9に用いていた第2の符号化器17
と第3の符号化器22とを共通化し、第2の符号化器5
1としている。すなわち、階層符号化部12は、図1に
示した符号化器17を用いるのではなく、この第2の符
号化器17を共通化した第2の符号化器51を用いる。
他の各部は同様のものを用いることができるので同符号
を付し、説明を簡略化する。
【0063】入力端子10に入力された信号101は帯
域分割フィルタ11で4つの帯域成分に分割される。こ
の符号化装置50でも帯域分割された信号のうち、一部
の帯域成分102についてのみビットレートスケーラビ
リティを実現する階層符号化方法を適用している。
【0064】帯域分割された信号のうち、最も低い帯域
成分102は第1の符号化器13に入力されて符号化さ
れ、符号列110が出力される一方で、復号化器14に
も同様の符号列106が入力される。
【0065】復号化器14で復号化されて得られた波形
信号107は差分演算器15に送られて、もとの波形信
号102との差分信号108がスペクトル変換回路16
によってスペクトル変換されてそのスペクトル係数10
9が上記第2の符号化器51に送られる。
【0066】一方、帯域分割フィルタ12からのその他
の帯域の出力103、104、105はそれぞれの帯域
毎にスペクトル変換回路19,20及び21でスペクト
ル変換されてそのスペクトル係数112,113及び1
14が第2の符号化器51に送られる。
【0067】第2の符号化器51でそれぞれの帯域のス
ペクトル信号109,112,113及び114はまと
めて符号化されて符号列120が得られ、符号列多重化
装置18に送られる。符号列多重化装置18では符号列
111と符号列120を多重化して多重化符号列121
を出力端子23に送る。
【0068】ここで、符号列110は、上記低い周波数
帯域成分102を第1の符号化器13で符号化して得ら
れた符号列である。これに対して、符号列120を構成
する、スペクトル係数109を符号化した符号化データ
は、第1の符号化器13からの符号列と同様の符号列1
06を一旦復号化して得た波形信号107と、上記帯域
成分102の波形信号との差分信号108をスペクトル
変換した後に符号化して得た符号列である。つまり、符
号列110を復号化した波形信号と帯域成分102との
差分信号であり、符号化時の誤差である量子化誤差等を
含んだ信号である。この差分信号の符号列を上記符号列
110に加算した符号列は、上記符号列110よりも伝
送時においては高ビットレートになるが、復号化装置側
で復号化した波形信号としてはSN比を高くすることが
できる。これに対して、符号列110のみを伝送する
と、伝送時において低ビットレートにできるが、復号化
装置側で復号化した波形信号としてはSN比が低くな
る。
【0069】このように、符号化装置50では、復号化
装置側でビットレートスケーラビリティが必要な帯域に
ついて階層的SN比を持つ、複数のビットストリームを
生成することができる。
【0070】さらに、この符号化装置50では、上記図
1に示した符号化装置9の内の第2の符号化器17と第
3の符号化器22とを共通化し、第2の符号化器51と
しているので、回路規模を大きくしてしまう符号化器を
1個減らすことができ、小型化を図ることができる。ま
た、別々に符号化する場合よりも、符号化時の付加情
報、ヘッダ情報などを共通化することで余分な情報を削
減して符号化効率向上を図ることができる。
【0071】次に、第5の実施の形態について説明す
る。この第5の実施の形態は、本発明に係る復号化装置
及び方法を適用して、上記第4の実施の形態の符号化装
置50によって符号化された符号列を復号化する復号化
装置である。図6に示すように、この復号化装置55に
は、入力端子30から、図5の符号化装置50で符号化
された多重化符号列121と同じ多重化符号列317が
入力される。
【0072】この復号化装置55は、上記図3に示した
復号化装置29に用いた第2の復号化器34と第3の復
号化器35とを共通化し、第2の復号化器56としてい
る。他の各部は同様のものを用いることができるので同
符号を付し、説明を簡略化する。
【0073】符号列分解装置31が上記多重化符号列3
17から分解した符号列302は、上記図5に示した符
号列110に対応している。また、符号列318は符号
列120に対応している。図6において、入力端子30
から供給された符号列317は、符号列分解装置31で
符号列302と符号列318に分解される。
【0074】符号列302は、第1の復号化器33に送
られて復号化され、復号化されて得られた波形信号30
5は加算器36に入力される。また、符号列318は上
記第2の復号化器56に送られて復号化され、4つの帯
域毎のスペクトル係数319,320,321及び32
2が得られる。これらのスペクトル係数をそれぞれ各帯
域毎に逆スペクトル変換回路37,38,39及び40
で逆スペクトル変換して各帯域毎の波形信号323,3
24,325及び326が得られる。
【0075】このうち、波形信号324,325及び3
26は帯域合成フィルタ41に送られるが、最も低い帯
域、すなわちビットレートスケーラビリティを実現する
帯域の信号323は加算器36に送られて第1の復号化
器33の出力305に加えられ、その加算された波形信
号311が帯域合成フィルタ41に最も低い帯域成分と
して入力される。帯域合成フィルタ41は各帯域の信号
311,324,325及び326を合成し、出力端子
42に波形信号327を送る。
【0076】ここで、符号列分解装置31によって符号
列318の出力有無を制御すると、たとえば符号列31
8がない場合は、加算器36で加算される波形信号32
3はその値が0であり、加算器出力311は第1の復号
化器33の出力305がそのまま出力され、帯域合成フ
ィルタ41に送られる。またこの場合、帯域合成フィル
タ41の他の帯域の入力324,325及び326も値
が0であるために、帯域合成フィルタ41の出力326
は4分の1帯域の周波数成分を持つ信号となり、最も低
い帯域の信号に関しては符号列318がある場合に比べ
てSN比が低い信号となる。
【0077】このようにして、符号列分解装置32が符
号列318の出力有無を制御することによって、出力端
子42に得られる出力としては、4分の1帯域でSN比
の低い再生信号、または全帯域でSN比の高い再生信
号、のどちらかを選択的に得ることが出来る。
【0078】さらに、この復号化装置55では、上記図
3に示した復号化装置29の内の第2の復号化器34と
第3の復号化器35とを共通化し、第2の復号化器56
としているので、回路規模を大きくしてしまう復号化器
を1個減らすことができ、小型化を計ることができる。
【0079】次に第6の実施の形態について説明する。
この第6の実施の形態は、上記第4の実施の形態の符号
化装置40によって符号化された符号列を復号化すると
きに、4帯域のうちの低域部分2帯域のみを復号化して
ビットスケーラビリティを実現する復号化装置である。
【0080】図7に示すように、この復号化装置60
は、上記図6に示した復号化装置55から、ビットレー
トスケーラビリティの対象にしない二つの高帯域成分の
処理を省略することによって回路の規模を小さくしてい
る。
【0081】具体的には、第2の復号化器56の各帯域
毎の出力信号のうち、高周波数成分321,322の信
号を使用しない。したがって第2の復号化器56が復号
を行うのは低域2帯域分のみでよく、低域の信号のみに
復号化信号が得られる。この復号化装置60のその他の
部分の説明は上記図6に示した復号化装置55と同様で
あるので同符号を付し、説明を簡略化する。
【0082】ただし、帯域合成フィルタ41の入力のう
ち、高周波数帯域の入力325及び326が“0”であ
るために、出力端子65に得られる帯域合成フィルタ4
1の出力波形327は低域2帯域分の周波数成分のみを
持つ。
【0083】この復号化装置60では出力端子65に得
られる出力として、符号列分解装置31が符号列318
の有無を制御することによって、4分の1帯域でSN比
の低い再生信号、または、2分の1帯域でSN比の高い
再生信号、のどちらかを選択的に得ることが出来る。
【0084】さらに、上記図6に示した復号化装置55
に比べると、二つの逆スペクトル変換回路39及び40
を不要とするので、回路規模を小さくすることができ
る。
【0085】次に第7の実施の形態について説明する。
この第7の実施の形態は、図8に示すように、上記図5
に示した符号化装置50を構成した差分演算器15とス
ペクトル変換回路16の位置を入れ替え、さらに差分演
算器15の前には上記帯域成分102をスペクトル変換
するスペクトル変換回路71を設けた符号化装置70で
ある。
【0086】すなわち、この符号化装置70は、復号化
器14からの波形信号107をスペクトル変換するスペ
クトル変換回路16と、低周波数帯域成分102を周波
数成分に変換するスペクトル変換回路71とを差分演算
器15の前に設け、差分演算器15には低周波数帯域成
分102の周波数成分122と波形信号107の周波数
成分123との差分を演算させている。他の各部につい
ては上記符号化装置50と同様であるので、同符号を付
し、説明を簡略化する。
【0087】入力端子10から供給された入力信号10
1は帯域分割フィルタ11に入力され、各帯域毎の波形
信号102,103,104及び105が得られる。こ
の符号化装置70でも、最も低い帯域の信号102につ
いてのみビットレートスケーラビリティを実現するため
に階層符号化部12を用いて符号化している。
【0088】最も低い周波数帯域の波形信号102は第
1の符号化器13に入力されて符号化され、符号化され
た符号列110は符号列多重化装置18に送られるとと
もに、復号化器14にも符号列106として送られる。
【0089】復号化器14での復号化により得られた信
号107はスペクトル変換回路16でスペクトル変換さ
れてスペクトル係数123が差分演算器15に送られ
る。また、元の波形信号102はスペクトル変換回路7
1でスペクトル変換されてそのスペクトル係数122が
差分演算器15に送られる。差分演算器15ではスペク
トル係数123とスペクトル係数122との差分信号1
24を求め、第2の符号化器51に送る。
【0090】一方、帯域分割フィルタ11のその他の帯
域成分の出力波形103,104及び105はそれぞれ
スペクトル変換回路19,20及び21で各帯域毎にス
ペクトル変換されて各帯域毎のスペクトル係数112,
113及び114が第2の符号化器51に入力される。
【0091】第2の符号化器51では各帯域のスペクト
ル係数124,112,113及び114をまとめて符
号化して符号列125を符号列多重化装置18に送る。
符号列多重化装置18では符号列111と符号列125
とを多重化して、多重化符号列126を出力端子72に
送る。
【0092】この符号列多重化装置18から出力される
多重化符号列126のフォーマットの一例を図9に示
す。基本層符号列110と拡張層符号列125を全体共
通ヘッダの後に並べて配置する。
【0093】ここで、符号列111は、上記低い周波数
帯域成分102を第1の符号化器13で符号化して得ら
れた符号列である。これに対して、符号列125を構成
する、差分演算器15からのスペクトル係数124の符
号化データは、第1の符号化器13からの符号列と同様
の符号列106を一旦復号化して得た波形信号107を
スペクトル変換した後のスペクトル係数123と、上記
帯域成分102の波形信号をスペクトル変換した後のス
ペクトル係数122との差分信号を符号化した符号列で
ある。つまり、符号列110を復号化した波形信号の周
波数成分と、帯域成分102の波形信号の周波数成分と
の差分信号であり、符号化時の誤差である量子化誤差等
を含んだ信号の周波数成分である。この差分信号の符号
列を上記符号列110に加算した符号列は、上記符号列
110だけを伝送する時よりも高ビットレートになる
が、復号化装置側で復号化した波形信号としてはSN比
を高くすることができる。これに対して、符号列110
のみを伝送すると、伝送時において低ビットレートにで
きるが、復号化装置側で復号化した波形信号としてはS
N比が低くなる。
【0094】このように、符号化装置70では、復号化
装置側でビットレートスケーラビリティが必要な帯域に
ついて階層的SN比を持つ、複数のビットストリームを
生成することができる。
【0095】また、この符号化装置70では、上記図1
に示した符号化装置10の内の第2の符号化器17と第
3の符号化器22とを共通化し、第2の符号化器51と
しているので、上記図5に示した符号化装置50と同様
に回路規模を大きくしてしまう符号化器を1個減らすこ
とができ、小型化を計ることができる。特に、この符号
化装置70は、低域が音声信号の場合に特性が良い。
【0096】また、上記図9に示したフォーマットの多
重化符号列126を記録した例えば、光磁気ディスク等
のランダムアクセス可能な記録媒体を用いても、復号化
装置側では装置のビットレートスケーラビリティを実現
することができる。
【0097】次に第8の実施の形態について説明する。
この第8の実施の形態は、上記第7の実施の形態の符号
化装置70によって符号化された符号列を復号化すると
きに、4帯域のうちの低域部分2帯域のみを復号化し、
かつ低域1帯域にビットスケーラビリティを実現する復
号化装置である。
【0098】なお、図10に示すように、この復号化装
置80は、上記図7に示した復号化装置60の、符号列
分解装置31,第1の復号化器33及び第2の復号化器
56までを同じ構成としているので、これら各部には同
様の符号を付し、説明を簡略化する。また、この復号化
装置80には、入力端子30から、図8の符号化装置7
0で符号化された多重化符号列126と同じ多重化符号
列328が入力される。
【0099】上記多重化符号列328は、符号列分解装
置31で符号列302及び符号列330に分解される。
符号列302は上記図8で示した符号化装置70の符号
列110に対応し、同様に符号列330は符号列125
に対応している。符号列302は第1の復号化器33に
入力されて復号化信号305が得られ、さらにこの復号
化信号305はスペクトル変換回路81でスペクトル変
換されてそのスペクトル係数329が加算器82に送ら
れる。
【0100】一方、符号列330は第2の復号化器56
で復号化され各帯域毎の復号化スペクトル係数331,
332が得られる。ここで、第2の復号化器56の出力
のうち、高域出力333及び334は本実施の形態では
使用しないために、第2の復号化器56は低域2帯域分
の復号化のみを行えばよい。最も低い帯域の復号化スペ
クトル331は加算器82に送られてスペクトル係数3
29に加えられれて、その加えられたスペクトル係数3
35は逆スペクトル変換回路83で逆スペクトル変換さ
れて波形信号336が得られ、この波形信号が帯域合成
フィルタ85の最低帯域信号として入力される。また、
復号化されたスペクトル係数332は逆スペクトル変換
回路84で逆スペクトル変換されて、その出力である波
形信号337は帯域合成フィルタ85に第2の帯域成分
として入力される。
【0101】帯域合成フィルタ85では波形信号336
と波形信号337とを合成し、出力波形340を得、出
力端子90に送る。この帯域合成フィルタ85の高域成
分の入力信号338及び339は0である。このため、
出力波形340は2分の1帯域の周波数成分を持つ信号
となる。
【0102】符号列分解装置31が符号列330の出力
の有無を制御することによって、出力端子90に得られ
る出力として、4分の1帯域でSN比の低い再生波形信
号、または、1/2帯域でSN比の高い再生波形信号、
のどちらかを選択的に得ることが出来る。
【0103】この復号化装置80では高域2帯域の処理
に必要な装置を省略しているため、全帯域について復号
化を行う復号化装置よりも構成規模を小さく出来る。こ
の例では低域2帯域の構成例を示しているが、必要に応
じて低域1帯域のみの構成も、また全帯域構成も同様の
構成方法で可能である。
【0104】次に第9の実施の形態について説明する。
この第9の実施の形態も本発明に係る符号化装置及び方
法を適用して、オーディオ或いは音声等の信号を符号化
する符号化装置である。
【0105】図11に示すように、この符号化装置95
は、入力端子96から入力された波形信号131を低い
周波数帯域の順番に4つの帯域成分138,139,1
40及び141に分割する帯域分割フィルタ97と、波
形信号131の低周波数成分138と同様の低帯域成分
を通過させる低域通過フィルタ98と、この低域通過フ
ィルタ98からの低周波数成分の標本化周波数を上記低
帯域成分の標本化周波数と同一の標本化周波数にするた
めに間引き処理を行うダウンサンプリング回路99と、
このダウンサンプリング回路99を介した低周波数成分
を符号化する第1の符号化器100と、この第1の符号
化器100からの符号化データを復号化する復号化器1
01と、この復号化器101からの復号化データを周波
数成分に変換するスペクトル変換回路102と、上記帯
域分割フィルタ97からの4つの帯域成分138,13
9,140及び141をそれぞれ周波数成分に変換する
スペクトル変換回路104,105,106及び107
と、上記スペクトル変換回路102からのスペクトル係
数137とスペクトル変換回路104からのスペクトル
係数142との差分信号143を演算する差分演算器1
08と、この差分演算器108からの差分スペクトル係
数143と、スペクトル変換回路105,106及び1
07からのスペクトル係数144,145及び146と
をまとめて符号化する第2の符号化器109と、第1の
符号化器100からの符号化データ134と第2の符号
化器109からの符号化列147とを多重化して多重化
符号列148を生成する符号列多重化装置103とを備
えてなる。そして、低域通過フィルタ98と、ダウンサ
ンプリング回路99と、第1の符号化器100と、復号
化器101とスペクトル変換回路102と、スペクトル
変換回路104と、差分演算器108と、第2の符号化
器109とは、階層符号化部111とを構成している。
この符号化装置95は、上記図8に示した符号化装置7
0の変形例でもある。
【0106】入力信号131は、帯域分割フィルタ97
に入力されて帯域分割される一方で、低域通過フィルタ
98及びダウンサンプリング回路99を通過して、帯域
分割フィルタ97で分割される第一の帯域と同じ帯域と
標本化周波数を持つ信号133に変換される。
【0107】この信号133は第1の符号化器100で
符号化されて符号列134を得る。また、同じ符号列1
35は復号化器101によって復号化されて符号化デー
タ136とされた後、スペクトル変換回路102によっ
てスペクトル変換されてスペクトル係数137となる。
このスペクトル係数137は差分演算器108に供給さ
れる。
【0108】この差分演算器108には、帯域分割フィ
ルタ97によって得られた帯域成分138をスペクトル
変換回路104に供給することによって得られたスペク
トル係数142も供給される。そして、差分演算器10
8によって演算された差分信号143は第2の符号化器
109に供給される。
【0109】帯域分割フィルタ97によって分割された
残りの帯域成分139,140及び141はそれぞれス
ペクトル変換回路105,106及び107でスペクト
ル変換され、スペクトル係数144,145及び146
となり第2の符号化器109に供給される。
【0110】第2の符号化器109は上記スペクトル係
数143,144,145及び146を符号化して符号
列147を生成する。
【0111】そして、符号列多重化装置103は第1の
符号化器100からの符号化データと第2の符号化器1
09からの符号列147とを多重化して多重化符号列を
生成し、出力端子110に送る。
【0112】この符号化装置95が上記図8の符号化装
置70と異ならせるのは、第一の符号化器が帯域分割フ
ィルタを通過した信号を符号化するのではなく、低帯域
成分通過フィルタによって得られた低周波数成分である
という点である。
【0113】ここで、符号列134は、低域通過フィル
タ98及びダウンサンプリング回路99によって得られ
た上記低い周波数帯域成分133を第1の符号化器10
0で符号化して得られた符号列である。これに対して、
符号列147を構成する、差分演算器108からのスペ
クトル係数143の符号化データは、第1の符号化器1
00からの符号列134と同様の符号列135を一旦復
号化して得た波形信号136をスペクトル変換した後の
スペクトル係数137と、上記帯域分割フィルタ97に
よって得られた帯域成分138の波形信号をスペクトル
変換した後のスペクトル係数142との差分信号を符号
化した符号列である。つまり、符号列134を復号化し
た波形信号の周波数成分と、帯域成分138の波形信号
の周波数成分との差分信号であり、符号化時の誤差であ
る量子化誤差等を含んだ信号の周波数成分である。この
差分信号の符号列を上記符号列134に加算した符号列
は、上記符号列134だけを伝送する時よりも高ビット
レートになるが、復号化装置側で復号化した波形信号と
してはSN比を高くすることができる。これに対して、
符号列134のみを伝送すると、伝送時において低ビッ
トレートにできるが、復号化装置側で復号化した波形信
号としてはSN比が低くなる。
【0114】このように、符号化装置95では、復号化
装置側でビットレートスケーラビリティが必要な帯域に
ついて階層的SN比を持つ、複数のビットストリームを
生成することができる。
【0115】この符号化装置95では、上記図1に示し
た符号化装置9の内の第2の符号化器17と第3の符号
化器22とを共通化し、第2の符号化器109としてい
るので、符号化装置70と同様に回路規模を大きくして
しまう符号化器を1個減らすことができ、小型化を図る
ことができる。また、別々に符号化する場合よりも、ヘ
ッダ情報などの余分な付加情報を共通化することで符号
化効率の向上を図ることができる。
【0116】なお、この符号化装置95では、上記第2
の符号化器109を差分演算器108からの差分信号1
43を符号化する符号化器と、スペクトル変換回路10
5,106及び107からのスペクトル係数144,1
45及び146を符号化する符号化器に分けても良いこ
とはいうまでもない。
【0117】次に第10の実施の形態について説明す
る。この第10の実施の形態は、上記第9の実施の形態
の符号化装置95によって符号化された符号列を復号化
する復号化装置である。図12に示すように、この復号
化装置115には、入力端子116から、図11の符号
化装置95で符号化された多重化符号列148と同じ多
重化符号列345が入力される。
【0118】この復号化装置115は、入力端子116
から入力された多重化符号列345を二つの符号列34
6及び350に分解する符号列分解装置117と、符号
列346を復号化する第1の復号化器118と、符号列
350を復号化する第2の復号化器122と、第1の復
号化器118からの復号化データをスペクトル変換する
スペクトル変換回路119と、このスペクトル変換回路
119からのスペクトル係数に第2の復号化器122か
らのスペクトル係数351を加算する加算器120と、
この加算器120からの加算出力(スペクトル係数)に
逆スペクトル変換を施す逆スペクトル変換回路121
と、復号化器122からのスペクトル係数353,35
4及び355にそれぞれ逆スペクトル変換を施す逆スペ
クトル変換回路123,124及び125と、これら逆
スペクトル変換回路121,123,124及び125
からの波形信号356,357,358及び359の帯
域を合成する帯域合成フィルタ126とを備えてなる。
ここで、第1の復号化器118と、スペクトル変換回路
119と、加算器120と、逆スペクトル変換回路12
1と、第2の復号化器122は階層復号化部130を構
成している。
【0119】符号列分解装置117が上記多重化符号列
345から分解した符号列346は、上記図11に示し
た符号列134に対応している。また、符号列350は
符号列147に対応している。
【0120】上記符号列346は、第1の復号化器11
8に送られて復号化され、再生された波形信号347は
出力端子127に送られる。また、波形信号347と同
様の波形信号348は復号化器118からスペクトル変
換回路119に送られる。
【0121】スペクトル変換回路119からのスペクト
ル係数349は加算器120に送られる。この加算器1
20には第2の復号化器122で復号化されたスペクト
ル係数351も送られる。このスペクトル係数351は
上記図11における差分演算器108からの差分信号で
あるスペクトル係数143に対応する。
【0122】加算器120の加算出力となるスペクトル
係数の和352は逆スペクトル変換回路121で逆スペ
クトル変換され、波形信号356が帯域合成フィルタ3
56に送られる。
【0123】また、復号化器122からのスペクトル係
数353,354及び355は、上記図9のスペクトル
係数144、145及び146に対応するスペクトル係
数であり、逆スペクトル変換回路123,124及び1
25によって波形信号357,358及び359に変換
される。
【0124】そして、帯域合成フィルタ126は、上記
波形信号356、357,358及び359を合成して
合成波形信号360を出力端子128に送る。
【0125】ここで、符号列分解装置117によって上
記符号列350の出力の有無を制御すると、例えば符号
列350がない場合は、加算器120で加算されるスペ
クトル係数351は“0”であり、スペクトル係数34
9がそのまま逆スペクトル変換回路121に供給され、
波形信号356のみが帯域合成フィルタ126に送られ
る。またこの場合、帯域合成フィルタ126への他の帯
域の波形信号も0であるために、帯域合成フィルタ12
6の出力360は4分の1帯域の周波数成分を持つ信号
となり、最も低い帯域の信号に関しては符号列350が
ある場合に比べてSN比が低い信号となる。
【0126】このようにして、符号列分解装置117が
符号列350の出力の有無を制御することによって、出
力端子128に得られる出力としては、4分の1帯域で
SN比の低い再生信号、4分の1帯域でSN比の高い再
生信号、または全帯域でSN比の高い再生信号、のいず
れかを選択的に得ることが出来、伝送ビットレートスケ
ーラビリティと周波数帯域スケーラビリティが同時に実
現できる。また、出力端子127からは常に復号化器1
18からの波形信号347も導出される。
【0127】
【発明の効果】本発明によれば、ビットレートスケーラ
ビリティを実現する装置を構成する場合、復号化の際
に、必要な帯域の信号のみを復号化することで復号化装
置の構成規模を小さくした場合にも、その復号化される
帯域に関してビットレートスケーラビリティを実現する
ことが可能になる。これによって、復号化器が一部の帯
域のみを復号化する場合に、従来よりも効率よく規模の
小さいビットレートスケーラビリティ復号化装置を構成
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】上記第1の実施の形態により生成された多重化
符号列のフォーマットの一例を示すフォーマット図であ
る。
【図3】本発明の第2の実施の形態の構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態の構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】本発明の第4の実施の形態の構成を示すブロッ
ク図である。
【図6】本発明の第5の実施の形態の構成を示すブロッ
ク図である。
【図7】本発明の第6の実施の形態の構成を示すブロッ
ク図である。
【図8】本発明の第7の実施の形態の構成を示すブロッ
ク図である。
【図9】上記第7の実施の形態が生成する多重化符号列
のフォーマットの一例を示すフォーマット図である。
【図10】本発明の第8の実施の形態の構成を示すブロ
ック図である。
【図11】本発明の第9の実施の形態の構成を示すブロ
ック図である。
【図12】本発明の第10の実施の形態の構成を示すブ
ロック図である。
【図13】従来の符号化装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図14】従来の復号化装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図15】従来の階層構造符号化装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図16】従来の階層構造復号化装置の構成を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
9 符号化装置、11 帯域分割フィルタ、12 階層
符号化部、13 第1の符号化器、14 復号化器、1
5 差分演算器、16 スペクトル変換回路、17 第
2の符号化器、18 符号列多重化装置、19,20,
21 スペクトル変換回路、22 第3の符号化器、2
9 復号化装置、31 符号列分解装置、32 階層復
号化部、33 第1の復号化器、34 第2の復号化
器、35第3の復号化器、36 加算器、37,38,
39,40 逆スペクトル変換回路、41 帯域合成フ
ィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 畠中 光行 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号の全帯域から取り出した少なく
    とも一つの帯域の信号に関連した複数の符号列を生成す
    る階層符号化手段を備えることを特徴とする符号化装
    置。
  2. 【請求項2】 上記階層符号化手段は上記少なくとも一
    つの帯域の信号を符号化する第1の符号化手段と、上記
    第1の符号化手段からの符号化データを復号化する復号
    化手段と、上記一つの帯域成分の元の信号と上記復号化
    手段の出力信号との差分を演算する差分演算手段と、上
    記差分演算手段からの差分信号を符号化する第2の符号
    化手段とを備えることを特徴とする請求項1記載の符号
    化装置。
  3. 【請求項3】 上記入力信号の全帯域を複数の帯域に分
    割する帯域分割手段を備えることを特徴とする請求項1
    記載の符号化装置。
  4. 【請求項4】 上記階層符号化手段は、上記差分演算手
    段からの差分信号を周波数成分に変換するスペクトル変
    換手段を上記第2の符号化手段の前に設けることを特徴
    とする請求項2記載の符号化装置。
  5. 【請求項5】 上記階層符号化手段は、上記復号化手段
    からの出力信号を周波数成分に変換するスペクトル変換
    手段と、上記少なくとも一つの帯域の信号を周波数成分
    に変換するスペクトル変換手段とを上記差分演算手段の
    前に設けることを特徴とする請求項2記載の符号化装
    置。
  6. 【請求項6】 上記少なくとも一つの帯域の信号は、低
    周波数帯域の信号であることを特徴とする請求項1記載
    の符号化装置。
  7. 【請求項7】 上記帯域分割手段が分割した複数の帯域
    の内の上記少なくとも一つの帯域を除いた残りの帯域の
    信号を符号化する第3の符号化手段を備えることを特徴
    とする請求項3記載の符号化装置。
  8. 【請求項8】 上記階層符号化手段は、上記第3の符号
    化手段に共通化した上記第2の符号化手段で上記差分演
    算手段からの差分信号を符号化することを特徴する請求
    項7記載の符号化装置。
  9. 【請求項9】 上記少なくとも一つの帯域の信号は、低
    帯域成分通過フィルタによって得られた低周波数帯域の
    信号であることを特徴とする請求項1記載の符号化装
    置。
  10. 【請求項10】 上記階層符号化手段は上記少なくとも
    一つの帯域の信号を符号化する第1の符号化手段と、上
    記第1の符号化手段からの符号化データを復号化する復
    号化手段と、上記一つの帯域の信号と同じ帯域の信号に
    対する上記復号化手段の出力信号との差分を演算する差
    分演算手段と、上記差分演算手段からの差分信号を符号
    化する第2の符号化手段とを備えることを特徴とする請
    求項9記載の符号化装置。
  11. 【請求項11】 上記一つの帯域の信号と同じ帯域の信
    号は、上記入力信号の全帯域を複数の帯域に分割する帯
    域分割手段によって得られることを特徴とする請求項1
    0記載の符号化装置。
  12. 【請求項12】 上記階層符号化手段は、上記復号化手
    段からの出力信号を周波数成分に変換するスペクトル変
    換手段と、上記一つの帯域の信号と同じ信号を周波数成
    分に変換するスペクトル変換手段とを上記差分演算手段
    の前に設けることを特徴とする請求項11記載の符号化
    装置。
  13. 【請求項13】 上記帯域分割手段が分割した複数の帯
    域の内の上記少なくとも一つの帯域と同じ帯域を除いた
    残りの帯域の信号を符号化する第3の符号化手段を備え
    ることを特徴とする請求項11記載の符号化装置。
  14. 【請求項14】 上記階層符号化手段は、上記第3の符
    号化手段に共通化した上記第2の符号化手段で上記差分
    演算手段からの差分信号を符号化することを特徴する請
    求項13記載の符号化装置。
  15. 【請求項15】 入力信号の全帯域から取り出した少な
    くとも一つの帯域の信号に関連した複数の符号列を生成
    し、階層的な符号化を行うことを特徴とする符号化方
    法。
  16. 【請求項16】 入力信号の全帯域から取り出された少
    なくとも一つの帯域の信号に関連した複数の符号列を復
    号化する復号化装置であって、 上記複数の符号列を取り出す符号列分解手段と、 上記符号列分解手段からの上記少なくとも一つの帯域の
    信号に関連した符号列に関連した複数の復号化データを
    生成する階層復号化手段を備えることを特徴とする復号
    化装置。
  17. 【請求項17】 上記符号列分解手段が取り出す、上記
    少なくとも一つの帯域の信号に関連した複数の符号列
    は、上記一つの帯域の基本情報となる基本層符号列と補
    助情報となる拡張層符号列であることを特徴とする請求
    項16記載の復号化装置。
  18. 【請求項18】 上記階層復号化手段は、上記基本層符
    号列を復号化する第1の復号化手段と、上記拡張層符号
    列を復号化する第2の復号化手段と、上記第1の復号化
    手段からの復号化出力に第2の復号化手段の復号化出力
    を加算する加算手段とを備えることを特徴とする請求項
    17記載の復号化装置。
  19. 【請求項19】 上記符号列分解手段は、上記拡張層符
    号列の取り出しの有無を制御することを特徴とする請求
    項18記載の復号化装置。
  20. 【請求項20】 上記階層復号化手段は、上記第2の復
    号化手段からの復号化出力に逆スペクトル変換を施す逆
    スペクトル変換手段を備えることを特徴とする請求項1
    8記載の復号化装置。
  21. 【請求項21】 上記階層復号化手段は、上記第1の復
    号化手段からの復号化出力にスペクトル変換を施すスペ
    クトル変換手段を備えることを特徴とする請求項18記
    載の復号化装置。
  22. 【請求項22】 上記階層復号化手段は、上記加算手段
    からの加算出力に帯域制限を施す帯域制限手段を備える
    ことを特徴とする請求項18記載の復号化装置。
  23. 【請求項23】 入力信号の全帯域から取り出された少
    なくとも一つの帯域の信号に関連した複数の符号列を復
    号化するための復号化方法であって、 上記複数の符号列から取り出した上記少なくとも一つの
    帯域の信号に関連した符号列に関連した複数の復号化デ
    ータを生成し、階層的な復号化を行うことを特徴とする
    復号化方法。
  24. 【請求項24】 入力信号の全帯域から取り出した少な
    くとも一つの帯域の信号に関連した複数の符号列を多重
    化して記録してなることを特徴とする記録媒体。
  25. 【請求項25】 上記少なくとも一つの帯域の信号に関
    連した複数の符号列は、上記一つの帯域の基本情報とな
    る基本層符号列と補助情報となる拡張層符号列であるこ
    とを特徴とする請求項24記載の記録媒体。
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