JPH11251815A - 表面実装型アンテナおよびそれを搭載した通信機 - Google Patents
表面実装型アンテナおよびそれを搭載した通信機Info
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- JPH11251815A JPH11251815A JP4944298A JP4944298A JPH11251815A JP H11251815 A JPH11251815 A JP H11251815A JP 4944298 A JP4944298 A JP 4944298A JP 4944298 A JP4944298 A JP 4944298A JP H11251815 A JPH11251815 A JP H11251815A
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Abstract
の少ない表面実装型アンテナおよびそれを搭載した通信
機を提供する。 【解決手段】 基体2の他方主面2bに形成された放射
電極3の開放端3aと、基体2の一方主面2aに形成さ
れたグランド電極21を、基体2を介して対向させて形
成する。 【効果】 放射電極3の開放端3aとグランド電極21
を面で対向させることにより、その間の静電容量を従来
に比べて増やすことができ、その分だけインダクタンス
成分を減らして放射電極3の長さを短くして表面実装型
アンテナ20の小形化を図ることができる。
Description
ナおよびそれを搭載した通信機、特に移動体通信機など
に用いられる表面実装型アンテナおよびそれを搭載した
通信機に関する。
携帯電話の小形化・軽量化が進む中で、そこに搭載され
るアンテナにおいても更なる小形化が要求されるように
なってきている。
て、特開平10−13139号公報にその基本構成が示
されている表面実装型アンテナを示す。図8において、
表面実装型アンテナ1は、絶縁体の1つであるセラミッ
クスや樹脂などの誘電体からなる直方体状の基体2の表
面にいくつかの電極を形成して構成されている。まず、
基体2の他方主面2bから1つの端面2dを介して再び
他方主面2bにかけてストリップ状の放射電極3が形成
されている。放射電極3の一端は開放端3aを形成し、
他端は基体2の端面2cから一方主面2aにかけて形成
された第1のグランド端子4に接続されている。また、
基体2の他方主面2bには放射電極3に隣接して給電電
極5が形成され、給電電極5の一端は基体2の端面2c
から一方主面2aにかけて形成された給電端子6に接続
されている。同じく、基体2の他方主面2bには放射電
極3の開放端3aに近接してグランド電極7が形成さ
れ、グランド電極7の一端は基体2の端面2cから一方
主面2aにかけて形成された第2のグランド端子8に接
続されている。また、基体2の一方主面2aには放射電
極3に接続して固定用端子9および10が形成されてい
る。ここで、第1および第2のグランド端子4および
8、給電端子6、固定用端子9および10の5つの電極
は、表面実装型アンテナ1を実装基板(図示せず)に搭
載するときに、実装基板側のグランド電極や給電線路、
固定用電極と半田付けなどによって接続される電極であ
るため、その他の電極と区別するために端子と表現して
いる。
1において、給電端子6に高周波信号が入力されると、
給電電極5と放射電極3の開放端3aとの間に形成され
る静電容量を介して、放射電極3に高周波信号が伝達さ
れる。放射電極3は、放射電極3自身のインダクタンス
成分と、開放端3aとグランド電極7との間に形成され
る静電容量とで共振し、その共振のエネルギーの一部が
電波として空間に放射され、アンテナとして機能する。
また逆に、表面実装型アンテナ1に入射した電波は放射
電極3で共振し、そのエネルギーは放射電極3の開放端
3aと給電電極5との間に形成される静電容量を介して
給電電極5に伝達され、給電端子6から出力される。
る電波および受信する電波は、その電界成分が図8に示
す座標で主としてz軸方向に振動する電波となる。
テナ1において、同じ共振周波数のまま小形化を図る方
法としては、放射電極3の開放端3aとグランド電極7
との間に形成される静電容量を増加させ、その分だけイ
ンダクタンス成分を減らすために放射電極3を短くし、
これによって基体2のz軸方向の長さを短縮するという
ことが考えられる。しかしながら、放射電極3の開放端
3aとグランド電極7は基体2の同じ面、すなわち他方
主面2b上で互いに近接させて形成しているため、静電
容量を増加させるためには両者をさらに近づける必要が
あるが、厚膜印刷における印刷精度には限界があり、薄
膜を利用する場合にはコストアップとなる可能性があ
り、静電容量の増加には技術的、価格的な面で限界があ
り、表面実装型アンテナ1の更なる小形化は難しいとい
う問題があった。
装基板に搭載した状態を示す。図9において、表面実装
型アンテナ1の第2のグランド端子8は、実装基板11
上のグランド電極12のうち第2のグランド端子8に対
応して形成された部分12aに半田付けなどで接続され
ている。この時、放射電極3の開放端3aと実装基板1
1上のグランド電極12aとの間には基体2を介して比
較的大きな静電容量13が形成される。そして、表面実
装型アンテナ1の実装基板11上での位置がずれると、
放射電極3の開放端3aと実装基板11上のグランド電
極12aとの位置関係が変化し、静電容量13が大きく
ばらつき、それによって表面実装型アンテナ1の共振周
波数や利得、帯域幅などの特性がばらつき、搭載後の調
整が必要になるという問題もある。
載した時の特性ばらつきの少ない表面実装型アンテナお
よびそれを搭載した通信機を提供することを目的とす
る。
めに、本発明の表面実装型アンテナは、一方主面、他方
主面および複数の端面を有する絶縁体からなる基体と、
該基体の表面に一端を開放端として形成されたストリッ
プ状の放射電極と、該放射電極の他端に接続して形成さ
れた第1のグランド端子と、前記基体の表面に形成され
た給電電極と、該給電電極に接続して形成された給電端
子と、前記放射電極の開放端と前記基体を介して対向し
て形成されたグランド電極と、該グランド電極に接続し
て形成された第2のグランド端子からなることを特徴と
する。
記第1および第2のグランド端子を接続して一体に形成
したことを特徴とする。
記第1および第2のグランド端子と前記給電端子を、前
記基体の端面に設けた凹部に形成したことを特徴とす
る。
型アンテナを搭載したことを特徴とする。
表面実装型アンテナは小形化と実装基板への搭載時のば
らつきの低減を図ることができる。また、本発明の表面
実装型アンテナを搭載した通信機は小形化と実装コスト
の低減を図ることができる。
テナの一実施例を示す。図1で、図8と同一もしくは同
等の部分には同じ記号を付し、その説明は省略する。
基体2の一方主面2aには、放射電極3の開放端3aに
対し基体2を介して対向させてグランド電極21が形成
され、グランド電極21の一端は基体2の端面2cに形
成された第2のグランド端子22に接続されている。
体2の他方主面2bに形成し、グランド電極21を基体
2の一方主面2aに開放端3aに対向させて形成してい
るため、両者が面で対向することにより対向面積が大き
くなり、その結果、放射電極3の開放端3aとグランド
電極21との間には大きな静電容量を容易に形成するこ
とができる。そのため、放射電極3の開放端3aとグラ
ンド電極21との間の静電容量を、従来の表面実装型ア
ンテナ1の放射電極3の開放端3aとグランド電極7と
の間の静電容量に比べて容易に増やすことができ、その
分だけ放射電極3のインダクタンス成分を減らすことが
でき、長さを短くして表面実装型アンテナ20の小形化
を図ることができる。
表面実装型アンテナ1と本発明の表面実装型アンテナ2
0を同じサイズで比較した場合、帯域幅が15.1MH
zから15.3MHzに、XY面利得(偏波面がX−Y
面に垂直、すなわち電界成分がZ軸方向に振動する電波
に対する利得)が最大で−3.1dBdから−2.7d
Bdに、平均で−4.8dBdから−4.5dBdにそ
れぞれ改善しており、利得向上の効果も得られる。
実装基板に搭載した状態を示す。図2で、図9と同一も
しくは同等の部分には同じ記号を付し、その説明は省略
する。図2において、表面実装型アンテナ20のグラン
ド電極21は、実装基板11のグランド電極12のうち
第2のグランド端子22に対応して形成された部分12
aよりも大きく形成されている。そのため、放射電極3
の開放端3aと実装基板11のグランド電極12aとの
間に形成される静電容量は、放射電極3の開放端3aと
グランド電極21との間で形成される静電容量に比べて
十分に小さく、表面実装型アンテナ20の実装基板11
上での位置が多少ずれても、静電容量の変化が少ないた
め共振周波数や利得、帯域幅などの特性があまりばらつ
かず、搭載後の調整がほとんど不用になる。
の実施例を示す。図3で、図1と同一もしくは同等の部
分には同じ記号を付し、その説明は省略する。
放射電極31は基体2の他方主面2bから端面2dを介
して基体2の一方主面2aにかけてストリップ状に形成
され、その一端は開放端31aを形成し、他端は第1の
グランド端子4に接続されている。また、基体2の他方
主面2bには、放射電極31の開放端31aに対し基体
2を介して対向させてグランド電極32が形成され、グ
ランド電極32の一端は基体2の端面2cから一方主面
2aにかけて形成された第2のグランド端子33に接続
されている。すなわち、図1の表面実装型アンテナ20
とは、放射電極の開放端と、それに対向させて形成され
たグランド電極との位置関係が、基体2の一方主面2a
と他方主面2bで逆になっている点だけが異なってい
る。
を基体2の一方主面2aに形成し、グランド電極32を
基体2の他方主面2bに形成しても、図1の表面実装型
アンテナ20と同様に、放射電極31の開放端31aと
グランド電極32との対向面積が大きくなることによっ
て、放射電極31の開放端31aとグランド電極32と
の間の静電容量を大きく取ることができ、表面実装型ア
ンテナ30の小形化を図ることができる。また、実装基
板に搭載したときのアンテナ特性の変化も少なくするこ
とができる。
らに別の実施例を示す。図4で、図1と同一もしくは同
等の部分には同じ記号を付し、その説明は省略する。
放射電極41は基体2の他方主面2bから端面2dを介
して再び他方主面2bにかけてストリップ状に形成さ
れ、その一端は開放端41aを形成し、他端はグランド
端子42に接続されている。放射電極41の開放端41
aはグランド電極22に対し基体2を介して対向させて
形成されている。また、基体2の他方主面2bには給電
電極43が形成され、給電電極43の一端は基体2の端
面2cから一方主面2aにかけて形成された給電端子4
4に接続されている。また、グランド電極22も基体2
の端面2cから一部を一方主面2aにかけて形成された
グランド端子42に接続されている。すなわち、グラン
ド端子42は図1や図3の実施例に示した第1および第
2のグランド端子が接続して一体に形成されて1つのグ
ランド端子になったもので、第1および第2のグランド
端子の両方の役割を果たすことになる。
子を接続して1つのグランド端子としても、図1の表面
実装型アンテナ20と同様に表面実装型アンテナ40の
小形化を図ることができる。また、実装基板に搭載した
ときのアンテナ特性の変化も少なくすることができる。
の実施例を示す。図5で、表面実装型アンテナ50は、
セラミックスや樹脂などの誘電体からなる略直方体状の
基体51の表面にいくつかの電極を形成して構成されて
いる。なお、表面実装型アンテナ50は、後述のように
集合基板を分割して得られる子基板として形成されてい
る。
にはストリップ状の放射電極52が形成されている。放
射電極52の一端は開放端52aを形成し、他端は基体
51の2つの端面の境界に設けられた略1/4円状の凹
部の内側面に形成された第1のグランド端子53に接続
されている。また、基体51の他方主面51bには放射
電極52の開放端52aに対応して給電電極54が形成
され、給電電極54の一端は基体51の端面51cに設
けられた略半円状の凹部の内側面に形成された給電端子
55に接続されている。同じく、基体51の一方主面5
1aには放射電極52の開放端52aに基体51を介し
て対向させてグランド電極56が形成され、グランド電
極56の一端は基体51の2つの端面の境界に設けられ
た略1/4円状の凹部の内側面に形成された第2のグラ
ンド端子57に接続されている。また、基体51の端面
51cに設けられた略半円状の凹部の内側面に形成され
た電極60は給電端子55の作成時に隣接する別の子基
板に形成されるダミー電極である。なお、ここで、基体
51の端面に設けられた各凹部およびその内側面に形成
された電極は、集合基板において子基板どうしが隣接し
ている境界部にスルーホールを形成し、その内側面に電
極を形成したものを、子基板に分割することによって得
られるものである。
法としてスルーホールを用いたものについて説明する。
図6に、表面実装型アンテナ50を子基板に分割する前
の集合基板を、子基板における基体51の他方主面51
b側から見たものを示す。図6において、表面実装型ア
ンテナ50は子基板の状態で分割線63を介して複数個
連結して構成されており、隣接する子基板との境界部に
は6個のスルーホール62が形成されている。これよ
り、スルーホール62の内側面の電極は、子基板に分割
した状態で基体の端面に設けられた略半円状あるいは略
1/4円状の凹部の内側面に形成された第1および第2
のグランド端子53および57、給電端子55、ダミー
電極60などとなることが分かる。
子53および57と給電端子55を、スルーホールを分
割してなる凹部の内側面に形成した場合、図1の表面実
装型アンテナ20と同様の作用・効果を示すとともに、
表面実装型アンテナの多数個取りが可能となり、コスト
ダウンを図ることができる。
ールを分割してなるものに限るわけではなく、別の方法
によるものであっても構わないものである。
例においては、基体を絶縁体の1つであるセラミックス
や樹脂などの誘電体により構成したが、同じく絶縁体で
ある磁性体を用いても構わないものである。また、上記
の各実施例においては、説明上電極と端子を分離して形
成していたが、これらは必ずしも何らかの境界で明確に
分離できるものではなく、電極と端子が一体に形成され
ていても構わないものである。
載した通信機の一実施例を示す。図7において、通信機
70は筐体71の中に実装基板72が設けられ、実装基
板72にはグランド電極73および給電電極74が形成
されている。実装基板72のコーナー部分にはグランド
電極73が形成されていない領域があり、ここに本発明
の表面実装型アンテナ20が搭載されている。表面実装
型アンテナ20の第1および第2のグランド端子と給電
端子(図示せず)は実装基板72のグランド電極73お
よび給電電極74にそれぞれ接続されている。さらに、
給電電極74は実装基板72上に形成された切換回路7
5を介して、同じく実装基板72上に形成された送信回
路76および受信回路77に接続されている。
20を実装基板72に搭載することにより、通信機70
を小形化し、共振周波数や利得、帯域幅などの特性のば
らつきを小さくして歩留まりを向上させ、コストダウン
を図ることができる。
アンテナ20を搭載して通信機70を構成したが、図3
ないし図5に示した表面実装型アンテナ30、40また
は50を搭載して通信機を構成してもも同様の作用・効
果を生じるものである。
放射電極の開放端とグランド電極を基体を介して対向さ
せて形成することによって、放射電極の開放端とグラン
ド電極との対向面積を大きくすることができる。その結
果、放射電極の開放端とグランド電極との間の静電容量
を増加させることができるため利得が向上し、しかも表
面実装型アンテナの放射電極を短くしてアンテナの小形
化を図ることができる。また、実装基板に搭載した状態
においては、放射電極の開放端とグランド電極との間の
静電容量のばらつきを小さくすることができ、共振周波
数や利得、帯域幅などの特性ばらつきを小さくし、歩留
まりを向上させてコストダウンを図ることができる。
搭載して通信機を構成することにより、通信機の小形化
とコストダウンを図ることができる。
図である。
た状態を示す斜視図である。
視図である。
例の斜視図である。
例の斜視図である。
前の集合基板を示す図である。
た状態を示す斜視図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 一方主面、他方主面および複数の端面を
有する絶縁体からなる基体と、該基体の表面に一端を開
放端として形成されたストリップ状の放射電極と、該放
射電極の他端に接続して形成された第1のグランド端子
と、前記基体の表面に形成された給電電極と、該給電電
極に接続して形成された給電端子と、前記放射電極の開
放端と前記基体を介して対向して形成されたグランド電
極と、該グランド電極に接続して形成された第2のグラ
ンド端子からなることを特徴とする表面実装型アンテ
ナ。 - 【請求項2】 前記第1および第2のグランド端子を接
続して一体に形成したことを特徴とする、請求項1に記
載の表面実装型アンテナ。 - 【請求項3】 前記第1および第2のグランド端子と前
記給電端子は、前記基体の端面に設けた凹部に形成した
ことを特徴とする、請求項1または2に記載の表面実装
型アンテナ。 - 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の表
面実装型アンテナを搭載したことを特徴とする通信機。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP04944298A JP3663888B2 (ja) | 1998-03-02 | 1998-03-02 | 表面実装型アンテナおよびそれを搭載した通信機 |
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JPH11251815A true JPH11251815A (ja) | 1999-09-17 |
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- 1998-03-02 JP JP04944298A patent/JP3663888B2/ja not_active Expired - Fee Related
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