JPH11308039A - 誘電体共振器アンテナ装置 - Google Patents

誘電体共振器アンテナ装置

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JPH11308039A
JPH11308039A JP11372998A JP11372998A JPH11308039A JP H11308039 A JPH11308039 A JP H11308039A JP 11372998 A JP11372998 A JP 11372998A JP 11372998 A JP11372998 A JP 11372998A JP H11308039 A JPH11308039 A JP H11308039A
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JP
Japan
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dielectric
dielectric resonator
antenna device
resonator antenna
effective gain
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JP11372998A
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English (en)
Inventor
Masanobu Hirose
雅信 廣瀬
Takeshi Ozaki
剛 尾崎
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Casio Computer Co Ltd
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 実効利得の方向依存性を改善し、外寸の変更
なしに通信に用いる周波数を変更でき、小型化しても通
信可能な周波数幅を維持できる、誘電体共振器アンテナ
装置を提供する。 【解決手段】 金属筐体に誘電体アンテナを取り付け
る。さらに、前記誘電体アンテナに信号伝達用の給電線
を取り付ける。通信は前記誘電体アンテナの固有共振周
波数を用いる。これにより、誘電体共振器アンテナの実
効利得の方向依存性は改善される。なお、基板を用いて
誘電体アンテナを金属筐体に取り付けてもよい。また、
前記誘電体アンテナの形状を直方体として、さらに切り
欠きを入れることにより、固有共振周波数は高くなると
同時に、通信可能な周波数幅も広がる。なお、切り欠き
の大きさを調節することにより固有共振周波数を変更す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばPHSなど
の携帯無線端末装置に用いるのに適当な、誘電体共振器
アンテナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、PHS(Personal Handy phone S
ystem)や携帯電話、自動車電話の普及が進んでいる。
特に、PHSや携帯電話は、通常鞄や服のポケットの中
に納められているため、PHSや携帯電話のアンテナ
は、電波の進行方向に対してあらゆる方向を向くと考え
られる。また、自動車電話のアンテナも、自動車と中継
アンテナの位置関係によっては電波の進行方向に対して
さまざまな方向を向くと考えられる。そこで、誘電体共
振器アンテナ装置において、アンテナの受信感度および
発信効率を表す実効利得を、あらゆる方向からの電波に
対して一定値以上にする技術の開発が進められている。
【0003】ここで、従来の携帯端末用アンテナ装置の
一つとして、誘電体共振器アンテナ装置がある。以下、
誘電体共振器アンテナ装置11の構造について説明す
る。
【0004】従来の誘電体共振器アンテナ装置11は、
図14(A)に示すように、導体性の接地板23(平
面)の上に、直方体の誘電体からなる誘電体アンテナ2
1を配置し、さらに、外部と誘電体アンテナ21とを電
気的に接続する給電ピン14を、誘電体アンテナ21の
側面中央に取り付けた構造となっており、その材質の誘
電率および外寸から決まる固有共振周波数によって通信
を行う。詳細は、R.K.Mongia and A.Ittipiboon,”The
oretical and Experimental Investigations onRectang
ular Dielectric Resonator Antennas”,IEEE TRANSAC
TIONS ON ANTENNAS AND PROPAGETION,VOL.45,NO.9
P.1348,SEPTEMBER 1997参照。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の誘電体共振器アンテナ装置には、以下に説明するよう
に、電波の進行方向によっては実効利得は大きく低下す
るという欠点があった。
【0006】従来の誘電体共振器アンテナ装置11の実
効利得について説明する。図14(B)は従来の誘電体
共振器アンテナ装置11のXZ平面と平行な電波に対す
る実効利得の方向依存性を、図14(C)はZY平面と
平行な電波に対する実効利得の方向依存性を、それぞれ
示している。ここで、点線bは水平偏波に対する実効利
得を、点線cは垂直偏波に対する実効利得を、それぞれ
示している。誘電体共振器アンテナ装置は誘電体アンテ
ナの電波に対する共振を利用しているため、ある特定偏
波に対してのみアンテナとして作用する。この性質は、
従来の誘電体共振器アンテナ装置11においては、図1
4(B)に示すようにXZ方向からの電波に対しては水
平偏波に対してのみアンテナとして作用し、また、図1
4(C)に示すようにYZ方向からの電波に対しては垂
直偏波に対してのみアンテナとして作用する、という形
で表れていた。ここで、図14(C)に示すようにXZ
方向の垂直偏波において、実効利得は90度,270度
にてほとんど0となるため、これらの方向からの垂直偏
波を主成分とする電波に対してはほとんどアンテナとし
て作用しなかった。実際の通信装置の筐体に実装する場
合、その配置位置によって、利得は異なるものであり、
このことに関して従来の誘電体共振器アンテナは未だ結
論に達していない。
【0007】さらに、通信に用いる周波数の変更なしに
小型化するには、誘電体の共振の原理上、誘電体アンテ
ナ21の誘電率を大きくする必要があった。しかし、誘
電体アンテナ21の誘電率を大きくすると誘電体共振器
アンテナ装置11の通信可能な周波数の幅である周波数
帯域幅が狭くなる、という欠点があった。さらに、通信
を行う周波数を変更するには誘電体アンテナ21の外寸
を変更する必要があるが、誘電体アンテナ21の外寸を
変更した場合は携帯端末の他の部品寸法も変更する必要
のある場合があったため、生産性及びコスト上において
不利であった。
【0008】本発明は、上記問題点を解決するため、実
効利得の方向依存性を改善した誘電体共振器アンテナ装
置を提供することを目的とする。また、本発明は、通信
に用いる周波数を変更せずに小型化しても通信可能な周
波数幅の狭化を小さくした誘電体共振器アンテナ装置を
提供することも目的とする。さらに、外寸の変更なしに
通信に用いる周波数を変更できる誘電体共振器アンテナ
装置を提供することも目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1記載の発明は、電波に対して複数の固有共
振周波数を有するアンテナとしての誘電体を、金属筐体
の表面に取り付けた部分と、外部からの信号を前記通信
部に供給して電波を発信させるとともに前記通信部が受
け取った電波を信号として外部に伝達する給電線と、に
より構成される通信部を備え、前記金属筐体の誘電体取
付部の幅は前記通信を行う電波の波長より小さい、誘電
体共振器アンテナ装置であることを特徴とする。
【0010】この請求項1記載の発明によれば、前記誘
電体と前記金属筐体とは相互に作用するため、誘電体共
振器アンテナ装置の実効利得の方向依存性は改善され
る。特に、特定の方向から進んでくる電波の垂直偏波に
対する実効利得は大きな値を示す。また、金属筐体の内
部に必要な電気回路を設けることにより、誘電体共振器
アンテナは自身および外部からの電磁波に起因する信頼
性の低下を起こさない。また、前記誘電体に直接給電線
を取り付けているので、構造が簡単になるとともに外部
と前記誘電体との信号の伝達効率は向上する。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の誘
電体共振器アンテナ装置において、少なくとも前記誘電
体の一辺が前記金属筐体の一辺に接していることを特徴
とする。
【0012】この請求項2記載の発明によれば、請求項
1と同等の作用を得る。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項1記載の誘
電体共振器アンテナ装置において、前記給電線を配置す
る前記誘電体の面は、前記金属筐体の一辺に対して垂直
であることを特徴とする。
【0014】この請求項3記載の発明によれば、請求項
1と同等の作用を得るほか、前記誘電体取付部は前記誘
電体に対して電波の反射板を兼ねるので、前記誘電体取
付部に垂直な方向からの電波に対する誘電体共振器アン
テナ装置の実効利得は、大きく改善される。
【0015】請求項4記載の発明は、請求項1〜請求項
3のいずれかに記載のアンテナにおいて、前記給電線
は、電気回路が形成された基板上に設けられており、前
記誘電体を該基板を用いて前記金属筐体に固定すること
を特徴とする。
【0016】この請求項4記載の発明によれば、基板を
用いて前記誘電体と前記金属筐体とを固定するため、前
記誘電体と前記金属筐体とを強固に固定できる。また、
前記誘電体と前記金属筐体とを固定すると同時に前記給
電線を前記誘電体に接続できるため、誘電体共振器アン
テナ装置の製造工程は簡単になる。
【0017】請求項5記載の発明は、請求項1〜請求項
4のいずれかに記載のアンテナにおいて、前記通信を行
う固有共振周波数は第一次のモードであることを特徴と
する。
【0018】この請求項5記載の発明によれば、通信を
行う固有共振周波数は第一次であるため、ノイズ強度に
対する信号強度(SN比)は向上する。
【0019】請求項6記載の発明は、請求項1〜請求項
4のいずれかに記載の誘電体共振器アンテナ装置におい
て、前記通信を行う固有共振周波数は第二次のモードで
あることを特徴とする。
【0020】この請求項6記載の発明によれば、通信を
行う固有共振周波数は第二次であるため、第一次の固有
共振周波数を通信に用いた場合と異なった実効利得の方
向依存性を得ることができる。
【0021】請求項7記載の発明は、請求項1〜請求項
6のいずれかに記載の誘電体共振器アンテナ装置におい
て、前記誘電体は、一部に切り欠きを有しており、該切
り欠きを有する面は前記金属筐体と接していることを特
徴とする。
【0022】この請求項7記載の発明によれば、請求項
1〜請求項6記載の発明と同様の作用を得るほか、前記
誘電体は一部に切り欠きを有しているため、前記切り欠
きの大きさを調節することにより、外寸の変更なしに通
信に用いる周波数を変更することができる。さらに、前
記切り欠きを有する面は前記金属筐体と接しており、前
記誘電体と前記金属筐体との相互作用は前記切り欠きの
ない場合と異なるため、通信に用いる周波数の変更なし
に小型化しても通信可能な周波数幅の狭化を小さくでき
る。
【0023】請求項8記載の発明は、電波に対して複数
の固有共振周波数を有するアンテナとしての誘電体を金
属筐体の表面に取り付けた部分と、外部からの信号を前
記通信部に供給して電波を発信させるとともに前記通信
部が受け取った電波を信号として外部に伝達する給電線
と、により構成され、前記誘電体は、一部に切り欠きを
有しており、該切り欠きを有する部分は前記金属筐体と
接している誘電体共振器アンテナ装置であることを特徴
とする。
【0024】この請求項8記載の発明によれば、請求項
7と同等の作用を得るほか、前記金属筐体の誘電体取付
部の幅は前記通信を行う電波の波長より小さくする必要
はないので、誘電体共振器アンテナ装置の設計の自由度
は増す。
【0025】請求項9に記載の発明は、請求項8に記載
の誘電体共振器アンテナ装置において、前記切り欠きに
近接して前記給電線を配置したことを特徴とする。
【0026】この請求項9記載の発明によれば、請求項
8と同等の作用を得る。
【0027】請求項10に記載の発明は、請求項1〜請
求項9のいずれかに記載の誘電体共振器アンテナ装置に
おいて、前記金属筐体の代わりに電磁シールド処理を行
った絶縁物質製の筐体を用いることを特徴とする。
【0028】この請求項10記載の発明によれば、前記
金属筐体の代わりに電磁シールド処理を行った絶縁物質
製の筐体を用いるので、誘電体共振器アンテナ装置を軽
量化できる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図13を参照して、
本発明に係わる誘電体共振器アンテナ装置の実施の形態
について詳細に説明する。ここで、従来の誘電体共振器
アンテナ装置11と同様の構造を有する部分については
同じ符号を付している。
【0030】<第一の実施の形態例>図1(A)は、本
発明の第一の実施の形態例として、通信機の筐体と誘電
体アンテナとで誘電体共振器アンテナ装置を構成すると
きの実装配置位置を示す図である。図1(A)におい
て、誘電体共振器アンテナ装置1は、直方体の誘電体ア
ンテナ21(誘電体)を、直方体の金属筐体15(金属
筐体)の頭頂面15a(誘電体取付部)に取り付け、さ
らに、金属筐体15内部から延びる給電線22(給電
線)を誘電体アンテナ21の頭頂面15aに垂直な一側
面の中央部に取り付けることにより通信部を作成した構
造となっている。この時、誘電体アンテナ21の一辺2
1Bは、金属筐体15への配置面15aの一辺15Bに
近接(あるいは接していても良い)して配置される。ま
た、給電線22は、この金属筐体15の配置面15aの
一辺15Bに対して垂直の面21aに配置される。な
お、必要な電気回路(図示省略)は金属筐体15内部に
入っているため、誘電体共振器アンテナ1は自身および
外部からの電磁気に起因する信頼性の低下を起こさな
い。ここで、誘電体アンテナ21は、その形状および材
料特性に由来する、電波に対する固有共振周波数を有す
る。さらに、誘電体共振器アンテナ装置1は前記共振周
波数のうち第一次のモードである周波数Xを用いて通信
を行う。また、金属筐体15の頭頂面15aの短辺
(幅)は、周波数Xにおける電波の波長より十分短い。
【0031】前述した構成を有する誘電体共振器アンテ
ナ装置1の周波数Xの電波に対する実効利得の方向依存
性を、図1を用いて同図(A)に示す座標系に従って説
明する。ここで、図1(B)にXZ平面と平行な方向か
ら進行してくる電波に対する実効利得を、同図(C)に
XY平面と平行な方向から進行してくる電波に対する実
効利得を、それぞれ示す。また、点線bは水平偏波に対
する実効利得を、点線cは垂直偏波に対する実効利得
を、実線aは点線bと点線cとから得られるトータルの
実効利得を、それぞれ表している。
【0032】金属筐体15の頭頂面15aは誘電体アン
テナ21に対して共振する。
【0033】この結果、XZ平面と平行な方向から進行
してくる電波に対する誘電体共振器アンテナ装置1の実
効利得は、水平偏波に対しては、図1(B)中のbに示
すように、大きく落ち込む方向を持たずにほぼ等方的に
大きな値となっており、また、同図(B)中のcに示す
ように、垂直偏波の水平偏波に対する実効利得の相対値
は、最大で225度と135度における約1/3ほどで
あり、すべての方向において非常に小さい値となる。こ
のため、図1(B)中のaに示す誘電体共振器アンテナ
装置1のトータルの実効利得は、XZ方向においてほぼ
等方的に大きな値となる。
【0034】また、XY平面と平行な方向から進行して
くる電波に対する誘電体共振器アンテナ装置1の実効利
得は、図1(C)中のbに示すように、水平偏波に対し
ては0度及び180度にて最大値を持ち、さらに90度
および270度において大きく落ち込む、という方向依
存性を示す。また、垂直偏波に対する実効利得の方向依
存性は、図1(C)中のcに示すように、前記水平偏波
に対する実効利得を90度回転させた形状となってい
る。この結果、図1(C)中のaに示す誘電体共振器ア
ンテナ装置1のトータルの実効利得は、XY方向におい
てほぼ等方的に大きな値となる。
【0035】また、YZ平面と平行な方向から進んでく
る電波に対する誘電体共振器アンテナ装置1の実効利得
は以下のようになる。すなわち、垂直偏波成分に対する
感度は、図1(B)のbに示す水平偏波の90度におけ
る実効利得により表されるため、大きな値となる。ま
た、水平偏波成分に対する感度は、図1(B)のcに示
す垂直偏波の0度における実効利得と、同図(C)のc
に示す垂直偏波の90度における実効利得と、を合成し
て得られる。その比率は、電波の進行角度によるが、例
えばY軸を0度とし、Z軸を90度とした場合におい
て、45度の方向から進んでくる電波に対しては1:1
となる。
【0036】以上から、誘電体共振器アンテナ装置1
は、XZ平面およびXY平面と平行な電波に対しては、
すべての方向において大きなトータルの実効利得を示
し、さらに、YZ平面と平行な方向からの電波において
は特に垂直偏波に対して高感度である。この性質は、例
えば垂直偏波に信号を乗せて通信を行う携帯電話などに
誘電体共振器アンテナ装置1を応用した場合に、効果的
に作用する。
【0037】また、誘電体アンテナ21の共振周波数の
第一次のモードである周波数Xを用いて通信を行うた
め、ノイズに対する信号強度(SN比)は大きくなる。
【0038】なお、給電線22と誘電体アンテナ21と
の位置関係は、本実施の形態例に限られるものではな
く、給電線を流れる主電流の方向がZ軸と平行であれば
よい。例えば、本実施例と同じ方向を向いた状態で誘電
体アンテナ21の内部に形成してもよい。
【0039】また、金属筐体15の代わりに電磁シール
ド処理を行った絶縁物質製の筐体を用いてもよい。この
電磁シールド処理としては、絶縁物質としてのプラスチ
ックの表面に金属などからなる導電体層を設ける方法
や、絶縁物質としてのプラスチックに金属やカーボンか
らなるリボンや細片やパウダーやなどを混合する方法な
どがある。この場合、誘電体共振器アンテナ装置1は金
属筐体15を用いた場合と比較して軽量化できる。
【0040】また、通信に用いる誘電体アンテナ21の
固有共振周波数は、第一次に限定されるものではなく、
当然高次の固有共振周波数を用いても通信可能である。
【0041】<第一の実施形態例の変形例>図2(A)
において、誘電体共振器アンテナ装置2は、誘電体共振
器アンテナ1に用いた直方体の誘電体アンテナ21(誘
電体)を、直方体の金属筐体15(金属筐体)の広い方
(但し、広いといっても周波数Xにおける電波の波長よ
り十分短い)の側面15b(誘電体取付部)に取り付
け、さらに、金属筐体15内部から延びる給電線22
(給電線)を、誘電体アンテナ21の測面15bに垂直
な一側面の中央部に取り付けて通信部を作成した構造と
なっている。この時、誘電体アンテナ21の一辺21B
は、金属筐体15への配置面15bの一辺15Bに近接
(あるいは接していても良い)して配置される。また、
給電線22は、この金属筐体15の一辺15Bに対して
垂直の面21aに配置される。なお、必要な電気回路
(図示省略)は金属筐体15内部には入っているため、
誘電体共振器アンテナ2は自身および外部からの電磁気
に起因する信頼性の低下は起こさない。ここで、誘電体
共振器アンテナ装置2は誘電体アンテナ21の共振周波
数のうち第一次のモードである周波数Xを用いて通信を
行う。
【0042】前述した構成を有する誘電体共振器アンテ
ナ装置2の周波数Xの電波に対する実効利得の方向依存
性を、図2を用いて同図(A)に示す座標系に従って説
明する。ここで、図2(B)にはXZ平面と平行な方向
から進行してくる電波に対する実効利得を、同図(C)
にはXY平面と平行な方向から進行してくる電波に対す
る実効利得を、それぞれ示す。また、点線bは水平偏波
に対する実効利得を、点線cは垂直偏波に対する実効利
得を、実線aは点線bと点線cとから得られる誘電体共
振器アンテナ装置2のトータルの実効利得を、それぞれ
表している。
【0043】誘電体アンテナ21は金属筐体15の広い
方の側面15bに取り付けているため、側面15bは、
誘電体アンテナ21を透過した電波および誘電体アンテ
ナ21から発せられた電波を反射して、誘電体アンテナ
21のX軸方向の実効利得を向上させる。
【0044】この結果、図2(B)中のbに示すよう
に、XZと平行な方向から進んでくる電波に対する誘電
体共振器アンテナ装置2の水平偏波に対する実効利得
は、大きく落ち込む方向はなく、さらに、X軸方向から
の電波に対しては大きく改善される。また、誘電体共振
器アンテナ装置2の垂直偏波の前記水平偏波に対する実
効利得の相対値は、図2(B)中のcに示すように、最
大で0度における約1/3であり、すべての方向におい
て非常に小さい値となる。このため、図2(B)中のa
に示すように、誘電体共振器アンテナ装置2のトータル
の実効利得は大きく落ち込む方向はなく、また、誘電体
共振器アンテナ装置1の実効利得と比較して、X軸方向
の実効利得は大きく改善される。
【0045】また、XY平面と平行な方向から進んでく
る電波に対する誘電体共振器アンテナ装置2の実効利得
は、垂直偏波に対しては、図2(C)中のcに示すよう
に90度及び270度にて最大値を持ち、さらに0度お
よび180度において大きく落ち込む、という方向依存
性を示す。しかし、水平偏波に対する実効利得は、同図
(C)中のbに示すように、落ち込む方向はなく、さら
に、X軸方向に関しては特に大きな値となる。この結
果、図2(C)中のaに示すように、誘電体共振器アン
テナ装置2の実効利得は落ち込む方向はなく、さらに、
X軸方向に関しては特に大きな値を示す。
【0046】また、YZ平面と平行な方向から進んでく
る電波に対する誘電体共振器アンテナ装置2の実効利得
は、以下に示すように、誘電体共振器アンテナ装置1と
同様に表される。すなわち、垂直偏波成分に対する感度
は、図2(B)のbに示す水平偏波の270度における
実効利得によって表されるため、大きな値を示す。ま
た、水平偏波成分に対する感度は、図2(B)のcに示
す垂直偏波の0度における実効利得と、同図(C)のc
に示す垂直偏波の90度における実効利得と、を合成し
て得られる。その比率は、電波の進行角度によるが、例
えばY軸を0度とし、Z軸を90度とした場合におい
て、45度の方向から進んでくる電波に対しては1:1
となる。
【0047】以上から、誘電体共振器アンテナ装置2
は、XZ平面およびXY平面と平行な電波に対しては、
すべての方向において大きなトータルの実効利得を示
し、特にX軸方向に対して大きな値を示す。さらに、Y
Z平面と平行な方向からの電波においては特に垂直偏波
に対して高感度である。この性質は、例えば垂直偏波に
信号を乗せて通信を行う携帯電話などに誘電体共振器ア
ンテナ装置2を応用した場合に、効果的に作用する。
【0048】また、誘電体共振器アンテナ装置2は、誘
電体共振器アンテナ装置1と同様に、誘電体アンテナ2
1の共振周波数の第一次のモードである周波数Xを用い
て通信を行うため、SN比は大きくなる。
【0049】なお、給電線22と誘電体アンテナ21と
の位置関係は、本実施の形態例に限られるものではな
く、給電線を流れる主電流の方向がZ軸と平行であれば
よい。例えば、本実施例と同じ方向を向いた状態で誘電
体アンテナ21の内部に形成してもよい。
【0050】また、誘電体共振器アンテナ1と同様に、
金属筐体15の代わりに電磁シールド処理を行った絶縁
物質製の筐体を用いてもよい。この場合、誘電体共振器
アンテナ装置2は金属筐体15を用いた場合と比較して
軽量化できる。
【0051】また、通信に用いる誘電体アンテナ21の
固有共振周波数は、第一次のモードに限定されるもので
はなく、当然高次の固有共振周波数を用いても通信可能
である。
【0052】<第二の実施の形態例>図3(A)は、本
発明の第二の実施の形態例としての誘電体共振器アンテ
ナ装置3の実装構成を示す図である。図3(A)におい
て、誘電体共振器アンテナ装置3は、直方体の誘電体ア
ンテナ21を、直方体の金属筐体15の頭頂面15a
に、給電線22を有するプリント基板25(基板)を用
いて取り付けて通信部を作成した構造となっている。な
お、プリント基板上以外の必要な電気回路(図示省略)
は金属筐体15内部には入っているため、誘電体共振器
アンテナ3は自身および外部からの電磁気に起因する信
頼性の低下は起こさない。ここで、誘電体共振器アンテ
ナ装置3は誘電体アンテナ21の共振周波数のうち第一
次のモードの周波数Xを用いて通信を行う。
【0053】ここで、図3(B)を用いて、誘電体アン
テナ21と金属筐体15とプリント基板25との位置関
係について詳細に説明する。誘電体アンテナ21は、誘
電体アンテナ21の側面21aの一辺21a1と、金属
筐体15の側面11cの一辺11c1と、を一致させる
ように金属筐体15の頭頂面15aに配置されている。
さらに、金属筐体15の側面11cの中央と、誘電体ア
ンテナ21の側面21aの一端と、の双方をプリント基
板25に固定している。また、誘電体アンテナ21はプ
リント基板25上に設けられている給電線22と導通し
ている。
【0054】前述した構成を有する誘電体共振器アンテ
ナ装置3の周波数Xの電波に対する実効利得の方向依存
性を、図4を用いて図3に示す座標系に従って説明す
る。ここで、図4(A)にはXZ平面と平行な方向から
進行してくる電波に対する実効利得を、同図(B)には
XY平面と平行な方向から進行してくる電波に対する実
効利得を、それぞれ示す。また、点線bは水平偏波に対
する実効利得を、点線cは垂直偏波に対する実効利得
を、実線aは点線bと点線cとから得られる誘電体共振
器アンテナ装置3のトータルの実効利得を、それぞれ表
している。
【0055】金属筐体15の頭頂面15aは誘電体アン
テナ21に対して共振する。
【0056】この結果、誘電体共振器アンテナ装置3の
実効利得の方向依存性は、誘電体共振器アンテナ装置1
と同様の傾向を示す。
【0057】すなわち、図4(A)中のbに示すよう
に、XZ方向から進んでくる電波に対する誘電体共振器
アンテナ装置3の実効利得は、水平偏波に対しては大き
く落ち込む方向を持たずにほぼ等方的に大きな値を有し
ており、また、同図(A)中のcに示すように、垂直偏
波の前記水平偏波に対する実効利得の相対値は最大で2
70度における2/5であり、すべての方向において非
常に小さい値を有する。このため、図4(A)中のaに
示すように、誘電体共振器アンテナ装置3のトータルの
実効利得はXZ方向においてほぼ等方的に大きな値を有
することとなる。
【0058】また、XY平面と平行な方向から進行して
くる電波に対する誘電体共振器アンテナ装置3の実効利
得は、図4(B)中のbに示すように、水平偏波に対し
ては0度及び180度にて最大値を持ち、さらに90度
および270度において大きく落ち込む、という方向依
存性を示す。また、垂直偏波に対する実効利得の方向依
存性は、図4(B)中のcに示すように、前記水平偏波
に対する実効利得を90度回転させた形状となってい
る。この結果、図4(B)中のaに示す誘電体共振器ア
ンテナ装置3のトータルの実効利得は、XY方向におい
てほぼ等方的に大きな値となる。
【0059】また、YZ平面と平行な方向から進んでく
る電波に対する誘電体共振器アンテナ装置3の実効利得
は、以下に示すように、誘電体共振器アンテナ装置1と
同様に表される。すなわち、垂直偏波成分に対する感度
は、図4(A)のbに示す水平偏波の90度における実
効利得によって表されるため、大きな値を示す。また、
水平偏波成分に対する感度は、図4(A)のcに示す垂
直偏波の0度における実効利得と、同図(B)のcに示
す垂直偏波の180度における実効利得と、を合成して
得られる。その比率は、電波の進行角度によるが、例え
ばY軸を0度とし、Z軸を90度とした場合において、
45度の方向から進んでくる電波に対しては1:1とな
る。
【0060】以上から、誘電体共振器アンテナ装置3
は、誘電体共振器アンテナ装置1と同様に、XZ平面お
よびXY平面と平行な電波に対しては、すべての方向に
おいて大きなトータルの実効利得を示す。さらに、YZ
平面と平行な方向からの電波においては特に垂直偏波に
対して高感度である。この性質は、例えば垂直偏波に信
号を乗せて通信を行う携帯電話などに誘電体共振器アン
テナ装置3を応用した場合に、効果的に作用する。
【0061】また、誘電体共振器アンテナ装置1と同様
に、誘電体アンテナ21の共振周波数の第一次のモード
である周波数Xを用いて通信を行うため、SN比は大き
くなる。
【0062】さらに、給電線22をプリント基板25内
に配置してあり、さらにプリント基板25を用いて誘電
体アンテナ21と金属筐体15とを固定しているため、
簡単で安価な工程により、誘電体アンテナ21と金属筐
体15とを確実に固定すると同時に給電線22を誘電体
アンテナ21に接続できる。
【0063】また、誘電体共振器アンテナ1と同様に、
金属筐体15の代わりに電磁シールド処理を行った絶縁
物質製の筐体を用いてもよい。この場合、誘電体共振器
アンテナ装置2は金属筐体15を用いた場合と比較して
軽量化できる。また、誘電体アンテナ21と金属筐体1
5との位置関係は本実施例に限られるものではなく、金
属筐体15の側面15bや15cにプリント基板25を
用いて誘電体アンテナ21を取り付けてもよい。
【0064】なお、上記第二の実施形態例の誘電体共振
器アンテナ装置では、誘電体アンテナ21の共振周波数
のうち第一次のモードの周波数Xを用いて通信を行う例
を示したが、通信を誘電体アンテナ21の共振振動数の
第2次のモードの周波数2Xにて通信を行うようにして
もよい。
【0065】その場合、誘電体共振器アンテナ装置4の
周波数2Xの電波に対する実効利得の方向依存性を、図
5を用いて図3に示す座標系に従って説明する。ここ
で、図5(A)にはXZ平面と平行な方向から進行して
くる電波に対する実効利得を、同図(B)にはXY平面
と平行な方向から進行してくる電波に対する実効利得
を、それぞれ示す。また、点線bは水平偏波に対する実
効利得を、点線cは垂直偏波に対する実効利得を、実線
aは点線bと点線cとから得られる誘電体共振器アンテ
ナ装置4のトータルの実効利得を、それぞれ表してい
る。
【0066】図5(A)中のbに示すように、XZ平面
と平行な方向から進んでくる電波に対する誘電体共振器
アンテナ装置3の実効利得は、水平偏波に対しては大き
く落ち込む方向を持たずにほぼ等方的に大きな値を有し
ており、また、cに示すように、垂直偏波に対しては、
90度および270度において最大値を持ち、0度およ
び270度において大きく落ち込む。この結果、図5
(A)中のaに示すように、誘電体共振器アンテナ装置
4のトータルの実効利得はXZ方向において大きく落ち
込む方向はなく、特に90度および270度において大
きな値を有することとなる。
【0067】また、XY平面と平行な方向から進んでく
る電波に対する誘電体共振器アンテナ装置4の実効利得
は、図5(B)中のbに示すように、水平偏波に対して
は90度および270度にて最大値を持ち、さらに0度
及び180度において大きく落ち込む、という方向依存
性を有する。しかし、同図(B)中のcに示すように、
垂直偏波に対してはほぼ当方的に大きな値を有してい
る。この結果、図5(B)中のaに示すように、誘電体
共振器アンテナ装置4の実効利得はほぼ等方的に大きな
値を有することとなる。
【0068】また、YZ平面と平行な方向から進んでく
る電波に対する誘電体共振器アンテナ装置4の実効利得
は、以下に示すように、誘電体共振器アンテナ装置1と
同様に表される。すなわち、垂直偏波成分に対する感度
は、図5(A)のbに示す水平偏波の90度における実
効利得によって表されるため、大きな値を示す。また、
水平偏波成分に対する感度は、図5(A)のcに示す垂
直偏波の0度における実効利得と、同図(B)のcに示
す垂直偏波の180度における実効利得と、を合成して
得られる。その比率は、電波の進行角度によるが、例え
ばY軸を0度とし、Z軸を90度とした場合において、
45度の方向から進んでくる電波に対しては1:1とな
る。
【0069】以上から、誘電体共振器アンテナ装置4
は、誘電体共振器アンテナ装置1と同様に、XZ平面お
よびXY平面と平行な電波に対しては、すべての方向に
おいて大きなトータルの実効利得を示す。さらに、YZ
平面と平行な方向からの電波においては特に垂直偏波に
対して高感度である。この性質は、例えば垂直偏波に信
号を乗せて通信を行う携帯電話などに誘電体共振器アン
テナ装置4を応用した場合に、効果的に作用する。
【0070】<第三の実施の形態例>図6(A)は、本
発明の第三実施形態例としての誘電体共振器アンテナ装
置の概念を示すための図である。図6において、誘電体
共振器アンテナ装置5は、例えば金属板からなる導電板
23(導電板)の上に、誘電体アンテナ31(誘電体)
を配置し、さらに、外部と誘電体アンテナ31とを電気
的に接続する給電線22(給電線)を、誘電体アンテナ
31の側面中央付近に取り付けた構造となっている。こ
こで、誘電体アンテナ31は誘電体共振器アンテナ装置
1〜4に用いた直方体の誘電体アンテナ21において、
導体板23と接触する面に直方体状の切り欠きを有する
構造となっている。また、前記給電線は、この切り欠き
に近接あるいは接するように配置されている。この誘電
体アンテナ31の寸法としては、例えば図6(B)に示
すように、a=20mm、b=13.2mm、c=2mm、d
=6.8mm、e=3.2mm、f=1mmである。
【0071】上述した構成を有する誘電体共振器アンテ
ナ装置5の特性を、図7を用いて説明する。図7は誘電
体共振器アンテナ装置5における電波の周波数(GH
z:横軸)とVSWR(電圧定在波比)(縦軸)との関
係を示した図である。誘電体共振器アンテナ装置5のV
SWRは、誘電体アンテナ31の第一次の固有共振周波
数である1.954GHzにおいて最小値を示し、それ
から外れるに従って急激に大きくなる。しかし、VSW
R≦2を通信可能な共振周波数帯域幅として定義した場
合、前記共振周波数帯域幅は32MHzほどある。従来
の誘電体共振器アンテナ装置11において、誘電体アン
テナ31と同一外寸を有する直方体の誘電体共振器アン
テナを用いた場合、第一次の固有共振周波数は1.65
GHzであり、また、前記共振周波数帯域幅は7.5M
Hzであった(図示省略)。これから、誘電体共振器ア
ンテナ装置5の通信可能な共振周波数帯域幅は従来と比
べて広くなっており、また、第一次の固有共振周波数も
従来と比較して高域化していることがわかる。従って、
誘電体共振器アンテナ装置5は、従来の誘電体共振器ア
ンテナ装置11と同一の通信周波数のまま小型化可能で
あり、さらに、小型化した場合、共振周波数帯域幅の狭
化は従来と比べて小さい。
【0072】また、誘電体共振器アンテナ装置5におい
て、通信に用いる周波数を変更するには誘電体アンテナ
31の外寸の変更は必要なく、切り欠きの大きさを適宜
変更すればよい。このため、通信に用いる周波数の変更
の際にも誘電体共振器アンテナ5の変更前の部品はその
まま流用でき、生産ラインの変更の必要はないため、生
産性やコスト面においても有利である。
【0073】なお、本実施例においては給電線22を誘
電体アンテナ31の側面中央付近に取り付けたが、本発
明はこれに限られるものではなく、給電線22に流れる
主な電流方向がZ軸方向を向くように誘電体アンテナ3
1に取り付けられていればよい。例えば、誘電体アンテ
ナ31の内部に含ませる方式などが考えられる。さら
に、導通板として金属板を用いたが、本発明はこれに限
られるものではなく、例えばプリント基板に導通性の膜
を表面の所定部分に取り付けたものを用いてもよい。ま
た、通信に用いる固有共振周波数は第一次の周波数Xに
限定されるものではなく、高次の固有共振周波数を用い
てもよい。さらに、上記切り欠きは、長方形としたがこ
れに限定されるものではなく、三角形、円形としてもよ
く、また誘電体アンテナ31を貫通する必要はない。
【0074】<第三の実施形態の実装例1>この第三実
施形態例の誘電体共振器アンテナ装置を実際に通信機
(金属筐体)に実装する場合を図8示す。図8におい
て、誘電体共振器アンテナ装置6は、誘電体共振器アン
テナ装置1において、誘電体アンテナ21の代わりに、
誘電体共振器アンテナ5に用いた誘電体アンテナ31
を、前記直方体状の切り欠きが金属筐体15の広い方の
側面15bと平行になるように取り付けており、さら
に、給電線22の誘電体アンテナ31への取り付け位置
を切り欠きの直横にした構造となっている。また、誘電
体アンテナ31の一辺31Bは、金属筐体15への配置
面15bの一辺15Bに近接(あるいは接していても良
い)して配置される。また、給電線22は、この金属筐
体15の配置面15bの一辺15Bに対して垂直の面2
1aに配置されている。
【0075】このような構成をとる誘電体共振器アンテ
ナ装置6の、図8に示す座標系におけるXZ平面と平行
な方向から進行してくる周波数Xの電波に対する実効利
得の方向依存性を、図9を用いて説明する。ここで、実
線aは垂直偏波に対する実効利得の実測値を、黒丸bは
垂直偏波に対する実効利得の計算値を、点線cは水平偏
波に対する実効利得の実測値を、黒三角dは水平偏波に
対する実効利得の計算値を、それぞれ示している。
【0076】図9において、垂直偏波に対する実効利得
の計算値は、黒丸bに示すようにほぼ等方的に大きな値
を示す。また、垂直偏波に対する実効利得の実測値は、
前述した計算値よりもやや小さいが、ほぼ等方的に大き
な値を示す。また、水平偏波に対する実効利得の計算値
は、黒三角dに示すようにほぼ等方的に非常に大きな値
を示す。また、水平偏波に対する実効利得の実測値は、
前述した計算値と良く一致した値を示しており、等方的
非常に大きな値を示す。以上から、誘電体共振器アンテ
ナ装置6は、XZ平面と平行な電波に対しては、すべて
の方向において垂直偏波において大きな実効利得を示
し、また、水平偏波に対しては特に大きな実効利得を示
すことがわかる。
【0077】また、XY平面に平行な方向から進行して
くる電波において、誘電体共振器アンテナ装置6の垂直
偏波に対する実効利得は、図9のcおよびdにおける水
平偏波に対する実効利得に等しく、等方的に非常に大き
な値を示す。この性質は、例えば垂直偏波に信号を乗せ
て通信を行う携帯電話などに誘電体共振器アンテナ装置
6を応用した場合に、効果的に作用する。
【0078】なお、通信に用いる固有共振周波数は第一
次の周波数Xに限定されるものではなく、さらに高次の
固有周波数2Xや3Xを用いてもよい。また、給電線2
2と誘電体アンテナ31との位置関係は、本実施の形態
例に限られるものではなく、給電線を流れる主電流の方
向がZ軸と平行であればよい。例えば、本実施例と同じ
方向を向いた状態で誘電体アンテナ31の内部に形成し
てもよい。さらに、誘電体共振器アンテナ1と同様に、
金属筐体15の代わりに電磁シールド処理を行った絶縁
物質製の筐体を用いてもよい。この場合、誘電体共振器
アンテナ装置6は金属筐体15を用いた場合と比較して
軽量化できる。また、誘電体共振器アンテナ3および4
と同様に、給電線22を有するプリント基板25を用い
て金属筐体15と誘電体アンテナ31とを固定してもよ
い。
【0079】<第三の実施形態の実装例2>上記第三実
施形態例の誘電体共振器アンテナ装置を実際に通信機
(金属筐体)に実装する他のケースを図10に示す。図
10において、誘電体共振器アンテナ装置7は、誘電体
共振器アンテナ装置6において、誘電体アンテナ31
を、前記直方体状の切り欠きが金属筐体15の広い方の
側面15bと垂直になるように取り付けた構造となって
いる。また、給電線22が、この金属筐体15の配置面
15bの一辺15Bに対して平行の面に配置されてい
る。
【0080】このような構成をとる誘電体共振器アンテ
ナ装置7の、図10に示す座標系におけるXZ平面と平
行な方向から進行してくる周波数Xの電波に対する実効
利得の方向依存性を、図11を用いて説明する。ここ
で、実線aは垂直偏波に対する実効利得の計算値を、点
線bは水平偏波に対する実効利得の計算値を、それぞれ
示している。
【0081】図11において、垂直偏波に対する実効利
得の計算値は、実線aに示すようにほぼ等方的に非常に
大きな値を示している。また、水平偏波に対する実効利
得の計算値は、点線bに示すように、すべての方向にお
いて一定値以上の大きさを示しており、特にZ軸方向に
は大きな値を示している。以上から、誘電体共振器アン
テナ装置7は、XZ平面と平行な電波に対しては、すべ
ての方向において垂直偏波および水平偏波において大き
な実効利得を示しており、特に、垂直偏波において大き
な実効利得を示す。
【0082】また、XY平面に平行な方向から進行して
くる電波において、誘電体共振器アンテナ装置7の垂直
偏波に対する実効利得は、図11のbにおける水平偏波
に対する実効利得に等しく、等方的に大きな値を示す。
さらに、例えば携帯電話やPHSに誘電体共振器アンテ
ナ装置7を側面15bを通話面として応用した場合、通
話時には、人体頭部は誘電体共振器アンテナ装置7に対
してその位置関係により電磁気的に影響を与える。この
結果、X軸に平行な方向から進行してくる電波における
誘電体共振器アンテナ装置7の実効利得はさらに向上す
る。また、携帯電話の電波は地面、つまり通話時には図
11におけるXY平面と平行と考えられる。
【0083】つまり、誘電体共振器アンテナ装置7は、
垂直偏波に信号を乗せて通信を行う携帯電話などの通信
端末に特に好適な特性を示す。
【0084】また、XY平面に平行な方向から進行して
くる電波において、誘電体共振器アンテナ装置7の水平
偏波に対する実効利得は、図11のaにおける垂直偏波
に対する実効利得が主に効くため、等方的に非常に大き
な値となる。この性質は、水平偏波に信号を乗せて通信
を行う場合に、効果的に作用する。
【0085】なお、通信に用いる固有共振周波数は第一
次の周波数Xに限定されるものではなく、高次の固有周
波数を用いてもよい。また、給電線22と誘電体アンテ
ナ31との位置関係は、本実施の形態例に限られるもの
ではなく、給電線を流れる主電流の方向がZ軸と平行で
あればよい。例えば、本実施例と同じ方向を向いた状態
で誘電体アンテナ31の内部に形成してもよい。さら
に、誘電体共振器アンテナ1と同様に、金属筐体15の
代わりに電磁シールド処理を行った絶縁物質製の筐体を
用いてもよい。この場合、誘電体共振器アンテナ装置7
は金属筐体15を用いた場合と比較して軽量化できる。
また、誘電体共振器アンテナ3および4と同様に、給電
線22を有するプリント基板25を用いて金属筐体15
と誘電体アンテナ31とを固定してもよい。
【0086】<第三の実施形態の実装例3>上記第三実
施形態例の誘電体共振器アンテナ装置を実際に通信機
(金属筐体)に実装する他のケースを図12に示す。図
12において、誘電体共振器アンテナ装置8は、誘電体
アンテナ31を、金属筐体15の狭い方の側面15c
に、前記直方体状の切り欠きが金属筐体15の広い方の
側面15bと平行になるように取り付けた構造となって
いる。また、給電線22が、この金属筐体15の配置面
15cの一辺15Dに対して垂直の面であり配置面15
cの一辺15Dに配置されている。この配置の特徴は、
給電点面およびその側面が、配置面のそれぞれの辺に近
接しているところにある。
【0087】このような構成をとる誘電体共振器アンテ
ナ装置8の、図12に示す座標系におけるXZ平面と平
行な方向から進行してくる周波数Xの電波に対する実効
利得の方向依存性を、図13を用いて説明する。ここ
で、実線aは垂直偏波に対する実効利得の計算値を、点
線bは水平偏波に対する実効利得の計算値を、それぞれ
示している。
【0088】図13において、垂直偏波に対する実効利
得の計算値は、実線aに示すようにほぼ等方的に非常に
大きな値を示している。また、水平偏波に対する実効利
得の計算値は、点線bに示すように、225度〜0度ま
での間においては小さくなるものの、それ以外の方向に
おいて一定値以上の大きさを示している。以上から、誘
電体共振器アンテナ装置8は、XZ平面と平行な電波に
対しては、すべての方向において垂直偏波においては特
に大きな実効利得を示す。
【0089】また、携帯電話やPHSに誘電体共振器ア
ンテナ装置8を側面15bを通話面として応用した場
合、通話時には、人体頭部は誘電体共振器アンテナ装置
8に対してその位置関係により電磁気的に影響を与え
る。この結果、X軸に平行な方向から進行してくる電波
における誘電体共振器アンテナ装置8の実効利得はさら
に向上する。
【0090】つまり、誘電体共振器アンテナ装置8は、
垂直偏波に信号を乗せて通信を行う携帯電話などの通信
端末に特に好適な特性を示す。
【0091】さらに、水平偏波に対する実効利得は、図
11のbにおける垂直偏波に対する実効利得が主に効く
ため、等方的に非常に大きな値となる。この性質は、水
平偏波に信号を乗せて通信を行う場合に、効果的に作用
する。
【0092】なお、通信に用いる固有共振周波数は第一
次の周波数Xに限定されるものではなく、高次の固有周
波数を用いてもよい。また、給電線22と誘電体アンテ
ナ31との位置関係は、本実施の形態例に限られるもの
ではなく、給電線を流れる主電流の方向がZ軸と平行で
あればよい。例えば、本実施例と同じ方向を向いた状態
で誘電体アンテナ31の内部に形成してもよい。さら
に、誘電体共振器アンテナ1と同様に、金属筐体15の
代わりに電磁シールド処理を行った絶縁物質製の筐体を
用いてもよい。この場合、誘電体共振器アンテナ装置8
は金属筐体15を用いた場合と比較して軽量化できる。
また、金属筐体15と誘電体アンテナ31の位置関係は
本実施の形態に限られるものではなく、例えば、前記直
方体状の切り欠きが金属筐体15の側面15bと垂直に
なるように取り付けてもよく、また、誘電体アンテナ3
1の前記直方体状の切り欠きを有する面を金属筐体15
の広い方の側面15bに接するように取り付けてもよ
い。また、誘電体共振器アンテナ3および4と同様に、
給電線22を有するプリント基板25を用いて金属筐体
15と誘電体アンテナ31とを固定してもよい。
【0093】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、前記誘
電体と前記金属筐体とは相互に作用するため、誘電体共
振器アンテナ装置の実効利得は改善される。特に、特定
の方向からの電波における垂直偏波に対する実効利得は
大きな値を示す。この性質は、例えば垂直偏波に信号を
乗せて通信を行う携帯電話などにおいて効果的に作用す
る。また、前記誘電体に直接給電線を取り付けているの
で、構造が簡単になるとともに外部と前記誘電体との信
号の伝達効率は向上する。さらに、金属筐体の内部に必
要な電気回路を設けることにより、誘電体共振器アンテ
ナは外部からの電磁波に起因する信頼性の低下を起こさ
ない。
【0094】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明と同様の効果を得るほか、アンテナのトー
タルの実効利得は当方的に大きな値を示す。
【0095】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明と同様の効果を得るほか、前記誘電体取付
部は前記誘電体に対して電波の反射板を兼ねるので、側
部に垂直な方向からの電波に対するトータルの実効利得
は特に大きな値を示す。
【0096】請求項4に記載の発明によれば、基板を用
いて前記誘電体と前記金属筐体とを固定するため、前記
誘電体と前記金属筐体とを強固に固定できる。また、前
記誘電体と前記金属筐体とを固定すると同時に前記給電
線を前記誘電体に接続できるため、誘電体共振器アンテ
ナ装置の製造工程は簡単になる。
【0097】請求項5記載の発明によれば、通信を行う
固有共振周波数は第一次であるため、信号のSN比は向
上する。
【0098】請求項6記載の発明によれば、通信を行う
固有共振周波数は第二次であるため、第一次の固有共振
周波数を通信に用いた場合と異なった実効利得の方向依
存性を得ることができる。
【0099】請求項7記載の発明によれば、請求項1〜
請求項6記載の発明と同様の作用を得るほか、前記誘電
体は直方体の一側面に切り欠きを有しているため、前記
切り欠きの大きさを調節することにより、外寸の変更な
しに通信に用いる周波数を変更することができる。さら
に、前記切り欠きを有する一面は前記金属筐体と接して
おり、前記誘電体と前記金属筐体との相互作用は前記切
り欠きのない場合と異なるため、通信に用いる周波数の
変更なしに小型化しても通信可能な周波数幅の狭化を小
さくできる。また、携帯電話などに応用した場合、その
実効利得の特性および通話時における人体との相互作用
により、電波に対する実効利得は大きな値を示す。
【0100】請求項8記載の発明によれば、請求項7と
同等の作用を得るほか、前記金属筐体の誘電体取付部の
幅は前記通信を行う電波の波長より小さくする必要はな
いので、誘電体共振器アンテナ装置の設計の自由度は増
す。
【0101】請求項9記載の発明によれば、請求項8記
載の発明と同様の効果を得る。
【0102】請求項10記載の発明によれば、前記金属
筐体の代わりに電磁シールド処理を行った絶縁物質製の
筐体を用いるので、誘電体共振器アンテナ装置の軽量化
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第一の実施例である誘電体共振器ア
ンテナ装置1の構造及び実効利得の方向依存性を示す図
である。
【図2】この発明の第一の実施例の変形例である誘電体
共振器アンテナ装置2の構造及び実効利得の方向依存性
を示す図である。
【図3】この発明の第二の実施例およびその詳細である
誘電体共振器アンテナ装置3の構造を示す図である。
【図4】誘電体共振器アンテナ装置3の実効利得の方向
依存性を示す図である。
【図5】誘電体共振器アンテナ装置3の変形例の実効利
得の方向依存性を示す図である。
【図6】この発明の第三の実施例である誘電体共振器ア
ンテナ装置5の概念構造を示す図である。
【図7】誘電体共振器アンテナ装置5の受信可能な周波
数帯域幅である共振周波数帯域幅を示す図である。
【図8】この発明の第三の実施例の実装構造である誘電
体共振器アンテナ装置6の構造を示す図である。
【図9】誘電体共振器アンテナ装置6の実効利得の方向
依存性を示す図である。
【図10】誘電体共振器アンテナ装置6の一の変形例で
ある誘電体共振器アンテナ装置7の構造を示す図であ
る。
【図11】誘電体共振器アンテナ装置7の実効利得の方
向依存性を示す図である。
【図12】誘電体共振器アンテナ装置6の二の変形例で
ある誘電体共振器アンテナ装置8の構造を示す図であ
る。
【図13】誘電体共振器アンテナ装置8の実効利得の方
向依存性を示す図である。
【図14】従来の誘電体共振器アンテナ11の構造及び
実効利得の方向依存性を示す図である。
【符号の説明】
1〜11 誘電体共振器アン
テナ装置 14 給電ピン 15 金属筐体 21,31 誘電体共振器アン
テナ 22 給電線 25 プリント基板

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電波に対して複数の固有共振周波数を有す
    るアンテナとしての誘電体を、金属筐体の表面に取り付
    けた部分と、 外部からの信号を前記通信部に供給して電波を発信させ
    るとともに前記通信部が受け取った電波を信号として外
    部に伝達する給電線と、 により構成される通信部を備え、 前記金属筐体の誘電体取付部の幅は前記通信を行う電波
    の波長より小さいこと、 を特徴とする誘電体共振器アンテナ装置。
  2. 【請求項2】少なくとも前記誘電体の一辺が前記金属筐
    体の一辺に接していること、 を特徴とする請求項1記載の誘電体共振器アンテナ装
    置。
  3. 【請求項3】前記給電線を配置する前記誘電体の面は、
    前記金属筐体の一辺に対して垂直であること、 を特徴とする請求項2記載の誘電体共振器アンテナ装
    置。
  4. 【請求項4】前記給電線は、電気回路が形成された基板
    上に形成され、前記誘電体を該基板を用いて前記金属筐
    体に固定することを特徴とする請求項1〜請求項3のい
    ずれかに記載の誘電体共振器アンテナ装置。
  5. 【請求項5】前記固有共振周波数の第一次のモードを用
    いて通信を行うことを特徴とする請求項1〜請求項4の
    いずれかに記載の誘電体共振器アンテナ装置。
  6. 【請求項6】前記固有共振周波数の第二次のモードを用
    いて通信を行うことを特徴とする請求項1〜請求項4の
    いずれかに記載の誘電体共振器アンテナ装置。
  7. 【請求項7】前記誘電体は、一部に切り欠きを有してお
    り、 該切り欠きを有する面は前記金属筐体と接しているこ
    と、 を特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の誘
    電体共振器アンテナ装置。
  8. 【請求項8】電波に対して複数の固有共振周波数を有す
    るアンテナとしての誘電体を金属筐体の表面に取り付け
    た部分と、 外部からの信号を前記通信部に供給して電波を発信させ
    るとともに前記通信部が受け取った電波を信号として外
    部に伝達する給電線と、 により構成され、 前記誘電体は、一部に切り欠きを有しており、 該切り欠きを有する面は前記金属筐体と接しているこ
    と、 を特徴とする誘電体共振器アンテナ装置。
  9. 【請求項9】前記切り欠きに近接して前記給電線を配置
    したことを特徴とする請求項7または請求項8記載の誘
    電体共振器アンテナ装置。
  10. 【請求項10】前記金属筐体の代わりに電磁シールド処
    理を行った絶縁物質製の筐体を用いること、を特徴とす
    る請求項1〜請求項9のいずれかに記載の誘電体共振器
    アンテナ装置。
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