JPH1125158A - 中古車のオークション落札価格の予測演算処理方法、及び中古車のオークション落札価格の予測演算処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 オークション未経験者でも簡単に、オークシ
ョンに出品された全中古車に対して個別的に各中古車の
車両データとそれぞれのオークション会場における出品
された中古車に対する総合評価点に基づいて、各オーク
ション会場における落札価格を適格に予測できるように
する。 【解決手段】 オークション会場に出品された中古車の
所定データと、当該オークション対象車に対して評価さ
れた評価点に基づいて演算された予め記憶されている基
本価格から基本オークション価格を求め、前記基準走行
距離に対する前記オークション対象車のオークション出
品時までの走行距離の多少に基づいて１km当りの加減算
額に基づいた走行距離実績額及び前記オークション対象
車のオークション出品時の残存する車検の期間の１月当
りの加算額に基づいた車検残存期間加算額を加算して修
正してオークション落札価格を予測演算する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、中古車を競争入札
販売方式であるオークションに出品したときの落札予測
価格を演算する中古車のオークション落札価格の予測演
算処理方法、及び中古車のオークション落札価格の予測
演算処理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】経済事情の変化に伴い自動車産業は拡大
し、それに伴い中古車市場も肥大化している。このよう
に中古車市場が大きくなった今日、中古車をユーザーか
ら下取り等で買い入れる業者は、規模がそれぞれで、小
規模業者の場合、販売店舗に在庫できる台数が限られ多
くの台数を在庫できない場合や、小規模業者の場合、必
ずしも販売力を持っていない場合があり、ユーザーから
買い取った中古車を他の業者に販売して中古車在庫の回
転を良くすることが希望されている。また、大規模業者
の場合も、ユーザーから買取れる中古車の種類はある程
度限られ、ユーザーの希望する車種を入手するには全国
的規模で入手の機会を得ることを希望している。

【０００３】そこで、現在、中古車市場に置いては、自
社にとって不要となった在庫中古車を適性価格で他の業
者に販売したり、自社の購入希望する中古車を他の業者
の在庫より広く求める機会を与えるオークションが全国
各地で各種規模で定期的に行われている。このオークシ
ョン会場は、大きく分けて５種類ある。１は大規模会場
で、全国の主要オークション会場がそれで、２は中規模
会場で、出品台数が１０００台程度の会場がそれで、３
は小規模会場で、出品台数が５００台程度の会場がそれ
で、４はメーカー系会場で、メーカー系企業（例えば、
トヨタ系）等が主催する会場で、５はテレビオークショ
ンで、衛生放送による画像オークションがそれである。
実際のオークション価格は、同じ中古車であっても出品
するこれら各種オークション会場によって微妙に異なっ
ている。

【０００４】また、この各種オークション会場では、出
品されてくる中古車の総合評価を行う評価委員がいて、
この評価委員が当日出品された中古車の総合評価点をつ
けてオークション査定を行っている。この総合評価点が
当該オークション会場では重要であり、この出品された
全中古車の個々の中古車に対する総合評価点は、オーク
ションを開始する前に、オークションに参加する各業者
に提示される。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】このようなオークショ
ン会場では、出品された全中古車のそれぞれの落札価格
は、オークションが終了してみないと分からないもので
あるが、参加する業者としては、事前にオークションの
落札価格が予測つくものであれば予測したいと希望して
いた。そこで、オークション終了後、数日してオークシ
ョンの落札価格が発表になるので、その発表されたオー
クション落札価格を見て、自らの経験で次回にオークシ
ョン落札価格を予測するしか方法がなかった。

【０００６】本発明の目的は、オークション未経験者で
も簡単に、オークションに出品された全中古車に対して
個別的に各中古車の車両データとそれぞれのオークショ
ン会場における出品された中古車に対する総合評価点に
基づいて、各オークション会場における落札価格を適格
に予測できるようにしようということにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本願請求項１に記載の中
古車のオークション落札価格の予測演算処理方法は、オ
ークション会場に出品された中古車のメーカー名，車
種，タイプ，初年度登録年月，排気量を特定し，当該オ
ークション対象車の車種について予め記憶されたグレー
ドの中から当該オークション対象車のグレードを選定
し，前記メーカーの前記車種タイプ、前記グレードとし
て発売された予め記憶されているボディカラーの中から
当該オークション対象車のボディカラーを選定し，当該
オークション対象車のミッション、エアコンの有無、サ
ンルーフの有無を特定すると共に当該オークション対象
車の現走行距離を特定し、車検満了年月を特定すること
によってオークション対象車の特定を行い，当該オーク
ション対象車に対して当該オークション会場で評価され
た評価点を入力し、前記オークション対象車の車種タイ
プ、初年度登録年月，グレード，ボディーカラー，初年
度登録年月からオークション出品時までの当該車種の基
準走行距離，ミッション，エアコンの有無，サンルーフ
の有無に基づいて演算されて予め記憶されている基本価
格を当該オークション会場の評価点に基づいて演算した
基本オークション価格に、前記基準走行距離に対する前
記オークション対象車のオークション出品時までの走行
距離の多少に基づいて１km当りの加減算額に基づいた走
行距離実績額及び前記オークション対象車のオークショ
ン出品時の残存する車検の期間の１月当りの加算額に基
づいた車検残存期間加算額を加算して修正してオークシ
ョン落札価格を予測するようにしたものである。このよ
うに構成することによって、オークションの未経験者で
あっても、簡単にオークションに出品された全中古車に
対して個別的に各中古車の車両データとそれぞれのオー
クション会場における出品された中古車に対する総合評
価点に基づいてそれぞれのオークション会場における落
札価格を適格に予測することができる。

【０００８】本願請求項２に記載の中古車のオークショ
ン落札価格の予測演算処理方法は、上記オークション会
場を、大規模会場，中規模会場，小規模会場，メーカー
系会場，テレビオークションのいずれかとしたものであ
る。このように構成することによって、全国で行われる
中古車のオークションのほとんどを網羅することができ
る。

【０００９】本願請求項３に記載の中古車のオークショ
ン落札価格の予測演算処理方法は、上記基本オークショ
ン価格を、上記各オークション会場毎に異なった価格と
してオークション落札予測価格の算出基準としたもので
ある。このように構成することによって、各オークショ
ン会場毎に異なる価格で落札されるオークション落札価
格を各オークション会場毎により正確に予測することが
できる。

【００１０】本願請求項４に記載の中古車のオークショ
ン落札価格の予測演算処理方法は、上記オークション落
札予測価格に対して、落札予測下限価格と、落札予測上
限価格を共に算出できるようにしたものである。このよ
うに構成することによって、オークションに出品されて
いる中古車の良否の程度が判断できなくても、また、オ
ークションの未経験者であっても、予めオークション入
札価格を落札予測下限価格からオークション落札予測価
格までと指示しておけば希望する中古車を高値で落札す
ることなく適正な価格で落札することができる。

【００１１】本願請求項５に記載の中古車のオークショ
ン落札価格の予測演算処理方法は、予め記憶されている
多数の製造メーカーの中からオークション対象車の製造
メーカーを選択する製造メーカー選択手段と，前記製造
メーカー選択手段において選択した製造メーカーに基づ
いて、予め記憶されている該製造メーカーの車種タイプ
の中からオークション対象車の車種タイプを選択する車
種タイプ選択手段と，当該オークション対象車の初年度
登録年月を入力する初年度登録年月入力手段と，当該オ
ークション対象車の排気量を入力する排気量入力手段
と，前記車種タイプ選択手段によって選択したオークシ
ョン対象車の車種タイプに基づいて、予め記憶されてい
る当該車種タイプに存在する複数のグレードの中からオ
ークション対象車のグレードを選択するグレード選択手
段と，前記グレード選択手段によって選択されたグレー
ドに基づいて、予め記憶されている複数のボディカラー
の中から当該オークション対象車のボディカラーを選択
するボディカラー選択手段と，ミッションの種類を入力
するミッション入力手段と，エアコンの有無、サンルー
フの有無を入力するエアコン・サンルーフ入力手段と，
製造メーカー、該製造メーカーの車種タイプ、初年度登
録年月、排気量、グレード、ボディカラー、ミッション
の種類、エアコン・サンルーフの有無に基づく基本デー
タに基づいて演算された個別の基本価格を予め記憶して
おく基本価格記憶手段と，オークション対象車のオーク
ション出品時の現車走行距離を入力する走行距離入力手
段と，車検満了年月を入力する車検満了年月入力手段
と，当該オークション会場で評価された当該オークショ
ン対象車の評価点を入力する評価点入力手段と，前記基
本価格記憶手段に記憶されているデータの中から前記製
造メーカー選択手段によってメーカーの入力、前記車種
タイプ選択手段によって車種タイプの入力、前記初年度
登録年月入力手段によって初年度登録年月の入力、前記
排気量入力手段によって排気量の入力、前記グレード選
択手段によってグレードの入力、前記ボディカラー選択
手段によってボディカラーの入力、前記ミッション入力
手段によってミッションの種類の入力、前記エアコン・
サンルーフ入力手段によってエアコン・サンルーフの有
無の入力に基づいて選択された基本価格を前記評価点入
力手段によって入力される当該オークション会場の評価
点に基づいて基本オークション価格を演算し、該基本オ
ークション価格に、前記走行距離入力手段によって入力
される基準走行距離に対して当該オークション対象車の
オークション出品時までの走行距離の多少に基づいて１
km当りの加減算額に基づいた走行距離実績額及び車検満
了年月入力手段によって入力される車検満了年月に基づ
く前記オークション対象車のオークション出品時の残存
する車検の期間の１月当りの加算額に基づいた車検残存
期間加算額を加算して修正するオークション落札予測価
格演算手段と，によって構成したものである。このよう
に構成することによって、オークションの未経験者であ
っても、簡単にオークションに出品された全中古車に対
して個別的に各中古車の車両データとそれぞれのオーク
ション会場における出品された中古車に対する総合評価
点に基づいてそれぞれのオークション会場における落札
価格を適格に予測することができる。

【００１２】本願請求項６に記載の中古車のオークショ
ン落札価格の予測演算処理装置は、上記オークション会
場を、大規模会場，中規模会場，小規模会場，メーカー
系会場，テレビオークションのいずれかとしたものであ
る。このように構成することによって、全国で行われる
中古車のオークションのほとんどを網羅することができ
る。

【００１３】本願請求項７に記載の中古車のオークショ
ン落札価格の予測演算処理装置は、上記基本オークショ
ン価格を、上記各オークション会場毎に異なった価格と
してオークション落札予測価格の算出基準としたもので
ある。このように構成することによって、各オークショ
ン会場毎に異なる価格で落札されるオークション落札価
格を各オークション会場毎により正確に予測することが
できる。

【００１４】本願請求項８に記載の中古車のオークショ
ン落札価格の予測演算処理装置は、上記オークション落
札予測価格に対して、落札予測下限価格と、落札予測上
限価格を共に算出できるようにしたものである。このよ
うに構成することによって、オークションに出品されて
いる中古車の良否の程度が判断できなくても、また、オ
ークションの未経験者であっても、予めオークション入
札価格を落札予測下限価格からオークション落札予測価
格までと指示しておけば希望する中古車を高値で落札す
ることなく適正な価格で落札することができる。

【００１５】

【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施の形態に
ついて説明する。図１〜図１５には、本発明に係る中古
車のオークション落札価格の予測演算処理方法及び中古
車のオークション落札価格の予測演算処理装置の一実施
の形態が示されている。この中古車のオークション落札
価格の予測演算処理方法及び中古車のオークション落札
価格の予測演算処理装置は、自分が参加するオークショ
ン会場にいって出品されている中古車のオークション落
札価格を事前に予測し、購入を希望する中古車のオーク
ション入札価格として参考にしようというものである。
本発明に係る中古車のオークション落札価格の予測演算
処理方法は、コンピュータによって処理されるもので、
図１には、本発明に係る中古車のオークション落札価格
の予測演算処理方法の一実施の形態を示す査定処理フロ
ーチャートが示されている。

【００１６】図において、ステップ１において、図２に
示す如き複数のオークション会場のタイプの中から、自
分が参加しているオークション会場のタイプの選択を行
う。オークション会場のタイプは、次に示す如く５種類
に分類されている。 大規模会場 中規模会場 小規模会場 メーカー系会場 テレビオークション 大規模会場は、全国の主要オークション会場で、中規模
会場は、出品台数が１０００台程度の会場で、小規模会
場は、出品台数が５００台程度の会場で、メーカー系会
場は、メーカー系企業（例えば、トヨタ、日産等）が主
催する会場、テレビオークションは、衛生放送を利用し
て参加者がテレビ画像のモニターを見ながら各中古車の
価格入札を行うものである。

【００１７】このステップ１においてオークション会場
のタイプの選択（例えば、大規模会場を選択）を行う
と、ステップ２において、現車の情報入力を行う。この
現車の情報入力に当たっては、まず、メーカーの入力を
行う。メーカーは、予め記憶されている複数のメーカー
名（対象とする全メーカー，トヨタ、ニッサン、ホンダ
等）が図３に示す如く一覧表示され、この中から当該オ
ークション対象車に該当するメーカー名を選択できるよ
うになっている。この一覧表示されたメーカー名の中か
ら当該オークション対象車の該当するメーカー名、例え
ば、トヨタを選択すると、当該メーカーから発売されて
いる車種／タイプの選択に入る。車種／タイプの選択で
は、当該オークション対象車のメーカーの車種を示す頭
文字を例えば『ク』を選択して、図４に示す如く、選択
した頭文字（ク）に該当する全車種タイプの一覧表示を
行う。この一覧表示された頭文字『ク』から始まる全車
種タイプの中から当該オークション対象車の車種タイプ
に該当する車種タイプ（例えば、クラウン・４ドアハー
ドトップ）を選択する。次に、当該オークション対象車
の初年度登録年月の入力を行う。この初年度登録年月
は、年式を決定するもので、新車で購入したときに陸運
局（関東地方であれば、関東陸運局）に登録した年月
で、例えば、平成７年９月などである。この初年度登録
年月を、当該オークション対象車について例えば、平成
８年９月と入力する。また、排気量は、当該オークショ
ン対象車の排気量で、例えば、３０００CCと入力する。

【００１８】当該オークション対象車の排気量の入力を
行うと、当該オークション対象車の車種／タイプの全グ
レードについて図５に示す如く一覧表示を行う。ここで
例として挙げたクラウン・４ドアハードトップ（初年度
登録月：平成８年９月）のグレードは、５種類で、Ｒサ
ルーンＧナビ＋ＥＭＶ，ＲサルーンＧ ＥＭＶ，Ｒサル
ーンＧ，Ｒサルーン，Ｒツーリングである。この当該オ
ークション対象車の車種／タイプの全グレードについて
一覧表示を行うと、この一覧表示したグレードの中から
当該オークション対象車に該当するグレード（例えば、
ＲサルーンＧ）を選択する。当該オークション対象車の
グレードの入力を行うと、当該オークション対象車のボ
ディカラーの入力を行う。当該オークション対象車の車
種／タイプ、グレードについての全ボディカラーについ
て図６に示す如く一覧表示を行う。ここで例として挙げ
たクラウン・４ドアハードトップ（初年度登録月：平成
８年９月）・ＲサルーンＧのボディカラーは、８種類
で、シルバーメタリック，スーパーホワイトパールマイ
カ，スーパーホワイトII，ダークフォレストトーニン
グ，ダークブルーマイカ，ブラック，ダークグレーメタ
リック，シルキーシャイントーニングである。この当該
オークション対象車の車種／タイプの全ボディカラーに
ついて一覧表示を行うと、この一覧表示したボディカラ
ーの中から当該オークション対象車に該当するボディカ
ラーを例えば、シルバーメタリックと選択する。ボディ
カラーの選択を終了すると、ミッションの種類，Ａ／Ｃ
の有無，Ｓ／Ｒの有無の入力を行う。ミッションは、オ
ートマチックか、マニュアルミッションかの選択をする
もので、当該オークション対象車のミッションの種類、
例えば、オートマチックを入力する。このミッションに
は、該当車種によってはオートマチックのみしか製造さ
れていないものもある。Ａ／Ｃは、エアコンで、標準装
備としての有りとオプションとしての有りがある。Ｓ／
Ｒは、サンルーフで標準装備としての有りとオプション
としての有りがある。当該オークション対象車のミッシ
ョン（例えば、オートマチック），Ａ／Ｃの有無（例え
ば、有り），Ｓ／Ｒの有無（例えば、無し）を入力する
と、メーター状況の入力を行う。

【００１９】このメーター状況の入力は、メーターを交
換したことがあるか否かの交換歴有，メーターの表示を
戻す戻し歴有を見るためのもので、通常は正常となる。
ここで当該オークション対象車についてメーター状況を
例えば、正常と入力すると、現車走行距離と車検満了年
月を入力する。現車走行距離は、当該オークション対象
車のオークション出品時間までの総走行距離のことで、
走行距離評価（Ｋｍ評価）の基礎になるものである。こ
の現車走行距離は、当該オークション対象車の基準走行
距離（初年度登録年月日から現在の時点までに現車が走
行する平均的な走行距離）を超えて走行している多走行
の場合、当該オークション対象車の基準走行距離を超え
ない少走行の場合があり、この両者共にＫｍでの評価が
行われる。この現車走行距離については、例えば、１
６，４５６Ｋｍと入力する。また、車検満了年月は、実
際に車検が満了する日で、当該オークション対象車が初
年度登録年月から３年未満であれば、初年度登録年の３
年後の応答日の前日、すなわち、例えば、初年度登録年
月が平成８年９月であれば、車検満了年月は平成１１年
８月ということになる。当該オークション対象車に関す
る基礎データを入力すると、図７に示す如く、現車の情
報入力を完成する。

【００２０】このステップ２において当該オークション
対象車に関する基礎データの入力を行うと、ステップ３
において、当該オークション対象車についての情報の必
要事項の入力が終わったか否かの判定を行う。このステ
ップ３において当該オークション対象車についての情報
の必要事項の入力が終わったと判定すると、ステップ４
において、図８に示す如く、車両の現状入力を行う。こ
の車両の現状入力には、修復歴の有無，改造車であるか
否か，全塗装の必要があるか否か，現状事故車か否か，
外装の現状に問題があるか否か，内装の現状に問題があ
るか否か，電装品の現状に問題があるか否か，機関・足
回りの現状に問題があるか否か，装備品の現状に問題が
あるか否かがある。このステップ４において車両の現状
入力を行うと、ステップ５おいて、車両の現状に問題が
あったか否かを判定する。このステップ５おいて、車両
の現状に問題があった、すなわち、修復歴有り，改造
車，全塗装要，現状事故車，外装の現状に問題有り，内
装の現状に問題有り，電装品の現状に問題有り，機関・
足回りの現状に問題有り，装備品の現状に問題有りのい
ずれか１つ（例えば、外装の現状に問題有り）でも問題
ありということになると、オークション落札予測価格を
算出することができず、オークション落札参考価格の算
定を行う。この算定に基づいてステップ６において、図
９に示す如く、オークション落札参考価格の表示を行
う。図９に示す如きオークション落札参考価格は、２，
７３０，０００円として表示される。このような欠陥を
持つ中古車は、ユーザーの希望がどこにあるか（例え
ば、車両の現状入力で全く問題がない車を希望し、価格
の如何に拘らず、修復歴有りは望まないという場合）不
明で、このような車を落札すると不良在庫化する可能性
があり、リスクを負った入札になる。したがって、この
ように車両の現状入力に問題箇所がある場合、オークシ
ョン落札予測価格は、あくまでも参考価格となってしま
う。

【００２１】また、ステップ５において、車両の現状に
問題がなかった、すなわち、修復歴無し，改造車でな
い，全塗装が不要，現状事故車でない，外装の現状に特
に問題が無い，内装の現状に特に問題が無い，電装品の
現状に特に問題が無い，機関・足回りの現状に問題有
り，装備品の現状に特に問題が無いと判定すると、オー
クション落札予測価格の算出処理を行う。この算定結果
に基づいてステップ７において、図１０に示す如く、オ
ークション落札予測価格が３，１２０，０００円と表示
される。このオークション落札予測価格（３，１２０，
０００円）とオークション落札参考価格（２，７３０，
０００円）との差は、車両の現状に問題があったことに
よるものである。このような欠陥を持つ中古車は、ユー
ザーの希望がどこにあるか（例えば、車両の現状入力で
全く問題がない車を希望し、価格の如何に拘らず、修復
歴有りは望まないという場合）不明で、不確定要素が多
く、このような車を落札すると不良在庫化する可能性が
あり、リスクを負った入札になる。したがって、このよ
うに車両の現状入力に問題箇所がある場合、オークショ
ン落札予測価格は、あくまでも参考価格となってしま
う。

【００２２】図１０に示す如きオークション落札予測価
格（３，１２０，０００円）については、この価格がオ
ークション落札価格に近いもので、あくまでディーラー
の必要性との関係があるため、価格が下方にずれる場合
も、上方にずれる場合もあり得る。すなわち、オークシ
ョン落札価格は、多少の幅を持ったもので、本実施の形
態においては、図１１に示す如く、落札予測下限（３，
０６９，０００円）と落札予測上限（３，１７２，００
０円）と、図１０に示す如きオークション落札予測価格
（３，１２０，０００円）に基づいて算出できるように
構成されている。

【００２３】ステップ６においてオークション落札参考
価格の表示を行うか、ステップ７においてオークション
落札予測価格の表示を行うと、ステップ８において、次
車のオークション落札予測価格の処理を行うか否かを判
定する。すなわち、連続してオークション対象車のオー
クション落札予測価格の処理を行う場合は、ステップ２
に戻る。また、次車のオークション落札予測価格の処理
を行わない場合は、フローを終了する。

【００２４】このオークション落札予測価格は、同じメ
ーカー，車種／タイプ，グレード，車検残であっても、
図１２に示す如く、現車走行距離が図７に示される１
６，４５６Ｋｍより多走行の１８，６５４Ｋｍの場合
で、図１３に示す如く、総合評価点が４．０点の場合
は、図１４に示す如く、オークション落札予測価格は、
２，９４０，０００円と図７に示される現車の情報入力
におけるオークション落札予測価格（３，１２０，００
０円）よりも低くなっている。このオークション落札予
測価格は、２，９４０，０００円に基づいて算出される
落札予測下限は、図１５に示す如く２，８８９，０００
円で、落札予測上限は、２，９９２，０００円となる。

【００２５】次車のオークション落札予測価格の処理を
行うと判定すると、ステップ２〜４において図１２に示
す如く、。すなわち、連続してオークション対象車のオ
ークション落札予測価格の処理を行う場合は、ステップ
２に戻る。

【００２６】

【発明の効果】本願請求項１に記載の発明によれば、オ
ークションの未経験者であっても、簡単にオークション
に出品された全中古車に対して個別的に各中古車の車両
データとそれぞれのオークション会場における出品され
た中古車に対する総合評価点に基づいてそれぞれのオー
クション会場における落札価格を適格に予測することが
できる。

【００２７】本願請求項２に記載の発明によれば、全国
で行われる中古車のオークションのほとんどを網羅する
ことができる。

【００２８】本願請求項３に記載の発明によれば、各オ
ークション会場毎に異なる価格で落札されるオークショ
ン落札価格を各オークション会場毎により正確に予測す
ることができる。

【００２９】本願請求項４に記載の発明によれば、オー
クションに出品されている中古車の良否の程度が判断で
きなくても、また、オークションの未経験者であって
も、予めオークション入札価格を落札予測下限価格から
オークション落札予測価格までと指示しておけば希望す
る中古車を高値で落札することなく適正な価格で落札す
ることができる。

【００３０】本願請求項５に記載の発明によれば、オー
クションの未経験者であっても、簡単にオークションに
出品された全中古車に対して個別的に各中古車の車両デ
ータとそれぞれのオークション会場における出品された
中古車に対する総合評価点に基づいてそれぞれのオーク
ション会場における落札価格を適格に予測することがで
きる。

【００３１】本願請求項６に記載の発明によれば、全国
で行われる中古車のオークションのほとんどを網羅する
ことができる。

【００３２】本願請求項７に記載の発明によれば、各オ
ークション会場毎に異なる価格で落札されるオークショ
ン落札価格を各オークション会場毎により正確に予測す
ることができる。

【００３３】本願請求項８に記載の発明によれば、オー
クションに出品されている中古車の良否の程度が判断で
きなくても、また、オークションの未経験者であって
も、予めオークション入札価格を落札予測下限価格から
オークション落札予測価格までと指示しておけば希望す
る中古車を高値で落札することなく適正な価格で落札す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る中古車のオークション落札価格の
予測演算処理方法及び中古車のオークション落札価格の
予測演算処理装置の一実施の形態を示す処理フローチャ
ートである。

【図２】オークション会場の選択をするための図であ
る。

【図３】メーカーを選択するための図である。

【図４】車種タイプを選定する図である。

【図５】グレードを選定するための図である。

【図６】ボディカラーの選定を行うための図である。

【図７】現車の情報入力画面を示す図である。

【図８】車両の現状入力画面を示す図である。

【図９】図７の現車の情報入力に基づいて、図８におけ
る車両の現状に問題がある場合のオークション落札参考
価格の演算結果を示す図である。

【図１０】図７，図８の現車の入力データに基づいて行
ったオークション落札予測価格の演算結果を示す図であ
る。

【図１１】図１０に示すオークション落札予測価格に対
する落札予測下限価格と落札予測上限価格の演算結果を
示す図である。

【図１２】図７に図示のメーカー，車種・タイプ，グレ
ード，ボディカラー，初年度登録年月と同種の車で、現
車走行距離を異にする現車の情報入力画面を示す図であ
る。

【図１３】図１２に図示の現車の車両の現状入力画面を
示す図である。

【図１４】図１１，図１２の入力データに基づいて行っ
たオークション落札予測価格の演算結果を示す図であ
る。

【図１５】図１４に示すオークション落札予測価格に対
する落札予測下限価格と落札予測上限価格の演算結果を
示す図である。

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 オークション会場に出品された中古車の
   メーカー名，車種，タイプ，初年度登録年月，排気量を
   特定し，当該オークション対象車の車種について予め記
   憶されたグレードの中から当該オークション対象車のグ
   レードを選定し，前記メーカーの前記車種タイプ、前記
   グレードとして発売された予め記憶されているボディカ
   ラーの中から当該オークション対象車のボディカラーを
   選定し，当該オークション対象車のミッション、エアコ
   ンの有無、サンルーフの有無を特定すると共に当該オー
   クション対象車の現走行距離を特定し、車検満了年月を
   特定することによってオークション対象車の特定を行
   い，当該オークション対象車に対して当該オークション
   会場で評価された評価点を入力し、 前記オークション対象車の車種タイプ、初年度登録年
   月，グレード，ボディーカラー，初年度登録年月からオ
   ークション出品時までの当該車種の基準走行距離，ミッ
   ション，エアコンの有無，サンルーフの有無に基づいて
   演算されて予め記憶されている基本価格を当該オークシ
   ョン会場の評価点に基づいて演算した基本オークション
   価格に、前記基準走行距離に対する前記オークション対
   象車のオークション出品時までの走行距離の多少に基づ
   いて１km当りの加減算額に基づいた走行距離実績額及び
   前記オークション対象車のオークション出品時の残存す
   る車検の期間の１月当りの加算額に基づいた車検残存期
   間加算額を加算して修正してオークション落札価格を予
   測するようにした中古車のオークション落札価格の予測
   演算処理方法。
2. 【請求項２】 上記オークション会場は、大規模会場，
   中規模会場，小規模会場，メーカー系会場，テレビオー
   クションのいずれかである請求項１に記載の中古車のオ
   ークション落札価格の予測演算処理方法。
3. 【請求項３】 上記基本オークション価格は、上記各オ
   ークション会場で異なった価格である請求項１又は２に
   記載の中古車のオークション落札価格の予測演算処理方
   法。
4. 【請求項４】 上記オークション落札予測価格に対し
   て、落札予測下限価格と、落札予測上限価格を共に算出
   できるようにしたものである請求項１，２又は３に記載
   の中古車のオークション落札価格の予測演算処理方法。
5. 【請求項５】 予め記憶されている多数の製造メーカー
   の中からオークション対象車の製造メーカーを選択する
   製造メーカー選択手段と，前記製造メーカー選択手段に
   おいて選択した製造メーカーに基づいて、予め記憶され
   ている該製造メーカーの車種タイプの中からオークショ
   ン対象車の車種タイプを選択する車種タイプ選択手段
   と，当該オークション対象車の初年度登録年月を入力す
   る初年度登録年月入力手段と，当該オークション対象車
   の排気量を入力する排気量入力手段と，前記車種タイプ
   選択手段によって選択したオークション対象車の車種タ
   イプに基づいて、予め記憶されている当該車種タイプに
   存在する複数のグレードの中からオークション対象車の
   グレードを選択するグレード選択手段と，前記グレード
   選択手段によって選択されたグレードに基づいて、予め
   記憶されている複数のボディカラーの中から当該オーク
   ション対象車のボディカラーを選択するボディカラー選
   択手段と，ミッションの種類を入力するミッション入力
   手段と，エアコンの有無、サンルーフの有無を入力する
   エアコン・サンルーフ入力手段と，製造メーカー、該製
   造メーカーの車種タイプ、初年度登録年月、排気量、グ
   レード、ボディカラー、ミッションの種類、エアコン・
   サンルーフの有無に基づく基本データに基づいて演算さ
   れた個別の基本価格を予め記憶しておく基本価格記憶手
   段と，オークション対象車のオークション出品時の現車
   走行距離を入力する走行距離入力手段と，車検満了年月
   を入力する車検満了年月入力手段と，当該オークション
   会場で評価された当該オークション対象車の評価点を入
   力する評価点入力手段と，前記基本価格記憶手段に記憶
   されているデータの中から前記製造メーカー選択手段に
   よってメーカーの入力、前記車種タイプ選択手段によっ
   て車種タイプの入力、前記初年度登録年月入力手段によ
   って初年度登録年月の入力、前記排気量入力手段によっ
   て排気量の入力、前記グレード選択手段によってグレー
   ドの入力、前記ボディカラー選択手段によってボディカ
   ラーの入力、前記ミッション入力手段によってミッショ
   ンの種類の入力、前記エアコン・サンルーフ入力手段に
   よってエアコン・サンルーフの有無の入力に基づいて選
   択された基本価格を前記評価点入力手段によって入力さ
   れる当該オークション会場の評価点に基づいて基本オー
   クション価格を演算し、該基本オークション価格に、前
   記走行距離入力手段によって入力される基準走行距離に
   対して当該オークション対象車のオークション出品時ま
   での走行距離の多少に基づいて１km当りの加減算額に基
   づいた走行距離実績額及び車検満了年月入力手段によっ
   て入力される車検満了年月に基づく前記オークション対
   象車のオークション出品時の残存する車検の期間の１月
   当りの加算額に基づいた車検残存期間加算額を加算して
   修正するオークション落札予測価格演算手段と，によっ
   て構成してなる中古車のオークション落札価格の予測演
   算処理装置。
6. 【請求項６】 上記オークション会場は、大規模会場，
   中規模会場，小規模会場，メーカー系会場，テレビオー
   クションのいずれかである請求項５に記載の中古車のオ
   ークション落札価格の予測演算処理装置。
7. 【請求項７】 上記基本オークション価格は、上記各オ
   ークション会場で異なった価格である請求項５又は６に
   記載の中古車のオークション落札価格の予測演算処理方
   装置。
8. 【請求項８】 上記オークション落札予測価格に対し
   て、落札予測下限価格と、落札予測上限価格を共に算出
   できるようにしたものである請求項５，６又は７に記載
   の中古車のオークション落札価格の予測演算処理装置。