JPH11251248A - Si合金薄膜の製造方法 - Google Patents

Si合金薄膜の製造方法

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JPH11251248A
JPH11251248A JP10046753A JP4675398A JPH11251248A JP H11251248 A JPH11251248 A JP H11251248A JP 10046753 A JP10046753 A JP 10046753A JP 4675398 A JP4675398 A JP 4675398A JP H11251248 A JPH11251248 A JP H11251248A
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JP
Japan
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gas
group
film
substrate
glow discharge
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Withdrawn
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JP10046753A
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English (en)
Inventor
Shunichi Ishihara
俊一 石原
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

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  • Surface Treatment Of Glass (AREA)
  • Chemical Vapour Deposition (AREA)
  • Physical Deposition Of Substances That Are Components Of Semiconductor Devices (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全かつ低コストで特性の良いSi合金薄膜
の製造方法を提供する。 【解決手段】 原料ガスを、基板を装着したチャンバー
内に導入し、グロー放電プラズマ中で分解し、薄膜を基
板上に堆積する方法において、該グロー放電プラズマを
生起する空間とは別の空間に、H2ガスを導入し、該空
間においてマイクロ波電力を印加することにより、H2
プラズマを生起して原子状水素を生成し、該原子状水素
を、該空間の下流側に設置された固体のIV族元素と接
触させて反応させ、該IV族元素を気相中に取り込むこ
とにより、該IV族元素を含んだ気体をグロー放電プラ
ズマ中に輸送し、グロー放電プラズマの作用のもと、前
記IV族元素とは異なるIV族元素を含む原料ガスの分
解物と共に膜中に該IV族元素を取り込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はSi合金薄膜の堆積
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】SiH4,Si26,SiF4等のガスを
単独、あるいはH2,Ar,He等のガスと混合し、基
板を装着したチャンバー内に導入し、グロー放電プラズ
マ中で分解し、基板上に、非晶質あるいは結晶質のSi
を堆積する方法は、500℃以下の低温で非晶質あるい
は結晶質のSiが堆積できること、水素原子によりダン
グリングボンドがターミネートされていることより、バ
ンドギャップ内の局在準位の数が少なく、良質の特性の
Si膜ができることにより、一つの将来性のある堆積法
である。
【0003】一方、原料ガス中にGeH4,CH4等のS
i以外の元素を含むガスを混合して、グロー放電プラズ
マ分解を行なうことにより、非晶質あるいは結晶質のS
iGe膜,SiC膜等のSi合金薄膜が形成できる。ま
た、SiとGe,あるいはSiとCの量比を変えること
により、膜の光学的バンドギャップを広く変化すること
ができる。特に太陽電池においては、SiGe膜は長波
長光の吸収材料として、SiC膜は短波長光の吸収材料
として、あるいは窓層の材料として、有用な材料であ
る。
【0004】しかしながら、Si含有の原料ガスと合金
含有の原料ガス(例えばSiH4とGeH4あるいはSi
4とCH4)のプラズマ中の分解効率は大きく異なるの
が一般的である。そのため最適の投入電力がガスによっ
て異なり、例えばSiH4ガスを分解するときの最適条
件が、GeH4ガスを分解するときの最適条件と大きく
かけ離れている。そのため、SiH4ガスとGeH4ガス
とを混合させたときの最適条件は存在しない。一般的に
は、妥協点を捜して成膜しているのが現状である。その
ため、Si膜に比べ、Si合金膜の特性は悪くなってい
る。
【0005】またGeを含有したガス(GeH4,Ge
4)は高価でそのため生産コストが高くなっている。
特にGeH4は自己分解性があり、それによってガスボ
ンベ内で爆発が起き、大惨事になった事例もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、安全かつ低
コストで特性の良いSi合金薄膜の製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のSi合金薄膜の
製造方法は、原料ガスを、基板を装着したチャンバー内
に導入し、グロー放電プラズマ中で分解し、薄膜を基板
上に堆積する方法において、該グロー放電プラズマを生
起する空間とは別の空間に、H2ガスを導入し、該空間
においてマイクロ波電力を印加することにより、H2
ラズマを生起して原子状水素を生成し、該原子状水素
を、該空間の下流側に設置された固体のIV族元素と接
触させて反応させ、該IV族元素を気相中に取り込むこ
とにより、該IV族元素を含んだ気体をグロー放電プラ
ズマ中に輸送し、グロー放電プラズマの作用のもと、前
記IV族元素とは異なるIV族元素を含む原料ガスの分
解物と共に膜中に該IV族元素を取り込むことを特徴と
する。
【0008】また、固体のIV族元素がGeであり、原
料ガスに含まれるIV族元素がSiであることを特徴と
する。
【0009】また、固体のIV族元素がSiであり、原
料ガスに含まれるIV族元素がCであることを特徴とす
る。
【0010】
【作用】一方のIV族元素、特にSi以外のIV族元素
の供給源として、固体の元素を用いているため、取り扱
いは容易で、爆発等の危険性は少ない。また材料コスト
はガスに比べ格段に安い。原子状水素と反応しなかった
固体上の元素は、次回の成膜に利用できるため、原料の
使用効率も高い。
【0011】一方のIV族元素、特にSi以外のIV族
元素は、原子状水素と反応して成膜空間に輸送されるた
め、分解されやすく、また未反応の原子状水素は、ダン
グリングボンドのターミネータとして膜の欠陥の補修を
する。そのため、分解効率の異なる二種類のガスを混合
させたものに比べ、特性の優れた合金膜ができる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明を実施するための成
膜装置の一例を示す図であり、図2は本発明を実施する
ための成膜装置の他の例を示す図である。これらをもと
に、本発明の詳細を説明する。
【0013】図1及び図2において、1は成膜用の真空
チャンバーである。2はプラズマグロー放電用のカソー
ド電極である。2は絶縁リング3によって、真空チャン
バー1とは電気的に絶縁されている。カソード電極2は
マッチングボックス4を介して13.56MHzのRF
電源5に接続されている。6はシールド筒でカソード電
極2と真空チャンバー1の内壁との放電を防止するため
に設置されている。カソード電極2とシールド筒6との
間隔は1mmにとってある。圧力が1Torr以下であ
れば、使用しているガスにおいてカソード電極2とシー
ルド筒6との間の放電はパッシェンの法則によって起こ
らない。
【0014】7はアノード電極で、カソード電極2との
間にグロー放電を起こす。アノード電極7は表面には基
板8が設置される。9はヒーターブロックでヒーター1
0が埋め込まれており、熱電対11が取り付けられてい
る。ヒーター10、熱電対11は温度コントローラー1
2に接続されており、ヒーターブロック9を所望の温度
に加熱され、その結果アノード電極7の表面に取り付け
られている基板8が所望の温度に加熱される。
【0015】13は、チャンバー1へのガスの導入管
で、それぞれSiH4ガスの導入管14,H2ガスの導入
管17,GeH4ガスの導入管20,CH4ガスの導入管
23が接続されている。導入管14,17,20,23
にはそれぞれ流量コントローラー15,18,21,2
4及びそれぞれのガス管16,19,22,25が接続
されている。各ガス管には、それぞれのガスボンベ及び
その圧力調整器が接続されている。
【0016】37はチャンバー1内の圧力を測定するた
めの真空圧力計で、圧力コントローラー(不図示)に信
号を送っている。圧力コントローラーは、その信号と設
定値との比較により、排気管39の途中に取り付けられ
た自動バタフライ弁38の開閉度を制御し、チャンバー
1内の圧力が設定値になるようにコントロールしてい
る。排気管39は真空排気装置(不図示)に接続されて
いる。
【0017】27はマイクロ波プラズマを起こさせるた
めのマイクロ波空洞である。28は整合器である。29
はマイクロ波の入射波及び反射波の電力を測定するため
の導波管形のパワーモニターであり、メーター30とケ
ーブルで接続されている。31はアイソレーターで、反
射波が電源32に入るのを防いでいる。32はマイクロ
波電源である。
【0018】33は反応管26へのH2ガスの導入管で
ある。H2ガス導入管33には、流量コントローラー3
4及びガス管35が接続されている。ガス管35はガス
管19に接続され、同一の水素ボンベからH2ガスが供
給される。
【0019】36は、IV族元素の板である。IV族元
素は固体状であれば、その形状は特に問わなず、例えば
粉末状、塊状、粒状のものが使用可能である。また、図
2に示すように、反応管26の内壁に、例えば蒸着等に
よりIV族元素の薄膜40を形成してもよい。
【0020】26は石英製の反応管で、ガス導入管33
より導入されたH2ガスが反応管26の上流部でマイク
ロ波電力の作用により、プラズマ放電が生起され、原子
状水素が生成される。生成された原子状水素は、チャン
バー1の方向に流れる。その途中反応管26の下流部に
おかれたIV族元素の板36の上を通過するとき、該I
V族元素と原子状水素とが反応し、該IV族元素を含ん
だラジカル及びガスを生成する。生成された該IV族元
素を含んだラジカル及びガスは、カソード電極2とアノ
ード電極7との間に生起しているグロー放電プラズマの
内に導かれる。そのプラズマ中で、ガス導入管13より
導入された固体状のIV族元素以外のIV族元素をを含
む原料ガスの分解物と共に、基板8上に付着し、Si合
金薄膜が形成される。
【0021】ここで、固体のIV族元素と原料ガスに含
まれるIV族元素の組合せは特に限定されないが、固体
のIV族元素がGeであり、原料ガスに含まれるIV族
元素がSiである組合せ、固体のIV族元素がSiであ
り、原料ガスに含まれるIV族元素がCである組合せが
特に好ましい。
【0022】
【実施例】(実施例1)図1の成膜装置を用いて、ガラ
ス基板上に多結晶SiGe薄膜を堆積した。原料ガスと
してはSiH4を用い、IV族元素の板36としてGe
元素の板を反応管26の下流側に置いた。
【0023】以下では、多結晶SiGe薄膜の作製方法
を手順に従って説明する。
【0024】(1)無Na(ナトリウム)ガラスを有機
溶剤(アセトン及びイソプロピルアルコール)で洗浄し
た後、アノード電極7に取り付け、真空排気装置でチャ
ンバー1の室内を3×10-6Torr以下の圧力まで引
いた。また、基板8の表面温度が350℃になるように
ヒーターで加熱した。
【0025】(2)原料ガスとして、SiH4ガス1.
0sccmを流量コントローラー15を介して、ガス導
入管14及び13よりチャンバー1内へ導入し、同時に
2ガス300sccmを流量コントローラー18を介
して、ガス導入管17及び13よりチャンバー1内へ導
入した。またそれと共に、H2ガス100sccmを、
流量コントローラー34を介して、ガス導入管33より
反応管26へ導入した。
【0026】(3)チャンバー1の内圧が250mTo
rrに安定したところで、マイクロ波電力を500W印
加し、水素ガスによりグロー放電プラズマを生起した。
【0027】(4)それと同時に、RF電力を100W
印加し、カソード電極2とアノード電極7との間にグロ
ー放電プラズマを生起した。
【0028】(5)そのまま放電を120分間続けた。
【0029】(6)その後、すべての放電を停止し、ガ
スの導入を停止し、基板8を室温近くまで冷やした後、
基板8を取り出した(試料1)。
【0030】得られた試料1の膜厚は8000Åであっ
た。X線回折法で測定したところ回折ピークがでた。こ
れより、結晶膜であることがわかった。また、X線マイ
クロアナライザー(XMA)で、膜中のSiとGeとの
量比を測定したところ、ほぼ1:1であった。
【0031】試料表面に電子ビーム蒸着法で、電極長5
cm、電極間距離250μmのCrのくし型電極を蒸着
し、膜の暗導電率、AM1.5シュミレーター100m
w/cm2照射下の明導電率を測定した。暗導電率は3
×10-6S/cm、明導電率は5×10-5S/cmと良
好な特性が得られた。
【0032】比較のために、ガス導入管33からのH2
ガスの導入及びマイクロ波電力の印加を中止し、代わり
にGeH4ガス0.2sccmをガス導入管13に接続
してあるGeH4ガス導入管20より、SiH4ガス1.
0sccm,H2ガス100sccmと共に導入した。
チャンバー内の内圧を250mTorrに安定したとこ
ろで、RF電力を100W印加し、カソード電極2とア
ノード電極7との間にグロー放電プラズマを生起した。
【0033】そのまま放電を120分間続けた。放電及
びガスの導入を停止し、基板を室温近くまで冷やした
後、基板を取り出した(比較試料1)。
【0034】得られた比較試料1の膜厚は8300Åで
あった。X線回折法で測定したところ回折ピークがで
て、結晶膜であることがわかった。X線マイクロアナラ
イザーの結果、膜中のSiとGeとの量比は1:1であ
った。
【0035】試料1と同様にして測定した暗導電率、明
導電率はそれぞれ1×10-6S/cm,9×10-6S/
cmであった。
【0036】試料1と比較試料1のESR測定を行な
い、ダングリングボンドの数の測定を行なったところ、
試料1のダングリングボンドの密度は、比較試料1のダ
ングリングボンド密度に比べ1/5であった。
【0037】(実施例2)図1の成膜装置を用いて、ガ
ラス基板上に多結晶SiC薄膜を堆積した。原料ガスと
してはCH4を用い、IV族元素の板36としてSi結
晶のウエハーを反応管20の下流部に置いた。
【0038】(1)実施例1と同様に無Naガラスを有
機溶剤で洗浄した後、アノード電極7に取り付け、真空
排気しチャンバー内の圧力を3×10-6Torrまで引
いた。また、基板8の表面温度を450℃に加熱した。
【0039】(2)原料ガスとして、CH4ガス5.0
sccmを流量コントローラー24を介して、ガス導入
管23及び13よりチャンバー1内へ導入し、同時にH
2ガス300sccmを流量コントローラー18を介し
て、ガス導入管17及び13よりチャンバー1内へ導入
した。またそれと共に、H2ガスを100sccm、流
量コントローラー34を介して、ガス導入管33より反
応管26へ導入した。
【0040】(3)チャンバー1の内圧が400mTo
rrに安定したところで、マイクロ波電力を750W印
加し、水素ガスによるグロー放電プラズマを生起した。
【0041】(4)それと同時に、RF電力を300W
印加し、カソード電極2とアノード電極7との間にグロ
ー放電プラズマを生起した。
【0042】(5)そのまま放電を200分間続けた。
【0043】(6)その後、すべての放電を停止し、そ
の後すべてのガスの導入を停止し、基板を室温近くまで
冷やした後、基板を取り出した(試料2)。
【0044】得られた試料2の膜厚は6500Åであっ
た。X線回折法で測定したところ回折ピークが見られ、
結晶膜であることがわかった。また、XMAの結果で
は、膜中のSiとCとの量比はほぼ1:1であった。
【0045】実施例1と同様にして測定した暗導電率、
明導電率はそれぞれ8×10-12S/cm、4×10-9
S/cmと良好な特性が得られた。
【0046】比較のために、ガス導入管33からのH2
ガスの導入及びマイクロ波電力の印加を中止し、代わり
にSiH4ガスを0.2sccmをガス導入管13に接
続してあるSiH4ガス導入管14より、CH4ガス5.
0sccm,H2ガス300sccmと共に導入した。
チャンバー内の内圧を400mTorrに安定したとこ
ろで、RF電力を300W印加し、カソード電極2とア
ノード電極7との間にグロー放電プラズマを生起した。
【0047】そのまま放電を200分間続けた。放電及
びガスの導入を停止し、基板を室温近くまで冷やした
後、基板を取り出した(比較試料2)。
【0048】得られた比較試料2の膜厚は6400Åで
あった。X線回折法で測定したところ回折ピークが見ら
れ、結晶膜であることがわかった。X線マイクロアナラ
イザーの結果、膜中のSiとCとの量比は1:1であっ
た。
【0049】試料2と同様にして測定した暗導電率、明
導電率はそれぞれ1×10-12S/cm,8×10-10
/cmであった。
【0050】試料2と比較試料2のESR測定を行な
い、ダングリングボンドの数の測定を行なったところ、
試料2のダングリングボンドの密度は、比較試料2のダ
ングリングボンド密度に比べ1/3であった。
【0051】(実施例3)図1の成膜装置を用いて、ガ
ラス基板上に非晶質SiGe薄膜を堆積した。原料ガス
としてはSiH4を用い、IV族元素の板36としてG
e元素の板を反応管26の下流側に置いた。
【0052】以下では、非晶質SiGe薄膜の作製方法
を手順に従って説明する。
【0053】(1)無Na(ナトリウム)ガラスを有機
溶剤(アセトン及びイソプロピルアルコール)で洗浄し
た後、アノード電極7に取り付け、真空排気装置でチャ
ンバー1の室内を3×10-6Torr以下の圧力まで引
いた。また、基板8の表面温度が200℃になるように
ヒーターで加熱した。
【0054】(2)原料ガスとして、SiH4ガスを2
0sccmを流量コントローラー15を介して、ガス導
入管14及び13よりチャンバー1内へ導入、同時にH
2ガスを30sccmを流量コントローラー18を介し
て、ガス導入管17及び13よりチャンバー1内へ導入
した。またそれと共に、H2ガスを100sccm、流
量コントローラー34を介して、ガス導入管33より反
応管26へ導入した。
【0055】(3)チャンバー1の内圧が100mTo
rrに安定したところで、マイクロ波電力を500W印
加し、水素ガスによりグロー放電プラズマを生起した。
【0056】(4)それと同時に、RF電力を30W印
加し、カソード電極2とアノード電極7との間にグロー
放電プラズマを生起した。
【0057】(5)そのまま放電を30分間続けた。
【0058】(6)その後、すべての放電を停止し、ガ
スの導入を停止し、基板を室温近くまで冷やした後、基
板を取り出した(試料3)。
【0059】得られた試料3の膜厚は9000Åであっ
た。X線回折法で測定したところ回折ピークがでず、非
晶質膜であることがわかった。また、X線マイクロアナ
ライザー(XMA)で、膜中のSiとGeとの量比を測
定したところ、ほぼ1:1であった。
【0060】実施例1と同様にして測定した暗導電率、
明導電率はそれぞれ3×10-8S/cm、1×10-6
/cmと良好な特性が得られた。
【0061】比較のために、ガス導入管33からのH2
ガスの導入及びマイクロ波電力の印加を中止し、代わり
にGeH4ガスを2sccmをガス導入管13に接続し
てあるGeH4ガス導入管20より、SiH4ガス20s
ccm,H2ガス30sccmと共に導入した。チャン
バー内の内圧を250mTorrに安定したところで、
RF電力を30W印加し、カソード電極2とアノード電
極7との間にグロー放電プラズマを生起した。
【0062】そのまま放電を30分間続けた。放電及び
ガスの導入を停止し、基板を室温近くまで冷やした後、
基板を取り出した(比較試料3)。
【0063】得られた比較試料3の膜厚は9100Åで
あった。X線回折法で測定したところ回折ピークがで
ず、非晶質膜であることがわかった。X線マイクロアナ
ライザーの結果、膜中のSiとGeとの量比は1:1で
あった。
【0064】試料3と同様にして測定した1×10-8
/cm,2×10-7S/cmであった。
【0065】試料3と比較試料3のESR測定を行な
い、ダングリングボンドの数の測定を行なったところ、
試料3のダングリングボンドの密度は、比較試料3のダ
ングリングボンド密度に比べ1/6であった。
【0066】(実施例4)図1の成膜装置を用いて、ガ
ラス基板上に非晶質SiC薄膜を堆積した。原料ガスと
してはCH4を用い、IV族元素の板36としてSi結
晶のウエハーを反応管20の下流部に置いた。
【0067】(1)実施例1と同様に無Naガラスを有
機溶剤で洗浄した後、アノード電極7に取り付け、真空
排気しチャンバー内の圧力を3×10-6Torrまで引
いた。また、基板8の表面温度を350℃に加熱した。
【0068】(2)原料ガスとして、CH4ガス50s
ccmを流量コントローラー24を介して、ガス導入管
23及び13よりチャンバー1内へ導入し、同時にH2
ガス100sccmを流量コントローラー18を介し
て、ガス導入管17及び13よりチャンバー1内へ導入
した。またそれと共に、H2ガスを100sccm、流
量コントローラー34を介して、ガス導入管33より反
応管26へ導入した。
【0069】(3)チャンバー1の内圧が100mTo
rrに安定したところで、マイクロ波電力を750W印
加し、水素ガスによるグロー放電プラズマを生起した。
【0070】(4)それと同時に、RF電力を50W印
加し、カソード電極2とアノード電極7との間にグロー
放電プラズマを生起した。
【0071】(5)そのまま放電を60分間続けた。
【0072】(6)その後、すべての放電を停止し、そ
の後すべてのガスの導入を停止し、基板を室温近くまで
冷やした後、基板を取り出した(試料4)。
【0073】得られた試料4の膜厚は6400Åであっ
た。X線回折法で測定したところ回折ピークが見られ
ず、非晶質膜であることがわかった。また、XMAの結
果では、膜中のSiとCとの量比はほぼ1:1であっ
た。
【0074】実施例1と同様にして測定した暗導電率、
明導電率はそれぞれ7×10-13S/cm、3×10-10
S/cmと良好な特性が得られた。
【0075】比較のために、ガス導入管33からのH2
ガスの導入及びマイクロ波電力の印加を中止し、代わり
にSiH4ガスを10sccmをガス導入管13に接続
してあるSiH4ガス導入管14より、CH4ガス50s
ccm,H2ガス100sccmと共に導入した。チャ
ンバー内の内圧を100mTorrに安定したところ
で、RF電力を50W印加し、カソード電極2とアノー
ド電極7との間にグロー放電プラズマを生起した。
【0076】そのまま放電を60分間続けた。放電及び
ガスの導入を停止し、基板を室温近くまで冷やした後、
基板を取り出した(比較試料4)。
【0077】得られた比較試料4の膜厚は6300Åで
あった。X線回折法で測定したところ回折ピークが見ら
れず、非晶質膜であることがわかった。X線マイクロア
ナライザーの結果、膜中のSiとCとの量比は1:1で
あった。
【0078】試料4と同様にして測定した暗導電率、明
導電率はそれぞれ2×10-13S/cm,4×10-11
/cmであった。
【0079】試料4と比較試料4のESR測定を行な
い、ダングリングボンドの数の測定を行なったところ、
試料4のダングリングボンドの密度は、比較試料4のダ
ングリングボンド密度に比べ1/4であった。
【0080】(実施例5)図1の成膜装置を用いて、ガ
ラス基板上に多結晶SiGe薄膜を堆積した。原料ガス
としてはSiF4を用い、IV族元素の板36としてG
e元素の板を反応管26の下流側に置いた。
【0081】(1)実施例1と同様に、洗浄したガラス
基板をアノード電極7に取り付け、チャンバー1の室内
を排気した。基板8の表面温度は350℃になるように
ヒーターを加熱した。
【0082】(2)原料ガスとして、SiF4ガスを6
0sccm、同時にH2ガスを15sccm、ガス導入
管13よりチャンバー1内へ導入した。それと共に、H
2ガスを100sccm、流量コントローラー34を介
して、ガス導入管33より反応管26へ導入した。
【0083】(3)チャンバー1の内圧が250mTo
rrに安定したところで、マイクロ波電力を600W印
加し、水素ガスによりグロー放電プラズマを生起した。
【0084】(4)マイクロ波グロー放電が安定したと
ころで、RF電力を100W印加し、カソード電極2と
アノード電極7との間に水素ガスによるグロー放電プラ
ズマを生起した。
【0085】(5)そのまま放電を30分間続けた。
【0086】(6)その後、すべての放電を停止し、ガ
スの導入を停止し、基板を室温近くまで冷やした後、基
板を取り出した(試料5)。
【0087】得られた試料5の膜厚は7200Åであっ
た。X線回折法で測定したところ回折ピークがでて、結
晶膜であることがわかった。また、XMAの結果、膜中
のSiとGeとの量比はほぼ1:1であった。
【0088】実施例1と同様にして測定した暗導電率、
明導電率はそれぞれ4×10-6S/cm、9×10-5
/cmと良好な特性が得られた。
【0089】比較のために、ガス導入管33からのH2
ガスの導入及びマイクロ波電力の印加を中止し、代わり
にGeF4ガスを5sccmをガス導入管13に接続し
てあるGeF4ガス導入管20より、SiF4ガス60s
ccm,H2ガス15sccmと共に導入した。チャン
バー内の内圧を250mTorrに安定したところで、
RF電力を100W印加し、カソード電極2とアノード
電極7との間にグロー放電プラズマを生起した。
【0090】そのまま放電を30分間続けた。放電及び
ガスの導入を停止し、基板を室温近くまで冷やした後、
基板を取り出した(比較試料5)。
【0091】得られた比較試料5の膜厚は7400Åで
あった。X線回折法で測定したところ回折ピークがで
て、結晶膜であることがわかった。X線マイクロアナラ
イザーの結果、膜中のSiとGeとの量比は1:1であ
った。
【0092】試料5と同様にして測定した暗導電率、明
導電率はそれぞれ3×10-6S/cm,8×10-6S/
cmであった。
【0093】試料5と比較試料5のESR測定を行な
い、ダングリングボンドの数の測定を行なったところ、
試料5のダングリングボンドの密度は、比較試料5のダ
ングリングボンド密度に比べ1/4であった。
【0094】(実施例6)図2の成膜装置を用いて、ガ
ラス基板上に多結晶SiGe薄膜を以下の手順で堆積し
た。
【0095】原料ガスとしてはSiF4を用い、IV族
元素の薄膜40としてはGe膜を用いた。Ge膜は、反
応管20の下流部の内壁以外の部分をAlホイルで覆
い、真空蒸着機内で、電子ビーム法により約2μm厚で
蒸着した。
【0096】(1)ガラス基板8を蒸着し、基板の表面
温度を350℃になるようにヒーター10を加熱した。
【0097】(2)原料ガスとして、SiF4ガスを6
0sccm、同時にH2ガスを15sccm、ガス導入
管13よりチャンバー1内へ導入した。それと共に、H
2ガスを50sccm、流量コントローラー34を介し
て、ガス導入管33より反応管26へ導入した。
【0098】(3)チャンバー1の内圧が250mTo
rrに安定したところで、マイクロ波電力を400W印
加し、水素ガスによりグロー放電プラズマを生起した。
【0099】(4)マイクロ波グロー放電が安定したと
ころで、RF電力を100W印加し、カソード電極2と
アノード電極7との間に水素ガスによるグロー放電プラ
ズマを生起した。
【0100】(5)そのまま放電を30分間続けた。
【0101】(6)その後、すべての放電を停止し、ガ
スの導入を停止し、基板を室温近くまで冷やした後、基
板を取り出した(試料6)。
【0102】得られた試料6の膜厚は7300Åであっ
た。X線回折法で測定したところ回折ピークがでて、結
晶膜であることがわかった。XMAの結果、膜中のSi
とGeとの量比はほぼ1:1であった。
【0103】実施例1と同様にして測定した暗導電率、
明導電率はそれぞれ3×10-6S/cm、1×10-4
/cmと良好な特性が得られた。
【0104】ESR測定結果では、試料6のダングリン
グボンドの密度は、比較試料5のダングリングボンド密
度の1/6であった。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明では、成膜用グロー放電プラズマ空間とは異なる空間
で生成された原子状水素と固体のIV族元素とを反応さ
せ、グロー放電プラズマ中に該IV族元素を輸送させる
ことによって、グロー放電プラズマ中に該IV族元素を
輸送することができるため、一方のIV族元素のガスを
使用する必要がなく、高価で危険性の高いガスの使用を
さけることができる。
【0106】請求項2に係る発明では、Geの板と原子
状水素とを反応させ、その反応物を、Si含有ガスと共
に成膜用グロー放電プラズマ空間に輸送することによ
り、良質のSiGe膜が製造できる。また、GeH4
の高価で危険性の高いガスを使用しないため、生産コス
トを安くすることができる。
【0107】請求項3に係る発明では、Siの板と原子
状水素とを反応させ、その反応物をC含有ガスと共に成
膜用グロー放電プラズマ空間に輸送することにより、良
質のSiC膜で製造できる。また、SiH4等のガスを
使用しないため、生産コストを安くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するための成膜装置の一例を示す
図である。
【図2】本発明を実施するための成膜装置の他の例を示
す図である。
【符号の説明】 1 真空チャンバー 2 プラズマグロー放電用のカソード電極 3 絶縁リング 4 マッチングボックス 5 RF電源 6 シールド筒 7 アノード電極 8 基板 9 ヒーターブロック 10 ヒーター 11 熱電対 12 温度コントローラー 13 ガスの導入管 14、20、23 原料ガスの導入管 15、18、21、24 流量コントローラー 16、19、22、25 ガス管 17 水素ガスの導入管 26 反応管 27 マイクロ波空洞 28 整合器 29 パワーモニター 30 メーター 31 アイソレーター 32 マイクロ波電源 33 水素ガスの導入管 34 流量コントローラー 35 ガス管 36 IV族元素の板 37 真空圧力計 38 自動バラフライ弁 39 排気管 40 IV族元素の薄膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 31/04 V

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料ガスを、基板を装着したチャンバー
    内に導入し、グロー放電プラズマ中で分解し、薄膜を基
    板上に堆積する方法において、 該グロー放電プラズマを生起する空間とは別の空間に、
    2ガスを導入し、 該空間においてマイクロ波電力を印加することにより、
    2プラズマを生起して原子状水素を生成し、 該原子状水素を、該空間の下流側に設置された固体のI
    V族元素と接触させて反応させ、該IV族元素を気相中
    に取り込むことにより、該IV族元素を含んだ気体をグ
    ロー放電プラズマ中に輸送し、 グロー放電プラズマの作用のもと、前記IV族元素とは
    異なるIV族元素を含む原料ガスの分解物と共に膜中に
    該IV族元素を取り込むことを特徴とするSi合金薄膜
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 固体のIV族元素がGeであり、原料ガ
    スに含まれるIV族元素がSiであることを特徴とする
    請求項1に記載のSi合金薄膜の製造方法。
  3. 【請求項3】 固体のIV族元素がSiであり、原料ガ
    スに含まれるIV族元素がCであることを特徴とする請
    求項1に記載のSi合金薄膜の製造方法。
JP10046753A 1998-02-27 1998-02-27 Si合金薄膜の製造方法 Withdrawn JPH11251248A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003068663A (ja) * 2001-06-14 2003-03-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体結晶膜の製造方法
KR100439948B1 (ko) * 2002-04-19 2004-07-12 주식회사 아이피에스 리모트 플라즈마 ald 장치 및 이를 이용한 ald 박막증착방법
KR100496906B1 (ko) * 2002-10-21 2005-06-28 주식회사 아이피에스 Ald 박막증착장치
KR100496903B1 (ko) * 2002-10-12 2005-06-28 주식회사 아이피에스 Ald 박막증착장치 및 그를 이용한 박막증착방법

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KR100439948B1 (ko) * 2002-04-19 2004-07-12 주식회사 아이피에스 리모트 플라즈마 ald 장치 및 이를 이용한 ald 박막증착방법
KR100496903B1 (ko) * 2002-10-12 2005-06-28 주식회사 아이피에스 Ald 박막증착장치 및 그를 이용한 박막증착방법
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