JPH11249927A - デバッガにおける配列データ表示方法 - Google Patents

デバッガにおける配列データ表示方法

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JPH11249927A
JPH11249927A JP10046743A JP4674398A JPH11249927A JP H11249927 A JPH11249927 A JP H11249927A JP 10046743 A JP10046743 A JP 10046743A JP 4674398 A JP4674398 A JP 4674398A JP H11249927 A JPH11249927 A JP H11249927A
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JP
Japan
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array
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program
array data
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JP10046743A
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English (en)
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Keigo Taira
計吾 平
Kazunori Watanabe
和典 渡辺
Yoichi Irie
洋一 入江
Saori Mitsunaga
さおり 光永
Takeshi Endo
剛 遠藤
Takeya Aoyanagi
健也 青柳
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来ソース変更せずに配列の内容を保存する方
法はほとんどなく、デバッガを使用した場合、現時点の
行から溯って配列を表示することは困難であったので、
配列データの保存と表示を非同期に実行できるようにす
る。 【解決手段】配列データ保存ファイル8とデバッガシス
テム5にデータ保存部503と表示制御部511を設け
た。ソースプログラム701に中断点710でコマンド
を発行し配列データを保存する。次に保存データを表示
する指示を与え、データ表示部152に表示する。この
結果、現時点よりも溯った時点のデータでも随時表示す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プログラムのデバ
ッグを支援するデバッガの処理方式に関し、特に配列デ
ータを保存し表示する方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、プログラムのデバッグにおいて、
参照した配列データを保存する手段としては、配列デー
タをファイルなどの記憶装置に書き込む文をソースに挿
入した上で、プログラムを再実行させて保存する方法が
あった。
【0003】また、ソースを変更せずに配列データを参
照する方法として、デバッガを使用し、プログラムを実
行させながら、中断点において現時点の配列データを表
示する方法があった。
【0004】さらに、プログラム異常終了時にOSの仕
組みとして、メモリダンプを出力する場合がある。メモ
リダンプの内容はダンプファイルとして保存でき、ダン
プファイルをデバッガを通すことによって、配列データ
を表示する方法があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術では、
以下のような問題点があった。
【0006】(1)配列データをファイルなどの記憶装
置に保存するには、ソースに配列データを記憶装置へ書
き込むための文を挿入する必要がある。そのため、書き
込み文のデバッグ時の挿入、及びデバッグ後の削除の
際、誤ったソース変更を行う危険が伴う。
【0007】(2)ソース変更せずにデバッガを使用す
る場合、以下の問題点がある。
【0008】(2−a)プログラムを実行させるかプロ
グラムが異常終了した場合にしかデバッグできない。特
に、構造解析などの実行時間の長いプログラムでは、何
度も再実行させることが困難であり、デバッグ効率の点
で問題であった。
【0009】(2−b)従来のデバッガでは、現在の中
断点(実行させているプログラムの進行時点)での配列
データしか参照できない。また、それを保存する手段も
ない。
【0010】このため、現在の中断点から溯った中断で
の配列データを参照できない。特に、以前の内容と現在
の内容を比較することが困難であった。
【0011】(2−c)メモリダンプは、目的の配列以
外のデータが大量に存在しており、多数保存するには資
源上問題である。また、プログラムが異常終了した場合
にしか出力されず、正常終了した場合には利用できな
い。
【0012】本発明の目的は、プログラムのデバッグに
おいて、ソース変更を行うことなく、プログラム中の目
的の行で配列データの内容をファイルに保存し、かつそ
の配列データを随時表示することである。具体的な目的
を以下に列挙する。
【0013】(1)プログラムが正常終了するか、異常
終了するかに関わらず、任意の中断点で、任意の配列デ
ータを保存できる。
【0014】(2)メモリダンプに比べて、不要な情報
を取り除き、デバッグに必要な任意の配列データだけを
保存できるので、資源の節約ができる。
【0015】(3)プログラム実行中に、以前に表示し
た配列を随時表示できるようにし、デバッグ効率を向上
させる。
【0016】(4)プログラム実行終了後、実行時に収
集した配列データを随時表示できるようにし、デバッグ
効率を向上させる。
【0017】(5)上記(3)及び(4)の配列データ
表示において、目的の配列データを容易に選択できるよ
うにし、さらに保存している配列データの削除、複写な
どのメンテナンスを容易にできるようにユーザの便宜を
図る。
【0018】(6)大規模配列ではディスクなどの資源
を大量に使用するため、デバッグの初期段階及びグラフ
表示時など数値精度を落として表示しても問題ない場合
に、さらなる資源の節約ができる。
【0019】(7)保存した配列データを他アプリケー
ションで活用できる。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、以下の手段を設ける。
【0021】(1)第1及び第2の目的を達成するた
め、中断点における配列データの内容を時系列として、
配列データの保存用ファイル(以下、配列データ保存フ
ァイルと言う)へ保存するデータ保存手段をデバッガシ
ステム内に設ける。
【0022】(2)第3及び第4の目的を達成するた
め、前記配列データ保存ファイルから、保存された配列
データを取り出して、随時表示するデータ表示手段をデ
バッガシステム内に設ける。
【0023】このデータ表示手段は、前記データ保存手
段とは別プロセスに分けて非同期に動作させることによ
り、プログラムの実行中または実行終了後に、随時表示
できる。
【0024】(3)第5の目的を達成するため、保存さ
れた配列データの配列名、採取時間などから表示したい
配列を容易に選択でき、さらに保存する配列データの削
除、複写などのメンテナンスも容易にできる選択手段を
前記データ表示手段内に設ける。
【0025】(4)上記(1)から(3)を効率的に実
現するための手段として、前記配列データ保存ファイル
のファイルフォーマットを定義する。
【0026】(5)並列コンピュータなどの複数プロセ
スシステムにおいて、上記(1)から(3)を効率的に
実現するための手段として、前記配列データ保存ファイ
ルのファイルフォーマットを定義する。(6)第6の目
的を達成するため、配列の値の数値精度を落として前記
配列データ保存ファイルのデータ量を削減するデータ圧
縮手段を、前記データ保存手段内に設ける。
【0027】(7)第7の目的を達成するため、前記配
列データ保存ファイル内の任意の配列データをCSV形
式データに変換するCSV形式ファイル作成手段を、デ
バッガシステム内に設ける。
【0028】本発明によって、以下に示す手順により、
プログラムのデバッグ時において、ソース変更を行うこ
となく、プログラム中の目的の行で配列データの内容を
ファイルに保存し、かつその配列データを随時表示する
ことができる。
【0029】(1)ユーザは、デバッガシステムを用い
て、デバッグ対象プログラムを実行する。その際、採取
したいプログラムの行に中断点を指定する。
【0030】(2)プログラムを目的の中断点まで進行
させ、中断点に到達した際に、保存したい配列データを
指定して、データ保存用コマンドを投入する。
【0031】(3)他の中断点においても、上記(2)
の操作を繰り返す。
【0032】(4)データ表示用画面または表示用コマ
ンドで、表示したい配列が保存されているファイルを指
定して、保存された配列データを保存順に表示装置に表
示する。
【0033】(5)前記保存ファイルの配列データをC
SV形式ファイルに出力する指示を行うと、保存した配
列データを標準的な形式であるCSV形式ファイルに出
力する。
【0034】本発明では、前記データ保存手段と前記デ
ータ表示手段を非同期で動作させている。このため、前
記配列データ保存ファイルに対して、前記データ保存手
段がデータ書き込みのために、前記データ表示手段がデ
ータ読み出しのために、同時にファイルアクセスを行っ
ても問題が無い。よって、上記(2)の操作が完了した
時点から、随時上記(3)の操作を行うことができる。
【0035】このことにより、ユーザに以下の条件でも
配列データを参照できる作用をもたらす。
【0036】(1)デバッグのために、プログラム実行
中に現在の中断点よりも溯った中断点に採取した配列デ
ータ。
【0037】(2)プログラム終了後に、プログラム実
行時に採取した配列データ。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図を用い
て説明する。
【0039】第1図は従来のデバッガのシステム構成例
である。CPU1は、入出力装置2と、ディスク装置3
及び入力装置4を備えている。入出力装置2は、ディス
プレイなどの表示装置201とキーボード202、マウ
ス203などの入力装置を備えている。ディスク装置3
は磁気ディスクなどで構成され、プログラムやデータを
格納するものである。入力装置4はMTデッキ401な
どで構成され、磁気テープなどの媒体に格納されている
プログラムやデータを入力するものである。デバッガシ
ステム5は、磁気テープなどの媒体で購入者に提供され
るプログラムであり、入力装置4を使用してディスク装
置3の中に格納されている。ユーザ6がデバッガシステ
ムを起動すると、CPU1上にロードされる。デバッガ
システム5は、ユーザの指示を受け付ける入力コマンド
処理部501、指示に従った処理を行うデバッグ処理部
502、及びメニュー画面や処理結果を表示する表示制
御部511で構成される。
【0040】第2図は本発明のシステム構成例である。
第1図で示したシステム構成へ追加変更を行ったもので
ある。第1図と大きく異なる点は、デバッガシステム5
の構成を、システム全体の制御及び表示処理以外のデバ
ッグ処理機能を行うための主制御部50と、処理結果の
表示及び各種出力を行うための出力制御部51に分けた
点、また、配列データを時系列に保存する手段として、
配列データ保存ファイル8と、主制御部50にデータ保
存部503を設けた点がある。
【0041】次に、ソースプログラム701を従来のデ
バッガを使用してデバッグする際の処理の一例を第1
図、第3図及び第4図を用いて説明する。なお、第3図
は従来デバッガの一実施例におけるデバッガシステム5
の制御及びデータの流れを示すものであり、第4図はユ
ーザ6がキーボード202などから入力するデバッグコ
マンド及びコマンド実行結果の一例である。
【0042】プログラムをデバッグする際、ユーザ6は
一連のデバッグコマンド10を入力して、以下の順序で
デバッグする。
【0043】(1)デバッグ対象プログラム7のソース
プログラム701に対応するロードモジュール702を
ロードして実行できる状態にする。これに対応するコマ
ンドが101である。
【0044】この際、デバッガにおける処理は、入力コ
マンド処理部501がコマンド101を受け取る。次に
コマンド101の指示に従い、デバッグ処理部502が
デバッグ対象プログラム7のソースプログラム701、
ロードモジュール702及びコンパイラが生成するデバ
ッグ情報703を入力して実行準備を行う。
【0045】(2)ソースプログラム701において、
配列の内容を参照するために、まず中断点710をソー
スプログラムの20行目720と50行目750に設定
する。これに対応するコマンドが102である。
【0046】この際、デバッガにおける処理は、入力コ
マンド処理部501がコマンド102を受け取リ、デバ
ッグ処理部502が中断点情報を保存する。
【0047】(3)次に、設定した中断点710までプ
ログラムを実行させる。これに対応するコマンドが10
3である。
【0048】この際、デバッガにおける処理は、入力コ
マンド処理部501がコマンド103を受け取リ、前記
(2)で保存した中断点情報を参照して、次の中断点7
10までプログラムを実行する。
【0049】具体的には、デバッガが1回目のコマンド
103を受け取ると20行目までプログラムを実行し、
2回目のコマンド103を受け取ると50行目までプロ
グラムを実行する。
【0050】(4)20行目720において配列aの内
容を表示する。対応するコマンドは104である。同様
に50行目750において配列bの内容を表示するため
のコマンドは105である。
【0051】この際、デバッガにおける処理は、入力コ
マンド処理部501がコマンド104及び105を受け
取リ、前記(1)で入力したロードモジュール702及
びデバッグ情報703から、指定された配列の内容を参
照する。参照内容は表示制御部511が、ディスプレイ
などの表示装置201に表示する。表示結果例11は配
列aを、12は配列bの内容を文字列として表示したも
のである。
【0052】本発明では、従来のデバッガに対し、配列
データの内容を保存する手段として、デバッガシステム
5にデータ保存部503と配列データ保存ファイル5を
設け、配列データを時系列に保存できるようにした。こ
こで、時系列とは前記104及び105などの表示指示
の代わりに配列データを保存する指示がなされた順序を
示す。
【0053】さらに、従来のデバッガでは、デバッガシ
ステム全体が一つのプロセスとして構成される場合が多
いが、本発明では、主制御部50と出力制御部51を別
プロセスに分け、非同期で動作できるようにした。
【0054】本発明での処理の一例を第2図、第5図及
び第6図を用いて説明する。
【0055】前記(1)から(4)と同様の処理におい
て、(4)では、配列データの内容を直ちに表示してい
たが、一旦配列データ保存ファイル8に保存する。この
時、ユーザ6は第6図に示す一連のデバッグコマンド1
3を入力する。デバッグコマンド13の中で指定してい
る101から103は、第2図のデバッグコマンド10
の中で指定している101から103と同じであり、デ
バッガの処理も同じである。
【0056】134及び135は、配列データの内容表
示の代わりに、内容保存するコマンド例である。本例で
は、従来デバッガでのコマンドと分けるため、新たにコ
マンドを追加した。もちろん、新たにコマンドを追加す
る代わりに、従来のコマンド104及び105の新規追
加引数とする方法やデバッガ起動時の引数及び環境変数
やメニューなどオプション指定で対応することも可能で
ある。
【0057】次に、配列データ保存ファイル8に保存し
た配列データを表示する処理の一例について第2図、第
5図及び第7図から第9図を用いて説明する。
【0058】配列データを表示する手段として、ユーザ
6は以下のどちらかを選択できる。
【0059】(1)GUIを採用した表示画面への表示 (2)コマンド行にCUI表示 上記(1)のGUI画面へ表示する場合について、詳述
する。
【0060】プログラム実行中またはプログラム実行後
にデバッガ(本発明では主制御部50)を起動する場
合、ユーザ6はGUIデータ表示画面15を起動するた
めのコマンド14の内、デバッガ起動時の例141中に
示したコマンド142を入力する。デバッガシステム5
では、入力コマンド処理部501から出力制御起動部5
05に制御が渡り、出力制御部51が起動される。出力
制御部51ではコマンド142の指示に合せて表示制御
部511に制御を渡しGUIデータ表示画面15を表示
装置201に表示する。
【0061】主制御部50を起動せずに直接に出力制御
部51を起動する場合、ユーザ6はデバッガを起動せず
の例145に示したコマンド146を入力する。
【0062】次にGUIデータ表示画面15中のデータ
表示部152に配列データを表示する際の操作を説明す
る。ユーザ6は、GUIデータ表示画面15中のファイ
ル選択フィールド151に、表示したい配列が保存され
ている配列データ保存ファイル8のファイル名を入力す
る。なお、ファイル選択フィールド151には、予め定
めた標準のファイル名がデフォルトとして表示されてい
る。入力されたファイル名から、表示制御部511は該
当ファイルをサーチし時系列に保存されている配列デー
タの先頭データをデータ表示部152に表示する。この
時、データ表示部152に表示される内容がテキスト表
示例11及び12である。ユーザ6がNextボタン1
53を押すと、表示制御部3は次の配列データを表示す
る。引き続きNextボタン153を押すとその次の配
列データを表示する。
【0063】ここで、出力制御部51中にグラフ表示制
御部512を設けることで、テキスト表示例11及び1
2の内容をグラフ表示例16及び17のようにグラフ表
示することも可能である。
【0064】また、配列データ保存ファイル8のファイ
ル管理や再利用に対する便宜を図るため、GUIデータ
表示画面15中にファイル保存フィールド154を設
け、任意のファイル名で保存できるようにする。
【0065】GUIデータ表示画面15は、Quitボ
タン156を押すか、コマンド行からコマンド143を
入力することで行う。
【0066】ところで、Nextボタン153は順番に
次のデータを表示するだけであり、データが多い場合に
不便である。そこで、GUIデータ表示画面15中にS
electボタン155を設け、便宜を図った。表示制
御部511は、Selectボタン155が押された時
に、第8図に示す表示選択画面18を表示する。
【0067】表示選択画面18は、ユーザ6が任意の配
列データを容易に検索できるようにしたナビゲーション
機能と、データのメンテナンスを容易にできるようにし
たメンテナンス機能を備え、便宜を図ったものものであ
る。保存配列データ一覧181は、配列データ保存ファ
イル8から保存されている配列データの概要を示すため
に必要な項目を取り出し、画面に一覧表示したものであ
る。ユーザ6は、表示された保存配列データ一覧181
からマウスやキーボードなどで表示したい配列を指示す
る。指示された配列の内容はデータ表示部152に表示
される。また、保存配列データ一覧181の中で、デー
タ表示画面15に現在表示されているデータが分かるよ
うに、強調表示した。さらに、現在表示中の配列データ
182から前後のデータを順番に表示するためのボタン
1834及び1835、データの先頭・最後を表示する
ボタン1832及び1837、前後方向に連続表示する
ボタン1833及び1836、及び、連続表示の一時停
止ボタン1831を用意した操作ボタン部183を設け
てユーザの便宜を図った。
【0068】また、データの検索をいろいろな条件でで
きるようにサーチフィルード184を設けた。
【0069】さらに、データメンテナンスフィールド1
85を設け、配列データ保存ファイル8中の不要なデー
タの削除やデータの複写、挿入などのメンテナンスに便
宜を図った。
【0070】以上の処理の一部を前記(2)コマンド行
にCUI表示する場合の例を第9図に示している。本機
能はコマンドベースですべての処理を行いたいユーザ
と、キャラクタ端末を利用するユーザに有効である。も
ちろん、CUI表示画面91からいつでも第7図のコマ
ンド142を入力することでGUI表示画面15に切り
替えることができる。
【0071】保存したデータを表示する処理は、主制御
部50と出力制御部51を別プロセスで動作させている
ので、デバッグ対象プログラム7の実行中でも、実行済
のプログラムでも、保存したデータを随時表示できる。
特にプログラムの実行中では、すでに通過した中断点に
おける保存データを何度でも表示させることができるの
で、デバッグ効率が大きく向上する。
【0072】本発明においては、当然、従来のデバッガ
で実現していた機能は実現でき、その方法として、主制
御部50と出力表示制御部51の間でデータを直接やり
とりする従来のデバッガに近い形態と、主制御部50と
出力表示制御部51に同期制御部506及び514を設
け同期を取りながら配列データ保存ファイル8を介して
実現する形態のどちらでも実現可能である。
【0073】第10図は、配列データ保存ファイル8の
フォーマット例と各項目の内容である。中断点710で
保存する指示をした配列データからデータ保存部503
が配列データ保存ファイル8に1レコード19として追
加する。1レコード19には、ユーザが中断点710で
実行する保存コマンドの指示に従い、配列データの一部
又は全部を保存する。レコード内容を表示制御部511
が読み込み、GUIデータ表示画面15のデータ表示部
152及びCUIデータ表示画面91に表示する。この
時、配列の次元数193と各次元における保存した要素
の範囲を示す開始番号・終了番号194を項目に加える
ことで、 GUIデータ表示画面15のデータ表示部1
52及びCUIデータ表示画面91の表示構成の決定を
容易にする利点がある。また、複数レコードをブロック
化して、ブロックごとに表示画面を構成することも可能
である。
【0074】また、直前レコードポインタ191及び直
後レコードポインタ192は、前記ナビゲーション機能
及びデータメンテナンス機能を実現するために設けた項
目である。
【0075】本例は、磁気ディスクの順編成の形式で示
している。媒体として磁気テープなど他の媒体を使用す
ることも可能であるし、媒体を使用せずメモリを使用す
ることも可能である。また、中断点710を設定した行
番号と配列名などを組み合わせて、インデックスに利用
した索引順編成形式、及び、それをメンバ名に利用し各
レコードをメンバにする区分編成形式などのファイル形
式も可能である。
【0076】第11図は、本発明を並列コンピュータな
どの複数プロセス構成のコンピュータで実現するための
ファイルフォーマットの一例である。第10図と異なる
点は、次元数193、各次元における保存した要素の範
囲を示す開始番号・終了番号194及び配列値195の
項目を各プロセスごとに設け、プロセス数分繰り返すこ
とである。分散メモリ型の並列コンピュータでは、ユー
ザが意識的に1つの配列を複数プロセスに分散処理させ
て高速化を図っている。デバッグする際、一つ又は複数
の分散させたプロセス番号も中断点710における配列
表示の指示に加えている。そこで、ファイルの項目に中
断点710で指示したプロセス数196とプロセス番号
197を加えた。上記項目以外は第10図と同じであ
る。
【0077】第11図のフォーマットにより、データ表
示については、分散させずに1つの配列としてまとめて
表示することができ、ユーザへの便宜を図っている。ま
た、データ表示画面15のメニューとしてノード毎の表
示や、全体の中からいくつかのプロセスを抜き出してま
とめ表示を可能にするオプションを設けることで、まと
め表示、分散表示を容易に切り替えることができる。
【0078】また、第11図のフォーマットは単一プロ
セスでも使用できるので、第10図のフォーマットを使
用しなくても、使い分けても構わない。
【0079】大規模配列を扱う場合、配列データ保存フ
ァイル8の容量が大きくなりディスク資源を大量に使用
することになる。一方、実際にデバッグする場合、最初
は簡単な整数などの数値をデータとして使用してデバッ
グする場合がかなりある。簡単な数値では、4バイト、
8バイトまたは16バイトの数値表現でなくても、例え
ば仮数が10進3桁くらいあれば十分というケースは多
い。そこで、本発明ではデータ保存部503の中にデー
タ圧縮部504を設け、配列データ保存ファイル8の中
の配列値195の数値精度を落とすことでデータ圧縮を
行うこともできるようにした。
【0080】第12図は、配列データ保存ファイル8の
数値データ圧縮の一例である。実数型8バイトの場合、
IEEE形式表現では符号1ビット、指数部11ビッ
ト、仮数部52ビットの64ビットで表現される。そこ
で、10進3桁を表現するために最低限必要な10ビッ
トまで仮数部のビット数を落とす。この結果、52ビッ
トから10ビットへ42ビット圧縮する。1要素42ビ
ット圧縮であるので、100×100要素の配列で42
0,000ビット=52,500バイト圧縮できる。同
様に実数型4バイトを19ビットに、実数型16バイト
を26ビットに圧縮可能である。
【0081】また、整数型(整数型2バイトを除く)につ
いては、一旦実数型4バイトに変換した後、上記実数型
の圧縮を行う。この結果、整数型4バイトで19ビッ
ト、整数型8バイトで22ビットに圧縮可能である。
【0082】さらに、多数の公知例が存在する0が連続
するような冗長ビットの圧縮を併用することで、さらに
圧縮率を上げることが可能である。
【0083】本圧縮方法では、1要素がバイト境界にな
らないため、圧縮前のデータ型と圧縮後の仮数ビット数
をコード化した圧縮コード199を配列付随情報198
に設け、各要素の内容を容易に取り出せるようにした。
また、配列値195中の最終要素がバイト境界で終了し
ない場合、バイト境界までNULLビットを付加した。
境界調整については、1要素毎にバイト境界にする方法
も採用できる。
【0084】上記に示した例は、仮数部を10ビットに
するものであるが、ユーザ6の要求に応じて任意に仮数
部のビット数を指定できるようにファイルオープン時の
オプションを設けた。本オプションは数値精度をそのま
まとする非圧縮と圧縮ビット数を選択でき、圧縮する場
合にそのビット数を指定できるものである。
【0085】本圧縮方法は、配列値195の数値精度を
落として圧縮するものである。したがって、プログラム
の初期のデバッグ段階や、グラフ表示制御部512を使
用して配列データをグラフ表示するような精度を要求さ
れない表示に有効である。
【0086】配列データ保存ファイル8に保存した配列
データを加工せずに他アプリケーションで利用するた
め、出力制御部51中にCSV作成部513を設けた。
ユーザ6は、前記表示選択画面18中の保存配列データ
一覧181でCSV形式にしたい配列データを選択す
る。次にユーザ6は、データメンテナンスフィールド1
85中のCSVボタン1851を押す。CSVボタン1
851を押すとCSV形式ファイル名指定フィールド1
852が活性化され、任意のファイル名を指定する。フ
ァイル名が指定されたらCSV作成部513では、配列
データ保存ファイル8の中から選択された配列データの
値を取り出し、カンマで区切り並べる。次に数値を文字
列に変換して、第13図に示すようなCSV形式に変換
する。CSV変換後のデータから前記指定フィールド1
852で指定したファイル名のCSV形式ファイル9を
作成する。
【0087】第13図は、配列a及びbについての上記
の手段により作成されたCSV形式での出力例である。
1行目には、配列名211、行番号212、データ型2
13、採取時刻214を出力して、ユーザ6が本ファイ
ルを管理するための便宜を図った。2行名以降はCSV
形式による配列値215である。ユーザ6は表計算ソフ
トのようなアプリケーションで、1行目の内容をタイト
ルに、2行目以降の配列値215をデータとして利用す
ることができる。
【0088】
【発明の効果】以上示したように本発明は、データ取得
と表示を非同期に実行することが出来るので、実行時間
の長いプログラムのデバッグ効率を向上させるという効
果がある。
【0089】また、収集した配列データを保存すること
で、プログラムの修正前後で比較することができる上
に、何度でも繰り返し表示することも、再利用すること
もできるという効果がある。
【0090】また、保存データの配列値のデータ圧縮を
行うため、デバッグの初期段階やグラフ表示する場合に
は、コンピュータ資源が節約できるという効果がある。
【0091】また、保存データの内容をCSV形式ファ
イルに出力することで、他のアプリケーションで配列情
報を加工せずに利用できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のデバッガの一実施例を示すシステム構成
図である。
【図2】本発明の一実施例を示すシステム構成図であ
る。
【図3】従来のデバッガの一実施例における処理を説明
するための動作説明図である。
【図4】従来のデバッガにおけるデバッグコマンドの一
例と、コマンドの実行結果の一例を示す画面の説明図で
ある。
【図5】本発明の一実施例における処理を説明するため
の動作説明図である。
【図6】本発明における配列データを保存するデバッグ
コマンド一例を示す画面の説明図である。
【図7】GUIを採用したデータ表示画面の一例とデー
タ表示画面を起動するコマンドの一例を示す説明図であ
る。
【図8】GUIを採用した表示選択画面の一例を示す説
明図である。
【図9】CUIを採用した場合のコマンド画面の一例を
示す説明図である。
【図10】配列データ保存ファイルのフォーマットの一
例を示す説明図である。
【図11】複数プロセスシステムに適用するための配列
データ保存ファイルのフォーマットの一例を示す説明図
である。
【図12】配列値のデータ圧縮の一例を示す説明図であ
る。
【図13】CSV形式データの一例を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 CPU 2 入出力装置 3 ディスク装置 4 入力装置 5 デバッガシステム 6 ユーザ 7 デバッグ対象プログラム 8 配列データ保存ファイル 9 CSV形式ファイル 15 GUIデータ表示画面 18 表示選択画面 50 主制御部 51 出力制御部 503 データ保存部 511 表示制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 光永 さおり 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町5030番地 株 式会社日立製作所ソフトウェア開発本部内 (72)発明者 遠藤 剛 神奈川県横浜市中尾区尾上町6丁目81番地 日立ソフトウェアエンジニアリング株式 会社内 (72)発明者 青柳 健也 宮城県仙台市青葉区一番町二丁目4番1号 日立東北ソフトウェア株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プログラムの実行途中に配列データを格納
    し、前記プログラムの実行終了後に前記配列データを表
    示する配列データの表示方法において、前記配列の次元
    数と前記配列の各次元における要素の開始要素番号と前
    記配列の各次元における要素の終了要素番号の少なくと
    も一つを含む前記配列データの格納形式を使用すること
    を特徴とする配列データの表示方法。
  2. 【請求項2】プログラムの実行途中に配列データの一部
    又は全部を1レコードとして格納し、前記プログラムの
    実行終了後に前記配列データを表示する配列データの表
    示方法において、当該レコードの直前のレコードの格納
    位置と当該レコードの直後のレコードの格納位置の少な
    くとも一つを含む前記配列データの格納形式を使用する
    ことを特徴とする配列データの表示方法。
  3. 【請求項3】請求項1及び請求項2の配列データの表示
    方法において、配列データを格納するときにプログラム
    の使用するデータ形式で配列データを格納する方法と、
    プログラムの使用するデータ形式よりも短いデータ形式
    で配列データを格納することを切り替えることを可能と
    する配列データ表示方法。
  4. 【請求項4】請求項1から3に記載の配列データ表示方
    法において、前記保存データをCSV形式ファイルに出
    力することを可能とする配列データ表示方法。
  5. 【請求項5】請求項1から4に記載の配列データ表示方
    法を実現するプログラムを格納した記録媒体。
JP10046743A 1998-02-27 1998-02-27 デバッガにおける配列データ表示方法 Pending JPH11249927A (ja)

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EP99103222A EP0939368B1 (en) 1998-02-27 1999-02-18 Program debugging
DE69908446T DE69908446T2 (de) 1998-02-27 1999-02-18 Programmfehlerbeseitigung
US09/258,303 US6438713B1 (en) 1998-02-27 1999-02-26 Debugger for support of debugging of program, array data displaying method in debugger, and recording medium having array data displaying program in debugger

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009134355A (ja) * 2007-11-28 2009-06-18 Yokogawa Electric Corp 開発支援装置及び半導体試験装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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