JPH11249557A - 建造物形状地図表示装置 - Google Patents

建造物形状地図表示装置

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Publication number
JPH11249557A
JPH11249557A JP37175198A JP37175198A JPH11249557A JP H11249557 A JPH11249557 A JP H11249557A JP 37175198 A JP37175198 A JP 37175198A JP 37175198 A JP37175198 A JP 37175198A JP H11249557 A JPH11249557 A JP H11249557A
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JP
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data
building
map
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destination
Prior art date
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JP37175198A
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English (en)
Inventor
Seiji Hayashi
誠治 林
Kihachi Hayashida
林田  機八
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Aisin AW Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 経路案内などに際して経路に沿った周囲の状
況が分かりやすい地図を表示できるようにする。 【解決手段】 各建築物や施設その他各種建造物毎に形
状の座標列と高さ情報を含む当該建造物に属する情報と
を有する建造物形状地図のデータを記憶する記憶手段3
と、地図を表示する表示手段12と、少なくとも建造物
の高さに応じて当該建造物の表示態様を決定して表示手
段に建造物形状地図を表示する表示制御手段4とを備
え、建造物の高さに応じて表示態様を変えた建造物形状
地図を表示手段12に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各建築物や施設そ
の他各種建造物の形状による地図を表示する建造物形状
地図表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用ナビゲーション装置は、目的地等
の地点入力に基づいて現在位置や指定された出発地から
目的地までの経路探索を行い、探索された経路に基づい
て経路案内を行うことによって、不案内な道路の走行に
際して運転者に目的地までの経路の情報を提供するもの
である。そのため、車両用ナビゲーション装置では、目
的地を入力することにより現在位置から目的地までの経
路を探索する探索機能、自車の現在位置とその方位を検
出するための現在位置検出機能、検出された現在位置を
案内経路と照合し案内経路に従って目的地までの経路案
内を行う案内機能等を有する。案内機能では、探索して
得た案内経路を例えば地図や交差点図等で表示すると共
に、その地図や交差点図等の上に車両の現在位置と進行
方向を表示して経路案内を行っている。また、曲がるべ
き交差点に関して残距離や名称、右左折等の情報を提供
したり、走行途中での案内経路が確認できるように特徴
物の教示等を行うもの、さらには、表示だけでなく音声
による案内を行うもの等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、経路探索によ
り目的地までの経路を探索しても、その目的地に駐車す
る場所がなく、現実に車で目的地まで行くことができな
い場合がある。このような場合には、探索された案内経
路にしたがって目的地まで走行する経路の途中で駐車場
を見つけて駐車するか、一旦目的地まで走行してから付
近の駐車場を探して駐車することになる。しかも、地理
的によく知らない地域の場合には、駐車場が目的地のす
ぐ近く(目的地近傍)であれば案内がなくても目的地ま
で行くことはできるが、駐車場が目的地から離れていれ
ば、経路案内により目的地の近くまでたどり着いたにも
かかわらず、駐車場を探し廻っているうちに、その駐車
場から目的地までの経路が判らなくなってしまう場合が
ある。このように駐車場から目的地までの経路が判らな
くなってしまった場合には、案内経路又は目的地と駐車
場との位置関係を調べなければならず、あらためて駐車
場を現在位置として目的地までの経路探索を指示しなけ
ればならないという問題が生じる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するものであって、経路案内などに際して経路に沿
った周囲の状況が分かりやすい地図を表示できるように
するものである。
【0005】そのために本発明は、各建築物や施設その
他各種建造物毎に高さ情報を含む当該建造物に属する情
報を有する建造物形状地図のデータを記憶する記憶手段
と、地図を表示する表示手段と、少なくとも前記建造物
の高さ情報に応じて当該建造物の表示態様を決定して前
記表示手段に建造物形状地図を表示する表示制御手段と
を備え、建造物の高さ情報に応じて表示態様を変えた建
造物形状地図を前記表示手段に表示することを特徴と
し、また、前記表示制御手段は、前記建造物に属する情
報の階数に基づき表示態様を決定することを特徴とする
ものである。
【0006】
【発明の実施の態様】以下、本発明の実施例を図面を参
照しつつ説明する。図1は本発明に係る建造物形状地図
表示装置を適用したナビゲーション装置の実施の形態を
示す図であり、経路案内に関する情報を入出力する入出
力装置1、自車両の現在位置に関する情報を検出する現
在位置検出装置2、経路の算出に必要なナビゲーション
用データおよび案内に必要な表示案内データ等が記憶さ
れている情報記憶装置3、経路探索処理や経路案内に必
要な表示案内処理を行うと共に、システム全体の制御を
行う中央処理装置4から構成されている。まず、それぞ
れの構成について説明する。
【0007】入出力装置1は、目的地を入力したり、運
転者が必要な時に案内情報を音声および/または画面に
より出力できるように、運転者の意志によりナビゲーシ
ョン処理を中央処理装置4に指示すると共に、処理後の
データなどをプリント出力する機能を備えている。その
機能を実現するための手段として、入力部には、目的地
を電話番号や地図上の座標などにて入力したり、経路案
内をリクエストしたりするタッチスイッチ11や操作ス
イッチを有する。勿論、リモートコントローラ等の入力
装置でもよい。また、出力部には、入力データを画面表
示したり、運転者のリクエストに応じ自動的に経路案内
を画面で表示するディスプレイ12、中央処理装置4で
処理したデータや情報記憶装置3に格納されたデータを
プリント出力するプリンタ13および経路案内を音声で
出力するスピーカ16などを備えている。
【0008】ここで、音声入力を可能にするための音声
認識装置やICカードや磁気カードに記録されたデータ
を読み取るための記録カード読み取り装置を付加するこ
ともできる。また、ナビゲーションに必要なデータを蓄
積し、運転者の要求により通信回線を介して提供される
情報センターや、予め地図データや目的地データなどの
運転者固有のデータが記憶されている電子手帳などの情
報源との間でデータのやりとりを行うためのデータ通信
装置を付加することもできる。
【0009】ディスプレイ12は、カラーCRTやカラ
ー液晶表示器により構成されており、中央処理装置4が
処理する地図データや案内データに基づく経路設定画
面、区間図画面、交差点図画面などナビゲーションに必
要なすべての画面をカラー表示出力すると共に、本画面
に経路案内の設定および経路案内中の案内や画面の切り
換え操作を行うためのボタンが表示される。特に、通過
交差点名などの通過交差点情報は、随時、区間図画面に
ポップアップでカラー表示される。
【0010】このディスプレイ12は、運転席近傍のイ
ンストルメントパネル内に設けられており、運転者は区
間図を見ることにより自車両の現在地を確認し、またこ
れからの経路についての情報を得ることができる。ま
た、ディスプレイ12には機能ボタンの表示に対応して
タッチスイッチ11が設けられており、ボタンをタッチ
することにより入力される信号に基づいて上記の操作が
実行されるように構成されている。このボタンとタッチ
スイッチなどから構成される入力信号発生手段は入力部
を構成するものであるが、ここではその詳細な説明を省
略する。
【0011】現在位置検出装置2は、車両の現在位置衛
星航法システム(GPS)を利用して情報を入手するG
PS受信装置21と、FM多重放送、電波ビーコン、光
ビーコン等を利用して情報を入手するためのVICS情
報受信装置22と、携帯電話、パソコン等を利用するこ
とにより、情報センタ(例えばATIS)や他車両と情
報を双方向に通信するためのデータ送受信装置23と、
車両の進行方位を例えばステアリングセンサやジャイロ
センサを利用することにより相対方位で検出する相対方
位センサ25と、例えば車輪の回転数から車両の走行距
離を検出する距離センサ26とから構成され、車両の走
行に関する情報である例えば道路情報、交通情報を送受
信したり、車両の現在位置に関する情報を検出したり、
さらに現在位置に関する情報を送受信したりする装置で
ある。
【0012】情報記憶装置3は、ナビゲーション用のプ
ログラム及びデータを記憶した記憶媒体、例えばCD−
ROMからなる外部記憶装置である。プログラムは、地
図描画部、経路探索部、経路案内部、現在位置計算部、
目的地設定操作制御部等からなりナビゲーションの信号
出力処理を行うアプリケーション部及びOS部等で構成
され、ここに、経路探索などの処理を行うためのプログ
ラムや経路案内に必要な表示出力制御、音声案内に必要
な音声出力制御を行うためのプログラム及びそれに必要
なデータ、さらには経路案内及び地図表示に必要な表示
情報データが格納されている。また、データは、経路案
内に必要な地図データ(道路地図、住宅地図、建造物形
状地図等)、交差点データ、ノードデータ、道路デー
タ、写真データ、登録地点データ、目的地点データ、案
内道路データ、詳細目的地データ、目的地読みデータ、
電話番号データ、住所データ、その他のデータのファイ
ルからなりナビゲーション装置に必要なすべてのデータ
が記憶されている。
【0013】中央処理装置4は、種々の演算処理を実行
するCPU40、情報記憶装置3のCD−ROMからプ
ログラムを読み込んで格納するフラッシュメモリ41、
フラッシュメモリ41のプログラムチェック、更新処理
を行うプログラム(プログラム読み込み手段)を格納し
たROM42、設定された目的地の地点座標、道路名コ
ードNo.等の探索された経路案内情報や演算処理中の
データを一時的に格納するRAM43、ディスプレイへ
の画面表示に使用する画像データが記憶された画像メモ
リ44、CPU40からの表示出力制御信号に基づいて
画像メモリ44から画像データを取り出し、画像処理を
施してディスプレイに出力する画像プロセッサ45、C
PUからの音声出力制御信号に基づいて情報記憶装置3
から読み出した音声、フレーズ、1つにまとまった文
章、音等を合成してアナログ信号に変換してスピーカ1
6に出力する音声プロセッサ46、通信による入出力デ
ータのやり取りを行う通信インタフェース47および現
在位置検出装置2のセンサ信号を取り込むためのセンサ
入力インタフェース48、内部ダイアグ情報に日付や時
間を記入するための時計49などを備えている。この中
央処理装置4において、現在位置検出装置2の各センサ
により取得されたデータをセンサ入力インタフェース4
8より取り込むと、そのデータに基づきCPU40は、
一定時間毎に現在位置座標を算出し、一時的にRAM4
2に書き込む。この現在位置座標は、各種データの検出
誤差を考慮してマップマッチング処理を行ったものであ
る。また、各種センサによる出力値は、常に補正が行わ
れる。ここで、経路案内は運転者が画面表示、音声出力
のいずれでも選択できるように構成されている。
【0014】ナビゲーションに必要なプログラムは、中
央処理装置4のROMに予め格納するように構成しても
よいし、情報記憶装置(記憶媒体)3に格納するように
構成してもよい。なお、情報記憶装置3にプログラムを
格納した場合には、例えば情報記憶装置3からプログラ
ムを読み出してフラッシュメモリに記憶させるようにす
ると、情報記憶装置3を交換することにより、新たなプ
ログラムを更新、実行することが可能となる。また、情
報記憶装置3から読み出したプログラムを一時的にRA
Mに記憶させてナビゲーション機能を処理するようにす
ることもできる。
【0015】図2は道路案内データ等の構成例を示す
図、図3は道路属性データ等の構成例を示す図、図4は
注意点データ等の構成例を示す図、図5は建造物形状地
図のデータの構成例を示す図である。図2乃至図5は情
報記憶装置に格納された主要なデータファイルの構成例
を示し、案内道路データファイルは、図2(A)に示す
ように、道路数nのそれぞれに対して、道路番号、長
さ、道路属性データ、形状データのアドレス、サイズお
よび案内データのアドレス、サイズの各データからな
り、経路探索により求められ経路案内を行うために必要
なデータとして格納される。
【0016】道路番号は、分岐点間の道路毎に方向(往
路、復路)別に設定されている。道路属性データは、道
路案内補助情報データであり、図3(A)に示すよう
に、その道路が高架か、高架の横か、地下道か、地下道
の横かからなる高架・地下道の情報および車線数の情報
を示すデータである。形状データは、図2(B)に示す
ように、各道路の複数のノード(節)で分割したとき、
ノード数mのそれぞれに対して東経、北緯からなる座標
データを有している。案内データは、図2(C)に示す
ように、交差点(または分岐点)名称、注意点データ、
道路名称データ、道路名称音声データのアドレス、サイ
ズおよび行き先データのアドレス、サイズの各データか
らなる。
【0017】案内データのうち、注意点データは、図4
(A)に示すように、踏切か、トンネル入口か、トンネ
ル出口か、幅員現象点か、なしか等の情報を示すデータ
であり、分岐点以外の踏切、トンネル等において運転者
に注意を促すためのデータである。道路名称データは、
図3(B)に示すように、高速道路、都市高速道路、有
料道路、一般道(国道、県道、その他)の道路種別の情
報と高速道路、都市高速道路、有料道路について本線か
取付道かを示す情報のデータであり、道路種別データと
さらに各道路種別毎での個別番号データである種別内番
号から構成される。行き先データは、図2(D)に示す
ように、行き先道路番号、行き先名称、行き先名称音声
データのアドレス、サイズおよび行き先方向データ、走
行案内データからなる。
【0018】行き先データのうち、行き先方向データ
は、図2(E)に示すように、無効(行き先方向データ
を使用しない)、不要(案内しない)、直進、右方向、
斜め右方向、右に戻る方向、左方向、斜め左方向、左に
戻る方向の情報を示すデータである。走行案内データ
は、図4(B)に示すように、車線が複数ある場合にど
の車線を走行すべきかを案内するためのデータを格納し
たもので、右寄りか、左寄りか、中央寄りか、なしかの
情報を示すデータである。
【0019】建造物形状地図のデータは、例えば図5
(A)に示すように建築物や橋梁、タワー、公園、運動
場、道路等の建造物のデータ数Nの次にN個の各建造物
のデータが記憶される。そして、各建造物のデータは、
建造物の名称、番地(住所)、種別、建造物の形状、高
さ、詳細の各情報からなる。名称は、ビルであればその
ビル名、個人の家屋であればその居住者名、施設であれ
ばその施設名、道路であれば「中央通り」、「国道1
号」のように道路種別や通り名であり、番地(住所)
は、その建造物の番地である。建造物の形状は、形状を
表す座標数nとその座標値(x0 ,y0 )、(x1 ,y
1 )、………、(xn-1 ,yn-1 )であり、種別は、一
般の家屋、マンション、オフィスビル、公共施設、道
路、公園等の情報である。高さは、階数や高さ(m)の
情報である。そして詳細は、例えばテナントビルであれ
ば各入居者に関する情報であり、名称数mと各テナント
について、名称、電話番号、部屋番号、分類(レストラ
ン、コンビニ、……等の業種、事業内容)に関する情報
である。したがって、図5(B)に示すように建造物の
形状に関する情報として座標値を順に読み出して線で結
び描画し表示することによって、例えばビルや家屋の平
面形状や公園の地形を出力することができる。
【0020】次に、動作を説明する。図6はナビゲーシ
ョン装置のシステム全体の流れを説明するための図、図
7は目的地近傍からの再探索処理を説明するための図、
図8は本発明に係る建造物形状地図表示装置による建造
物形状の表示処理を説明するための図、図9は建造物名
称の表示処理を説明するための図である。
【0021】中央処理装置4のCPU51により経路案
内システムのプログラムが起動されると、図6に示すよ
うにまず現在位置検出装置2により現在位置を検出し現
在位置を中心としてその周辺地図を表示すると共に、現
在位置の名称等を表示する(ステップS1)。次に、電
話番号や住所、施設名称、登録地点等を用いて目的地を
設定し(ステップS2)、現在位置から目的地までの経
路探索を行う(ステップS3)。経路が決まると、現在
位置検出装置2による現在位置追跡を行いながら、目的
地に到着するまで経路案内・表示を繰り返し行う(ステ
ップS4)。目的地に到着する前に寄り道設定の入力が
あった場合には、探索エリアを設定してその探索エリア
での再探索を行い、同様に目的地に到着するまで経路案
内を繰り返し行う。
【0022】一方、目的地に到着するまでの案内処理
は、図7に示すように現在位置を検出して(ステップS
11)、(目的地−現在位置)が所定距離以内か、つま
り現在位置が目的地から所定距離、例えば1kmの範囲
内に入ったか否かを調べ(ステップS12)、所定距離
の範囲内に入った場合には、さらに車両が停止したか否
か(ステップS13)、車両が停車した場合には、駐車
場に進入したか否かを調べる(ステップS14)。目的
地から所定距離の範囲内に入らなければ、例え駐車場に
入ったとしても、寄り道と判断できるので、また、目的
地から所定距離の範囲内に入っても車両が停止しなけれ
ば、そのまま現在位置を検出して追跡し、車両が停止し
ても駐車場に進入しなければ、目的地に到着するまで同
様に案内を継続する(ステップS15)。そして、駐車
場に入った場合には、その駐車場が目的地近傍、例えば
目的地から300m以内か否かを調べ(ステップS1
6)、目的地近傍であれば目的地までの案内が不要であ
るとしてそのまま終了し、目的地近傍でなければ、その
駐車場を始点として目的地までの経路を再度探索し(ス
テップS17)、その探索結果から建造物形状地図によ
り案内図を表示又はプリントにより出力する(ステップ
S18)。
【0023】上記のように駐車場に進入したことを検出
し、駐車場から目的地までの経路を再探索して出力する
ことによって、車両により目的地まで直接行けない場合
であっても確実に目的地までの案内が可能になる。しか
も、車両が停止した場合にその現在位置より駐車場に進
入したことを検出し、その駐車場が目的地から所定距離
の範囲内か、目的地近傍かにより、寄り道のために進入
した駐車場か目的地まで徒歩で行くために進入した駐車
場かを判断することにより、再探索が必要かどうかを判
断している。これらの範囲は、上記のように所定距離を
徒歩圏として、また寄り道と判断できる距離として例え
ば1km、目的地近傍を案内なしでも目的地まで容易に
たどり着ける、目的地にごく近い範囲として例えば30
0mに設定しているが、勿論この距離は任意に変更可能
であることはいうまでもない。
【0024】車両により目的地まで走行するために案内
する経路の場合には、道路地図や交差点図等で現在位置
を追跡しつつ表示するのが有効であるが、上記のように
駐車場に進入したことを条件として行う再探索の経路
は、車両を駐車場において徒歩で目的地に向かうための
案内経路である。したがって、現在位置を追跡しつつそ
の位置を表示しながら行う通常の案内とは異なる。その
ため、道路地図や交差点図等の従来の地図よりも、むし
ろ目的地までの経路における建造物の特徴が判りやすい
建造物形状地図が有効になる。建造物形状地図は、先に
説明したように建造物形状地図のデータに形状データと
して記憶された座標列を順に読み出して線で結ぶことに
より描画し表示して、その上に名称を表示する。そのう
ち建造物形状の表示処理を示したのが図8であり、建造
物名称の表示処理を示したのが図9である。
【0025】建造物形状の表示処理は、図8(A)に示
すように情報記憶装置3から表示範囲の建造物形状地図
のデータを検索して読み出し(ステップS21)、表示
する建造物の形状の表示態様を決める(ステップS2
2)。この表示態様とは、先に説明したように表示する
形状の色、その濃度、それらの模様等であり、種別や高
さ、構成の規模に基づいて決める。例えば種別では、公
共施設、駅、劇場、美術館、遊園地、タワー、マンショ
ン、一般家屋以外のビル等で区別することができ、公共
施設でも、役所や警察署、公民館のような公共機関と公
園や運動場のような公共施設で区別し、一般家屋以外の
ビルでも、高さ(階数)や入居テナント数等で区別する
ことができる。このようにして表示態様を決めた後、建
造物形状地図を表示し(ステップS23)、その形状の
中を決めた表示態様にして表示する(ステップS2
4)。
【0026】ステップS22における表示態様は、例え
ば図8(B)に示すような表示態様決定テーブルを登録
しておくと、表示する建造物形状地図のデータとこの表
示態様決定テーブルを参照することによって、決定する
ことができる。図8(B)に示すものは、表示する建造
物が公共施設の場合にはa色、案内道路の場合にはd
色、公共施設でも道路でもなく、詳細情報がある場合に
は、その規模に応じてb色の濃淡で分け、それ以外で
も、高さが所定以上の場合には、c色の網模様等のよう
に種別や高さ、構成の規模に対応して色、その濃度、そ
れらの模様等の表示態様を設定した例である。したがっ
て、この表示態様決定テーブルを用いた場合には、ステ
ップS22で次のような処理を行うことになる。
【0027】まず、図8(C)に示すように各建造物形
状地図のデータを表示態様決定テーブルと参照し(ステ
ップS31)、まず、種別から公共施設か道路かその他
かを調べ(ステップS32)、公共施設である場合には
表示態様をa色に決定し(ステップS33)、道路であ
りしかもその道路が探索された案内経路上の道路(案内
道路)である場合には表示態様をd色に決定する(ステ
ップS34)。通常の場合、再探索された経路が道路番
号からなるので、その道路番号から建造物形状地図のデ
ータの道路を検索し、その道路の表示態様を決定する。
道路は、図5に示す建造物形状地図のデータにおいて、
例えば種別から道路であることが認識でき、番地によっ
て道路番号が認識できる。そして、形状の座標列によっ
て描画される。道路の場合には、高さ、詳細情報がな
い。公共施設でも道路でもないその他の場合には、次に
詳細情報が有るか否かを調べ(ステップS35)、有る
場合には、その中の名称数がα以上であるか否かにより
(ステップS36)、α以上のものの表示態様をb色
(ステップS38)、αまでないものの表示態様を淡い
b色に決定する(ステップS37)。また、詳細情報が
ない場合であっても、さらに建造物の高さを調べ(ステ
ップS39)、一定の高さ以上のものは、表示態様をc
色の網模様に決定する(ステップS40)。この例の場
合には、公共施設であるか否かが最優先され、次に詳細
情報、つまり建造物の構成の規模が優先され、最後に高
さにより表示態様が決定される。
【0028】建造物上に表示する名称は、その長さもま
ちまちであり、画面の大きさ、表示する範囲により全て
の名称を表示することはできない。そこで、上記の表示
態様を決定する場合と同様に例えば種別による優先順
位、詳細情報の多少による優先順位を設けて重ならない
範囲で表示する。その処理の例を示したのが図9であ
り、まず、表示する範囲のデータの中から詳細情報にあ
る名称数mの大きい順に名称を記憶する(ステップS5
1)。しかる後、名称数mの大きい順から全ての名称に
ついて(ステップS52)、名称の地図上の表示範囲を
計算し(ステップS53)、すでに表示した名称の表示
範囲と重ならないものについて(ステップS54)、名
称を地図上に表示する(ステップS55)。そして、表
示範囲を記憶し(ステップS56)、ステップS52に
戻って同様の処理を繰り返す。
【0029】ここで、名称の表示範囲は、1文字の縦横
サイズ、文字間隔から文字数に応じて建造物の中心から
両側に振り分けることによって決定され、文字列の左上
と右下の位置の座標によって記憶される。また、表示範
囲が重ならないものとは、文字の縦横サイズ、文字間隔
からだけで判断すると、僅かな間隔で隣り合う名称が一
面に表示され、地図が見にくくなるので、表示範囲から
さらに所定の間隔以上離れている場合に、表示範囲が重
ならないと判断するように処理してもよい。この場合の
方法としては、例えば文字列の上下に文字サイズのα
倍、左右にβ倍を表示範囲としたり、許容間隔として上
下、左右に所定の文字数を設定することによって実現で
きる。
【0030】上記のように本発明の建造物形状地図のデ
ータでは、形状の座標列から名称を表示する場合の中心
座標や表示範囲の座標を計算により決定することができ
る。したがって、地図データ記憶装置に建造物形状地図
と共に該建造物形状地図以外の地図のデータも記憶して
該地図と建造物形状地図とを表示画面に切り換え表示す
るように構成した場合にも、道路地図や住宅地図等の他
の地図を表示し、その上に建造物形状地図のデータの名
称を座標列から計算した表示範囲で表示することができ
る。この場合、地図の表示と名称の表示の処理をそれぞ
れが全く他を意識することなく実行することができ、そ
れぞれの表示座標を一致させれば地図と名称の表示のズ
レをなくすことができる。このような処理の組み合わせ
によって名称表示のデータとして、建造物形状地図のデ
ータにおける形状の座標列と名称を道路地図や住宅地図
等の他の地図にも共用することが可能となり、データ量
を大幅に低減することができる。
【0031】図10は建造物形状地図による駐車場から
目的地までの経路案内図の表示例を示す図である。上記
目的地近傍の再探索処理により探索され建造物形状地図
を用いて表示される駐車場から目的地までの経路案内図
は、例えば図10に示すようなものである。この建造物
形状地図を用いた経路案内図は、地図の中心に現在位置
である駐車場の形状を○に十の字のカーソルKLと共に
強調表示し、その周囲の建造物の形状を表示している。
なお、図5に示す建造物形状地図のデータによれば、パ
ーキングタワーや駐車場そのものである場合には、種別
に、また、地下や屋上等を駐車場にしているビルである
場合には、詳細情報の中に分類に駐車場が記憶されるの
で、このいずれかによれ駐車場の検索することができ
る。そして、目的地についても駐車場から目的地までの
経路と共に強調表示している。さらに、各建造物のう
ち、データの種別情報や高さ情報、詳細の名称数等によ
って、情報の有用性の高い建造物と判断されるものにつ
いては、一般の建造物と表示態様を変えて表示し、公共
施設、大きな建物、公園、通りの名称等、主要な建造物
の名称を重ならないように所定の優先順位で表示してい
る。各建造物のうち幾つかの模様で表しているものが、
表示態様を変えているものであり、カラー表示の場合に
は、色や濃度、さらにはそれらの模様の組み合わせで区
別表示している。例えば学校や市役所、駅等の公共施
設、公園、テナントビルでは、名称数の大きいビルを通
常の表示態様と異なる表示態様とすることによって、地
図として表示されている地域の目標物や特徴を判りやす
くすることができる。
【0032】上記のような建造物形状地図を用いて目的
地までの経路を出力すると、目的地に駐車する場所がな
く、やむを得ず周囲の駐車場を探して車両を駐車させ、
そこから徒歩で目的地までゆく場合に、車両で走行する
場合の道路地図による案内とは違った判りやすい経路案
内ができる。すなわち、徒歩による目的地までの経路で
あるため、その道々で右折する角の「上野ビルヂング」
や、突き当たりの「緑公園」等、ビル名や公共施設、建
造物の形状を必要に応じて逐一確認することができる。
【0033】なお、本発明は、上記の実施例に限定され
るものではなく、種々の変形が可能である。例えば上記
の実施例では、駐車場に進入したことを検出して、再探
索を行うようにしたが、駐車場として、所謂有料駐車
場、無料駐車場のような一般的な駐車場だけでなく、駐
車可能な場所を確保している施設や、建物、公園、パー
キングメーターを設置した道路等、他の建造物を含めて
もよいことはいうまでもない。また、現在位置が目的地
から所定距離の範囲内であり、目的地近傍ではないこと
を条件に駐車場に進入したことを検出して、現在位置か
ら目的地まで再探索を行うようにしたが、再探索を行う
か否かを選択できるようにしてもよいし、探索結果を表
示だけかプリント出力するかを選択できるようにしても
よい。さらに、所定距離の範囲内でない場合について
も、例えば選択により現在位置から目的地までの再探索
を行うようにしてもよい。つまり、このような場合に
は、何らかの目的があってその駐車場に一時的に立ち寄
ったと考えることができるからである。したがってこの
場合には、目的地まで徒歩でというより、むしろ目的地
まで再び車両で走行することになるので、建造物形状地
図ではなく、道路地図による通常の車両用ナビゲーショ
ン装置としての経路案内となる。
【0034】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、各建築物や施設その他各種建造物毎に形状の
座標列と高さ情報を含む当該建造物に属する情報とを有
する建造物形状地図のデータを記憶する記憶手段と、地
図を表示する表示手段と、少なくとも建造物の高さに応
じて当該建造物の表示態様を決定して表示手段に建造物
形状地図を表示する表示制御手段とを備え、建造物の高
さに応じて表示態様を変えた建造物形状地図を表示手段
に表示するので、建造物の形状とその表示態様から経路
案内などに際して経路に沿った周囲の状況が分かりやす
く地図を表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る建造物形状地図表示装置を適用
したナビゲーション装置の実施の形態を示す図である。
【図2】 道路案内データ等の構成例を示す図である。
【図3】 道路属性データ等の構成例を示す図である。
【図4】 注意点データ等の構成例を示す図である。
【図5】 建造物形状地図のデータの構成例を示す図で
ある。
【図6】 ナビゲーション装置のシステム全体の流れを
説明するための図である。
【図7】 目的地近傍からの再探索処理を説明するため
の図である。
【図8】 本発明に係る建造物形状地図表示装置による
建造物形状の表示処理を説明するための図である。
【図9】 建造物名称の表示処理を説明するための図で
ある。
【図10】 建造物形状地図による駐車場から目的地ま
での経路案内図の表示例を示す図である。
【符号の説明】
1…入出力装置、2…現在位置検出装置、3…情報記憶
装置、4…中央処理装置、11…タッチスイッチ、12
…ディスプレイ、13…プリンタ、16…スピーカ、2
1…GPS受信装置、22…VICS情報受信装置、2
3…データ送受信装置、24…絶対方位センサ、25…
相対方位センサ、25は距離センサ、40…CPU、4
1…第1ROM、42…RAM、43…第2ROM、4
4…画像メモリ、45…画像プロセッサ、46…音声プ
ロセッサ、47…通信インターフェース、48…入力イ
ンターフェース

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各建築物や施設その他各種建造物毎に高
    さ情報を含む当該建造物に属する情報を有する建造物形
    状地図のデータを記憶する記憶手段と、地図を表示する
    表示手段と、少なくとも前記建造物の高さ情報に応じて
    当該建造物の表示態様を決定して前記表示手段に建造物
    形状地図を表示する表示制御手段とを備え、建造物の高
    さ情報に応じて表示態様を変えた建造物形状地図を前記
    表示手段に表示することを特徴とする建造物形状地図表
    示装置。
  2. 【請求項2】 前記表示制御手段は、前記建造物に属す
    る情報の階数に基づき表示態様を決定することを特徴と
    する請求項1記載の建造物形状地図表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003139548A (ja) * 2001-11-05 2003-05-14 Alpine Electronics Inc ナビゲーション装置
JP2007132735A (ja) * 2005-11-09 2007-05-31 Denso Corp カーナビゲーション装置

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