JPH11249515A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH11249515A
JPH11249515A JP4928698A JP4928698A JPH11249515A JP H11249515 A JPH11249515 A JP H11249515A JP 4928698 A JP4928698 A JP 4928698A JP 4928698 A JP4928698 A JP 4928698A JP H11249515 A JPH11249515 A JP H11249515A
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toner
image forming
magnetic
developing
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JP4928698A
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Satoru Haneda
哲 羽根田
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トナーリサイクル手段よりの現像手段での排
出トナーの回収を確実とし、画像かぶりや前の画像のゴ
ーストの発生を防止する画像形成装置を提供すること。 【解決手段】 トナーリサイクル手段は像形成体と対向
する磁性粒子搬送体上に形成される磁性粒子からなる磁
気ブラシであると共に、排出時は、像形成体へ付着させ
る単位面積当たりの最大トナー付着量を制御することを
特徴とする画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、FAX等の画像形成装置で、像形成体の周辺に帯電
手段、像露光手段、現像手段等を配置して画像形成を行
う電子写真方式の画像形成装置で、特に磁性粒子を用い
たトナーリサイクル手段を有する画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式の画像形成装置の一
方式として、像形成体の周辺に帯電手段、像露光手段及
び現像手段を配置し、帯電手段による像形成体への帯電
と像露光手段による像露光とにより像形成体上に潜像を
形成し、該潜像を現像手段による接触反転現像により画
像形成を行う画像形成装置が用いられる。
【0003】一方トナーの有効利用のため、画像形成の
後、像形成体上に残った転写残トナーをクリーニング手
段によりクリーニングし、該クリーニングトナーをスク
リュウパイプ等を用いて現像手段に搬送し、現像工程で
再使用するトナーリサイクル方法が一般的に用いられて
いる。しかしながら、このスクリュウパイプを用いてク
リーニングトナーを搬送するトナーリサイクル方法は機
構が複雑となるため、トナーリサイクル手段としてロー
ラ状の部材を用い、像担持体上の画像部の転写残トナー
を一旦像形成体より該ローラ状のトナーリサイクル手段
に回収し、非画像部においてトナーリサイクル手段上の
トナーを再度像形成体に排出(付着)させ現像手段へと
運び、現像手段により像形成体上のトナーを現像手段内
部に回収し再利用する方法が特開平8−166750号
公報、同8−152832号公報、同8−6454号公
報、同6−51672号公報等により提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記提
案によるローラ部材を用いたトナーリサイクル手段にお
いては、像形成体上の転写残トナーの像形成体への付着
力が強くトナーリサイクル手段への転写残トナーの回収
が良好に行われなかったり、トナーリサイクル手段への
付着力が強くトナーリサイクル手段より像形成体への排
出が良好に行われなかったりする。
【0005】このため本願発明者らは、ローラ部材に代
えて磁性粒子搬送体上(スリーブ)に形成される磁性粒
子からなる磁気ブラシによるトナーリサイクル手段を用
いて、像形成体上の画像部(画像形成領域)の転写残ト
ナーを一旦像形成体より該磁気ブラシによるトナーリサ
イクル手段に回収し、非画像部(非画像形成領域)にお
いてトナーリサイクル手段上のトナーを再度像形成体に
排出(付着)させ、帯電手段にて再帯電して、現像手段
へと運び、現像手段(磁気ブラシ現像手段)により像形
成体上のトナーを現像手段内部に回収し再利用する方法
を検討しているが、像形成体上への単位面積当たりのト
ナーリサイクル手段よりの排出トナー量が多いと、排出
トナーのトナー層電位の寄与が大きくなって、現像手段
(磁気ブラシ現像手段)でのクリーニング用現像バイア
スによる排出トナーの回収が困難となり、転写材上に画
像かぶりや前の画像のゴーストが発生するという問題を
生じる。また、トナーリサイクル手段よりの排出トナー
量が多いとトナー層が多層となり、排出トナーを現像磁
気ブラシで摺擦しても、下層のトナー層は現像磁気ブラ
シと接触できずに擦り抜けてしまい、転写材上に画像か
ぶりや前の画像のゴーストが発生するという問題を生じ
る。
【0006】本発明は上記の問題点を改良し、トナーリ
サイクル手段よりの現像手段での排出トナーの回収を確
実とし、画像かぶりや前の画像のゴーストの発生を防止
する画像形成装置を提供することを目的とする。
【0007】また、像形成体の周辺には現像手段や像露
光手段や帯電手段等のプロセス手段が数多く配置され、
これらのプロセス手段の小型化と共に、像形成体の周辺
に配置されるトナーリサイクル手段も基本的に小型であ
ることが望まれる。しかしながら、磁性粒子の劣化やジ
ャム等のトラブル時に起きる未転写トナー像、特にベタ
画像の未転写トナー像のクリーニングにも対応できるも
のでなければならない。
【0008】本発明は上記の問題点をも改良し、小型で
適正な大きさで、かつ磁性粒子の劣化やベタ画像やジャ
ム等のトラブル時に起きる未転写トナー像のクリーニン
グにも対応できるトナーリサイクル手段を有する画像形
成装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、像形成体上
の画像形成領域の転写残トナーを一旦回収した後、非画
像形成領域で前記像形成体上に排出し、前記像形成体上
の潜像を現像する現像手段へ回収するトナーリサイクル
手段を有する画像形成装置において、前記トナーリサイ
クル手段は前記像形成体と対向する磁性粒子搬送体上に
形成される磁性粒子からなる磁気ブラシであると共に、
排出時は、前記像形成体へ付着させる単位面積当たりの
最大トナー付着量を制御することを特徴とする画像形成
装置によって達成される(第1の発明)。
【0010】また、上記目的は、像形成体上の画像形成
領域の転写残トナーを一旦回収した後、非画像形成領域
で前記像形成体上に排出し、前記像形成体上の潜像を現
像する現像手段へ回収するトナーリサイクル手段を有す
る画像形成装置において、前記トナーリサイクル手段は
前記像形成体と対向する磁性粒子搬送体上に形成される
磁性粒子からなる磁気ブラシであると共に、前記磁気ブ
ラシのトナー濃度に合わせて排出時間を調整することを
特徴とする画像形成装置によって達成される(第2の発
明)。
【0011】また、上記目的は、像形成体上の画像形成
領域の転写残トナーを一旦回収した後、非画像形成領域
で前記像形成体上に排出し、前記像形成体上の潜像を現
像する現像手段へ回収するトナーリサイクル手段を有す
る画像形成装置において、前記トナーリサイクル手段は
前記像形成体と対向する磁性粒子搬送体上に形成される
磁性粒子からなる磁気ブラシであると共に、前記磁気ブ
ラシのトナー濃度に合わせてトナー排出条件を調整する
ことを特徴とする画像形成装置によって達成される(第
3の発明)。
【0012】また、上記目的は、像形成体上の画像形成
領域の転写残トナーを一旦回収した後、非画像形成領域
で前記像形成体上に排出し、前記像形成体上の潜像を現
像する現像手段へ回収するトナーリサイクル手段を有す
る画像形成装置において、前記トナーリサイクル手段は
前記像形成体と対向する磁性粒子搬送体上に形成される
磁性粒子からなる磁気ブラシであると共に、前記現像手
段に収納される磁性粒子に対し、前記トナーリサイクル
手段に収納される磁性粒子量は10〜30wt%である
ことを特徴とする画像形成装置によって達成される(第
4の発明)。
【0013】また、上記目的は、像形成体上の画像形成
領域の転写残トナーを一旦回収した後、非画像形成領域
で前記像形成体上に排出し、前記像形成体上の潜像を現
像する現像手段へ回収するトナーリサイクル手段を有す
る画像形成装置において、前記トナーリサイクル手段は
前記像形成体と対向する磁性粒子搬送体上に形成される
磁性粒子からなる磁気ブラシであると共に、未転写トナ
ー像の前記トナーリサイクル手段によるクリーニング時
は、前記トナーリサイクル手段を動作させず、前記像形
成体を帯電する帯電手段による再帯電後、前記現像手段
で回収することを特徴とする画像形成装置によって達成
される(第5の発明)。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。なお、本願の記載は請求項の技術的範囲や用語の
意義を限定するものではない。また、以下の、本発明の
実施の形態における断定的な説明は、ベストモードを示
すものであって、本発明の用語の意義や技術的範囲を限
定するものではない。
【0015】本発明の請求項1にかかわる発明とその他
の各発明に共通する画像形成装置の一実施形態の画像形
成プロセスおよび各機構の構成、機能について、図1な
いし図6を用いて説明する。図1は、本発明に共通する
画像形成装置の一実施形態を示すレーザプリンタの断面
構成図であり、図2は、トナーリサイクル手段の拡大図
であり、図3は、トナーリサイクル手段のリサイクルバ
イアスの作動域を示す図であり、図4は、転写残トナー
の現像手段への回収方法を示す図であり、図5は、本発
明の問題点を示す図であり、図6は、磁性粒子搬送体に
形成される磁気ブラシの拡大図である。
【0016】図1ないし図4によれば、像形成体として
の感光体ドラム10は、例えば周速(線速度)150m
m/secで図1に矢印で示す方向に駆動回転され、コ
ロナ帯電装置としてのスコロトロン帯電器11により周
面に対しトナーと同極性(本実施形態においてはマイナ
ス極性)のコロナ放電により一様に帯電された後、像露
光手段としての露光光学系12により画像信号に基づい
た像露光が行われる。
【0017】露光光学系12は不図示のレーザ光源から
発光されるレーザ光を回転多面鏡12bにより回転走査
し、fθレンズ12c、反射ミラー12d等を経て感光
体ドラム10上に潜像を形成する。
【0018】トナー粒子とキャリア粒子とで構成される
二成分現像剤により現像する現像手段(磁気ブラシ現像
手段ともいう)である現像器13が設けられていて、感
光体ドラム10に形成された潜像の現像が現像剤を担持
する現像スリーブ131によって行われる。現像は現像
剤搬送体としての現像スリーブ131と感光体ドラム1
0との間にトナーと同極性(本実施形態においてはマイ
ナス極性)の直流電圧と該直流電圧に交流電圧とが重畳
された現像バイアスが印加される接触の反転現像にて行
われる。上記現像剤に用いられるトナーとしては後述す
る転写残トナーの回収効率の良い球形トナーが好ましく
用いられる。
【0019】本発明においてはトラブルによる現像剤と
磁性粒子の混合も考えられ、現像手段の現像剤のキャリ
ア粒子(現像手段に収納される磁性粒子ともいう)と後
述するトナーリサイクル手段での磁性粒子とは同じもの
を用いるのが好ましい。
【0020】この観点から磁性粒子と共通使用可能なキ
ャリア粒子を有する上記現像剤には、次のようなキャリ
ア粒子及びトナー粒子からなる現像剤を用いることが好
ましい。
【0021】一般に磁性キャリア粒子は平均粒径が大き
いと、現像剤搬送体としての現像スリーブ131上に形
成される現像磁気ブラシの穂の状態が粗くなるために、
現像バイアスの電界により振動を与えながら静電潜像を
現像しても、トナー像にムラが現れ易く、穂におけるト
ナー濃度が低くなるので高濃度の現像が行われない等の
問題点がある。この問題点を解消するには、磁性キャリ
ア粒子の平均粒径を小さくすればよく、実験の結果重量
平均粒径が100μm以下であると上記問題点は発生し
ないことが判明した。しかし、磁性キャリアの粒径が小
さ過ぎると、トナー粒子と共に感光体ドラム10表面に
付着するようになったり、飛散し易くなる。これらの現
象はキャリアに作用する磁界の強さ、それによるキャリ
アの磁化の強さにも関係するが、一般的には、磁性キャ
リアの重量平均粒径が40μm以下になると次第に上記
傾向が出始め、30μm以下で顕著に現れるようにな
る。従って、この現像器13では現像剤の磁性キャリア
には、重量平均粒径が好ましくは100μm以下であ
り、40μm以上であるものが好適に用いられる。な
お、磁性キャリアが球形化されていると、トナー粒子と
キャリア粒子の攪拌性及び現像剤の搬送性を向上させ、
さらにトナーの荷電制御性を向上させて、トナー粒子同
志やトナー粒子とキャリア粒子の凝集を起こりにくくす
るので好ましい。
【0022】このような現象や条件はトナーリサイクル
手段においても同様である。
【0023】上記の如き磁性キャリアは、磁性体として
従来の磁性キャリアにおけると同様の、鉄、クロム、ニ
ッケル、コバルト等の金属、あるいはそれらの化合物や
合金、例えば、四三酸化鉄,γ−酸化第二鉄、二酸化ク
ロム、酸化マンガン、フェライト、マンガン−銅系合
金、といった強磁性体の球形化された粒子、又はそれら
の磁性体粒子の表面をスチレン系樹脂、ビニル系樹脂、
エチレン系樹脂、ロジン変性樹脂、アクリル系樹脂、ポ
リアミド樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂等の樹
脂、シリコン樹脂、フッ素樹脂で球状に被覆するか、あ
るいは、磁性体微粒子を分散して含有した樹脂の球状粒
子を作るかして得られた粒子を、従来公知の平均粒径選
別手段で粒径選別することによって得られる。
【0024】なお、キャリア粒子を前述のように樹脂等
によって球状に形成することは、先に述べた効果の他
に、現像剤搬送担体に形成される現像剤層が均一とな
り、また、現像剤搬送担体に高いバイアス電圧を印加す
ることが可能になるという効果も与える。即ち、キャリ
ア粒子が樹脂等によって球形化されていることは、
(1)一般にキャリア粒子は長軸方向に磁化吸着され易
いが、球形化によってその方向性がなくなり、従って、
現像剤層が均一に形成され、局所的に抵抗の低い領域や
層厚のムラの発生を防止する。(2)キャリア粒子の高
抵抗化と共に、従来のキャリア粒子に見られるようなエ
ッジ部がなくなって、エッジ部への電界の集中が起こら
なくなり、その結果、現像剤搬送担体に高いバイアス電
圧を印加しても、電極部材や感光体ドラム10面に放電
して静電潜像を乱したり、バイアス電圧がブレークダウ
ンしたりすることが起こらない、という効果を与える。
この高いバイアス電圧を印加できるということは、振動
電界下での現像における先に述べたような効果を十分に
発揮させることができるということである。そして、以
上のような効果を奏するキャリア粒子の球形化には前述
のようなワックスも用いられるが、キャリアの耐久性等
からすると、前述のような樹脂を用いたものが好まし
く、さらに、キャリア粒子の抵抗率が108Ωcm以
上、特に1013Ωcm以上の絶縁性を有する磁性粒子を
形成したものが好ましい。この抵抗率は、粒子を0.5
0cm2の断面を有する容器に入れてタッピングしたの
ち、詰められた粒子上に1kg/cm2の荷重を掛け、
荷重と底面電極との間に1000V/cmの電界が生ず
る電圧を印加したときの電流値を読み取ることで得られ
る値であり、この抵抗率が低いと、現像剤搬送担体にバ
イアス電圧を印加した場合に、キャリア粒子に電荷が注
入されて、感光体ドラム10面にキャリア粒子が付着し
易くなったり、あるいはバイアス電圧のブレークダウン
が起こり易くなったりする。
【0025】以上を総合して、磁性キャリア粒子は、少
なくとも長軸と短軸の比が3倍以下であるように球形化
されており、針状部やエッジ部等の突起がなく、抵抗率
が108Ωcm以上好ましくは1013Ωcm以上である
ことが適正条件である。そして、このような磁性キャリ
ア粒子は、球状の磁性体粒子を酸化皮膜形成等によって
高抵抗化すること、磁性体微粒子分散系のキャリアで
は、できるだけ磁性体の微粒子を用いて、分散樹脂粒子
形成後に球形化処理を施すこと、あるいはスプレードラ
イの方法によって分散樹脂粒子を得ること等によって製
造される。固定磁石を内部に有する現像スリーブ131
に安定して吸着させるべくキャリア粒子の磁化率は30
〜70emu/gであることが好ましい。
【0026】このような現象や条件はトナーリサイクル
手段においても同様である。
【0027】次に、トナー粒子について説明する。
【0028】トナーの平均粒径が大きくなると、画像の
荒れが目立つようになる。通常、10本/mm程度のピ
ッチで並んだ細線の解像力がある現像には、平均粒径1
0μm程度のトナーでも問題ないが、しかし、平均粒径
1〜5μmの微粒子化したトナーを用いると、解像力は
格段に向上して、濃淡差も忠実に再現した鮮明な高画質
画像を与えるようになる。以上の理由からトナーの粒径
は平均粒径が10μm以下、好ましくは1〜5μmが適
正条件である。また、トナー粒子が電界に追随してトナ
ーリサイクル手段で回収、排出されるために、トナー粒
子の帯電量は3〜30μC/g(特に好ましくは10〜
20μC/g)が望ましい。特に粒径の小さい場合は高
い帯電量が必要である。このような現象や条件はトナー
リサイクル手段においても同様である。
【0029】上記の如きトナーは、従来のトナーと同様
の方法で得られる。即ち、従来のトナーにおける球形や
不定形の非磁性又は磁性のトナー粒子を平均粒径選別手
段によって選別したトナーを用いることができる。中で
も、トナー粒子が磁性体微粒子を含有した粒子であるこ
とが好ましく、特に磁性体微粒子の量が60wt%以
下、特に30wt%を超えないものが好ましい。トナー
粒子が磁性微粒子を含有したものである場合は、トナー
粒子が現像剤搬送担体に含まれる磁力の影響を受けるよ
うになるから、磁気ブラシの均一形成性が一層向上し
て、しかも、かぶりの発生が防止され、さらにトナー粒
子の飛散も起こりにくくなる。しかし、含有する磁性体
の量を多くし過ぎると、キャリア粒子との間の磁気力が
大きくなり過ぎて、十分な現像濃度を得ることができな
くなるし、また、磁性体微粒子がトナー粒子の表面に現
れるようになって、摩擦帯電制御が難しくなったり、ト
ナー粒子が破損し易くなったりする。
【0030】またトナー形状としては球形トナーの方
が、不定形トナーより流動性が高く、像形成体との付着
力が小さく転写率が高いので、転写残トナーが像形成体
から回収し易いし、また排出もし易く好ましく、従来転
写材残トナーのクリーニングに用いられるクリーニング
ブレードだと、擦り抜けてしまい使えなかった小粒径の
トナーが使えるようになる。
【0031】以上を纏めると、現像器13において、好
ましいトナー粒子は、キャリア粒子について述べたよう
な樹脂及びさらには磁性体の微粒子を用い、それにカー
ボン等の着色成分や必要に応じて帯電制御剤等を加え
て、従来公知のトナー粒子製造方法と同様の方法によっ
て作ることができる平均粒径が10μm以下、特に好ま
しくは1〜5μmの粒子からなるものである。
【0032】トナーリサイクル手段での磁性粒子におい
ても以上述べたと同様なキャリア粒子が好ましく用いら
れ、また現像器13には、以上述べたような球状のキャ
リア粒子とトナー粒子とが従来の2成分現像剤における
と同様の割合で混合した現像剤が好ましく用いられる
が、これにはまた、必要に応じて粒子の流動滑りを良く
するための流動化剤や像担持体面の清浄化に役立つクリ
ーニング剤等が混合される。流動化剤としては、コロイ
ダルシリカ、シリコンワニス、金属石鹸あるいは非イオ
ン表面活性剤等を用いることができ、クリーニング剤と
しては、脂肪酸金属塩、有機基置換シリコンあるいはフ
ッ素等表面活性剤等を用いることができる。
【0033】転写材である記録紙Pが転写材収納手段で
ある給紙カセット15より、送り出しローラ15aによ
り送り出され、給送ローラ15bにより給送されてタイ
ミングローラ15cへ搬送される。
【0034】記録紙Pは、タイミングローラ15cの駆
動によって、感光体ドラム10上に形成されたトナー画
像と同期がとられて、駆動ローラ14dと従動ローラ1
4eとテンションローラ14iとに張架される転写ベル
ト14aが設けられた転写手段としての転写ベルト装置
14によって感光体ドラム10と転写ベルト14aとの
間に形成されるニップ部(転写域)14bへと給送さ
れ、転写ベルト14aを挟んで感光体ドラム10と対向
して設けられトナーと逆極性(本実施形態においてはプ
ラス極性)の転写電圧が印加される転写器14cによ
り、感光体ドラム10の周面上の像が一括して記録紙P
上に転写される。
【0035】転写手段としては、直接像形成体と対峙す
るコロナ転写器が用いられると転写材が無い場合のトナ
ー或いは転写材が有ってもその外側のトナーに対しコロ
ナ放電によりトナー極性を反転してしまい(本実施形態
においてはプラス極性としてしまい)、後述するトナー
と逆極性(本実施形態においてはプラス極性)のリサイ
クルバイアスが印加されるトナーリサイクル手段での像
形成体上の転写残トナーの回収を困難にさせる。上記の
転写ベルトや転写ローラでは、転写材外のトナーが極性
反転されることなくマイナス極性のままで転写手段側へ
転写され、トナーリサイクル手段での負荷が軽減される
ので転写ベルトや転写ローラが好ましく用いられる。
【0036】転写材分離手段としてのコロナ放電器を用
いた分離器14hにより転写ベルト装置14から分離し
た記録紙Pは、少なくとも一方のローラの内部にヒータ
を有する加熱用定着ローラ17aと圧着ローラ17bと
を有する定着装置17へと搬送され、加熱用定着ローラ
17aと、圧着ローラ17bとの間で熱と圧力とを加え
られることにより記録紙P上の付着トナーが定着され、
排紙ローラ18により装置外部へ排出される。
【0037】トナー像が形成される領域である画像形成
領域の転写後の感光体ドラム10の周面上の転写残トナ
ー領域に残ったトナーは除電手段としての光除電器16
により光除電され、感光体ドラム10の電位レベルが略
ゼロとされた後、感光体ドラム10と同方向に回転さ
れ、外周面に磁性粒子からなる磁気ブラシが形成される
磁性粒子搬送体であるスリーブ110を有するトナーリ
サイクル手段としてのトナーリサイクル装置100にい
たり、直流(DC)バイアスE1に必要により交流(A
C)バイアスAC1が重畳されるリサイクルバイアスに
より、直流バイアスE1に図2の実線にて示すトナーと
逆極性(本実施形態においてはプラス極性)の300〜
1500Vのトナー回収バイアスが印加されるトナーリ
サイクル手段のスリーブ110によってスリーブ110
の外周面上の磁気ブラシに回収される。転写残トナー領
域での転写残トナーが完全に回収されるように、トナー
回収バイアス印加領域を画像形成領域よりも両側端をや
や長く形成する。交流バイアスAC1としては周波数1
〜10kHz、電圧VP-P500〜2000Vのsin
波や矩形波のものが用いられる。なおS1は、トナーリ
サイクル装置100の磁気ブラシのトナー濃度を測定
し、トナー濃度の検知や不図示の制御部を通してトナー
濃度の設定を行うための光反射方式を用いたトナー濃度
検知手段としてのトナー濃度検知装置であり、S2は、
箱体120の滞留部SP2の底部に設けられるコイルイ
ンダクタンスによるL検知やコンデンサによる容量検知
やインダクタンスコイル、コンデンサ等で構成されたコ
ルピッツ発振回路等を用いたトナー濃度検知手段として
のトナー濃度検知装置である。
【0038】光除電器16の光除電により感光体ドラム
10の電位レベルが略ゼロとされ感光体ドラム10への
転写残トナーの静電的な吸着力が弱められ、転写残トナ
ーが移動し易く、転写残トナーのトナーと逆極性(プラ
ス極性)のトナー回収バイアスが印加されるスリーブ1
10上の磁気ブラシへの転写が容易となり回収効率が向
上される。
【0039】上記トナーリサイクル装置100の磁気ブ
ラシを形成する磁性粒子としては、転写残トナーの回収
と排出とを良好とするため、現像器13に用いる現像剤
として二成分現像剤を使用した場合、前述したキャリア
粒子と同粒径の重量平均粒径が40〜100μmの磁性
粒子が用いられるが、組成は前述した現像手段に用いら
れるキャリア粒子と同様の組成によるものが用いられ
る。また磁性粒子をキャリア粒子と同径のものを選ぶこ
とにより、磁性粒子が現像器13内に入っても感光体ド
ラム10に付着しないので問題を生じない。同じ理由か
ら抵抗率や磁化率も同じものを選ぶのが好ましい。むろ
ん、トナーリサイクル装置100で感光体ドラム10に
付着するのを防止するために、磁性粒子をキャリア粒子
より大きい粒径や抵抗率や磁化率を選んでもよい。
【0040】次に、転写残トナー領域通過後の画像形成
領域間の非画像形成領域においてリサイクルバイアスの
直流バイアスE1を、図2の点線にて示すトナーと同極
性(本実施形態においてはマイナス極性)の−300〜
−1500Vが印加されるトナー排出バイアスに切替
え、スリーブ110上の磁気ブラシに付着する回収トナ
ーを感光体ドラム10上に排出(付着)させる。トナー
排出バイアス印加領域はトナー回収バイアス印加領域間
であり、画像形成領域間(非画像形成領域)よりもやや
短く設定する(図3参照)。この際、感光体ドラム10
には光除電器16による光除電が行われる。光除電によ
り感光体ドラム10の電位レベルは略ゼロとされ排出ト
ナーの感光体ドラム10への付着を容易とする。
【0041】図4の(a)に示すように、電位レベルを
略ゼロとされた感光体ドラム10上にトナー層が形成さ
れる。付着トナーはトナー排出バイアスによりマイナス
極性をもって感光体ドラム10に付着しており、トナー
層の電位レベルは略−50V程度である。
【0042】続いて、排出トナーが付着された感光体ド
ラム10に帯電手段としてのスコロトロン帯電器11に
よりトナーと同極性(本実施形態においてはマイナス極
性)の直流電圧により感光体ドラム10の表面電位が−
750Vに再帯電が行われると、図4の(b)に示すよ
うに、内訳は感光体ドラム10の表面の電位レベルが例
えば−650V程度に帯電され、付着しているトナー層
の電位レベルは再帯電により少し上昇し−100V程度
となる。
【0043】この状態で再帯電され感光体ドラム10に
付着された排出トナーが現像器13に至り、図4の
(c)に示すように、感光体電位より低いトナーと同極
性(本実施形態においてはマイナス極性)の−100〜
−650Vのクリーニング用現像バイアスが印加された
現像器13の現像スリーブ131の現像剤に擦過され
て、感光体ドラム10上より現像器13へとクリーニン
グ(回収)される。この際、トナーが全て回収されなく
ても、次の画像形成域には使用しないので画像上の問題
は生じない。また、このクリーニング用現像バイアスは
画像形成時の反転現像に用いる現像バイアスと同じ或い
は低めの値に設定することによりトナーを現像スリーブ
131に引き付ける。しかしながら、感光体ドラム10
上への単位面積当たりのトナーリサイクル装置100よ
りの排出トナー量が多いと、図5に示すように、現像器
13でのクリーニング用現像バイアスの電位よりも再帯
電される排出トナーのトナー層電位の寄与が大きくなっ
て、マージンとして感光体電位と200〜300Vの差
が必要なクリーニング用現像バイアス電位とが近くなっ
てクリーニング性が低下し、現像器13(磁気ブラシ現
像手段)でのクリーニング用現像バイアスによる排出ト
ナーの回収が困難となり、転写材上に画像かぶりや前の
画像のゴーストが発生したり、また、トナーリサイクル
装置100よりの排出トナー量が多いとトナー層が多層
となり、排出トナーを現像磁気ブラシで摺擦しても、下
層のトナー層は現像磁気ブラシと接触できずに擦り抜け
てしまい、転写材上に画像かぶりや前の画像のゴースト
が発生したりするので、クリーニング性を低下させない
ように、排出トナーの感光体ドラム10へ付着させる単
位面積当たりの付着量を、後述する条件設定により、現
像磁気ブラシでの確実な回収が行われる1mg/cm2
以内のトナー付着量、また2層以内のトナー層を最大ト
ナー付着量とし、トナー付着量をそれ以下となるように
制御する(請求項1の発明)。
【0044】トナーリサイクル装置100、スコロトロ
ン帯電器11及び現像器13により残留トナーを除去さ
れた感光体ドラム10は再びスコロトロン帯電器11に
よって一様帯電を受け、次の画像形成サイクルにはい
る。
【0045】上記の説明におけるスリーブ110の磁気
ブラシによるトナー回収及びトナー排出において、除電
手段としての光除電器16による光除電が無いと感光体
電位が凹凸を有しているため、特に画像形成領域のエッ
ジ部でのトナー付着力が低減されない。そのため光除電
を行い感光体電位を平滑化し、均一で高い回収或いは排
出を可能とさせる。この方が現像手段でのトナー回収も
容易とさせる。また、トナーは静電的な電気力により感
光体ドラム10に吸着されており、再帯電時に帯電手段
を汚すことがないので帯電手段として帯電ローラを用い
ることも可能となる。
【0046】また、トナーリサイクル手段による排出ト
ナーを感光体ドラム10より現像器13へ回収し易いよ
うに、現像器13の現像方法としては上記の二成分磁気
ブラシを用いた接触現像の他に、磁性トナー或いは非磁
性トナーを用いた一成分接触現像が用いられる。また、
現像剤に用いられる一成分、二成分用トナーは高画質が
可能な球形の重合トナー等が好ましい。球形トナーは感
光体ドラム10や磁性粒子との付着力が小さく静電気的
に移動しやすいことから、粉砕トナー(不定形トナー)
と比較して、高い回収効率と高い排出効率とを有する。
従来、一般的なゴムブレードでのクリーニングの際、ブ
レードより擦り抜けが生じ易いとされる球形トナーを本
発明では好ましいトナーとして用いることが可能とな
る。
【0047】図2によれば、トナーリサイクル手段とし
てのトナーリサイクル装置100は回転する感光体ドラ
ム10と対向し、感光体ドラム10と同方向に回転され
る磁性粒子搬送体としての、例えばアルミ材やステンレ
ス材を用いた円筒状のスリーブ110と、該スリーブ1
10の内部に設けられるN、S極よりなる磁石体111
と、磁石体111によりスリーブ110の外周面上に形
成される磁性粒子からなる磁気ブラシとにより構成され
る。トナーリサイクル装置100には、磁石S2と対向
して設けられ、磁気ブラシを形成する磁性粒子の通過量
を規制するための規制部材としての規制板121と、規
制板121の背面(感光体ドラム10と反対側の面)に
密着して箱状の保持部材122が規制板121と一体化
して設けられ、箱体120が形成される。箱体120を
構成する保持部材122の上部(箱体120の内部)に
磁性粒子の滞留部SP2を形成する。また転写残トナー
の回収、排出を行うクリーニング部CLの位置からスリ
ーブ110の回転方向下流の滞留部SP2までの間のス
リーブ110の背部に開放部SP1を形成する。磁気ブ
ラシの回転により磁気ブラシ内の異物や、後述する開口
部SP3よりの異物が開放部SP1の空間に落下され
る。これにより磁気ブラシ内の異物の滞留が防止され
る。トナーリサイクル装置100の底部に溜まった異物
は回収スクリュウ123により不図示の回収容器に回収
される。
【0048】後述するように、小型化されるトナーリサ
イクル装置100に保有される磁性粒子の量は100〜
400gが好ましく、また、上記滞留部SP2は均一な
磁性粒子層を形成するための溜めであり、転写材トナー
を回収(収納)できる程度の量で、スリーブ110の数
回転で排出できる量を滞留部SP2に保有することが好
ましく、滞留部SP2内に保有する磁性粒子は、規制板
121を通過するスリーブ110の1回転当たりの磁性
粒子通過量の2〜10倍程度が、画像形成領域で転写材
トナーを回収し、非画像形成領域で回収トナーを排出す
るのに好ましく、滞留部SP2内に保有する磁性粒子量
は40〜200g程度であることが好ましい。磁性粒子
の量を多くすると、回収能力は上がるが排出時間が長く
かかり、非画像形成領域をできるだけ減らしてコピー速
度を速くするために、出来る限り短く設定したい非画像
形成領域での排出を困難とさせる。また磁性粒子の量を
少なくすると、排出時間は短くなるが少ないトナー回収
量でもトナー濃度が高くなるので、回収能力が低下した
り、フィルミングにより像形成体の耐久性がなくなる。
【0049】上記により、適量の磁性粒子が滞留部内に
収納されて均一な磁性粒子層が形成され、回収能力と排
出能力とのバランスが保たれる。
【0050】また規制板121と保持部材122とによ
り形成される箱体120での滞留部SP2を設けること
により、滞留部SP2内の規制板121の背部に、保持
部材122で囲まれる図2に一点鎖線で示す磁性粒子の
循環路が形成される。循環路は磁石N2、N3の磁界下
で形成され反撥磁界によりスリーブ110表面より磁性
粒子が落下し良好な循環路が形成される。更に箱体12
0の規制板121と反対側に保持部材122の開口部S
P3を設ける。開口部SP3の保持部材122の頂点位
置に対応する磁石S3の磁力によりスリーブ110上の
磁性粒子はこぼれ落ちず、非磁性の異物のみが磁性粒子
が回転される循環路より開口部SP3を通して箱体12
0の外部に落下される。
【0051】上記により、滞留部内の磁性粒子に混入し
た紙粉等の異物が良好に除去され、トナーリサイクル手
段の規制部材での磁性粒子のつまりが防止され、安定し
た磁性粒子層と良好な磁気ブラシが形成される。また異
物の混入による磁性粒子の帯電性や流動性の劣化が防止
される。
【0052】図2及び図6によれば、前述したように、
トナーリサイクル手段としてのトナーリサイクル装置1
00は回転する感光体ドラム10と対向し、クリーニン
グ部CLにおいて感光体ドラム10と同方向に回転され
る磁性粒子搬送体としての、例えばアルミ材やステンレ
ス材を用いた円筒状のスリーブ110と、該スリーブ1
10の内部に設けられるN、S極よりなる磁石体111
と、磁石体111によりスリーブ110の外周面上に形
成される磁性粒子からなる磁気ブラシとにより構成され
る。トナー像が形成される領域である画像形成領域の転
写残トナーは、感光体ドラム10と同方向に回転され、
外周面に磁性粒子からなる磁気ブラシが形成される磁性
粒子搬送体であるスリーブ110を有するトナーリサイ
クル手段としてのトナーリサイクル装置100にいた
り、直流(DC)バイアスE1に必要により交流(A
C)バイアスAC1が重畳されるリサイクルバイアスに
より、直流バイアスE1に図2の実線にて示すトナーと
逆極性(本実施形態においてはプラス極性)の300〜
1500Vのトナー回収バイアスが印加されるトナーリ
サイクル手段のスリーブ110によってスリーブ110
の外周面上の磁気ブラシに回収される。次に、転写残ト
ナー領域通過後の画像形成領域間の非画像形成領域にお
いてリサイクルバイアスの直流バイアスE1を、図2の
点線にて示すトナーと同極性(本実施形態においてはマ
イナス極性)の−300〜−1500Vが印加されるト
ナー排出バイアスに切替え、スリーブ110上の磁気ブ
ラシに付着する回収トナーを感光体ドラム10上に排出
(付着)させ、スコロトロン帯電器11により再帯電さ
れた排出トナーが現像手段である現像器13の現像スリ
ーブ131によりクリーニング(回収)される。トナー
リサイクル装置100の交流バイアスAC1としては周
波数が1〜10kHz、電圧がVp-p500〜2000
Vのsin波や矩形波のものが用いられる。
【0053】またトナーリサイクル装置100の磁気ブ
ラシを形成する磁性粒子としては、転写残トナーの回収
と排出とを良好とするため、現像手段に用いる現像剤と
して二成分現像剤を使用した場合、前述したキャリア粒
子と同粒径の重量平均粒径が40〜100μmの磁性粒
子が用いられが、組成は前述した現像手段に用いられる
キャリア粒子と同様の組成によるものが用いられる。ま
た磁性粒子をキャリア粒子と同径或いは大きい粒径のも
のを選ぶことにより、磁性粒子が現像手段内に入っても
感光体ドラム10に付着しないので問題を生じない。同
じ理由から抵抗率や磁化率も同じ或いは大きいものを選
ぶのが好ましい。
【0054】磁気ブラシによるトナー回収と排出とが良
好に行われるためには、回収時には密な磁気ブラシで転
写残トナーが付着する感光体ドラム10を擦ることが回
収能力がよく、逆に排出時には疎な磁気ブラシでソフト
に感光体ドラム10を擦過することが排出能力を高め
る。このためスリーブ110上に形成される磁気ブラシ
の感光体ドラム10との擦過速度としては感光体ドラム
10の速度の0.5〜1.5倍で感光体ドラム10と同
方向に回転させてやることが、感光体ドラム10上のト
ナーを包むようにして回収、排出を行うのでよい。擦過
速度が0.5倍未満の場合、トナーが感光体ドラム10
上よりとれない。また1.5倍を越えると、トナーや磁
性粒子の飛散が起こり易い。
【0055】更に、トナーの回収、排出を行う磁気ブラ
シ擦過部での磁気ブラシ中の磁性粒子の充填率は0.0
5〜0.30(5〜30%)とすることが、磁性粒子に
付着するトナーを、スリーブ110の表面部(磁気ブラ
シの下層)から感光体ドラム10の表面部(磁気ブラシ
の上層)まで磁性粒子の穂に沿って移動し易くするので
良い。なお充填率の測定は擦過部でのNip部分に含ま
れる磁性粒子の体積を、Nip部分の空間体積で割った
もので定義される。充填率が0.05(5%)未満の場
合、磁気ブラシとしての能力が無くなり感光体ドラム1
0上のトナーがとれない。また0.30(30%)を越
えると、磁性粒子が密となり過ぎ、磁性粒子中でのトナ
ー移動が行われにくくなり、回収、排出が良好に行われ
ない。即ち磁気ブラシ中の磁性粒子量が多すぎると、磁
性粒子に付着するトナーの排出に時間がかかり非画像形
成領域を長くとらねばならず、次の画像形成が遅れてし
まう。また像形成体からのトナーの回収能力が低下し、
十分なクリーニング能力が発揮できなくなる。
【0056】またトナーリサイクル装置100の磁気ブ
ラシを形成する磁性粒子の組成は前述した現像手段に用
いられるキャリア粒子と同様の組成によるものが用いら
れるが、磁性粒子の粒径は転写残トナーの回収と排出と
を良好とするため、重量平均粒径が40〜100μmの
磁性粒子が用いられる。粒径が小さく重量平均粒径が4
0μm未満の場合、磁気ブラシの穂が密となり、摺擦力
が弱かったり、磁気ブラシ下層へのトナーの移動がしに
くく回収が良好に行われない。またトナーが感光体ドラ
ム10へ付着し易いという問題も生ずる。また粒径が大
きく重量平均粒径が100μmを越えると、磁気ブラシ
の穂が荒く磁性粒子がトナーに十分擦過しないので、筋
むら状にクリーニング不良のトナーが残ってしまう。
【0057】更に、磁気ブラシの磁性粒子の搬送量を2
0〜100mg/cm2として磁気ブラシを形成する。
この範囲においては、摺擦力を持ちながら下層までトナ
ーが引き込まれたり、下層からトナーが引き出されたり
する適正な密度と高さを有する穂がスリーブ110上に
形成される。搬送量が少なく20mg/cm2未満の場
合、磁気ブラシの穂が荒く磁性粒子がトナーに十分擦過
しないので、筋むら状にクリーニング不良のトナーが残
ってしまう。また搬送量が多く100mg/cm2を越
えると、磁気ブラシの穂が密となり、摺擦力が弱かった
り、磁気ブラシ下層へのトナーの移動がしにくく回収が
良好に行われない。またトナーが感光体ドラム10へ付
着し易いという問題も生ずる。
【0058】上記の如く、磁性粒子の重量平均粒径が4
0〜100μmであると共に、磁気ブラシの磁性粒子の
搬送量が20〜100mg/cm2であり、且つ前述し
たように、磁気ブラシを感光体ドラム10と同方向に感
光体ドラム10の回転速度の0.5〜1.5倍の速度で
回転すると共に、磁気ブラシでの磁性粒子の充填率を
0.05〜0.3とすることが、磁気ブラシの穂の密度
や強さを適正とし、転写残トナーの回収と排出を良好に
行うために好ましい。
【0059】また磁性粒子の磁化率は30〜70emu
/gであることが好ましい。磁化率が小さく30emu
/g未満の場合、磁気ブラシの穂が密となり、摺擦力が
弱かったり、磁気ブラシ下層へのトナーの移動がしにく
く回収が良好に行われない。またトナーが感光体ドラム
10へ付着し易い。また磁化率が大きく70emu/g
を越えると、磁気ブラシの穂が荒く磁性粒子がトナーに
十分擦過しないので、筋むら状にトナーが残ってしま
う。また磁性粒子の抵抗率は108Ω・cm以上の絶縁
性を有することが好ましく、交流を印加する際、感光体
ドラム10と磁性粒子との間で放電を起こさずに電界が
形成されトナーの回収、排出を行うことができる。この
抵抗率は、粒子を0.50cm2の断面を有する容器に
入れてタッピングしたのち、詰められた粒子上に1kg
/cm2の荷重を掛け、荷重と底面電極との間に100
0V/cmの電界が生ずる電圧を印加したときの電流値
を読み取ることで得られる値である。
【0060】上記により、転写残トナーのトナーリサイ
クル手段での回収と排出とがバランスして良好に行われ
る磁気ブラシが形成される。
【0061】以下に説明する制御により、転写残トナー
回収時の磁気ブラシのトナー濃度は通常5〜8%の濃度
である現像手段の現像剤濃度より低く2〜5%で制御す
ることが好ましい。
【0062】トナー濃度の制御は、図2にて前述した光
反射式のトナー濃度検知装置S1、或いはコイルインダ
クタンスによるL検知やコンデンサによる容量検知やイ
ンダクタンスコイル、コンデンサ等で構成された発振回
路等を用いたトナー濃度検知装置S2の検知信号によ
り、不図示の制御部を通して行われる。
【0063】制御としては、不図示の制御部を通して、
トナー排出或いは回収バイアスの直流バイアスE1の絶
対値を300〜1500Vの範囲内で変更したり、si
n波や矩形波が用いられる交流バイアスAC1の周波数
を1〜10kHzの範囲内で変更したり、交流バイアス
AC1の電圧をVP-P500〜2000Vの範囲内で変
更したり、交流バイアスAC1として矩形波が用いられ
る場合には、矩形波のデュティ比を変えて直流成分を変
更したり、スリーブ110の回転数を変更したり、バイ
アスの印加時間を調整したり、紙間を制御し、非画像形
成領域の幅を変更してトナー排出時間を調整すること等
の条件変更により行う。条件変更による設定は、1コピ
ー毎、1プリント毎、或いは例えば10枚、50枚等の
所定コピー枚数毎に行われる。
【0064】上記により、トナーリサイクル手段よりの
現像手段での排出トナーの回収が確実となり、画像かぶ
りや前の画像のゴーストの発生が防止される。
【0065】請求項2にかかわる発明について、図7を
用いて説明する。図7は、排出時間の調整によるトナー
付着量の制御を示す図である。
【0066】図7に示すように、トナーリサイクル装置
100の磁性粒子のトナー濃度による感光体ドラム10
へのトナー付着量(排出量)は、上述した直流バイアス
E1や交流バイアスAC1やトナー排出バイアスの印加
時間の組み合わせにより、曲線a1,a2のように変化
する。その際、トナー濃度が高くなるとトナーの帯電量
が下がり付着量はトナー濃度に比例して増加せず、図7
に矢印にて示すように、トナー付着量が下がる。
【0067】直流バイアスE1や交流バイアスAC1を
固定して、設定条件を曲線a1の如く最大トナー付着量
(1mg/cm2、トナー2層)以下で最大トナー付着
量をオーバーしない最も近い曲線に設定しておき、トナ
ーリサイクル装置100より感光体ドラム10への排出
時間(トナー排出バイアスの印加時間)を調整して、規
定トナー濃度の2〜5%の範囲内で制御する。この際、
排出時間の調整に応じて紙間を制御する。磁性粒子のト
ナー濃度が低い場合にはトナー排出を行わなくともよ
い。
【0068】上記におけるトナー排出条件の制御とし
て、バイアスを制御する場合は不図示の制御部を通し
て、トナー排出バイアスの直流バイアスE1の絶対値を
300〜1500Vの範囲内で変更したり、sin波や
矩形波が用いられる交流バイアスAC1の周波数を1〜
10kHzの範囲内で変更したり、交流バイアスAC1
の電圧をVP-P500〜2000Vの範囲内で変更した
り、交流バイアスAC1として矩形波が用いられる場合
には、矩形波のデュティ比を変えて直流成分を変更した
りして行う。また、スリーブ110の回転数を変えて、
感光体ドラム10への排出量を変更して行うこともでき
る。スリーブ110の線速は感光体ドラム10の線速に
対し、1〜3倍の範囲で調整することが好ましい。
【0069】上記により、トナーリサイクル手段よりの
排出トナーの回収が現像手段部で確実に行われるように
なり、画像かぶりや前の画像のゴーストの発生が防止さ
れる。
【0070】請求項3にかかわる発明について、図8を
用いて説明する。図8は、トナー排出バイアスの調整に
よるトナー付着量の制御を示す図である。
【0071】図8に示すように、トナーリサイクル装置
100の磁性粒子のトナー濃度による感光体ドラム10
へのトナー付着量(排出量)は、上述した直流バイアス
E1や交流バイアスAC1やトナー排出バイアスの印加
時間の組み合わせにより、曲線b1,b2,b3のよう
に変化する。その際、トナー濃度が高くなるとトナーの
帯電量が下がり付着量はトナー濃度に比例して増加せ
ず、高濃度部においてトナー付着量が下がる。
【0072】トナーリサイクル装置100より感光体ド
ラム10への排出時間(トナー排出バイアスの印加時
間)を固定して、設定条件を曲線b2の如く最大トナー
付着量(1mg/cm2、トナー2層)以下で最大トナ
ー付着量をオーバーしない最も近い曲線に設定してお
き、トナー濃度に応じてトナーリサイクル装置100よ
り感光体ドラム10へのトナー排出バイアスの直流バイ
アスE1の値や交流バイアスAC1の電圧、周波数等を
調整して、規定トナー濃度の2〜5%の範囲内でトナー
排出バイアスを制御し、トナー付着量を調整する。この
際排出時間と共に、直流バイアスE1の値や交流バイア
スAC1の電圧、周波数何れか1つを調整し、その他の
トナー排出バイアス条件を固定して曲線を設定し、トナ
ー排出バイアスの調整を行ってもよい。また排出時間と
共に、直流バイアスE1の値や交流バイアスAC1の電
圧、周波数何れか1つを固定して曲線を設定し、その他
のトナー排出バイアス条件を調整してトナー排出を行っ
てもよい。磁性粒子のトナー濃度が低い場合にはトナー
排出を行わなくともよい。
【0073】上記におけるトナー排出バイアスの制御と
しては、不図示の制御部を通して、トナー排出バイアス
の直流バイアスE1の絶対値を300〜1500Vの範
囲内で変更したり、sin波や矩形波が用いられる交流
バイアスAC1の周波数を1〜10kHzの範囲内で変
更したり、交流バイアスAC1の電圧をVP-P500〜
2000Vの範囲内で変更したり、交流バイアスAC1
として矩形波が用いられる場合には、矩形波のデュティ
比を変えて直流成分を変更したりして行う。
【0074】上記により、トナーリサイクル手段よりの
現像手段での排出トナーの回収が確実となり、画像かぶ
りや前の画像のゴーストの発生が防止される。
【0075】請求項6または7にかかわる発明につい
て、前述した図2及び図3にて説明する。
【0076】トナーリサイクル手段としてのトナーリサ
イクル装置100は回転する感光体ドラム10と対向
し、クリーニング部CLにおいて感光体ドラム10と同
方向に回転される磁性粒子搬送体としての、例えばアル
ミ材やステンレス材を用いた円筒状のスリーブ110
と、該スリーブ110の内部に設けられるN、S極より
なる磁石体111と、磁石体111によりスリーブ11
0の外周面上に形成される磁性粒子からなる磁気ブラシ
とにより構成される。トナー像が形成される領域である
画像形成領域の転写残トナーは、感光体ドラム10と同
方向に回転され、外周面に磁性粒子からなる磁気ブラシ
が形成される磁性粒子搬送体であるスリーブ110を有
するトナーリサイクル手段としてのトナーリサイクル装
置100にいたり、直流(DC)バイアスE1に必要に
より交流(AC)バイアスAC1が重畳されるリサイク
ルバイアスにより、直流バイアスE1に図2の実線にて
示すトナーと逆極性(本実施形態においてはプラス極
性)の300〜1500Vのトナー回収バイアスが印加
されるトナーリサイクル手段のスリーブ110によって
スリーブ110の外周面上の磁気ブラシに回収される。
次に、転写残トナー領域通過後の画像形成領域間の非画
像形成領域においてリサイクルバイアスの直流バイアス
E1を、図2の点線にて示すトナーと同極性(本実施形
態においてはマイナス極性)の−300〜−1500V
が印加されるトナー排出バイアスに切替え、スリーブ1
10上の磁気ブラシに付着する回収トナーを感光体ドラ
ム10上に排出(付着)させ、スコロトロン帯電器11
により再帯電された排出トナーが現像手段である現像器
13の現像スリーブ131によりクリーニング(回収)
される。トナーリサイクル装置100の交流バイアスA
C1としては周波数が1〜10kHz、電圧がVp-p
00〜2000Vのsin波や矩形波のものが用いられ
る。
【0077】またトナーリサイクル装置100の磁気ブ
ラシを形成する磁性粒子としては、転写残トナーの回収
と排出とを良好とするため、現像手段に用いる現像剤と
して二成分現像剤を使用した場合、前述したキャリア粒
子と同粒径の重量平均粒径が40〜100μmの磁性粒
子が用いられるが、組成は前述した現像手段に用いられ
るキャリア粒子と同様の組成によるものが用いられる。
また磁性粒子をキャリア粒子と同径或いは大きい粒径の
ものを選ぶことにより、磁性粒子が現像手段内に入って
も感光体ドラム10に付着しないので問題を生じない。
同じ理由から抵抗率や磁化率も同じ或いは大きいものを
選ぶのが好ましい。
【0078】トナー排出及び回収バイアスの直流バイア
スE1や交流バイアスAC1や、トナー排出バイアスの
印加時間等の制御により、磁気ブラシのトナー濃度を通
常5〜8%の濃度である現像手段の現像剤濃度より低く
2〜5%で制御する。
【0079】トナー濃度の変動でクリーニング性が変化
しない最小で適正な量として、トナーリサイクル装置1
00内の磁性粒子量は、トナー像の未転写率が5〜10
%であることから、磁性粒子としてはそれより多い現像
器13のキャリア粒子(現像手段に収納される磁性粒
子)の量の10〜30%の量とする。この量はまた、ベ
タ黒の未転写トナー像にも対応できる量である。トナー
リサイクル装置100内の磁性粒子量を現像器13の磁
性粒子の量の10〜30%の量とすることで、現像器1
3のトナー濃度とトナーリサイクル装置100のトナー
濃度とが、同レベルのトナー濃度となるのでクリーニン
グ性(トナー濃度)をコントロールできる。
【0080】またトナーリサイクル装置100内の磁性
粒子量は、ジャム時等に生じるA−3画像のベタ黒の未
転写トナー像にも対応できる、100〜400gの量と
する。
【0081】上記により、小型で適正な大きさで、かつ
磁性粒子の劣化やベタ画像やジャム等のトラブル時に起
きる未転写トナー像のクリーニングにも対応できるトナ
ーリサイクル手段とすることが可能となる。
【0082】請求項8または9にかかわる発明につい
て、前述した図2及び図3にて説明する。
【0083】トナーリサイクル手段としてのトナーリサ
イクル装置100は回転する感光体ドラム10と対向
し、クリーニング部CLにおいて感光体ドラム10と同
方向に回転される磁性粒子搬送体としての、例えばアル
ミ材やステンレス材を用いた円筒状のスリーブ110
と、該スリーブ110の内部に設けられるN、S極より
なる磁石体111と、磁石体111によりスリーブ11
0の外周面上に形成される磁性粒子からなる磁気ブラシ
とにより構成される。トナー像が形成される領域である
画像形成領域の転写残トナーは、感光体ドラム10と同
方向に回転され、外周面に磁性粒子からなる磁気ブラシ
が形成される磁性粒子搬送体であるスリーブ110を有
するトナーリサイクル手段としてのトナーリサイクル装
置100にいたり、直流(DC)バイアスE1に必要に
より交流(AC)バイアスAC1が重畳されるリサイク
ルバイアスにより、直流バイアスE1に図2の実線にて
示すトナーと逆極性(本実施形態においてはプラス極
性)の300〜1500Vのトナー回収バイアスが印加
されるトナーリサイクル手段のスリーブ110によって
スリーブ110の外周面上の磁気ブラシに回収される。
次に、転写残トナー領域通過後の画像形成領域間の非画
像形成領域においてリサイクルバイアスの直流バイアス
E1を、図2の点線にて示すトナーと同極性(本実施形
態においてはマイナス極性)の−300〜−1500V
が印加されるトナー排出バイアスに切替え、スリーブ1
10上の磁気ブラシに付着する回収トナーを感光体ドラ
ム10上に排出(付着)させ、スコロトロン帯電器11
により再帯電された排出トナーが現像手段である現像器
13の現像スリーブ131によりクリーニング(回収)
される。トナーリサイクル装置100の交流バイアスA
C1としては周波数が1〜10kHz、電圧がVp-p
00〜2000Vのsin波や矩形波のものが用いられ
る。
【0084】またトナーリサイクル装置100の磁気ブ
ラシを形成する磁性粒子としては、転写残トナーの回収
と排出とを良好とするため、現像手段に用いる現像剤と
して二成分現像剤を使用した場合、前述したキャリア粒
子と同粒径の重量平均粒径が40〜100μmの磁性粒
子が用いられが、組成は前述した現像手段に用いられる
キャリア粒子と同様の組成によるものが用いられる。ま
た磁性粒子をキャリア粒子と同径或いは大きい粒径のも
のを選ぶことにより、磁性粒子が現像手段内に入っても
感光体ドラム10に付着しないので問題を生じない。同
じ理由から抵抗率や磁化率も同じ或いは大きいものを選
ぶのが好ましい。
【0085】トナー排出及び回収バイアスの直流バイア
スE1や交流バイアスAC1や、トナー排出バイアスの
印加時間等の制御により、磁気ブラシのトナー濃度を通
常5〜8%の濃度である現像手段の現像剤濃度より低く
2〜5%で制御する。
【0086】前述したように、トナーリサイクル装置1
00を小型化し、適正な大きさにすると磁性粒子量が少
なくなるのでトナー回収能力は低下している。
【0087】このため、ジャム等のトラブル時に起きる
未転写トナー像、特にベタ画像の未転写トナー像のクリ
ーニングにも良好に対応できるように、ベタ画像を含む
ジャム等のトラブル時に起きる未転写トナー像のクリー
ニングに際しては、不図示の制御部を通して、未転写ト
ナー像を光除電器16により照射して除電し、トナーリ
サイクル装置100のスリーブ110を回転させ、トナ
ー回収バイアスは印加せずにトナーリサイクル装置10
0のスリーブ110を通過させ、更にスコロトロン帯電
器11で再帯電して未転写トナー像の電位をほぼゼロと
し、クリーニング用現像バイアスとのマージンを持たせ
て現像器13でのクリーニング性を良好とした後、クリ
ーニング用現像バイアスが印加される現像器13により
クリーニングし、未転写トナー像を回収する。この際、
未転写トナー像のトナーリサイクル装置100の通過に
際しては、回転させたスリーブ110にトナー排出バイ
アスを印加し、スリーブ110への未転写トナー像の付
着を防止する。
【0088】また、現像器13によるトナー回収時のク
リーニング用現像バイアスの値は未転写トナー像除去後
の感光体ドラム10の電位より低く設定し、現像器13
による未転写トナー像のクリーニング性を良好とさせる
ことが好ましい。この現像器13によるクリーニング用
現像バイアスの印加後は、トナー回収バイアスを印加し
てもよい。
【0089】上記により、小型で適正な大きさとして
も、磁性粒子の劣化やベタ画像やジャム等のトラブル時
に起きる未転写トナー像のクリーニングにも対応できる
トナーリサイクル手段が可能となる。
【0090】
【発明の効果】請求項1ないし5によれば、トナーリサ
イクル手段よりの現像手段での排出トナーの回収が確実
となり、画像かぶりや前の画像のゴーストの発生が防止
される。
【0091】請求項6または7によれば、小型で適正な
大きさで、かつ磁性粒子の劣化やベタ画像やジャム等の
トラブル時に起きる未転写トナー像のクリーニングにも
対応できるトナーリサイクル手段が可能となる。
【0092】請求項8または9によれば、小型で適正な
大きさとしても、磁性粒子の劣化やベタ画像やジャム等
のトラブル時に起きる未転写トナー像のクリーニングに
も対応できるトナーリサイクル手段が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に共通する画像形成装置の一実施形態を
示すレーザプリンタの断面構成図である。
【図2】トナーリサイクル手段の拡大図である。
【図3】トナーリサイクル手段のリサイクルバイアスの
作動域を示す図である。
【図4】転写残トナーの現像手段への回収方法を示す図
である。
【図5】本発明の問題点を示す図である。
【図6】磁性粒子搬送体に形成される磁気ブラシの拡大
図である。
【図7】排出時間の調整によるトナー付着量の制御を示
す図である。
【図8】トナー排出バイアスの調整によるトナー付着量
の制御を示す図である。
【符号の説明】
10 感光体ドラム 11 スコロトロン帯電器 12 露光光学系 13 現像器 100 トナーリサイクル装置 110 スリーブ 131 現像スリーブ AC1 交流バイアス E1 直流バイアス S1,S2 トナー濃度検知装置

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像形成体上の画像形成領域の転写残トナ
    ーを一旦回収した後、非画像形成領域で前記像形成体上
    に排出し、前記像形成体上の潜像を現像する現像手段へ
    回収するトナーリサイクル手段を有する画像形成装置に
    おいて、 前記トナーリサイクル手段は前記像形成体と対向する磁
    性粒子搬送体上に形成される磁性粒子からなる磁気ブラ
    シであると共に、 排出時は、前記像形成体へ付着させる単位面積当たりの
    最大トナー付着量を制御することを特徴とする画像形成
    装置。
  2. 【請求項2】 像形成体上の画像形成領域の転写残トナ
    ーを一旦回収した後、非画像形成領域で前記像形成体上
    に排出し、前記像形成体上の潜像を現像する現像手段へ
    回収するトナーリサイクル手段を有する画像形成装置に
    おいて、 前記トナーリサイクル手段は前記像形成体と対向する磁
    性粒子搬送体上に形成される磁性粒子からなる磁気ブラ
    シであると共に、 前記磁気ブラシのトナー濃度に合わせて排出時間を調整
    することを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 像形成体上の画像形成領域の転写残トナ
    ーを一旦回収した後、非画像形成領域で前記像形成体上
    に排出し、前記像形成体上の潜像を現像する現像手段へ
    回収するトナーリサイクル手段を有する画像形成装置に
    おいて、 前記トナーリサイクル手段は前記像形成体と対向する磁
    性粒子搬送体上に形成される磁性粒子からなる磁気ブラ
    シであると共に、 前記磁気ブラシのトナー濃度に合わせてトナー排出条件
    を調整することを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記像形成体へ付着させる単位面積当た
    りの最大トナー付着量が、トナー層として2層以下であ
    ることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の
    画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記像形成体へ付着させる単位面積当た
    りの最大トナー付着量が、トナー量として1mg/cm
    2以下であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1
    項に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 像形成体上の画像形成領域の転写残トナ
    ーを一旦回収した後、非画像形成領域で前記像形成体上
    に排出し、前記像形成体上の潜像を現像する現像手段へ
    回収するトナーリサイクル手段を有する画像形成装置に
    おいて、 前記トナーリサイクル手段は前記像形成体と対向する磁
    性粒子搬送体上に形成される磁性粒子からなる磁気ブラ
    シであると共に、 前記現像手段に収納される磁性粒子に対し、前記トナー
    リサイクル手段に収納される磁性粒子量は10〜30w
    t%であることを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記トナーリサイクル手段内の磁性粒子
    量は100〜400gであることを特徴とする請求項6
    に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 像形成体上の画像形成領域の転写残トナ
    ーを一旦回収した後、非画像形成領域で前記像形成体上
    に排出し、前記像形成体上の潜像を現像する現像手段へ
    回収するトナーリサイクル手段を有する画像形成装置に
    おいて、 前記トナーリサイクル手段は前記像形成体と対向する磁
    性粒子搬送体上に形成される磁性粒子からなる磁気ブラ
    シであると共に、 未転写トナー像の前記トナーリサイクル手段によるクリ
    ーニング時は、前記トナーリサイクル手段を動作させ
    ず、前記像形成体を帯電する帯電手段による再帯電後、
    前記現像手段で回収することを特徴とする画像形成装
    置。
  9. 【請求項9】 前記現像手段によるトナー回収時のクリ
    ーニング用現像バイアスは未転写トナー像除去後の像形
    成体電位より低いことを特徴とする請求項8に記載の画
    像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005195616A (ja) * 2003-12-26 2005-07-21 Ricoh Co Ltd クリーニングシステム、該クリーニングシステムを備えた画像形成装置およびプロセスカートリッジ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005195616A (ja) * 2003-12-26 2005-07-21 Ricoh Co Ltd クリーニングシステム、該クリーニングシステムを備えた画像形成装置およびプロセスカートリッジ
JP4531392B2 (ja) * 2003-12-26 2010-08-25 株式会社リコー クリーニングシステム、該クリーニングシステムを備えた画像形成装置

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