JPH11249282A - マスク及びその製造方法並びにマスクを用いたパターン形成方法 - Google Patents
マスク及びその製造方法並びにマスクを用いたパターン形成方法Info
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- JPH11249282A JPH11249282A JP10266994A JP26699498A JPH11249282A JP H11249282 A JPH11249282 A JP H11249282A JP 10266994 A JP10266994 A JP 10266994A JP 26699498 A JP26699498 A JP 26699498A JP H11249282 A JPH11249282 A JP H11249282A
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Abstract
クを用いたパターン形成方法に関し、従来の解像力を越
えて幅の狭いパターンを結像することができ、微細なパ
ターンを解像度を向上させて形成することができると共
に、パターンデータを簡略化可能とすることを目的とす
る。 【解決手段】 露光に用いる光に対して透明な透明基板
層と、透明基板層上に形成されたマスクパターン層とか
らなるマスクにおいて、マスクパターン層の少なくとも
一部が光を透過させる位相シフト層のみからなり、位相
シフト層を透過した光の位相とマスクのうち位相シフト
層が設けられていない部分を透過した光の位相とでは所
定の位相シフトが生じ、位相シフト層は透明基板層の所
定の領域を覆い、且つ、第1のエッジとこれと略並行な
第2のエッジとを有し、第1のエッジと該第2のエッジ
とにより所定の幅のパターンを形成するよう構成する。
Description
方法並びにマスクを用いたパターン形成方法に係り、特
に光の位相シフトを利用したマスク及びその製造方法並
びにマスクを用いたパターン形成方法に関する。
路等のパターンを半導体ウエハ上に形成する際には、通
常紫外光によるパターン転写露光の方法が用いられる。
半導体ウエハに、転写されるパターンは、光を透過する
ガラス基板に設けられた光を遮蔽する金属薄膜の有無に
よって形成される。このガラス基板上に転写パターンを
形成したものの中で、ウエハ上に転写するチップパター
ンと同じ大きさ及び数のパターンを備えたものを原寸マ
スクまたは単にマスクと呼び、例えば5〜10倍に拡大
してウエハ上に形成されるチップ数よりの少ない数のチ
ップパターンが配設されたものを拡大マスクまたはレチ
クルと呼ぶ。そして、マスクの場合は平行光線により、
またレチクルの場合は縮小レンズ系を使って縮小投影に
よりウエハ上にレジスト膜を介してパターンの転写露光
が行われる。この場合、特に、微細化され高集積化され
るパターンの転写に際して解像力を高めるためには、露
光領域縁部の光のコントラストを高めることが必要であ
る。従来の所定形状の不透明層と透明基板層とで構成さ
れたマスクを図70に示し、ウエハ上にパターン形成す
る場合を図71に示す。図70は、従来のホトマスク45
0 を示した構成図である。図70中、451 は金属クロム
(Cr)等の材料よりなる不透明層であり、透明基板層
452 上で周知のリソグラフィとエッチングで所定パター
ンが形成される。又、図71において、露光装置(図示
せず)より照射された光Cはホトマスク450 の不透明層
451 は透過せず、不透明層451 が形成されていない透明
基板層452 を透過する。透過した光は、結像レンズ系45
3 を通り、ウエハ454 上に塗布されたOFPR(商品
名、東京応化工業株式会社)等のレジスト材料455を感
光する。これにより、ウエハ454 上にはエッチングによ
りホトマスク450 と同じパターンが形成される。
を形成する場合、ウエハ454 上では不透明層の有無によ
るコントラストのみのデータに基づいて行なっている。
従って、パターン形成には光学レンズ系からの光の波長
による物理的な解像限界があり、使用する光の波長より
細いパターンの形成は困難である。ところで、従来のホ
トリソグラフィ工程は、ガラスや石英等の透明基板上に
クロミウム(Cr)膜等の不透明層を形成し、パターン
化したものをレチクルとして用いている。図72
(A),(B)にこのような従来の技術によるパターン
形成方法の例を示す。
用、g線用のフィルタを備えた水銀ランプやエキシマレ
ーザ等で構成され、光源461 から発生する光463 が照明
系レンズ462 を介してレチクル464 を照射している。照
明系レンズ462 は、例えばパーシャルコヒーレンシーσ
=0.50のものを用いる。レチクル464 は、例えばガラス
等の透明基板468 の上にCr膜等の不透明パターン469
を形成したものである。レチクル464 上の不透明パター
ン469 は、結像光学系レンズ465 によって半導体基板46
6 上のホトレジスト層467 に結像される。結像系レンズ
465 は、例えば開口数NA=0.50のものを用いる。上に
述べたパターン形成方法の場合、解像力は、 K1・λ/NA となる。ここで、K1はプロセス係数であり、通常0.6
〜0.8 の数値をとる。λは光の波長、NAは結像系レン
ズの開口数である。光源461 から発する光463 の波長λ
は、例えば水銀ランプのi線の場合は約365 nmであり、
エキシマレーザの場合は例えば248nm や198nm である。
開口数NAは結像レンズ系によるが、例えば約0.5 程度
である。解像力を向上させるにはK1かλを小さく、N
Aを大きくすることが必要であるが、K1,NAはその
値を自由に選べない。波長λも光源や光学系等で制限さ
れる。露光に用いる光の波長λ,開口数NA及びプロセ
ス係数K1が決まると解像力が定まり、解像力以下のパ
ターンは結像できない。
の全表面を照射し、不透明パターン469 を照射した光部
分は不透明パターン469 によって遮蔽される。このた
め、図72(A)下段に示すように不透明パターンが無
い部分に照射した光のみがレチクル464 を透過し、結像
系レンズ465 によってホトレジスト層467 に照射され
る。ホトレジスト層467 上では照射した光の振幅の2乗
に比例する光強度分布のパターンが形成され、ホトレジ
スト層 467 を選択的に露光する。
透明マスクを拡大して示す。ガラス、石英等の透明基板
468 の上にCrパターンの不透明パターン469 が形成さ
れてマスクないしレチクル464 を構成している。露光で
きるパターンの最小幅Wは結像系レンズ465 で定まる解
像力によって制限される。このような従来の技術によっ
て、解像力を越えて細くした線パターンを露光した場合
の光強度分布がどのようになるかを図73(A)〜
(D)を参照して以下に説明する。なお、図73(A)
〜(D)の例において、用いた光の波長は365nm ,開口
数NAは0.50,パーシャルコヒーレンシーσは約0.50で
ある。
像させた時の光強度分布を示す。光強度分布は中心位置
(0.0)でほぼ“0”に近付き、両側で次第に持ち上
がっている。光強度が最大になる位置では線幅約1.0 μ
m以上ある。光強度約0.2 程度を現像の閾値としてホト
レジスト層を現像すれば、設計通りの幅0.35μm程度の
パターンを現像することもできる。
結像した場合の光強度分布を示す。図73(A)の幅0.
35μmの場合と比べて、明らかに変化のみられるのは、
中心位置(0,0)での光強度最小値の上昇である。光
強度分布の幅自体にはさほどの変化は見られない。図7
3(C),(D)は、夫々幅0.25μmと幅0.20μmのパ
ターンを結像した場合の光強度分布を示す。図73
(B)の場合と同様、パターンの中心での光強度の最小
値が次第に上昇しているが、パターン幅自体はさほど変
化を示していない。即ち、解像力を越えてパターン幅を
減少させても、得られる光強度分布のパターン幅は減少
せず、かえってパターン中央部での光強度の最小値が持
ち上がってしまう。この場合、露光線幅を減少させるこ
とができないばかりでなく、黒レベルを灰色に持ち上げ
てしまう。このように解像力以下の像を結像することは
できない。
TRANSACTIONS ON ELECTRON DEVICES,VOL.ED-29,NO.12,
DECEMBER 1982 に、『Improving Resolution in Photol
ithography with a Phase-Shifting Mask (位相シフト
マスクによるフォトリソグラフィにおける解像度の改
良)』と題して、マスク上の所定パターン部を他のパタ
ーンを有する残りの部分とは異なる光路長とすることで
透過光のウエハ上での光の位相を両パターン部間で180
度シフトさせる方法が発表されている。この方法では、
パターン間の光の干渉をなくしてウエハ上での光のコン
トラストを向上させ同一露光装置における解像力の改良
を図っている。
細パターンを有するマスクやレチクルへの適用が今一つ
困難であり、又、位相シフトパターン固有のパターンデ
ータを作成するという手間が増えるという問題がある。
そこで、微細パターンを有するマスクやレチクルへの適
用が更に容易で、かつ、パターンデータ作成等の行程数
の増大を生じない位相シフトパターンが要望されてい
る。
シフトパターンは、転写される透光パターン(白パター
ン)からなる設計パターンの近傍にこの設計パターンよ
り狭い幅を有する補助の透光パターンを形成し、この補
助パターン上に位相シフタとして塗布・露光・現像の工
程を経て形成するレジスト等の有機物パターン或いは化
学気相成長・リソグラフィの工程を経て形成する無機物
パターンを載設することによって形成されている。例え
ば、ネガ型のレジストパターンを位相シフタに用いる位
相シフトマスクは、以下に図74(a)〜(d)を参照
して説明する方法により形成される。
板551 上に遮光膜552 を設け、電子ビーム(EB)露光
を用いるリソグラフィにより例えば1.5 μm 程度の幅の
開孔パターン、即ち、透光領域よりなる設計パターン
(転写パターン)553 と、設計パターン553 より例えば
0.5 μm 程度離れた近傍領域に設計パターンより狭い例
えば0.5 μm 程度の幅の開孔パターンよりなる微細パタ
ーン554A,554Bを補助パターンとして形成する。
ーン553 ,554A,554Bの内面を含むガラス基板551の
表面に、EB露光の際のチャージアップ防止のための透
明な薄い導電膜555 を形成する。次に、図74(c)に
示す如く、ガラス基板551上に透過する光の位相が18
0 度シフトする厚さのネガ型EBレジスト膜656 を塗布
形成し、必要に応じてプリベークを行った後で微細パタ
ーン554A,554B上に位相シフトパターンのEB露光を行
なう。
の式(1)によって求める。 D=λ/2(n−1)……(1) λ:露光に用いる光の波長 n:シフタ材料の屈折率 そして露光に例えば波長365nm のi線を使用する場合
は、レジスト膜656 の屈折率が約1.6 であるからレジス
ト膜656 の厚さDは約304 μm となる。
い前記透光領域よりなる微細パターン554A及び554B上に
選択的に膜厚Dのネガ型EBレジスト膜656 よりなる位
相シフタ、即ち、位相シフトパターン556A,556Bを形成
する。図75は、上記図74(d)に示される構成の位
相シフトマスクを用いてi線により露光を行った際、マ
スクを透過したi線のパターン位置に対応する位相のプ
ロファイル図である。
記ネガ型レジストを用いる場合と同様な工程を経て、図
76に示すように、設計パターン535 上に選択的にポジ
型レジストによる位相シフトパターン557 が形成され
る。なお図中の各符号は図74と同一対象物を示す。図
77は、図76に示された位相シフトマスクに対応する
透過光(i線)の位相プロファイル図である。
フトマスクにおいては、図75及び図77の位相プロフ
ァイル図に示されるように、夫々のマスクの設計パター
ン553 部を透過するi線(ia 及びic )と補助パター
ン554A及び554Bを透過するi線(ib 及びid )とはそ
れぞれ位相が180 度ずれている。このため、露光される
レジスト膜の設計パターンの直下領域から横方向に散乱
してくるi線(ia ,ic )は隣接する補助パターンの
直下部から横方向に散乱してくる180 度位相のずれたi
線(ib ,id )によって打ち消され、露光領域端面の
コントラストは高まり解像力が向上する。
においてはレジスト膜の底部まで感光させる光量が得ら
れない程度に狭い幅に形成されるので、このマスクを用
いて露光を行う際に補助パターンがウエハ上に転写され
ることはない。図74〜図77と共に示した従来技術
は、例えば特開昭61-292643 号公報、特開昭62-67514号
公報及び特開昭62-18946号公報などで提案されている。
フトマスクでは次の様な問題点がある。第1に、位相シ
フトを用いないマスクの場合、光学系の物理的解像限界
から光の波長より細いパターンの形成は困難である。細
い線幅を実現しようとすると、用いる光波長を減少させ
るか開口数を増大させるなどの構造的な変更を行う必要
がある。従って、今後のIC等が必要とする微細なパタ
ーンを光学的方法で形成することができない。
合、いわゆるライン・アンド・スペースの如き規則性を
有するパターンのみにしか適用できず、多様なパターン
を含むIC等の製造には適用できない。又、不透明層を
常に必要とすることから、微細なパターンを形成するこ
とができない。第3に、位相シフトを用いるマスクの場
合、設計パターンよりも更に微細な補助パターンを露光
技術を用いてパターニングしなければならないので、補
助パターンが解像限界を越えないためには設計パターン
の微細化が制限される。
合、設計パターンのデータの他に固有の補助パターンデ
ータを含んだパターンデータ、位相シフトのパターンデ
ータ等も作成しなければならないのでパターンデータ作
成の工数が増大する。第5に、位相シフトを用いるマス
クの場合、位相シフタにレジスト等の有機物質を用いる
場合、屈折率に影響を及ぼす膜質及び膜厚の制御が難し
いので、位相シフト量が正確で且つ均一な位相シフトパ
ターンの形成が困難である。
合、位相シフタがガラス基板と異種物質であるため、位
相シフタとガラス基板との境界で反射が生じて露光効率
が低下する。そこで、本発明は従来の解像力を越えて幅
の狭いパターンを結像することができ、微細なパターン
を解像度を向上させて形成することができると共に、パ
ターンデータを簡略化できるマスク及びその製造方法並
びにマスクをもちいたパターン形成方法を提供すること
を目的とする。
図を示す。図1のマスク1は、露光に用いる光に対して
透明な透明基板層2と、透明基板層2上に形成されたマ
スクパターン層5とからなる。マスクパターン層5は、
光源からの光波を透過させる透過薄膜層3aから構成さ
れるパターンを含んでいる。
ターン層5を位相シフト層3aで形成している。従っ
て、マスクパターン層5の存在している部分と存在して
いない部分を通過する光の波長を位相がシフトされる。
この位相がシフトされた光とシフトされない光の境界で
は干渉により光強度が低下する。これにより、マスク1
で結像レンズ系を介してウエハ上にパターンを形成する
場合、前記位相がシフトされた光と変換されない光の境
界で干渉により光強度が低下する。即ち、ウエハ上には
光の波長より小さい干渉パターンが得られ、微細パター
ンを形成することが可能となる。又、前述のマスクパタ
ーン層5の厚みを調整することでシフトする位相を変化
させて解像度を向上させることができる。
明の実施例を説明する。 〔実施例〕本発明になるマスクの第1実施例を図1に示
す。マスク1は、露光に用いる光Lに対して透明な透明
基板層2と、透明基板層2上に形成されたマスクパター
ン層5とからなる。マスクパターン層5は、光Lが透過
し得る位相シフト層3aにより構成される。
層3aを透過した光と透明基板2のみを透過した光とで
は光の位相がずれている。従って、透明基板2のみを透
過した光と位相シフト層3aを透過して位相シフトを生
じた光との境界では、干渉により光強度が低下する。こ
れにより、露光の際にはウエハ(図示せず)上に露光に
用いる光Lの波長より小さい干渉パターンを形成するこ
とができる。又、マスクパターン層5の厚さを調整する
ことにより、光の位相シフト量を調整して露光パターン
の解像力を向上させることもできる。
つのエッジ部分での光強度を説明するための図である。
同図(a)中、透明基板2及び位相シフト層3aを透過
した光と透明基板2のみを透過した光とでは、光の位相
が例えば略180 度シフトする。従って、マスク1を透過
した光の光の電気ベクトルE及び光強度Pは夫々同図
(b),(c)に示す如くとなる。同図(c)から明ら
かな如く、位相シフト層3aのエッジ部分での光強度の
変化を利用して線パターンを露光することができる。
エッジ部分での光強度を説明するための図である。同図
中、図2と同一部分には同一符号を付し、その説明は省
略する。この場合、位相シフト層3aの幅Wが充分小さ
いと、マスク1を透過した光の光強度Pは図3(c)に
示す如くとなる。これにより、幅Wを制御することによ
り線パターンの幅を制御することができる。
光学系の概略を示す。光源6は例えば水銀ランプからな
り、水銀ランプにはi線(波長365nm )のみを通過させ
るフィルタ(図示せず)が設けられている。光源6から
の光は、照明用レンズ系8を介して光Lとしてレンズ系
8の焦点距離に位置するマスク1に達する。ここで、光
Lの部分コヒーレント(パーシャルコヒーレンシー)σ
は0.5 であるが、σは0.3 ≦σ≦0.7 の範囲内であれば
良い。
介して、ホトレジスト層10が塗布されたウエハ11上
に結像する。ここで、結像レンズ系9は1/5 縮小レンズ
からなり、開口数NAは0.5 である。ウエハ11は、フ
ラットに保つために平坦なチャック(図示せず)で真空
吸着されている。次に、本発明になるマスクを用いたパ
ターン形成方法の第1実施例を図4における露光状態を
示す図5と共に説明する。図4における照明用レンズ系
8を経た光は、マスク1のマスクパターン層5を透過し
た光7aとマスクパターン層5のない部分を透過した光
7bとなり、その位相差は180 度である。
を介してウエハ11上のホトレジスト層10に結像され
るが、位相シフト層3aのエッジ部分に対応する部分で
は干渉により急激な光の強度変化が起る。従って、ウエ
ハ11上には、光の波長より小さいパターンを形成する
ことができる。次に、本発明になるマスク1の製造方法
の第1及び第2実施例を夫々図6及び図7と共に説明す
る。図6及び図7中、図1と実質的に同じ部分には同一
符号を付す。
英、ガラス等i線を透過する材料で形成されている。こ
の透明基板層2上に図6(B)に示す如くレジスト材料
3が塗布される。レジスト材料3は、EB(電子ビー
ム)レジスト、ホトレジスト、イオンレジスト等の材料
が用いられる。レジスト材料3にEBレジストを用いた
場合、電子ビームにより描画を行い現像することにより
レジストパターン4が図6(C)に示す如く形成され
る。そして、図6(D)に示す如く、レジストパターン
4の表面に位相シフト層3aを構成する酸化シリコンを
0.388 μm の厚さでスパッタする。その後、レジスト剥
離剤でEBレジストを剥離することにより、透明基板層
2上に位相シフト層(酸化シリコン層)3aのマスクパ
ターン層5を図6(E)に示す如く形成される。
示す、図6と同様の透明基板層2上に酸化アルミニウム
の薄膜層12を図7(B)に示す如く形成する。この酸
化アルミニウム薄膜層12上に、図7(C)に示す位相
シフト層3aとなる酸化シリコンをスパッタにより厚さ
0.388 μm 形成する。更に、位相シフト層3a上にレジ
スト材料3を図7(D)に示す如く塗布する。そして、
電子ビームにより描画を行い現像することにより図7
(E)に示すレジストパターン4が形成される。その
後、4フッ化炭素(CF4 )ガスを用いて位相シフト層
3aのプラズマエッチング或いはリアクティブイオンエ
ッチングを行う。レジスト材料3は、酸素プラズマによ
る灰化(アッシング)により剥離して、図7(F)に示
す位相シフト層(酸化シリコン層)3aのマスクパター
ン層5を形成する。ここで、酸化アルミニウム薄膜層1
2は、4フッ化炭素でエッチングされないので、エッチ
ングストッパーとなり、正確に0.388 μm の位相シフト
層(酸化シリコン層)3aのマスクパターン層5を得る
ことができる。
は、i線の波長365nm を180 度(逆位相)にシフトする
厚さである。この位相シフト量と位相シフト層3aの厚
みは次の一般式(2)で表わされる。 (n・t/λ)−(t/λ)=S……(2) 式(2)中、nは位相シフトさせる位相シフト層3aの
屈曲率、λは使用光Lの波長、Sは位相シフト量/2π
(逆位相の場合は1/2 )、tは位相シフト層3aの厚さ
である。
フト層(酸化シリコン層)3aの屈曲率はn=1.47,使
用光Lの波長はλ=0.365nm であり、位相シフト量はS
=1/2 であるので式(2)は次式(3)となる。 (1.47t/0.365)−(t/0.365)=1/2 ……(3) これにより、位相シフト層3aの厚さtは0.388 μm と
なる。ここで、位相シフト量を1/2 (180 度)としたの
は、干渉によるパターン形成に最適位相シフト量だから
である。
パターン層5の平面図を図8に示す。0.35μm のライン
・アンド・スペースパターンを1/5縮小レンズ系で形
成する場合、幅bを0.15μm (レチクル寸法0.75μm )
とし、位相シフト層3aのない領域13の幅aを0.55μ
m (レチクル寸法2.75μm )とすると、図9(B)に示
す如き、ウエハ11上の光強度が得られる。
と比較する。説明の便宜上、従来の方法では、不透明層
451 (図71)が厚さ50〜80nmで幅0.35μm (レチ
クル寸法1.75μm )のクロムとし、不透明膜パターンの
間隔の幅を0.35μm (レチクル寸法1.75μm )とする。
図9(A)に示す如く、従来の方法では光強度が約50
%と少なく、コントラストが低いことが明らかである。
この状態ではウエハ454 上にホトレジスト層455 (図7
2)にパターンを形成することは不可能である。これに
対し、上記本実施例においては図9(B)に示されるよ
うに、光強度はウエハ11上で約80%である。従っ
て、光強度が大幅に向上することが明らかであると共
に、暗部に変化がないことからコントラスト(解像力)
も大幅に向上している。
ン形成方法の第2実施例について図10と共に説明す
る。図10(A),(B)は夫々ウエハ上に大きなパタ
ーンと微細なパターンが混在するパターンを形成するた
めのマスク1の平面図及び断面図である。斜線領域14
は、例えば50〜80nm厚のクロムからなる不透明層で
ある。又、白地は透明基板層2が露出している部分であ
って、大パターン領域15と微細パターン領域16に分
かれている。位相シフト層3aは微細なパターン領域1
6に形成されている。大パターン領域15は従来の方法
によりパターニングを行い、微細パターン領域16には
本発明の位相シフト層3aを用いる。IC等のパターン
は、大パターンと微細パターンとが混在しているので、
本実施例はICのパターニングに適している。このよう
に、マスク1により、ウエハ11上に結像されたパター
ンを図10(C)に示す。本実施例によれば、微細なパ
ターンを含むパターンであっても少ない工程で形成し
得、解像力の向上も十分に図ることができる。
図11と共に説明する。図11に示すマスク1Aは、透
明基板層2上に形成した不透明膜層14のエッジ部分に
位相シフト層3aが形成されている。不透明膜層14
は、例えば厚さ50nm〜80nmのクロムからなる。な
お、便宜上透明基板層2上の図中左側部分には微細パタ
ーンが孤立して存在し、図中右側部分には微細パターン
が隣接して存在するものとする。又、3bは、微細パタ
ーンを形成するための位相シフト層3aのみからなり、
位相シフトによる光の干渉の効果で後述する如くウエハ
11上にパターンが形成される。なお、図中のa,b,
cについては後述する。
のエッジ部分での光強度を説明するための図である。同
図(A)中、透明基板2及び位相シフト層3aを透過し
た光と透明基板2のみを透過した光とでは、光の位相が
例えば略180 度シフトする。従って、マスク1を透過し
た光の光強度Pは同図(B)に示す如くとなる。同図
(B)から明らかな如く、位相シフト層3aのエッジ部
分での光強度の変化を利用して線パターンを露光するこ
とができる。
の両エッジ部分での光強度を説明するための図である。
同図中、図12と同一部分には同一符号を付し、その説
明は省略する。この場合、マスク1Aを透過した光の光
強度Pは図13(B)に示す如くとなる。これにより、
幅Wを制御することにより線パターンの幅を制御するこ
とができる。
ン形成方法の第3実施例を、マスク1Aを用いた露光に
使われる光学系の概略を示す図14と共に説明する。同
図中、図5と実質的に同じ部分には同一符号を付し、そ
の説明は省略する。図14において、光源6から照明用
レンズ系8を介してマスク1Aに入来する光Lは、不透
明層14を透過しない。位相シフト層3aを透過した光
7aの位相はシフトされ、透明基板層2のみを透過した
光7bに対して位相が反転している。光7a,7bは、
結像レンズ系9を介してウエハ11上のホトレジスト層
10に結像される。この場合、透明基板層2のみを透過
した光7bと位相シフト層3aを透過して位相が変換さ
れた光7aとは干渉し、急激な光強度変化が生じる。従
って、不透明層14が設けられている部分と不透明層1
4が設けられていない部分との間のコントラストが向上
する。ここで、図14における光学系の条件は図5と同
様である。従って、前記(3)式によって位相シフト層
3aの厚さを0.388 μm とし、位相シフト量を180 度
(反転角度)に設定している。
シフト層3aを形成することにより得られる効果につい
て図15〜図18と共に説明する。図15(A)は不透
明層14のエッジに位相シフト層3aを設けない場合を
示し、図15(B)は位相シフト層3aを幅b=0.15μ
m で設けた場合を示す。この場合の光強度分布を図16
に夫々対応させて示す。図16(B)の場合には、位相
シフト層3aの部分(X軸0.0μm 付近)で光強度分
布の変化が急激であることがわかる。即ち、図16
(B)の場合、微細パターンを形成する能力が大きいこ
とを示している。この場合、位相シフト層3aと透明基
板層2の露出部との境界はX座標で、0.0μm であ
り、不透明層14と位相シフト層3aとの境界をX座標
で、-0.15 μmであるとすると、成形パターンの白地と
黒字との境界は+0.1μm となることが図6の光強度分布
から求められる。
=0.5 のレンズの場合は、透明基板層2の露出部を最終
的に得られるべきパターンの設計寸法より0.2 μm (片
側0.1 μm )大きくし(5倍レチクル寸法では1.0 μm
(片側0.5 μm ))、その周囲に位相シフト層3aを幅
0.15μm (レチクル寸法0.75μm )で形成すると、設計
寸法でレジストパターンを形成することができる。以下
に述べる説明でも、便宜上この規則(ルール)に従って
レチクルが作られるものとする。
数が変化すると、透明基板層2の露出部における寸法の
変換量や、不透明層14のエッジの周囲に形成する位相
シフト層3aの幅を変化させる必要がある。例えば、K
rF(フッ化クリプトン)レーザー(波長248nm )及び
開口数NA=0.48 のレンズを使用した場合、透明基板
層2の露出部を設計寸法より0.13μm (片側0.065 μm
)大きくし(5倍レチクル寸法では0.65μm (片側0.3
25 μm )、不透明基板層14のエッジの周囲の位相シ
フト層3aの幅を0.06μm とすると最適な結果が得られ
る。この場合、白パターン同志が接近すると白パターン
間の不透明層14の領域がなくなり、マスク上では位相
シフト層3aのみで白パターンが分離されることにな
る。
することが経験的に知られているので、これを前提とし
て透明基板層2の露出部における寸法の変換量及び位相
シフト層3aの幅を経験的に求められる。即ち、i線で
レンズの開口数NA=0.5 の場合、位相シフトを行わな
いときの解像限界は、 0.6 ×(λ/NA) で表わされる。従って、位相シフトを行うときの解像限
界は、 0.6 ×(λ/NA)×0.8 となり、数値を代入すると位相シフト層3aの幅は0.35
μm となる。
ド・スペースパターンに適用する場合を示す。同図中、
不透明層14のエッジに位相シフト層3aを形成すると
共に、透明基板層2が露出している4つのスペース間に
も位相シフト層3aを形成する。位相シフトを行った場
合の解像限界0.35μm のライン・アンド・スペースパタ
ーンで、透明基板層2の露出部における寸法変換量aと
位相シフト層3aの幅bを変化させた場合の光強度分布
を図18に示す。図18(A)はa=0.45μm,b=0.2
5μm の場合の光強度分布を示し、図18(B)はa=
0.50μm ,b=0.20μm の場合の光強度分布を示し、図
18(C)はa=0.55μm ,b=0.15μm の場合の光強
度分布を示し、図18(D)はa=0.60μm ,b=0.10
μm の光強度分布を示している。なお、ライン・アンド
・スペースパターンにするためにはa+b=0.70μm と
する必要がある。図18(A)〜(D)に示す如く、位
相シフト層3aの幅bが大きい場合は光強度のピークが
低下する。又、位相シフト層3aの幅bが小さいと、ス
ペース部の光強度が強くなり、コントラストが低下す
る。コントラストは、b=0.15μm のときに最適とな
り、このときa=0.55μm である。位相シフト層3aと
透明基板層2の露出部の境界は片側0.10μm 設計寸法よ
りも透明基板層2の露出部を大きくするようにずらすの
で、前述の大パターンのエッジの例に対応する。ここ
で、位相シフト層3aの幅bは、位相シフトを行う場合
には解像限界の30〜60(%)、即ち、0.144 〜0.22
8 μm である必要がある。
ことにより高いコントラストが得られる。一方、従来に
おける透明基板層452 の露出部分の幅を0.35μm (レチ
クル寸法1.75μm )とし、不透明層451 の幅を0.35μm
(レチクル寸法1.75μm )とした場合の光強度分布を図
19に示す。図19中、本実施例の光強度が図18
(C)で約80%であるのに対して、従来の光強度は約
55%であり、本実施例におけるコントラストが向上し
ていることがわかる。
〜60%であることは、シフターパターンは設計パター
ンより解像限界の20〜35%(片側)小さくすればよ
いことになる。i線でNA=0.5 のレンズの場合は、0.
070 〜0.123 μ(片側)設計パターンより縮小となる。
さらに、不透明層と、透明基板の露出した部分の間に位
相シフト層のパターンを配置する場合の位相シフト層パ
ターン幅は上記20〜35%(片側)の縮小幅の1.0 〜
1.5 倍がよいことが経験的にわかっている。この幅は、
i線でNA=0.5 のレンズの場合は0.070 〜0.185 μと
なる。
8 nm)及び開口数NA=0.48のレンズを用いた場合、
位相シフトを行った場合の解像限界は0.25μm となる。
この場合、透明基板層2の露出部における寸法変換量a
と位相シフト層3aの幅bを変化させたときの光強度分
布を図20(B)〜(F)に示す。なお、図20(A)
は位相シフトを行わない場合を示す。図20(B)はa
=0.35μm ,b=0.15μm の場合の光強度分布を示し、
図20(C)はa=0.36μm ,b=0.14μm の場合の光
強度分布を示し、図20(D)はa= 0.38 μm ,b
=0.12μm の場合の光強度分布を示し、図20(E)は
a=0.40μm ,b=0.10μm の場合の光強度分布を示
し、図20(F)はa=0.42μm ,b=0.08μm の場合
の光強度分布を示している。図20(D)に示す如く、
位相シフト層3aの幅bが0.12μmで最適なコントラス
トが得られる。又、図20より位相シフト層3aの幅b
は、位相シフトを行った場合の解像限界の30〜60%
の範囲内であれば良いこともわかる。
ので、不透明層14の両エッジ部分に位相シフト層3a
が形成され、位相シフト層3a間で透明基板層2が露出
している。なお、図21(B)は従来のホトマスク450
を示したもので、透明基板層452上に不透明層451
のみよりなるマスクパターンが形成されたものである。
ける透明基板層2が露出している幅aを0.55μm (レチ
クル寸法2.75μm )、位相シフト層3aの幅bを0.15μ
m (レチクル寸法0.75μm )とする。又、図21(B)
の透明基板層452が露出している幅dを0.35μm (レ
チクル上1.75μm )とする。これらの場合の光強度分布
を夫々図22に示す。図22(A)に示す如く、本実施
例における光強度は約100 %であるのに対し、従来にお
ける光強度は図18(B)に示す如く約65%であり、
本実施例ではコントラストが向上していることがわか
る。従って、上述のように透明基板層2が露出している
部分を得られるべきパターンより大きめに形成してその
外側に位相シフト層3aを周辺部に配置することによっ
て、良好な結果が得られる。
成する場合の一例を示す。図23(A)は位相シフトを
用いて0.35μm の黒パターンを形成するときのマスクを
示している。前述の規則に従うと、例えば幅cは0.15μ
m (レチクル寸法0.75μm )の位相シフト層3aのみか
らなるマスクパターンとなる。この場合にウエハ上に結
像される光の光強度を図24(A)に示す。一方、図2
3(B)は位相シフトを行わない場合のマスクを示して
いる。図23(B)に示すマスクは、0.35μm(レチク
ル寸法1.75μm )幅の不透明層14からなり、結像され
る光強度を図24(B)に示す。図24に示す如く、位
相シフトを行なう場合の方が光強度の立下りが急激にな
っており、黒パターンの解像力も向上していることがわ
かる。
に適用させた場合を示す。図25(A)はマスク1Aの
一部分の形状を示す平面図である。図25(B)はウエ
ハ11上に結像されるパターンを示す平面図である。同
図(A)中、不透明層14のエッジ部分及び透明基板層
2が露出した部分でパターンが隣接する微細パターン部
に位相シフト層3aが形成されている。即ち、図中15
が孤立パターン領域を示し、16がパターン隣接領域を
示す。
成されるパターンを図26(A)に示し、マスク1Aに
よる光の干渉状態を検証する。図26(A)中、パター
ン幅gを0.35μm に固定して、hを0.35μm ,0.4 μm
,0.5 μm ,0.6 μm ,0.7μm ,0.8 μm ,1.0 μm
に変化させるものとする。この場合、前述の規則により
パターン幅hが0.35μm ,0.4 μm ,0.5 μm のパター
ンが近接する場合のマスクパターンは図26(B)に示
す如く位相シフト層3aのみで白パターンが隔てられて
いる。又、パターン幅hが0.6 μm ,0.7 μm ,0.8 μ
m ,1.0 μm のパターンがある程度離隔する場合のマス
クパターンは図26(C)に示す如く白パターンの間に
不透明層14の領域が存在する。
m とする。先ず、図26(B)のマスク寸法aを0.55μ
m (レチクル寸法2.75μm ),bを0.15 μm (レチク
ル寸法0.75μm ),cを0.15μm (レチクル寸法0.75μ
m )とした場合の光強度分布を図27(A)に示す。一
方、従来の図17(B)におけるマスク寸法eを0.35μ
m (レチクル寸法1.75μm ),fを0.35μm (レチクル
寸法1.75μm )した場合の光強度分布を図27(B)に
示す。両者を比較するに、本実施例で得られる光強度は
約85%であるのに対し、従来における光強度は約55
%であり、本実施例ではコントラストが向上されている
ことがわかる。
強度分布を図28に、hが0.5 μmのときの光強度分布
を図29に、hが0.6 μm のときの光強度分布を図30
に、hが0.7 μm のときの光強度分布を図31に、hが
0.8 μm のときの光強度分布を図32に、hが1.0 μm
のときの光強度分布を図33にそれぞれ示す。図28〜
図33からも明らかなように、本実施例によれば従来例
に比べて光強度が大きくなり、コントラストも向上す
る。
示す孤立パターン15のパターン寸法を表に示す。
よる孤立パターン15のパターン寸法変化は±0.01μm
以内である。従って、パターン寸法の制御をすることは
可能であるが、より正確にパターン寸法を制御するに
は、図26(B),(C)におけるパターン幅a,b,
c,iの値を変化させれば良い。次に、本実施例をコン
タクト・ホールパターンに適用する場合の一例を説明す
る。図34(A)は0.35μm のコンタクト・ホールを形
成する場合のマスク1Aを示している。前述の規則に従
うと、透明基板層2の露出部の幅aは0.55μm であり、
位相シフト層3aの幅bは0.15μm である。この場合の
光強度を図35(A)に示す。一方、位相シフトを行わ
ない場合のマスクを図34(B)に示す。透明基板層2
の露出部の大きさlは0.35μm である。この場合の光強
度を図35(B)に示す。図35に示す如く、本実施例
を適用することによりコンタクト・ホールのコントラス
トを大幅に向上することができる。
3及び第4実施例を夫々図36及び図37と共に説明す
る。図36及び図37中、図6及び図7と実質的に同じ
部分には同一符号を付し、その説明は省略する。図36
(A)に示す透明基板層2は、例えば石英からなる。こ
の透明基板層2上に、例えば厚さ50〜80nm クロム
からなる不透明層14を図36(B)に示す如く形成す
る。そして、不透明層14上に、例えばEBレジストか
らなるレジスト材料3を塗布し、EB描画、現像、エッ
チング、レジスト剥離からなる通常のマスク製造工程
(図示せず)を行う。その後、不透明層14のパターン
20を図36(C)に示す如く形成する。このパターン
20上に再びEBレジストからなるレジスト材料3を塗
布し、EB描画、現像の工程により図36(D)に示す
レジストパターン4を形成する。更に、このレジストパ
ターン4上に、例えば厚さ0.388 μm の酸化シリコンか
らなる位相シフト層3aを図36(E)に示す如く形成
する。次に、レジスト材料3を剥離剤で剥離することに
より、不透明層14と位相シフト層3aのマスクパター
ン層5が図36(F)に示す如く形成される。
(C)と同様の工程により透明基板層2上に厚さ50〜
80nm のクロムからなる不透明層14のパターン20
が図37(A)に示す如く形成される。そして、パター
ン20上に後述する酸化膜のプラズマ・エッチングを行
う際のストッパーとなるストッパー層21を図37
(B)に示す如く形成する。
(CF4 )によるプラズマ・エッチングに耐性のある酸
化アルミニウムの薄膜をスパッタ等でパターン20上に
形成することにより得られる。このストッパー層21上
に、例えば酸化シリコンからなる位相シフト層3aを図
37(C)に示す如く所望の厚さでスパッタ等により形
成する。この所望の厚さは、180 度の位相シフトを行わ
せるために0.388 μm((3)式)に設定される。この
位相シフト層3a上に、例えばEBレジストからなるレ
ジスト材料3を塗布し、EB描画、現像の工程により図
37(D)に示すレジストパターン4を形成する。そし
て、CF4 プラズマにより露出している位相シフト層3
aをエッチングし、レジスト剥離により位相シフト層3
aによる位相シフト用のマスクパターン層5が図37
(E)に示す如く形成される。
5実施例を図38と共に説明する。本実施例では、図3
8(E)に示す本発明になるマスクの第3実施例を製造
する。マスクの第3実施例は、ガラス基板の位相シフト
パターンに対応する領域が転写される設計パターンより
深く堀り込まれて光の位相をシフトする構成の例えば1
μm 幅の設計(転写)パターンを有する。
り厚さ2〜3mm程度のガラス基板31上に不透明層とし
てスパッタリング等により厚さ500 〜1000Å程度のクロ
ム(Cr)層32を形成する。又、通常のEB露光を用
いるリソグラフィによりこのCr層32に例えば0.35μ
m 幅の設計パターンの場合は0.85μm幅の開孔パターン
33を形成する。
EB露光の際のチャージアップを防止するための導電層
34を形成する。導電層34は、例えばモリブデンシリサ
イド(MoSi2 )をスパッタリング等により200 〜30
0 Å程度の厚さまで形成して得られる。その後、基板3
1上にネガ型のEBレジスト層35を塗布し、プリベー
クを行った後、前記Cr32の開孔パターン33のほぼ
中央部上に幅0.55μmのパターンをEB露光する。35
Aは露光されたレジスト層を示す。
成領域上に露光されたレジスト層35Aを図38(C)
に示す如く選択的に残留させ、次いでレジスト層35A
をマスクにして表出する導電層(MoSi2 層)34を
4塩化炭素(CCl4 )と酸素(O2 )の混合ガスによ
るドライエツチング処理により選択的に除去する。図3
8(D)においては、レジスト層35AとCr層32と
をマスクにして位相シフトパターンに対応して表出する
ガラス基板31の上面を4フッ化炭素(CF4 )とO2
の混合ガスを用いたリアクティブイオンエッチング(R
IE)処理によりエッチングする。ガラス基板31の上
面と同一面を有する0.55μm 幅のパターン36の両側に
それより低い上面を有する0.15μm 幅の位相シフトパタ
ーン37A及び37Bを形成する。なお位相シフトパタ
ーン37A,37Bの透過光の位相を設計パターン36
を透過する光に対して180 度シフトさせるためのエッチ
ング深さDは、このマスクが波長λ=365nm を有するi
線による露光で用いられ、ガラスの屈折率n=1.54であ
ることから前記(1)式によって約0.36μm となる。
シング処理によりレジスト層35Aを除去し、その下部
のMoSi2 層34をCCl4 とO2 との混合ガスによ
るドライエッチング処理により除去して本発明の第3実
施例であるマスク1Cが完成する。図39は、図38
(E)に示すマスク1Cに対応させてマスク1Cを透過
する光の位相プロファイルを示す。同図中、ia は中央
部パターン36の透過光、ib は位相シフトパターン3
7A,37Bの透過光を示す。
ーニングする際にネガ型のレジストを用いたことによっ
て、位相シフトパターンが深く堀り込まれた構造になっ
ている。しかし、ポジ型のレジストを用いた場合には、
本実施例とは逆に中央部が位相シフトパターンより深く
堀り込まれた本発明になるマスクの第4実施例が図38
とほぼ同じ工程により形成される。
6実施例を図40と共に説明する。本実施例では、図4
0(C)に示すマスク1Dを製造する。図40中、図3
8と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略す
る。図40(A)中、ガラス基板31上に形成したCr
層32に0.85μm 幅の開孔パターン33を形成する。こ
の基板31上にチャージアップ防止用のMoSi2層3
4を形成した後、この基板31上にポジ型EBレジスト
層38を形成する。次いで、このレジスト層38の前記
Cr層32の開孔パターン33の中央部上に設計パター
ンのEB露光を行う。38Aは、露光領域を示す。
ト層38の露光領域38Aを除去し、このレジスト層3
8の開孔39を介してCCl4 とO2 との混合ガスによ
るドライエッチングにより表出するMoSi2 層34を
除去する。又、CF4 とO2との混合ガスによるRIE
処理により開孔39内に表出するガラス基板31の上面
を図38の場合と同様に約0.36μm の深さDまでエッチ
ングする。
アッシング処理で除去し、次いでレジスト層38の下部
にあったMoSi2 層34をCCl4 とO2 との混合ガ
スによるドライエッチング処理により除去する。これに
より、マスク1Dが完成する。図41は、図40(C)
に示すマスク1Dに対応指せてマスク1Dを透過する光
の位相プロファイルを示す。同図中、Ic は中央部パタ
ーン40の透過光、id は位相シフトパターン41A,
41Bの透過光を示す。
7実施例を図42と共に説明する。同図(A)は、例え
ばガラス又は溶融石英からなる透明基板51を示す。同
図(B)に示す如く、例えばシリコン酸化膜である位相
シフト層52を透明基板51上に形成する。位相シフト
層52は、気相成長(CVD)法、スパッタやスピン・
オン・グラス(SOG)法により形成される。本実施例
では、位相シフト層52は光の位相を反転するために39
00Åの膜厚を有する。
フト層52上に形成する。不透明層53は例えばクロム
(Cr)からなり、Crを用いた場合Crの膜厚は例え
ば700 〜1000Åである。次に、EBレジストの塗布、E
B描画、現像及び不透明層53のエッチング処理を行
い、図42(D)に示す不透明層のパターン53aを形
成する。
用いられ、図42(E)に示す如く位相シフト層52を
エッチングにより除去する。本実施例では位相シフト層
52が酸化膜であるため、エッチングとしてはCF4 と
CHF3 との混合ガスを用いたRIEを用いる。次に、
図42(F)に示す如くEBレジスト層54の塗布、E
B描画処理及び現像処理を行って不透明層53の不要な
部分53bを露出させる。
不透明層53の不要な部分53bをエッチングにより除
去することにより図42(G)に示す本発明になるマス
クの第5実施例である、マスク1Eが完成する。図42
(H)は、図42(G)に対応するマスク1Eの平面図
である。次に、本発明になるマスクの製造方法の第8実
施例図43と共に説明する。同図中、図42と実質的に
同じ部分には同一符号を付し、その説明は省略する。図
43(A),(B),(C)のステップは夫々図42
(A),(C),(D)のステップに対応しているが、
本実施例では位相シフト層52が省略されている。
ン53aはマスクとして用いられ、透明基板51がエッ
チングにより除去される。エッチングとしては例えばC
F4とCHF3 との混合ガスを用いたRIEを用い、透
明基板51が所定の深さまでエッチングされる。光の位
相を反転する場合、本実施例では所定の深さは3900Åで
ある。
塗布、EB描画及び現像処理を行って不透明層53の不
要な部分53bを露出させる。最後に、EBレジスト層
54は除去され、不透明層53の不要な部分53bをエ
ッチングにより除去することにより図43(F)に示す
マスク1Cが完成する。図43(G)は、図43(F)
に対応するマスク1Cの平面図である。
よれば、不透明層を位相シフト層又は透明基板をエッチ
ングする際のマスクとして利用するため、セルフアライ
ンにより不透明層のパターンと位相シフトパターンとの
間の位置ずれを防ぐことができる。次に、本発明になる
マスクの製造方法の第9実施例を図44と共に説明す
る。同図中、図43と実質的に同じ部分には同一符号を
付し、その説明は省略する。
不透明層53を形成し、EBレジスト層(図示せず)を
不透明層53上に塗布した後、EB描画によりパターン
を形成する。このパターンを現像して、エッチングによ
り不透明層53をパターニングする。不透明層53は例
えばCrからなり、スパッタにより透明基板51上に形
成される。パターニング後はEBレジストを除去する。
パターン53cをマスクとして用いることにより透明基
板51を所定の深さまでエッチングする。エッチング条
件は、平行平板電極型の高周波励起(13.56 MHz )の
RIE装置により露出している透明基板51をエッチン
グする。エッチングは、例えば約0.1W/cm2 のパワー及
び0.1 〜0.05Torrの圧力でCF4 又はCHF3 とO2 と
の混合ガスをエッチャントガスとして使用して行われ
る。エッチングの深さが、λ/2(n−1)となるよう
にエンド・ポイント・ディテクタで検出しながら制御す
る。λ=0.365 μmの場合、λ/2(n−1)=0.39μ
mとなる。
ング後に透明基板51及びパターン53c上にポジ型レ
ジスト層55(例えばOFPR−800 )を約1.0 μm の
膜厚で塗布し、100 ℃でプリベークする。図44(D)
では、透明基板51の裏面からレジスト感光領域の光、
例えば波長436nm で40〜60mJ/cm2 の単色光を全面
照射して透明基板51上のレジスト層55のみを感光さ
せる。その後、透明基板51をTMAH2.38%の水溶液
に40秒浸漬して現像処理を行うことにより、パターン
53c上にのみレジスト層55が残る。更に、リンス処
理及び乾燥処理が行われる。
3のパターン53cをサイドエッチングにより図44
(E)に示す如く一部除去する。サイドエッチングの量
は、片側で約 0.4 〜0.8 μm の不透明層53が除去さ
れるようにエッチング時間により制御する。最後に、図
44(F)ではO2 アッシングにより不透明層53上に
残ったレジスト層55を灰化除去して、図40(C)に
示すマスク1Dと実質的に同じマスクが完成する。
10実施例を図45と共に説明する。同図中、図44と
実質的に同じ部分には同一符号を付し、その説明は省略
する。図45(A)〜(C)に示すステップは、図44
(A)〜(C)に示すステップと同じで良い。ただし、
図45(B)では透明基板51をλ/2(n−1)の深
さまでエッチングする。λ=0.365 μmの場合は、λ/
2(n−1)=0.39μm となる。
共に説明した如く、透明基板51の裏面からレジスト感
光領域の光を全面照射して透明基板51上のレジスト層
55のみを感光して現像処理により除去する。本実施例
では、オーバー露出する、現像をオーバーに行う、ある
いは現像乾燥後に短時間のアッシングを行なうことによ
り不透明層53を一部露出させる。
層55をエッチング用マスクとして露出している不透明
層53をエッチングにより除去する。図45(F)で
は、O2 アッシングにより不透明層53上に残ったレジ
スト層55を灰化除去して、マスク1Dと実質的に同じ
マスクが完成する。次に、本発明になるマスクの製造方
法の第11実施例を図46と共に説明する。同図中、図
44と実質的に同じ部分には同一符号を付し、その説明
は省略する。
(A)に示すステップと同じで良いが、本実施例では透
明基板51のエッチングを行うことなく図46(B)に
示す如くレジスト層55を透明基板51上に形成する。
図46(C)においては、図44(D)のステップと同
様にして透明基板51上のレジスト層55のみを除去す
る。その後、本実施例ではレジスト層55をマスクとし
て透明基板51をλ/2(n−1)の深さまでエッチン
グする。λ=0.365 μmの場合、λ/2(n−1)=0.
39μmである。
り不透明層53のパターン53cの一部を除去する。図
46(E)のステップは図44(F)のステップと同じ
で良い。図44〜図46の実施例によれば、不透明層の
パターンと位相シフト層パターンとの位置合わせの必要
がないので、パターンの位置ずれのない精度の高いマス
クが製造できる。又、位相シフト層の材質によっては基
板との密着性や洗浄等に問題が生じることも考えられる
が、これらの実施例では透明基板の一部が位相シフト層
として機能するので位相シフト層の材質は問題とならな
い。従って、位相シフト層の材質の安定性や耐性を考慮
する必要は全くなくなり、容易に露光装置の解像限界を
越えて微細なパターンを形成することができる。
ン形成方法についてより詳細に説明する。図47は、マ
スクの位相シフト層のエッジを利用したパターン形成方
法を説明するための図であり、図2に対応している。図
47中、図4と実質的に同じ部分には同一符号を付し、
その説明は省略する。透明基板2上に屈折率n,厚さt
の位相シフト層3aが形成され、マスク1を構成してい
る。マスク1のパターンは、結像レンズ系9によって半
導体基板(ウェハ)11上のホトレジスト層10に結像
される。この際、位相シフト層3aのエッジによって所
望のパターンを結像させる。
が、空気ないしは真空とは異なった屈折率nを有するこ
とにより、透過光に位相シフトを与える。位相シフト量
Sは S=(n−1)t/λ (ラジアン表示の場合は2π(n−1)t/λ)とな
る。以下位相シフト量Sがπ(逆位相)であるとして説
明する。
示すように、光の電気ベクトルEが位相シフト層3aの
パターンに対応して逆相に位相を変化させている。この
ような光の電気ベクトルEの分布を有する光がホトレジ
スト層10に入射して吸収されると、その時の光強度分
布はE2 に比例するので、図中下段に示すように位相変
化の場所で細い幅の黒パターンPBを形成する。即ち、
光の電気ベクトルEが、図中中段に示すように、符号を
反転させている場合、電気ベクトルEが0になる点があ
る。得られる光強度Pの分布は電気ベクトルEの二乗に
比例するので、E=0の点でPの最小値は0になる。従
って、明確な黒パターンが得られる。
て位相変化を与えると、その位相変化が空間的に分布し
たパターンが得られる。位相変化が逆相の時は、位相変
化する位置での光強度Pは常に0であり、時間積分して
も0である。そこで位相シフト層3aのエッジ部分で
は、光強度が0になる。位相変化が逆相以外の時は、時
間によって電気ベクトルEが同符号になったり逆符号に
なったりし、時間積分した光強度は0にならない。
った結像の例を図48(A),(B)を参照して説明す
る。図48(A)は、位相シフト層がπ(逆相)の位相
シフトを与える場合の光強度分布を示す。図中、位相シ
フトπの領域が、横軸0.0より左の領域に相当し、右
側の位相シフト0の開口部分に0.0の位置で接してい
る。図48(A)は、このような位相シフト層の1つの
縁の部分の光強度分布を示す。位相シフト層の端に対応
するパターン中央部では光強度がほぼ0まで減少してい
る。このような結像原理による場合、従来の解像力を越
えた線パターンを得ることが可能である。又、位相シフ
ト層のエッジ部分の位相差が180 °±30°であれば同
様の効果が得られる。
位相シフトを与える場合の光強度分布を示す。位相シフ
トがπ/2の場合は、位相シフト層を透過した部分と開
口部分を透過した部分の光の位相が逆相になる時と同相
になる時とがあり、時間的に積分をした時に光強度の最
小値が0にはならない。図示の場合、光強度の最小値は
約0.5 以上の値を取り、均一部分での光強度約1.0 の半
分程度となっている。現像レベルをこの光強度の最小値
以下にとれば、図中のパターンは無視された現像が行え
る。位相シフト層のエッジ部分の位相差が90°±15
°であれば、通常の現像条件(現像レベル35%)では
パターンは無視され形成されない。また、現像レベルを
光強度の最小値と均一値の間にとれば、中央部分でパタ
ーンが現像される。
ン形成方法の第4実施例を図49と共に説明する。図4
9(A),(B)は、本実施例によるループ形状のパタ
ーン形成を説明するための図である。図49(A)はマ
スクパターンを示す。透明基板から形成される開口部6
0の上にマスク61が形成されている。マスク61は、
入射光の半波長の光路差に相当する位相シフト量を有
し、透過光に対してπの位相シフトを与える。このよう
なマスクパターンを結像した結果は、図49(B)に示
すようになる。開口部60又は位相シフト層61のみを
結像した部分は一定の光強度を有し、画面上白になる。
開口部60と位相シフト層61の境界の部分に黒パター
ン62が形成される。即ち、開口部60を透過した光と
位相シフト層61を透過した光とが干渉によって混合す
ると、逆位相が互いにキャンセルしあうことにより光強
度が0になり黒パターンが形成される。
して水銀ランプのi線を光として用いる場合は、位相シ
フト層61の屈折率は約1.47であり、屈折率約1.00の空
気に対して約0.47の屈折率差を有する。半波長の光路差
を形成する酸化シリコン膜の厚みは約0.388 μm であ
る。干渉による合成光の振幅をキャンセルするには、逆
位相が最も効果的であるが、必ずしも逆位相でなくて
も、例えば±30%以内の範囲で効果的な光強度の低下
を得ることができる。
相シフトのない開口部上に位相シフトπを有する位相シ
フト層61を形成すると、位相シフト層61の縁部に相
当する部分に黒パターンが形成される。この場合、黒パ
ターンは閉じたループ形状となる。図50(A),
(B)は、開いた形状(線分)を形成するためのマスク
パターンとその結像パターンを示す。
す。開口部60の上に、その一辺が対象とする線分を形
成する位相シフト層61が形成され、位相シフト層61
の残りの(不要な)端部に隣接させて位相シフトがπ/
2である位相シフト層64が形成されている。即ち、位
相シフトがπの位相シフト層61の4辺の内、1辺61
aは位相シフトが0の領域との境界を形成し、結像パタ
ーンにおいて図50(B)に示すような黒パターン65
を発生させる。その他の辺61b,61c,61dは、
位相シフトがπ/2である位相シフト層64と接してい
るので、そのエッジを横切る時の位相変化はπ/2とな
り、エッジ部での光強度の低下が小さい。位相シフト層
64の周囲の辺も位相シフトの量はπ/2であり、同様
に光強度の低下が小さい。現像レベルを調整することに
よって、黒パターン65のみを残すことができる。白と
黒のレベルの中間に1つの灰レベルを形成する場合を説
明したが、中間調を2レベル以上用いてもよい。
シフト層を複数種類用いることによって、開いた形状の
線分等のパターンを形成することができる。図51
(A),(B)は、点のパターンを形成するためのマス
クパターンと結像パターンを示す。図51(A)におい
て、開口部60の上に位相シフトがπである位相シフト
層61が形成され、その1つの頂点部分を除いて、位相
シフトがπ/2である位相シフト層64が取り囲んでい
る。即ち、位相シフト層61は、その1つの頂点部分に
おいてのみ開口部60と接している。このようなマスク
パターンを結像すると、図51(B)に示すように、位
相シフト層61と開口部60とが接する部分にのみ黒パ
ターン66を形成することができる。位相シフト層61
と位相シフト層64との境界は、位相シフト量がπ/2
であるので、黒パターン66の部分と比べると光強度の
低下は少ない。又、位相シフト層64の外周部分も位相
シフト量がπ/2であり、光強度の低下は同様に少な
い。このため、黒パターン66のみをパターンとして現
像し、他の中間調のパターンは白パターンとして扱うこ
とができる。
合を説明したが、以下に交差部を有するパターンの形成
について説明する。図52(A),(B),(C)は、
交差する線のパターンを形成するマスクパターンと結像
パターンを示す。図52(A)は、第1のマスクパター
ンを示す。交差する線によって分割される領域に対応さ
せて、平面を4つの象限に分割し、その第1の象限に位
相シフトのない開口部60を設け、開口部60に隣接す
る2つの象限に位相シフトπの位相シフト層61を設
け、残る1つの象限には、位相シフトが2πである他の
位相シフト層67を設ける。即ち、各象限間の境界は、
位相シフトπを伴っている。
示す。図52(A)同様、平面が4つの象限に分割さ
れ、第1の象限に位相シフトのない開口部 60,それ
に隣接する2つの象限に位相シフトがπである位相シフ
ト層61が設けられ、残る1つの象限に位相シフトが0
である他の開口部68が設けられる。この場合も、隣接
する象限間においては、位相シフトπが生じている。
と、図52(C)に示すような結像パターンが得られ
る。即ち、一様な位相を有する部分は白パターンとして
結像され、πの位相シフトを伴う部分が黒パターン69
として結像される。なお、直線が交差する場合を図示し
て説明したが、交差する線は直線に限らず如何なる曲線
であってもよい。
して他の直線が突き当たりそこで終端するT字型パター
ンを形成する場合のマスクパターンと結像パターンを示
す。図53(A)において、位相シフトが0である開口
部60に隣接して、位相シフトがπである位相シフト層
61a,61bが形成される。又、位相シフト層61a
の上に、位相シフトが0である開口部68を設けてその
間の位相シフトがπである境界を形成する。これらの境
界は、πの位相シフトを伴うので、図53(B)に示す
ように、結像した場合には黒パターンを形成する。ま
た、位相シフト層61bと68とが直接隣接するとその
境界がπの位相シフトを伴い黒パターンとして結像され
てしまうので、その中間に位相シフトがπ/2である位
相シフト層71を形成する。即ち、位相シフト層71の
境界ではπ/2の位相シフトのみが生じるので、光強度
の低下は比較的小さい。現像閾値を調整することによ
り、このような光強度の低下は白パターンとして現像す
ることができる。この結果、図53(B)に示すよう
な、黒パターン72が結像される。
いて、開口部68と位相シフト層61bとの間にギャッ
プがある場合を示したが、このようなギャップはある程
度以下のものであればよい。半導体装置等においては、
配線パターンの途中にコンタクトをするための幅広の領
域を設けること等が行われる。このような配線パターン
を作るためのマスクパターン及び結像パターンを図54
(A)〜(D)に示す。
開口部60と位相シフトπの位相シフト層61とが接し
て直線状の境界を形成し、境界の中央部において開口部
60内に位相シフトπの位相シフト層75,位相シフト
層61中に位相シフト0の開口部74が形成されてい
る。開口部74と位相シフト層75とは共に矩形の形状
を有し、その境界は開口部60と位相シフト層61との
間の境界と共に1つの直線状に配列されている。図中実
線で示した全ての境界がπの位相変化を伴う境界であ
る。
る境界は図54(A)と同様に形成されている。但し、
図54(A)で開口部74であった部分が、位相シフト
が2πである位相シフト層76に置換されている。図5
4(A)同様、水平方向の直線の上下領域間にはπの位
相シフトが形成されている。また、中央部には、矩形状
の位相シフトπの境界が形成されている。
す。水平方向の直線によって大きく2つの領域に分離さ
れ、その上部においては、右側に位相シフトなしの開口
部60が配置され、左側には位相シフトπの位相シフト
層61が形成され、両者が限られた長さにおいて互いに
接している。また、図中上部には、両領域間に中間の位
相シフトπ/2を有する位相シフト層77が形成されて
いる。中央線の下部には、上部と対称的な構造が形成さ
れている。即ち、開口部60の下には、位相シフトπの
位相シフト層61が形成され、位相シフト層61の下に
は位相シフトなしの開口部68が形成され、限られた長
さにおいて互いに接している。中間の位相シフトπ/2
を有する位相シフト層77はこれらの両領域61,68
の中間に形成されている。全体として、πの位相シフト
を伴う境界が水平方向の直線に沿って形成される他、中
央部垂直の線分部分にも形成されている。
(C)に示すようなマスクパターンを結像させた場合の
結像パターンを示す。即ち、中央部分で幅を太くされた
領域を有する黒パターン78が結像される。なお、図5
2(A),(B),図53(A),図54(A),
(B),(C)のマスクパターンにおいてラインの長さ
を有限長にする場合は不要な部分にπ/2等の中間レベ
ルの位相シフトを持つ領域を形成すればよい。
のマスクパターンについて説明したが、以下それらの内
幾つかについて数値計算によってどのような光強度プロ
フィールが得られるかについて説明する。なお、計算に
おいては、波長365 nmの光を用い、開口数NA=0.50の
結像系レンズとパーシャルコヒーレンシーσ=0.50の照
明系レンズを用いた。
ターンの例を示す。図55(A)は、交差する線のパタ
ーン及びそのサンプリンク領域を示す概略図である。図
52(B)に示すマスクパターンを採用し、図中右側に
示す方向にX,Y,Z軸の座標を用いる。又、破線で示
す領域をサンプリング領域としてその領域内における光
強度をモデルに従って算出した。図55(B)は、図5
5(A)に示すサンプリング領域内における光強度プロ
フィールを3次元モデル的に示したグラフである。位相
シフトπを伴う境界部分に深い谷が形成されていること
が図から明確に理解されよう、図55(A)に示す下半
分の部分については図示していないが、対称的な構造と
なることは当業者に自明であろう。このような光強度プ
ロフィールを光強度に対する等高線で表すと、図55
(C)に示すようになる。即ち、図中X方向に延びる下
辺及び中央部分をY方向に延びる部分に光強度最低の領
域が形成され、これらの領域に隣接して次第に光強度が
増加する部分が形成される。
例の光強度を示す。図56(A)は、図54(A)の型
のマスクパターンを示し、そのサンプリング領域を破線
で示す。また、図中右部分に示すように、X,Y,Z軸
の座標を用いる。図56は(B)はサンプリング領域内
の光強度プロフィールを示す。X方向に沿って細い谷が
形成され、X=0の領域付近において谷部が広がってい
る。このプロフィールをXY平面に投影すると、図56
(C)に示すようになる。中央部で幅の広がった谷部が
形成されていることが図から明確に分かる。
示す配線用マスクパターンを用いた場合を示す図であ
る。図57(A)は、マスクパターンとそのサンプリン
グ領域を示す。図中中央の水平軸上には、位相シフト0
の開口部60と位相シフトπの位相シフト層61とがそ
の一部を接して形成され、その間に位相シフトがπ/2
の位相シフト層77が形成されている。又、開口部60
の上辺は、水平方向と角度θ1 をなしている。位相シフ
ト層(中間領域)77の2辺は、角度θ2 をなしてい
る。更に、位相シフト層61の上辺は、水平方向と角度
θ3 をなしている。水平軸の下方には、対称的に開口部
60に接して位相シフトπの位相シフト層61が形成さ
れ、位相シフト層61の下に位相シフト0の開口部68
が形成されている。又、位相シフト層77と対称的な位
置に他の位相シフト層77が形成されている。中央部の
開口部60,68と位相シフト層61とが接する狭い領
域の幅をW1とする。このサンプルにおいては、θ1=
θ2=θ3=60度とし、W1=0.2 μm とした。この
ようなマスクパターンを用いて形成した結像パターンを
図57(B),(C)に示す。破線で示す領域がサンプ
リング領域である。
度プロフィールを示す。図中、X方向に深い谷が形成さ
れ、その中央部において、Y方向に谷が延びており、さ
らに分岐する浅い谷が形成されていることが分かる。図
57(B)の光強度プロフィールをXY平面上に投影す
ると、図57(C)に示すようになる。
示したマスクパターンと類似の構成を有するマスクパタ
ーンの例を示す。図中、右側に位相シフト0の開口部6
0が形成され、左側に先端が三角形状にされた、位相シ
フトπの位相シフト層61が配置され、両者間に幅W2
の接触が形成されている。又、開口部60と位相シフト
層61との間の中間領域には、位相シフトπ/2の位相
シフト層64が形成されている。図中破線で囲んだサン
プリング領域について光強度分布を計算した。なお、W
2としては、0.08μm のギャップを設定し、位相シフト
層61と64とが形成する2本の境界線の作る角度は6
0度とした。
強度プロフィールを示し、図58(C)はそのXY平面
上への投影を示す。(0.0)付近に長円状の光強度の
最少領域が形成されていることが理解されよう。図59
(A),(B)はライン・アンド・スペースパターンを
説明するための図である。
のマスクパターンを示す。位相シフト0の開口領域80
と位相シフトπの位相シフト層81とが交互に形成され
てライン・アンド・スペースパターンを形成している。
例えば、開口領域80と位相シフト層81とがそれぞれ
幅0.5 μm であるとして結像パターンに形成される光強
度プロフィールを計算すると、図59(B)に示すよう
になる。開口領域80と位相シフト層81の境界線に相
当する部分に光強度のミニマムが形成されている。な
お、光の波長は365 μm ,開口数NA=0.53,パーシャ
ルコヒーレンシーσ=0.50とした。
したパターンを形成する場合を示す。図60(A)はマ
スクパターンを示す。上段には大きな黒パターンを形成
するための不透明層(Cr層)85と位相シフト層86
との組み合わせパターンが形成され、中間部には、位相
シフト層自身の像を形成するための位相シフト層87が
形成され、下部には辺(エッジ)部分で結像パターンを
形成するための位相シフト層88が形成されている。な
お、位相シフト層88の周囲には、不要の辺の結像を防
止するための中間的位相シフトを有する位相シフト層8
9が形成されている。位相シフト層86,87,88
は、位相シフトπを与え、位相シフト層89は、例えば
位相シフトπ/2を与える。i線用の開口数NA=0.4
〜0.6 のレンズを用いる場合は、0.5 μm 以上のパター
ンは上段に示すパターンのように不透明層85の回りに
位相シフトπの領域86を配置して形成する。0.3 〜0.
5 μm の黒パターンを形成するには、中段に示すよう
に、位相シフトπの位相シフト層87のみのパターンで
マスクを形成する。0.25μm 以下のパターンは位相シフ
トπの位相シフト層88と位相シフト0の開口領域の境
界により形成する。この際、不要の位相シフト層88の
辺は、中間の位相シフトを示す位相シフト層89によっ
て囲んで現像レベルの調整により結像されないようにす
る。
上部には、不透明層85と位相シフト層86とで形成さ
れるマスクに対応した黒パターン91が形成され、中間
部には、位相シフト層67に対応した黒パターン92が
形成され、下部には位相シフト層88と開口領域90と
の境界に対応した細い黒パターン93が形成される。フ
ォトリソグラフィを用いてICを製造する場合、結像レ
ンズ系を用いてレチクルのパターンをウエハ上へ結像さ
せる。ICパターンの微細化に伴い、結像レンズ系の開
口数NAを大きくして解像力を向上することでICパタ
ーンの微細化に対応している。しかし、解像力を向上さ
せるために結像レンズ系の開口数NAを大きくすると、
焦点深度FDは下記の(4)式に従って小さくなってし
まう。
て、凹凸を有する表面に対して正確にパターンを形成す
ることはできない。そこで、凹凸を有する表面に対して
も良好にパターンを形成することのできる実施例につい
て説明する。図61は、本発明になるマスクの第6実施
例を示す。同図中、図1と実質的に同じ部分には同一符
号を付し、その説明は省略する。本実施例では、位相シ
フト層3aが厚さD1を有するシフタ部分3a1と厚さ
D2(D2>D1)を有するシフタ部分3a2 とからな
る。この様に厚さが異なるシフタ部分を設けることによ
り、露光の際に結像の焦点位置を任意に制御することが
できる。
ン形成方法の第5実施例を説明する。本実施例では、必
要に応じてマスクの位相シフト層の厚さを部分的に異な
らせる。説明の便宜上、図11に示すマスク1A及び図
14に示す光学系を用いてパターン形成をするものと
し、位相シフト層3aの厚さと焦点位置のずれ(以下デ
フォーカスと言う)との関係を説明する。使用する光、
位相シフト層3aの材質等は先に説明した実施例と同じ
である。(2)式を使って180 ,120,240 度の位相シフ
ト量Sを得る場合の位相シフト層3aの厚さtを計算す
ると、夫々0.388,0.259 ,0.517 μm となる。
合、デフォーカス量が0であると光強度分布は図62
(C)に示す如くとなる。しかし、レンズ系9の光軸に
沿ってウエハ11に近づく方向をプラス(+)方向とし
てデフォーカス量を+1.0 ,+0.5 μm に設定すると、
光強度分布は夫々図62(A),(B)に示す如くとな
る。他方、デフォーカス量を−0.5 ,−1.0 μm に設定
すると、光強度分布は夫々図62(D),(E)に示す
如くとなる。図62から、焦点位置がプラス方向へずれ
てもマイナス(−)方向へずれても光強度分布は同じよ
うに変化することがわかる。
にデフォーカス量を+1.0 ,+0.5,0,-0.5μm に設
定して得られる光強度分布を夫々図63(A),
(B),(C),(D)に示す。図63から、デフォー
カス量が+0.5 μm の時に最大のコントラストが得られ
ることがわかる。t=0.517 μm でS=240°の場合
にデフォーカス量を+0.5 ,0,-0.5,−1.0 μm に設
定して得られる光強度分布を夫々図64(A),
(B),(C),(D)に示す。図64から、デフォー
カス量が−0.5 μm の時に最大のコントラストが得られ
ることがわかる。
tを適当に定めることにより焦点位置を 0.5 μm の範
囲で制御することができる。ICの製造工程では、IC
の一部の領域の表面が他の部分より高くなる場合があ
る。例えば、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモ
リ(DRAM)においては、スタックドキャパシタを用
いた場合にメモリセル部が他の周辺回路部より0.5 〜1.
0 μm 高くなる。この様な場合、開口数の大きいレンズ
を用いて解像限界までパターン形成しようとすると、前
述の如く焦点深度が浅くなってしまい、凹凸のあるIC
の製造への適用は難しい。
如くスタックドキャパシタを用いるDRAMへの適用も
可能である。図65中、図14及び図61と実質的に同
じ部分には同一符号を付し、その説明は省略する。この
場合、DRAMの周辺部分のようにIC表面で低い部分
は位相シフト層3aの薄い方のシフタ部分3a1 を用い
てパターン形成する。従って、D1は0.388 μm より薄
くする。例えば、DRAMのセル部と周辺回路部とで1
μm 程度の段差がある場合、D1=0.259 μm に設定
する。他方、スタックドキャパシタを用いたDRAMの
セル部のようにIC表面で高い部分は位相シフト層3a
の厚い方のシフタ部分3a2 を用いてパターン形成す
る。従って、D2は、0.388 μm より厚くする。例え
ば、セル部が周辺回路部より1μm 程度高ければ、D2
=0.517 μm に設定する。
て位相シフト層の厚さを制御することにより、IC表面
の全ての部分に焦点を合わせてパターン形成を行うこと
が可能となる。上述の如く、本発明では位相シフト層利
用してパターン形成を行う。従って、位相シフト層を適
当に配置させたマスクを用いれば、任意の微細パターン
の形成が可能である。図66〜図69は、夫々マスクを
各図(A)及び対応するパターンを各図(B)に示す。
図66〜図69中、90は不透明層、91は位相シフト
層、92は窓である。
ーレンシーσは0.5 としたが、これに限定されるもので
はなく、0.3 ≦σ≦0.7 の範囲であれば良い。又、マス
クを用いて露光を行う際に用いる光はi線に限定される
ものではない。更に、光は透明基板の位相シフト層が設
けられている側から照射しても反対側から照射しても良
い。透明基板及び位相シフト層の材質も実施例のものに
限定されるものではない。例えば、透明基板は露光に用
いる光に対して透明であれば良い。又、位相シフト層は
例えばSiO2 ,Al2 O3 ,MgF2 等からなる。
クルを含むものである。従って、本発明になるマスクを
用いたパターン形成方法は半導体装置のパターン形成に
限られず、マスクやレチクルのパターン形成にも適用し
得ることは言うまでもない。以上本発明を実施例により
説明したが、本発明は本発明の主旨に従い種々の変形が
可能であり、本発明からこれらを排除するものではな
い。
に用いることにより従来の解像力を越えて幅の狭いパタ
ーンを結像することができ、微細なパターンを解像度を
向上させて形成することができると共に、パターンデー
タを簡略化できるので、実用的には極めて有用である。
説明するための図である。
するための図である。
学系の概略構成図である。
を説明するための図である。
図である。
図である。
例を説明するための図である。。
を説明するための図である。
明するための図である。
例を説明するための図である。
である。
る。
ースパターンに適用した場合の説明図である。
せた場合の光強度分布を説明する図である。
る図である。
いた場合の光強度分布を説明する図である。
る。
ある。
る。
用した場合の説明図である。
る。
7 ,0.8 ,1.0 μm の場合の光強度分布を説明する図で
ある。
7 ,0.8 ,1.0 μm の場合の光強度分布を説明する図で
ある。
7 ,0.8 ,1.0 μm の場合の光強度分布を説明する図で
ある。
7 ,0.8 ,1.0 μm の場合の光強度分布を説明する図で
ある。
7 ,0.8 ,1.0 μm の場合の光強度分布を説明する図で
ある。
7 ,0.8 ,1.0 μm の場合の光強度分布を説明する図で
ある。
7 ,0.8 ,1.0 μm の場合の光強度分布を説明する図で
ある。
ターン形成に適用した場合の説明図である。
程図である。
程図である。
程図である。
相プロファイルを示す図である。
程図である。
相プロファイルを示す図である。
程図である。
程図である。
程図である。
工程図である。
工程図である。
図である。
明する光強度分布図である。
例を説明するための図であって、ループ形状パターンを
説明する図である。
例を説明するための図であって、開いた形状のパターン
を説明する図である。
例を説明するための図であって、点のパターンを説明す
る図である。
例を説明するための図であって、交差する線のパターン
を説明する図である。
例を説明するための図であって、T字形パターンを説明
する図である。
例を説明するための図であって、配線パターンを説明す
る図である。
例を説明するための図であって、交差するパターンを説
明する図である。
例を説明するための図であって、配線パターンを説明す
る図である。
例を説明するための図であって、配線パターンを説明す
る図である。
例を説明するための図であって、長円パターンを説明す
る図である。
例を説明するための図であって、ライン・アンド・スペ
ースパターンを説明する図である。
例を説明するための図であって、各種サイズの混合パタ
ーンを説明する図である。
強度分布を説明する図である。
強度分布を説明する図である。
強度分布を説明する図である。
例を説明する図である。
図である。
図である。
図である。
図である。
である。
光学系の構成図である。
る。
る。
従来のマスクの製造方法の工程図である。
相プロファイルを示す図である。
ト層を有するマスクの断面図である。
ファイルを示す図である。
Claims (19)
- 【請求項1】 露光に用いる光に対して透明な透明基板
層と、該透明基板層上に形成されたマスクパターン層と
からなるマスクにおいて、 該マスクパターン層の少なくとも一部が該光を透過させ
る位相シフト層のみからなり、該位相シフト層を透過し
た光の位相と該マスクのうち該位相シフト層が設けられ
ていない部分を透過した光の位相とでは所定の位相シフ
トが生じ、 該位相シフト層は該透明基板層の所定の領域を覆い、且
つ、第1のエッジとこれと略並行な第2のエッジとを有
し、該第1のエッジと該第2のエッジとにより所定の幅
のパターンを形成するマスク。 - 【請求項2】 前記位相シフト層は前記透明基板層の一
部からなり、該位相シフト層を構成する該透明基板層の
一部の厚さは該透明基板層の他の部分の厚さと異なる請
求項1記載のマスク。 - 【請求項3】 前記位相シフト層は厚さが互いに異なる
複数の部分を有する請求項1又は2記載のマスク。 - 【請求項4】 前記位相シフト層の前記第1のエッジと
前記第2のエッジとの間の幅は、前記所定の幅より小さ
い請求項1又は2記載のマスク。 - 【請求項5】 露光に用いる光に対して透明な透明基板
層と、該透明基板層上に形成された不透明層とからなる
マスクにおいて、 マスクパターンの少なくとも一部は該不透明層と該不透
明層のエッジ部分にのみ設けられた位相シフト層とから
なり、該位相シフト層を透過した光の位相と該シフト層
が設けられていない部分を透過した光の位相とでは所定
の位相シフトが生じ、前記位相シフト層は前記位相シフ
ト層を除く前記透明基板層の露出部の周囲を取り囲むよ
うに形成されているマスク。 - 【請求項6】 前記マスクパターンは位相シフト層のみ
からなる部分と前記不透明層のエッジ部分に位相シフト
層を設けた部分とにより構成される請求項5記載のマス
ク。 - 【請求項7】 前記位相シフト層が前記透明基板層の露
出部を囲む大きさは、形成するパターンよりも大きく形
成されている請求項5記載のマスク。 - 【請求項8】 前記マスクパターンは不透明層のみから
なる部分と前記位相シフト層を有する部分とが混在する
請求項1又は5記載のマスク。 - 【請求項9】 露光に用いる光に対して透明な透明基板
層と、該透明基板層上に形成されたマスクパターン層と
からなるマスクにおいて、 該マスクパターンの少なくとも一部が該光を透過させる
位相シフト層のみからなり、該位相シフト層を透過した
光の位相と該マスクのうち該位相シフト層が設けられて
いない部分を透過した光の位相とでは所定の位相シフト
が生じ、 該位相シフト層は第1の位相シフト量を有する第1の位
相シフト層と、該第1の位相シフト層に接し、且つ、該
第1の位相シフト量とは異なる第2の位相シフト量を有
する第2の位相シフト層とからなるマスク。 - 【請求項10】 前記第1及び第2の位相シフト量は、
前記第1の位相シフト層の前記透明基板層とのエッジに
よりパターンを形成し、該第1の位相シフト層の前記第
2の位相シフト層とのエッジ及び該第2の位相シフト層
の該透明基板層とのエッジではパターンが形成されない
ように選定されている請求項9記載のマスク。 - 【請求項11】 マスクを透過した光をレンズ系を介し
てウエハ上のホトレジスト層に結像させてパターンを該
ホトレジスト層上に形成するマスクを用いたパターン形
成方法において、 該マスクは露光に用いる光に対して透明な透明基板層と
該透明基板層上に形成されたマスクパターン層とからな
り、該マスクパターンの少なくとも一部は該光を透過さ
せる位相シフト層のみからなり、 該位相シフト層を透過した光と該マスクのうち該位相シ
フト層が設けられていない部分を透過した光とでは所定
の位相シフトを生じさせ、 該位相シフト層は該透明基板層の所定の領域を覆い、且
つ、第1のエッジとこれと略並行な第2のエッジとを有
し、該第1のエッジと該第2のエッジとにより所定の幅
のパターンを形成する工程を含むマスクを用いたパター
ン形成方法。 - 【請求項12】 前記位相シフト層は厚さが互いに異な
る複数の部分を有する請求項11記載のマスクを用いた
パターン形成方法。 - 【請求項13】 前記位相シフト層の厚さが互いに異な
る複数の部分を用いて前記ホトレジスト層の凹凸に応じ
た焦点位置でパターンを結像させる工程を含む請求項1
2記載のマスクを用いたパターン形成方法。 - 【請求項14】 マスクを透過した光をレンズ系を介し
てウエハ上のホトレジスト層に結像させてパターンを該
ホトレジスト層上に形成するマスクを用いたパターン形
成方法において、 該マスクは露光に用いる光に対して透明な透明基板層
と、該透明基板層上に形成された不透明層とからなり、 マスクパターンのうち少なくとも一部は該不透明層と該
不透明層のエッジ部分にのみ設けられた位相シフト層と
からなり、 該位相シフト層を透過した光の位相と該位相シフト層が
設けられていない部分を透過した光の位相とでは所定の
位相シフトを生じさせ、 該位相シフト層は該位相シフト層を除く該透明基板層の
露出部の周囲を取り囲むように形成され、該位相シフト
層と該不透明層とにより所定のパターンを形成する工程
を含むマスクを用いたパターン形成方法。 - 【請求項15】 マスクを透過した光をレンズ系を介し
てウエハ上のホトレジスト層に結像させてパターンを該
ホトレジスト層上に形成するマスクを用いたパターン形
成方法において、 該マスクは露光に用いる光に対して透明な透明基板層
と、該透明基板層上に形成されたマスクパターンとから
なり、該マスクパターンの少なくとも一部が該光を透過
させる位相シフト層のみからなり、 該位相シフト層を透過した光の位相と該マスクのうち該
位相シフト層が設けられていない部分を透過した光の位
相とでは所定の位相シフトが生じ、 該位相シフト層は第1の位相シフト量を有する第1の位
相シフト層と、該第1の位相シフト層に接し、且つ、該
第1の位相シフト量と異なる第2の位相シフト量を有す
る第2の位相シフト層とを有し、 光の干渉により、該第1の位相シフト層の該透明基板層
とのエッジによりパターンを形成し、該第1の位相シフ
ト層の該第2の位相シフト層とのエッジ及び該第2の位
相シフト層の該透明基板層とのエッジではパターンが形
成されないようにするマスクを用いたパターン形成方
法。 - 【請求項16】 該露光に用いる光のパーシャルコヒレ
ンシーσは0.3≦σ≦0.7の範囲に設定されている
請求項11〜15のいずれか1項記載のマスクを用いた
パターン形成方法。 - 【請求項17】 前記マスクパターンは不透明層のみか
らなる部分と前記位相シフト層を有する部分とが混在す
る請求項11記載のマスクを用いたパターン形成方法。 - 【請求項18】 前記位相シフト層の前記第1のエッジ
と前記第2のエッジとの間の幅は、形成される前記所定
の幅より小さい請求項11〜13のいずれか1項記載の
マスクを用いたパターン形成方法。 - 【請求項19】 前記位相シフト層が前記透明基板層の
露出部を取り囲む大きさは、形成するパターンよりも大
きく形成されている請求項14記載のマスクを用いたパ
ターン形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26699498A JP3322837B2 (ja) | 1989-04-28 | 1998-09-21 | マスク及びその製造方法並びにマスクを用いたパターン形成方法 |
Applications Claiming Priority (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1-111675 | 1989-04-28 | ||
JP11167589 | 1989-04-28 | ||
JP1-206837 | 1989-08-11 | ||
JP20683789 | 1989-08-11 | ||
JP2-26623 | 1990-02-06 | ||
JP2662390 | 1990-02-06 | ||
JP26699498A JP3322837B2 (ja) | 1989-04-28 | 1998-09-21 | マスク及びその製造方法並びにマスクを用いたパターン形成方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11088090A Division JP2862183B2 (ja) | 1989-04-28 | 1990-04-26 | マスクの製造方法 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001167077A Division JP3320062B2 (ja) | 1989-04-28 | 2001-06-01 | マスク及びマスクを用いたパターン形成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11249282A true JPH11249282A (ja) | 1999-09-17 |
JP3322837B2 JP3322837B2 (ja) | 2002-09-09 |
Family
ID=27458536
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26699498A Expired - Lifetime JP3322837B2 (ja) | 1989-04-28 | 1998-09-21 | マスク及びその製造方法並びにマスクを用いたパターン形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3322837B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005321699A (ja) * | 2004-05-11 | 2005-11-17 | Renesas Technology Corp | 位相シフトマスクの製造方法 |
-
1998
- 1998-09-21 JP JP26699498A patent/JP3322837B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005321699A (ja) * | 2004-05-11 | 2005-11-17 | Renesas Technology Corp | 位相シフトマスクの製造方法 |
JP4535243B2 (ja) * | 2004-05-11 | 2010-09-01 | ルネサスエレクトロニクス株式会社 | 位相シフトマスクの製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3322837B2 (ja) | 2002-09-09 |
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