JPH11248687A - 筒状体非破壊検査装置 - Google Patents

筒状体非破壊検査装置

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JPH11248687A
JPH11248687A JP10049825A JP4982598A JPH11248687A JP H11248687 A JPH11248687 A JP H11248687A JP 10049825 A JP10049825 A JP 10049825A JP 4982598 A JP4982598 A JP 4982598A JP H11248687 A JPH11248687 A JP H11248687A
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cylindrical body
sensor
inspection
pipe
main body
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JP10049825A
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English (en)
Inventor
Hisashi Nagamizo
久志 永溝
Masanori Unosaki
正典 鵜崎
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2291/00Indexing codes associated with group G01N29/00
    • G01N2291/04Wave modes and trajectories
    • G01N2291/048Transmission, i.e. analysed material between transmitter and receiver

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  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 検査センサーを検査対象である管の長手方向
軸線に沿う方向及び管の周方向のいずれにも移動可能に
すると共に、いずれの方向に移動する際にも筒状体検査
センサーの検査方向を管の周方向へ指向し得るようにし
た筒状体非破壊検査装置を提供すること。 【解決手段】 筒状体検査センサー20が、前後方向に
走行可能に車輪11cを取り付けた本体11の走行方向
に対してほぼ直交する軸線を回転軸線として回転可能に
当該本体11に支持され、この筒状体検査センサー20
が、検査対象である管Pの表面に対してほぼ垂直方向に
移動可能に、本体11に弾性材13を介して支持された
リテーナー14により保持され、更にこの筒状体検査セ
ンサー20がリテーナー14に対し前述の回転軸線を中
心に回転可能に支持され、これにより管の長手方向軸線
に沿う方向及び管の周方向のいずれの方向に移動する時
でも検査箇所の探傷を行うことができることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は筒状体非破壊検査装
置に関し、更に詳細には例えば化学プラント等で使用さ
れている配管の損傷を調べる筒状体非破壊検査装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】化学プラントを含む各種プラントにおけ
る配管は、架台やラックと称する梁により支持されてい
る。このような配管が屋外にある場合には、配管とこれ
を支持する架台、ラック又は梁との接触部分に雨水が溜
まりやすく、そのため当該箇所から配管外面に腐食が起
こることがある。
【0003】このような配管の腐食を検査する装置とし
ては、近年、超音波ビームを使用した非破壊検査装置が
開発されている。従来の非破壊検査装置は、ケーシング
の内部に送信側振動子と受信側振動子とを設置して構成
され、送信側振動子は、この非破壊検査装置が配管上に
乗せられた時、探傷用の超音波ビームを管の周方向に出
射するように構成され、他方受信側振動子は送信側振動
子から出射され被検査箇所の探傷情報を含む入射超音波
ビームを受信するように構成されている。
【0004】この非破壊検査装置は、配管上を当該管の
軸線方向に沿って移動させられながら順次配管断面の腐
食等損傷箇所を検査する。その際、この非破壊検査装置
を配管上でその軸線方向に沿って移動させる手段として
は、別体の吊下げ走行支持具等が用いられていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の非破壊検査装置
は、前述したように配管の上部をその長手軸線方向に沿
って移動しながら周方向に向かって超音波ビームを送信
側振動子から出射し、被検査箇所の探傷情報を含む入射
超音波ビームを受信側振動子で受信するものであるが、
研究の結果、このような検査方法では超音波に粗密が生
じ、腐食箇所における腐食量を正確に計測することがで
きないという問題がある。
【0006】そのため、この非破壊検査装置を管の周方
向にも移動でき、しかもその走行方向即ち管の周方向に
向かって超音波ビームを出射し且つ被検査箇所の探傷情
報を含む入射超音波ビームを受信できるようにすること
が望まれた。しかし、従来の非破壊検査装置を配管上で
移動させる吊下げ走行支持冶具は、非破壊検査装置を管
の長手方向軸線に沿う方向に移動させるために工夫され
たもので、非破壊検査装置を周方向に移動させるもので
はなく、従って別の走行支持具の開発が必要であった。
【0007】しかも、従来の吊下げ走行支持冶具は、非
破壊検査装置とは別体のものであり、そのため予めこの
吊下げ走行支持具を組み立てたり、配管に取り付けたり
するための時間や労力が掛かり、配管検査の効率化の観
点から問題があった。
【0008】本発明の目的は、かかる従来の問題点を解
決するためになされたもので、筒状体検査センサーを管
の長手方向軸線に沿う方向及び管の周方向のいずれにも
移動可能にすると共に、いずれの方向に移動する際にも
筒状体検査センサーの検査方向を管の周方向へ指向し得
るようにした筒状体非破壊検査装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は筒状体非破壊検
査装置であり、前述の技術的課題を解決するために以下
のような構成とされている。すなわち、本発明は、筒状
体の表面に沿って移動され、検査箇所の探傷を行う筒状
体非破壊検査装置であって、前後方向に走行可能に車輪
を取り付けた本体と、この本体の走行方向に対してほぼ
直交する軸線を回転軸線として回転可能に前記本体に支
持された筒状体検査センサーとから構成されていること
を特徴とする。
【0010】<本発明における具体的構成>本発明の筒
状体非破壊検査装置は、前述した必須の構成要素からな
るが、その構成要素が具体的に以下のような場合であっ
ても成立する。その具体的構成要素とは、前記筒状体検
査センサーが、筒状体の表面に対してほぼ垂直方向に可
動に支持する可動支持部材により前記本体に対して支持
されていることを特徴とする。
【0011】また、本発明の筒状体非破壊検査装置で
は、前記可動支持部材が、前記本体に弾性材を介して支
持されたリテーナーから構成され、前記筒状体検査セン
サーが前記リテーナーに対し前記回転軸線を中心に回転
可能に支持されていることを特徴とする。
【0012】更にまた、本発明の筒状体非破壊検査装置
では、前記本体に形成された貫通開口に挿入され、前記
リテーナーに回転自在に担持されたドラム形の回転位置
割出し用のセンサーハウジングを備え、前記筒状体検査
センサーが、前記センサーハウジングの中央部に貫通し
て形成されたセンサー受け穴内に保持されていることを
特徴とする。
【0013】更にまた、本発明の筒状体非破壊検査装置
では、筒状体検査センサーが、探傷用の超音波ビームを
出射する送信側振動子と、この送信側振動子から出射さ
れ被検査箇所の探傷情報を含む入射超音波ビームを受信
する受信側振動子とを含んで構成されていることを特徴
とする。
【0014】前述した特徴を備える本発明の筒状体非破
壊検査装置によると、筒状体の非破壊検査を行う時に
は、この筒状体非破壊検査装置それ自体を筒状体の表面
に乗せて、その長手軸線方向又は周方向に移動させる。
筒状体検査センサーは、本体に対しその走行方向にほぼ
直角な軸線を回転軸線として回転可能であるため、本体
を筒状体の表面上を長手方向に進める場合には、筒状体
検査センサーの向き即ち筒状体検査センサーの検査方向
を本体の走行方向に対してほぼ直交する筒状体の周方向
に向ける。
【0015】また、本体を筒状体の表面上を周方向に進
める場合には、筒状体検査センサーを本体に対して回転
し、筒状体検査センサーの検査方向を本体の走行方向即
ち筒状体の周方向に向けるようにする。これにより、筒
状体非破壊検査装置が筒状体の表面上をその長手方向又
は周方向のいずれの方向に移動する場合であっても筒状
体検査センサーの向きを筒状体の周方向に指向でき、筒
状体の損傷探査及びその損傷量の正確な計測を容易に行
うことが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の筒状体非破壊検査
装置を図に示される実施形態に沿って更に詳細に説明す
る。図1は本発明の一実施形態に係る筒状体非破壊検査
装置を示す分解斜視図、図2は図1に示される筒状体非
破壊検査装置を示す上面図、図3は図2の3−3線に沿
って得た縦断面図、図4は図2の4−4線に沿って得た
縦断面図、図5は図1の筒状体非破壊検査装置の動作を
説明する側面図、図6及び図7は筒状体の検査状態を示
す動作説明図と検査原理を示す図である。
【0017】この実施形態に係る筒状体非破壊検査装置
10は、中央部に円形の貫通開口11aが形成された本
体11を備える。この本体11の外形は、図1から明ら
かなように四角形状を呈し、相対向する2つの側面のコ
ーナー部には、車軸11bが取り付けられ、各車軸11
bには車輪11cが回転可能に取り付けられている。
【0018】これにより、本体11は図1の矢印12を
前後方向として自由に走行することができる。この本体
11の上面には、円形の貫通開口11aを取り囲むよう
に90度間隔で4つのスプリング収容穴11dが形成さ
れている。各スプリング収容穴11dは、本体11の高
さの約半分の深さで開けられるか、又はその内部のほぼ
中間部に段付け部(図示せず)が形成されている。
【0019】各スプリング収容穴11dには、内部に形
成された段付け部を構成する肩部に下端が乗るようにコ
イルスプリング13が入れられる。このコイルスプリン
グ13は、その長さがスプリング収容穴11dの実質深
さ、即ち肩部から本体上面までの高さよりも長く、その
結果コイルスプリング13は、ほぼ上部半分が本体11
から外に出ることになる。
【0020】本体11の上部には、リテーナー14が配
置されて、前述したコイルスプリング13により本体1
1に対して上下方向に弾性的に支持されている。すなわ
ち、リテーナー14は板状の部材からなり、その中央部
には本体11に形成されている貫通開口11aとほぼ同
じ内径の開口14aが形成されている。そして、この板
状部材の下面には、開口14aを取り囲むように90度
間隔で4つのガイドピン14bが、本体11のスプリン
グ収容穴11dに対応する位置に取り付けられている。
【0021】このような構成のリテーナー14は、下面
に垂設された各ガイドピン14bを、本体11のスプリ
ング収容穴11dに入れられたコイルスプリング13の
内部に挿入して本体11に組み付けられる。これによ
り、リテーナー14の板状部材は、コイルスプリング1
3によって本体11の上面から間隔をあけて当該コイル
スプリング13により上下方向に弾性的に支持される。
【0022】すなわち、リテーナー14を上部から押す
と、コイルスプリング13を圧縮しながら板状部材が本
体11の上面に接触するまで下方向へ下がり、押圧力を
解除すればコイルスプリング13の付勢力で元の位置に
復帰する。このリテーナー14及びこれを支持するコイ
ルスプリング13が、後述する筒状体検査センサーを弾
性的に支持する可動支持部材として機能する。このよう
なリテーナー14の開口14aを介してセンサーハウジ
ング15が本体11の貫通開口11a内に入れられる。
【0023】このセンサーハウジング15は、リテーナ
ー14の開口14aの内径とほぼ同じか僅かに小さい外
径で形成されたドラム形を呈し、その周面には周方向に
等間隔(この実施形態では90度間隔)で縦方向に伸長
する少なくとも2本の割出し溝15aが形成されている
と共に、上部周囲縁には径方向外方に張り出したエッジ
15bが形成されている。
【0024】そして、このセンサーハウジング15の中
央部には、その上面から軸方向に貫通して平面四角形状
のセンサー受け穴15cが形成されており、そのセンサ
ー受け穴15cを挟んで両側にはこのハウジング15を
貫通する2つのネジ孔15dが形成されている。
【0025】このようなセンサーハウジング15は、リ
テーナー14の開口14aから本体11の貫通開口11
a内に入れられるが、センサーハウジング15は、その
上部周囲周囲縁に形成されたエッジ15bがリテーナー
14の板状部材上に乗ることでリテーナー14にて実質
的に担持される。
【0026】このセンサーハウジング15は、前述した
ようにその上部周縁のエッジ15bがリテーナー14の
板状部材上に乗って支持されているだけであるので、リ
テーナー14や本体11に対して回転できる。このセン
サーハウジング15の回転が後述する筒状体検査センサ
ーのセンサー方向位置の割り出しとなる。
【0027】このセンサーハウジング15の回転方向割
出し位置は、割出し溝15aによって決定される。すな
わち、本体11にはその一側面にネジ孔11eが貫通開
口11a内周面に貫通して形成され、このネジ孔11e
にはボールプランジャー16が螺合装着されている。こ
のボールプランジャー16は、外周面にネジ部が形成さ
れたプランジャー本体の先端にボールがバネによって押
し込み可能に保持されているもので、このボールプラン
ジャー16の先端ボールがセンサーハウジング15の割
出し溝15aに嵌合している時、特定の位置を割り出す
ようになっている。
【0028】従って、センサーハウジング15を強制的
に回転すると、ボールプランジャー16の先端ボールが
割出し溝15aから相対的に出ることになるため先端ボ
ールがプランジャー本体内に押し込まれ、他の割出し溝
15aがその位置に来ると再び先端ボールがバネにより
プランジャー本体から押し出されて割出し溝15aに嵌
合し、以ってセンサーハウジング15の回転方向位置を
割り出す。
【0029】このセンサーハウジング15の下面は、リ
テーナー14に担持されて本体11の貫通開口11a内
に入れられた時、本体の底面とほぼ同一平面になるよう
にその高さが設計されている。そして、本体11の底面
から露出する下面にはエンドプレート17がネジ18に
より取り付けられている。このエンドプレート17は、
中央部に後述する筒状体検査センサーの接触面を突出さ
せる開口17aと、センサーハウジング15の下面に現
出する2つのネジ孔15dに対応する位置にそれと同一
径の開口17bとが形成されている。
【0030】エンドプレート17の中央に形成された開
口17aは、センサーハウジング15のセンサー受け穴
15cに対応即ちそれぞれの中心軸線位置が一致する
が、外形は前者即ちエンドプレート17の開口17aが
センサー受け穴15cのそれより僅かに小さく形成され
ている。
【0031】また、このエンドプレート17は、その外
径がセンサーハウジング15の下面外径より大きく、し
かし本体11の底面よりは小さく設計されている。従っ
て、エンドプレート17がセンサーハウジング15の下
面にネジ18で固定されると、センサーハウジング15
は、コイルスプリング13のバネ力に抗して沈み込むリ
テーナー14に伴って下方向へ移動可能であるが、上方
へはエンドプレート17の外周辺部が本体11の底面に
当接して移動することができない。
【0032】センサーハウジング15に設けられたネジ
孔15dには、このセンサーハウジング15の下方向移
動を所定量に規制するためのボールスクリュー19が螺
合されている。このボールスクリュー19は、ネジ棒の
先端にボールを回転可能に保持したもので、この先端ボ
ールを下に向けてネジ孔15dに螺合挿入し、その先端
ボールをエンドプレート17の開口17bから突出させ
る。この先端ボールの突出程度がセンサーハウジング1
5の下方向移動の制限量を決定する。
【0033】筒状体検査センサー20は、ユニットとし
て構成されており、この筒状体検査センサー20は、セ
ンサーハウジング15のセンサー受け穴15cに上方か
ら緊密に嵌挿可能な平面四角形形状で形成されている。
筒状体検査センサー20は、その下端部の一部がエンド
プレート17の開口17aに嵌合して僅かに突出するよ
うに形成された接触部20aを備えている。従って、筒
状体検査センサー20は、その下面における接触部20
aを除くその周囲底部がエンドプレート17の開口17
a周囲部に乗って支持されることになる。
【0034】センサーハウジング15のセンサー受け穴
15c内に前述したように配置された筒状体検査センサ
ー20の上部には、グリップ21が取り付けられる。こ
のグリップ21は、図1から明らかなように平面的にみ
て長方形を呈し、一対の相対向する短辺側の側部21a
は僅かに湾曲した形状となっている。この湾曲側部の表
面には滑り止め用のローレット加工が施されている。
【0035】更に、このグリップ21の表面には、長辺
側の側部間に当該グリップを貫通する2つの穴21bが
並んで形成され、グリップ21を筒状体検査センサー2
0の上部に配置する時、筒状体検査センサー20の上面
から延びる2本の信号ケーブル20bが挿通される。グ
リップ21の下面には、当該グリップ21を筒状体検査
センサー20の上部に配置した際このセンサー20を下
方向へ押圧するため、山形をした2つのリーフスプリン
グ22がネジ止めされている。
【0036】グリップ21は、前述したように筒状体検
査センサー20の上面から延出する2本の信号ケーブル
20bを挿通した後、4本のネジ23によりセンサーハ
ウジング15の上面に固定される。これによりグリップ
21に付与される回転力はネジ23によりハウジング1
5に伝達される。
【0037】ところで、ユニット化された筒状体検査セ
ンサー20の内部構造については、従来の技術の欄で既
に説明し且つ図7の原理図に示されるように、ケーシン
グの内部に送信側振動子20dと受信側振動子20cと
を設置して構成されている。そして、送信側振動子20
dが、探傷用の超音波ビームを管Pの周方向に出射する
ように指向している時、受信側振動子20cは送信側振
動子20dから出射され被検査箇所の探傷情報を含む入
射超音波ビームを受信するように配置されている。
【0038】このような送信側振動子20d及び受信側
振動子20cの向きは、センサーハウジング15の回転
割り出し位置による筒状体検査センサー20の向きによ
って制御される。この筒状体検査センサーそれ自体は本
発明の要旨ではないので、これ以上の説明は省略する。
【0039】次に、この実施形態に係る筒状体非破壊検
査装置10の動作について説明する。この筒状体非破壊
検査装置10は、通常の状態では、図6に示されるよう
に本体11の前後方向を管Pの長手方向に向くように当
該管上に乗せられる。この時、センサーハウジング15
に保持された筒状体検査センサー20は、図7に示され
るように送信側振動子20d及び受信側振動子20cの
向きが管Pの周方向に向くように位置決めされている。
【0040】筒状非破壊検査装置10が管上に乗せられ
ると、作業者はグリップ21を手で押さえて下方向に押
し付ける。これにより、リテーナー14に支持されたセ
ンサーハウジング15は、リテーナー14に付与されて
いるコイルスプリング13のバネ力に抗して下方向に押
し下げられる。
【0041】センサーハウジング15のセンサー受け穴
15c内に収容されている筒状体検査センサー20は、
グリップ21の下面に取り付けられているリーフスプリ
ング22により常に下方へ押し下げられているため、セ
ンサーハウジング15が下がると筒状体検査センサー2
0も下がり、エンドプレート17の開口から突出してい
る接触部20aが図5に示されるように管Pの周面に接
触する。
【0042】センサーハウジング15における下方向へ
の押し下がりは、ボールスクリュー19の螺合程度によ
って調整されているため、筒状体検査センサー20の接
触部20aが過度に管Pの周面に当接することはない。
換言すれば、筒状体検査センサー20の接触部20aが
管Pの周面に接触するかしないかの位置で、ボールスク
リュー19の先端ボールが管Pの周面に当接するように
ボールスクリュー19の螺合深さが調整されている。
【0043】もし、筒状体検査センサー20の接触部2
0aが管Pの周面に多少強く接触しても筒状体検査セン
サ20をグリップ21に対して押し下げているリーフス
プリング22が当該センサー20への押上げ力を吸収す
るため、これによっても接触部20aの管周面への過度
の摺接を避けることができる。
【0044】この状態で、筒状体非破壊検査装置10が
管Pの長手方向に押されると、当該筒状体非破壊検査装
置10は4つの車輪11cにより管上をスムースに走行
する。この走行中に送信側振動子20dから管周方向に
超音波ビームを発射し、それを受信側振動子20cで受
信して腐食部等損傷部を探傷する。このような探傷操作
により、腐食部が発見された場合、作業者は筒状体非破
壊検査装置10を持ち上げ、図5に示されるようにその
前後方向即ち走行方向を管Pの周方向に向くように置き
換える。
【0045】しかし、筒状体非破壊検査装置10の向き
を前述したように変更すると、センサーハウジング15
内に保持されている筒状体検査センサー20における送
信側振動子20dの超音波ビーム発射方向は、管Pの長
手方向になってしまうので、ここでセンサーハウジング
15を強制的に回転する。
【0046】センサーハウジング15の外周面には、前
述したように90度間隔で少なくとも2本の縦方向割出
し溝15aが形成されており、当該センサーハウジング
15を回転すると、1つの割出し溝15aに嵌合してい
たボールプランジャー16の先端ボールがプランジャー
本体内に押し込まれながら当該ハウジングの周面を摺接
し、90度回転したところで次の割り出し溝15aに先
端ボールが入り込んで停止位置が特定される。
【0047】このようにして筒状体検査センサー20の
向きを変更し、内部の送信側振動子20dを管Pの周方
向に向かせ、次いで筒状体非破壊検査装置10を管の周
方向に移動させながら超音波ビームを発射し、腐食の程
度即ち腐食量を検査する。なお、図7において、符号2
4は送信側振動子20dへ電力を供給し、且つ受信側振
動子20cから超音波の供給を受ける超音波送受信装置
を示している。
【0048】また、符号25は受信側振動子20cにて
受信された超音波ビームの強度に従い、超音波送受信装
置24から供給される電気信号に基づいて管Pの肉厚部
分における腐食深さを演算する装置、26は演算装置2
5で演算された結果を表示するCRTのような表示装
置、27は表示装置26で表示された内容を紙などに印
字する印字装置、27は演算装置24で演算された結果
を記憶する例えば半導体メモリなどで構成される記憶装
置をそれぞれ示している。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の筒状体非
破壊検査装置によれば、当該検査装置を管の長手方向に
移動させる場合も周方向に移動させる場合も、筒状体検
査センサーの向きを簡単に管周方向に変更することがで
きるため、この検査装置で配管の探傷及びその腐食の程
度を容易に調べることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る筒状体非破壊検査装
置を示す分解斜視図である。
【図2】図1に示される筒状体非破壊検査装置の平面図
である。
【図3】図2に示される筒状体非破壊検査装置を3−3
線に沿って得た断面図である。
【図4】図2に示される筒状体非破壊検査装置を4−4
線に沿って得た断面図である。
【図5】図1に示される筒状体非破壊検査装置を管の周
方向に移動させるように配置した状態を示す部分的な断
面図である。
【図6】図1に示される筒状体非破壊検査装置の動作を
説明するため筒状体非破壊検査装置を管上に配置して示
す概略的な動作説明図である。
【図7】本発明の筒状体非破壊検査装置で使用する筒状
体検査センサーの動作とその構造を原理的に説明するた
めの構成説明図である。
【符号の説明】
10 筒状体非破壊検査装置 11 本体 11a 貫通開口 11b 車軸 11c 車輪 11d スプリング収容穴 12 走行方向矢印 13 コイルスプリング 14 リテーナー 14a 開口 14b ガイドピン 15 センサーハウジング 15a 割出し溝 15b エッジ 15c センサー受け穴 15d ネジ孔 16 ボールプランジャー 17 エンドプレート 17a 開口 17b 開口 18 ネジ 19 ボールスクリュー 20 筒状体検査センサー 20a 接触部 20b 信号ケーブル 20c 受信側振動子 20d 送信側振動子 21 グリップ 21a 短辺側の湾曲側部 22 リーフスプリング 23 ネジ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状体の表面に沿って移動され、検査箇
    所の探傷を行う筒状体非破壊検査装置であって、 前後方向に走行可能に車輪を取り付けた本体と、この本
    体の走行方向に対してほぼ直交する軸線を回転軸線とし
    て回転可能に前記本体に支持された筒状体検査センサー
    とから構成されていることを特徴とする筒状体非破壊検
    査装置。
  2. 【請求項2】 前記筒状体検査センサーが、筒状体の表
    面に対してほぼ垂直方向に可動に支持する可動支持部材
    により前記本体に対して支持されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の筒状体非破壊検査装置。
  3. 【請求項3】 前記可動支持部材が、前記本体に弾性材
    を介して支持されたリテーナーから構成され、前記筒状
    体検査センサーが前記リテーナーに対し前記回転軸線を
    中心に回転可能に支持されていることを特徴とする請求
    項2に記載の筒状体非破壊検査装置。
  4. 【請求項4】 前記本体に形成された貫通開口に挿入さ
    れ、前記リテーナーに回転自在に担持されたドラム形の
    回転位置割出し用のセンサーハウジングを備え、前記筒
    状体検査センサーが、前記センサーハウジングの中央部
    に貫通して形成されたセンサー受け穴内に保持されてい
    ることを特徴とする請求項3に記載の筒状体非破壊検査
    装置。
  5. 【請求項5】 前記筒状体検査センサーが、探傷用の超
    音波ビームを出射する送信側振動子と、この送信側振動
    子から出射され被検査箇所の探傷情報を含む入射超音波
    ビームを受信する受信振動子とを含む請求項4に記載の
    筒状体非破壊検査装置。
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