JPH0594762U - 超音波探傷装置 - Google Patents

超音波探傷装置

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JPH0594762U
JPH0594762U JP79792U JP79792U JPH0594762U JP H0594762 U JPH0594762 U JP H0594762U JP 79792 U JP79792 U JP 79792U JP 79792 U JP79792 U JP 79792U JP H0594762 U JPH0594762 U JP H0594762U
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JP
Japan
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holder
ultrasonic
axial direction
flaw detector
hole
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Withdrawn
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JP79792U
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康雄 池田
宏忠 伊藤
吉弘 木津
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Mitsubishi Materials Corp
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Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単で短時間の操作により超音波探傷子の発
信軸線を被探傷物の表面に対して垂直に位置させること
ができる超音波探傷装置を提供することを目的とする。 【構成】 被探傷物の表面に軸線方向を直交させて配置
させられる筒状のホルダと、このホルダの開口部に前記
ホルダの軸線方向と直交して形成された頂壁と、頂壁に
先端が超音波伝搬流体に没した状態で保持された超音波
探傷子とを備えた超音波探傷装置において、前記頂壁に
は前記ホルダの軸線方向に貫通するネジ穴が形成され、
このネジ穴には軸線方向に貫通する貫通孔を有する筒状
部材が螺合され、前記貫通孔内には超音波探傷子が挿入
されて固定されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、超音波探傷検査を行う際に使用される超音波探傷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4〜図6に従来の超音波探傷装置を示す。
【0003】 このものには、板状の被探傷物2の表面に鉛直に載置される筒状のホルダ1が 設けられている。このホルダ1の一方の開口部3を覆って可撓性を有する隔膜4 が液密状態で取り付けられており、この隔膜4の外側には、環状部材5がホルダ 1の開口部3の周縁に沿って取り付けられている。そして、ホルダ1の内部空間 には、例えば水からなる超音波伝搬液体が貯留されるようになっている。
【0004】 ホルダ1の他方の開口部6には、板状の蓋体(頂壁に相当)7がねじ込んで取 り付けられている。この蓋体7はホルダ1の軸線方向と直交するように取り付け られており、この結果、ホルダ1を被探傷物2の表面に鉛直に載置したときに、 蓋体7が被探傷物2の表面に対して平行になるようになっている。
【0005】 また、蓋体7の中央には蓋体7を孔9が貫通して形成されており、この孔9の 周縁部には孔9の周りを4等分するように4つの突片11が立設されており、各 突片11には孔9の中心軸線方向に向かうネジ孔11aが形成されている。
【0006】 そして、超音波探触子10を保持するには、図5に示すように、前記孔9内に 円柱状の超音波探触子10を挿入し、超音波探触子10をその先端が超音波伝搬 液体に没する位置に保持するとともに、4つの突片11のネジ孔11aのそれぞ れにボルト12をねじ込んで、これらのボルト12の先端を超音波探触子10の 側面に押圧するようにしている。
【0007】 なお、蓋体7には超音波伝搬液体を注入する注入孔8が貫通して形成され、こ の注入孔8から適量の超音波伝搬液体を注入し、超音波探触子10の先端が超音 波伝播液体内に没するようにしている。
【0008】 さらに、ホルダ1の側面には放射状に延びる2つの円柱状の突起13が突設さ れており、これらの突起13を、図7に示すようなアーム部14に弾性的に連接 された把持部15を有するステッキ17の把持部15に形成された孔16内に挿 入して超音波探傷装置をステッキ17に保持し、アーム部14を手で握って超音 波探傷装置を水等の液体がまかれた被探傷物2の表面を滑らしながら超音波を被 探傷物2に伝搬して探傷検査を行なうようにしている。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、超音波探触子10からはその軸線方向に超音波が発信されるように なっており、この超音波を探傷検査の対象となる被探傷物2の表面に対して垂直 に伝搬させるようにしないと、精度良く探傷検査を行なうことができない。
【0010】 しかしながら、上述した従来の超音波探傷装置では、蓋体7の上面に立設した 4つの突片11にボルト12をねじ込んで、4本のボルト12により超音波探触 子10を被探傷物2の表面に対して垂直に保持するようにしているので、超音波 探触子10の発信軸線を表面に対して垂直になるように調整することが非常に困 難であり、探傷検査の精度を高めることができないといった問題点があった。
【0011】 基準片を用いて探傷検査を行いこの結果に基づいてボルト12を締めたり緩め たりすることを繰り返すことにより、超音波探触子10を表面に対してある程度 は垂直にすることができるが、調整のために多大な時間と労力とがかかり実用的 でない。
【0012】 本考案は、上記事情に鑑みてなされたもので、簡単で短時間の操作により超音 波探触子の発信軸線を被探傷物の表面に対して垂直に位置させることができ、も って、探傷検査の精度を高めることができる超音波探傷装置を提供することを目 的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本考案の超音波探傷装置は、被探傷物の表面に軸線方向を直交させて配置させ られる筒状のホルダと、このホルダの前記被探傷物側に位置する一方の開口部を 液密に覆って取り付けられた可撓性を有する隔膜と、他方の開口部に前記ホルダ の軸線方向と直交して形成された頂壁と、前記ホルダの内部空間に貯留された超 音波伝搬液体と、前記頂壁に先端が前記超音波伝搬流体に没した状態で保持され た超音波探触子とを備えた超音波探傷装置において、前記頂壁には前記ホルダの 軸線方向に貫通するネジ穴が形成され、このネジ穴には軸線方向に貫通する貫通 孔を有する筒状部材が螺合され、前記貫通孔内には超音波探触子が挿入されて固 定されていることを特徴とする。
【0014】
【作用】
本考案によれば、超音波探触子を筒状部材の貫通孔に挿入・固定し、この筒状 部材は頂壁に形成されたネジ穴に螺合されることによりホルダに取り付けられる 。
【0015】 ここで、ホルダは被探傷物の表面に軸線方向を直交させて配置され、かつ、ネ ジ穴はホルダの軸線方向に貫通して形成されているので、筒状部材は頂壁にねじ 込むことにより被探傷物の表面に対して垂直に位置決めされる。さらに、筒状部 材には超音波探触子が挿入・固定されているので、超音波探触子は超音波の発信 軸線が被探傷物の表面に直交した状態に取り付けられることになり、探傷検査の 精度を高められる。しかも、筒状部材を頂壁に単に螺合するといった簡単な操作 で、超音波探触子を被探傷物の表面に対して確実に直角に配置することが可能と なる。
【0016】
【実施例】 以下に図面を参照して本考案の一実施例について説明する。
【0017】 図1に示すように、被探傷物20の表面20aに軸線方向を直交させて載置さ れる筒状のホルダ21が設けられている。このホルダ21の被探傷物20側に位 置する開口部23を覆って可撓性を有するビニール等からなる隔膜24が液密に 取り付けられており、この隔膜24の外側には、硬質塩化ビニル製の環状部材2 5がホルダ21の下部に位置する周縁21aに沿って取り付けられている。そし て、ホルダ21の内部空間には例えば水からなる超音波伝搬液体28が貯留され るようになっている。なお、環状部材25の材料として硬質塩化ビニルを使用し たのは、探傷検査を行う際に被探傷物20の表面20aを滑らしたときに滑らか に滑り、かつ、被探傷物20の表面20aを傷付けることを防止するためである 。
【0018】 前記ホルダ21の前記隔膜24と反対側に位置する開口部26には、板状の蓋 体(頂壁に相当)27がねじ込んで取り付けられており、蓋体27はホルダ21 の軸線方向と直交するようになっている。したがって、ホルダ21を被探傷物2 0上に載置すると、蓋体27の壁部27aが被探傷物20の表面20aに対して 平行になるようになっている。
【0019】 前記蓋体27の中心側には厚さが増大された厚肉部27bが形成されており、 この厚肉部27bには蓋体27の壁面を直角(すなわち、ホルダ21の軸線方向 )に貫通するネジ穴27cが形成されている。このネジ穴27cには、筒状部材 30がその外周に形成された雄ネジ部30aを螺合することで取り付けられてお り、これにより、筒状部材30が蓋体27に対して直角に保持されている。
【0020】 前記筒状部材30には軸線方向に貫通する貫通孔30bが形成されており、こ の貫通孔30bには柱状の超音波探触子31が同心状に挿入され固定されている 。超音波探触子31の先端部31aは基端部31bの径よりも大径に形成されて おり、この先端部31aの直径は前記貫通孔30bの内径と同じか若干小さく形 成されている。そして、超音波探触子31を筒状部材30の貫通孔30b内に挿 入すると、先端部31aと貫通孔30bとの密着により超音波探触子31が筒状 部材30に対して同軸に位置決めされる。
【0021】 また、図3に示すように、前記筒状部材30の側壁には、径方向に延びる2つ のネジ孔30cが対向して形成されており、各ネジ孔30c内には止めネジ32 が螺合される。そして、止めネジ32の先端が筒状部材30に挿入された超音波 探触子31の基端部31bの側面に当接し、超音波探触子31が筒状部材30に 固定される。
【0022】 前記蓋体27の壁部27aを貫通して、超音波伝搬液体28を注入する2個の 注入孔33がネジ穴27cを挟んで径方向に並んで形成されている。これらの注 入孔33から周方向に90゜離れた位置には、超音波伝搬液体28が溢れ出る溢 流孔34が貫通して形成されている。注入孔33から超音波伝搬液体28を前記 ホルダ21の内部空間に注ぎ込み、溢流孔34から溢れさせることにより、ホル ダ21内に超音波伝搬液体28を充満させて、前記超音波探触子31の先端部3 1aが超音波伝搬液体28の液面下に没するようにしている。なお、通常の使用 時には、注入孔33及び溢流孔34に図示しない栓が挿入され、超音波伝搬液体 28が漏れるのを防止している。
【0023】 図2に示すように、前記ホルダ21の外周面には4個の突起35が突設されて いる。2個の突起35は径方向に沿って突設され、残りの2個の突起35は、前 記突起35が設けられた径方向とほぼ直交する径方向に沿って突設されている。 径方向に並んだ2個の突起35は、図7に示したステッキ17の把持部15に形 成された孔16内に挿入されて、超音波探傷装置をステッキ17に取り付けるた めのものであり、直交する径方向に並んだ2組の突起35を定期的に交互に使用 することで、環状部材25に偏摩耗が生ずることが防止できる。
【0024】 次に、本実施例の超音波探傷装置の使用方法について説明する。
【0025】 まず、筒状部材30の貫通孔30b内に超音波探触子31を挿入する。この際 、超音波探触子31の先端部31aが筒状部材30の貫通孔30bに緩みのない 状態で挿入されるので、超音波探触子31が筒状部材30に対して同軸に位置決 めされ、超音波探触子30の発信軸線が筒状部材30の軸線と一致した状態にさ れる。
【0026】 次に、筒状部材30の側壁に形成されたネジ孔30cに止めネジ32を螺合さ せて、止めネジ32の先端を挿入された超音波探触子31の基端部31bの側面 に当接させ、超音波探触子31を筒状部材30に対して固定する。
【0027】 次に、超音波探触子30が固定された筒状部材31を、蓋体27に形成された ネジ穴27cに螺合する。ここで、ネジ穴27cはホルダ21の軸線方向に貫通 して形成されており、かつ、ホルダ21は軸線方向を被探傷物20の表面20a に対して直交するように載置されるので、ネジ穴27cに螺合された筒状部材3 1の軸線方向は被探傷物20の表面20aに対して直交した状態になる。さらに 、上述したように、筒状部材30の軸線方向と超音波探触子30の発信軸線とが 一致しているので、筒状部材30を蓋体27のネジ穴27cに螺合すると、超音 波探触子31の発信軸線が被探傷物20の表面20aに対して垂直に保持される ことになる。
【0028】 このように、筒状部材30を蓋体27に螺合するだけで、超音波探触子31の 発信軸線を被探傷物20の表面20aに直交させることができ、探傷検査の精度 を高めることができる。しかも、単に螺合するといった操作だけで他の調整操作 を必要としないので、調整作業を簡素化することができる。
【0029】 次に、注入孔33から超音波伝搬液体28をホルダ21の内部空間に注入し、 図7に示すようなステッキ17の把持部15に突起35を介して取り付ける。こ の後、被探傷物20の表面20aに水等の超音波伝搬液体を散布し、ステッキ1 7のアーム部14を握って環状部材25を表面20aと摺接させる。この際、超 音波探触子31から超音波を発信させ被探傷物20の板厚方向に伝搬させて、探 傷検査を行う。
【0030】
【考案の効果】
以上に説明したように、本考案によれば、被探傷物の表面に軸線方向を直交さ せて配置させられる筒状のホルダと、このホルダの前記被探傷物側に位置する一 方の開口部を液密に覆って取り付けられた可撓性を有する隔膜と、他方の開口部 に前記ホルダの軸線方向と直交して形成された頂壁と、前記ホルダの内部空間に 貯留された超音波伝搬液体と、前記頂壁に先端が前記超音波伝搬流体に没した状 態で保持された超音波探触子とを備えた超音波探傷装置において、前記頂壁には 前記ホルダの軸線方向に貫通するネジ穴が形成され、このネジ穴には軸線方向に 貫通する貫通孔を有する筒状部材が螺合され、前記貫通孔内には超音波探触子が 挿入されて固定されているので、簡単で短時間の操作により超音波探触子の発信 軸線を探傷検査の対象である被探傷物の表面に対して垂直に位置させることがで き、もって、探傷検査の精度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の超音波探傷装置を示す断面
図である。
【図2】本考案の一実施例の超音波探傷装置を示す斜視
図である。
【図3】本考案の一実施例の超音波探傷装置の一部を示
す分解斜視図である。
【図4】従来の超音波探傷装置を示す斜視図である。
【図5】従来の超音波探傷装置を示す断面図である。
【図6】従来の超音波探傷装置を示す平面図である。
【図7】従来の超音波探傷装置を使用するときに用いら
れるステッキを示す図である。
【符号の説明】
20 被探傷物 20a 表面 21 ホルダ 23 開口部 24 隔膜 26 開口部 27 蓋体(頂壁) 27c ネジ穴 28 超音波伝搬液体 30 筒状部材 30a 雄ネジ部 30b 貫通孔 31 超音波探触子 31a 先端部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被探傷物の表面に軸線方向を直交させて
    配置させられる筒状のホルダと、このホルダの前記被探
    傷物側に位置する一方の開口部を液密に覆って取り付け
    られた可撓性を有する隔膜と、他方の開口部に前記ホル
    ダの軸線方向と直交して形成された頂壁と、前記ホルダ
    の内部空間に貯留された超音波伝搬液体と、前記頂壁に
    先端が前記超音波伝搬流体に没した状態で保持された超
    音波探触子とを備えた超音波探傷装置において、前記頂
    壁には前記ホルダの軸線方向に貫通するネジ穴が形成さ
    れ、このネジ穴には軸線方向に貫通する貫通孔を有する
    筒状部材が螺合され、前記貫通孔内には超音波探触子が
    挿入されて固定されていることを特徴とする超音波探傷
    装置。
JP79792U 1992-01-13 1992-01-13 超音波探傷装置 Withdrawn JPH0594762U (ja)

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