JPH11247882A - 回転継手 - Google Patents
回転継手Info
- Publication number
- JPH11247882A JPH11247882A JP10052524A JP5252498A JPH11247882A JP H11247882 A JPH11247882 A JP H11247882A JP 10052524 A JP10052524 A JP 10052524A JP 5252498 A JP5252498 A JP 5252498A JP H11247882 A JPH11247882 A JP H11247882A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- phase difference
- preload
- rotary joint
- rotational phase
- cushioning material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B25—HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
- B25F—COMBINATION OR MULTI-PURPOSE TOOLS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; DETAILS OR COMPONENTS OF PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS NOT PARTICULARLY RELATED TO THE OPERATIONS PERFORMED AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B25F5/00—Details or components of portable power-driven tools not particularly related to the operations performed and not otherwise provided for
- B25F5/001—Gearings, speed selectors, clutches or the like specially adapted for rotary tools
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B25—HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
- B25F—COMBINATION OR MULTI-PURPOSE TOOLS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; DETAILS OR COMPONENTS OF PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS NOT PARTICULARLY RELATED TO THE OPERATIONS PERFORMED AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B25F5/00—Details or components of portable power-driven tools not particularly related to the operations performed and not otherwise provided for
- B25F5/006—Vibration damping means
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Manipulator (AREA)
Abstract
取れるようにし、且つ、負荷側への柔軟な追従を可能に
した構造簡略な回転継手を提供する。 【解決手段】 一次側から二次側へ回転力を伝達する回
転継手において、一次側の回転部材3と二次側の回転部
材4の回転力伝達用係合凸部5、6間に、緩衝材として
のC型バネ8を配する。C型バネは、開口端8a、8a
間に両係合凸部を挟んでおり、両係合凸部を回転位相差
ゼロの位置に所定の予圧を持って付勢している。このC
型バネは、両係合部間に前記所定の予圧を超える回転力
が作用した際に弾性変形して両係合部間の回転位相差を
許容する。また、その状態で一次側から二次側へ回転力
を伝える。
Description
るロボットの関節機構等に利用される回転継手に関す
る。
ることは、接触把持作業を伴うアームの動作制御におい
て重要である。特に、宇宙空間で利用されるロボットの
場合、遠隔操作の通信時間遅延による不測事態の検知遅
れや、搭載計算機負荷の軽減、軽量化要求のため、シン
プルな受動的機構を関節に配置することが望まれる。
転継手として、一次側の回転部材と二次側の回転部材を
直結すると共に、連結部分等に電気的なトルクセンサを
設けて、負荷トルクが過大の場合にはそれを電気的に検
出して、動作を止めるようにしたものが知られている。
側を直結した上で電気的なトルクセンサを設けるもので
は、構造が複雑化する上、操作対象に対する遊びを持っ
た追従性(コプライアンス性)をほとんど確保できない
ため、前述の宇宙空間用ロボットの関節機構としての要
求を十分に満足させることができないという問題があっ
た。
が過大のときの回避動作を確実に取ることができて、関
節機構の破損等の重大事故を未然に防ぐことが可能であ
ると共に、操作対象への追従性の向上による制御の簡略
化を可能にし、人間の行けない特殊環境下でのロボット
等の信頼性の向上を図ることのできる、シンプルな構造
の回転継手を提供することを目的とする。
側から二次側へ回転力を伝達する回転継手において、一
次側の回転部材と二次側の回転部材の回転力伝達用係合
部間に、両係合部を回転位相差ゼロの位置に所定の予圧
を持って付勢し、且つ、両係合部間に前記所定の予圧を
超える回転力が作用した際に弾性変形して両係合部間の
回転位相差を許容する緩衝材が配設されていることを特
徴とする。
予圧以下のときは、緩衝材の力で一次側の回転部材と二
次側の回転部材の位相差がゼロに保持されるので、一次
側と二次側が剛結合と同様の状態となる。従って、二次
側の位置制御動作の信頼性が高まる。一方、二次側が操
作対象等に接触してロック状態となり、負荷トルクが緩
衝材の予圧を超えた場合には、緩衝材が弾性変形して一
次側と二次側の回転位相差を許容するので、それ以上の
負荷トルクの急激な増大を防止して、一次側を過大負荷
から保護することができる。また、緩衝材が弾性変形し
ている間、負荷トルクの増大を遅らせることができるの
で、回避動作等を取るまでの時間的な余裕を確保するこ
とができる。また、緩衝材が弾性変形している間も一次
側から二次側へ回転力を伝えることができるので、操作
対象に対する追従性(コンプライアンス性)を高めるこ
とができ、制御動作の柔軟性の向上による制御の簡略化
が可能になる。
記係合部として、一次側の回転部材及び二次側の回転部
材の回転中心から外れた位置に互いに対向する係合凸部
が設けられ、これら互いに対向する二つの係合凸部が、
前記緩衝材として設けられたC型バネの開口端間に前記
予圧を持って挟まれていることを特徴とする。
と、係合凸部同士がずれた位置に移動しようとする。し
かし、負荷トルクがC型バネの予圧以下のときは、C型
バネが弾性変形せずに、二つの係合凸部を位相差ゼロの
位置(ずれ無しの位置)に保持する。一方、負荷トルク
がC型バネの予圧を超えるときは、C型バネが弾性変形
することで、二つの係合凸部の位相差を許容する。
緩衝材を第1の緩衝材とした場合に第1の緩衝材とは別
の第2の緩衝材が第2の予圧を付与された状態で配設さ
れており、該第2の緩衝材が、前記両係合部間の回転位
相差が所定値に達したとき、前記第2の予圧に応じて回
転位相差の拡大を止める力を両係合部間に及ぼし、前記
回転位相差が前記所定値を超えたとき、弾性変形して両
係合部間の回転位相差を許容することを特徴とする。
内のときには、第1の緩衝材の作用により、請求項1の
発明と同様の作用をなす。また、負荷トルクが第1の緩
衝材の弾性反力に抗して増大し、回転位相差が所定値に
達すると、第2の緩衝材の予圧に応じた反力が発生し始
める。そして、更に負荷トルクが増大し、回転位相差が
所定値を超えると、第2の緩衝材が弾性変形し始め、第
2の緩衝材の弾性反力と第1の緩衝材の弾性反力の合力
が、回転位相差を小さくする方向に働く。従って、この
ような経過を辿る間だけ、負荷トルクの急激な増大を遅
らせることができ、時間的な余裕を多くとることができ
る。
記二つの係合凸部とは別の第3の係合凸部が一次側の回
転部材及び二次側の回転部材のうちの一方の回転部材の
回転中心から外れた位置に設けられると共に、該係合部
が前記第2の緩衝材として設けられた第2のC型バネの
開口端間に前記第2の予圧を持って挟まれており、該第
2のC型バネの開口端が、前記回転位相差が所定値以上
のときに他方の回転部材側の係合凸部を受け止める位置
に配されていることを特徴とする。
内のときには、第1の緩衝材である第1のC型バネの作
用により、請求項3の発明と同様の作用をなす。負荷ト
ルクが増大し、回転位相差が所定値に達すると、一方の
回転部材側の第3の係合凸部に係合している第2のC型
バネの開口端に、他方の回転部材側の係合凸部が受け止
められるので、回転部材間に第2のC型バネの力が加わ
り出す。最初は第2の予圧の範囲で力が加味され、次い
で第2のC型バネが弾性変形し出すと、その弾性変形に
見合った反力が加味される。従って、このような経過を
辿る間だけ、負荷トルクの急激な増大を遅らせることが
でき、時間的な余裕を多くとることができる。
記第1の緩衝材のバネ定数が、第2の緩衝材のバネ定数
より小さく設定されていることを特徴とする。
とすると、最初は小さな抵抗力が発生し、ある段階を過
ぎると大きな抵抗力が発生し出す。従って、最初の抵抗
力の小さな段階で回転位相差の許容度を大きく保つこと
ができ、操作対象に対する追従性(コンプライアンス)
を高めることができる。
かにおいて、前記一次側の回転部材と二次側の回転部材
の回転位相差を検出する位相差検出手段が設けられてい
ることを特徴とする。
て一次側と二次側の回転位相差を検出しているので、回
転位相差が所定以上になったときに、位相差を修正する
ように回避動作をとることができ、最終的には動作を止
めて、装置の安全を図ることができる。
基づいて説明する。図1は本発明の第1実施形態の回転
継手を適用したロボットの関節機構の要部構成を示す分
解斜視図、図2は同関節機構の全体構成を示す側断面図
である。図2に示すように、この関節機構は、円筒状の
外装ケーシング1の内部に駆動源としての減速機2a付
きモータ2を有する。モータ2の前部には、回転継手を
構成する一次側の回転部材3と二次側の回転部材4とが
配されており、両者は直結されておらず、緩衝材として
のC型バネ8を介して連結されている。
を参照しながら述べる。円盤状の回転部材3、4は、中
心部で相対回転可能に互いに嵌合されており、各回転部
材3、4の対向面上の回転中心から外れた位置には、相
対向する係合凸部5、6が突設されている。二つの係合
凸部5、6は円周方向長さが等しく設定されたもので、
円周方向の両端面5a、6aが、突当壁として回転中心
を通る面上に設定されている。また、係合凸部5、6
は、一次側の回転部材3に突設した円筒嵌合部3aの外
周に位置するように配置されている。
部8bを形成し、その両側の開口端8a、8aを、前記
係合凸部5、6の両端面5a、6aに対する突当面とし
て形成したもので、突当面を広い面にするため、開口端
8a、8a側が肉厚になっている。このC型バネ8は、
一次側及び二次側の両回転部材3、4の係合凸部5、6
を、その開口端8a、8a間に所定の予圧(セット圧)
を持って挟み込んでおり、これにより両係合凸部5、6
は回転位相差ゼロの位置に保持されている。図3(a)
がその状態を示す。この場合の予圧は、当然、本関節機
構の最大能力(トルク)よりも小さく設定されている。
ある二次側の部品に連結されるものであり、外装ケーシ
ング1の前端内周に嵌合したベアリング7によって回転
自在に安定支持されている。
しは一次側の回転部材3の回転角度を検出する一次側回
転角度検出機構10が配置され、その後側には一次側の
回転を止めるブレーキ11が配置され、そのさらに後側
には、前端部より後端部まで貫通した軸12を介して二
次側の回転部材4の回転角度を検出する二次側回転角度
検出機構13が配置されている。これら二つの検出機構
10、13の出力は図示しない演算手段に入力され、演
算手段が、一次側と二次側の回転部材3、4の回転位相
差を演算する。
荷トルクがC型バネ8の予圧以下の通常時においては、
図3(a)に示すように、C型バネ8の予圧で一次側の
回転部材3と二次側の回転部材4の位相差がゼロに保持
されるので、一次側と二次側が剛結合と同様の状態とな
り、一次側と二次側が一体に動作して、モータ2からの
回転力が直接二次側に伝わる。従って、二次側の位置制
御動作の信頼性が高まる。
ク状態となり、負荷トルクがC型バネ8の予圧を超えた
場合には、図3(b)または(c)に示すように、C型
バネ8が弾性変形して、一次側と二次側の回転位相差を
許容する。従って、それ以上の負荷トルクの急激な増大
を防止することができて、一次側の機器(特にモータ
3)を過大負荷から保護することができる。また、C型
バネ8が弾性変形している間だけ、負荷トルクの急激な
増大を遅らせることができるので、その間に余裕をもっ
て回転位相差を検出し回避動作等を取ることができる。
も、一次側と二次側は断絶されているわけではなく、回
転力を伝えられる状況にあるため、二次側のツールを操
作対象に倣わせることができ、操作対象に対する追従性
(コンプライアンス性)を高めることができる。また、
回転位相差を検出しているときには、コンプライアンス
制御中と判断することもでき、この間に位相差を修正す
るように一次側を制御することで、ロボットの位置、姿
勢を操作対象と一致させることができる。
用した関節機構について図4〜図7を参照して説明す
る。この関節機構では、図4に示すように一次側の回転
部材23と二次側の回転部材24との間に、第1、第2
の二つのC型バネ(緩衝材)28、29が配設されてい
る。一次側の回転部材23には、第1の係合凸部25と
第3の係合凸部27が形成され、二次側の回転部材24
には第2の係合凸部26が形成されている。第1の係合
凸部25と第3の係合凸部27は階段状に2段に形成さ
れ、第1の係合凸部25は第3の係合凸部27の先端面
に突設されている。第1の係合凸部25は、図5(a)
に示すように、第3の係合凸部27を縮小した形のもの
で、円周方向長さ及び半径方向高さは共に、第3の係合
凸部27より小さく(約半分程度に)設定されている。
第3の係合凸部27の円周方向両端の第1の係合凸部2
5からの突出量は、正面から見て左右対称となってい
る。なお、各係合凸部25、26、27の円周方向の両
端面25a、26a、27aは、突当壁として回転中心
を通る面上に設定されている。
れた第2の係合凸部26は、円周方向長さが第2の係合
凸部26と等しく設定されると共に、半径方向高さが第
3の係合凸部27と等しく設定されている。また、第2
の係合凸部26は、外周部が庇状に出っ張った側面視逆
L字形をなしており、上半部が第3の係合凸部27に向
かって対向し、下半部が第1の係合凸部25に向かって
対向するようになっている。
(b)、(c)に示すように、円周の一箇所に開口部2
8b、29bを形成し、その両側の開口端28a、28
a、29a、29aを、第1〜第3の係合凸部25、2
6、27の両端面25a、26a、27aに対する突当
面として形成したもので、特に第2のC型バネ29は突
当面を広い面にするため、開口端29a側が肉厚になっ
ている。第1のC型バネ28は、バネ定数が弱く設定さ
れており、第1の係合凸部25と第2の係合凸部26を
共に、その開口端28a、28a間に所定の予圧(セッ
ト圧)を持って挟み込んでいる。これにより、両係合凸
部25、26は回転位相差ゼロの位置に保持されてい
る。図6(a)がその状態を示す。この場合の予圧は、
当然、本関節機構の最大能力(トルク)よりも小さく設
定されている。
1のC型バネ28よりも強く設定されており、第3の係
合凸部27を、その開口端29a、29a間に所定の第
2の予圧(セット圧)を持って挟み込んでいる。また、
このセット状態において、第2のC型バネ29の開口端
29aは、第2の係合凸部26の庇部分を受け止められ
るようになっている。これにより、第2のC型バネ29
は、一次側と二次側の回転位相差が所定値に達して第2
の係合凸部26が第2のC型バネ29の開口端29aに
当たったときに、第2の予圧に応じて回転位相差の拡大
を止める力を第2の係合凸部26に及ぼし、それより更
に回転位相差が拡大したとき、弾性変形して位相差を許
容するようになっている。
荷トルクが第1のC型バネ28の予圧以下の通常時にお
いては、図6(a)あるいは図7(a)に示すように、
第1のC型バネ28の予圧で一次側の回転部材23と二
次側の回転部材24の位相差がゼロに保持されるので、
一次側と二次側が剛結合と同様の状態となり、一次側と
二次側が一体に動作して、モータ2からの回転力が直接
二次側に伝わる。従って、二次側の位置制御動作の信頼
性が高まる。
ク状態となり、負荷トルクが第1のC型バネ28の予圧
を超えた場合には、図6(b)または(c)に示すよう
に、第1のC型バネ28が弾性変形して、一次側と二次
側の回転位相差を許容する。また、負荷トルクが第1の
C型バネ28の弾性反力に抗して増大し、回転位相差が
所定値(ここでは、第2の係合凸部26が第2のC型バ
ネ29の開口端29aに当たる位相差を所定値と定義す
る)に達して、第2の係合凸部26が第2のC型バネ2
9の開口端29aに当たると、第2のC型バネ29の予
圧に応じた反力が発生し始める。
相差が所定値を超えると、図7(b)、(c)に示すよ
うに、第2のC型バネ29が弾性変形し始め、第2のC
型バネ29の弾性反力と第1のC型バネ28の弾性反力
の合力が、一次側と二次側の回転位相差を小さくする方
向に働く。従って、このような経過を辿る間だけ、負荷
トルクの急激な増大を遅らせることができ、時間的な余
裕を多くとることができる。
29の緩衝作用によって、負荷トルクの急激な増大を防
止することができるので、一次側の機器(特にモータ
3)を過大負荷から保護することができる。また、第
1、第2のC型バネ28、29が弾性変形している間だ
け、負荷トルクの増大を遅らせることができるので、そ
の間に余裕をもって回転位相差を検出し回避動作等を取
ることができる。
も、一次側と二次側は断絶されているわけではなく、回
転力を伝えられる状況にあるため、二次側のツールを操
作対象に倣わせることができ、操作対象に対する追従性
(コンプライアンス性)を高めることができる。特に、
回転位相差が生じようとすると、最初は小さな抵抗力が
発生し、ある段階を過ぎると大きな抵抗力が発生し出す
ので、最初の抵抗力の小さな段階で回転位相差の許容度
を大きく保つことができ、操作対象に対する追従性(コ
ンプライアンス)を高めることができる。また、負荷ト
ルクの変化の割りに回転位相差の大きい段階で位相差検
出を行うことにより、コンプライアンス制御中と判断す
ることができるので、この間に位相差を修正するように
一次側を制御することで、ロボットの位置、姿勢を操作
対象と一致させることができる。
について説明する。図8は緩衝部(緩衝材で連結した部
分を指す)の有無による特性の履歴を予測した例を示
す。縦軸は出力トルク、横軸は出力軸動作量としての回
転角度を示している。
側がロックしたとする。そうしたとき、緩衝部なしの場
合は、急激にトルクが最大能力(MAX)まで増大して
C点に至るが、緩衝部ありの場合は、出力の最大能力に
達する前にB点で、緩衝部により外部負荷を吸収しなが
ら、関節機構が動作することになるため、関節機構が最
大能力(D点)に達するまでに時間がかかる。従って、
この間に非常停止を含めた回避動作を余裕を持って取る
ことができる。なお、A点〜B点間は緩衝材の予圧によ
り剛性連結と同様の挙動を示す。
部を持つ場合は、更に時間的な余裕を多く取ることがで
きる。この場合、A〜E間は第1の緩衝材による予圧で
受け止めている区間、E〜F間はバネ定数の小さな第1
の緩衝材が弾性変形している区間、F〜G間は第2の緩
衝材による予圧により受け止めている区間、G以降は第
2の緩衝材と第1の緩衝材の弾性反力で受け止めている
区間である。
表わしたのが図9の特性図である。緩衝部がない場合、
ロボット先端部の位置・姿勢が操作対象の位置・姿勢と
一致していないときには、関節機構に過大な負荷が加わ
る可能性があり、関節機構が出せる最大能力(C点)ま
で瞬時に出力が増加してしまうことが想定される。しか
し、緩衝部ありの場合は、関節機構が無負荷状態で動作
中、A点でロボットが操作対象を把持した際に、ロボッ
ト先端部の位置・姿勢が操作対象の位置・姿勢と一致し
ていなくても、機械的コンプライアンスが作動し、出力
軸の最大能力に達する前にE点で、緩衝部により外部負
荷を吸収しながら関節機構が操作対象に倣って動作する
ため、ロボット関節機構及び操作対象に無理な力が加わ
らなくなる(F点)。
た場合には、回転位相差が発生するので、この位相差を
ロボット関節機構の動作にフィードバックすることによ
り、正常な把持状態(機械的なコンプライアンスが解除
された状態)であるG点に修正することができる。
自由度のマニピュレータを構成した場合、上記の緩衝部
を各関節に設けることにより、多自由度マニピュレータ
自体に、ある程度の柔軟構造を含められることになるた
め、制御方法を工夫することにより、人間の腕のような
柔軟な部分と剛部分の二面性を機械的に実現することも
可能である。
通常時は一次側と二次側を直結したように振る舞わせる
ことができると共に、二次側に過大な外力が作用した場
合には緩衝材によって外力から一次側を保護することが
できる。従って、ロボットの関節機構に適用した場合、
関節機構の破損等の重大事故を未然に防ぐことが可能で
あり、特に宇宙空間等、人の行けない特殊な環境下での
ロボット等の信頼性を向上させることができる。また、
緩衝材が弾性変形している間だけ、負荷トルクの増大を
遅らせることができるので、回避動作等を取るまでの時
間的な余裕を確保することができ、安全性の向上が図れ
る。さらに、緩衝材が弾性変形することで一次側と二次
側の回転位相差を許容するので、操作対象に対する追従
性(コンプライアンス性)を高めることができ、制御動
作の柔軟性の向上による制御の簡略化が可能になる。
ロボットの関節機構の要部構成を示す分解斜視図であ
る。
正面図で、(a)は一次側と二次側の回転位相差がゼロ
の状態を示す図、(b)は左回りの回転位相差を許容し
ている状態を示す図、(c)は右回りの回転位相差を許
容している状態を示す図である。
ロボットの関節機構の要部構成を示す分解斜視図であ
る。
(a)は一次側の回転部材、(b)は第1のC型バネ、
(c)は第2のC型バネの図である。
C型バネの作用を説明するための正面図で、(a)は一
次側と二次側の回転位相差がゼロの状態を示す図、
(b)は左回りの回転位相差を許容している状態を示す
図、(c)は右回りの回転位相差を許容している状態を
示す図である。
C型バネの作用を説明するための正面図で、(a)は一
次側と二次側の回転位相差がゼロの状態を示す図、
(b)は左回りの回転位相差を許容している状態を示す
図、(c)は右回りの回転位相差を許容している状態を
示す図である。
ある。
Claims (6)
- 【請求項1】 一次側から二次側へ回転力を伝達する回
転継手において、 一次側の回転部材と二次側の回転部材の回転力伝達用係
合部間に、両係合部を回転位相差ゼロの位置に所定の予
圧を持って付勢し、且つ、両係合部間に前記所定の予圧
を超える回転力が作用した際に弾性変形して両係合部間
の回転位相差を許容する緩衝材が配設されていることを
特徴とする回転継手。 - 【請求項2】 前記係合部として、一次側の回転部材及
び二次側の回転部材の回転中心から外れた位置に互いに
対向する係合凸部が設けられ、これら互いに対向する二
つの係合凸部が、前記緩衝材として設けられたC型バネ
の開口端間に前記予圧を持って挟まれていることを特徴
とする請求項1記載の回転継手。 - 【請求項3】 前記緩衝材を第1の緩衝材とした場合に
第1の緩衝材とは別の第2の緩衝材が第2の予圧を付与
された状態で配設されており、該第2の緩衝材が、前記
両係合部間の回転位相差が所定値に達したとき、前記第
2の予圧に応じて回転位相差の拡大を止める力を両係合
部間に及ぼし、前記回転位相差が前記所定値を超えたと
き、弾性変形して両係合部間の回転位相差を許容するこ
とを特徴とする請求項1記載の回転継手。 - 【請求項4】 前記二つの係合凸部とは別の第3の係合
凸部が一次側の回転部材及び二次側の回転部材のうちの
一方の回転部材の回転中心から外れた位置に設けられる
と共に、該係合部が前記第2の緩衝材として設けられた
第2のC型バネの開口端間に前記第2の予圧を持って挟
まれており、該第2のC型バネの開口端が、前記回転位
相差が所定値以上のときに他方の回転部材側の係合凸部
を受け止める位置に配されていることを特徴とする請求
項3記載の回転継手。 - 【請求項5】 前記第1の緩衝材のバネ定数が、第2の
緩衝材のバネ定数より小さく設定されていることを特徴
とする請求項3または4記載の回転継手。 - 【請求項6】 前記一次側の回転部材と二次側の回転部
材の回転位相差を検出する位相差検出手段が設けられて
いることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の
回転継手。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05252498A JP3932322B2 (ja) | 1998-03-04 | 1998-03-04 | 回転継手 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05252498A JP3932322B2 (ja) | 1998-03-04 | 1998-03-04 | 回転継手 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11247882A true JPH11247882A (ja) | 1999-09-14 |
JP3932322B2 JP3932322B2 (ja) | 2007-06-20 |
Family
ID=12917144
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05252498A Expired - Fee Related JP3932322B2 (ja) | 1998-03-04 | 1998-03-04 | 回転継手 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3932322B2 (ja) |
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007090490A (ja) * | 2005-09-29 | 2007-04-12 | Kawada Kogyo Kk | ロボットの関節機構 |
WO2010090057A1 (ja) * | 2009-02-09 | 2010-08-12 | 株式会社マキタ | 電動工具 |
JP2011072186A (ja) * | 2009-09-22 | 2011-04-07 | Gm Global Technology Operations Inc | ロータリ直列型弾性アクチュエータ |
JP2011104765A (ja) * | 2009-10-23 | 2011-06-02 | Makita Corp | ギヤ列の緩衝機構 |
WO2013012096A1 (en) * | 2011-07-20 | 2013-01-24 | Olympus Corporation | Operating mechanism of medical device and medical manipulator |
CN103029126A (zh) * | 2012-12-21 | 2013-04-10 | 北京大学 | 一种柔性可控的关节驱动器 |
CN103112012A (zh) * | 2013-01-18 | 2013-05-22 | 杭州电子科技大学 | 具有柔顺特性的机器人关节驱动器 |
CN103128718A (zh) * | 2011-12-01 | 2013-06-05 | 株式会社牧田 | 电动工具 |
CN103538079A (zh) * | 2013-09-24 | 2014-01-29 | 南京工程学院 | 一种机器人关节的旋转弹性驱动器 |
CN103807311A (zh) * | 2014-03-17 | 2014-05-21 | 胡和萍 | 一种联轴器 |
CN104398366A (zh) * | 2014-11-24 | 2015-03-11 | 江苏大学 | 一种适用于康复机器人的扭簧式柔弹性关节 |
CN104552330A (zh) * | 2014-12-26 | 2015-04-29 | 清华大学 | 机器人关节力矩限制装置 |
JP2015514020A (ja) * | 2012-04-13 | 2015-05-18 | リシンク ロボティクス インコーポレイテッド | 直列弾性アクチュエータのための湾曲要素および関連する方法 |
CN105041893A (zh) * | 2015-06-26 | 2015-11-11 | 沈阳申克动力机械有限公司 | 梯次传扭吸振组合联轴器 |
CN106481680A (zh) * | 2016-12-13 | 2017-03-08 | 三汽车制造有限公司 | 扭矩传感器的安装组件 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100912104B1 (ko) | 2008-02-14 | 2009-08-13 | 한국과학기술연구원 | 강성 발생 장치, 강성 제어 방법 및 이를 구비하는 로봇머니퓰레이터의 조인트 |
-
1998
- 1998-03-04 JP JP05252498A patent/JP3932322B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (26)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007090490A (ja) * | 2005-09-29 | 2007-04-12 | Kawada Kogyo Kk | ロボットの関節機構 |
WO2010090057A1 (ja) * | 2009-02-09 | 2010-08-12 | 株式会社マキタ | 電動工具 |
JP2010179436A (ja) * | 2009-02-09 | 2010-08-19 | Makita Corp | 電動工具 |
CN102307707A (zh) * | 2009-02-09 | 2012-01-04 | 株式会社牧田 | 电动工具 |
US9073196B2 (en) | 2009-02-09 | 2015-07-07 | Makita Corporation | Electric tool with C-shaped torque transmission member |
US8443693B2 (en) | 2009-09-22 | 2013-05-21 | GM Global Technology Operations LLC | Rotary series elastic actuator |
JP2011072186A (ja) * | 2009-09-22 | 2011-04-07 | Gm Global Technology Operations Inc | ロータリ直列型弾性アクチュエータ |
US8443694B2 (en) | 2009-09-22 | 2013-05-21 | GM Global Technology Operations LLC | Rotary series elastic actuator |
JP2011104765A (ja) * | 2009-10-23 | 2011-06-02 | Makita Corp | ギヤ列の緩衝機構 |
EP2734139A4 (en) * | 2011-07-20 | 2015-05-13 | Olympus Corp | OPERATING MECHANISM FOR MEDICAL DEVICE AND MEDICAL MANIPULATOR |
JP2013022671A (ja) * | 2011-07-20 | 2013-02-04 | Olympus Corp | 医療用動作機構およびマニピュレータ |
CN103687563B (zh) * | 2011-07-20 | 2016-04-13 | 奥林巴斯株式会社 | 医疗装置的操作机构和医疗机械手 |
US9289901B2 (en) | 2011-07-20 | 2016-03-22 | Olympus Corporation | Operating mechanism of medical device and medical manipulator |
WO2013012096A1 (en) * | 2011-07-20 | 2013-01-24 | Olympus Corporation | Operating mechanism of medical device and medical manipulator |
CN103687563A (zh) * | 2011-07-20 | 2014-03-26 | 奥林巴斯株式会社 | 医疗装置的操作机构和医疗机械手 |
CN103128718A (zh) * | 2011-12-01 | 2013-06-05 | 株式会社牧田 | 电动工具 |
EP2599592A3 (en) * | 2011-12-01 | 2016-05-11 | Makita Corporation | Electric tools |
JP2015514020A (ja) * | 2012-04-13 | 2015-05-18 | リシンク ロボティクス インコーポレイテッド | 直列弾性アクチュエータのための湾曲要素および関連する方法 |
CN103029126A (zh) * | 2012-12-21 | 2013-04-10 | 北京大学 | 一种柔性可控的关节驱动器 |
CN103112012A (zh) * | 2013-01-18 | 2013-05-22 | 杭州电子科技大学 | 具有柔顺特性的机器人关节驱动器 |
CN103538079A (zh) * | 2013-09-24 | 2014-01-29 | 南京工程学院 | 一种机器人关节的旋转弹性驱动器 |
CN103807311A (zh) * | 2014-03-17 | 2014-05-21 | 胡和萍 | 一种联轴器 |
CN104398366A (zh) * | 2014-11-24 | 2015-03-11 | 江苏大学 | 一种适用于康复机器人的扭簧式柔弹性关节 |
CN104552330A (zh) * | 2014-12-26 | 2015-04-29 | 清华大学 | 机器人关节力矩限制装置 |
CN105041893A (zh) * | 2015-06-26 | 2015-11-11 | 沈阳申克动力机械有限公司 | 梯次传扭吸振组合联轴器 |
CN106481680A (zh) * | 2016-12-13 | 2017-03-08 | 三汽车制造有限公司 | 扭矩传感器的安装组件 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3932322B2 (ja) | 2007-06-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH11247882A (ja) | 回転継手 | |
JP4927786B2 (ja) | コンプライアントジョイント | |
US11148304B2 (en) | Torque restriction mechanism, drive device, and robot device | |
US8634955B2 (en) | Mobile robot and method for controlling mobile robot | |
US9096254B2 (en) | Vehicle steering control apparatus | |
EP0837997B1 (en) | Acceleration reaction clutch with override capability | |
WO2008069306A1 (ja) | 関節機構及び関節装置 | |
US20070089963A1 (en) | Stop device for robot | |
KR970074471A (ko) | 전동파워스티어링장치 | |
US20170327143A1 (en) | Driving force transmission device | |
KR20150088639A (ko) | 카메라를 구비한 무인항공기 | |
JP2004195576A (ja) | 機能性流体を用いた柔軟関節マニピュレータ | |
US11390372B2 (en) | Force application device for an aircraft control stick | |
JP4756230B2 (ja) | 電動ブレーキ装置 | |
US4693349A (en) | Torque limiting apparatus | |
KR101331835B1 (ko) | 항복토크 조절이 가능한 토크리미터 | |
US5560460A (en) | One-way clutch | |
JP2007239260A (ja) | ロック装置 | |
JP3173573B2 (ja) | 多関節ロボット | |
JP2002307336A (ja) | マスタスレーブ装置、制御方法及びコンピュータープログラム | |
US4663985A (en) | Shaft relative speed limiting system | |
JP2695996B2 (ja) | 回動制御装置 | |
JP2010002325A (ja) | トルク検出装置及びパワーステアリング装置 | |
WO2023167075A1 (ja) | 駆動機構およびこれを備えるロボットアーム | |
JP2005003736A (ja) | 鏡面形状補正装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060413 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060509 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060710 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20060725 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20060725 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070109 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070207 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130330 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130330 Year of fee payment: 6 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130330 Year of fee payment: 6 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130330 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140330 Year of fee payment: 7 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |