JPH11247866A - 転がり軸受の密封装置 - Google Patents

転がり軸受の密封装置

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JPH11247866A
JPH11247866A JP10066089A JP6608998A JPH11247866A JP H11247866 A JPH11247866 A JP H11247866A JP 10066089 A JP10066089 A JP 10066089A JP 6608998 A JP6608998 A JP 6608998A JP H11247866 A JPH11247866 A JP H11247866A
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JP
Japan
Prior art keywords
lip
bearing
seal
seal body
sealing device
Prior art date
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Pending
Application number
JP10066089A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Nomura
村 昌 宏 野
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Publication date
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Publication of JPH11247866A publication Critical patent/JPH11247866A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シールホルダの構造を改良することにより、
シール体の加工工数の軽減を図りつつも耐圧性を持たせ
ることが可能な転がり軸受の密封装置を提供することで
ある。 【解決手段】 シールホルダ7の内周部9をシール体1
3のリップ部16まで延長したリップ板部サポート部1
0を備え、該サポート部10により耐圧性を持たせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軸受と外部とを遮
断し、軸受内部への水、スケールの侵入防止、及び内部
に充填した転動体潤滑用のグリース、オイルエア潤滑な
どの密封を図る転がり軸受の密封装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば鉄鋼用圧延機に主に用いら
れる四列円すいころ軸受の密封装置は、図4(a)に示
すように、環状のシールホルダ400の内周にシール体
500を嵌入し、上記シールホルダ400の側面を軸受
外輪300に密接させるとともに、シール体500のリ
ップ部600を軸受内輪100の外周面200に摺接さ
せることにより、軸受と外部とを遮断するものが一般的
に知られている。すなわち、この種の軸受密封装置にお
けるシール体500は、嵌合部がL字型の鉄板700で
覆われた構造となっている。
【0003】四列円すいころ軸受は、取扱い上内輪とす
きまばめにする。その際内輪と軸の間に滑りが生じ、ロ
ールネックの摩耗やかじりが発生する。これを防ぐ為に
潤滑油膜を形成する必要がある。四列円すいころ軸受が
取り付けられる圧延ロールの圧延部は、定期的に研削を
行うが、その際軸受を取り外して行うものは、定期的に
潤滑剤を手塗りすれば良いが、チョックや軸受をつけた
ままロール研削を行うものもあり、この場合は定期的に
ベアリングをチョックから取り外しするということが無
い為、ハウジング側(チョック)から潤滑剤を供給する
必要がある。
【0004】図4(b)に示す密封装置は、中央でグリ
ースを給脂したものであるが、他に端面から給脂する例
もある。グリースを給脂した時シール体500に圧力が
掛かる為、耐圧性をもった密封装置が必要となる。その
為、図4(a)に示すような嵌合部がL字型の鉄板70
0を有する一般型のシール体500では耐圧性の点で考
慮が必要であったため、現シール体500は図4(b)
に示すように嵌合部をU字型の鉄板800でリップ部6
00まで覆った構造としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図4(b)
の密封装置は図4(a)に示す一般型のシール体500
を備えた密封装置と比較して、その構造上嵌合部に取り
付くU字型の鉄板800を製作するのにプレス加工等を
余分に行わなければならない為、加工工数が増え、時間
もかかり又コスト的にも影響を及ぼすことが考えられ
る。
【0006】本発明は、従来技術の有するこのような問
題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところ
は、シールホルダの構造を改良することにより、シール
体の加工工数の軽減を図りつつも耐圧性を持たせること
が可能な転がり軸受の密封装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するた
めに本発明がなした技術的手段は、軸受外輪に密接させ
る環状のシールホルダと、該シールホルダの内周に取付
けられ、かつ軸受内輪の外周面に摺接するシール体とに
より構成され、軸受と外部とを遮断する軸受の密封装置
において、上記シールホルダの内周部をシール体のリッ
プ部まで延長したリップ板部サポート部を備えたことで
ある。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明転がり軸受の密封装
置における一実施形態を説明する。
【0009】図1は本発明転がり軸受の密封装置を、四
列円すいころ軸受に装着した一実施形態の断面図で、図
中矢印方向よりグリースが給脂され、内径面に潤滑油膜
を形成するものである。図2は上記密封装置における要
部拡大断面図である。図中1は内輪、3は外輪、5は転
動体、6は密封装置を夫々示す。尚、本実施形態におい
て内輪1、外輪3、転動体5の詳細な説明は省略する
が、図示例に特に限定されるものではなく本発明の範囲
内において他の周知構造が適用可能である。
【0010】密封装置6は、シールホルダ7と、該シー
ルホルダ7の内周に取付けられ、かつ軸受内輪1の外周
面2に摺接するシール体13とにより構成されている。
【0011】シールホルダ7は、全体環状に形成される
と共に、その一側面に設けられた環状の凸部8により軸
受外輪3の外周面4に嵌入されて密接状に備えられてお
り、その内周部9をシール体13のリップ部16まで延
長し、断面略L字型で環状に形成されるリップ板部サポ
ート部10を備える構造とすることで、リップ部16を
サポート案内する。
【0012】尚、リップ板部サポート部10は環状ある
いは円周方向に任意間隔で形成されるもののいずれかで
よく、またその形状は図示例に何等限定されるものでは
なく、シールホルダ7の内周部9をリップ部16まで延
長し、該リップ部16を支え受けてサポートすることで
シール体13に掛かる圧力に耐え得る構造であれば任意
であり本発明の範囲内において変更可能である。
【0013】シールホルダ7の外周面には、軸受ハウジ
ングに対する密閉性を確保する為のOリング12が取り
付けられている。
【0014】シール体13は、図2に示すように、大き
く矩形部14,嵌合部15,リップ部16に分けられ
る。嵌合部15をシールホルダ円筒内周部9と嵌合さ
せ、リップ部16を軸受内輪1の外周面2に摺接させる
ことで軸受を密封する。また、本実施形態では鉄板18
に一般的なL字型のものを使用した。
【0015】尚、シール体13は上述のシールホルダ内
周部9に設けたリップ板部サポート部10の受け面11
にて支え受けられる部位、すなわちリップ板部17を備
える構成であれば特に図示例に限定されるものではな
く、従来周知の構成を有するものが適用可能である。
【0016】本実施形態によれば、シールホルダ7の内
周部9をシール体13のリップ部16まで延長してなる
リップ板部サポート部10を備え、該部サポート部10
がシール体13のリップ部16を案内支え受ける構造と
することにより、リップ部16が圧力を受け、リップ板
部17が曲がるのをシールホルダ7のリップ板部サポー
ト部10が補強する。従って、従来耐圧性をもたせる為
に、シール体嵌合部15に取付くU字型鉄板でリップ部
まで覆わせていた構造を、今後耐圧性を持たせたまま一
般型のL字型鉄板18にする事が出来た。
【0017】また、密封装置を用いる軸受で今回のよう
にシール体に耐圧性を要求する軸受であれば、四列円す
いころ軸受以外でも利用可能であり、その一例として複
列円すいころ軸受への適用例を図3に示す。尚、作用効
果は図1記載の実施形態の場合と同様であるため、その
説明は省略する。
【0018】本実施形態はシールホルダの新規形状によ
り、一般のL字型の鉄板を使用したシール体であっても
耐圧性をもたせることができるというものであり、上記
L字型の鉄板18以外の形状の鉄板、例えば上述のU字
型の鉄板等を備えた構造を適用除外するものではなく、
このようなU字型などの他の形状の鉄板を使用するもの
も本発明の範囲内である。
【0019】
【発明の効果】本発明ころがり軸受の密封装置は、上記
のようにシールホルダの内周部をリップ部まで延長した
リップ板部サポート部を備えるものとすることで耐圧性
をもたせる構造としたため、一般形のシール体と同様に
嵌合部をL字型の鉄板で覆ったシール体を使用するもの
としても十分な耐圧性を備えることとなる。
【0020】従って、シール体は耐圧仕様でない一般形
と同じ形式で加工でき、一方、シールホルダの加工はN
C旋盤にて行うことにより従来品と殆ど工数変わらずに
加工できる。よって、シール体加工工数の軽減が図れ、
納期的な影響やコスト的な影響も出ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明転がり軸受の密封装置を装着した四列円
すいころ軸受の縦断面図。
【図2】本発明転がり軸受の密封装置を装着した状態の
要部拡大断面図。
【図3】本発明転がり軸受の密封装置を装着した複列円
すいころ軸受の縦断面図。
【図4】従来技術の密封装置を示す部分拡大断面図。
【符号の説明】
1:内輪 3:外輪 6:密封装置 7:シールホルダ 10:リップ板部サポート部 13:シール体 16:リップ部 17:リップ板部 18:鉄板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸受外輪に密接させる環状のシールホル
    ダと、該シールホルダの内周に取付けられ、かつ軸受内
    輪の外周面に摺接するシール体とにより構成され、軸受
    と外部とを遮断する軸受の密封装置において、上記シー
    ルホルダの内周部をシール体のリップ部まで延長したリ
    ップ板部サポート部を備えたことを特徴とする転がり軸
    受の密封装置。
JP10066089A 1998-03-03 1998-03-03 転がり軸受の密封装置 Pending JPH11247866A (ja)

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JP10066089A JPH11247866A (ja) 1998-03-03 1998-03-03 転がり軸受の密封装置

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JPH11247866A true JPH11247866A (ja) 1999-09-14

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JP10066089A Pending JPH11247866A (ja) 1998-03-03 1998-03-03 転がり軸受の密封装置

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JP (1) JPH11247866A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010144875A (ja) * 2008-12-19 2010-07-01 Tanken Seal Seiko Co Ltd 軸受け用のシール装置
CN108591466A (zh) * 2017-12-25 2018-09-28 中国铁路总公司 一种新型高速火车轮毂轴承密封装置

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JP2010144875A (ja) * 2008-12-19 2010-07-01 Tanken Seal Seiko Co Ltd 軸受け用のシール装置
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