JPH11247300A - 収納庫 - Google Patents

収納庫

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JPH11247300A
JPH11247300A JP5258198A JP5258198A JPH11247300A JP H11247300 A JPH11247300 A JP H11247300A JP 5258198 A JP5258198 A JP 5258198A JP 5258198 A JP5258198 A JP 5258198A JP H11247300 A JPH11247300 A JP H11247300A
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JP
Japan
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wall
plate
storage
plate portion
edge
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JP5258198A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Nishino
義則 西野
Shigehiro Kimura
滋宏 木村
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WARYO TECHNICA KK
NBL KK
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WARYO TECHNICA KK
NBL KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 全体を安価にかつ軽量に構成でき、運搬や据
え付け作業などを容易に行え、大型化に容易に対処で
き、安価にして連結できる収納庫を提供する。 【解決手段】 各壁体1〜6は、FRPからなる内層板
10と外層板11により、軽く安価に構成できる。壁体
1〜6の縁部に外嵌し固定した縁部材13により、各壁
体の剛体化を容易に可能とした。帯材15に作用する連
結手段20により、安価にかつ強固に連結できる。壁体
(パネル体)1〜6単位で取り扱え、トラック輸送時の
積み込みを容易に行え、トラック輸送をコンパクトに行
え、据え付け現場までの移動、連結手段20を介しての
組立てによる収納庫の形成を容易に行える。各種寸法
(形式)の収納庫1を構成でき、大型化に容易に対処で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば備蓄米の
保管など、収納物の温度管理を行うときなどに使用され
る収納庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】収納物の温度管理を行う収納庫として
は、電気通電されない電食性や、酸や塩などの耐食性に
優れていることが条件とされている。
【0003】従来、たとえば備蓄米の保管を行う冷蔵式
の収納庫は、製作工場において、ステンレス製の内層板
と外層板とを中空方形に一体剛体化させて各部の壁体
(パネル体)を形成し、隣接間を連結装置により連結す
るなどして箱状に組み立てた状態で、据え付け現場へ出
荷していた。そして据え付け現場において、内層板と外
層板との間の中空部分に、ウレタンを発泡させて、これ
ら内層板と外層板との間に断熱用の中間層板を積層形成
していた。あるいは、ウレタン発泡を製作工場において
行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来構成によ
ると、ステンレス製の内層板や外層板は、金属であるこ
とから隣接間の連結などを強固にかつ好適に行えるが、
その反面、材料費や成形製作費などが高価になり、また
重量も重いものになる。しかも、一体剛体化された立方
体形状の収納庫であることから、運搬や据え付け作業な
どは容易に行えず、そして大型化には限界が生じてい
た。さらに、多数の連結装置が使用されることで、連結
装置のコスト、作業コストなどが高くなっていた。
【0005】そこで本発明は、全体を安価にかつ軽量に
構成し得、そして運搬や据え付け作業などを容易に行え
るとともに、大型化に容易に対処し得、しかも安価にし
て連結し得る収納庫を提供することを目的としたもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうちで請求項1記載の収納庫は、四側
壁体と、底壁体と、天井壁体とからなり、その隣接間を
連結することで箱状に形成される収納庫であって、各壁
体は、FRPからなる内層板ならびに外層板と、発泡体
からなる中間層板とを積層して形成され、壁体の縁部に
は、FRP製の型材と金属製の帯材とからなる連結用の
縁部材が外嵌されて固定され、前記型材は、壁体の端面
に対向される端板部と、この端板部の一端に直角状で連
なり内外の一方の層板に対向される一端側板部と、前記
端板部の他端に直角状で連なり内外の他方の層板に対向
される他端側板部とにより形成され、前記帯材は、壁体
の端面と端板部との間、ならびに一方の層板といずれか
の板部との間に介在され、隣接した壁体間は、前記帯材
に作用される連結手段を介して連結されていることを特
徴としたものである。
【0007】したがって請求項1の発明によると、各壁
体は、FRPからなる内層板と外層板とにより、ステン
レス製に比べて軽くかつ安価に構成し得る。そして、壁
体の縁部に外嵌されて固定された縁部材により、各壁体
の剛体化を容易に可能とし得る。さらに帯材に作用され
る連結手段によって、安価にかつ強固に連結し得る。し
かも製作工場において、壁体群を製作しストックしてお
き、そして注文の規模に応じた形状や枚数の壁体群を出
荷させ得、その際に壁体(パネル体)単位であることか
ら、たとえばトラック輸送するときの積み込みを容易に
行え、またトラックによる輸送をコンパクトにして行
え、さらにトラックから降ろしての据え付け現場までの
移動、ならびに連結手段を介しての組み立てによる収納
庫の形成を容易に行える。そして、壁体の大きさ(形
状)や使用枚数により、各種寸法(形式)の収納庫を構
成し得、以て収納庫の大型化に容易に対処し得る。
【0008】また本発明の請求項2記載の収納庫は、上
記した請求項1記載の構成において、縁部材における帯
材の存在部分には、その長さ方向の複数箇所に長さ方向
に沿った長孔が形成され、相対向させた長孔を利用し
て、隣接された壁体間に打ち込み式の連結手段が介在さ
れることを特徴としたものである。
【0009】したがって請求項2の発明によると、連結
手段に打ち込み力を作用させるだけで、壁体間を連結し
得る。そして本発明の請求項3記載の収納庫は、上記し
た請求項1または2記載の構成において、四側壁体のう
ち少なくとも一枚の側壁体には開口部が形成されるとと
もに、この開口部を開閉自在な扉壁体が設けられ、前記
開口部の内縁部と扉壁体の縁部には、それぞれ縁部材が
外嵌されて固定され、縁部材における帯材の存在部分間
が回動連結手段を介して連結されていることを特徴とし
たものである。
【0010】したがって請求項3の発明によると、簡単
かつ安価な回動連結手段により、側壁体と扉壁体とを強
固に連結し得る。さらに本発明の請求項4記載の収納庫
は、上記した請求項1〜3のいずれかに記載の構成にお
いて、少なくとも一枚の壁体でかつ少なくとも一箇所の
縁部には、内層板と外層板との間に木材が介在されてい
ることを特徴としたものである。
【0011】したがって請求項4の発明によると、各壁
体は、安価かつ軽量の木材によって全体の強度を確保し
得る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の第一の実施の形
態を、備蓄米の保管を行う冷蔵式の収納庫に採用した状
態として、図1〜図8に基づいて説明する。
【0013】図2、図3において、収納庫1は、一枚の
前部壁体2と、二枚(左右一対)の側部壁体3と、一枚
の後部壁体4と、一枚の底壁体5と、一枚の天井壁体6
などからなり、その隣接間が連結されることで箱状に形
成される。そして前部壁体2、側部壁体3、後部壁体4
により四側壁体が構成される。
【0014】図1〜図5において、各壁体2〜6は矩形
状であって、その共通の基本構成では、FRP(繊維強
化樹脂板)からなる内層板10ならびに外層板11と、
発泡体からなる中間層板12とが積層されて形成されて
いる。ここで内層板10は、2プライのFRPマット1
0Aと、その外面に積層されたゲルコート10Bと、ゲ
ルコート10Bの外面に積層されたペイント層10Cと
からなり、また外層板11は、2プライのFRPマット
11Aと、その外面に積層されたゲルコート11Bとか
らなる。また中間層板12はポリスチロールの発泡体か
らなり、あらかじめ発泡形成されている。
【0015】そして各壁体2〜6の縁部には、連結用の
縁部材13が外嵌されて固定されている。この縁部材1
3は、FRP製の型材14と金属製の帯材15とからな
る。すなわち、前記型材14は、壁体2〜6の端面2a
〜6aに対向される端板部14Aと、この端板部14A
の一端に直角状で連なり内層板10(内外の一方の層
板)に対向される幅広板部(一端側板部)14Bと、前
記端板部14Aの他端に直角状で連なり外層板11(内
外の他方の層板)に対向される幅狭板部(他端側板部)
14Cとにより型レール状に形成されている。
【0016】その際に端板部14Aと幅広板部14Bに
おける幅方向の中央部分には、その外面側に所定幅の外
側凹所14Dが形成され、また内面側には幅方向で一対
の凸状部14Eが形成され、これら凸状部14E間に、
外側凹所14Dの裏側に位置された所定幅の内側凹所1
4Fが形成されている。そして幅広板部14Bの遊端部
分にも内側への凸状部14Gが形成されている。これに
より、凸状部14Eと凸状部14Gとの間、凸状部14
Eの外部間、凸状部14Eと幅狭板部14Cとの間に、
それぞれ接着材用凹所14Hが形成される。
【0017】前記帯材15は、たとえば鋼製であって、
前記内側凹所14Fに嵌め込まれて固着されており、以
て壁体2〜6の端面2a〜6aと端板部14Aとの間、
ならびに内層板10(内外の一方の層板)と幅広板部1
4Bとの間に介在されることになる。
【0018】前記縁部材13は、接着材用凹所14Hに
接着材(エポキシ樹脂など)16が介在された型材14
を介して各壁体2〜6の縁部に外嵌され、そして接着材
16の固化により壁体2〜6側に固定されている。
【0019】前記縁部材13における帯材15の存在部
分には、その長さ方向の複数箇所に長さ方向に沿った長
孔17が形成されている。すなわち長孔17は、端板部
14Aから帯材15を通して中間層板12に達するよう
に形成されている。
【0020】図1、図3〜図8において、隣接された壁
体2〜6間は、前記帯材15に作用される打ち込み式の
連結手段20を介して相互に連結される。その際に連結
手段20は、相対向させた長孔17を利用して壁体2〜
6間に介在される。
【0021】すなわち、連結手段20は、鋼製の打ち込
み作用板21と、鋼製で複数の楔体23とからなる。前
記打ち込み作用板21は、前記帯材15と同様な幅であ
って、その長さ方向の複数箇所には、前記縁部材13の
長孔17と同様なピッチで、長さ方向に沿った楔体取付
け用長孔22が形成されている。前記楔体23は矩形板
状であって、その長さ方向の上部には幅狭凹所23Aが
形成されるとともに、長さ方向の下部には幅広凹所23
Bが形成されいる。さらに幅広凹所23Bの下部内面
は、下方ほど外広がり状の傾斜案内面23Cに形成さ
れ、また外側面は、中央部が最も外側に位置される山形
面23Dに形成されている。
【0022】このような形状の楔体23は、幅狭凹所2
3Aを介して打ち込み作用板21側に嵌め込むことで、
楔体取付け用長孔22の部分に、相互に幅方向が直交状
として配設され、そして溶接などにより打ち込み作用板
21に固定される。この固定状態において、打ち込み作
用板21の面と幅広凹所23Bの形成面との間には、端
板部14Aと帯材15との重合部厚さに同等の隙間Sが
形成される。
【0023】図2、図3、図5、図6において、四側壁
体2〜4のうち少なくとも一枚の側壁体、すなわち前部
壁体2には、長方形状の開口部30が形成されるととも
に、この開口部30の内縁部には、前述した縁部材13
とほぼ同様な縁部材18が外嵌されて固定されている。
ここで縁部材18は、その幅広板部14Bが前部壁体2
の外層板11に対向され、そして幅狭板部14Cが内層
板10に対向された状態で配置される。なお縁部材18
には、長孔17は形成されておらず、これに代えて帯材
15の所定の箇所に所定数の螺子孔19が、端板部14
Aから帯材15へと貫通される状態で形成されている。
【0024】前記開口部30を開閉自在な扉壁体31が
設けられる。この扉壁体31は、各壁体2〜6と同様に
積層形成され、そして扉壁体31の縁部には、前記開口
部30に設けられたのと同様な縁部材18が外嵌されて
固定されている。その際に縁部材18は、その幅広板部
14Bが前部壁体2の内層板10に対向され、また幅狭
板部14Cが外層板11に対向された状態で配置され
る。
【0025】前記開口部30と扉壁体31との縁部材1
8における帯材15の存在部分間が、複数の回動連結手
段25を介して連結されている。すなわち、回動連結手
段の一例であるヒンジ形式の回動連結手段25は、回動
連結ピン26と、一対の連結板27,28とにより構成
される。
【0026】そして、一方の連結板27を、開口部30
の縁部材18における幅広板部14Bに当てがったの
ち、この連結板27に外側から通したボルト29を螺子
孔19に螺合させることで、回動連結手段25を前部壁
体2側に連結し得る。また他方の連結板28を、扉壁体
31の縁部材18における端板部14Aに当てがったの
ち、この連結板28に外側から通したボルト29を螺子
孔19に螺合させることで、回動連結手段25を扉壁体
31側に連結し得る。
【0027】なお、開口部30の縁部材18における幅
広板部14Bと、扉壁体31の縁部材18における幅広
板部14Bとの間には、この扉壁体31を閉動させたと
きに弾性的にシール作用されるシール装置32が設けら
れる、このシール装置32は、たとえばゴムチューブ形
式であって、開口部30の縁部材18における幅広板部
14B側にあらかじめ取付けられている。また扉壁体3
1の外面でかつ前記回動連結手段25とは反対側には、
アルミニウム(またはFRPなど)により製作された係
止手段33が設けられる。
【0028】図3、図4において、天井壁体6おける所
定の箇所には、矩形状の通気部35が形成されるととも
に、この通気部35の内縁部には、前述したのと同様な
縁部材18が外嵌されて固定されている。ここで縁部材
18は、その幅広板部14Bが天井壁体6の外層板11
に対向され、そして幅狭板部14Cが内層板10に対向
された状態で配置される。
【0029】図2〜図4において、前記収納庫1を設置
するための台座体40が設けられる。すなわち台座体4
0は鋼製であって、前後一対の左右方向材41と、左右
一対の前後方向材42と、左右方向の中間部において左
右方向材41間に設けられた中央材43とにより平枠状
に形成される。前記台座体40の下面側には、着地手段
45が複数箇所に設けられている。すなわち、着地手段
45はねじジャッキ形式であって、台座体40の六箇所
(前後部にそれぞれ三箇所)にそれぞれ上下方向に設け
られた筒ナット体46と、筒ナット体46群に下方から
螺合されたボルト体47などにより、その一例が構成さ
れる。
【0030】上記した第一の実施の形態において、各壁
体2〜6,31は、FRPからなる内層板10と外層板
11とにより、ステンレス製に比べて軽くかつ安価に構
成し得る。さらに、各壁体2〜6,31は、その中間層
板12を、安価なポリスチロールの発泡体により形成し
得る。しかも中間層板12は、あらかじめ発泡形成によ
り安価に得られるとともに、内層板10と中間層板12
と外層板11との積層は、中間層板12を圧縮させて密
な状態で行える。
【0031】以下に、上記した第一の実施の形態におけ
る作用を説明する。製作工場においては、図3に示すよ
うに、収納庫1の規模に応じて左右長さや上下長さの異
なる複数種の各壁体2〜6,31や、台座体40ならび
に縁部13,18が製作され、ストックされている。な
お、各壁体2〜6,31や縁部13,18のうち、同一
寸法、形状のものは、兼用状態で製作され、ストックさ
れている。また台座体40には、着地手段45が既に設
けられている。
【0032】たとえば図2に示す規模の注文があったと
き、その寸法に応じた各壁体2〜6,31ならびに台座
体40と、上下の回動連結手段25などが出荷される。
そして壁体2〜6,31群や台座体40は、たとえばト
ラック輸送されるのであるが、トラックへの積み込み
は、壁体単位(パネル体単位)であることから容易に行
え、またトラックでの輸送は、壁体2〜6,31群や台
座体40の積み重ねであることからコンパクトにして行
える。さらに、トラックから降ろしての据え付け現場ま
での移動は、壁体単位であることから容易に行える。
【0033】据え付け現場においては、まず着地手段4
5を介して台座体40が、据え付け現場またはその近く
に設置され、そして台座体40上に底壁体5が配設され
る。次いで、底壁体5に対して、一枚の前部壁体2と二
枚の側部壁体3と一枚の後部壁体4とが組み立てられる
とともに、これら四側壁体の上部間に天井壁体6が組み
立てられる。その際に組み立ては、任意の順序で、ある
いは同時状に行われる。
【0034】この組み立ては、壁体2〜6群の隣接端部
間が連結手段20により連結されることで行われる。そ
の際に、壁体2〜6群の隣接端部間は、どの部分におい
ても相互に直角状で対峙されることから、連結は同様の
手法で行われる。すなわち、たとえば図7に示すよう
に、壁体2〜6のうち、一方の壁体における端板部14
Aと他方の壁体における幅広板部14Bとが相当接され
る際に、この当接部分に連結手段20が介在される。こ
れは、相対向された外側凹所14D間に打ち込み作用板
21が位置され、そして相対向された長孔17群内に楔
体23群が嵌入位置されることで行われ、以て端板部1
4Aと幅広板部14Bとの相当接は、当接部分に連結手
段20が介在されたにもかかわらず、隙間なく行われ
る。
【0035】この状態で打ち込み作用板21に打ち込み
力を作用させると、この打ち込み作用板21とともに楔
体23群が移動され、以て図1、図8に示すように、帯
板15に傾斜案内面23Cが案内されながら、楔体23
の二又部分がそれぞれの中間層板12に打ち込まれると
ともに、連結手段20の幅広凹所23Bにより形成され
た両隙間Sにそれぞれ帯板15と端板部14Aまたは幅
広板部14Bとが位置されることになる。これにより一
対の壁体の端部間は、複数箇所に楔体23が作用される
状態で、連結手段20により連結されることになる。
【0036】このような連結手段20を介しての連結
は、その打ち込み力の方向を横方向や下方向として各所
で行われ、以て壁体2〜6群の連結が行われる。以上に
より、前部壁体2の開口部30と天井壁体6の通気部3
5のみが開放で箱状の本体を組立て得る。
【0037】そして、前部壁体2に対する扉壁体31の
組立てが、回動連結手段25を介して行われる。すなわ
ち、図5、図6に示されるように、一方の連結板27
を、開口部30の縁部材18における幅広板部14Bに
当てがったのち、この連結板27に外側から通したボル
ト29を螺子孔19に螺合させることで、前部壁体2側
に連結させる。そして、他方の連結板28に、扉壁体3
1の縁部材18における端板部14Aを当てがったの
ち、この連結板28に外側から通したボルト29を螺子
孔19に螺合させることで、連結板28に扉壁体31側
に連結させる。
【0038】これにより、前部壁体2に対して扉壁体3
1を、回動連結手段25を介して組立て得るのであり、
この組立ての前後、あるいは出荷時などにおいて、所定
箇所に所定形状のシール装置32が配設されるととも
に、係止手段33が設けられている。
【0039】以上により、図2に示される箱状の収納庫
1が形成される。そして収納庫1は着地手段45により
定着される。すなわち、ボルト体47の回転により筒ナ
ット体46を上昇動させることによって、収納庫1は、
床面の凹凸に関係なく、たとえば底壁体5を水平状とし
て定着される。そして定着姿勢は、複数の着地手段45
によって安定して維持される。このようなねじジャッキ
操作は、たとえばスパナ(回転操作具)をボルト体47
に作用させ、このボルト体47を正逆回転させることに
より、収納庫1の外部から行える。
【0040】その後、あるいはそれ以前の任意なとき
に、天井壁体6には、通気部35を利用する温度調整機
器49が配設される。なお、前記台座体40の下面側
に、着地手段45の他に複数のキャスター車輪を配設し
たときには、組み立てた収納庫1を容易に移動し得る。
【0041】上記した収納庫1では、係止手段33の係
止を解除して扉壁体31を開閉操作し得、その際に回動
連結手段25では、回動連結ピン26の周りに扉壁体3
1側の連結板28が回動される。そして扉壁体31を閉
動させたときには、図5、図6に示すように、前部壁体
2側のシール装置32に対して扉壁体31の縁部材18
が当接され、以てシール装置32の弾性変形によりシー
ル作用が可能になる。
【0042】以下に、本発明の第二の実施の形態を、図
9、図10に基づいて説明する。すなわち、前部壁体
2、後部壁体4、底壁体5、天井壁体6としてそれぞれ
二枚が左右方向で直線状に配設された形式であって、左
右方向で幅広の収納庫1が形成される。この場合、増加
された前部壁体2としては、後部壁体4と同様のものを
使用することで、開口部30や扉壁体31が設けられて
いないが、これは開口部30や扉壁体31が設けられた
前部壁体2であってもよい。
【0043】各壁体2、4〜6どうしの隣接間の連結
は、両壁体における端板部14Aどうしが相当接される
際に、この当接部分に連結手段20が介在され、そして
打ち込み作用板21に打ち込み力を作用させることで行
える。これにより、楔体23の二又部分がそれぞれの中
間層板12に打ち込まれるとともに、連結手段20の幅
広凹所23Bにより形成された両隙間Sにそれぞれ帯板
15と端板部14Aとが位置されることになる。
【0044】上述した第二の実施の形態では、各壁体
2、4〜6としてそれぞれ二枚が左右方向で直線状に配
設され、左右方向で幅広の収納庫1の形式が示されてい
るが、これは同様な連結により、以下のような形式も可
能である。
【0045】イ.前部壁体2、後部壁体4、底壁体5、
天井壁体6としてそれぞれ二枚以上の複数枚が左右方向
で直線状に配設され、左右方向でより幅広とした形式の
収納庫1。
【0046】ロ.側部壁体3、底壁体5、天井壁体6と
してそれぞれ二枚が前後方向で直線状に配設され、前後
方向の奥行きを長くした形式の収納庫1。ハ.側部壁体
3、底壁体5、天井壁体6としてそれぞれ二枚以上の複
数枚が前後方向で直線状に配設され、前後方向の奥行き
をより長くした形式の収納庫1。
【0047】ニ.前部壁体2、後部壁体4、底壁体5、
天井壁体6としてそれぞれ二枚以上の複数枚が左右方向
で直線状に配設されるとともに、側部壁体3、底壁体
5、天井壁体6としてそれぞれ二枚以上の複数枚が前後
方向で直線状に配設され、左右方向で幅広としかつ前後
方向の奥行きを長くした形式の収納庫1。
【0048】このように、各壁体2〜6の使用枚数など
により、各種寸法(形式)の収納庫1を構成し得、以て
収納庫1の大型化に容易に対処し得る。以下に、本発明
の第三の実施の形態を、図11に基づいて説明する。
【0049】すなわち、左右一対の扉壁体31が設けら
れ、これら扉壁体31は、回動連手段25を介して側部
壁体3に回動自在に連結されている。この第三の実施の
形態によると、扉壁体31は各別に開閉動し得るととも
に、同時に開動させて開口部分を広く形成し得、そして
前部壁体2を省略し得る。
【0050】以下に、本発明の第四の実施の形態を、図
12に基づいて説明する。すなわち、たとえば第一の実
施の形態において、各壁体2〜6、31の縁部の全て
(少なくとも一枚の壁体でかつ少なくとも一箇所の縁
部)には、内層板10と外層板20との間に木材50が
介在されている。
【0051】この第四の実施の形態によると、各壁体2
〜6、31は、安価かつ軽量の木材50によって全体の
強度を確保でき、重荷重用の収納庫1に好適となる。上
記した各実施の形態において型材14は、端板部14A
と、端板部14Aの一端に直角状で連なる幅広板部(一
端側板部)14Bと、端板部14Aの他端に直角状で連
なる幅狭板部(他端側板部)14Cとにより型レール状
に形成されているが、これは一端側板部と他端側板部と
が同様の幅に形成されたものであってもよい。
【0052】上記した各実施の形態では、打ち込み式の
連結手段20が示されいるが、この連結手段20として
は、ねじ止めなど他の形式であってもよい。上記した各
実施の形態では、備蓄米の保管などを行うときなどに使
用される収納庫1が示されているが、この収納庫1とし
ては、家庭用の冷蔵庫などであってもよい。
【0053】上記した各実施の形態では、発泡体からな
る中間層板12としてポリスチロール発泡を採用してお
り、これによると中間層板12を安価に形成でき、以て
収納庫1の全体をより安価に提供できるが、この中間層
板12はウレタン発泡であってもよい。
【0054】上記した各実施の形態では、中間層板12
は、あらかじめ発泡形成されているが、これは製作工場
や据え付け現場において、組み立てられた内層板10と
外層板11と縁部材13,18との間で発泡させる形式
であってもよい。
【0055】上記した各実施の形態において、ねじジャ
ッキ形式の着地手段45は、たとえばボルト体47の下
端に着地体を相対回動自在に設けるなど、任意に構成し
得るものである。また台座体40は省略されてもよい。
【0056】
【発明の効果】上記した本発明の請求項1によると、各
壁体は、FRPからなる内層板と外層板とにより、ステ
ンレス製に比べて軽くかつ安価に構成できる。そして、
壁体の縁部に外嵌されて固定された縁部材により、各壁
体の剛体化を容易に可能とできる。さらに帯材に作用さ
れる連結手段によって、安価にかつ強固に連結すること
ができる。しかも、製作工場において壁体群をストック
しておき、そして注文の規模に応じた壁体群を出荷して
据え付け現場において組み立てることができる。その際
に、製作工場から据え付け現場での組み立てまでは、壁
体(パネル体)単位で取り扱うことができ、たとえばト
ラックへの積み込み、トラックから据え付け現場までの
移動、ならびに連結手段を介しての組み立てなどの作業
を容易に行うことができるとともに、トラック輸送をコ
ンパクトにして行うことができる。また、壁体の大きさ
や使用枚数により各種寸法の収納庫を構成でき、以て収
納庫の大型化に容易に対処できる。
【0057】また上記した本発明の請求項2によると、
連結手段に打ち込み力を作用させるだけで、壁体間を容
易にかつ強固に連結できる。そして上記した本発明の請
求項3によると、簡単かつ安価な回動連結手段により、
側壁体と扉壁体とを強固に連結できる。
【0058】さらに上記した本発明の請求項4による
と、各壁体は、安価かつ軽量の木材によって全体の強度
を確保でき、以て全体をより安価に提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第一の実施の形態を示し、収納
庫の連結部分の断面図である。
【図2】同収納庫の斜視図である。
【図3】同収納庫の一部切り欠き分解斜視図である。
【図4】同収納庫の要部の縦断正面図である。
【図5】同収納庫の要部の一部切り欠き平面図である。
【図6】同収納庫の扉壁体連結部分の横断平面図であ
る。
【図7】同収納庫における連結部材による連結前の縦断
面図である。
【図8】同収納庫における連結部材による連結後の縦断
面図である。
【図9】本発明における第二の実施の形態を示し、収納
庫の斜視図である。
【図10】同収納庫の連結部分の断面図である。
【図11】本発明における第三の実施の形態を示し、収
納庫の斜視図である。
【図12】本発明における第四の実施の形態を示し、収
納庫の一部切り欠き分解斜視図である。
【符号の説明】
1 収納庫 2 前部壁体 2a 端面 3 側部壁体 3a 端面 4 後部壁体 4a 端面 5 底壁体 5a 端面 6 天井壁体 6a 端面 10 内層板 11 外層板 12 中間層板 13 縁部材 14 型材 14A 端板部 14B 幅広板部(一端側板部) 14C 幅狭板部(他端側板部) 15 帯材 16 接着材 17 長孔 18 縁部材 19 螺子孔 20 連結手段 21 打ち込み作用板 23 楔体 25 回動連結手段 30 開口部 31 扉壁体 32 シール装置 33 係止手段 35 通気部 40 台座体 45 着地手段 49 温度調整機器 50 木材 S 隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F25D 23/06 302 F25D 23/06 302A

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 四側壁体と、底壁体と、天井壁体とから
    なり、その隣接間を連結することで箱状に形成される収
    納庫であって、各壁体は、FRPからなる内層板ならび
    に外層板と、発泡体からなる中間層板とを積層して形成
    され、壁体の縁部には、FRP製の型材と金属製の帯材
    とからなる連結用の縁部材が外嵌されて固定され、前記
    型材は、壁体の端面に対向される端板部と、この端板部
    の一端に直角状で連なり内外の一方の層板に対向される
    一端側板部と、前記端板部の他端に直角状で連なり内外
    の他方の層板に対向される他端側板部とにより形成さ
    れ、前記帯材は、壁体の端面と端板部との間、ならびに
    一方の層板といずれかの板部との間に介在され、隣接し
    た壁体間は、前記帯材に作用される連結手段を介して連
    結されていることを特徴とする収納庫。
  2. 【請求項2】 縁部材における帯材の存在部分には、そ
    の長さ方向の複数箇所に長さ方向に沿った長孔が形成さ
    れ、相対向させた長孔を利用して、隣接された壁体間に
    打ち込み式の連結手段が介在されることを特徴とする請
    求項1記載の収納庫。
  3. 【請求項3】 四側壁体のうち少なくとも一枚の側壁体
    には開口部が形成されるとともに、この開口部を開閉自
    在な扉壁体が設けられ、前記開口部の内縁部と扉壁体の
    縁部には、それぞれ縁部材が外嵌されて固定され、縁部
    材における帯材の存在部分間が回動連結手段を介して連
    結されていることを特徴とする請求項1または2記載の
    収納庫。
  4. 【請求項4】 少なくとも一枚の壁体でかつ少なくとも
    一箇所の縁部には、内層板と外層板との間に木材が介在
    されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに
    記載の収納庫。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2789953A4 (en) * 2011-12-07 2015-07-15 Toshiba Kk MOUNTING SYSTEM FOR REFRIGERATOR AND REFRIGERATOR
WO2022224836A1 (ja) * 2021-04-23 2022-10-27 パナソニックIpマネジメント株式会社 冷蔵庫

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