JPH112470A - スターリング冷凍機 - Google Patents

スターリング冷凍機

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JPH112470A
JPH112470A JP15647697A JP15647697A JPH112470A JP H112470 A JPH112470 A JP H112470A JP 15647697 A JP15647697 A JP 15647697A JP 15647697 A JP15647697 A JP 15647697A JP H112470 A JPH112470 A JP H112470A
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    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2309/00Gas cycle refrigeration machines
    • F25B2309/001Gas cycle refrigeration machines with a linear configuration or a linear motor

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  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮ピストンやディスプレーサを弾性支持す
る板ばねの応力を緩和するとともに、圧縮ピストン及び
ディスプレーサのストロークを十分に確保し、板ばねの
延命化ひいてはスターリング冷凍機の延命化を図るとと
もに、スターリング冷凍機の設計の自由度を向上させ
る。 【解決手段】 圧縮機及び膨張機の圧縮ピストン及びデ
ィスプレーサをロッドを介して弾性支持する円板状の第
1板ばね(薄板(13))を、ロッドが嵌着される嵌着
孔(13a)を有するハブ(27)と、ハブ(27)を
取り囲むように設けられた円環状のリム(28)と、ハ
ブ(27)とリム(28)とを複数箇所で連結する複数
のアーム(29)とで構成する。一端が開放した2本の
スリット(30)をハブ(27)とリム(28)との間
に各アーム(29)とハブ(27)とにより形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スターリング冷凍
機に関し、特に、冷媒ガスを圧縮するための圧縮ピスト
ンや冷媒ガスを膨張させるためのディスプレーサを弾性
支持する板ばねの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スターリング冷凍機は、冷媒ガスを圧縮
する圧縮機と、この圧縮機から吐出される冷媒ガスを膨
張させる膨張機とからなり、上記圧縮機では、圧縮ピス
トンの往復移動により冷媒ガスを圧縮する一方、上記膨
張機では、上記圧縮機で圧縮された冷媒ガスをディスプ
レーサの往復移動により膨張させて極低温レベルの寒冷
を発生させるようにしている。
【0003】このようなスターリング冷凍機として、例
えば特開平5−288419号公報に開示されているよ
うに、圧縮ピストン及びディスプレーサを円板からなる
板ばねに弾性支持したスターリング冷凍機が知られてい
る。このスターリング冷凍機では、板ばねを複数枚の薄
板を重ね合わせて構成し、その中央部及び外周部を2枚
の押え板でそれぞれ両側から挟持して一体としている。
【0004】ところで、上述の如きスターリング冷凍機
において、圧縮ピストン及びディスプレーサを弾性支持
する板ばねは、一般には、複数の渦巻スリットが周方向
に略等間隔に形成されており、この渦巻スリットを形成
することにより、圧縮ピストン及びディスプレーサを往
復移動可能にかつ圧縮ピストン及びディスプレーサの往
復移動方向と直交する方向に移動不能に弾性支持し、こ
れにより、圧縮ピストン及びディスプレーサの径方向の
横ブレを低減して圧縮ピストン及びディスプレーサの低
振動化を達成するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の如き渦
巻スリットが形成された板ばねでは、弾性変形時、その
スリット形状に起因して引張り応力、曲げ応力及び捩り
応力の3つの応力が発生するため、スリット端部での応
力が大きくなり、板ばねの寿命ひいてはスターリング冷
凍機の寿命が短くなるおそれがある。
【0006】一方、渦巻スリットに代わる構造の板ばね
として、米国特許第5,492,313号明細書及び図
面に開示されているように、三角形状のハブを円環状の
リムで取り囲み、このハブとリムとを3つのアームで等
間隔に3箇所で一体に連結し、一端が開放した1本の直
線スリットを上記ハブと各アームとの間に形成した構造
の板ばねが提案されている。そして、この構造の板ばね
では、弾性変形時、引張り応力及び捩り応力が発生せ
ず、曲げ応力だけとなり、渦巻スリットが形成された板
ばねよりも応力を緩和することができて好ましい。
【0007】ところが、この構造の板ばねは、直線のス
リットがハブと各アームとの間に1本ずつしかないた
め、圧縮ピストン及びディスプレーサの往復移動方向へ
の弾性変形量が小さく、これでは、圧縮ピストン及びデ
ィスプレーサが往復移動する際のストロークを十分に確
保することができず、スターリング冷凍機の設計の自由
度が低下することになる。
【0008】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、圧縮ピストンやディス
プレーサを弾性支持する板ばねの応力を緩和するととも
に、圧縮ピストン及びディスプレーサのストロークを十
分に確保し、板ばねの延命化ひいてはスターリング冷凍
機の延命化を図るとともに、スターリング冷凍機の設計
の自由度を向上させようとすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、圧縮ピストンやディスプレーサを弾性支
持する板ばねにスリットを適正に形成したことを特徴と
する。
【0010】具体的には、本発明は、図1に示すよう
に、冷媒ガスを圧縮する圧縮機(A)と、この圧縮機
(A)から吐出される冷媒ガスを膨張させる膨張機
(B)とを備え、上記圧縮機(A)及び膨張機(B)の
少なくとも一方には、往復移動により冷媒ガスを圧縮又
は膨張させる往復移動体(4,22)が円板状の板ばね
(12)の中央部にロッド(6,18)を介して弾性支
持されて配置されたスターリング冷凍機を対象とし、次
のような解決手段を講じた。
【0011】すなわち、本発明の第1の解決手段は、上
記板ばね(12)として上記ロッド(6,18)が嵌着
される嵌着孔(13a)を有するハブ(27)を備えた
ものとし、このハブ(27)を取り囲むように円環状の
リム(28)を設け、かつ上記ハブ(27)とリム(2
8)とを複数のアーム(29)で複数箇所で連結する。
さらに、上記ハブ(27)とリム(28)との間に上記
各アーム(29)とハブ(27)とにより複数本の直線
スリット(30)を形成したことを特徴とする。
【0012】本発明の第2の解決手段は、第1の解決手
段において、上記各アーム(29)を上記ハブ(27)
に接続された第1アーム部(29a)と、上記リム(2
8)に接続された第2アーム部(29b)とからなるヘ
アピン状に折り返された形状とする。そして、一端が開
放した直線スリット(30)を上記第1アーム部(29
a)と第2アーム部(29b)との間、及び第1アーム
部(29a)とハブ(27)との間に形成したことを特
徴とする。
【0013】上記の構成により、本発明の第1,2の解
決手段では、圧縮機(A)及び膨張機(B)の少なくと
も一方において、往復移動体(4,22)が往復移動す
ると、この往復移動体(4,22)の動作に追従して板
ばね(12)が動く。この際、板ばね(12)の第1ア
ーム部(29a)と第2アーム部(29b)とのヘアピ
ン状折返し部に応力が発生するものの、全体的にはその
直線スリット(30)のスリット形状からして渦巻スリ
ットの場合に比べて応力が緩和され、板ばね(12)の
延命化ひいてはスターリング冷凍機の延命化が図られ
る。さらに、各アーム(29)とハブ(27)とにより
形成された複数本(2本)の直線スリット(30)によ
り、上記ハブ(27)が直線スリット(30)の数に比
例して往復移動体(4,22)方向に大きく弾性変形
し、例えば板ばね(12)が小型の場合でも往復移動体
(4,22)のストロークが十分に確保され、スターリ
ング冷凍機の設計の自由度が向上する。
【0014】本発明の第3の解決手段は、第2の解決手
段において、各アーム(29)の第1アーム部(29
a)と第2アーム部(29b)との折返し部(29c)
に補強リブ(31)を設けたことを特徴とする。
【0015】上記の構成により、本発明の第3の解決手
段では、補強リブ(31)により折返し部(29c)の
剛性が上がり、弾性変形時、引張り応力及び捩り応力が
発生せず、曲げ応力だけとなり、板ばね(12)の延命
化ひいてはスターリング冷凍機の延命化が確保される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて説明する。
【0017】図1は本発明の実施の形態に係るスターリ
ング冷凍機の概略図である。図中、(A)は冷媒ガスを
圧縮する圧縮機、(B)はこの圧縮機(A)から吐出さ
れた冷媒ガスを膨張させる膨張機であり、これら圧縮機
(A)及び膨張機(B)は共に、密閉された円筒形状の
ケーシング(1),(2)を備えている。
【0018】上記圧縮機(A)のケーシング(1)内に
は、円筒形状のシリンダ(3)が一方の側壁内面に同心
円状に固定されて配置され、このシリンダ(3)内に
は、往復移動体としての圧縮ピストン(4)が往復移動
可能に摺動配置され、この圧縮ピストン(4)によりシ
リンダ(3)内に圧縮室(5)が形成されている。上記
圧縮ピストン(4)の背面には、ロッド(6)の一端が
ケーシング(1)の中心線に位置するように連結され、
ロッド(6)の他端はケーシング(1)の他方の側壁に
向かって延びている。
【0019】上記ロッド(6)周りには、第1リニアモ
ータ(7)が配置されている。この第1リニアモータ
(7)は、上記ケーシング(1)の周壁内周面に固定さ
れた純鉄からなる環状のヨーク(8)を備えてなり、こ
のヨーク(8)の中心には貫通孔(8a)が形成され、
上記ロッド(6)がこの貫通孔(8a)を一端側から挿
通して他端側に突出している。また、上記ヨーク(8)
には凹陥部(8b)がリング状に形成され、この凹陥部
(8b)の外側の周面にはリング状の永久磁石(9)が
固定され、この永久磁石(9)により上記ヨーク(8)
を継鉄として上記凹陥部(8b)内に所定強度の磁界を
発生させるようにしている。さらに、上記ロッド(6)
の突出端寄りには、外周面に電磁コイル(10)が巻回
された有底筒状のボビン(11)が連結され、上記電磁
コイル(10)を凹陥部(8b)に挿入させて永久磁石
(9)に対峙させている。そして、電磁コイル(10)
に所定周波数の交流電流を通電することにより、圧縮ピ
ストン(4)を後述の第1板ばね(12)のばね定数等
で決まる周期で往復移動させて、圧縮室(5)で所定周
期のガス圧を発生させるように構成されている。
【0020】上記ロッド(6)の圧縮ピストン(4)寄
りと突出端の2箇所には、一対の円板状の第1板ばね
(12)がその嵌着孔(実際には、後述する薄板(1
3)の嵌着孔(12a))にロッド(6)を嵌着させて
上記第1リニアモータ(7)を両側から挟むように固定
され、各第1板ばね(12)の外周はケーシング(1)
の内周壁に固定されている。上記各第1板ばね(12)
は、3枚の薄板(13)を重ね合わせてなり、相隣る薄
板(13)間にスペーサ(14)が介装され、その中央
部及び外周部が2枚のリング状の押え板(15)でそれ
ぞれ両側から挟持されて組み付けられたものである。
【0021】図2(a)に示すように、本発明の特徴と
して、上記各第1板ばね(12)を構成する3枚の薄板
(13)は、中心に上記ロッド(6)が嵌着される嵌着
孔(13a)を有する三角形状のハブ(27)を備えて
なり、このハブ(27)の外側には円環状のリム(2
8)がハブ(27)を取り囲むように設けられている。
また、上記ハブ(27)とリム(28)との間には、こ
のハブ(27)とリム(28)とを3箇所で連結する3
本のアーム(29)が配置されている。上記各アーム
(29)は、上記ハブ(27)に接続された第1アーム
部(29a)と、上記リム(28)に接続された第2ア
ーム部(29b)とからなるヘアピン状に折り返された
形状であり、一端が開放した2本の直線スリット(3
0)が上記第1アーム部(29a)と第2アーム部(2
9b)との間、及び第1アーム部(29a)とハブ(2
7)との間に1本ずつ形成されている。また、図3に示
すように、上記各アーム(29)の第1アーム部(27
a)と第2アーム部(27b)との折返し部(27c)
には、補強リブ(31)が設けられている。
【0022】一方、図2(b)に示すように、上記スペ
ーサ(14)は、中心にロッド(6)が嵌着される嵌着
孔(32a)を有する三角形状のハブ板(32)と、こ
のハブ板(32)の外側に配置される円環状のリム板
(33)とで構成され、図3に示すように、スペーサ
(14)を薄板(13)に組み付けた際、上記ハブ板
(32)が薄板(13)のハブ(27)に、リム板(3
3)が薄板(13)のリム(28)にそれぞれ重なるよ
うになっている。上記ハブ板(32)の3つの頂点には
係止部(32b)がそれぞれ形成されている一方、上記
リム板(33)の内周には、上記ハブ板(32)の各係
止部(32b)を係止する3つの係止部(33a)が円
周を3等分する位置にそれぞれ突設されている。なお、
上記薄板(13)のハブ(27)及びリム(28)には
複数の締結孔(27a),(28a)が形成されている
とともに、上記スペーサ(14)のハブ板(32)及び
リム板(33)にも複数の締結孔(32c),(33
b)が形成され、3枚の薄板(13)間に2枚のスペー
サ(14)を介装させ、かつその内周部及び外周部にお
いて両側から2つの押え板(15)を沿わせ、ねじ(図
示せず)を上記締結孔(27a),(28a),(32
c),(33b)に螺合させて第1板ばね(12)を組
み付けるようになっている。
【0023】また、上記第1リニアモータ(7)の背面
側には、別の第2リニアモータ(17)が配置されてい
る。この第2リニアモータ(17)は、第1リニアモー
タ(7)と同じに構成されているので、同一の構成箇所
には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。な
お、第1リニアモータ(7)ではボビン(11)を圧縮
ピストン(4)のロッド(6)に固定したが、この第2
リニアモータ(17)では別のロッド(18)に固定し
ている。
【0024】上記ロッド(18)の両端には、2つの一
対の円板状の第2板ばね(19)がその嵌着孔(13
a)にロッド(18)を嵌着させて上記第2リニアモー
タ(17)を両側から挟むように固定され、各第2板ば
ね(19)の外周はケーシング(1)の内周壁に固定さ
れている。この各第2板ばね(19)も、上記各第1板
ばね(12)と同様に3枚の薄板(13)を重ね合わせ
てなり、相隣る薄板(13)間にスペーサ(14)が介
装され、その中央部及び外周部が2枚のリング状の押え
板(15)でそれぞれ両側から挟持されて組み付けられ
たものであり、各第2板ばね(12)を構成する3枚の
薄板(13)にも、各第1板ばね(12)と同様に三角
形状のハブ(27)を円環状のリム(28)で取り囲
み、上記ハブ(27)とリム(28)とをヘアピン状に
折り返された形状の3本のアーム(29)で連結し、一
端が開放した2本の直線スリット(30)が上記各アー
ム(29)を構成する第1アーム部(29a)と第2ア
ーム部(29b)との間、及び第1アーム部(29a)
とハブ(27)との間に1本ずつ形成されている。ま
た、上記各アーム(29)の第1アーム部(29a)と
第2アーム部(29b)との折返し部(29c)には、
補強リブ(31)が設けられている。
【0025】そして、上記第2リニアモータ(17)
は、第1リニアモータ(7)とは逆位相に駆動し、各第
2板ばね(19)を各第1板ばね(12)の動きに対し
逆向きに動かせることにより圧縮ピストン(4)の往復
移動方向の振動を打ち消すようになっている。つまり、
この第2板ばね(19)はバランサの役割をなすもので
ある。
【0026】一方、上記膨張機(B)のケーシング
(2)には、円筒形状のシリンダ(21)が一方の側壁
外面に同心円状に固定されて配置され、このシリンダ
(21)内には、1つの往復移動体としてのディスプレ
ーサ(22)が往復移動可能に摺動配置され、このディ
スプレーサ(22)によりシリンダ(21)内を膨張室
(23)と作動室(24)とに区画している。このディ
スプレーサ(22)は、内部に金属製蓄冷材(再生式熱
交換器)を充填したものであり、この蓄冷材が充填され
た空間は、上記膨張室(23)及び作動室(24)にそ
れぞれ連通されている。そして、膨張室(23)で膨張
した低温の冷媒ガスが作動室(24)に向かうときに
は、該冷媒ガスにより上記蓄冷材を冷却してその蓄冷材
に冷熱を蓄え、逆に常温の冷媒ガスが作動室(24)か
ら膨張室(23)に向かうときには、その蓄冷材により
冷媒ガスを冷却するようになっている。また、上記シリ
ンダ(21)の先端にはコールドヘッド(25)が設け
られている。
【0027】上記シリンダ(21)内の作動室(24)
は、配管(26)により上記圧縮機(A)の圧縮室
(5)に接続され、圧縮機(A)からの冷媒ガス圧によ
り上記ディスプレーサ(22)を往復移動させて冷媒ガ
スを膨張室(23)で膨張させることにより、上記コー
ルドヘッド(25)に寒冷を発生させるようになされて
いる。
【0028】なお、上記ディスプレーサ(22)を作動
させる機構は、上記圧縮機(A)の場合と同じくケーシ
ング(2)内に設置された第1及び第2リニアモータ
(7),(17)、第1及び第2板ばね(12),(1
9)等によって構成されているので、同一の構成箇所に
は同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。勿
論、この膨張機(B)側の各第1板ばね(12)及び第
2板ばね(19)も、圧縮機(A)側の各第1板ばね
(12)及び第2板ばね(19)と同様に構成されてい
るものである。
【0029】以上の構成からなるスターリング冷凍機の
作動について説明する。先ず、冷凍機の運転開始に際
し、圧縮機(A)側の第1及び第2リニアモータ
(7),(17)の各々の電磁コイル(10)に所定周
波数の交流電流を互いに逆位相になるように通電する。
この通電に伴い、圧縮ピストン(4)が永久磁石(9)
により発生する磁界作用により第1板ばね(12)の中
心部を左右方向に弾性変形させながら中立位置から往復
移動し、この圧縮ピストン(4)の往復移動により圧縮
室(5)の容積が増減変化し、圧縮室(5)内に所定周
期の圧力波が生ずる。
【0030】この際、各第1板ばね(12)には、第1
アーム部(29a)と第2アーム部(29b)とのヘア
ピン状折返し部(29c)に応力が発生するものの、全
体的にはその直線スリット(30)のスリット形状から
して渦巻スリットの場合に比べて応力を緩和でき、各第
1板ばね(12)の延命化ひいてはスターリング冷凍機
の延命化を図ることができる。さらに、各アーム(2
9)とハブ(27)とにより形成された2本の直線スリ
ット(30)により、直線スリット(30)が1本の場
合に比べて上記ハブ(27)が圧縮ピストン(4)方向
に大きく弾性変形し、例えば各第1板ばね(12)が小
型の場合でも圧縮ピストン(4)のストロークを十分に
確保することができ、スターリング冷凍機の設計の自由
度を向上させることができる。
【0031】さらに、補強リブ(31)により折返し部
(29c)の剛性を上げているので、弾性変形時の引張
り応力及び捩り応力をなくすことができ、曲げ応力だけ
として各第1板ばね(12)の延命化ひいてはスターリ
ング冷凍機の延命化を確保することができる。
【0032】上述の如く圧縮室(5)内に所定周期の圧
力波が生ずると、加圧された冷媒ガスが配管(26)を
経て膨張機(B)の作動室(24)に供給される。この
膨張機(B)側でも、第1及び第2リニアモータ
(7),(17)の各々の電磁コイル(10)に所定周
波数の交流電流を互いに逆位相になるように通電するも
のであり、第1リニアモータ(7)によってディスプレ
ーサ(22)が膨張機(B)側の第1板ばね(12)の
中心部を左側に変形させながらシリンダ(21)先端側
に移動する。これにより、上記作動室(24)のガスが
ディスプレーサ(22)内を通って蓄冷材により冷却さ
れながら膨張室(23)に流れ、ディスプレーサ(2
2)は第1板ばね(12)の復元力によりシリンダ(2
1)基端側に移動して元の位置に戻る。
【0033】一方、圧縮機(A)の圧縮ピストン(4)
の後退により圧縮室(5)内の圧力が低下すると、膨張
機(B)の作動室(24)内の冷媒ガスが配管(26)
を経て圧縮機(A)の圧縮室(5)に戻り、上記作動室
(24)内の圧力が膨張室(23)よりも低下する。第
1リニアモータ(7)によって上記ディスプレーサ(2
2)が今度は膨張機(B)の第1板ばね(12)の中心
部を右側に変形させながらシリンダ(21)基端側に移
動し、膨張室(23)内の冷媒ガスが断熱膨張して寒冷
が発生する。そして、上記膨張後のガスが膨張室(2
3)からディスプレーサ(22)内を蓄冷材に冷熱を与
えながら作動室(24)に流れ、ディスプレーサ(2
2)は第1板ばね(12)の復元力によりシリンダ(2
1)基端側に移動して元の位置に戻る。
【0034】以上により1サイクルが終了し、以後、同
様のサイクルを繰り返すことで、シリンダ(21)先端
のコールドヘッド(25)が徐々に極低温レベルまで冷
却される。
【0035】この膨張機(B)側においても、渦巻スリ
ットの代わりに2本の直線スリット(30)を有する各
第1板ばね(12)のスリット形状により、作用する応
力を曲げ応力だけにして応力を緩和し、各第1板ばね
(12)の延命化ひいてはスターリング冷凍機の延命化
を図ることができるとともに、2本の直線スリット(3
0)によるディスプレーサ(22)方向への大きな弾性
変形により、各第1板ばね(12)が小型の場合でもデ
ィスプレーサ(22)のストロークを十分に確保するこ
とができ、スターリング冷凍機の設計の自由度を向上さ
せることができることに関しては、圧縮機(A)側と同
様である。
【0036】なお、この実施の形態では、圧縮機(A)
及び膨張機(B)の双方において、圧縮ピストン(4)
及びディスプレーサ(22)を弾性支持する第1板ばね
(12)を上述の如く渦巻スリットの代わりに2本の直
線スリット(30)のスリット形状にしたが、これに限
らず、そのいずれか一方側だけを上述の如き構成にして
もよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
圧縮機(A)及び膨張機(B)の少なくとも一方におい
て、往復移動体(4,22)を弾性支持する板ばね(1
2)を、ハブ(27)を円環状のリム(28)で取り囲
み、このハブ(27)とリム(28)とを複数のアーム
(29)で連結し、一端が開放した複数本の直線スリッ
ト(30)を上記ハブ(27)と各アーム(29)との
間に形成したので、その直線スリット形状により作用す
る応力を緩和して板ばね(12)の延命化ひいてはスタ
ーリング冷凍機の延命化を図ることができる。さらに、
各アーム(29)とハブ(27)とにより形成された複
数本の直線スリット(30)により、往復移動体(4,
22)のストロークを十分に確保してスターリング冷凍
機の設計の自由度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るスターリング冷凍機
の概略構成図である。
【図2】(a)は第1板ばねの平面図、(b)はスペー
サの平面図である。
【図3】第1板ばねとスペーサとを組み合わせた平面図
である。
【符号の説明】
(A) 圧縮機 (B) 膨張機 (4) 圧縮ピストン(往復移動体) (12) 第1板ばね (13a) 嵌着孔 (22) ディスプレーサ(往復移動体) (6),(18) ロッド (27) ハブ (28) リム (29) アーム (29a) 第1アーム部 (29b) 第2アーム部 (29c) 折返し部 (30) 直線スリット (31) 補強リブ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒ガスを圧縮する圧縮機(A)と、こ
    の圧縮機(A)から吐出される冷媒ガスを膨張させる膨
    張機(B)とを備え、 上記圧縮機(A)及び膨張機(B)の少なくとも一方に
    は、往復移動により冷媒ガスを圧縮又は膨張させる往復
    移動体(4,22)が円板状の板ばね(12)の中央部
    にロッド(6,18)を介して弾性支持されて配置され
    たスターリング冷凍機であって、 上記板ばね(12)は、上記ロッド(6,18)が嵌着
    される嵌着孔(13a)を有するハブ(27)と、 このハブ(27)を取り囲むように設けられた円環状の
    リム(28)と、 上記ハブ(27)とリム(28)とを複数箇所で連結す
    る複数のアーム(29)とからなり、 上記ハブ(27)とリム(28)との間には、一端が開
    放した複数本の直線スリット(30)が上記各アーム
    (29)とハブ(27)とにより形成されていることを
    特徴とするスターリング冷凍機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のスターリング冷凍機にお
    いて、 上記各アーム(29)は、上記ハブ(27)に接続され
    た第1アーム部(29a)と、上記リム(28)に接続
    された第2アーム部(29b)とからなるヘアピン状に
    折り返された形状であり、 一端が開放した直線スリット(30)が上記第1アーム
    部(29a)と第2アーム部(29b)との間、及び第
    1アーム部(29a)とハブ(27)との間に形成され
    ていることを特徴とするスターリング冷凍機。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のスターリング冷凍機にお
    いて、 各アーム(29)の第1アーム部(29a)と第2アー
    ム部(29b)との折返し部(29c)には、補強リブ
    (31)が設けられていることを特徴とするスターリン
    グ冷凍機。
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