JPH112469A - スターリング冷凍機 - Google Patents

スターリング冷凍機

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JPH112469A
JPH112469A JP15647097A JP15647097A JPH112469A JP H112469 A JPH112469 A JP H112469A JP 15647097 A JP15647097 A JP 15647097A JP 15647097 A JP15647097 A JP 15647097A JP H112469 A JPH112469 A JP H112469A
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JP
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leaf spring
compression piston
compressor
holding
displacer
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JP15647097A
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English (en)
Inventor
Katsuya Miura
克哉 三浦
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2309/00Gas cycle refrigeration machines
    • F25B2309/001Gas cycle refrigeration machines with a linear configuration or a linear motor

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  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮ピストンやディスプレーサを弾性支持す
る板ばねの挙動に起因するスターリング冷凍機の振動低
減による延命化を図る。 【解決手段】 圧縮機の圧縮ピストン(4)を円板状の
第1板ばね(12)の中央部に弾性支持する。第1板ば
ね(12)を複数枚の薄板(13)を重ね合わせて構成
し、その中央部及び外周部を2枚の押え板(15)でそ
れぞれ両側から挟持する。各押え板(15)を、第1板
ばね(12)の押え板(15)による挟持部分が圧縮ピ
ストン(4)の往復移動時に撓まない程度の剛性を有す
る厚み(t1)に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スターリング冷凍
機に関し、特に、冷媒ガスを圧縮するための圧縮ピスト
ンや冷媒ガスを膨張させるためのディスプレーサを弾性
支持する板ばねの押え板の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スターリング冷凍機は、冷媒ガスを圧縮
する圧縮機と、この圧縮機から吐出される冷媒ガスを膨
張させる膨張機とからなり、上記圧縮機では、圧縮ピス
トンの往復移動により冷媒ガスを圧縮する一方、上記膨
張機では、上記圧縮機で圧縮された冷媒ガスをディスプ
レーサの往復移動により膨張させて極低温レベルの寒冷
を発生させるようにしている。
【0003】このようなスターリング冷凍機として、例
えば特開平5−288419号公報に開示されているよ
うに、圧縮ピストン及びディスプレーサを円板からなる
板ばねに弾性支持したスターリング冷凍機が知られてい
る。このスターリング冷凍機では、板ばねを複数枚の薄
板を重ね合わせて構成し、その中央部及び外周部を2枚
の押え板でそれぞれ両側から挟持して一体としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の如く
圧縮ピストン及びディスプレーサを板ばねで弾性支持し
たタイプのスターリング冷凍機では、板ばねのばね定
数、径方向剛性及び軸(往復移動)方向剛性を適正に設
定することが重要であり、板ばねを設計するときには、
FEM(finite element method )解析によりこれらを
精密に計算することが行われる。この際、一般には、板
ばねの押え板による挟持部分を除外して解析を行う。
【0005】しかし、このように板ばねのばね定数等を
精密に計算しても、実機に適用した際、図5に示すよう
に、板ばね(a)を構成する複数枚(3枚)の薄板
(b)を両側から挟持する押え板(c)の厚み(d)が
薄い場合には、圧縮ピストン及びディスプレーサ(図5
では圧縮ピストン(e)を示す)が往復移動すると、本
来ならば板ばね(a)の押え板(c)で挟持されていな
い部分だけが弾性変形するのが理想であるが、挟持部分
も弾性変形してしまい、これでは、使用時の板ばね
(a)のばね定数等が計算上の数値と大きく異なってし
まう。つまり、挟持部分も弾性変形すると言うことは、
板ばね(a)が全体に柔らかくなって圧縮ピストン
(e)の振れが大きくなり、圧縮ピストン(e)の低振
動化を十分には達成することができず、スターリング冷
凍機の寿命が短くなるおそれがある。図5中、(f)は
圧縮ピストン(e)を板ばね(a)に弾性支持するため
のロッド、(g)は相隣る薄板(b)間に介装されたス
ペーサである。なお、このことは圧縮機に限らず、膨張
機においても同様のことが言える。
【0006】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、圧縮ピストンやディス
プレーサを弾性支持する板ばねの挙動に起因するスター
リング冷凍機の振動を低減してその延命化を図ることに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、圧縮ピストンやディスプレーサを弾性支
持する板ばねの押え板で挟持している部分が、圧縮ピス
トンやディスプレーサの往復移動時に弾性変形しないよ
うにしたことを特徴とする。
【0008】具体的には、本発明は、図1に示すよう
に、冷媒ガスを圧縮する圧縮機(A)と、この圧縮機
(A)から吐出される冷媒ガスを膨張させる膨張機
(B)とを備え、上記圧縮機(A)及び膨張機(B)の
少なくとも一方には、往復移動により冷媒ガスを圧縮又
は膨張させる往復移動体(4,22)が円板状の板ばね
(12)の中央部に弾性支持されて配置されたスターリ
ング冷凍機を対象とし、次のような解決手段を講じた。
【0009】すなわち、本発明の第1の解決手段は、上
記板ばね(12)を複数枚の薄板(13)を重ね合わせ
て構成し、その中央部及び外周部を2枚の押え板(1
5)でそれぞれ両側から挟持する。さらに、上記各押え
板(15)を、板ばね(12)の押え板(15)による
挟持部分が上記往復移動体(4,22)の往復移動時に
撓まない程度の剛性を有する厚み(t1)に設定したこ
とを特徴とする。
【0010】上記の構成により、本発明の第1の解決手
段では、圧縮機(A)及び膨張機(B)の少なくとも一
方において、往復移動体(4,22)が往復移動する
と、この往復移動体(4,22)の動作に追従して板ば
ね(12)が動く。この際、板ばね(12)の押え板
(15)で挟持されていない部分だけが弾性変形し、挟
持部分は押え板(15)間にあって弾性変形しないこと
から、使用時の板ばね(12)のばね定数等が計算上の
数値と大きく異ならず、設計に近いばね特性が得られ
る。よって、圧縮ピストン(4)が大きく振れず、圧縮
ピストン(4)の低振動化が達成されて板ばね(12)
の挙動に起因するスターリング冷凍機の振動が低減し、
その寿命が長くなる。
【0011】本発明の第2の解決手段は、第1の解決手
段において、各押え板(15)の厚み(t1)を、板ば
ね(12)と同材質である場合において、各薄板(1
3)の厚み(t2)の3〜10倍に設定したことを特徴
とする。
【0012】上記の構成により、本発明の第2の解決手
段では、板ばね(12)の押え板(15)による挟持部
分の弾性変形が確実に防止され、上記作用効果が確実に
実現される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて説明する。
【0014】図1は本発明の実施の形態に係るスターリ
ング冷凍機の概略図である。図中、(A)は冷媒ガスを
圧縮する圧縮機、(B)はこの圧縮機(A)から吐出さ
れた冷媒ガスを膨張させる膨張機であり、これら圧縮機
(A)及び膨張機(B)は共に、密閉された円筒形状の
ケーシング(1),(2)を備えている。
【0015】上記圧縮機(A)のケーシング(1)内に
は、円筒形状のシリンダ(3)が一方の側壁内面に同心
円状に固定されて配置され、このシリンダ(3)内に
は、往復移動体としての圧縮ピストン(4)が往復移動
可能に摺動配置され、この圧縮ピストン(4)によりシ
リンダ(3)内に圧縮室(5)が形成されている。上記
圧縮ピストン(4)の背面には、ロッド(6)の一端が
ケーシング(1)の中心線に位置するように連結され、
ロッド(6)の他端はケーシング(1)の他方の側壁に
向かって延びている。
【0016】上記ロッド(6)周りには、第1リニアモ
ータ(7)が配置されている。この第1リニアモータ
(7)は、上記ケーシング(1)の周壁内周面に固定さ
れた純鉄からなる環状のヨーク(8)を備えてなり、こ
のヨーク(8)の中心には貫通孔(8a)が形成され、
上記ロッド(6)がこの貫通孔(8a)を一端側から挿
通して他端側に突出している。また、上記ヨーク(8)
には凹陥部(8b)がリング状に形成され、この凹陥部
(8b)の外側の周面にはリング状の永久磁石(9)が
固定され、この永久磁石(9)により上記ヨーク(8)
を継鉄として上記凹陥部(8b)内に所定強度の磁界を
発生させるようにしている。さらに、上記ロッド(6)
の突出端寄りには、外周面に電磁コイル(10)が巻回
された有底筒状のボビン(11)が連結され、上記電磁
コイル(10)を凹陥部(8b)に挿入させて永久磁石
(9)に対峙させている。そして、電磁コイル(10)
に所定周波数の交流電流を通電することにより、圧縮ピ
ストン(4)を後述の第1板ばね(12)のばね定数等
で決まる周期で往復移動させて、圧縮室(5)で所定周
期のガス圧を発生させるように構成されている。
【0017】上記ロッド(6)の圧縮ピストン(4)寄
りと突出端の2箇所には、一対の円板状の第1板ばね
(12)がその中心の嵌着孔(実際には、後述する薄板
(13)の嵌着孔(13a))にロッド(6)を嵌着さ
せて上記第1リニアモータ(7)を両側から挟むように
固定され、各第1板ばね(12)の外周はケーシング
(1)の内周壁に固定されている。上記各第1板ばね
(12)は、3枚の薄板(13)を重ね合わせてなり、
相隣る薄板(13)間にスペーサ(14)が介装され、
その中央部及び外周部が2枚のリング状の押え板(1
5)でそれぞれ両側から挟持されて組み付けられたもの
であり、図2に示すように、各第1板ばね(12)を構
成する3枚の薄板(13)の中央には、ロッド(6)を
嵌着する嵌着孔(13a)が形成されているとともに、
その周りには、時計回り方向に渦巻く3つの渦巻スリッ
ト(16)が周方向に略等間隔に形成され、各渦巻スリ
ット(16)の両端は応力集中を緩和するために円形孔
(16a)が形成されている。
【0018】このように、各薄板(13)に渦巻スリッ
ト(16)を形成することにより、各第1板ばね(1
2)は、その径方向の剛性が高くてその方向の変形が殆
どない一方、その各第1板ばね(12)の中心部におけ
る中心軸方向の変形が大きくなるようになされており、
上記圧縮ピストン(4)を水平方向に往復移動可能にか
つ圧縮ピストン(4)の往復移動方向と直交する方向に
移動不能に弾性支持し、これにより、圧縮ピストン
(4)の径方向の横ブレを低減して圧縮ピストン(4)
の低振動化を達成するようにしている。
【0019】本発明の特徴として、上記各第1板ばね
(12)を中央部及び外周部でそれぞれ挟持する2枚の
押え板(15)は、図3(b)に示すように、板ばね
(12)の押え板(15)による挟持部分が上記圧縮ピ
ストン(4)の往復移動時に撓まない程度の剛性を有す
る厚み(t1)に設定されている。例えば、押え板(1
5)が板ばね(12)と同材質である場合(例えばヤン
グ率が10%以内)においては、図3(a)に示すよう
に、その厚み(t1)が各薄板(13)の厚み(t2)
の3〜10倍に設定すればよい。この数値は、押え板
(15)の厚み変化と第1板ばね(12)の径方向剛性
及び軸方向ストロークとの関係を示すデータに基づくも
のであり、このデータを図4に示す。また、このデータ
を得るに当たっての条件は下記の如くである。なお、図
4中、実線で示すdesignは、押え板(15)の影響が全
くない場合であり、他の線で示すz=1〜5,9は、第
1板ばね(12)を構成する薄板(13)の厚み(t
2)に対する押え板(15)の厚み(t1)の倍率であ
る。
【0020】<第1板ばねを構成する薄板(図2及び図
3参照)> ばね外径: Ro 35.0(mm) ばね内径: Ri 11.0(mm) スリット外径:Rso 33.0(mm) スリット内径:Rsi 13.5(mm) スリット幅: w 1.0(mm) スイープ角: θ 270 (degree) 厚み: t2 0.3(mm)
【0021】このデータから明らかなように、第1板ば
ね(12)の軸(ピストンストローク)方向のばね定数
は、押え板(15)の厚み(t1)の影響は少ないが、
径方向の剛性は第1板ばね(12)の厚み(t2)の2
倍で約10%低下し、3倍で約5%低下していることが
判り、低下率の低い3〜10倍に設定したものである。
なお、このデータは、FEM(finite element method
)解析により得られたものであり、実線で示すdesign
は第1板ばね(12)の押え板(15)による挟持部分
を除外して、他の線で示すz=1〜5,9はこれを考慮
して解析を行ったものである。
【0022】また、上記第1リニアモータ(7)の背面
側には、別の第2リニアモータ(17)が配置されてい
る。この第2リニアモータ(17)は、第1リニアモー
タ(7)と同じに構成されているので、同一の構成箇所
には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。な
お、第1リニアモータ(7)ではボビン(11)を圧縮
ピストン(4)のロッド(6)に固定したが、この第2
リニアモータ(17)では別のロッド(18)に固定し
ている。
【0023】上記ロッド(18)の両端には、2つの一
対の円板状の第2板ばね(19)がその中心孔にロッド
(18)を嵌挿させて上記第2リニアモータ(17)を
両側から挟むように固定され、各第2板ばね(19)の
外周はケーシング(1)の内周壁に固定されている。こ
の各第2板ばね(19)も、上記各第1板ばね(12)
と同様に3枚の薄板(13)を重ね合わせてなり、相隣
る薄板(13)間にスペーサ(14)が介装され、その
中央部及び外周部が2枚のリング状の押え板(15)で
それぞれ両側から挟持されて組み付けられたものであ
り、各第2板ばね(19)を構成する3枚の薄板(1
3)にも、ロッド(18)を嵌着する嵌着孔(13a)
が形成されているとともに、その周りには、各第1板ば
ね(12)と同様に3つの渦巻スリット(20)が周方
向に略等間隔に形成され、各渦巻スリット(20)の両
端は応力集中を緩和するために円形孔(20a)が形成
されている。
【0024】また、この上記各第2板ばね(19)を中
央部及び外周部でそれぞれ挟持する2枚の押え板(1
5)も、上記各第1板ばね(12)の場合と同様に、第
2板ばね(19)の押え板(15)による挟持部分が上
記圧縮ピストン(4)の往復移動時に撓まない程度の剛
性を有する厚み(t1)に設定されているものである。
【0025】そして、上記第2リニアモータ(17)
は、第1リニアモータ(7)とは逆位相に駆動し、各第
2板ばね(19)を各第1板ばね(12)の動きに対し
逆向きに動かせることにより圧縮ピストン(4)の往復
移動方向の振動を打ち消すようになっている。つまり、
この第2板ばね(19)はバランサの役割をなすもので
ある。
【0026】一方、上記膨張機(B)のケーシング
(2)には、円筒形状のシリンダ(21)が一方の側壁
外面に同心円状に固定されて配置され、このシリンダ
(21)内には、1つの往復移動体としてのディスプレ
ーサ(22)が往復移動可能に摺動配置され、このディ
スプレーサ(22)によりシリンダ(21)内を膨張室
(23)と作動室(24)とに区画している。このディ
スプレーサ(22)は、内部に金属製蓄冷材(再生式熱
交換器)を充填したものであり、この蓄冷材が充填され
た空間は、上記膨張室(23)及び作動室(24)にそ
れぞれ連通されている。そして、膨張室(23)で膨張
した低温の冷媒ガスが作動室(24)に向かうときに
は、該冷媒ガスにより上記蓄冷材を冷却してその蓄冷材
に冷熱を蓄え、逆に常温の冷媒ガスが作動室(24)か
ら膨張室(23)に向かうときには、その蓄冷材により
冷媒ガスを冷却するようになっている。また、上記シリ
ンダ(21)の先端にはコールドヘッド(25)が設け
られている。
【0027】上記シリンダ(21)内の作動室(24)
は、配管(26)により上記圧縮機(A)の圧縮室
(5)に接続され、圧縮機(A)からの冷媒ガス圧によ
り上記ディスプレーサ(22)を往復移動させて冷媒ガ
スを膨張室(23)で膨張させることにより、上記コー
ルドヘッド(25)に寒冷を発生させるようになされて
いる。
【0028】なお、上記ディスプレーサ(22)を作動
させる機構は、上記圧縮機(A)の場合と同じくケーシ
ング(2)内に設置された第1及び第2リニアモータ
(7),(17)、第1及び第2板ばね(12),(1
9)等によって構成されているので、同一の構成箇所に
は同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。勿
論、この膨張機(B)側の各第1板ばね(12)及び第
2板ばね(19)を中央部及び外周部でそれぞれ挟持す
る2枚の押え板(15)も、上記圧縮機(A)側の場合
と同様に、第1及び第2板ばね(12),(19)の押
え板(15)による挟持部分が上記圧縮ピストン(4)
の往復移動時に撓まない程度の剛性を有する厚み(t
1)に設定されているものである。
【0029】以上の構成からなるスターリング冷凍機の
作動について説明する。先ず、冷凍機の運転開始に際
し、圧縮機(A)側の第1及び第2リニアモータ
(7),(17)の各々の電磁コイル(10)に所定周
波数の交流電流を互いに逆位相になるように通電する。
この通電に伴い、圧縮ピストン(4)が永久磁石(9)
により発生する磁界作用により第1板ばね(12)の中
心部を左右方向に弾性変形させながら中立位置から往復
移動し、この圧縮ピストン(4)の往復移動により圧縮
室(5)の容積が増減変化し、圧縮室(5)内に所定周
期の圧力波が生ずる。
【0030】この際、上記第2板ばね(19)が第1板
ばね(12)に対し逆向きに移動し、この第1及び第2
板ばね(12),(19)の互いの逆向き動作により、
圧縮ピストン(4)の往復移動方向の振動を打ち消すこ
とができる。
【0031】さらに、上記各第1板ばね(12)が圧縮
ピストン(4)の往復移動に伴って弾性変形するとはい
っても、実際に弾性変形するのは押え板(15)で挟持
されていない部分であり、押え板(15)で挟持されて
いる挟持部分は押え板(15)によって剛性が大きく確
保されて弾性変形しないので、使用時の第1板ばね(1
2)のばね定数等を計算上の数値と大きく異ならないよ
うにすることができ、設計に近いばね特性を得ることが
できる。これにより、圧縮ピストン(4)の大きな振れ
をなくすることができ、圧縮ピストン(4)の低振動化
を達成して第1板ばね(12)の挙動に起因するスター
リング冷凍機の振動を低減し、その寿命を長くすること
ができる。
【0032】上述の如く圧縮室(5)内に所定周期の圧
力波が生ずると、加圧された冷媒ガスが配管(26)を
経て膨張機(B)の作動室(24)に供給される。この
膨張機(B)側でも、第1及び第2リニアモータ
(7),(17)の各々の電磁コイル(10)に所定周
波数の交流電流を互いに逆位相になるように通電するも
のであり、第1リニアモータ(7)によってディスプレ
ーサ(22)が膨張機(B)側の第1板ばね(12)の
中心部を左側に変形させながらシリンダ(21)先端側
に移動する。これにより、上記作動室(24)のガスが
ディスプレーサ(22)内を通って蓄冷材により冷却さ
れながら膨張室(23)に流れ、ディスプレーサ(2
2)は第1板ばね(12)の復元力によりシリンダ(2
1)基端側に移動して元の位置に戻る。
【0033】一方、圧縮機(A)の圧縮ピストン(4)
の後退により圧縮室(5)内の圧力が低下すると、膨張
機(B)の作動室(24)内の冷媒ガスが配管(26)
を経て圧縮機(A)の圧縮室(5)に戻り、上記作動室
(24)内の圧力が膨張室(23)よりも低下する。第
1リニアモータ(7)によって上記ディスプレーサ(2
2)が今度は膨張機(B)の第1板ばね(12)の中心
部を右側に変形させながらシリンダ(21)基端側に移
動し、膨張室(23)内の冷媒ガスが断熱膨張して寒冷
が発生する。そして、上記膨張後のガスが膨張室(2
3)からディスプレーサ(22)内を蓄冷材に冷熱を与
えながら作動室(24)に流れ、ディスプレーサ(2
2)は第1板ばね(12)の復元力によりシリンダ(2
1)基端側に移動して元の位置に戻る。
【0034】以上により1サイクルが終了し、以後、同
様のサイクルを繰り返すことで、シリンダ(21)先端
のコールドヘッド(25)が徐々に極低温レベルまで冷
却される。
【0035】この膨張機(B)側においても、第1及び
第2板ばね(12),(19)の互いの逆向き動作によ
り、ディスプレーサ(22)の往復移動方向の振動を打
ち消すことができるとともに、各第1板ばね(12)の
押え板(15)による挟持部分の大きな弾性変形を防止
し、第1板ばね(12)の挙動に起因するスターリング
冷凍機の振動を低減してその延命化を図ることができる
ことに関しては、圧縮機(A)側と同様である。
【0036】なお、この実施の形態では、圧縮機(A)
及び膨張機(B)の双方において、圧縮ピストン(4)
及びディスプレーサ(22)を弾性支持する第1板ばね
(12)を押え板(15)で挟持し、この押え板(1
5)を上記挟持部分が圧縮ピストン(4)及びディスプ
レーサ(22)の往復移動時に撓まない程度の剛性を有
する厚み(t1)に設定したが、これに限らず、そのい
ずれか一方側だけを上述の如き構成にしてもよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
往復移動体(4,21)を弾性支持する板ばね(12)
を複数枚の薄板(13)を重ね合わせて構成し、その中
央部及び外周部をそれぞれ両側から挟持する2枚の押え
板(15)を、板ばね(12)の押え板(15)による
挟持部分が上記往復移動体(4,22)の往復移動時に
撓まない程度の剛性を有する厚み(t1)に設定したの
で、板ばね(12)の押え板(15)による挟持部分の
剛性を大きく確保して設計に近いばね特性にすることが
でき、圧縮ピストン(4)の大きな振れをなくして板ば
ね(12)の挙動に起因するスターリング冷凍機の振動
低減による延命化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るスターリング冷凍機
の概略構成図である。
【図2】第1板ばねの平面図である。
【図3】(a)は圧縮機の第1板ばね取付部分において
第1板ばねに引張り力が作用していない状態を示す断面
図、(b)は圧縮機の第1板ばね取付部分において第1
板ばねに引張り力が作用している状態を示す断面図であ
る。
【図4】押え板の厚み変化と第1板ばねの径方向剛性及
び軸方向ストロークとの関係を示すデータである。
【図5】圧縮機の第1板ばね取付部分において押え板の
厚みが薄い場合の第1板ばねに引張り力が作用している
状態を示す断面図である。
【符号の説明】
(A) 圧縮機 (B) 膨張機 (4) 圧縮ピストン(往復移動体) (12) 第1板ばね (13) 薄板 (15) 押え板 (22) ディスプレーサ(往復移動体) (t1) 押え板の厚み (t2) 薄板の厚み

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒ガスを圧縮する圧縮機(A)と、こ
    の圧縮機(A)から吐出される冷媒ガスを膨張させる膨
    張機(B)とを備え、 上記圧縮機(A)及び膨張機(B)の少なくとも一方に
    は、往復移動により冷媒ガスを圧縮又は膨張させる往復
    移動体(4,22)が円板状の板ばね(12)の中央部
    に弾性支持されて配置されたスターリング冷凍機であっ
    て、 上記板ばね(12)は、複数枚の薄板(13)を重ね合
    わせてなり、その中央部及び外周部が2枚の押え板(1
    5)でそれぞれ両側から挟持され、 上記各押え板(15)は、板ばね(12)の押え板(1
    5)による挟持部分が上記往復移動体(4,22)の往
    復移動時に撓まない程度の剛性を有する厚み(t1)に
    設定されていることを特徴とするスターリング冷凍機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のスターリング冷凍機にお
    いて、 各押え板(15)は、板ばね(12)と同材質である場
    合において、その厚み(t1)が各薄板(13)の厚み
    (t2)の3〜10倍に設定されていることを特徴とす
    るスターリング冷凍機。
JP15647097A 1997-06-13 1997-06-13 スターリング冷凍機 Pending JPH112469A (ja)

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